未来かたるが語る

今日の市況

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2013年11月29日

11/29

かたる:日経新聞は一面トップに日経平均株価の新高値を報じており、世界で際立つ日本株の上昇と伝えていました。一般的には引け値ペースで解釈されるので5月22日の15627円を、昨日は15727円と100円ほど上回りました。5月23日の高値は15942円なので最高値はまだ上回っていませんが、引け値で最高値になりました。バーナンキ発言の影響が消え、来年と予想される緩和停止の調整に、米国に遅れ6か月間の日柄をかけた訳です。緩和停止と言う市場認識の予想が間違っていても、一旦、相場に歪が生じると、この期間程度の調整時間が必要だという事でしょう。

興味深い記事を発見しました。日銀の政策委員の間で物価目標に関し、慎重派に存在感が生まれていると言います。白井さゆり氏の発言の影響で為替が102円台に入ったと言うのです。この事を、僕は知らなかったのです。彼女は徳島の講演で「躊躇することなく緩和するべきだ」と27日に述べたそうです。日銀の政策委員は9人おり、現在、このような物価目標に対し、慎重派(金融緩和支持派)は4人いると言います。白井、木内、佐藤、宮尾さんらの4人です。この事は重要ですね。「ケネディクス」の足踏みは8カ月になります。本来、充分に信用創造がなされているなら、本命の人気株に祭り上げられていい筈ですが、日経平均の上昇は、先物から日経レバレッジファンドの関与による値嵩株の上昇に支えられた1989年型の相場です。あの時も一部の日経225採用銘柄だけが上がり、全体は既に上がらずに、むしろ下げ気味だったのですね。指数だけの乱舞が1年程度続いた後に株価は暴落し始めたのです。

ただカタルの勘違いか、それとも、この程度の時間差により国内生産が回復するのか…実態は分かりませんが、自動車の国内生産が増えているとの報道がありました。この事は重要なので、あとで時間のある時にデータを集め調べてみますが、もしそうなら「アーク」の相場が復活することになります。アークの考え方は、円安を梃にして自動車などの生産が国内回帰する事で、選んだ銘柄だからですね。最近のアークは、何故か強く見えますね。誰かが関与しているのでしょう。株は基本的に仕掛け人の意向に、市場の浮動層というか、目先筋の参加で動きます。僕が、いくら、この株は良い素質があり、上がると述べていても、市場全体の総意で株価が決定されているからです。日経平均株価が高値を取ったことによりソフトバンクなどの銘柄は乖離が目立っており、お休みする可能性が出てきました。

ここに来て、東レ、日立、クボタでも良いですが…、これら好業績の一部の日本代表銘柄が指数連動で買われ、三菱UFJ、野村などの玉がこなれない大規模増資を実施した銘柄はあまり上昇していませんでした。相場は金融相場から、業績相場の加工産業に移っている為もあるのでしょうが、金融株が浮動株の増加を乗り越えて、上昇しないのはアベノミクスの失望説を裏付ける現象でもあるのでしょう。安倍さんが女性の社会進出支援をしている理由は、生産力の減少を防ぐためでもあります。その為に保育所などの整備に力を入れたのですが、歯車がうまく回っているとは言えませんね。

先ほどの日銀政策委員の講演もそうですが、物価目標だけが独り歩きしている様なイメージを抱きますね。デフレーターをなくし名目成長率を上げる努力がなくては、株は上がりませんね。もし現状のままなら日本を捨てると言うか、グローバル化を促進させている企業の株に、投資先を絞り込まないとなりません。一例を掲げるとLIXIL(5938)などは、かなり急ぎ足でM&Aなどを繰り返しています。買収した会社を軌道化させるのは簡単ではなく難しいのです。パナソニックの三洋買収の失敗など、何も、日本板ガラスだけではないのです。ただ、もし日銀の選択が違うとグローバル企業だけに絞った方が良いと言う選択肢も出てきますね。ドイツのグローエの買収は、EUの回復で軌道に乗せやすい環境下にありますね。

逆に正しい選択が進めば、カタルン狙い通り「ケネディクス」などがスター株になるのは時間の問題ですね。8か月の休憩は間もなく終焉を迎えます。007も昨日の出来高は3万株台で、8月末に起きた現象に似てきました。売り物が掠れており、いつでも発車オーライです。出来れば発射オーライに、言葉の選択が変わって欲しいものです。小型株なので、いつロケットの発射台に乗るのか分かりませんからね。僕らが現物で、しっかりと浮動株を吸い上げて置けば、企業業績が黒字化した時に、僅かな仕掛け人の力だけでも大きな相場になります。基本的にあるレベルに到達すると、面白いように株は上がり出すのです。ITバブル時の光通信のようなものです。

今、昔のお客様から電話を貰ったところですが…、おそらく日経平均株価が上昇し、自分の持っている株が上がらずに、皆さんもイライラしていることでしょうが、こんな時は我慢です。忍耐の言葉どおり、「しのびたえる」しかありませんね。カタルの狙いは間違っているとは思いません。本当の相場はいくつかのスター株が誕生し全体が上昇するのです。現在は指数の寄与率の高い銘柄だけの上昇ですね。こんなものは偽物です。おそらく日経レバレッジファンドの影響が大きいのでしょう。日立や東レなどの代表銘柄が上がっているのは、そんなに好業績と言う訳ではありません。おそらく株式持ち合い制度が崩れ、その浮動株調整が、日銀のETF買いなどにより需給バランスが改善されている為でしょう。カタルは一般論として、2%を超えると株価に影響を及ぼすと述べています。現在、日銀にストックされている株は0.53%程度ですからね。この影響は冷酒のようなものです。

まぁ、カタルが日銀総裁なら、もっとETFの買い入れを増やし、リートは玉がありませんから、利回り判定により買いを進め、4%割れから3%程度まで買い進みますね。みなさんは、たった1%と思うかもしれませんが、もし1%も改善したら、不動産投資の需要は膨大な数字になり関連投資は大規模になります。昨日だったかな…長銀本社の再開発の話を述べましたが、至る所で、あのような事例が生まれます。そうしてケネディクスは1万円の相場に向けて動き出しますね。1%の改善は、その様な効果があります。いくらでも正しい政策は打てる手段があります。ただ時間闘争をこのまま続けると、取り返しのつかない「ガラガラポン」の終焉を迎えることになりますね。そうなると社会的弱者はなす術もありません。ソ連の年金生活者のような乞食生活ですね。金持ちは日本を離れます。既に一部の人達は、シンガポールなどへ逃げていますからね。政策の選択は非常に大切です。5月の高値更新を祝う偽物報道に踊らされていますが、実態は日経平均株価が半分になり、米国のSP500は3倍以上になっているのです。失われた時代は政策の選択の失敗です。6倍以上の差は、目先の株価が多少上がっても、比較対象にする方がおかしいのですね。日経新聞は昨年の11月を起点にしていますが、1989年末を起点にすれば、米国と比較し1/6なのです。「失われた時代」の終焉を望む次第です。

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2013年11月28日

11/28

かたる:昨日最後に掲げたSP500の株価は、カタルが上京した時の1989年は350前後だったのです。それが現在は1800を超え5倍になりまたが、日本株は38915円から15600円です。政策の選択と言うのが如何に国民にとって大切か…。この「失われた時代」を見ると良く分かりますね。株価は正しいのか?という疑問を呈する人が居るでしょうが、概ね、株価は実体経済を映す鏡です。経済状態の鏡と言っても過言ではないでしょう。フェイスブックはPER42倍、ツイッターに至ってはPER309倍と言うから驚きですが、清貧思想の後ろ向きの社会構造を一変させる必要があるでしょう。その重要なキーワードが信用創造なのですね。失われた土地資産価格を埋める動きは必ず起こります。自国の価値の低減を望む国民は、何処かおかしいのでしょう。折角、起きたプラザ合意からの円高を海外資産の購入に役立て、企業はグローバル展開を考えるべきだったのです。今でも同じですね。ソフトバンクやファーストリテイリングの行動は理に適い正しいのです。だから株価は上げ続けています。もっと読者に皆さんには、自分で考え行動する習慣を身に着けて欲しいのです。テレビの解説者の意見が正しいのかどうか…僕には疑問に思えることが多くあります。

最近の中心話題は、中国が設定した防空識別圏の考え方ですね。誰がこんなに国民感情を煽る方向性へ誘導しているのでしょう。それで日本は豊かなになるのでしょうか? 「東西冷戦時代の崩壊」を象徴したベルリンの壁崩壊から、チェニジアに端を発した「アラブの春」はシリアに波及し、湾岸戦争で発生したイラクの避難民を140万人も受け入れたシリアから多くの避難民が再び脱出し、EUをめざしEUは移民の受け入れに悲鳴を上げていると言います。反政府組織を支援している欧米は正しいのでしょうか? 湾岸戦争を仕掛け、イラク崩壊から生まれた戦争種族と言うか…その人達が、あっちこっちで狼煙を上げています。原点はイラクのフセイン政権の崩壊でしたね。確かに民主国家は理想かも知れませんが、この付和雷同の民意って、一体、なんなのでしょう。知れば知るほど、分からなくなりますね。いろんな意見があるでしょうが…正しい選択を願っている次第です。みんなが行動的なチャレンジできる環境の社会形態を望んでいる次第です。政治は難しいし…何処に正解があるかも分かりません。ただ政策は非常に重要ですね。その方向性を株価と言う形で見せているのが市場ですね。一体、いつになったら日本は過去最高株価を抜けるのでしょう。

為替が102円台になり今日は相場が高いようですね。しかしカタルは円高論者です、基本的には円高を生かす経営をすべきと考えますが…、我が国の経営者はグローバル展開に遅れる判断ばかりです。JPモルガンは子会社を通じて人民元適格海外機関投資家の資格を取得し、この度10億元の投資枠を申請したそうです。この動きは、この度の三中全会で発表された外国資本参画の金融機関の容認の流れの一環でしょうか? 強い通貨を維持するうちに、グローバル基盤を確立させておかないとなりませんね。三菱UFJは三和銀行を吸収し、中国基盤がどちらかと言えば先行配置されています。それでも企業業績に影響を与えるまで程遠い水準です。もともと金融はインフレ環境で利益が得られるような仕組みになっていますね。はやくグローバル基盤を確立させるべきでしょう。

あまりこのような全体論は、皆さんには興味がないかもしれませんね。目先の動きなのかもしれません。株価の動きと言うのは面白いもので、一番強いのは値幅調整より、時間調整の方がより確かです。人間は時間を超える事が出来ない動物なのですね。どんな感情も時間の経過で、気持ちが和らぐものです。株の場合、追証などの事態の収拾まで、およそ2週間は、最低限、必要になります。この期間、株価が維持されれば、新しい転換にステップアップできることになります。例えば、最近人気になったドワンゴですが、まだ1週間足らずですからね。任天堂が株主になったことで、新たな分野をどう展開するのでしょう。ミクシィーなどのSNSは華々しい登場でしたが、最近では斜陽のイメージです。DENAはSNSからゲーム会社に変身し、そうして今また、新たな展開を模索しています。このネットと言う世界の移り変わりは、参入障壁が低いために誰にでも真似が出来、流行のサイクルが非常に短いようです。次々に企業価値を高めるグーグルのような企業が、日本で誕生するのかどうか…。

話しが飛んできましたね。007の話をしようと考えていたのです。カタルはバブル崩壊で失った土地資産価値の復権から「ケネディクス」(4321)を掲げ、成長株として「007」(3858)を採り上げています。しかしケネディクスはマズマズの数字のようですが、007は村田のWiFi関連商品の売り上げが予想通りに計上されず、通期も減額修正しました。この考え方を少し解説しますね。グラフのイメージですね。春の3940円は、村田との提携第一弾の発表による理想買いです。その製品の売り上げ計上が失望と判断されているようですが、この考え方は正しいのかどうか…。更に最近、アイフォーンへのWiFiモジュール採用と言う誤解から生まれた相場で、2648円を付けました。この背景はIVIへの理想買いでもありますね。春の段階より一歩進み、新しい成長分野の誕生です。この春の相場には、村田との提携の他にQBの実用化が確認されました。2010年春に、このQBの開発を切っ掛けに、理想買いが起ったのですね。そのQBの第一弾の戦略商品のカーナビから、現在はIVIへ変化を始めています。企業の未来利益は膨らんでいるように感じていますが、株価は目先の業績低下を嫌気して2300円前後から500円ほど下押したままで推移しています。

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さてグラフを見て下さい。
カタルにはAからBに移行したイメージなのですね。Aより赤字幅が広がりましたが、むしろAの時点よりBと、上値が伸びた印象を抱いています。確かに狙いの黒字転換は横にずれましたが、楽しみが先に延びただけの印象です。目先の企業業績が下押しすると発表した結果を受けた株価の失望が正しいのでしょうか? 間もなく、目先需給を左右する時間経過の3週間を経過します。最近の板状態から出来高推移の観測では、そろそろ元もボックスに移行しても、不思議はないとも考えている次第です。ただ3000円から5000円台には歩むには、株価の自律だけの動きでは難しく新たな参加者が必要なのでしょう。

へぇ、今日は重工が高いですね。日立とコンビの新興諸国向けのインフラ銘柄ですね。ミャンマーの開発は、タイからインドに繋がるゴールデンロードですからね。日本を代表するこれら企業のグローバル化は、何時になったら本格化するのでしょう。何か日揮の成長と比較すると、歯痒く感じる次第です。きっと旗振り役の日本の官僚組織は、自己繁殖できない他国への推進に関心がないのでしょうね。だから折角のチャンスのプラザ合意を生かせずに、永遠と条件闘争である「失われた時代」を続けているのでしょう。日立も重工も、何故か日の丸企業のイメージが非常に強い会社です。007の来週は、この3週間の時間経過を生かせる展開になるのでしょうか?

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2013年11月27日

11/27

かたる:最近は相場の経験者が少ないと言うか…素人集団と言うか、眼に見える変化に相場が反応し、短絡的な発想で相場が動いているように感じます。本来は中長期的な視点で経済活動は起っているので、大きな流れはその方向に引きずられて動くはずなのですが…ネットトレーダーの存在が、相場の性質を変えているようにも感じます。この現象が最も現れたのが1999年から2000年に起きたITバブルです。どう考えても理屈に合わない株価なのですが、ただ単に株が上がる…と言う理由だけで、その上昇株が人気になり上がり続けました。光通信やソフトバンク、ヤフーに大型株のソニーまで異常な人気になり株価が暴騰し、単に価格だけを重視した需給関係だけで上がった相場は、崩れるのも早く光通信などは、売りたくても、売れない状態が1か月以上も続き、毎日ストップ安の連続で、これを切っ掛けにして市場ルールが変わりましたね。上がった株価も異常でしたが、下がり方も異常で、大きな明暗を分けた出来事でした。

あのITバブルの現象を、どうして最近は…連想する機会が増えているのでしょう。昨日のNHKのクローズアップ現代では「ウェアラブル端末」の特集をしていました。「スマートフォン」の誕生から、まだ5年程なのですが…、早くも次世代端末の開発が盛んになっています。あのITバブルの理想買いの高値を、実際にその後、上回った株価は「ヤフー」だけです。カタルが「エナリス」などの需給だけの上昇人気株を、批判するのは間違っているのでしょうか?このような現象は相場の方向性が悪いから起こるのでしょう。個人の力を正しい方向性に向ける必要があります。「ケネディクス」は今の相場環境に相応しいのですね。何度か、カタルは日本の資産価格下落の間違いを語っています。そうして現在は日銀が包括的な金融政策採用から、異次元緩和に踏み切っています。昔から中央銀行に逆らっても絶対に勝てないのです。相手は無限の兵隊を保持し、敵対する勢力の兵力は有限なのですね。

無限のお金に限られた資金の戦いでは、無限のお金を有する勢力に絶対に勝てません。ただ相手が世情の批判に敗れ、方針を途中で変えれば勝てる可能性がないとは言いませんが、信念のある対応をするなら、確実に敵対勢力は破れます。ジョージ・ソロスの戦った舞台は中央銀行の管轄外の舞台だったのです。だから「イングランド銀行を負かした男」と言うキャッチフレーズは間違いです。相場の方向性は2010年10月の包括的金融政策を日銀が採用した時点で決まっていたのです。あれから3年が経過し、そろそろ、その効果の華が咲くのでしょう。絶対に「ケネディクス」は4ケタ以上に駆け上がます。ただ冷酒のような日銀の態度なので、なかなか表面化してないだけの話ですね。100円以下だった株が4ケタ以上になるのは確定しているのです。白川さんから黒田さんに移った時に再び上昇を始めた訳ですが、実際はあの包括的な金融政策の採用は画期的な政策でした。何故か? ETFやリートと言う危険資産を、日銀が買い始めたのですね。総資産に比較すれば、ほんのわずかな金額です。ETFの買い入れは全体の0.5%程度に過ぎないし、リートに至っては1200兆円ほどある日本の土地資産の規模からみれば、眼に見えないほど微々たるものです。

しかし本来は禁じ手である、このような金融政策を採用したから、本日の日経新聞3面の「リート資産規模拡大が2兆円に拡大」と言う記事が誕生するのですね。リートの資産規模拡大は何を意味するのでしょう? リートは利回り採算に合わない物件は買い入れません。現状は地価が上がり始めており、5%の確保は難しい環境でしょう。しかしこのような概念が普及すると、日本の銀行などもROE経営を何れも、求められます。日立などの製造業が持っている資産は都心から外れ、付加価値が低いのですが、都銀が持っている資産は利用価値が高く、資産の有効活用が政策変更で認められれば、都市銀行は新たな収益の柱を獲得できますね。都銀はどの駅の周辺にも自社保有の物件を多く抱え活用していませんね。規制があるからでしょう。規制を撤廃すれば効率的な資産運用に変化します。ところが日立の持っている茨城の日立市周辺の土地は、日立が居なくなれば、誰も買い手が付かない二束三文の資産です。同じ純資産価格ですが、純資産価格の質が違いますね。その三菱UFJの純資産価格は809円もあるのです。それなのに…現状の株価は660円です。明らかにおかしいでしょう。いずれ修正されます。

正しい政策を実行すれば、経済は活性化されます。リートは古いビルを解体し新しいインテリジェントビルを建てます。丁度、東京駅近くにある長銀本社のビルが、ケネディクス・東急不動産・日本政策投資銀行の共同出資による特別目的会社を通じて510億円で買収され、現在は解体作業中で2017年に、地下2階、地上20階建ての最新ビルに変化しています。このような建設需要がリートの規模拡大でどんどん生まれ、経済活動にも貢献しています。実は、このビルは不動産ミニバブル期の2008年に、1180億円で売買されたものでした。ところがビルの形が使いにくい為か…空室状態が続き赤字だったのですね。つまり解体し建て替えても4~5%程度の収益が得られるから、売買が成立したのでしょう。今日の日経新聞の2兆円のリート資産拡大の背景には、このような流れが現実に起っているのですね。この死に体だった1180億円が、510億円に減りましたが動き出したのですね。死んだように眠っていたものが、日銀の包括的金融政策の採用により、ようやく実態経済に影響を与え始めているのです。この浮上する確度が問題なのですね。

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小泉・竹中改革は、どちらかと言えば米国的な処置でした。カタルはあの時、竹中はやり過ぎだ…と考え、どちらかと言えば批判的でした。上のグラフではAの形です。日本は本来、このような抜本的な米国的な解決を望まず、Cのような形の日本村論理を採用し、時間をかけて対処してきました。その為に長い失われた時代を経験してきました。しかし限度がありますね。人間の心は、長いデフレ環境で蝕まれました。カタルはBのような政策を考えていました。しかし結果は、日本的なCを選んだはずなのですが現実はDですね。2010年10月の日銀の投入額が少なかったのでサプライズ効果薄れ、異次元緩和まで長引いていますが、黒田さんの異次元緩和もそろそろ時間切れ、このDのグラフは更に右に時間軸が伸びるかもしれません。だってアベノミクスから1年も経過しているのに、三菱UFJは未だに純資産価格も回復できず、長期金利も0.6%ですよ。本来は日経平均株価が2万円台に続伸するのが、正しい方向性ですね。何やら、このグラフは007株の解説をしている様でもあります。時間軸が1四半期ずれたような前回の決算発表でした。

政策も経営手腕も同じですね。松下が不採算部門のカットを掲げ、1000円割れの株価から上昇していますが、新しい成長の種は見当たりませんね。ソニーはここに来て、株価の足踏みを続けていますが、今決算が悪化したのは、前回の決算処理方針の違いだけの話し、それなのに株価は目先の動向に左右されています。近視眼的な相場内容だと、カタルが相場の方向性を批判しているのが、分かるかと思いますが…、カタルの考えが正しいとは限りませんね。むしろカタルは、もう少し相場観を近視眼的な方向に傾ける必要性があるのかもしれません。昨日は日本板硝子の話をしましたが、時間軸の考え方を、カタルの感覚から少しずらすのです。「ケネディクス」の相場は、正しい政策が続くなら確実に来ます。その時間軸をずらす作業が、619円の高値を抜いてからの参戦ですね。安全を求めると時間を要します。株価位置が低い銘柄をピッタリと上がり出すタイミングで、見極めるのは至難の業です。ケネディクスや007を観ていれば、分かるかと思います。途中で何度も揺さぶられますね。

さてSP500は、見事に上がり続け日経平均株価は1989年から下げ続けている。この原因はバブルの崩壊だけではなく、その後の失政が原因なのです。米国と日本の違いをこのSP500のグラフから感じてください。昨日はナスダック指数が4000ポイントを回復しました。きっと光通信もソフトバンクと共に上昇を続けるのでしょう。板ガラスと同じように、何れ上がる株価の低い位置の銘柄の中に、介護の「ツクイ」と言う会社があります。今日は964円ですね。続々と退職を迎える団塊の世代の受け皿需要は、当分、続きますからね。株価は拡大の為の資金繰り問題が片付くと…、また成長期を迎えますね。介護リートの誕生があります。上がる株は、既に決まっていますがタイミングを捉える事は非常に難しいのですね。株価が現在の2倍になっても高値での整合性が得られ、新たな買い手が、高値になればなるほど続々と増える銘柄を選択するのが、ポイントなのでしょうが待つのも疲れますね。また明日…。

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2013年11月26日

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かたる:今日は米国の中古住宅販売指数が政府機関の休業の影響もあるのでしょうが、5カ月連続で低下していると言います。ニュースによれば住宅価格の上昇と金利高により販売が減っていると言うのです。米国では中古販売が主流なので気になる材料です。一方、もう一つ気になるのは、タイのデモ活動ですね。財務省に1000人のデモ隊が突入したと言うニュースもあります。現在のインラック首相は、2006年のクーデターで失脚し汚職の有罪判決を受けたタクシン元首相の傀儡政権と言う批判を、野党の民主党が起こしています。タイは日本の重要な輸出拠点であり自動車各社に影響を与えます。この動向も注意が必要でしょう。FTでは日本の自動車メーカーが、中国での販売シェアを前年同期の25%から、今年上半期に15%に落としたと言う記事が目を引いたようです。9月は販売を大きく戻しましたが、世界最大の市場での減少を、どうやってリカバリーするか?課題は残ります。かたるは、来年は米国の自動車販売も伸びが続くでしょうが…、その糊代は大きく後退すると思っています。故に自動車株全体に対し、少し弱めに見ています。鍵は中国市場が握っているのでしょう。

あまりマイナス思考の話題を持ってきましたので、ここでスペインの話を…実に27年ぶりに経常黒字を達成したと言います。1986年以来の黒字化だそうです。あまり関連性はありませんが、この1986年と言う数字は偶然なのでしょうか?この時期にグローバル化が加速するのですね。1985年がプラザ合意で、1987年にTSMCが台湾で設立されます。そうです、日本の曲がり角の時代ですね。その時期からスペインが経常赤字に陥り、今回、27年ぶりに黒字化する。今の所、関連性は分かりませんが、日本が浮上する時間と一致しているのは、不思議な思いがします。カタルは「日本板硝子」に関心を持って眺めています。何故か? 板硝子は日本村構造を抜け出すために、イギリスのピルキントンを2006年に買収しています。この時に5つの工場と100か所以上の営業拠点を手に入れましたが、これが金融危機から欧州危機に至り、お荷物になっていました。

今期は日本の住宅産業が活性化していのに、何故か、株価は低迷したままです。ソフトバンクは昨年からスプリントの買収に乗り出し、6年の歳月が違いますね。第一三共はインドの製薬大手ランバクシーラボラトリーを4883億円の高値で買収し、多額の損失を計上しました。この買収によるシャア拡大は、成功ばかりとは限りませんが、板ガラスの長年の構造調整は進んでおり、そろそろ来年には、株価が大きく注目される可能性があると考えています。スペインの住宅不況は、ある意味で象徴的な現象ですから、その象徴的な駄目なスペインが立ち上がるという事は…おそらく板ガラスの主力分野も黒字化する背景が出ているのでしょう。故に株価が安値で放置されており注目しているのです。しかし先日の日経産業の記事では、シャープと同じで借り換えの資金需要の必要性がありそうなのですね。この辺りの資本政策が、株価にも影響を与えるのでウォッチ銘柄になっています。

通常、カタル君はこのような環境下に於かれた段階で、銘柄に注目するのです。成功事例は日揮ですね。ネットを書き始め頃の最初のカタル銘柄で、1998年の年末にパソコンを買い転職をめざし、1999年にIRNETの前身を始めたのかな? 日揮はその年の春に、最初に打ち出したカタル銘柄です。当時の株価は200円台から300円台だったのです。そうして1年も…待たされました。実際に本格反騰するのは、その1999年ではなく2000年だったのです。アレヨアレヨと言う間に、株価は1200円まで乗せ、その後ボックスを3年程続け、再び2倍の2000円台になり最近は3000円台の株価に成長しています。時間が掛かりましたね。およそ10年で10倍です。通常なこんなものですよ。三菱UFJも似たようなものでしょう。4ケタ以下の価値ではありません。この日揮の推奨理由の一番の根拠は原油価格の上昇でした。今は100ドルですからね。およそ3倍程度になったのかな? おそらく日本の地価は、半値程度まで下げているのでしょう。この価格差は明らかに不自然ですね。原油価格は3倍になり、日本の不動産価格は半分になるという事は…6倍もの「歪」が生まれています。

時代的な考察に考えると、いかにも不自然です。先進国のグローバル化と言うか…日本の空洞化と言うか…この現象は日本だけではなく世界に広がっている訳です。日本は村論理が存在し、規制国家だったので内外格差が大きく構造調整に時間を要しましたが、日本はプラザ合意から洗礼が始まっているので、欧米に先駆け、一番早く出口に位置している訳です。この発想がおかしいとは思いませんね。故に、おそらく「ケネディクス」は早ければ、この年末年始、遅くとも来年のスター株になると今でも考えています。この考え方が駄目なら、何を買っても日本株は駄目でしょう。今日は日経新聞に株式会社は農地が買えないと、規制の壁を指摘していましたが、農業が国策なら、この壁を取っ払わないとなりません。食品加工食品は隠れた成長分野でしょう。「味の素」や「ニチレイ」などは、非常に注目される会社で、年金ファンドが買う銘柄に相応しい会社でしょう。

007は減額修正から不人気になり、目先筋の投げが続いているようです。村田は資本参加した意味を、もっとよく考えた方が良いですね。昨日は光通信の重田さんの話しをしました。村田を世界的なブランド企業まで育てた人が、資本提携するには、それ相当の意味があると思います。カタルには残念ながら、ソフト資産の価値を判断する能力はありませんが、単純にすごいなぁ~と感じるのですね。この感覚を、カタルは大切にしています。通常、この規模の会社が大企業の取引相手には選ばれませんよ。次々に共同開発し、今回の組み込みソフト展には、一体いくつの関連ブースが設けられたのでしょう。現在のところ、僕の読み筋通りの流れに動いていませんが、やはり村田の提携で株を買い、2倍になったので買い増しをして、更に僅かですが、提携第一弾が発表された時に007を買った3600円前後の株価での買いが、無駄になるとは考えていません。この考え方は正しかったと…株価が下がった今も感じています。確かに目先は負けていますが…。

スペインの報道と板ガラスを結び付けるのは、ナンセンスと思う人も居るでしょう。しかしピルキントンは欧州で活躍するガラス会社です。これまで足を引っ張ってきた部門が浮上する象徴的な現象ですね。住宅不況で苦しんでいるスペインの復権は…。日経先物や日経レバレッジファンドの力だけで全体を持ち上げるのは、いくら調整が完了していると言っても無理があります。だから市場は、終わっているエナリスに再びカーテンコールをしたり、今日はアドウェイなどの三文役者を登場させているのでしょう。ナスダックは昨日、一時4000ドルに乗ったそうですね。時代は確実に流れているのでしょう。007の転換日は、もう少し先になるのでしょう。慌てる事もなく下値を拾う姿勢で良いのでしょう。ただあまり下がらないと思っています。2000円以下ならどこでも買っても大丈夫でしょう。ケネディクスも心配はないですね。なかなか狙い通りに、スター株の誕生になりませんが、これほどの逸材は、なかなかないものです。新興御三家の復権か…なんとも居心地が悪く、やはり筋である本格銘柄を選択するヘッジファンドの登場が待ち望まれます。

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2013年11月25日

11/25

かたる:歴史を見ると数々の失敗を繰り返し時代は進化して行きます。日本の場合は江戸時代の鎖国制度が時代の進化を妨げたのでしょう。幕末から明治維新の流れは、その遅れを取り戻そうと必死でした。故に色んな下剋上が生まれましたね。三菱グループの誕生などは、まさにその象徴的な現象でしょう。太平洋戦争への選択は、他に手段があったように感じますが、追い込まれたために仕方なく戦争への道を歩んだ印象です。1989年のバブル崩壊以来、日本は清貧思想の際を歩んでいる印象を抱きます。みずほの反社会的勢力融資問題は、警察が最終的に認定した組員融資は1件のみと言う報道が事実なのかどうか分かりませんが、(詳細は此方です。)みずほの子会社で発生したオリコの融資案件であり、しかも230件の総額は2億円程度と言いますから…、何故、親会社の社長があれほど非難を受けるのか? 確かに対応に問題はあったのでしょうが、おそらく膨大な資料の中での僅かな指摘で、会議資料の数字を見落としていたのでしょうが…やはり現状の日本社会の世情は分かり辛いのです。このような厳格な清貧思想の蔓延が、成長力を奪う訳ですね。

先日、東京の下町工場が集まって、7800メートルと言う深海の映像の撮影に成功しましたが、あの製作費は2000万円だと言います。猪瀬さんが徳洲会からの借り入れが5000万円だそうですね。お金の使い方の重さは全然違いますね。権力の維持費が5000万で、「希望」の製作費が2000万円か…。日本に流れている底流を、何とか変えたいものです。日経5面に「年金の株買いに、厚労省ひややか」となっていました。昨日はコラムで資産価格の上昇下の景気循環と、資産価格の下落時の景気循環のグラフを掲げています。今日は、その資産価格の推移グラフを掲げておきます。バランスシート不況とも言われた資産価格の重要さは、経済成長に大きな影響を与えます。宮澤喜一元総理が、晩年自らの失政を悔いて、大蔵大臣を再び担ったことがありました。

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中国の不動産価格をバブルだと批判しますが、中国の不動産融資は頭金の比率が高く、多くは融資ではなく現金取引です。日本の不動産バブル時のような借金形態と少し意味が違いますね。それに指導部は日本の失敗を反面教師にしており、上手くコントロールしています。日本は毎年60兆円もの損失を埋め続けてきたのですね。(グラフは内閣府が発表する国民経済統計からの数字を用いました。)この数字の意味をよく考える必要があります。異次元緩和を設備投資に結びつけるのは、何か? 日本に希望の星を輝かせることですね。株式で言えばスター株を誕生させることです。2003年の時は「みずほ」などの銀行株が主軸になり、時価総額が上がってきました。現在も買われてはいますが、自己資本比率の拡充を急ぐために、銀行は増資を繰り返し需給バランスが崩れているだけの話ですね。だからお持ちの方は、なかなか上がらないと思われているかもしれませんが、確実に三菱UFJは4ケタ以上になるでしょう。この事をカタルは非常に長い間、繰り返し語っています。金融機関は経済活動の要であり、先ずは銀行が潤わないとリスクを取れないからです。

今でこそ、ソフトバンクは一流企業の仲間入りを果たしましたが、ソフトバンク創設時の孫さんへの1億円の融資は、シャープの佐々木さんの後ろ盾があったから実現したのでしょうが、通常、あの融資は背任容疑にあたり、今の検査では絶対に通りません。しかしあのような冒険があったから、ソフトバンクの現在の時価総額が生まれ、社会の希望の星となっている訳ですね。みんながリスクを取れるような環境にすれば、社会にユトリが生じチャレンジ精神も増す事でしょう。是非、正しい選択をして欲しいものです。そうすれば簡単に、日本はアジアの覇権国家は古いですね。中国と双璧のグローバル環境を創っていけるのでしょう。あまり領空圏の話題などをメディアは取り上げない方が良いですね。国民感情を悪戯に煽るべきではないでしょう。社会にユトリがなくなると、国民の眼を、このような方面に向けたがる勢力が増えます。編集委員やプロジューサーは、番組の構成にあたり、よく自覚して欲しいものです。

さて今日の市況は…野村証券は、あと一歩ですね。7月の高値まで…。それにしても大和証券に、かなり水を開けられましたが増資の影響でしょう。三菱UFJはこのところ揉み合いを続けていますが、新高値に向けた下準備と言う印象です。だいたい、この辺りの株価水準からヤレヤレの売り物が出てきますが、本当は逆ですね。買い場でしょう。だって論理的に非常に安いのです。定期預金のようなものですね。これら金融より製造業の日立などは7月の水準を、既に抜けています。東レも然りです。まぁ、本当は内需を盛んにするのが本筋ですが…、既得権勢力は自分の行動がどのような影響を与えているか理解してないと言うか…抵抗しなくては仕方ないと言うか…。時間稼ぎの条件闘争をしているようなものでしょう。JAの萬歳さんの様な方は、どの世界にも居られますからね。理屈は理解していても、きっと立場上、ごねる訳なのでしょう。GPIFなども権力組織ですからね。

今日もソフトバンクですね。アリババ上場に絡むあの戦略は流石ですね。カタルが馬鹿になっていた時代から、ようやく3倍程度になってきましたね。時間が掛かりましたね。大きな会社になったから仕方ありませんが…。2005年の年末から2006年の初めにかけての動きを、今、連想していました。実は、あの時に友達が失踪して、ソフトバンクを買わせていたので売りたかったのですね。どういう訳か…彼は鬱病状態になり、突然、家族にも、友達にも、誰にも伝えずに消えたのです。会社へも何も言わずに、突然、消えたのです。2005年は思い出のある年末でした。あれから8年が経過します。

今日は日経レバレッジファンドとシャープに、エナリスですね。あまり筋が良いとは言えません。日経平均株価は上がっていますが、実際、個人投資家はあまり儲かってないのでしょう。今日は25日なので5月のバーナンキ発言ショックの大幅下げから、およそ6か月が経過し、若干、残っている信用取引の期日の山を越えることになります。今の相場は何度も言っていますが、一度、水準訂正をすると、あまり下げなくなっています。下値不安はあまりないのですね。シャープは、再び何処かやる筋があるのでしょうか? 嫌いな会社ではないし好きな方ですが…。どうしても資本不足は否めません。中国の中興通訊へのIGZO提供は、利幅はないのでしょうが稼働率を上げるので大きな材料なのでしょう。ただ余程の仕手戦にならないと、上値はあまり見込めませんが、市場の人気株としての素質は高いのでしょう。故にディーリング向きなのでしょうね。

ケネディクスに007は、相変わらずの動きですね。素質は一流なので、新規の参加者待ちなのでしょう。ケネディクスには明らかにヘッジファンドが関与していますが、あまり力がないのでしょう。通常、一気に持ち上げるのが、セオリーの場面なのに…やりませんね。僕は今の相場に一番相応しいと考えています。おそらく消費税引き上げ後の動きを気にしているのでしょうが…、基本的な概念は、中央銀行のお金は流され続けており資産価格は上がるのが当たり前ですからね。2010年10月からの包括的金融政策に於いて危険資産である、リートやETFの買い入れまで踏み切っているのですね。本当にやる気があるのかどうか…この辺りが黒田さんも、適任者ではないのでしょう。通常は10月頃には再び動きますね。もっと増やせばいいのですね。アナウンス効果も薄れており、長期金利も下がっているのです。そろそろ力量が疑われる時間経過になってきました。この辺りはケネディクスの株価にも影響する話なのです。

007は減額修正により、村田のWiFiモジュールへの期待が裏切られた形です。現在は若干の期日の売り物があるのでしょう。しかし2Qの数字は良いとは言えませんが、悪いと評価する株価の下げは、納得がいきませんね。当初は6月上旬にパターンを予測していましたが、今は9月の形を念頭に置いています。素質は一流ですから、新規参入者が必ず訪れると思っています。余裕があれば下値を現物で買っておくのが望ましいのでしょう。

株式投資の基本は、時代性のサイクル株を見つけたら後は辛抱ですね。昨日のコラムで景気循環の波動を掲げています。最後のキチン循環とか、ジュグラー、クズネッツ、コンドラチェフと言う景気循環の波動ですね。この中で一番相場が大きくなるのは、波動が長いコンドラチェフの波ですね。これは産業革命と同じIT革命が現在進行している訳です。車の自動走行は時代の流れで、ITSなどの交通情報の活用も移動手段の時間を大幅に縮めます。QBの活用が広がりますね。アイフォーンには採用されませんでしたが、村田のWiFiモジュールは伸びると考えています。だから全く心配はしていません。業績循環の赤字から黒字への波が、若干、右にズレただけの話しでしょう。皆が宝物を探している訳で、何れ誰かが仕掛けだすのは、時間の問題なのでしょう。

なかなか新規の投資対象の銘柄が見つかりませんが、光通信などは素人向けかも知れませんね。目先の業績は良いはずです。ITバブルや金融バブル崩壊から資金不足に陥ったベンチャーの駆け込み寺の存在になったのです。ナスダックが新高値を付けるという事は、基本的にITバブルに踊った会社が、実際に利益を計上する時間的な経過を示しています。ソフトバンクは、あの時に198000円でしたが、光通信はそれ以上の人気株で248000円だったかな…。買いの根拠は、重田さんの厳しい審査を経た投資先が、次々に開花してくるので、本家の光も1万円台に回復するのは当然でしょう。その上を買う気はサラサラありませんが、人気株のエナリスより筋は通っていると思います。まぁ、人それぞれの選択でいいのでしょう。他人批判をする事はないね。全部の株が上がれば、皆がハッピーです。それではまた明日。

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2013年11月22日

11/22

かたる:実はカタル自身も感じていることですが…世間一般が騒いでいるように…本当に株式市場は大幅高しているのでしょうか? 疑問を感じます。ひょっとしたら自分の選択が間違っており、方向性を修正すべきじゃないか?…と考える事も良くあります。そんな時には客観的な指標が判断の材料になります。カタルはいくつかの統計を独自基準で追っており、その一つを今日は紹介しましょう。そのグラフの様子は此方です。

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このグラフは人気銘柄が必ずリストアップされるように創られたものです。今年に入ってからのその銘柄数と、その人気銘柄の25日乖離の推移を示したものです。どうでしょう? 決してカタルだけが抱く疑念ではありませんね。市場の人気株でさえ、そんなに25日線乖離は高くなく10%未満なのです。それに今年春の人気株数と比較しても、半分以下の100前後を示しています。決して多い訳ではありません。つまり今の相場に抱く感覚、あまり儲かってないと言う心理は、間違っている訳ではありません。日経225の主要銘柄は安全ですが、そう儲かるものではありません。例えば人気銘柄の東レです。ここ3週間、良く上がった株ですが、直近の安値615円から725円の上昇で、おそらくタイミングよく手掛けていても成果は1割に満たないでしょう。

まぁ、こんなものでしょう。安全を求めればリターンは少ないものです。金利が1%程度なので安全性のある大型株で運用し、10%もリターンがあるなら、たいしたものでしょう。ただこの東レでさえ5月の高値を抜いている訳ではありません。東レの高値は786円です。今の株価は725円ですね。ハイリスクを求めハイリターンを狙うか…、金利裁定のような投資をして確実なリターンを狙うのか? 人それぞれの選択です。ただ言える事は、上手い話など決してありません。大きなリターンを狙えば、リスクは増大するのが当たり前ですからね。ただいくつかの人気株を一度は選択しておきながら、物にできずに逃しているのは事実で、カタルもまだまだ素人だな…と感じますね。偉そうなことを言えません。

高値になった後の姿を、想像すると良いのですね。人気のドワンゴや今日は、野村証券かシャープでしょうが…などの天井は知れているのです。だから触手が湧きません。カタルは少し前に、人気の新興御三家銘柄、新規上場のエリナス、広告のアドウェイ、ゲームのコロプラなどの相場に批判的だったのは、目先人気で終わり相場に「のり代」が少ない為ですね。目先のババ抜きゲームが終れば、それで人気が冷めて、株価は下落する銘柄だからです。場合によれば、そこが天井になり2年も3年も…場合によれば10年以上も再びチャンスが訪れない銘柄だからです。だから目先人気になっても、触手が動かないのです。3Dも似たようなものです。しかしケネディクスは、しばらく大丈夫ですね。それは信用創造が進み、地価の上昇はかなり長い期間、上昇を続けると考えられます。だから明治政府の創設から培ってきた含み資産を、一掃した三菱グループの話などをしている訳ですね。このバブル崩壊により、天下の三菱さえ、毎年の収益と含み利益を一掃してバランスシートを改善してきたのです。内閣府が発表している国民経済計算を見ると分かりますが、1990年当時の土地資産は2455兆円でした。しかし2011年の土地の総額は1156兆円です。つまり1300兆円も、デフレ下の失われた時代で飛ばしてきたのです。毎年、毎年、この値下がり損を、日々の稼ぎと含み利益で埋めてきたのですね。何故、カタルが信用創造の重要性を語っているか…お分かり頂けると思います。僅かな財政出動の経済対策より信用創造が如何に大切か…だからケネディクスなのです。

何故、ダヴィンチの創設の話を何度もしたか…。それは収益還元法と言う理論価格で、地価が割安になっているにも拘らず、金融庁は未だに重箱の隅を突っつく仕事をしています。行き過ぎた政策は、修正せねばなりませんが麻生大臣の発言など聴いていると…あの人は全然、実態が分かっていませんね。バランスシート不況があった原因の本質を分かってないのです。今回のみずほの反社会的勢力への融資の金額は、僅か2億円だったですよね。件数は230件となっていますが…、最近のニュースでは、この230件の内、警察が最終的に認定した組員向け融資は、現時点では1件だけだと言うニュースも報道されています。この反社会的勢力の基準が何処にあるのか…この客観的な基準さえ明確になってないと言う報道があります。カタルが問題にするのは、「行き過ぎた検査姿勢」は社会全体にとって悪影響の方が、非常に大きいと言っているのです。このような社会の風潮がデフレ環境を生んでいるのですね。清貧思想を改善しなくては、日本はなかなか浮上しませんね。

メディアの報道姿勢が問題なのです。この2日間に分けて放送されたNHKのクローズアップ現代の中国絡みの報道姿勢は、明らかにおかしな姿勢です。プロデューサーの姿勢が問われると考えます。何故、中国は報道の自由が束縛されていると、決めつけた姿勢で報道しているのでしょう。本当にそうなら、あのインタビューは実現しません。確かに日本と比較すれば自由ではないかもしれません。しかしかなり改善されており、カタルは今回の固定資本依存の経済姿勢も含め、最近ではシャドー・バンキング問題ですが、非常にうまくコントロールされていると感じますね。格差など何処にでもあります。日本のブラック企業の実態はひどいものです。日本の恥部をメディアはなかなか採り上げませんが、今は全体を浮上させる大切な時期ですから、明るい材料を盛んに取り上げ、主張を変えるべきでしょう。米国が正しく、中国が間違っていると言う偏った報道は止めるべきですね。もし日本と中国が手を結びアジアの繁栄に尽くせば、米国は覇権国を転落するかもしれません。どちらが得か? 先日のスーパーコンピュータの順位は、中国の「天河2号」が33.86PFLOPSと、米国の「Titan」の17.17PFLOPSを大きく引き離し、圧倒的な大差でNO1でした。

まぁ色んな選択はある訳ですが、世論の誘導をどのような報道でして行けば、正しい成長が出来るのかどうか…。少なくとも、これまでは日本のメディアは、太平洋戦争突入前の朝日新聞と同じで、間違った報道姿勢でした。ことさら尖閣の問題を煽る報道を繰り返すのが正しいのかどうか…。国家戦略を何処に据えるか難しい問題でもあります。メディアはフィリピンの救済活動にオスプレイが活躍していることを、何故か報道していません。悪戯に危険だと言う部分だけを採り上げ、時代の進化を妨げていますね。進化に危険はつきものです。投資も同じですね。ハイリターンを狙うならハイリスクの選択しかないのです。ケネディクスは、何度も言いますが4ケタに持ち上げても、4000円の新高値を抜ける可能性があり、更に政策次第でしょうが、1万円の声が掛かる銘柄にだって、成りえるかもしれません。つまり高値に勝った人が損をするのではなく、儲かる可能性を秘めている魅力的な銘柄なのですね。だからカタルは流れが完全に決まる619円を抜いてからの参戦でも構わないと述べています。

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問題は株価が高くなっても、買いたくなるワクワク感が残るかどうか…007をカタルは何度も高値でも買い増ししています。それは時間の経過と共に時代の潮流が追い付いてきて、出番が続くからですね。IVIなどと言う言葉は、まだ一般の人は知りませんよ。カーナビが一般化したように、IVIもやがて一般化し、世界中の車にQBが採用されるのですね。やはり株価が高値になってもワクワク感が、どんどん増しますね。あとは皆さんの選択次第なのです。カタルはナスダックの新高値更新は確実と考え、9月の下旬にソフトバンクやヤフーの活躍をみて、光通信を時々採り上げています。その光も昨日は上がっていましたね。いくつか掲げる銘柄の中での選択は、あなた自身が決めれば良いのでしょう。

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2013年11月21日

11/21

かたる:今日は、何をテーマにしようか…と考え、心理学者でノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンのビデオを観たり、昨日、感じたNHKのクローズアップ現代の中国をテーマにした映像の創り方に、違和感を覚えたことをテーマにしようかと考えましたが、下準備が足りないようです。まず意見を述べるには、そのテーマの素材を吟味する必要性があり簡単にできるものと、そうではなく奥が深い為に、下準備が必要なことがありますからね。株価の動きの話などは、これまでの経験があるので、ある程度の解説は出来ます。勿論、正解とは言いませんが…。一つの見方を提示できますが、新しい未知の分野の解説となると、かなり勉強しなくてはなりませんからね。

さて今の市場は、アベノミクスの効果による時間調整が完了し、新しい局面、所謂、株価の二段上げに突入できるかどうか? ここがテーマですね。まぁ、カタルが取り上げている「野村証券」でも良いし「三菱UFJ」でも良いのですが、基本的に株価は上昇します。その理由は、日銀などを含め世界の中央銀行は、流動性の供給を続けているからです。問題は上昇の速度や、角度だけの話です。多少、アベノミクスの失望感が存在するように、既得権勢力との争いで勝敗が分れることがありますが、時代の流れはグローバル化により加速しており、日本村社会を堅持しようとする既得権勢力は、この流れを遅らせることは出来ても、止めることは出来ないからですね。だから確実にTPPは実行されます。

昨日は最高裁で選挙の在り方を巡り「違憲状態」との判決が出されました。しかし高裁の16件中14件の判断が「違憲」としたのに、最高裁の「違法状態」という判断は、確かにおかしく感じます。如何にも日本的な解釈です。その違憲状態で生まれた国会が、憲法論議をする事自体が、解説者も言っているように確かにおかしな話です。先ずは限りなく、一人1票の価値の平等化を実現させねばならないのでしょう。これは時代の流れですね。株価のイールド・スプレッドの浸透と同じ理屈のようです。

今は「ゆでガエル」の実験のような状態なのでしょうね。間もなく、この状態はより確かな形になって、株価上昇の局面を迎えますね。需給バランス一つとっても、期日の通過は時間の問題です。既に200日線上に、株価は位置している訳で、余程の事態が発生しなければ、確実に、アベノミクス第一弾の「慣性の法則」は働きますね。昨日のメディアの話題は、自動車に年金ファンドの運用の変更でした。カタルは、昨日、「国家より企業」と言う新しい概念が育つかどうか…と、述べています。どうも世界の流れは、人種や宗教の対立などが、情報の共有化で消えつつあるように感じます。昨日のNHKのクローズアップ現代の「模索する中国」の報道姿勢は、管理国家、自由に表現できない中国と言う言論の自由を束縛しているとの視点からの報道姿勢でした。しかし、先日、イランの状態をテレビで見ていたら、たびたび警察に連行される国のイランと比べ、中国の方が自由との印象を持ちました。認識と現実のギャップを修正した次第です。結構、中国は自由になりつつあるように感じています。今の中国は、市場金利を導入するためにステップ・アップしている段階でしょう。あと2年ほど経てば、シャドー・バンキング問題も鎮静化するかもしれません。

経団連の一行が帰ってきて、どのような動きになるのか…。この辺りの動きは相場に影響を与え感度を高くしておかねばなりません。今日の日経にも、この手の記事がいくつか載っていますね。盟和産業7284のような弱小企業が日経新聞に載るのは非常に珍しい現象ですよ。おそらく記者が買っているかもしれません。何しろ論理的には非常に割安株です。どう考えても500円以下は今の市況でも割安状態ですね。その株価が200円台ですからね。実はこのような企業の相場としての命は、非常に短いのです。ただ全体市況が底上げになるなら、時間の問題で確実に上がりますね。今日の記事が切っ掛けになり、株価の水準訂正が、何れ実現されるのでしょう。ただし魅力はありませんよ。単に割安と言うだけです。

経験上、このタイミングで生まれる人気株はある程度、人気が持続し株価が上がるのが常です。それは季節的なアノマリーの応援があるからでしょう。全体の株価波動が上昇するときに、人気株の選択と言うのは、恐くないものです。僕は嫌いですが…ドワンゴなどの人気は持続される可能性が高いのでしょう。短期売買の人は多くは…。カタルがディーリングをしていれば、当然、参加候補銘柄にしているでしょう。野村証券は810円の関門を突破したようですね。次は833円です。まもなく時間の経過と共に、誰しも980円を抜くと…もうすぐ考える段階を迎えるのでしょう。なかなか支持を得られないケネディクスも同じ範疇の株です。信用創造の「極み」に位置している存在ですからね。ただ一般的には業績の裏付けがある光通信のようなチャートの形の方が強いのですね。同じ調整でも、光通信は上昇波動の途中で、1か月ほど横ばいの波動ですからね。おそらく時間の問題で、2006年の1万円台の株価を抜くのでしょう。この話は前から述べていますね。ナスダックが新高値を更新すると、相場の景色は変わると…ITバブルの現実化を述べています。

今日は再び先物からの誘導です。外人投資家が先物を買い進み、この動きから国内の目先筋が日経レバレッジファンドを買うと、ファンドは自動的に先物を買う仕掛けになり、乗数効果が発生され、自然発生的に株価が上昇するのでしょう。このような動きが効くという事は、調整が一巡しているから生まれる現象です。もし上値にしこり感があるなら、いくら先物から誘導しても、つなぎ売りが断続的に入り頭を押さえられます。しかし多くの銘柄が200日線にタッチしての反転で、アノマリー現象が重なり上昇波動が生まれているのでしょう。しかし中身は、あまり良くありません。相場に躍動感がないのですね。直接コアの銘柄を買って、全体を引き上げている現象ではないからですね。不安感を抱えるのは、仕組み上、株価が上がっているためでしょう。躍動感がないのですね。相場に旗振り役が必要なのですが…、今の業界は人が居なくなりましたからね。群れに相応しいリーダーが存在しないような展開です。折角の潮流を生かせるグループが居ないようです。目先売買に走る現象も仕方ないのかもしれません。ケネディクスが相応しいと思いますが…支持が得られていませんからね。何故、資金の無い人は619円を抜いてから参加と述べているか…。相場の流れを作り出すには、仕掛け人の力量が問題になるのですね。その仕掛け人の資金力は、客観的に判断が出来ません。今の環境はリーダーが居れば追随する環境になっていると思います。此処で冒険をする投資家が誕生するかどうか?

この決定権を持つのが政策なのですね。もし法人減税が実現するなら、間違いなく本筋から株価は上昇します。しかし現実は、薬のインターネット販売でも見られるように負けが続いている訳で、アベノミクス失望説が生まれる環境でもありますね。中央銀行が勝るのですが…現状は綱引き状態なのでしょう。何か、確かな切っ掛けを探している段階の様でもあります。そうなると…野村などの本筋の選択が消え、仕方なく小ぶりのドワンゴやケネディクスの選択になるかもしれません。更に小ぶりの007などの選択でお茶を濁す展開もあり得るのでしょう。カタルは、野村は無理でもケネディクスなら…と考えていますが、これさえ支持が得られません。それならば、小ぶりの007の選択もあり得ますが…。

ここで訂正です。昨日、板ガラスの欧州部門の黒字化の時期を2013年と書きましたが、2014年だったと思います。この銘柄は熊谷組より大きいですが、同じような感覚ですよ。注目していてくださいね。ただ資金の需要懸念が残るので、その辺りの選択をどうするかだけが見えないのですね。スペインもある程度、問題は峠を越え、来年初めに公開される欧州の金融機関のストレステストが済むと…注目されると考えています。かなり早いですが、プロと言うのは光通信のような段階では、既に仕上げの段階で、常に新しい選択肢を模索しているものです。

その構想の中で素質のある銘柄は限られるのですね。確かにクボタなどは優れているのです。しかし自分で実際にいろいろ手がけてみれば分かりますが、クボタの話が出たので、先週人気になった好業績のタカキタを買ってみても、あまり儲からないのですね。人気株になるかどうかの選択は「仕掛け人」の力量次第なのです。条件が整い、仕掛ける銘柄に躍動感がある魅力が存在するか?どうか…。人々を魅了する躍動感って、難しいですね。007は、その躍動感を秘めている会社なのですね。ワクワクする何かが存在するのです。つまり業績も相場の時代背景も、仕掛け人も存在して、みんなの条件がマッチしないと、なかなか良い相場にならないのですね。今の状態なら、じり高の展開ですね。リスクを避けるなら、何でもいいのですが日経225の銘柄を中心に選択すればいいのです。カタルはいくつかの代表銘柄を、これまでに何度か取り上げています。三菱UFJに、日立、東レ、重工などもそうでしょう。重工は米国の訴訟問題があり、出遅れを感じています。東レは日経の応援もあり堅調ですがね。なかなかイールド・スプレッドの話が日経新聞に載りませんが、論理的に、株は非常に割安なのです。都銀は国債を売り続けるでしょう。その受け皿は「資産」に向かうのです。それが金融緩和と言うものです。ケネディクスは必ず華が開きます。

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2013年11月20日

11/20

かたる:最近の傾向として、一度、株価水準が上がった株は、なかなか下がり難くなっています。この現象は総体的な資金流入が市場に続いているからでしょう。代表事例は邦銀株でしょうね。人間心理と言うものは、時間に弱いものです。「人のうわさも75日」とはよく言ったものです。通常、この程度の時間の流れが、一時的な需給バランスから、上がった株価が、市場から容認される株価位置に変化する目安と思われます。カタルには良さが分からなかったのですが、3Dプリンターの相場など…どう考えても収益に寄与しないと思われるのに、株価は意外に確りした推移をしています。このように株価が上がった多くの銘柄は、あまり下がりませんね。この理由は潜在的に、株価価値が安く放置され見捨てられていたからなのでしょう。

例えば群栄化学ですが、200円台のものが急騰し500円手前で一服し、その後600円台への2段上げをしています。カタルは当初から3Dプリンターの存在を知っており、アークを仕掛ける時に、その存在を懸念していたほどでした。しかし米国に、日本は大きく後れを取っており、仮に製品開発が米国に追い付いても、市場規模はそう大きくならないと思っていました。自動車部品は命を扱う品物で、多くの部品加工は、かなりの精度が要求される金型が主体です。しかし3Dの活躍余地は広がるのでしょうが…株価をいきなり押し上げるほどかどうか、疑問だったのです。しかしかなり長い間、人気株になっていましたね。ただやはり人気化した時が、売り場になりました。この群栄は一株あたりの純資産価値が497円で利益は16円程度、しかも6円配当を実施し、自己資本比率は80%と財務内容の完ぺきでした。故に200円台に放置されているのが…そもそもの間違いだったのでしょう。実はこのような会社が未だに市場にはゴロゴロしていますね。代表事例は三菱UFJです。

市場が暖まってくると割安銘柄の水準訂正が始まります。配当利回りや純資産価値と言う一般的に信じられている指標が、絶対的な価値を有するようになってきます。何しろ、金利は1%を割れる水準なのです。この比較感がイールド・スプレッドと言う指標です。何れ日経新聞にも取り上げられるでしょう。基本的に指標国債と株式の益利回りを比較するものです。金利裁定概念が働くわけです。今の政策路線が継続され、当然、資産価格は上昇するものと思われます。アベノミクスの主眼は、資産価格の上昇なのですね。土地や株に代表される資産価格が上昇し、バランスシート不況をなくすのです。融資を増やし投資をし易くする環境整備に政策の主眼があります。日本は長い間、内外価格差の是正をしてきました。まだコメまで達成できていませんが、既に多くの価格がグローバル価格になっています。この構造調整の為に空洞化現象が生まれ、長いデフレ状態が続いたのです。互助会方式で支え合う、偽物の創られた構造の代表格は「エルピーダ」だったのでしょう。そもそも1987年にTSMCが創設された時に、経済産業省を始め、NECなどは経営方針を転換しなくてはならなかったのでしょう。この辺りの認識がカタルにもなったのですね。今なら情報が色々ありますが、1987年当時のニュースと、あの時のカタルの知識では…とてもとても…先を見る力など、ないですね。

カタルが上京する1989年当時に、カタルはアスキーを買っていたのですが、西さんと友達付き合いをしていたビル・ゲイツのマイクロソフト株を、お客様と共に買っていれば…人生の結果は大きく違っていましたね。ただあの当時、外国株の発想がなかったのです。今も、そうですね。しかし考えてみれば、あの時代に孫さんなどは、米国でもの考えていたわけです。何が違うのか…環境は人を大きく変えますね。自分のおかれた立場をどう生かすか? 選択の違いにより結果は違う訳です。カタルが銘柄の選択で一番大切にしていることは、時代認識だと言う事を、すでに何度も述べています。株価の変動率が一番は高いのは時代の変化ですね。

考えてください。過去の歴史の中で世界の中央銀行が、一斉に超緩和策を取っているのは初めてです。今はその時代の入り口に居るのですね。一般的に信じられているPER10倍の概念が、大きく変わるかもしれません。何故なら、国家の存在が希薄化しているからです。経団連の一行は、今、中国を訪問しています。10月下旬に開かれた「周辺外交工作座談会」の席上で、習近平は対日関係の議論に長時間割き、「今の状態が続くことは双方にとって不利益だ」と強調。その上で「経済のほか、民間の文化・人的交流などを拡大させなければならない」と関係改善を指示した。…と報じられています。もしこの報道が事実なら、自動車は伸びないと銘柄の選択から外しましたが、先日、新興国投資負担を吸収できなかった日産自動車は注目されることになりますね。この辺りの感覚は難しいのです。

スペインの銀行であるバンキア株に、投資家が関心を寄せていると言う記事が報道されています。この記事と先日の板ガラスの日経産業新聞の2013年4―9月期に欧州部門が黒字化すると言うニュースを結び付けていますね。ただ900億円だったと思いますが、この借り換え需要の資金手当てをどうするのか?この辺りが見えないと、選択は出来ませんが、カタル銘柄の候補でもありますね。この辺りのニュースと、株価を結び付ける考え方と需給バランスの見方を合わせて相場展開を複合的に考えるのですね。007の最近の注文ロットは膨らんでおり、誰かが、密かに拾っている可能性も出ています。この水準ならリスクが、かなり軽減されますからね。何れ黒字展開するわけで、その時にいくつかのパーツは投資家を魅了するものだからです。

このような微妙な考え方の積み上げ方式を説明すると、プロはなるほど…と思うでしょう。そもそも時代の流れやチャートの見方を組み合わせて、相場観が組み立てられています。最近、株価の動きは鈍く見えますが、光通信は確実にステップ・アップしていますね。カタルの構想であるナスダックの新高値が、もう直ぐそこに位置しています。この発想も、きっと市場から支持されるでしょう。ケネディクスだって、当たり前の時代感覚ですね。明治から積み上げた含み利益を失った、揺り戻しの資産価格の上昇の恩恵を、一番受けるのはケネディクスですね。今、仕掛けているファンドの力なくても、必ず新たなファンドが参加し、相場は4ケタに向かいます。だって…政策の流れがそうなっているからです。007もユビキタス時代の突入している訳で…時代の変遷と言う、もっともドラスティックな部分にマッチしている会社ですね。

皆さんに、分かるでしょうか? 経団連の一行にどんな狙いがあり訪中しているか…。おそらく習近平氏の方針を、彼らも知っているのでしょう。だからチャンスですね。アリババの創業者の馬雲(ジャック・マー)会長が来日され、孫さんと意見を交わしたようですが…この動きも、この報道を裏付けています。相場観で一番大切なことは、目先の需給バランスではなく、やはり時代の流れなのでしょう。記憶によれば、確か台湾政府がモリス・チャン氏にTSMCの創設を委託したのでしたね。国家の力が衰退し企業の力が増してくる。ジム・ロジャーズも「次の10年から20年にかかわる最も重要な経済イベントが北京で起こった」と述べています。中国政府の目標は「中国株式会社」の育成か…との報道もあり、この辺りに新しい株式相場の芽があるのかもしれません。

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2013年11月19日

11/19

かたる:このカタルの市況解説もマンネリ化しているかな…。当初はカタルの投資日記みたいな感じをイメージしていたのですが…いつしか少し変わってきましたね。基本的にカタルの考え方を整理するために書いているのですが…。毎日読んでいれば、皆さんにも株の仕組みや経済の考え方が分かってくる読み物として提供しているつもりですが、少しスタイルを変化させる必要性も感じています。

セブンイレブンは変化を遂げて栄えた訳ですからね。鈴木さんが米国の訪問した時に、サウスランド・アイス社の経営スタイルを真似て始まったとされていますが、いつしか本社も傘下に収めるように進化したセブンイレブン株を、上場当初に買っておれば、日本を代表する成長株になりました。ただ現在は、親会社のイトーヨーカ堂と一緒になりましたが嘗ては成長株の代表銘柄の一つでした。良い響きですね。成長株か…。007に期待している次第です。

米国ではマイクロソフトに代表されるように、数々の成長企業が誕生しています。最近の人気は、まだ上場をしてないようですが、グーグルなどから熱い視線を送られている「スナップチャット」です。数秒後に消えてしまう写真や動画…。仲間内の楽しみを媒介する素敵なサービスです。日本でも、きっと人気になるでしょう。何しろ仲間内の秘密が共有でき、今、起きている様々な問題は、この仕組みを使うと解決されますが、一方ではやはり犯罪がらみの温床にもなりますね。自分が提供した写真や動画が数秒後に消える。スパイ大作戦(ミッションイン ポッシブル)のようです。

さて相場の話しですが、野村証券が人気株に成りえるかどうか…。この銘柄も調整波動を完了させている代表的な銘柄です。今日はこの調整波動を見ながら、カタルなりの解釈をすこし述べましょうか…。昨日、野村証券は金曜日の人気一位から転落し、ドワンゴが昨日は人気株NO1でした。

野村証券の基本株価波動は5月から続く調整を完全に終えており、いつでも第二段上げに入っても不思議ではありません。しかしこの調整過程は、上値を段階的に抑えられており高値が切り下がっています。7月18日の833円から9月27日の810円は、明らかに切り下げていますね。つまりAの地点を挟むボックス相場の可能性も残されていますね。昨日の高値は809円と僅かですが、9月の810円に及びませんでした。本来は一旦抜いて微調整を経てから、上げ続けるのが正当な形でしょう。

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しかし昨日の陰線は、前日の陽線の上で終日推移しており、7月の高値833円を抜く期待感も残っている形です。何しろ9月の810円より膨らんでいる出来高は、新しい株価波動に入っている可能性が強いですね。それに弱いとはいえ、何度も下値更新をチャレンジしても、直近の下値を破ることが出来なかったのです。700円の壁は堅いのでしょう。本当に強い形は高値圏で推移して、あまり下がらずに200日線の上昇を待つ形です。野村証券の株価で言うなら、900円を挟む展開が望ましかったのですね。6月の下げも本来ならAのポイントを下回らずに、跳ね上げる形の方が強かったのでしょう。この辺りは増資による浮動株の増加が関与しているのでしょう。リーマンの買収が無駄になり、まったく生きてないのですね。むしろ失敗したと言う評価が正しいのでしょう。

さて野村証券の今後ですが捨てたものではありません。カタルは何れ4ケタを目指すと考えています。なにしろ世界の中央銀行は緩和姿勢を続け、この政策に一番恩恵のあるのは、株や土地などの資産価格に関与する産業なのですね。この方向性は変わりません。元が変わりませんから、株価の上昇は時間の問題なのです。

さて、カタルが注目するケネディクスの人気は6位→4位→12位となっており、市場の支持を完全に得られていません。昨日の休みは別に構いませんが、本日は大切なポイントですね。カタルが仕掛けているなら本日は寄り付きを、これほど安くせずに、むしろ前日比より高くチャートを作ったでしょうね。この辺りのやり方が、僕とヘッジファンドの仕掛け人たちの感覚と違うのです。このファンドの責任者は、素人に近いですね。アインシュタインは述べています。エネルギーは質量と速度の2乗になると…(E=mc²)。市場人気と言うのはタイミングを外すと駄目なのですね。むしろやる力がないなら、我慢して下値を固め、仕掛けない方が良いのです。他の参加者を登場を待てばいいのですね。前回もそうでしたね。2日間だけの関与でした。そうして1週間程度於いてから、再び力を入れましたね。10月初めの話をしています。あの時に一気に仕掛けるかと思ったのです。どうもカタルの感覚と、仕掛け人の感覚がズレています。これほどの逸材は、そう存在しませんね。ただ上を買うとなると…確かに政策が気になります。しかし東京の容積率の拡大と、介護リートなどの新規分野が約束されている訳で…4桁の維持は確実の筈です。それとも、この追加政策は、アドバルーンの段階で決定事項ではないのでしょうか?

この辺りの感覚が、アベノミクスの失望が生まれた原因でもありますね。昨日、三木谷氏は産業競争力会議委員の辞任を思いとどまったようですが…首相の真価が問われている現象でもあります。微妙に株価に影響する規制緩和などのアベノミクス第3の矢の動き…が株価に影響を与えているのが、分かるかと思います。昨日は人気がドワンゴに流れました。ニコニコ動画のドワンゴを調べた事はあまりないのですが、感覚的には、何故か、嫌悪感を抱きます。仮に相場になるにしても…時間の経過が必要な筈、思い出してください。J・TECを…新薬が認可され人気になった後に人気が冷め、株価が落ち着く期間がありました。たしか1カ月から2か月ほど…だったと思います。007が村田との資本提携を発表した後も、直ぐに株価は反応したわけではありませんね。あの6万から7万の時間経過がありました。同じことですね。ドワンゴはしばらく相場を眺めるのが正解なのでしょう。

野村をやるほど、政策に信頼感がない以上、もう少し物色の銘柄を小ぶりに選択しなくてはならないのでしょう。だからケネディクスが最も相応しいとも思いますが…もう少しクラスを下げるような相場に逆戻りする展開も考えられます。何故なら、まだ期日向かいの玉の残存は、多少ですが残っていますね。しかし新興株の玉は5月23日前のゴールデンウィーク明けにピークを付けて、既に通過しています。この辺りの感覚が働き、カタルは007がまた2000円台に復帰すると考えています。

チャートの形から需給バランスを推察し、今後の動きを読むことはディーリングと同じで壁は高くなく、経験を積めば誰にでもできます。故に素人が少し株を知り出すとチャート論を、とやかく言う輩が増えるのですが…。プロはチャートを作るのですね。カタルはその実態を知っています。一番大切なのは時代感覚なのですね。中央銀行の姿勢には、どんなヘッジファンドも敵いませんよ。ジョージ・ソロスがイングランド銀行を潰した男とも言われていますが…自分が支配できる通貨の流動性の供給では絶対に負けることはありません。日銀がデフレ脱却を本当に望むなら、確実に出来るのですね。誰でも出来るのですよ。黒田さんでなくても小学生でもできる芸当です。要するに不退転の決意を、市場に示すかどうかだけの話しなのです。

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2013年11月18日

11/18

かたる:先ず日経新聞を読んで…呆れる実態が分かります。原発反対派が代替エネルギーへの転換を望むなら、太陽光発電の購入価格を大きく下げるべきではありませんね。果たして、この値下げ方針に反対を唱える動きが出るのでしょうか? 理想の臨むなら、多少、電力料金が上がっても仕方がありません。当然、産業の競争力は落ちるし、雇用改善は望むことは出来ません。電力料金は、全ての産業の基礎素材価格に影響を及ぼすからです。カタルが原発に好意的な理由は、産業の競争力を高めるために、電力料金が高いと駄目なのですね。更に過度の安全・安心より、「規制緩和」に好意的なのは、厳しい条件をクリアしようとすれば、維持コストが掛かるからです。しかも、どんなに厳しく規制しても、事故は必ず起こります。排ガス規制など…技術進化を促進させる規制は必要でしょう。しかし過度に規制を設けると、その対策に無駄な人員を配置しなくてはなりません。一番大きな事は心理面で、規制に縛られた人間の行動は鈍るのです。証券界には金融庁検査があり、取引所検査があり、社内検査があります。その3つの関門があっても事故などは起ります。もし二つにすれば…社内検査と公の金融庁検査だけにすれば…、要らない人員を省くことが出来ますね。

原発も同じです。東電の問題で、いくつかの検査機関がありましたが、機能しませんでした。しかも、その検査の人達が東電の過失責任を問うなら、検査責任はどうなのでしょう。何の為に、検査機関を設けたのでしょう。まるでザルですね。国策としてエネルギーの転換を望むなら、コストに拘わらず、推進を図るべきです。しかし現状は、太陽光発電のコストの高い1次申請も着工できずに、多くの案件が眠ったままになっています。理由は電力会社が買い取りを拒否しているからですね。買い取り責任があるにもかかわらず、大口の太陽光発電などは、買い取りが拒否されているようです。ソフトバンクと北海道電力の動きなどは、先日、ようやく1か所だけだと思いますが取引が成立した様で、他の案件はストップしているとか…。これはカタルの認識です。間違っていたらごめんね。ただ太陽光発電によるエネルギーの代替えを本当に目指すなら、腰が座った政策の在り方が問われると…日経新聞を読み感じた次第です。僕は原発推進派と言うか…、現実的な対応をすべきだと言う認識なのです。

このような選択が、国家の行く末を決めます。JR九州は観光列車「七つ星」の運行で沸き、JR北海道は安全運行管理で責任問題が浮上しています。同じローカル線でしたが、経営者の才覚により、えらい違いです。国鉄時代が続いたなら、JR東日本も赤字だったかもしれません。今では、駅なか産業を育て、消費を代表する会社に変貌を遂げています。さらに保育所や介護事業などへの広がりも見せていますね。経営者の資質が如何に大切か…。三中全会の決定により、中国では自由貿易区が設立され、中小の民間の銀行設立が認められ、市場原理による価格決定の仕組みが整備されると言います。市場と言う自由な場で、試行錯誤の積み重ねにより「ルール」が構築されて行きます。この動きをどう読むか? 相場で儲けるという事は、自分が考える未来と、市場が選択する道が、同じことを示していますね。

僕ら証券マンは、みんな未来を予測します。様々な事象から「未来の形」を読むのですね。昔は国家戦略だけで良かったのですが、最近は米国やEUに中国、更には新興国と目を配る範囲が拡大されています。その中でみんなの共通認識を探っていくわけです。だから世の中で起きる事件などは、世相を反映していますから、その動向を探ることは重要になっています。最近は、だらしがない男子の多い事。女子から別れを切り出され、ふられればそれで終わりです。それなのに…しつこく付きまとうストーカー被害があります。もっと自分を磨くしかありませんね。社会から疎外され、僅かに残されたオアシスも奪われ、逆上するのでしょうが…もし世の中に、もう少しユトリがあれば、不満は解消され社会に、にこやかな話題が増えるのではないでしょう。「ごちそうさん」の一声が聴きたくて、頑張る朝ドラの主人公は、人間の原点を目指す姿のような気もします。

株価は世相を反映する姿です。正しい政策の選択が繰り返されるなら、世界中から資金が集まり、高利回りでの運用が期待されることでしょう。今の世界には溢れるお金が存在し「僕を使ってね。」って訴えているのです。その目安が、市場金利で指標国債の利回りです。一体、日本は何年、世界で最下位の利回りに甘んじた清貧思想を続けるのでしょう。野村証券が、三菱UFJの株価が4ケタになり、金融機能が栄えねば、実社会が潤う事は絶対にあり得ませんね。信用創造がお金を動かす原点なのです。この辺りの認識が、今、問われているのでしょう。

007は先ほど1800円を割れたようですが…何ら心配はいりません。多少、期日向かいの売り物が残っているだけの話し、もうすぐトンネルを抜けます。この株は高くなれば高くなるだけ、更に買い増しをしたくなる株です。しかし現状で上がると、業績不安を抱えた状態で3000円などの段階で高い株を買うのはリスクがあります。だから地相場と思われる2000円以下での買いならリスクは限られ買いやすいのです。だから現物で株数を揃えておきましょう。3000円になったら売っても良いし、買い増しをしても良いのですね。下値での買いがあれば、高値で買い増しする冒険も出来ます。時代背景のある変貌株は、意外高をするものです。だから全貌が見えるまで、カタルは買い増し方針ですね。1日、100万株の商いを、連日こなすような人気株に何れ育ちます。その時は、少し外せばいいのでしょう。そんなイメージです。

ケネディクスは、いよいよ目先の正念場になりますね。会社側が復配を視野に入れているという事は、既に様々なやり方が、複数存在すると言う自信の現れです。野村証券のような増資で浮動株が膨らんだ銘柄が、市場人気になっている訳で流動性が問われますね。ケネディクスは、1億株単位の売買をこなせますから今の相場で適格銘柄でしょう。残念ながら007では量はこなせず、無理です。くどい程の揉み合いを続け、200日線上にタッチしての反発は、スター株としての素質を、これから輝かせるものと思います。多くの株は株価が2倍になると…企業業績との乖離が問題になりますが、ケネディクスは2003年から2006年にかけて、17倍の利益成長の実績があります。その理由は金融レバレッジを活用しているからですね。通常は5%の不動産利回りも金融レバレッジを活用すると…20%~30%を確保できるのです。その利益背景を、これまでに何度か解説してきました。メザニンローンの等の活用ですね。ようやく年末年始を迎え、舞台が整ってきました。

さて予想通りにグリーも900円を超え、上がってきているようですが…あまり多くを期待しないでくださいね。あくまでも空売り筋の需給が押し上げている株価なのでしょう。株価位置は安く心配ありませんが、魅力ある企業の範疇から外れています。まぁ、上値は4ケタ程度なのでしょう。自動車に過度の期待をすべきではありません。人間心理は面白いものです。やはり007は、魅力がありますね。過度の業績期待が外れ…ようやく新しい展開が見込める段階になったように感じます。売り上げが10億程度の弱小なので、どうにでも変身が可能で、その種が詰まっているような銘柄です。2000円割れは、まったく問題はないですが…3000円、5000円と株価が高くなっても、きっとカタルは薦めるでしょう。この株の真価の底は、なかなか見えませんね。もともと組立ソフトの分野は、薬品株的なイメージが非常に強い分野ですね。どんな過程を経て、成長するのか…楽しみですね。

希望溢れる年末年始の相場環境を、どう生かすか? それは、皆さんの選択の仕方により決まります。昨日も、いくつかの参考銘柄を掲げています。リスクを避けるなら、他にもいろんな選択肢があります。人それぞれ、自分が臨む選択をすればいいのでしょう。メールで相談があるのは、必ず人気になった時に、高値で買っている人の相談ですね。何故、株価は安い時に買わないのでしょう。多くの人は現物株投資の筈です。株式投資の原則は株価が安くなったら、先ずは最低単位の1000株を買って、時間をかけてまた買う事です。だれも株価の安値は分かりません。だから段階的に、何度も買う事ですね。売る場合も似ています。通常、企業業績の向上は2年から3年程度は続くのですね。場合によれば10年、20年と言うケースもあります。株価変化が一番大きいのは、赤字から黒字に転換するときであり、復配をする時ですね。マツダのように既に企業業績が改善されれば、既に一般株なのです。魅力はなくなります。リスクの無い選択をされるなら、大型株に絞るべきです。日経225に採用されている銘柄に絞れば、リスクは軽減されます。007などはハイリスク・ハイリターン銘柄の代表格です。カタルは常に高効率をめざし、夢を語っています。ケネディクスも007も、2倍にも3倍にもなる可能性を秘めた会社です。互いに頑張りましょうね。

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2013年11月15日

11/15

かたる:先ずは世界的になっている株高の要因の一つがイエレンと言う女史の発言でしょう。彼女はカタルが懸念している金融システムが崩壊した後の信用創造の欠如の失敗を理解している様な発言をしています。WSJの記事を読むと…『「回復がもろい時期にはとくに、支えを取り除かないことが重要だ」とし、短期金利がゼロ付近にある点を踏まえると「経済がつまずいた場合に使える金融政策の道具は限られている」と述べた。「緩和策を撤回したり、適切な緩和策を提供しなかったりすれば高くつきかねないと思う」と話した。』となっています。

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日本は2006年の回復期において日銀はベースマネーを急激に絞っています。2000年から増やし始めた資金を回収したのですが…この回収が金融危機と重なり経済の落ち込みを大きくしました。金融機関が多額の損失を被り、体力がない時に中央銀行が目先の経済状態が回復したからと言って、信用供与を減らしたのですね。その結果は2010年の包括的な金融政策まで追い込まれ、更に異次元緩和まで続いているのです。米国の今は…日本の2006年と同じ状態です。だからこそ、イエレン次期FRB議長のこの発言は重要なのですね。カタルのこれまでの研究では中央銀行のベースマネーの前年度比の増減推移は、株価にとって非常に重要です。みなさんも覚えておくと良いでしょう。ECBはインフレ率が低ければ、信用供与を拡大させても良いと金利を引き下げました。

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昨日、発表された日本のGDPは実質0.5%で、名目成長率は0.4%なのですね。つまりGDPデフレターは、依然、存在している訳です。本来なら異次元緩和を続けている訳で、7-9月期は開始から6か月以上が経過していますから数字に寄与しても良いはずですが、依然、デフレターは存在するという事はデフレだという事です。このグラフは内閣府の季節調整済みを用いていますが、今の日銀の政策だけでは、民間の設備投資を望むなどは無理だと言う意味ですね。企業の現預金残高がなかなか動かないのも道理なのですね。故にアベノミクスの失望率が生まれ、なかなか浮上しなかった「ケネディクス」の株価にも影響を与えています。本来はサマラリーがあっても…おかしくなったはずです。しかしようやく外人ファンドの攻勢で、銀行株が上がり全体のボリュームが上がるとケネディクスの昨日は6位まで市場人気度を上げてきました。しかし昨日は、依然1位はアドウェイズなのですね。本来の姿なら…本当は三菱UFJなどが超人気になる姿が一番正しい姿なのですが…ケネディクスでも1位になれないのです。この現実を、どれほど政策担当者が理解しているかどうか…。

市場を観察していれば、世の中の流れが大概は分かります。皆さんは分からないでしょうが、みずほの反社会的勢力へのメディアの反応は、一つの方向性を示している現象です。偽装表示もそうです。決して良い事ではないですから、処罰は仕方ありません。しかし殊更に問題視することが…問題なのですね。この清貧思想が日本の社会に根付いていることが、問題なのですよ。多数の自殺者を生み、学校の苛めを生み、ブラック企業を誕生させる温床になっていることに、何故、気付かないのでしょう。バブル期を観なさい。無駄と考える都庁のような存在もありますが、歴史的な建造物は、みんなバブル期に誕生しています。バブルは人間の英知の結晶でもあります。他人批判などせずに、大らかな社会構成でしたね。インフレは人々に希望を与えるのですよ。だからケネディクスの株価が、年末に年始に向けて4ケタになり、やがて4000円を超えるのでしょう。政策さえ正しければ…の前提ですが…。確かにカタルはベンチャリで失敗をしました。しかしカタルが取り組んだ時は無借金です。今では「保険の店舗」などテレビでコマーシャルをしています。方向性は正しかったけれど政策が合わなかった。…のだと考えています。たかが数十億円のお金を投じる事が出来ない清貧思想が蔓延している社会が、全体経済のパイを小さくしているのですね。

まぁ、ごたくを並べてもしょうがありませんが、カタルの投資方法は正しい政策が前提で成り立っているのです。此処は重要な所です。ルビコン川を渡った異次元緩和なのですね。既に円安に流れています。今の円安=株高のヘッジファンドの流れが、余りに定着すると怖い布石になります。今は良いのですよ。この話は先が長いので止めますが、ガラガラポンのリスクも存在するという事ですね。さて今日は、昨日発表された007の企業業績ですね。褒められた内容ではありませんが…、殊更に悪い内容でもなく、おそらく社長が交代した不安も株価に増幅しているのでしょう。所詮、雇われ社長なので、数字が悪ければ変えられるのが仕方ないのでしょう。ただこの会社の成り立ちから、今の状況はリストラクチャリングと言うイメージですね。任天堂と言う柱を失い、ユビキタス社会到来に備えた組み込みソフトの再チャレンジと言う事業の再構築をしている最中なのでしょう。どういう背景があり任天堂との関係が途絶えたのか分かりませんが…、代わりに村田製作と言う柱が加わりました。

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数字だけを見れば、この時期にしてはそう悪いものではありません。やはり僕には株価が2000円を割れるほど、悪いとは感じられませんね。四半期別の売り上げ推移のグラフを掲げておきます。むしろ1Qの数字が103百万円なのに、2Qはよく428百万円まで売り上げが回復しているようにも見えますね。ただ2Qに期待していたWiFiの売り上げが大きく伸びてない点は、気掛かりではあります。もしスマフォなどの量産品に採用されていたら、ソフトウェアの使用許諾売り上げが、もっと増えていたはずです。しかし同時の受託開発売上が伸びており、新規分野の将来の売り上げ期待は膨らんでいます。カタルは何度も黒字になる前は、2000円以下での現物投資を繰り返し述べている理由が…分かる内容ですね。カタルの当たらぬ予測では、異常に膨らんだ警戒感が薄れ、来週にも株価は2000円台に復帰すると考えています。また前の株価ボックスに戻るでしょう。依然、魅力あふれる素質を有する会社には違いありません。

さて…全体相場に、なかなか柱になる銘柄が誕生しませんね。ケネディクスに期待している訳ですが…、ヘッジファンドの力次第でしょう。どっち道、好業績は間違いありませんから、この素質を生かす仕掛け人の力量次第です。ロケットと同じで発射の際は、エネルギーが必要なのですね。一度、軌道に乗れば、後は慣性の法則です。昨日の日経平均の大幅上げは演出ですからね。この演出効果はタイミングを観てのヘッジファンドの仕掛けであり、12月の決算に向けた演出でもあります。この演出効果を利用できるかどうかは、政策担当者の力量次第です。所詮、景気などは、人々のマインドの問題なのですね。日本が世界で一番恵まれた環境には違いありませんが…その恵まれた環境を、うまく手の内に入れる事が出来るかどうか…は、安倍政権の手腕にかかっている訳です。物色銘柄は、やはり政策により変わるのですね。ケネディクスは619円の壁をすんなり抜ける事が出来るかどうか…ここからが天王山になります。007の板状況を見て下さい。需給バランスの割安水準を証明しています。それではまた明日。

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2013年11月14日

11/14

かたる:中国の3中全会が終わり、日経新聞では「市場重視の改革」と金融政策の市場原理導入を示唆していたけれど、実際は玉虫色の展開で幕を閉じたと言う論調が多かったようです。やはり日本と同様に既得権勢力はいる訳で、改革と…口では言いますが、簡単に進みません。東電の原発処理を巡り、あれほど強固だった既得権勢力の絆は、世論の風にさらされると脆いものですね。今から思えば、やはり東電の有限責任で処理すべきだったですね。結局、政府が前面に出てくるわけで、あの時の選択の違いにより、その後の展開はずいぶん変わるものです。

プラザ合意以降、日本の選択肢は狭まっているとは言え、米国は未だに金融危機の後処理をしており、EUに至ってはまだ入院の状態、唯一、先進国で退院している日本は、もっとグローバル化を加速させ、世界GDPの取り分を高めなくてはなりません。先日、JAと経団連の会長同士の会合が久しぶりに開催されましたが、JAは自分達のおかれた立場を理解しているのかどうか…。自分達の組織の高齢化は「風前の灯」なのですね。たしか68歳程度じゃ、ないかな? 故に、日本はあらゆる意味で飛躍期に来ている筈です。その主役は邦銀なのですが…。金融庁は、僅か2億円の些細なモラルを楯に清貧思想を展開し、国会で取り上げている現実は、呆れる展開です。メディアの論調は、いつになったら、官僚組織から脱却できるのでしょう。情報ソースが官僚筋から提供されているから、無下に断れないのは分かりますが…大人の対応と言うものがある筈です。

その邦銀の代表格である三菱UFJは3度目の高値挑戦になります。順調に行けば800円台まで回復するのが、最低限の水準だと思われますが…。何しろ三菱UFJの一株あたりの純資産額は809円もあるのです。更に一株利益は毎年50円台で定着していますから…、10年分の500円を加味して、本来、株価の正常な形は1300円前後が妥当な水準でしょう。カタルの基本概念は、純資産プラス10年分の一株利益です。これが一般的な大型株の基本認識です。日立にしても同じですね。基本概念はGDPの成長率を基準にしてそれ以上か、それとも低いかで、PERの10年分の基準が、低い場合は8年とか5年とかに下がりますが、日本全体のGDPより成長率が高ければ、PERの評価が15倍、20倍となります。日立のケースでは、純資産額は447円あり、一株利益が45円ほどですから、故に株価基準は900円程度ですが、新興国であるアジア部門の成長に糊代があり、PERの基準を15倍程度までと…高めに見るのが妥当なのでしょう。だから株価は最大で1100円前後が妥当株価だと考えています。しかし現実の株価は、三菱UFJが642円で、日立は693円です。この論理的価格の半分程度の評価は、米国経済に負ける仕組みのコストになりますね。日本村社会の減点分です。長い清貧思想が生んだ結果の評価が定着しています。

もっとも、株価が魅力的な輝きを帯びるのは「時代の変遷」です。産業革命やIT革命と呼ばれる時代の変革期に生まれる新しいビジネスですね。カタルが間もなく米国のナスダックは新高値を更新すると予測していますが、2000年のITバブルの時はその理想買いです。その理想で買った未来の技術がドンドン開花していますね。スマフォの誕生は代表的な事例です。その為にアップル株は大きな飛躍を遂げました。パソコンが生まれ、ソフトを開発したマイクロソフトも時代の寵児です。カタルは007にその期待をかけている訳ですが…。果たしてどうなるかどうか…。来年、後半にならないと…輪郭の形が見えないのでしょう。まぁ、夢ですね。ITバブル時もそうでしたが…、この手の株は、いつ、人気が先行するか分からないのですね。ソフトバンクは、まだITバブル時の高値を抜いていません。余りに人気が先行したITバブルの夢である理想買いですね。

通常、マツダのような銘柄は、単に一般の景気循環の中で動きます。トヨタは少し意味合いが違いますよ。同じ業界でもリーディング・カンパニーの評価と、その中の一員では評価は格段に違います。カタルは長い間、マツダが変貌するのでは…と考え、中国での活躍を期待して取り組んだ時期がありました。ところが…現実はアベノミクスの円安効果と言う評価でしたね。熊谷組はPFIの観点から100円台で注目していましたが、実際はトンネル技術の再評価でした。素質のある株は限られますが、華が開くかどうかは仕掛け人の意向次第ですね。ケネディクスも魅力ある素質を秘めています。007は一番変化率が高い「時代の変遷」での評価ですが、ケネディクスは1989年から停滞するデフレ脱却の時代の方向性の評価です。両者とも、一般の景気循環とは、少し意味合いが違います。ただアベノミクスの失望説が広がり、デフレ環境が続くならケネディクスは、当然、沈みます。しかし現状は20%程度、簿価より資産価格は上昇し、95億円ほどマイナスになっている利益剰余金は、いつでも解消できます。だから今回の決算でも見込みが立っているから復配を掲げているのでしょう。奇妙なことに…修正後の決算でアセットマネジメントフィーが3150より3050と減っていました。こういう事は通常はありませんね。つまり利益隠しを実行している訳です。些細な現象ですが、好調ぶりが窺える数字でした。いくらでも操作は可能なのです。数字を見ればマジックは、大概わかるものです。

長い低迷からの復帰の相場は大きくなるものです。故に建設株から目は離せない訳でもあります。宮地エンジが賑わっているのは、そのような感覚の一つなのですね。ただ宮地エンジも偽物です。カタルは基本的に、一般の景気循環の株はあまり手掛けません。上値が限られるからですね。大概は過去最高利益を更新する程度しか…業績の変化が見込めないのです。しかし政策により、その立ち位置は変わりますね。一番のターゲットは規制緩和などの政府方針の転換です。例えばカジノが解禁となり、本命株が生まれるなら、早めの参加なら買った方が良いでしょう。既に前人気でいくつか人気になっていますが…。このような銘柄を空売りしてはいけませんね。でもマツダのような評価済みの株は人気化したところ売れば、程度の差はありますが、多少は取れるのでしょう。ただ今は駄目ですよ。売るのは来年ですね。基本的に今の時期は5月からの調整が終了し、上昇波動に向かう場面です。だから買いで臨むのが正解なのでしょう。

5月の連休明けに、多くの個人参加銘柄は人気が過熱しました。故にその6か月の応当日が訪れており、多少、期日の影響も残っているのでしょう。日証金残の推移をみると何となく実態が掴めます。ケネディクスはどうやって仕上げるのか? かなり苦労しているように見えます。だから抜けてから参戦した方が、効果は高いかもしれませんね。此方は業績面の心配は今の所ありません。いくらでも操作が可能な状態だからです。アメリカ系の会社でもありますから、復配は確実に実施するのでしょう。007の評価は分かれますね。割高なので…買う方もヒヤヒヤしています。このような株が本来は大きくなるのは、経験則で分かるのですが…確りした仕掛け人が登場するかどうか…。でもカタルがこれだけ銘柄を探してもなかなか素質のある銘柄はみつからない訳で…、みんな一般株なのですよ。だから絶対に、何処かのファンドが参戦する筈ですね。これほどの逸材ですから…。

株価が大きく上がる時は、必ずファンドが関与し、5%、10%とファンドに組み入れる時です。それも複数になるほど、相場が大きくなります。複数の登場になる条件の一番は「時代の変遷」を捉える技術革新株です。マイクロソフトやアップルなどを見れば、よく分かりますね。最初はみんな、町工場のレベルなのです。やがて世界を制すると企業価値が生まれて、膨らみます。町工場の段階は、利益より売り上げの推移が問題になります。赤字を何年続けても、先行投資をして売り上げが伸びれば問題ありません。

007の今回の数字は、まだ発表されていませんが、減額修正をしたわけで、褒められたものではありませんが、費用計上が膨らんだのは仕方ありませんね。半導体価格、一つとってもSKハイニックスの工場火災で、一時的にですが単価は上がりました。だから、にわか投資家が、今回、赤字幅が拡大したという事で投げた投資心理は間違っていると思いますが、市場が素人化しており仕方ない現象でしょう。日曜日のコラムで掲げた企業業績の時間位置の意味を、皆、よく理解していませんからね。解説できる証券マンも少ないでしょう。簡単に考えると立ち上がり初期の赤字は問題ありません。シャープのような銀行管理された会社は、ギリシャのようにプライマリバランスなどが問題にされますが、成長株の場合は、新規分野が伸びているかどうかなのですね。論理的にはルネサスエレと村田との共同開発が発表されたIVIの発表後の株価の高値2600円台を、早晩、抜く筈ですね。だから2000円以下は買い場なのです。赤字幅拡大を知ったわけで、通常は悪材料の出尽くしの筈ですね。

さて今日の相場は、銀行株が再び人気になっていますね。おそらく外人の新規資金の再配分が始まっているのでしょう。配当などの手当ても済んで動きやすくなるのが、年末で、年始にその期待がさらに膨らむのです。ケネディクスもこの決算を観て、新規の参入があるかどうか…複数のファンドの参加が望ましいのです。ただお金のない人は、何度も言いますが619円を抜いてから買えばいいのでしょう。株と言うものは高値を抜いてから加速するものなのですね。全体の投資マインドは、だんだん改善してきましたね。年末にはさらに改善されるでしょう。

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2013年11月13日

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かたる:僕らはネットの世界を過小評価しすぎていると…と考えられる事例が生まれました。一昨日の11月11日は「光棍節」と呼ばれ独身者の日だそうで、アリババは一日の売上高で、なんと5600億円を売り上げたと言います。兎に角、この数字は凄いですね。ソフトバンクの孫氏がヤフーと組んで馬雲(ジャック・マー)氏に投資した成果が生まれています。たった1日の売り上げで5600億円か…。中国の人口と言うバックボーンは大変な力ですね。指導者に恵まれ困難も克服できるのでしょう。様々な分岐点に差し掛かる中国ですが、日本はプラザ合意の大切な時期に選択を誤りました。竹下、宮澤などの指導者の力不足なのでしょう。その延長戦の結果、清貧思想が希望を奪い、今も続いています。指導者に度量がないのです。

小泉元首相が原発でワイワイ言っていますが、僕は何故、彼がそんな主張をするのか分かりません。5兆円ほど、原発をストップさせている為に、毎年、燃料費の過大で黒字が飛ぶのです。技術革新は続き、何れ「核のゴミ」も宝物に変わるかもしれません。カタルはむしろ送電ロスの観点から考え、小型原発を都市に設置すれば、もっと効率化が進むとも考えています。どちらかと言えば推進派、震災は不幸な事故でしたが、この困難を乗り越え、更に躍進の道を探るのが筋だと考えています。チャレンジ精神が欠ける社会は、日本村社会の構造で、共産党精神の妬みの仕組みですね。呆れる構造です。他人を叩くより、称賛する仕組み転換を作るのがメディアの役割です。マイナス思考のニュースを減らし、社会を誘導しなくてはならないですね。お金など、使うから価値があるのですね。どうやって使うか? ここが問題なのでしょう。どう考えても貿易赤字が継続しているのに…100円割れが維持されている訳で、じゃんじゃん、円を発行して海外資産を買いまくれば、円安になりますね。そうして日本の未来都市建設をすれば、直ぐに未来社会の到来です。アリババのたった1日の売り上げが5600億円の時代ですよ。もっと楽しい市場にしたいものですね。

さて昨日は、日立や大手銀行株の動きが変わってきました。
ようやく本筋の動きに入ってきました。一部では期日向かいの動きもあります。代表事例は空売りのグリーでしょう。業績は良い訳ではなく、将来の見込みが付いたわけではありませんから、多くは望めませんが、やはり売り残の買戻しは需給面を支えているようです。本来、このような需給面だけでカタルは銘柄に注目はしませんが、外したとは言え、一旦はカタル銘柄に選定していた銘柄なので時々採り上げています。ただ上値はせいぜい最大で4ケタまででしょう。現時点では魅力がなく投資の対象外ですが…投げ売りをする必要もないと考えています。多くの塩漬け株が信用期日を迎えており、007も例外ではありません。カタルはあの時に、先ずは1株買って、2倍になったらもう一株を買い、村田との成果が発表されたら一株買い、黒字になったら、また買いましょう。と述べており有言実行の観点で行動しました。今から思えば、高値の3405円を買ったものです。その期日を迎えている訳です。当然しばらく期日の反対売買も予想されます。僅かな株数だと思いますが、現引きするのが筋ですが、お金のない人はクロスで対処ですね。本当は下がっている水準なので、買い増しをすべきなのですが…人により懐具合は違いますからね。

007に限らずに、全体も今月一杯は、5月の高値期日を迎えており、どうしても需給面でマイナスのエネルギーが働きます。007の今日の寄り付きなども、そのような売り物かも知れません。ただあの時、2500円前後の動きでは、一旦は2600円の壁を取っていましたから…ひょっとすると、かなりの玉の吸い上げが完了している可能性が否定できないのですね。だからカタルは、あの時に高値を承知で2500円台も買い増しをしたのでした。あの感触は事実かどうか…。どちらにしても株価は大きく下がらずに、これから上がると考えていますが、上がるスピードが、この見極めで違いますね。一気に2600円台を更新することもないとは、言えないのですね。故に何度も言いますが、2000円以下は、いつでも買い場です。高くなれば買いたくなる株ですから、安い内に玉を揃えておいてくださいね。もともと今回の減額修正は、それほど需要なポイントではありません。まぁ、詳しい数字を観てから、もう一度、解説することになるのでしょう。

どういう訳か…、多くの銘柄が転換点と言うか、変化日を迎えているのですね。何か出るのでしょうか? 007もケネディクスも…そうですが、日立にしても、三菱UFJにしても…。日立は、早めに離陸したのですが…年末年始は、例年、もっとも儲かる時期になっています。アノマリーを信じて投資額を増やすのも筋でしょう。5月23日以来、何度もチャンスを見つけ、取り組もうとしてきましたが、結局、僕の技量では全体相場が上がらないと、なかなか成果も得られませんでした。むしろ空売りを考えた方が良かったほどです。今日は久しぶりに三井住友、みずほ、三菱UFJと大手銀行が売買高ランキングに揃い踏みを果たしています。これが本筋の動きですね。もともと割安な水準で放置されていた銀行株です。水準訂正は貸出額も伸びており、当たり前の現象です。

オリンピックの時も述べていましたが、建設株本体は、人件費の上昇や原材料費の高騰で儲けが出ないから大成建設などは相場にならないと述べてきました。本日の日経新聞にはその事が報じられていました。おそらく車も…中国を除くと、そんなに良いわけではなく、来年は日本の車の選択は、消えますね。設備投資関連が頼りなのですが…薬のネット販売などの決定を見ると、みずほのやくざ屋さん融資も大手各社は、偽装表記問題と同じで、横並びの問題を抱えているのでしょう。要するにメディアの取り上げ方の問題ですね。水面下で幕引きすべき問題ですが…これまでの政策方針を転換できるかどうか…。この辺りがアベノミクスの成果を決めることになります。

まぁ、兎も角、ようやく11月半ばになりました。市場の中心勢力が体制を整え、新しい動きに入りますから、市場は新しい動きになりますね。問題は不発と信じられているアベノミクスの失望を覆せるかどうか…この辺りが最大の焦点で、政策期待が膨らめば大型株の銀行株などはまだまだ水準訂正をして全体をリードするでしょう。しかし薬のネット販売のように既得権勢力の日本村構造が依然パワーバランスを発揮するようなら小型株の値幅どりの動きに終始しますね。くだらない銘柄の需給バランスのやり取りです。007の株価見通しの想定は、現在のところ、カタルは6月上旬の株価推移をイメージしている次第です。2000円を超えて慌てて買わないようにしてくださいね。株は安い時に現物で拾っておいてください。

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2013年11月12日

11/12

かたる:いやはや…昨日は新興御三家を始め、個人投資家が持っている株は大きく株価が下がる銘柄が続出していましたね。もともとカタル君、アドウェイ、エナリス、コロプラなどの新興御三家を始め、熊谷組もこの株価では批判的でした。やり過ぎは後遺症が出ますからね。値動きだけが魅力と言うディトレ銘柄を崇める風潮がネット取引の副作用でしょう。こんな話をすると007と、どこが違うの? ケネディクスは?と質問を受けるでしょうが…背景が全然違います。もともと新規上場株というものは、上場時がピークになりやすいのです。ヤフーなどの成功事例もケースもありますが、先ず、上場することが目標になっている会社が多いですからね。通常は上場して、数年してから真価が問われるのが普通でしょう。

カタルも最初は007の株が、何故上がるか? 不思議だったのですね。2010年1月~2月の話だと思います。カタルはベンチャリで当時40億円をやられており、何かヒット銘柄がないか…探していたのです。その時に全体市況が悪い中、突然、上がり始めた株が007でした。発見したのが、今の株価に直すと1000円以下の段階で1月だったかな? その時の材料がQBの開発でした。カタルはテレビの待機電力などの話しから、直ぐに、これは全ての家電製品に応用できると考えました。コピー機やキャッシュデスペンサーなど…。世の中の家電製品は全てコンピュータで動いており、立ち上げる為に、先ずはコンピュータ回路が正常に動かなくてはなりません。パソコンの立ち上がりの遅い事、何故、スイッチを入れたら、すぐに使えないのか? 不思議だったのです。その理由がコンピュータの回路ですね。その時にQBのデモ画面を見て、これは凄い発明だと思ったものです。あれからこの株の信者になりました。

残念ながら、開発に時間を要し、なかなか製品化されませんでした。株は下がり一時はあきらめていたほどです。しかしケンウッドのナビに採用されあの技術が偽物ではないと証明されました。更に村田との資本提携が決まり再び参戦することになりました。当時の株価は6万から7万円です。今の株価では700円程度からの参戦ですね。

その後、この会社を観ていると…今回ほどワクワク感が湧き出てくるのは初めてですね。確かに考えてみれば、一般の家電に比べ車はバッテリーで動きますから、QBの付加価値が一番発揮されます。更に近年の車はどんどん電装化されています。既にマイコンなしでは動きませんね。今の修理工場は故障の際は、部品を丸ごと換えます。更に車の情報が全てインプットされており、どこが故障しているか瞬時に分かります。だからQBの技術がIVI(車載情報機器)に採用されるのは、当たり前なのでしょう。ルネサスエレはカタルがお気に入りの会社でした。外人投資家が何故この会社を好んでいたか調べると…、シェアが世界NO1だったのですね。車のCPUの話です。この車のマイコンがない為にルネサスのひたちなか市の那珂工場が動かなかったために車の生産が止まり、トヨタなどから工場再建の応援要員が来るほど、自動車各社は困ったのです。ルネサスが生産するマイコンがないと車が作れないからです。そのルネサスと村田と007はIVIで組むのですから、いよいよ世界デファクトスタンダードの地位を確立するのです。こんなにワクワク感はありませんね。

今は開発要員が少ないので、いろんな分野に手をなかなか広げる事が出来ないでしょうが、車でQBが採用されるという事は、どの電化製品にも応用が効くのでしょう。今の家電は全てと言っても良い程、コンピュータ化されています。売り上げが僅か10億円なのです。世界相手の主要特許を有するなら、間違いなく売上は100億単位ですよ。カタルは英ARM社の売り上げを採り上げています。900億円でしたね。しかし関連産業は2兆円を超えます。007と同じように英ARM社も他社と提携し携帯電話の世界でデファクトスタンダードを確立させたのです。007も開発要員が少ないために、他社を利用し製品を供給するわけです。このQBだけでなく、WiFiも大きく評価されています。残念ながらアイフォンやギャラクシーなどの主力採用には至らなかったようですが…。タブレットはたくさん発売されており、村田のブランドが活きて来るでしょう。この会社の魅力は他にもたくさんあります。気象情報のソラテナなど…数え上げればキリがありません。つまり企業業績が黒字化し、収益が上がると通常はPER10倍程度のものですが、成長分野で、しかも「夢」と言う付加価値がプラスされると過去の事例では最大PER100倍程度まで、評価されるのが株式市場だと言う訳です。会社が小さいために発行株式総数は限られ、ITバブル時の光通信のような異常なバカ株価になる可能性を秘めていますね。

株価位置が高いなら、あまりこれほど宣伝はしませんが、今は企業業績の悪化で大きく売られカタルの株価基準の2000円を割れていますから、今はチャンスです。ハッキリ言って、今の段階での企業業績の進化のスピードはどうでも良いのです。どうやって協力パートナーを募るかどうか…今回組込み総合技術展で、007関連を展示するアットマークテクノ社は、かなり業界では有名な会社です。カタル読者の多くの人は株価が高くなると買いますが、現物株投資の基本は株価が安くなったら買うのです。信用取引を利用する短期投資は別の次元です。タイミングを競うなら新高値のポイントを抜いてからですね。007やケネディクスは、赤字であったり、黒字になってもまだ入院か通院している段階でカタルは推奨しているので、どうしても株価は途中でぶれます。これは仕方ありません。

カタルは銀行株も継続して推奨していますし、オリックスだって昔は推奨していました。しかしみんなまともになったので採り上げなくなりましたね。今大人気のソフトバンクなどは株価が低い時に何度も何度も採り上げていました。成功組は多く輩出していますが、もう採り上げていませんね。マツダのケースもタイミングが多少ずれましたが、見事に復帰しましたね。末永く、企業と共に儲けたいと考えているのです。きっと成長すると信じています。だから株価が安い時に売らずに買って欲しいのです。駄目なら駄目だと旗を掲げます。しかしグリーの様に諦めちゃた訳でもないのです。こんな性格だから、ベンチャリのように上場廃止まで付き合ったりしますが…。失敗した銘柄もたくさんあります。でも可能性があるならずっと取り上げるのがカタル君の投資スタイルですね。値動きに惑わされず、無理をしない程度に楽しんで投資をして欲しいと願っています。今回もそうですが、株価が下がって不安になるという事は、自分の技量を超えて投資額が拡大しているから不安になるのでしょう。それなら投資額を減らさなくてはなりません。株価が下がって喜べるようになるまで投資額を減らすのが正しいスタイルでしょう。追証になったら現引きが出来るようなスタイルで臨めば、今回のような場合に、チャンスを生かせるのでしょう。

この程度の修正は2500円台で、もたつく株価を見て想定済みだったわけです。確かにカタルも2500円台の高値で少し買いましたが。もし本当にWiFiモジュールが売れて黒字展開が望めるなら、あの時点で新高値を付けていたはずですね。しかしそういう動きではなかった。あの時点で今回の減額修正はある程度読みに入れなくてはなりません。だって1Qの数字は悪かったもの。どちらかと言えば2Qは健闘したかな…という判断がカタルの見方でした。つまり昨日、2000円程度かな?と書いたのは、そんなイメージだったのです。後は皆さんの判断次第ですね。今日は007の宣伝ばかりになりましたね。たまには良いでしょう。通常は株価が落ち着くのは2週間程度かかるものです。慌てる事もないと思いますが、何しろ、前回も思いましたが、玉が吸い上がっている可能性もあり何とも言えません。素質のある株は限られるものです。なかなかカタルが新規のカタル銘柄を出せないのは、みんな一般株だからですね。ケネディクスも心配はないと思っています。昨日発表された銀行融資は伸びていますね。背景が変わってなければ問題はありません。

この形…なにやら3点底に見えませんか?

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2013年11月11日

11/11

かたる:それにしても世界の株価と言うか米国は堅調なのに…日本株は相変わらず横ばいの展開を続けており、なかなか二段上げがスタートしませんね。本来なら信用創造のケネディクスから二段上げのスタートを飾ると考えていましたが…。なかなか、その狙い通りに進みません。一部のヘッジファンドが主張するアベノミクスの失望説が一笑されず、可能性が否定できない現状が哀しい次第です。ほぼ想定通りの2Qの業績発表は今週で終わります。為替水準の前提がトヨタの99円は驚きました。おそらく100円を超える所でかなりの予約を入れたのでしょう。今回の業績発表は消費税の駆け込み需要などが寄与しており、この傾向は3Qも、4Qもあるのでしょう。その為に偽物とも言えます。この好調分は来年の4月以降にツケを払わされますからね。ただ政府はその落ち込み分を補うために予算を組み落ち込みをカバーします。

仮に…信用創造が確立されないとすると、景気の浮揚は難しく設備投資の動きが鈍ります。みずほのやくざ融資問題の広がりが足を引っ張っていますね。早く幕引きをすべきなのに…小さな権力の行使が全体景気を引きずっている印象です。農業政策などの成長が期待される分野への配慮が著しく欠け、安全保障の概念からも安倍政権の力の掛け方が問われます。オバマ政権の運営により米国の信頼感は揺らぎ、ドルの価値も日米同盟も見直す必要性があるのでしょう。

ただ暗い話ばかりではありません。若田光一さんが日本人初の宇宙ステーションの船長になるとか…。スーパーコンピュータの活用は広がり、これまで手作業で試行錯誤していた時間が飛躍的に短縮され、一気に時代が進む転換点に位置している人類は、間違いなく新しい時代の入り口に位置しています。インターネットの発展は時間と距離を縮めています。この辺りの感覚が実感出来ないと、相場について行けない時代になってきましたね。インターネットの仮想社会と言う現実社会と違うもう一つの世界が経済のパイを大きくしています。故にまだ新高値を更新していないナスダック市場は、確実に新高値を目指すのでしょう。同時に日本の新技術株も飛躍できますね。

さて、その入り口銘柄としてカタルは007を採り上げています。残念ながら、通期予想数字を減額修正しました。まぁ、1Qの段階である程度は考慮もしていましたが…悪い方向に結果が出たようです。しかし時代の進化は加速しつつありますから、またチャンスが巡ってきます。今日のカタルの株価感覚は2000円だったのですが…現在は寄り付きが1664円で1708円となっています。久しぶりに少し買った次第です。僕の感覚は2000円程度だったのです。まだこの株の良さが市場から認知されてないのでしょう。もともと割高ですから、どうしても、にわか参加者が増えると株価がぶれます。これは仕方ないところです。企業業績と株価の乖離がありますからね。通常2000円の株なら、一株利益が100円~200円程度ないと、割高感は消えませんからね。それだけ007は高評価されている期待感が高い株なのです。でもワクワク感は増すばかりで、今度の新社長は何をするのでしょう。確実に利益も考慮しながら、方向性を決めて欲しいものです。カタルの意見は変わりませんよ。2000円以下なら現物で買って大丈夫。多くの人は株が上がると買いますが…このような下げはチャンスなのでしょう。ましてや、だんだん開花の時間が迫っているのですね。待つ時間も短縮されています。

さて多くの株が200日線にタッチしており、時間調整は終わっています。おそらく間もなく二段上げがスタートすると思っていますが、やはり期待されるのは信用創造のケネディクスですね。利益剰余金は今回の増資による資本剰余金の振り替えで、一気に解消して復配体制の筈。まぁ、別に前からの資本剰余金があるので、復配は可能なのでしょうが…。復配を実施すれば、買えるセクターも増してきます。年金ファンドなどは、どうしても組み込み銘柄に制約を受けますからね。しかしやはり注意喚起の日々公表の指定が外れないと…一般の証券マンは銘柄を薦める制約を受けます。薦められない訳ではありませんが、心理的な制約は、壁になりますね。諄い程の下値揉み合い。この結果はどんな効果を生むのでしょう。皆さんは株価が下がっている007が心配かな? 此方はそんなに心配はしていません。むしろカタルは、ホッとしたのですね。だんだん、この不安感は消えていきます。それは時間の経過ですね。ユビキタス時代は、どんどんやって来ます。この感覚が理解できないと割高銘柄に投資は出来ませんね。

今週は基本的に二段上げスタートの幕開けと考えています。5月23日から続いていた調整波動が、完全に終了する週です。一例を掲げましょう。三菱UFJの200日移動平均線は603円です。株価は613円で僅かに10円上に位置しているだけですね。多くの銘柄がこの200日線にタッチしており、完全に時間調整が終わっているのですね。次のステップは切っ掛け待ちです。何が、切っ掛けになるか分かりませんが、基本構想は戦後の成長から1985年のプラザ合意で、固定資本形成と日本の加工貿易による成長の連鎖が止まり、1989年からグロバル化の構造調整が始まり、2003年で構造調整は終わっています。一旦は再び加速するかに見えましたが、もう一度、確認作業を昨年末に終えたのですね。そうして今は、新しい時代の期待波動が現実に変わる瞬間に位置しているのです。

今度は新しい時代が開花してきますから、実際に新しい利益が生まれてきます。その現実利益を評価する相場に入るのでしょう。僕の認識はそんなイメージです。銀行株をお持ちの方も大丈夫ですよ。間もなく新しい波動がスタートします。まぁ、新興株ほど大きな上昇波動にはなりませんが、ソコソコの利益になりますから、ヤレヤレと売らないことです。此処まで我慢したのですから、むしろ自分の気持ちが売りたくなったら、逆に買った方が良いですね。積極的に買う場面でしょう。ここから2か月ほど、どこを買ってもどんな銘柄を買っても、儲かると思っています。勿論、カタルはケネディクスと007を推奨しています。あとは皆さんの選択次第です。

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2013年11月08日

11/08

かたる:まずはお詫びです。昨日、ガリレオの話で、彼が天動説を主張と…書きましたが正しくは地動説でした。読者からの指摘があり分かりました。ありがとう御座いました。正確さを期していますが間違いもありますね。ごめん。さて本日はミニSQです。SQの本番は12月ですが、外人ファンドの決済の多くはこの時期までに、対策が集中するのでしょう。ビックリしたのは、ECBの0.25%の利下げです。イギリスは住宅投資が回復しており、ドイツも好調ですが最近の新興国経済や為替の好影響がなくなりドイツは足踏みのイメージですが、フランスはマズマズの回復の筈。利下げの理由は、インフレ率の低下で、「流動性の罠」に陥ることを、警戒していると言います。希望を奪っては駄目なのですね。日銀さん、日本は既に「希望」が欠落しているのです。

世界は、金融システム崩壊により、清貧思想が蔓延しています。
BIS規制などを見ると自己資本比率規制の厳格化の流れがあり、米国では金融バブル期に起きた不適切な金融商品の販売に対する制裁が続いています。JPモルガンに続き、今度はゴールドマンサックスが、MBSと言う住宅担保証券の販売方法で当局の調査を受けており、制裁を科されるので引当金を積むようです。基本的に2007年の後処理が続いているのですね。長引きますね。日本は、まだバブル期(1989年)の後処理の延長をしています。みずほのやくざ融資などは、氷山の一角なのでしょう。新聞にはアコムも…となっており大手3行全てに存在するのでしょう。メニューの「偽装表示」問題は、NHKでは、表現が「誤表示」に変わり表現が変化しています。この変化は大きな違いですね。このような現象を…カタルは「この程度の問題」と認識しているのですが、人によれば、大問題だと考えるのでしょう。確かに見方を変えれば、他人をだましており、詐欺に相当すると、わめく人が居るは理解できなくもありません。米国なら訴訟問題に発展するかもしれませんからね。

日本ではブラック企業の問題が、再三、浮上しています。明らかに社会構造にユトリが消えている現象ですね。自殺者の数から鬱病患者の増加が指摘され、社会が限界地点に近づいている現象は、至る所で見られ、たくさん存在します。本来、ここまで追い込む前に、政策転換を図らねばならないのです。ECBの「流動性の罠」を警戒する利下げは、中央銀行の新たな課題を提示したものです。通貨の価値を重視するより、本来は経済成長を考え行動すると言うミッションですね。日銀は、何でもできるのですよ。昨日、リートの買い入れ目標を、日銀は1400億円としていましたが、この目標数字を破る報道の指摘がありました。本来、リートに要求される4%程度の利回りが、日銀の買い入れで下がり続けマイナスになると…、地価が上昇しない限り理屈が合わなくなります。そのような意思表示をすれば、民間企業は盛んに住宅関連投資を進め、リートを売り出しますね。そうすると経済活動が民間主導で盛んになります。介護リートもその一つですよ。特養が不足しており、関連投資を促さねばなりません。そうすれば当然、GDPも上がりますね。一例を掲げましたが、日銀は何でもできるのですよ。ETFの買い入れ規模は、現在、時価総額比で0.5%程度でしょう。カタルの推測では2%を超えると、市場に影響が出始めると考えます。株価が上がると公募などの増資環境が良くなり、安い資金調達が可能になります。多くの問題が解決しますね。シャープも含めですね。ただモラル面の問題が、今度は浮上しますが…。

国債を買い入れて貸し出し金利を下げるやり方も効くはずですが、現在の日本の金融機関は、日本生命に代表されるように、なかなか動きません。完全にデフレマインドに染まっています。だから企業の現預金が、ドンドン積み上がるのですね。信用創造企業を復活させ、資金が動くようにしなくてはなりませんね。ECBはその予防処置を講じた訳です。FRBもそうですが、もしそれでも思うような成長にならずに、インフレ率が低いままなら、中央銀行の手段は、いくらでもあるのですね。黒田さんは、そろそろ次の政策を実行しなくてはなりません。長期金利が0.6%を割れても物価が上がらないとすれば、より積極的な政策を採用しなくてはならないのです。2010年10月に実施された「包括的な金融政策」開始から、既に3年が経過しているのです。危険資産の買い入れ規模が小さいから、信用創造がなかなか進まないのでしょう。昨日の小さな記事であるリートの買い入れが、今後も続くかどうかは…いろんな面で注目される所以です。

現在は多少、目先資金の乱舞があります。この程度の動きは前兆に過ぎません。日本を代表する三菱UFJ銀行の株価価値は、明らかにデフレが行き過ぎている現象が続いていますね。日本国債を買うより「三菱UFJ株」を買うのが、本来は正しい行動なのでしょう。日本生命さんは、どうかしています。三井住友銀行の行動が正しい行動の筈ですね。今は下げ続ける長期金利ですが、日銀が買い入れを続けても、金利が上がる姿が、正しい経済状態なのですね。米国は、今、その方向性の過程にあります。黒田さんの認識が問われ始める時間推移なのでしょう。まぁ、カタル君、ケネディクスは4ケタに浮上開始しない不満を、日銀にぶつけているのです。皆さんにもカタルの意図が分かりますよね。さて宮地エンジにアークと、今日も小者が並んでいます。アークには、きな臭い筋が介入していたので、このような動きなっているのでしょう。ただ厳格な減損会計を実施した結果の含み利益の実現化であって、一時的な利益なので、カタルが狙っていた本来の姿である国内の生産回帰から動きではありません。余程、筋の力がない限り、上値を取り続けるのは難しいのでしょう。カタルファンで、残存玉がある人は、外すのが筋でしょう。

さて他に今日の相場は、DENAの負け組ぶりが伝わっていましたが、海外の伸びみられずスマフォ時代の認識が露呈しましたね。次の変身はどんな形になるのでしょう。SNSからゲーム、次の新事業はどうなるのでしょう。ツイッターが公開され26ドルに対し45ドルとか…。ミクシィーの低迷ぶりを見ると、賞味期限は短いと思うのですが…利用者の心をつかみきれるかどうか…。DENAやグリーには潜在的な会員がおり、この資産をどう生かすか、これからの力量が問われる訳です。ガンホーからコロプラ、モブキャストなどの人気株も、短期決戦ですね。所詮、ババ抜きなのでしょう。

カタルは基本的に短期決戦の銘柄を選択せずに、基本路線を守っているつもりです。ECBが利下げしたことにより、昨日、少し触れた低位株の価値は、当然、浮上しますね。今日は株価が下げていますが100円台の株価ではありません。なにしろ早すぎたグローバル展開の為に、つぎ込んだお金は膨大で、そのお金がそろそろ生きる時代になってきました。おそらく株価は、3倍から5倍まで見込めるのでしょう。丁度、あの時にカタルはPFIの観点で、熊谷組の100円台に注目していましたが、似たような感覚です。まぁ、新規銘柄を打ち出しても…現在、手掛けている銘柄の華が、咲かねば仕方ありません。それにしても、なかなか新しい展開に、カタル銘柄は移行しませんね。いつまでも三島じゃ…食えません。永過ぎる春は嫌いです。あと2か月か…。ケネディクスには、おそらく複数のファンドが関与しているように感じます。再びの500円割れはカタルの基準価格です。現物投資なら買い場でしょう。弱小投資家は619円を抜いてからの参加で、充分に時間は間に合います。それではまた明日。

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2013年11月07日

11/07

かたる:大変、残念なことに薬のネット販売も、既得権勢力の「規制の壁」にやられた印象です。安心・安全信仰の日本村社会はある意味で、江戸時代から続く日本人の慣習なのでしょう。良い面もあれば悪いマイナス面もあります。報道の内容を聞く限り、嫌いではありますが、楽天の三木谷氏の意見は正論に聞こえます。対面販売とネット販売の壁は、依然として保守派勢力にはあるのでしょう。カタルは宗教上の理由でガリレオが幽閉された現実を思い起こしました。かれは地動説を主張したために、晩年、彼は幽閉されたのでしたね。この現象は人間の保守的な選択を思い出します。本来、自己防衛の立場から人間は保守的な行動を好むものです。しかし新しい考えにチャレンジしない限り、何も生まれません。カタルも、そろそろディーリングの実戦も始めねばならないかもしれません。そんな風にニュースを聞いて、頭の中で連想していました。

これでアベノミクス第3の矢は、雇用に続き薬でも敗れたことになります。清貧思想のデフレマインドは偽造表示問題にも現れており、みずほのやくざ融資も幕引きがなかなかされません。一体、こんな事をして、誰が得をするのでしょう。程度の低い争いを続けているより、早く時代を前に進めて欲しいと願っています。これでは本丸の法人減税も負けでしょうね。一度、手にした権力を手放さないのが、官僚組織と言うものでしょう。しかし昨日の続きですが、ソフトバンクに代表されるように、ファーストリテイリングもそうですが、グローバル展開している企業の株価は、高くなっています。ニトリはこれらの動きに、きっと続くのでしょう。ダイキンもM&Aを生かしグローバル展開を加速したのは、少し前の話です。そのダイキンも、この所、株価は変動期を迎えています。企業は変身するのですね。村田製作も、早くにスマフォの頭打ちを見越し、車に進出しています。

成長を続ける両社に見込まれた007は、ユビキタス時代を迎え、その企業価値の魅力が益々、増してきます。英ARM社の話を、IRNETでも何度かしていますが、売り上げ規模が900億円程度と低いために、インテルなどと比較して知名度は低いのですが、素晴らしい会社です。この小さな会社は製造設備を持たない技術集団です。基本ソフトを公開し、今では周辺企業に2兆円もの売り上げ規模を提供していると言います。007の未来の形は、この英ARM社のような存在になって欲しいと願っています。ソフト戦略は、未来の成熟企業の在り方の一つでしょう。もう一つのお気に入りのケネディクスは、時代の追い風がこれから吹きます。容積率の緩和は既存不動産の価値を大きく上げるものです。多くの読者は株価が上がってこないと、会社の魅力に気づきませんが、時代背景などの原理を知れば、これほどの逸材はありません。先ほど昨日の高値506円を、わずか1円ですが上回りました。戻り高値を付けた後、初めての現象ですね。知っている人は居ると思うのですが、昨日は加重平均株価が前日より2円ほど上回っています。一つの変化の兆候かも知れません。

カタルは清貧思想が嫌いです。歴史を見れば確かにいつも揺れています。代表事例は良く話す「寛政の改革」ですね。田沼政治の腐敗を嘆き、松平定信は清貧思想を貫きますが、「白河の清きに魚のすみかねて、もとの濁りの田沼恋しき」と詠まれていますからね。カタルの現役時代が懐かしいのです。きっと時代は、いつも反省を繰り返し、揺れ動くのでしょう。最近の傾向として、一度上がった株は、なかなか下がらなくなりましたね。下値抵抗力がついて来ました。先ほどケネディクスが、昨日の高値を上回ったと書きましたが、おそらく日経新聞の小さな報道が、微妙に相場において影響を与えているのでしょう。日銀によるリートの買い入れ額の話ですね。既に目標の1400億円に届き、資産の買い入れはどうなるか? 関係者は、この点に注目していました。しかしどうも日銀は買い入れを続行するようです。デフレ脱却が明確になってない以上、当たり前の政策なのですが、市場は確認を求めるわけです。このような現象は、一般的には分かりにくいアナウンス効果ですが、この処置は関係者にとって絶大なのです。容積率と共に、日銀の姿勢は信用創造に繋がり、アベノミクスの空振りを背後から支えています。

皆さんは500円を割れたケネディクスを買いましたか?
カタルはお金が無いなら619円を抜いて、チャート上の確認を取ってからでも充分だと述べていますが、現物投資は安く買うのが常套手段です。株式投資の基本は現物取引で、安くなったら買い、高くなったら売るのです。これは原則ですからね。株は下がっても下がり方が問われます。故によく観察しなくてはなりません。ケネディクスの1回あたりの注文ロットが、昨日は少し膨らんでいました。公開情報だけでも様々な変化が分かるのです。

さて、ニュースでは、トヨタが話題になっていました。しかしどうでしょう? まだ車の販売は伸びますが、米国は明らかに販売台数の伸び率が鈍って来るでしょう。つまりスバル株の躍進は、終了の可能性が出てきました。ダイハツがインドネシアでのガソリン価格の補助打ち切りで鈍ったように…一巡してきたと考えるのが普通でしょう。まだ株価の続伸がなくなる訳じゃないでしょうが、一般株と大差ない動きになるのでしょう。所詮、金融危機の落ち込みの反動に助けられた、一時的な側面が大きいのでしょう。ITSなどの画期的な技術革新に支えられた爆発ではありません。走る頭脳の車は、現在開発中ですね。その関連企業として007は存在しています。「IVI」(車載情報機器)と言う製品の実用化は、これからなのですね。

この3連休に仲間と集まって、初めて知ったのですが、カタルが悔しがったPEIの熊谷組ですが、カタルの知識不足が原因だったようです。青函トンネルなど、我が国のトンネル技術のNO1は、熊谷組だと先輩が教えてくれました。リニアの開発はトンネル工事が多くなり、熊谷組の活躍機会が増えると…株高の背景を先輩が教えてくれました。公共事業投資が盛んだったころ、カタルはまだ証券界に身を置いておらず、知識が足りませんね。もう少し背景をよく理解しておく、必要がありますね。株式は変化率を買うゲームですからね。会社の変化をどう見極めるかは、事前の膨大な社会環境を理解した知識が必要になります。カタル君、まだまだですね。コンチクショウですよ。この間に3倍ですからね。折角、一度は注目していたのですから…。実は、今、グローバル戦略で低位の株を注目しています。欧州関連ですね。おそらくこの発想は、銭になるのでしょう。今度はモノにしたいものです。

まぁ、弱小投資家にとって、銘柄は一銘柄で充分なのですが…。カタルは現在2銘柄しか手掛けていませんからね。その2銘柄、なかなか飛ばずに、トホホの世界です。昨日は3つの需給バランスの話をしましたが、通常は11月のSQまでで、つまり明日になります。慎重を期し、来週末まで様子を見るにも一つの手ですが…世界の株は強く、日本だけが出遅れている印象です。クスリのネット販売や雇用など、アベノミクスの失望説が囁かれていますからね。しかし日銀のリートの買い入れ続行が確実なら、この信用創造機能の比重の方が、遙かに力は強いのでしょう。さて楽しみな…年末年始がやって来ますね。今年の餅の味はどうなのでしょう。

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2013年11月06日

11/06

かたる:先週末のソニーに続き、昨日は日産自動車やシャープが空売り規制の10%基準を超える下げに見舞われ、翌日まで新安値を売れない空売り規制が採用され、5月の高値期日と共に需給バランスが気にされる相場展開でした。この11月初旬は外人ファンドの決算対策と信用期日に、空売り規制解除と言う3つの需給悪化要因が重なっているようです。ただその割に上がった株は下がらず、むしろ意外に、いつの間にか株価の水準訂正が行われていたんだなぁ~との印象の銘柄が、多くみられるようになっています。先日紹介したダイフクもそうですが、伊藤忠や丸紅などの商社も、高収益の割に株価が安かったのですが、いつの間にか水準が訂正されていたり、昔は仕手性もあり株価も300円~500円の印象が強かった富士通ゼネラルなどは、いつの間にか4ケタになっています。おそらく自動車センサーなどの分野が評価されたのでしょう。この自動車センサーはまだまだ伸びますね。自動車の電装化はドンドン進みます。007の将来性は、弱小メーカー故、期待感が先行します。

さて閣議決定で「容積率の緩和」が盛り込まれ、既定路線になりそうです。一方で農地の企業取得が特区でも見送られ、アベノミクスの第3の矢効果は、どんどん失望に変化しているようにも見えます。どうもカタル自身も、最近のみずほのやくざ融資、昨日には高島屋辺りまで偽装表示問題が広がり、小エビと芝エビなどの違いなど…一般常識ではよく理解されていないんじゃ、ないかと考えますが、このような清貧思想の概念がなかなか是正されず、国民性の負の面が出ているように感じています。そんなに悪い事なのかどうか…。確かに偽装表示はあまり好ましくはありませんが…やはり僕には理解できません。昔、カタルはよく証券界のルールの厳格化に文句を言いました。リスク説明をするときに株式投資をすると、会社が倒産すれば投資金額が全てなくなり…云々と、必要以上に対面取引ではリスク説明が要求されます。取引をするその度に、書面による確認作業を要求され、ヘキヘキとしていました。過剰な「安心、安全」に対する信仰は、必要以上に効率化を阻害し利益率を大きく引き下げます。

例えばDENAでは昔、SNSで子供の事件が重なり、SNSの監視要員を要求されました。記憶によれば100人から200人程度の要員を、SNSなどの監視に充てざる得ず、その為に経費が膨らみましたね。食品の選別作業もそうですね。野菜などの出荷に対し、品物の統一化を求められサイズが制限され、スーパーで並ぶ野菜が均一だと勘違いするほどです。本来は曲がったキュウリや虫食いのキャベツなどが当たり前なのですね。どこまで厳格化を要求するのでしょう。厳格化する交通事故の刑量など…社会がどんどん萎縮しているように感じるのは、私だけの感覚なのでしょうか? 何処かで、この流れの変化点が訪れると思っていますが、デフレの元凶であるこのような清貧思想の蔓延には、些かうんざりしています。

日経報道によれば、ようやく原発被災者の全員帰還の変更が議論になってきました。災害復興には現況復興と言う基準があり、災害前の姿に戻すために莫大な予算が使われます。時代が変化し、もっと良い社会基盤整備の方法があっても、現況復興が建前になっており、前の姿が優先されるのです。三宅島だったかな? 火山噴火の為に全島民が避難し復興が行われましたが、島民一人あたりの復興予算規模が、たしか数千万円じゃ、なかったかな? カタルは島民に、ある程度のお金を渡し、島での生活を諦めて貰い、復興に関してはカジノを解禁して、民間主導で再開発をすれば良いと思ったものでした。今回の原発に関してもカタルは早くから、住民へ土地の買い上げを行い、除染の後に住めるようになったら、優先的に住める権利を与え、いったんは諦めて貰うやり方を述べていましたが…。何故、優秀な官僚さんが、このような単純な理屈を採用せずに、わざわざ回り道をするのでしょう。社会全体が清貧思想に委縮していますね。麻生さん、金融庁の方針を転換しないと…また失われた時代は、更に長引くことになりますね。本当に分かっているのかどうか…。この辺りに、アベノミクスへの失望説が浮上する所以があります。

さて、話は変わりますが、アップルは米国で新工場を新設すると言います。工場の自動化や再生エネルギーを使い、米国に回帰すると言います。この発想はカタルが、アークを推奨した着眼点に似ています。中国などの労働コストが上がり、最近ではミャンマーやバングラデシュまで生産移転が加速しています。しかし一方でGE、フォード、アップルと米国回帰をしていますね。この最貧国のバングラデシュでも、衣料業界で働く労働改革が進行し、最低賃金が月額3000タカから5300タカ(6700円)に、76%アップされると言います。ナスダックの新高値を考える根拠の背景には技術革新があります。ロボットやエネリギー革命などの変化が、生まれているように感じるのですね。この潮流は、現在はゆったりと変化していますが、必ず、大河になりますね。相場観の基本戦略に加えておかねばなりません。

ソニーのソフト路線の追加報道が見られないと昨日か一昨日述べましたが、今朝の日経ではゲームのソフト化の記事が掲載されていました。ソニーはゲームに映画など、優れたソフト資産があるのです。この資産価値を生かし、ネットテレビ網の世界的なソフト資産構築に成功すれば、アップルを凌駕する存在になり株価5万円とITバブルの高値(33900円)を更新する事が出来るのです。しかし…現状では、とてもとても…、マイナス面ばかりが目立ちます。シャープも、昨日は下げていましたが、前回の安値234円を割らずに反転できるのかどうかなど…注目される所です。

冒頭に述べましたが、3つの需給バランス変化が、一時的に作用しますが、こんなものは時間が解決し、ムードは直ぐに変化します。年末年始相場に向けた新しいスター株がそろそろ誕生するのでしょう。出来る事ならカタル銘柄が選定されることを望んでいる次第です。皆さんの中でも信用期日を迎えられている方が大勢いると思われますが、一旦、クロスし期日延長をして年末年始高に外すなら、その時の方が良いのでしょう。もう直ぐ、目先のトンネルは抜けるはずです。

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2013年11月05日

11/05

かたる:この3日間、昔の同僚と恒例の交流会をしてきました。カタルはあまり手数料に無頓着だったけれど、現在のネット証券では、手数料が無料なのが当たり前だとか…。そのカラクリは一日の内で高速売買が増え、彼の解説によると、松井証券の社長の談話として…最大5分に1回のペースで売り買いを繰り返す人が居るとの事です。その為に金利収入は時間ではなく1日分を取るので、仮に1日に20回も売買を繰り返すと20日分の金利収入が入るので手数料が無料になると言うのです。この話はおかしな理屈で、いつか手数料も時間単位の金利の時代に入るかもしれませんね。兎も角、現在はそういう事で手数料が無料の証券会社があると言うのです。彼は優秀な歩合セールスでした。彼の顧客の中では、最大に儲けた人は20万円を5000万円に増やしたそうです。これは凄いですね。お金は最初の種銭を作るのが大変なのです。1000万円程度になれば、後は自然に増やせることが可能です。ただしカタルの場合は相場が良かった時だけですが…。空売りをしませんからね。全体が上がらないと駄目でした。しかし彼は空売りもします。

引退した仲間は流石に一流領域で、みんな儲けているようです。カタルは下手ですが…。その彼も最近はディーリングを実施しており、結構、儲けている様な話しでしたね。ディーリングは相場観と言うより、経験がものをいう世界なのでしょう。もともと相場の仕組みを知っている訳で、2年か3年程度すれば、コツも掴み上手く対処しているように感じました。もう一人の友達は歯医者の話でインプラントを入れる為に、2本で100万円が必要で、なんとか株で工面したので、歯を新しく入れると言っていましたね。カタルはあまり知らなかったのですが、空売りの解禁が話題になっていました。今度は新安値を売れるという事で…売り仕掛けが、しやすいとの事。但し10%の制限はあるようですが…これで一時的な規制が解除され、ようやく通常の方向性に向かうようです。そうか…先週、相場が弱かったのは、このような心理的な処置が、相場に影響したのかもしれませんね。ケネディクスが連続安した理由も、何となく理解できます。そのケネディクス、今日はどう反応するのでしょう。通常はこの空売り規制解禁を歓迎する筈ですが…。これは一時的でしょう。何しろ既に100円ほど、この解禁を頼りに相場に織り込まれているのでしょう。何処まで崩せるか?この動きが切っ掛けになるかもしれませんね。

しかし…アベノミクスの失望説は、広がっているようにも感じます。日経新聞は安倍さんにユトリが生まれ、ゴルフをしているとの報道がありましたが、参加者はニトリの社長との事で、仕事の一環なのでしょう。カタルがお気に入りのニトリは、ようやくカタルの願いのようにグローバル展開を始めました。年金ファンドなら注目しなくてはならない話です。ソフトバンクがスプリントを買収し米国へ進出し、WSJによると…ゲーム等のコンテンツビジネスに力を入れるらしいですね。ガンホーと共同だったと思いますが、フィンランドのスーパーセルを買収し、アップルのコンテンツ路線版を携帯ビジネスに生かす戦略なのでしょう。国内ではKDDIなども、この路線に積極的で、最近ようやくドコモの戦略も、コンテンツビジネスに目覚めて来たように感じています。ソニーのネットテレビ事業に期待していましたが、時間切れになるかな? もともとカタルは、ソニーの1000円割れに余り好意的ではなかったのです。このままの対処療法では危ないとも考えていましたが株価は2倍まで上がってきました。この事は以前から述べています。しかし日本で唯一、大成功する資産価値も有しているとも述べています。その為に経営陣の方向性が試されると何度も解説してきました。先日、米国でのソフト路線の報道が日経であった時は、ひょっとすれば、変身できるかも…とも思っていましたが、その後の追加報道はありませんね。

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現状のアベノミクスの成否は、5分5分のイメージです。
復興景気と公共事業などの効果があり、辛うじて成長軌道の滑空圏のイメージです。下手をすれば失速しかねませんが…投資活動に火が付くかどうかは、依然、微妙ですね。此方のようなデータもあるようで、高い売上高利益率を維持している所は、積極的な設備投資をして利益を上げています。中途半端な形では企業の生き残りが難しいのが、グローバル競争なのでしょう。台湾のTSMCを、時々カタルは話題にしますが、受託生産のプロだと、世界を制する事が出来るのですね。NECや日本勢が敗退した中途半端な日本村社会の仕組みが、世界に通用しないことを示しています。このグラフは2010年から2012年の日本が迷走した時代のデータが元になっていますから、そんなに心配しなくても良いのでしょう。各半導体メーカーの売上高営業利益率と設備投資のデータですね。

カタルは既に何度も指摘していますが、金融庁の処分庁としての役割と、日本村の清貧思想が原因となり、企業の投資活動に結びつかなかったわけです。故に失われた時代が続いていたのです。しかし資産価格が上がり、実質金利がマイナス圏になると…、企業は理論上、設備投資を増やした方が有利になりますから日本でも投資活動が起ります。これまではシャープに代表されるように、設備投資をすればデフレ環境なのでマイナスだったのですね。第3の成長戦略の矢が機能するかどうかは、金融庁の方針が、かなり重要になります。一律管理された減損基準など、厳格なマイナス思考を転換できるかどうか…。ダヴィンチはこの金融庁の方針で沈んだ会社です。ライブドアも似た面がありました。闇雲にマイナス面に目とつむれとは言いませんが、ある程度の「あそび」がないと経済活動も息が出来ませんね。みずほのやくざ屋さん融資も、程々に幕引きをしなくてはなりません。おそらくこの辺りが、アベノミクスの成否を決める一つのバロメーターになるのかもしれませんね。

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今日の、もう一つの話題が此方のグラフです。先日来、カタルが時々、米国ナスダックが新高値を更新するかもしれないと…漠然とですが考えている背景の裏付けの報道が、WSJに警告と言う形で報道されています。「米株市場の急騰に警戒感―ITバブルの再来との声も…」と言う報道記事ですが、このような警告が新聞に出るという事は、大丈夫だという事ですね。むしろこれからナスダックは上がると考えています。カタルは光通信を参考銘柄として掲げています。6000円割れから株価は上げていましたが、先週は調整を入れていました。カタルのナスダック新高値説の発想は、時代のスピードアップです。最近はスパコンの応用なので、技術進化が飛躍的にスピードアップされています。何度も登場させるスマフォの誕生は、最近の現象で2008年なのです。僅かにまだ5年ですね。今日の日経新聞には、イプシロンの衛星への振動を減らすために、スパコンを使ってロケットの発射台が改良されたと載っています。同じ11面に東大の平川教授の新型素子の話が載っており、この見出しは消費電力を掲げていますが、記事を読むと「数万年かかる計算を数時間でこなせるようになる。」と報じされています。

飛躍する技術進化の幕開け時代がやってくる可能性がありますね。折しも企業は潤沢な資金を抱え、次世代投資への準備は万態なのです。あとはタイミングだけですね。ムードを作ることが出来るかどうかなのです。これは世界中で同じでしょう。長い時間、先進国と新興国との差が縮まり、先進国の成長は足踏みを続けてきました。そろそろ技術革新が起り、再び引き離すのが…世の中の原理と言うものでしょう。こんな漠然とした発想が、ナスダックの新高値説を連想する背景ですね。スパコンはこれまで5年、10年も掛かった実験を、僅か数時間でやってくれます。試行錯誤で実験する時間を大きく縮めますね。故にナスダックが2000年に付けた4500ドル台の高値を取りに行くのではないかと…漠然と考えています。

さてカラ売り解禁は、どんな影響を与えるのでしょう。起爆剤になるか…それとも違う展開を生むのか? 最近の「アベノミクス失望説」の誕生は、消費税引き上げ後の来年前半の相場まで、焦点になるのでしょう。ただ年末年始は例年、好成績を与えてくれるアノマリーの期間でもあります。今週には外国勢の決算対策は、ほぼ終了するのでしょう。皆さんはどの選択をするのでしょうか? アベノミクスを左右する信用創造のケネディクス、スマートシティーへの発展を見込む007の新技術、ナスダック関連としての光通信の仕手性か…、他にも様々な選択肢があるのでしょう。ほほ…490円を再び割れたケネディクス、果たして真価は如何に…? 株式投資は焦点が見えると楽しくありませんか? 株が上下する背景には、いろんな考え方が渦巻いています。所詮、株価は皆が決める美人投票で、それを選出する仕掛け人の力が、ものをいう世界でもあります。まぁ、無理をせずに、のんびりした投資をしておけば良いのでしょう。焦点を捉えて置けば、その内、チャンスは巡ってきます。大切なことは、折角、生まれたチャンスをものにできるかどうか…なのですね。

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2013年11月01日

11/01

かたる:10月の月末を超え心配していたヘッジファンドの「アベノミクスの失望」と言う動きは広がらずにホッとしたけれど、この動きは順延になっている可能性もありますからね。黒田さんのノー天気なコメントを聞いていると少し心配になっています。デフレ脱却の主眼は、消費者物価の上昇ではなく、この物価上昇はあくまでも付随する現象。経済活動が過熱し、物価が上昇するという事を本来は目指すものです。原発の影響や円安などの悪い物価上昇ではありませんね。本来は投資活動が盛んになり、物価が上昇するのです。

この春先は株式高騰から百貨店などの高級品が売れました。このような資産効果による信用創造も正しい方向性の一つです。それを…少し的外れな解説をしているようにも感じるのは、カタルの考え過ぎかどうか…。長期金利が0.6%前後に留まる現象は、決して正しい方向性ではありません。住友銀行の長期債の売却が活きる社会が正しいのです。日本生命は間違っていますね。投資活動が日銀の資金供給を上回る活動を示すなら、長期金利は上昇します。一例を掲げればソフトバンクのスプリントの買収などもそうですが、本当の狙いは国内投資ですね。真髄は投資活動の活発化にある訳です。それなのに現状はファナックの決算に見られるように投資活動は限定されています。現状は復興需要や消費税の駆け込みと言う、一時的な需要を頼りにしており、あまり良い方向性と言えません。ヘッジファンドのアベノミクスの失望と言う認識は、一旦、市場はこの主張を認めず退けましたが、現状は何時でも再浮上する綱渡りの段階です。なんとか現状は不動産取引などが増えており、銀行貸し出しも伸びています。しかしこの現象は、一部の金持ち連中です。この先導役から、もう少し裾野を拡げる事が出来るかどうか…。この辺りが、依然、焦点なのでしょう。

新聞などのメディアのコメントを見ると偽物解説が如何に多いことか…。今回の決算はパナソニックが好調で、ソニーは悪化していると言うコメントでしたね。これは前期決算にパナソニックは今期の膿を盛り込み、ソニーはこれを避けたのです。決算方針の違いによるものです。今、中間期の数字は、実は前3月期に分かっていたのでしょう。このような眉唾の解説ばかりで、いつになったら本物が、正しい位置に付く社会になるのでしょう。あとでソニーの会社説明会資料などを観てみますが…ソフト戦略はどうなっているのでしょう。ソニーは依然、可能性を秘めた企業ですね。しかし経営陣がその資産を上手く使えねば宝の持ち腐れです。アップルの囲い込みを手本にして、ネット・テレビのソフト構築を目指すべきです。日本のNHKなどが保有するソフト資産を巻き込んで、アジアに生かせばいいのです。「おしん」と言うドラマは燦然と輝いています。我々が辿ってきた道は、新興国をはじめとしたアジア諸国が、今、歩んでおり、我々の知恵は生きますね。この路線に日立であり、重工が存在するのですが…。一番大切なのはソフト資産や情報の活用ですね。ユビキタス時代が到来し、様々な通信手段が生まれドンドン未来化しています。

実はパナソニックは工場の跡地だと思いますが、藤沢で大規模な住宅地開発を手掛けています。この動きに地方政府を巻き込みスマート・シティーと言うキャッシュレスの監視カメラが回る安心で便利な街づくりをすれば良いと思うのです。電力も小規模原発の活用とか(本当は自然エネルギーが良いのですが…)小規模原発の地域利用は、スマート・グリッドに適していると考えます。いろんな方法がありますね。しかしパナソニックに、そのようなモデル都市建設の意思があるかどうか…。本当は政府がやる仕事です。しかし今の政府は…だからカタルは前から、道州制を採用し地方に権限を与える地方分権の支持者です。「日本維新の会」は影が薄くなりました。安倍政権がどうにか…頑張っているためですね。だから日経平均株価は三角保ち合いを続け、消費税引き上げ後の経済を観たいのでしょう。

「永すぎた春」は、三島由紀夫だけで沢山ですね。もう20年以上も待ち望んでいるのです。それをみずほに続き、今度は新生銀行か…。こんな小さな事を蒸し返し、大切な離陸の邪魔をしないで欲しいものです。金融庁は処分庁から育成庁に変身しなければ、正しい方向性は、なかなか生まれませんね。225兆円の企業の現預金残や1571兆円の個人資産を正しく動かせば、爆発する段階なのですね。スマート・シティーと言う未来都市のユビキタス時代が一気に到来するのです。新しい時代を築けば、日本にもグーグルのような企業が誕生します。わが国の家電全社が稼ぎ出す利益が、サムソン1社に負けることもないのです。哀しい現実は続きますね。

さて…、その信用創造と言う本命銘柄として、カタルはケネディクスを選択していますが、なかなか浮上しませんね。2度目の参戦は6月からの構想ですね。急騰する春の相場からの調整過程は200日線(479円)推移をみると、いつでも発射準備完了です。諄いほどの揉み合いを演出しているのは、消費税の引き上げ後の動きを懸念しているのでしょうか? 確かに、カタルが「みずほのやくざ融資」を、かなりの量を採り上げているように、このような風潮は心配です。安倍さんが消費税引き上げを決めた直後の巻き返しにも見えますが…。せめぎ合いは水面下で続き、何れ法人減税も世界の流れですからね。

このグループの仕掛け方と、カタルの波長が合わないことも、しっくりこない原因かな?ここ数日間の下げは、明らかに演出じみていますね。10月8日、9日の動きは、明らかに筋が介入している動きで、公募増資もその一環でしょう。600円前後は確かに重いのです。サマラリーの時に何度か仕掛けており、公募の内在化で多少のシコリがあります。しかし時間的な感覚で言えば今週の陰線は格好の演出になり、来週からスタートすると考えていますが、この予想が正しいのかどうか…。所詮、下値は460円ですから500円絡みの水準の株は、宝の山ですが…まさかの現象が潜んでいるのが、相場の世界でもありますからね。証券マンなら既に買っていますが、何しろ弱小投資家で、ふるいは嫌いです。007だけで、ふるいは充分ですね。カタルは昨日、まさか10月17日の507円を割るとは…思いませんでした。想定外の下げでしたね。目先の株価波動など、あまり考えない方ですが、それでもチョボチョボと…多少は考えもします。ただ企業業績の好転は、一度転換すれば3年程度は、最低は続きます。だから細かいことを考えないでも良いのですね。新規に投資を考える人は、先ずは1000株買って、様子を見る事です。そうして619円を抜いたら、一気に買い乗せをすればいいのでしょう。

007もソロソロでしょうか?
決算を観てから買っても良いですね。例え予想外の黒字になってストップ高をしても、そこから参戦すれば良いし、ここまで来たら下手に思惑など張らない方が良いのでしょう。それはゆとりがあるなら別ですよ。安いのだから買いますよ。既に青空天井に突入する準備は整っているのでしょう。かなり玉は枯れていますね。枯れてなければ先日2600円台に、一時的にしろ、株価は入りませんね。だからきっかけ次第なのですが、5000円、1万円の相場は、常識的には、やはり業績の数字が付いてないと達成は難しいでしょう。余程の馬鹿が現れない限り…難しいでしょうね。僕のような人間が、何処かのファンドに存在すれば話しは別ですが…、今の日本にそんな博打を仕掛けるやつはいないでしょう。でも仮に1万円まで一気に持って行き、後で業績が付いてきたら、上原君のようなスターになれますね。こちらも、いずれにしても時間の問題でしょう。

グリーは信用売りがストップに、なっちゃいましたね。通常は、この踏み上げを狙うやつもいると思うのですが…。それにしてもSNSも、ゲームも利益の質と言う観点から考えると、かなり怪しい存在です。ほら、原稿をアップしようと思ったら、今しがた、ケネディクスが500円を割れ、仕掛け売りが始まりました。今日は後場から買ってみようかな? でも弱小投資家だから、どうしようかな…。上手に買う方に賭けるか…王道に賭けるか…悩みますね。全ては選択次第です。

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