未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2009年06月09日)

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アメリカではオバマ氏が「次の100日間では、最初の100日間よりも景気対策の執行を加速させる」と発言したとか…。
プリンストン大学のクルーグマン教授は「米国経済は9月までにリセッションから脱出する」と述べたとか…。

一方、市場は強いのですが高値警戒感が強く、日経新聞では騰落レシオの話しが話題になっていました。個人投資家は、ここに来て利益を得ており、かなりリスク許容度が上がっているようです。このために博打銘柄も人気になっています。調べて見たら騰落レシオは、確かに138と高いのですが、乖離率はそれほど離れていませんね。

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個別銘柄でも人気が長続きせずに直ぐに下落し、再び上がると言うパターンを繰り返しているようです。おそらく…、このような警戒感が相場のガス抜きになり、持続的な上昇に繋がるのでしょう。だからと言って、ここからの上昇は多くの銘柄では、やはり難しいと思っています。理由は今の数字では、高値を買えません。スケジュール的には7月下旬から8月がポイントでしょう。この時期は4-6月期の赤字決算が発表されます。この赤字を乗り越えて株価は上がると思っているのですが、そのためには、ここで上昇相場ではなくボックス相場に入るというのが私の推測です。

このような中で、どう立ち回るか?
基本的には出遅れ株の物色が中心なのでしょう。低位株が乱舞しているにもその一環です。リスク許容度が上がっているので、大きく下がった博打株が人気になる局面も出てきますね。今日の値上がり上位の銘柄には、そのような銘柄が並んでいますね。
一方、HV、EVのエコカー・ブームは広がりをみせています。今日は先日ご紹介したリストの中でトヨタにモーターコアを納めている「三井ハイテック」がストップ高を付けていましたね。同様の感覚でホンダに納めている「黒田精工」も人気になっていました。

しかし材料株は個人投資家が主流ですので、逃げ足は速いのでしょう。昔、私はこのようなブームの仕手戦の時は、本命しか買いませんでした。今のグループでは「GSユアサ」ですね。ただ先日も述べたように、私は買いません。利益水準に株価が見合うとは思えないからです。実際の数字が出るのは先でしょうし…、それまでに再び人気が冷めると思っています。今の関心は、やはり銀行でしょうね。三井住友銀行のファイナンスはどうなるのでしょう。チャートは絶妙な形ですね。4月の3000円前後は良かったですね。

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基本的に、私は機械的な株の売り買いするようにしています。高くなれば売り、安くなれば買うのです。ところが人間は不思議な動物で、高くなると買いたくなり、安くなると売りたくなります。再び大きく下落し景気は回復しないと言う意見は、依然、至る所で語られています。これらの主張で話題になるシナリオが、物価高の景気悪ですね。スタグフレーションと言う悪いインフレです。当然、このことが、これから話題にされますが、考えてみると分かります。お金がジャブジャブで景気が悪くなる例は過去ありません。インフレで生活苦になりますが、同時に所得は後から上がるのです。このようなケースは必ず、時間差を置いて景気が良くなります。懸念は一時的な現象なのでしょう。ただ日銀はインフレになるまで金融緩和を容認しないでしょう。

私は今回の景気回復が本格的な成長期にならないかな?と密かに期待しています。非常に可能性は高いのですね。あらゆる意味で日本株は、継続的にスケールの大きな相場に入っている可能性がありますね。夢の相場の話は、またの機会にして…、相場が安い時は強気な対処で…。その為には論理的な裏付けがある銘柄を手掛けるべきでしょうね。互いに頑張りましょうね。

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投稿者 kataru : 2009年06月09日 18:36