未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2009年05月25日)

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先週は暗い話しが多かったですね。
米国では4月の新規の住宅着工件数が最低水準を更新し458千戸になり、折角の回復ムードに水をさしました。ただ中古住宅販売は好調のようですが…。FRBはGDP予測を1月の-1.3%~―0.5%から、-2.0%~-1.3%に下方修正しましたし…。
下のグラフで日米比較をすれば分かりますが、GDPが1300兆円の米国と550兆円ほどの日本の新規住宅着工件数が…、このような状態が長く続くこと事態が異常なので、何れ修正されるのですね。その時期が問題なのです。今晩かな? 発表されるケース・シラー住宅価格指数も、これが前提ですから…ね。

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ただ今日は北朝鮮の地下核実験が午前中に伝わりましたが、後場から50円ほど安い先物の気配値からのスタートでしたが、意外に相場は強く確りしていましたね。少し前の状態なら、後場から「地政学的リスクの発生」と言われて、一斉に売り気配スタートだったのですが…。このような現象をみると、ずいぶん相場の腰は強くなってきましたね。背景は日銀総裁の会見にもあるように、徐々に生産活動が戻っているからですね。4-6月期の数字が明らかになるにつれ、相場はだんだん強くなるのでしょう。理由は…こんな面にも現れています。下のグラフは原油先物の買い越し枚数推移と原油価格の推移を表したグラフです。

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世界経済が動き出している様子が分かります。
仮に弱気筋が主張する財政出動のカンフル剤切れから、世界経済が失速するとの見通しが正しいなら、資源価格が上がるわけありませんね。それに財政出動の効果が出てくるのはこれからですね。通常は6ヶ月ほど掛かると言われています。日本でもエコポイント制度は始まったばかりだし…。このような効果は先にならないと分かりません。だから、まもなく弱気筋は万歳をします。更に長期的にも日本は有望なのです。私は、ひょっとしたら…、過去最高株価の38915円を奪回できるかもしれないと、密かに願っています。少子高齢化で日本の自力だけでは難しいのですが、政策次第では5年後ぐらいに奪回しても不思議ではありません。

その理由は今日の日刊工業新聞の記事にありました。出所はジェトロの貿易投資白書らしいのですが、BRICsの一人あたりのGDP5000-35000ドルの人口推移の伸びが掲載されています。中国は2002年1億1千万人いたそうですが、2007年には2億7千万人に拡大し、インドは6千万人から1億4千万人に、ロシアは3千万人から1億人に、ブラジルは6千万人から1億2千万人に拡大していると言います。この意味が分かりますね。日本と同じ規模の経済力が、どんどん生まれると言うことです。特にこれからはGDPの推移から、インドが俄然、注目されますね。インドは中国の2000年頃のイメージです。(GDPの推移から…)

企業がグローバル展開を計れば、更に成長は加速されます。先週末、鉄鉱石の価格が35%ダウンに決まったと報道されましたが、実はトヨタは追加の鋼板値下げを要請しないと言います。おそらく他社も追随するのでしょう。新日鐵などの大手メーカーは自動車メーカーの減産を受けて、原材料が山のように溜まり資材の置き場がないほどだったと言います。その為に大幅な赤字を中間期に計上します。加えてトヨタはこれから成長が期待される新興国に力を入れますから、ブラジルやタイに高炉建設を予定している新日鐵と協調体制を重視したと解説されていました。

なるほど…。
自分が儲かれば他人が損をしても良いでは…取引関係は上手く行きません。お客様と一緒に苦楽を共にするのですね。実は私も相場に失敗し借金だらけの生活に逆戻り、上手く行かない時は重なるもので税務署からは追徴されるは…水の出ない雑巾を更に搾り取って、それでもないのに…トホホ。全ては自己責任。お客様にご迷惑をかけた結果です。なんとか挽回を…。空売りのできないかたる君は、日本株が上がるのを熱望しているわけです。そのせいか…、強気の見方過ぎるかな? でも裏付けは確りしていますよね? どうでしょう。最後はあなた自身が判断をするのです。

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投稿者 kataru : 2009年05月25日 17:27