未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2009年06月01日)

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ほぼ想定どおりの相場で、もっとも強い展開を歩んでいるのでしょうか? 
もともと米国のストレス・テスト終了後の増資ラッシュをみて、早ければ3週間の整理と考えていましたが、意外にも堅調な展開のようです。多少、9000円を前に、もたつきましたが難なくクリアして、早くも1万円大台回復の声が聞こえるような展開です。一見、今日のような相場を見ると、完全復活のようですが…。色んな思いがありますね。堅調な原因の一つは中国経済の動きでしょう。このような背景があり、原油価格が上がりBRICs銘柄がオンパレードの相場でした。その理由は上海総合の株価指数にも表れているようです。

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国内も厚生労働省発表の残業手当の動向を見れば分かるように、減産緩和処置が広がり、一部では、早くもフル操業の話しも出ているようです。この現象を裏付ける資料の一つでしょうか? 何処まで株価は景気回復を織り込むのか? 今日は時間がないので、あまり詳しいことを書く時間がないので簡単にします。

これから一番、恐いのが米国の金融動向混乱と、中国の中弛み現象があるかどうか?
ただザラ場中に流れたGMの倒産を聞いても、相場は続伸していました。今日は、他に中国の製造業購買担当者景況感指数(PMI)が前月比1.1ポイント改善の51.2となり、2ヶ月連続で50を越えているのを好感したのでしょうか? 上海総合指数が一段高になっているために、日本の相場も強くなったのかもしれません。何度も書いていますが既に、日本は中国との関わりが米国より大きいのですね。しかしグローバル経済なので、中国の輸出を支えているのは、米国経済ですから米国が駄目なら駄目なのですね。

何故、相場が続伸しているのか?
水曜日に書いた「今日の市況」ですね。コンファレンス・ボード(消費者信頼感指数)の改善が、この背景を支えているのでしょう。皆さんは○○の株が、どうのこうのと…。株価の動きばかりを気にするでしょうが、大切なのは周りの経済環境ですね。あらゆる現象は、一つの流れに繋がっています。その流れを見極めないと銘柄の選抜を間違ったりするのですね。

僕らの仲間の外務員でも、お客様に東京電力を薦めている人が居ました。考えて下さい。東京電力は確かに原発の再開で、収益が改善するかもしれませんが、大きなバックボーンは違いますね。公共関連は儲けては駄目な産業です。だから景気後退期に株価が高くなりますね。これから景気が回復する時に、買う株ではありませんね。どちらかと言えば、ディフェンシブ・ストックです。今は景気敏感株と呼ばれる株が、主流の筈です。まぁ、安値圏だし、全体が上がれば株価は上がる要素はあるでしょうが、明らかに効率は悪いでしょう。ただ相場が下がると仮定するなら良い選択になります。

景気循環に沿った銘柄選別をしなくてはなりません。しかし何故か、かたる君が選んでいる金融セクターの株価は戻りが鈍いのです。理由はハッキリしません。僕は理解できないのです。何故なら、日本の銀行などは、株式の持ち合いの損失が大きいのですね。これは一時的な損失で、これから景気が拡大すれば、金融のセクターは儲けが膨らむ筈なのです。三菱UFJ銀行の保守的な与信費用の増大観測が、みずほの楽観的な予想より優れているとは思いません。5月23日の株式教室ですね。ただ増資による需給関係を気にしていると、単純に考えるべきかもしれません。

同じく5月30日の株式教室ではSCMの話しを書いてありますね。此方は非常に重要なのです。だから、個別の銘柄の選別に繋がっているのですね。台湾のTSMCの話しは重要ですよ。末端の販売部門で8%減が、製品出荷で10%減、半導体に至っては20%減と言う話ですね。そうなれば、ある銘柄が候補に挙がりますね。

時代の流れに合う株を探すのは比較的容易いことですが、儲かる為には、売買のタイミングやテクニックがものをいいます。薔薇色相場ですが、警戒感を持ちながら頑張って下さい。

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投稿者 kataru : 2009年06月01日 19:48