未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2009年06月16日)

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何故、これほど急激に警戒感が生まれたのでしょうか?
先週末までの動きと今週に入ってからの動きは、同じ経済を表しているように感じられませんね。全く別物を評価しているような錯覚を覚えます。NY市場はあまり重要と言えない指標であるニューヨーク連銀景気指数がマイナス9.41となり前月より5ポイント近くも悪化したことが意外だったとか…。あるいは原油価格などが下落したからとか…。そのように言われていますが、原油価格は大きく下がっているわけではないですね。おそらく東京市場と同じで、利食いの切っ掛けを待っていたのでしょう。そのタイミングで一斉に利食いが入ったので株価が下がったと言う推測が成り立ちます。

元来、私は強気の立場でしかものを見ませんから…このような見方をしますね。今日のお客様への解説は「短期的な利食い調整」と言うもっとも楽観的な見解を述べました。NY市場安、円高により値嵩ハイテク株の下げ、更には三井住友銀行の1兆円近くの公募増資資金手当ての売りなどが、重なったと言う解説です。G8でも回復を支持した発言で、今日は、日銀が5月の「悪化を続けている」から「大幅に悪化したあと、下げ止まりつつある」と景況感を上方修正しています。このような時期に早々と弱気論の景気後退論が幅を利かせるとは考え辛いからです。

一時、金利高から心配されたスタグフレーション懸念が遠退いたようですね。住宅ローン金利も下がっているでしょうし…。最近、言われ始めている懸念材料は後退しています。やはり「利食い売り」と言う一時的な短期調整と言う見方が正しいかな?と考え、今日もその路線で行動しました。無論、強気ばかりを通しているわけではありません。ポジションを見ながら対応をしているつもりです。ここに来て相場が急伸してお客様も投資マインドが変わり始めているようです。3月には「買い場じゃないですか?」と何度も申し上げたけれど、多くの人はおっかなびっくりでしたが、しかし最近はお客様から煽られる始末ですからね。

先週の動きは、このまま急伸するもっとも強い展開を、一時、考えたほどです。何故なら、そろそろ売り物が切れる段階だったのです。このラインを超えれば、一気に景気が戻る可能性があったのですね。リーマン・ショック時が目標ターゲットになっていましたが、その目標をクリアできる可能性が出てきましたからね。しかし流石に、昨日、今日の動きは楽観論を戒める動きとなりました。ここで二つの指標銘柄を見てみましょう。一つは時代背景を味方に付けた仕手株の「GSユアサ」の株価と、公募が大成功につながった「野村證券」です。

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仮に先ほどの売り要因である公募増資の資金手当ての為の売り要因なら、明日まで続く可能性はありますね。三井住友銀行の払い込みは22日の月曜日ですから、明日までに現物の株を売れば、その資金を充てる事ができます。因みに野村證券のときも公募価格決定時は安くなり、翌日も下げていますが、払い込み当日から株価の動きは変わり始めました。まぁ、あの時のケースが今回も当て嵌まるかどうか環境も銘柄も違いますから、なんとも言えませんが、証券界としては三井住友の増資金額は大きく、注目されることは事実ですね。この増資の成果が気になるところです。

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投稿者 kataru : 2009年06月16日 16:55