未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2009年05月26日)

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イギリスやアメリカは、相場がお休みでした。
その影響かどうか…。いつもより閑散な市場展開のように見えましたね。昨日に続き不動産セクターが高く新興不動産も上がっていましたね。新興市場も上げている銘柄が多く、個人投資家の参入も積極的なようです。しかし全体的には高値揉み合い場面の展開です。最近発表されている月例経済報告は、3年3ヶ月ぶりに上方修正をしたと言います。現段階では先読みは難しく、株価は既に減産緩和の動きは、株価に織り込まれたようです。

その記事は…
『政府は、5月の月例経済報告で、これまで「急速な悪化が続いており、厳しい状況にある」としてきた基調判断を上方修正する。上方修正は06年2月以来、3年3カ月ぶり。落ち込みが続いた生産や輸出にやや持ち直しの動きが出始めているためで、「悪化のペースが緩やかになりつつある」などの表現とする方向。25日の経済関係閣僚会議に与謝野馨財務・金融・経済財政担当相が提出する。基調判断は08年10月から5カ月連続で下方修正され、3月からは据え置き。在庫調整進展などに伴い、3月の鉱工業生産指数や内閣府の景気動向指数の先行指数が半年ぶりプラスに転じるなど、最近の経済指標で底打ちの兆しが出始めていることから、5月報告での上方修正に踏み切る。一方、3月の完全失業率が4.8%まで上昇するなど、依然として雇用情勢の悪化は続いていることから、「厳しい状況にある」との現状認識は変更しない。』

実際の経済報告は此方から御覧になれます。

最近、思うのです。
株価で一番大切なのは方向性だと…。利益の水準ではなく、赤字でも赤字幅が縮小すれば良いし…、どんなに黒字の水準が高水準で、PERが割安だと考えても、将来の利益が減りそうだと見込まれれば、残念ながら株価は下がりますね。全体の水準が下がったので、今回のケースが今後も当て嵌まるかどうか分かりませんが、例えば、昨年のDeNAは増収増益だったのに、伸び率が縮小したと言うだけで、株価は下落傾向になりました。でも将来性がなくなったわけじゃありませんね。着々と英語圏への投資や中国などへの海外展開も進めているのです。確かにフィルタリング規制により影響を受けたでしょうが、健全性維持の為に上手く立ち回っていました。しかし株価はこのような背景は関係なく下げていましたね。増益率が鈍ると株価は下がるし、逆に減益率が鈍ると株価は上がる傾向があるように思います。

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どうでしょう?
似ていると思いませんか? 月例経済報告や日銀総裁の会見などは、依然、どれも厳しい数字ですが、僅かでも上方修正をしていますね。だから株価は上がるのでしょう。13日に発表された4月の銀行貸し出し残高は3.4%増の471兆438億円となり、39ケ月連続で前年同期比を上回っています。この現象は解説していますよね。実は90年代は一貫して不良債権処理の為に、貸し出しは減っているのですね。株価は2003年に底入れしましたが、貸し出しは2005年なのです。少し感覚のイメージが違いますね。この現象が正しいとすれば、今度の株価上昇は、地に足がついた確実な上昇波動に乗る可能性がありますね。分かるかな? 先ごろ述べたGDPデフレーターの話や最近の政策ですね。

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厚労省の分割案など…、官僚達は再びアメーバーのように増殖路線に入ったようです。消費庁の新設に続き、今度は分割ですね。ポストが増え拡大傾向です。実に上手いですね。世界経済の混乱のなかで、改革後退が正論に聞こえる、この時期に話しを持ち込んで、一気に決着を謀るのです。小さな政府を目指す時は、なんだかんだ理由をつけて、結論を先延ばしして、こんな時は先延ばしせずに直ぐに決着でしょう。麻生政権は官僚のロボット内閣ですからね。その代わり政策も確りやっているようです。日本政策金融公庫の国際協力銀行は、中小企業のアジアを中心とする事業展開に資金支援をします。30億ドルの規模です。2010年3月末までの臨時の処置ですが、良いことですね。まぁ、ちゃんと政策実行してくれれば、多少の拡大に文句は言いません。しかし少子高齢化で確実に税金負担は増しますね。焼け太りは官僚だけ…被害を受けるのは民間企業。

面白いでしょう。
2006年に正常化への道である、金融緩和脱出を企てた前日銀総裁の福井さんは、あの時、国債の買い入れをやめませんでしたね。筋論から言えば、量的緩和政策を解除するなら、先ず国債の買い入れをやめるべきなのでしょう。しかし継続したまま、今回、また増やしているのです。まぁ、良いのですよ。この政策はこれで…。私はインフレ賛成派ですから…。むしろインフレ・ターゲット論を用いるべきだと思っているのです。若者の為には、その方が幸せです。稼ぐ人間を優遇しないで年金生活者などの現役を引退した人を優遇する政策から、若者が頑張る政策に変化させるべきですからね。だからインフレにすべきで、銀行貸し出しが増えるのもOKです。GDPデフレーターがプラスに変わるのもOKです。頑張る世代を応援しない政策は悪ですね。生産を増やさなくては分配できないのですから…。インフレの社会になれば、若者の鬱症状も減るでしょうし、自殺者も減りますね。本来、人間は前向きに生きる動物ですからね。何故、私が明るくなっているか? このような銀行貸し出しのグラフにも理由が現れています。

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投稿者 kataru : 2009年05月26日 17:16