未来かたるが語る

今日の市況

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2013年09月30日

09/30

かたる:米国では財政問題の影響で政府機関が閉鎖され、毎月第一金曜日に発表されていた雇用統計の発表が遅れるかもしれないと言います。この現象を見て思うのは、日本の役所と考え方が決定的に違いますね。自立意識の強い国民と依存性の強い国民性の違いを強く感じます。カタルの娘が米国の大学に入学して勉強しましたが、教授から学費は誰が払っているのか?と聞かれたそうです。日本の感覚では当然、親が払うのが義務のようなものですが米国では事情が違うらしく…、勉強が好きなのか? 嫌いなのか? 必要性に迫られているのか? いないのか? …などの基準で、学費は当事者が払うのが一般化している認識のようでした。そんな話を娘から聞き、バーバラと言う教授に、このように言われた…と娘から聴いたことがありました。僕らの一般常識と言うか、認識は偏っているという事を認識すべきかもしれません。

最近、カタルは良く思うのです。通常の考え方と言うのは自己中心的に考えますが、世間は違いますね。客観性が相場の世界では、重視されます。市場を通じて、その会社の株価が客観的に決められていくのです。最近では市場の空中権は、外人投資家に委ねられており、彼らの論理で決められていきます。シャープの奉加帳を見て、昔なら、かなりの規模の金額が集まったはずですね。それは護送船団方式だったために、メイン銀行の意向が全てを決めていました。東電も成り立ちは、未だにむかしの論理が働いています。しかし最近は市場原理の中で、物事が決まっているようにも感じています。

安倍首相はNYの昼食会でKKRの人と隣席したとか…。ルネサスエレクトロニクスの買収に絡み、日本は護送船団意識が働き、経産省主導のもとで革新機構が主体になり、連合体が受け皿になりました。そうして手を挙げたKKRは排除されました。この背景にはどんな力学が働いたのでしょう。パナソニックは、未だにリストラを続け、パナソニックヘルスケアを、このKKRに売却するのだそうです。実は東京エレクトロンのケースを、日経新聞は「経営統合」と見出しが書かれていましたが、実際のところはアプライドマテリアルズによる買収と言う見方が正しいのでしょう。もし日経新聞が経営統合ではなく、ありていに「買収」としていたら…世間の認識はどう変化していたのでしょう。不思議なものですね。言葉一つで人間の感情は揺れるのですね。

株価の真実は何処にあるのか?
その落としどころは、時代性に揺れるのですね。常に客観的な見方を心掛け、株価の行方を思い描き、行動しなくてはなりません。カタルは007の見方を土曜日に提示し、この日曜日にアイフォーンに採用されてないと…お詫びのコラムを書きました。一つの認識が、市場で共有されることが、正しいと信じているからです。どんな好材料も悪材料も真実は一つだからです。隠すのが一番いけないのですね。007の株価が非常に重要な分岐点に位置していると思われるので…カタルはこのメールを貰った時に、一日、書くのをずらそうか…とも考えましたが、時間的に最速の日曜日のコラムに意見を書きました。別に僕の原稿が影響されて株価が成り立っているなんて思ってもいませんが、この辺りのカタルの心境は読者の人には分かるでしょう。

最近、カタルは上手に株を買おうとしなくなりました。昔は下値の予測をしてその水準に株価が来ると、自分の思惑で株を買ったものですが…上がると思っても売ることがありますし、下がると思っても買う事もあります。この変化はどういう事でしょう。自分の気持ちの変化を試しているのかもしれませんね。

カタルは007の5月の高値で「村田との協業成果が表面化したら買い」と前から述べていた時期がありました。故に言葉通り実行したのですね。あれは34万前後だったかな? 今、調べたら3405円ですね。理屈上は、この買いは正解だと今でも思うのですね。しかし現実は、あの翌日を起点に株価は調整に入りました。世間はこの材料の意味を理解してないんだなぁ~と強く思いました。007では信用性の観点から、どんなに素晴らしい発明や発見をしても、世間は認めてくれませんね。ところが村田なら認めるわけです。

藤田嗣治(つぐはる)が描いた少女を連想させる、現代アートの奈良美智(よしとも)と言う青森県出身の画家・彫刻家は、日本では全く評価を受けませんでした。彼が愛知県立芸術大学の出身が影響しているのかもしれませんが…、海外発で人気化したようです。不思議なものですね。独自評価を出来ない日本人と言う印象を、芸術の世界では、よく認識させられます。日本では売れないのに…海外発で売れるようになり、海外発で人気になります。村上隆さんも、その口ではないでしょうか。株式市場の銘柄発掘は、ある意味で、そんな所がありますね。自分の閃きと言うか…感性を大切にしたいものです。カタルはよくSFの話をしますね。押井守さんの電脳の世界を、何度か、このアイアールネットでも取り上げています。カタルは良く、時代認識を比較します。

きっと、今の時代は江戸時代から明治に移行した劇的な環境変化の時代に似ているのだろうと感じています。日本はある意味で、戦後も鎖国政策を維持してきました。コメが代表されるように、高い国内価格制度を維持し、海外へは安い労働力を利用して付加価値を付けて輸出は伸ばしてきました。しかし国内市場は開放してきませんでしたね。変化はプラザ合意で訪れましたが、その後、インターネットの浸透もあり、急速にグローバル化して行きます。最近では中小企業に至るまで海外展開を図っています。

今の時代は江戸時代の刀の時代から鉄砲の明治の時代へ移行している訳ですね。株価認識は自分の価値観ではないのです。世間の世界中の人々の認識によって動いています。その元となる発想の源は時代性なのでしょうね。だからようやくバイオやプログラムの組立ソフトやロボットなどの関連銘柄が主役に躍り出る時代になってきたのでしょう。問題は収益化なのですが…ようやく日本もベンチャーの埋もれた技術や知識に無駄金と思っても投資できる環境に変化して来たようにも感じています。新しい時代は急速に広がっているのでしょう。

さて、与太はこれくらいにして今日の相場は全体的に安いようです。まだ9月なので仕方ありませんが、10月、11月と…時が浸透し行くと、アベノミクスの真価が問われる段階から、評価される段階に時代が流れていくのでしょう。時代の流れを是非感じて投資行動をとって欲しいものです。日本はようやく「西南の役」と言う内部闘争が終わり新しい時代に加速する段階のように感じますね。堺は負けたけれど…、市場は一歩先を目指して歩み始めてきたのでしょうね。

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2013年09月27日

09/27

かたる:選択の判断は難しいものですね。新潟県の泉田知事が東電に噛みつき、どこまでが政治家としてのパフォーマンスか?…と考えていました。結局のところ、県知事のレベルで自分の意見を通すことなど出来ませんから、何処かで折り合わざる得ない訳です。まぁ、妥当な所なのでしょうね。東電は日本村組織の頂点に位置する会社、長い間、55年体制のなかで、のうのうとして生きてきたわけです。仕組みで成り立つ組織なのに、何故か、偉そうにふんぞり返る有様は、江戸時代の落ちぶれた武士を連想させます。落ちぶれても武士は武士なのでしょう。汚染水問題の勃発により共産党が主張した東電の国有化問題はどうなったのでしょう。理屈上は既に「死に体」の東電ですが、現実は奇々怪々です。

全ての選択は経営者に委ねられており、株価はこの経営者の手腕に左右されます。建設業界と同様に、我が国の住宅産業も斜陽の時代が長く続いていました。復興予算や消費税の駆け込み需要などを交え、今回は久しぶりに好景気に沸いている建設、住宅産業です。最近はLIXILが元気になってきましたね。この会社はある意味で、我が国のデフレ経済下を象徴している会社ですね。一般的に住宅と言えば、窓口の大和ハウスや積水ハウスを真っ先に連想しますが、関連機器メーカーの方が利益率は高いのかもしれません。LIXILの前身は、トステムがINAXや新日軽、サンウェーブなどを買収して合理化を図ってきました。潮田さんの後任に抜擢された藤森さんは、日商岩井時代を経て、GEに入り数々の実績を積み上げて上席副社長になったそうですが、2011年8月よりLIXILの社長として活躍しています。もともと潮田さんも買収により拡大経営を実施してきたので、きっと馬が合うのでしょう。この度の独グローエの買収は注目されますね。何故か?

欧州の景気循環が上昇気配なのですね。板硝子は長い間、苦しみました。英ピルキントンを買収したのは良かったのですが…金融危機が起る直近でしたね。日本、米国、欧州と、最近ようやく、この欧州が元気を取り戻しつつあります。赤字の源泉だった住宅環境が最悪期を脱出した可能性がありますね。カタルはLIXILのグローエの買収をみて、直ぐに「板ガラス」を連想しましたね。おそらく株価は時間の問題で、いずれ200円台を回復するのではないかと考えています。ただガラスは難しいですね。あまり将来性を感じる事が出来ません。覚えている人は居ますかね? 昨年、8月頃だと思いますが、何度か、IRNETでも自社株買いに絡み、カタルは「旭硝子」を推奨していました。その当時の株価は510円前後だったようです。その後800円台まで復帰し、現在は600円台のようですね。この会社の一株の純資産価格が896円ですから未だに株価は安いですね。何れ4ケタを目指すのでしょう。

話しはそれましたが、経営者の力量は大切です。このLIXILは、シャープにも出資するのですね。シャープは奉加帳を回しましたが…律儀に最初の話を貫徹し100億出資するのはマキタだけ、金持ちデンソーは僅かに30億円で、LIXILは50億ですね。他の多くは奉加帳への参加を見送ったのです。このシャープは隙だらけですが、肝心の経営陣は内部対立があるのか…砂上の楼閣的なイメージです。本来、亀山の償却が済まない内に、堺工場を建設する辺りが、甘いのでしょう。いくら堺市からの要請が強くても…浮かれましたね。その堺市は、「維新の会」の劣勢が聴こえてきます。安倍さんが上手く立ち回っているためなのでしょうが…、連想の輪とは面白いものです。工場がなくなると、途端に周辺の地価は大きく下がります。だから日立でさえ、純資産価値などは、あやふやなのでしょうが…都市銀行の純資産価格は、紛れもなく、簿価以上で売れる物件ですからね。旭硝子はある意味で、純資産価格を割れても仕方がないかもしれませんが、都市銀行の株価が純資産価格を割れているのが、デフレ構造の象徴的な現象です。しかし消費者物価は3か月連続でプラスになったとか…。

この辺りの不自然さが解消されない限り、アベノミクスは成功したとは言えない訳です。本来、確りした経済は、基本的な原則が確立されて、初めて成り立つのでしょう。奉加帳を回すとか…東電の責任に委ね、税金が投入される不自然さを解消しなくてはなりません。そうしないと、なかなか新しい時代が加速しませんね。ロボット大国だと思っていたが、未だに原発の燃料棒を処理するロボットも生まれないのです。米国は無人機を飛ばし実用化をしているのに…。国家予算の使われ方が問われていますね。有効に活用が出来ないなら、権力は与えず、小さな政府で中央集権から地方分散させればいいのです。そうすれば泉田さんの独自判断も可能になります。堺市の市長選挙は、何故か、あまり話題になりませんが、メディアと言うのは、何処に筋があるのでしょう。不可解な現象は、何も株式市場だけではありませんね。

昨日の相場は見事でした。市場の一般的な環境イメージは「市場では不透明感が強くリスクオンの動きは乏しい。米国では債務上限問題、国内では消費増税など見極めが必要な材料が多く、金融緩和効果を削いでいる」との解説だったのです。法人減税云々と言われていますが、配当を埋めての178円高は、米国の環境を払拭しての展開です。まだ7月の高値を抜いていませんが、本来はこのような好環境を維持しながら、11月の増額修正で一気に新高値更新し、大きく株価が伸びるのが本筋ですね。果たしてどうなるのでしょう。

ケネディクスは何時でも、一気にボックスを抜けられるようにも見えますが…公募の打ち返し玉もあるのでしょうか。ここでジックリと玉集めの動きのようにも見えます。どちらか分かりませんが、天井は高く、何れにしても時間だけの問題ですね。時価購入にリスク負担は、大きくないですね。ユビキタスこと007の今日は、実線部分が着実に伸びており、下値を切り上げています。休みを入れるのか、それとも一気に新高値を目指すのか?この辺りは仕掛け人の意向次第ですね。今日は陽線でも、陰線でも構いません。ただ昨日の安値2080円を割れるようじゃ、目先の期待は萎みます。僕らは…もし下げたら2100円~2200円辺りなら、現物で下値を拾えばいいのです。2200円の株価で、仮に失敗しても下値は僅かですね。しかし3000円を超えてから参戦するのは、未だに収益化が立証されていませんから、無謀にも感じられます。どちらに転んでも対処できるようにしておかねばなりません。でも仮に休んでも…せいぜい1か月程度で、下値も乏しいのでしょう。既にWiFiモジュールは売れており、着実に売り上げは回復しているのでしょう。加えてこれから、今までの仕掛けがドンドン収益化します。IVIのネットワークへの対応は未来の利益を確実にしており、相場のスケールがさらに拡大しています。わかるかな? 新しい産業が生まれるのですね。カタルがユビキタスと書かずに、007としている意味は様々な理由があります。そのユビキタス社会の実現が迫っていますね。だから感じて欲しいのです。未来の利益の意味を…。

アップする直前に、ケネディクスが545円と伸びてきましたね。予想通りの展開かな? それでは、また明日。

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2013年09月26日

9/26

かたる:先ずは、一昨日の不動産価格の宿題の解答というか、カタルの考え方を皆さんに示すのを昨日は忘れていました。サラ金規制の時は、過剰に引当金を積んで対処していると述べ、この怨念相場がJトラストの株価を368倍に引き上げたのです。途中で株式分割をしているので修正チャートを用い倍率を計算しました。アイフルも40倍ですね。オリコでも9倍です。まぁ、Jトラストは特殊なケースですが…、だいたい狙いは正しかったわけです。しかしカタルは武富士を選択して失敗しました。残れば…大化け銘柄へ。失敗すれば倒産か、ダヴィンチのように上場廃止です。非常にハイリスクです。

同じことが新興不動産にも、言えるのですね。三菱地所や三井不動などの大手は無理をしてファイナンスを使いません。使ってもほんの実験程度の話です。しかし新興不動産は米国金融を使い、レバレッジを最大限に利用するのでしょう。やり過ぎがダヴィンチのケースです。それでも現状の不動産価格は、軍艦ビルが標準的なケースと考えられます。これまでは不動産ミニバブルの2005年~2006年に組み入れた不動産の減損会計を過剰に強いられてきたのです。その時価が簿価水準を上回ってきたのですね。ケネディクスの受託資産は1兆1609億円の地価が10%値上がりすると1160億円です。この成功報酬を10%取ると116億円の利益が生まれます。値上がり分、全てが自分のものになる訳じゃありませんが、2003年から2006年にかけてケネディクスの最終利益が16.8倍に膨らんだ理由を解説しているのです。

新生銀行の本社と、軍艦ビルの比較が正しい訳じゃありませんが、昨年末から今年8月にかけ急速に日本の不動産情勢が変化していますね。その第一弾の株価上昇により73円だったケネディクスが849円に急伸したのです。黒字化しましたが…未だに業績と株価は見合ってなく割高のままです。通常、相場が終る時は割安になるのです。グリーのようなケースですね。PER10倍を割れているから安い…となる訳です。株の世界は未来の利益の読みで株価が動くのです。この変化率を競うのですよ。半沢直樹のドラマを見た人は分かると思いますが、あれは実話が元になっています。三和銀行(UFJ)が検査忌避でなくなったのです。強引に潰されたのですね。もともと不良債権の認定は主観が入り難しいのですね。未来の経済情勢は分からないからです。

此処が重要ですよ。リート市場の利回りが5%、まぁ現状は4%程度でしょうが…ドンドン利回りが上がると、世界中から資金が入りはじめるわけですね。ましてや安倍政権の主眼はデフレ脱却です。これまで狼少年のように、何度も僕らと同じように外人投資家も騙されてきました。日銀は詭弁を用い、お金を大切に扱ってきましたね。しかし黒田さんの異次元緩和は、当分続きますね。お金はジャブジャブです。お金の価値が薄れれば物の価値が上がるのが道理ですよ。不動産は移せませんし、限られた数しかありません。誰が考えても不動産は当面上がりますね。だからエクイティーが10%で、ファイナンスが付くのです。

さて大切なことは此処からですよ。既に時価が簿価を上回っているという事は、いくらでも儲けを作ろうと思えば作れるわけですね。ケネディクスの公募株が、何故、発表時点より高くなったか? 誰もが背景を知っている訳です。特にヘッジファンドは、このチャンスを見逃しませんね。だからカタルは現状のケネディクスの価値は、最高値4000円の軍艦ビルの価値である20%減で、3200円くらいだろうと推察している訳ですね。反論があったらメールでどうぞ。ただし公開するかもしれませんが…。カタルの考え方は一つの見方です。正しい訳じゃありませんよ。ドイツ証券のように「さようなら、安倍首相」との見方もある訳ですね。市場には様々な見方があるから、株価が成り立っているのです。しかし収益還元法になった地価を、間違った時価を元にして厳格に減損会計を実施する金融庁の姿勢はどうかと思いますね。もともと地価は一部の取引の時価によって決まっており、時価は正しいとは言えませんね。だって減損会計がなければ、毎年黒字が拡大するのですね。おかしいもの…。サラ金と同じ理屈ですね。世の中が間違っており、現在は修正されているから、関連銘柄は上がるのですね。これがカタルの解答です。

さて驚きましたね。ユビキタスこと007の話です。村田の第二弾が発表されており、カタルは村田との単独じゃ、車は難しいかな?…とも考えていたのです。流石、世界の村田ですね。日経新聞に村田恒夫社長の談話が載っていましたが、スマフォは先細りなので、車に進出したいと述べていました。故に007はJVCKWのカーナビにQBを提供しているし、スマフォはカーナビに置き換わっているから、何か出るとは思っていました。大切なことは、ルネサスが共同で参入すると言う事実ですね。ルネサスは日本家電の半導体の寄せ集めの会社ですが、車のマイコンでは世界トップシェアなのです。カタルは前から外人の評価が高かったので、ルネサスが好きで車ではトップという事は知っていましたが、大震災があり車の生産がストップして、初めて世間では、ルネサスが世界トップだという事を知ったのです。そのルネサスが村田と組んでIVI(In-Vehicle Infotainment:車載インフォテインメント - 車載情報機器)分野に進出するのです。

この解説が必要だろうと思いますが、実はカタルも良く知りません。しかし既にインテルは日産と共同で実用化しているようです。問題はQBの特許を持つ007が参入しますね。WiFiの技術も使われるのでしょうが…車の位置情報をクラウドに送り、交通渋滞の情報から周辺の店情報などを取り入れ活用する車のスマフォ化が始まっています。おそらくJVCKWなども、将来は参入するかもしれませんね。カーステレオの技術とか、いろんな総合的なものを取り入れねばなりません。動く情報と言うか…通信機能が要求され、安全性が求められるので、ルネサスのマイコン市場が活きますね。カーナビは変化するのですね。バックする時に後ろの様子を映したり、エンジンの様子を伝えたり、音楽を聞いたり、ユビキタス社会の車化です。ルネサスと組んだことが非常に大きいのですね。資金力のある村田と、ルネサスはお金がありませんが車市場が既にあります。最高の組み合わせですね。その最強コンビに007が絡むのですね。

007の魅力は、まだまだありますよ。切り口は豊富です。必ずフィデリティーなどの大手ファンドは参入すると確信しています。株価が大きく上がる時は、個人では駄目です。発行株式総数の10%、20%を買う力があるファンドの参入は不可欠です。カタルはJ・TECに早くから注目していましたが、フィデリティーは007も加えるべきですね。カタルの時間観測は、J・TECより収益化が早いかも知れないと考えています。だからここ1年以内に、必ず何処かのファンドが参入してくるでしょう。その時に株価は上場来高値を更新するわけです。100万円、じゃなかった1万円は単なる通過点になるのでしょう。

今日は安いようですね、寄り付きに買ってみました。実は昨日の午後も動きが違ったのでIRを見て、2380円でも買い増ししたのですね。この材料の評価を出来ない人が多いようですね。やはり007は大物路線を歩んでいるようです。目先の需給より時代性が大切なのですよ。時代性の流れに乗っているから、次々に幸運が生まれるのです。まだ潜在的な幸運は沢山秘めていますね。その話をすると長くなりますからやめて…20万円、いや2000円以下の株じゃないですね。だから今の2160円は、安値に近いのですね。ほぼ底値ですよ。正しい材料の認識をして下さいね。いよいよ村田とルネサスが組み、日本の車がこの情報化で世界一になるのです。ITS(Intelligent Transport Systems)の活用が始まりますね。ITSは日本が誇る世界トップ水準の情報システムです。ワクワクする007です。何か株主になっていると、時代に貢献している様な気がしてきますね。

今日は弱いようですが、カタルと同じような見方は次第に増え、株価は短期的にも上昇し高値の3940円を目指すのでしょう。楽しみですね。もっと買いたいなぁ~。お金があれば…、銀座で遊んだ頃が懐かしい。

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2013年09月25日

09/25

かたる:半沢直樹のドラマが最終回を終えて、なんと視聴率が42.2%となり平成以降では過去最高を記録したとか…。これまでは2000年の「ビューティフルライフ」が41.3%で最高だったそうで、民放ドラマでは15%を取れれば、合格なのだそうです。家政婦のミタは40.0%でNHKの紅白歌合戦は42.5%なのだそうです。既に続編が計画されているとか…。原作の小説を書いた池井戸潤さんを、過去に何度かカタルは紹介したことがありますが…銀行の不良債権処理に呆れて、作家に転向し報われましたね。この時期の後ろ向きの社会構造に呆れ、希望を求め、日本を離れた若者も多く居ます。丁度、この時期は中国が絶好調だったので、中国に活路を求めた人も居ますね。

実はカタルも、東京での歩合セールスの時間を5年から10年程度と考え上京し、お金をつくって中国に行こうと思った時期がありました。1980年代後半の話ですが、生まれたのが遅かったと言うか…。今日の日経新聞トップはエレクトロンでしたね。米国のアプライドと統合すると言います。市場はこの動きを好感し、朝からストップ高気配です。昨日の夕刊には住宅設備大手のLIXILがドイツの住設機器大手のグローエを買収すると報じられていました。日本企業もようやくグローバル化ですね。このニュースで連想したのは板ガラスでした。あの会社は、欧州企業を買収した後に苦労しています。でも板硝子は買い場かな?と漠然と連想し、これから株価位置などを見てみようかと考えています。今朝の日経を見ると、この買収資金も銀行融資を活用するとか…。M&A資金は、ある意味で博打的な要素がある性質のものです。融資と言う形態は、見方に変えれば異色ですが、ソフトバンクで驚き、今度はLIXILと、一般化しそうですね。わが国の金融機能が戻っている訳ですね。何しろ、バブル当時は120%貸しまで、不動産融資を拡大させたのです。あれはやり過ぎですが…金融機能の回復は、前向きな兆候ですね。

日経の市況面によれば、昨日はドイツ証券が「さようなら安倍首相」とデフレ感覚のレポートを書き、不動産株が軒並み反応したと書かれています。昨日書いた新生銀行本社の売却と軍艦ビルの売却の実態を、どう解釈しているのでしょう。カタルは全く逆の見方ですね。1998年に日本の不動産価格は、収益還元法価格と言う利回り採算が合う水準まで値下がりしました。その為に新しい不動産金融を使い、ダヴィンチの金子さんを始め、ケネディクスなどが誕生するわけです。この手法は不動産金融を通常の貸し出しと違う、異次元の方法を用いるのです。

エクイティーを10%として100%のリスクを負います。組み合わせは色んなケースがありますから、一概に解説は出来ませんが、メザニンローンと言う不動産値下がりのリスクを負う金利の高いファイナンス(金利は7%~15%程度か)を組み合わせ、リスク部分を厚く20%~30%程度に拡大させます。残りの70%~80%をシニアローン(金利は通常金利で現状は2%~3%)と言う安全なファイナンスで構成されています。つまりリスク部分を、当事者の信用力により、他社に分散させるのです。組み合わせや経済状態により、様々なケースが生まれます。最初のエクイティー部分は、最初にリスクを負うので取り分が多く、不動産の投資利回りが5%だとすれば、組成の仕方により20%程度の利回りが狙えます。

ある意味でバブル的な商品ですが、既にこの手法は一般化しています。ただ銀行によりメザニンには加担しないところもありますが、金融界は収益の効率化を求められており、全体のリスクとのバランスにより、メザニンローンは既に一般化しています。何しろ国債利回りが0.7%を割れるのですから、同じ投資額で10倍も20倍の利益が得られますからね。デフレ脱却が可能ならば、リスクは全くありません。要するに安倍政権の政策が成功するかどうかの話ですね。その安倍さんはNY証券取引所かな? 講演を予定しているとか…日本への投資を促すのだそうです。彼は「ツキ」を持っていますからね。

米国では再び財政問題が浮上しているようです。政府の財源の上限に間もなく到達し、議会が紛糾すると、デフォルト・リスクが生まれると言います。証券界と言うところは面白いところですね。次々に好材料を出したり、悪材料を出したりして、市場を上下させています。そうして証券界関係者が、口銭を稼ぐわけです。経済評論家などと言う職業は競馬の予想屋のようなもの…当たりもしないレポートを、ドイツ証券のように、派手な見出しを打ち出して、話題を取れば良いと言う感覚なのでしょうか…。メディアの視聴率競争に似た性格がありますね。

オリンピック・サプライズと言うか…効果はそろそろ終わりでしょうか?
大成建設の9日の寄り値は478円で、本日の株価現在は473円です。通常は本命筋が沈めば脇役の命運も決まっていますね。ガセばかりが賑わうという事は…やはり9月だからでしょうか…。7月19日の高値14953円を、未だに抜けていませんね。この水準はクリアするのが普通は筋ですね。休むにしてもそれからだと考えていますが…現実はどうなのでしょう。11月は4―9月期の発表ですが、10月を見ていますから、余程、慎重な企業以外、通常は、更に通期決算数字を増額に動きますね。もともと現在発表されている通期予想は、かなり固めの予想です。8月の時点ではアベノミクスの継続度が分かりませんでしたが、11月は消費税も引き上がっており、ある程度は読めますね。為替予約も入れやすいでしょう。だから間違いなく11月から年末にかけ、新高値を取るのでしょう。事実、銀行株も、次第に下値を切り上げているように感じます。半年の高値揉み合いは、充分な調整期間でしょう。2段上げの時期は近づいているのです。

昨日は、珍しく007が、ストップ高しましたね。もともと、相場の調整は終わっていたのですね。ナノキャリアが上がったので、007も上がるのは時間の問題だったのです。カタルは今日か明日か…と、連日1株ずつ買い増していましたが、皆さんは乗れましたか? 20万円割れは、兎も角、安過ぎます。今日は陰線でも、陽線でもどちらでも構いませんが、もし陰線なら、明日、また買おうかな…とも考えています。果たして新たな参入組が参戦したのかどうか…。こればかりは仕掛け筋に、聞いてみるしかありませんからね。あなたは、どの程度の資金があり、どこまで株を買うのですか?って、馬鹿な質問をするしかありません。大切なことは、上がるかどうかという目先の需給バランスより、この会社の方針が、時代の流れに合っているか、どうかなのですね。時代に則していれば、必ず企業業績は上向きになり株価も騰がる筈です。何しろ町工場の株式を、世界トップの村田が買いますか? 取引相手は全て一流どころですよ。村田の第二弾は車関連かな? 何故か、ワクワク感は、持続しているのです。既に3年を経過していますね。始まりは2010年の話しでした。

一方、ケネディクスの今日は、安いようですね。どうせ上がるのだから、一気に上がれば良いものを…と考えますが、演出者にはそれぞれ色んな思惑があるのでしょう。保守的なら銀行を…輸出関連企業の増額狙いも可能ですね。色んなやり方があります。ただまだ9月で、通常は年末高の前に一波乱あるものです。故に余裕を持って臨むのが相応しいのでしょう。

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2013年09月24日

09/24

かたる:日経新聞3面に、今日も不動産の事が書かれています。ここでは空室率の話が掲載されており、今回の不動産の上昇は不確かだ…とする内容ですね。最近一番、カタルが関心を抱くのは、日本の不動産事情ですが、今朝の日経新聞には、わざわざ欠陥商品の新生銀行の本社ビルの事例が掲げられています。あのビルを見た人は分かると思いますが、歪な形で誰にでも好まれないビルなのですね。このデザインの力は面白いものですね。そもそも本体の価値を高くするデザインもありますが、概ね、商業ビルとしては、異色のデザインは価値を大きく下げます。故にまだ使えるビルを解体して新しいビルを建てるので1180億円が500億円なのですが250億円を足すと750億ですから、計算すると36.5%ダウンです。まぁ、これから建設費が上がるので、もっと最終的に高くなのでしょうが、それは兎も角、36.5%ダウンの水準です。この買収が昨年のアベノミクス前かどうか…掲載では、この買収時期が、末としかなってないので良く分かりませんが、昨日、かたるは軍艦ビルの事を書いており、20%減となっています。つまりこの半年の間(8か月~9か月間)に、15%も都心のビルの価値は上がったとも考えられます。

昨日のコラムの原稿を読んでもらうと分かりますが、大切なことは減損会計を実施した簿価を、時価が上回ってきたから物件が動き始めたのです。この事は非常に大切なのですよ。ケネディクスの抱える物件が、売れる水準になってきたのです。それも兆円単位の話ですね。まだ水面下の物件は多くあるでしょうが、金融庁様の過酷な査定価格を、時価が上回る意味をよく考えねばなりません。更にそれ以上に、大切なことはメザニンローンが、10%のエクイティーで付く現実ですね。新生銀行とコメルツが提供したそうですね。この辺りは、闇の中なのでしょうが…報道されているのだから事実に近いのでしょう。この意味は、我が国の金融機能が回復している事を表しているのです。ソフトバンクのM&A資金が借り入れによって賄われている事実も、銀行の「ゆとり」を示しています。

一見すると、読者には意味のない現象のように見えるのでしょうが、このような積み重ねが、株価を押し上げるのですね。新聞記事はこのように活用をするのです。今日の報道ではアイフォーンの新型5Sと5Cは売れているそうで、楽観的な事前予想は800万台でしたが、実際は900万台だとか…。この事実でアップル株も約5%上昇しているそうですが…既にスマフォは一般化しており、特需は残念ながら期待できません。しかし、この新型アイフォーンに村田のWiFiモジュールが搭載されていると言う報道があります。村田は何もアイフォーンだけではありません。世界最大のサムソンにも提供しているものと推察されますが、このWiFIモジュールの組み込みソフトは、007(ユビキタス)の技術ですね。つまり月産2800万個と言う数字は、現実化している訳でしょう。

この事実が007の株価に、いつ影響を及ぼすのか? 今日の全体相場は安いのですが、007は高く始まっています。単価が問題なのですが、通常は村田提携第一弾が発表された5月の高値394000円の奪回を目指すのが筋ですが…。市場にそのような仕掛け筋が存在するかどうか…。最近の市場参加者は短絡的な発想を好みますからね。オリンピック関連の相場を見ても、3D相場を見ても…感覚的に反応します。東電のような内容が怪しい相場まで参加します。この現象は証券マンが、間に入らないからでしょう。ネット売買が主流になり、偽物材料と本物材料の見分け方が出来ないのでしょう。だから資金量さえあれば、騙しやすいのですが…、あまり筋ばかり外していると、折角、育ってきた新しい投資家が、株は恐いとか…毛嫌いする方向性に行かなければいいのですが…。少し値動きだけに反応する姿は、やはり心配ですね。まぁ、僕の考えが正しい訳ではありませんが、物事には筋があるのでしょう。良く株価が騰がる背景を考えて欲しいものです。

今日はFRBと市場の話が出ていますが、やはりバーナンキは5月の緩和縮小の談話示唆の反応をみて、9月の縮小は見送ったのですね。本日のWSJに解説されていました。「金利上昇により米住宅市場の回復が押さえられた一方、緩和縮小観測は新興国の株式や通貨の売りにつながり、そうした国々では混乱が生じた。そして18日、バーナンキ議長は米国の金利上昇が回復を脅かしていると述べ、債券買い入れの削減を見送る理由のひとつとした。」と解説されています。一方、市場の言い分は「FRBが何をしたかというならば、フォワードガイダンスを使えるようになったという意味において自らの信頼性を薄れさせたということだ」との代表的な非難記事がありました。

ただ真実は一つなのです。株式の難しいところは、現状観測が確実な事実でないことですね。僅かな現在の変化が未来の大きな変化に繋がるのです。大震災との時に、菅直人は、折角存在する「原発法」を利用せずに、自らが楯とならずに、逃げた決断をした為に、日本国は大変な損失を受けました。産業の競争力は失われ、目に見えない損失を被ったのです。あの時に東電は、有限の当事者責任として1兆円か2兆円の有限責任に留まれば、電力料金は上がらず、貿易赤字も大きく増えなかったことでしょう。馬鹿なレベルの首相を日本は選択したものですね。あの時に小沢一郎に政権を委ねて置けば、尖閣の問題もこれほどにならず、米国と中国を、上手く天秤にかけ日本は早くに立ち直ったのでしょう。米国からの指示で検察が動き、動きを封じられたのでしょうが、残念な結果でした。日本で一番、中国とパイプが太いのは小沢さんでしょう。まぁ、今から言っても仕方ありませんが…これも日本の運命ですね。

FRBの判断は、正しいのでしょう。立ち直ったかに見えても、内部の余裕はないのですね。ようやく損益分岐点に顔を出したような水準なのです。米国も…日本の不動産事情も…。ここから真の信用創造が始まりますね。カタルは武富士を選択して失敗しましたが、あの時にJトラストを選択して置けば、100倍以上でしたかね。わかりますか? カタルはサラ金規制の解釈に於いて、最高裁の今井判事の判決を批判しました。法律の改正以前まで遡り、懲罰的な判例を示しました。その為に我が国のサラ金業界は異常な引当金を積んだのです。この過剰分が必ず相場になると…、カタルはサラ金株を長く推奨していました。

この現象と同じことが今の不動産です。金融庁の指導は間違っていたのです。過剰な引当金を積ませたのは、やはり異常ですよ。だってどう考えても利回り採算に合う物件を時価が一時的に下がったと言う事実で、その間違った時価を基準に、減損会計を迫ったのです。その為にダヴィンチの金子さんは沈みました。この象徴的なビルの一つが、今回の軍艦ビルの売買なのですね。20%の損ですね。この意味が分かりますか? 一晩考えてください。あすカタルの見方を披露しましょう。ただし僕の見方が正しい訳じゃありません。ただ論理的な見方があるのです。だから、必ずケネディクスは上がりますね。

さて今日の相場は…。ほぉほぉ~、007は寄り値を超えてきましたね。目先筋の勘と言うものでしょうが、本物の仕掛け人が参加すると良いのですが…どうでしょう。ラサ工にTYKですが…。どんな背景があるのでしょう。個人投資家に元気が戻ってきましたが、秋の本筋は、企業業績の増額修正ですね。特に輸出関連企業の銘柄の下値に注目すると良いのでしょう。それでは、また明日。

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2013年09月20日

09/20

かたる:いま世界で一番魅力のある会社って、どこかな?…と考えてみると、グーグルが真っ先に連想されました。一番、驚いたのはグーグル・アースの登場でした。宇宙飛行士になった感覚が味わえ、ネット上で世界旅行が出来る実写映像など…画期的なアイディアが満載です。夢が実現化する移り変わりを、グーグルの株主になって一緒に体感してみたいと思う会社です。最近では車メーカーではないのに自走式の技術開発は世界トップ水準だと言われており、今度は加齢に挑戦するそうですね。生命の神秘の老化まで…細胞の検査装置の開発から遺伝子レベルの研究か…。米国では民間企業が物資を宇宙に運ぶ時代です。JR東海は民間企業の力でリニアを実現させるとか…。是非、最初の試乗列車には株主を優先的に乗車させてほしい…と願っています。

安倍政権の消費の落ち込みを経済対策で…と言う発想は、どうなのかな?とも考えています。どんな形になるにしろ、大きな政府の発想は頂けません。ただ同時に法人税の引き下げは世界の流れで当然なので、この点は評価できるのでしょう。復興予算規模が25兆円規模の行動は、官主導の旧態依然の発想のようにも感じます。そんな意味で堺の市長選は注目されますね。メディアと繋がる大きな政府の発想は、日本を貧困にします。維新の会は基本的に小さな政府の発想で、地方を豊かにする考え方ですね。日本は中央政権の効率化に力を入れてきました。その為に地方では活力を失いシャッター通りの誕生です。豊かさとは何か?を考えさせられる現象が、地方を見れば分かります。最近は地方の活性化の芽が生まれ徐々に回復していますが…。どうも、この辺りが情報の均一化に伴い新しい芽になるようにも感じています。都会と地方の利便性格差が薄れてきましたからね。先ほどの堺市長選挙を見ると、いやらしい現職の姿が見えます。フクシマでも住民の為に行政の仕組みがあるのか、行政の仕組みを維持させるために、復興があるのか…良く分かりません。何故か、役人を養うために地域が存続している様な、気がしてきます。

日本には表に見えない、このような団体が至る所にあります。証券界では日本証券業協会にアナリスト協会とか…。他にも多くの集団組織があります。車も電気も全ての産業に、スポーツは文部科学省だし…。そのような組織図は、本当に必要なのでしょうか…。資格制度って、そんなにすばらしい仕組みなのでしょうか? 最近は、マニュアルに資格が流行りですね。ユーキャンなどが、テレビCMを展開する時代です。僕には、すこし方向性が違うのではないか?と個人情報保護法案の設定以来、いろんな不便を感じるのですね。携帯電話会社のおかしな仕組みは、多々ありますね。解約できない期間があるとか…。本人確認が、異常なほどに求められますね。僅かな犯罪事例の為に、多くの人が利便性を失っています。

ソニーの平井さんが真摯な態度でヘッジファンドに向き合っていますね。彼の態度は好感を持てます。残念ながら、未だにソニーのソフト化への展開は確認できていません。カタルのイメージは、ネットテレビのソフト資産の活用なのです。ハードなどは既に誰にでも作れる時代です。問題は中身ですね。今の時代は世界中に散らばっている優良な作品を見やすく集め、コーディネートする力が求められているのでしょう。自分で開発する必要はありません。個人個人が発信する情報を、どうやって世に出し運営するかです。丁度、アイドルの発掘から売り出しまでの作業にも似ていますね。

このような一つ一つのニュースは、一見するとバラバラに見えますが…何処かで結びつくのです。それが株式投資ですね。山内さんが亡くなられたのは…ある意味で任天堂が大きく変化するかもしれませんね。あの頑固一徹の親父さんが居たから、新しい挑戦が出来なかったのかもしれないし…逆を言えば、彼の存在があったから、任天堂は未だに残っているのかもしれません。娘婿の岩田さんの手腕が、これから試されます。でもたいしたものですね。京都のカルタとトランプを作っていた会社が、世界に羽ばたいたのですから…しかも一つの市場を世界に提供したのです。先日、引退発言をした宮崎駿さんも、ある意味で新しい世界を提示していました。ディズニーのような新しい世界を確立できるのかどうかは、これからなのでしょう。上手くこの功績を糧にして次の世代が誕生するかどうか…。

さて最後の話題が、5年ぶりの上昇と伝えられている地価の上昇です。地価は株式以上に資産効果が生まれます。ただ今は完全に「死に体」なのです。株式もなかなか理論価格を回復させることが出来ません。純資産価値以下に放置される株式が、如何に多いのか? この辺りは一つのバロメーターになります。昨日現在、PBR1倍以下の株式は1759銘柄もありますね。その数字がゼロになるまで、信用創造を拡大させねばなりません。地方の土地は、現在は買い手がないのです。これじゃ円滑な経済運営は実現できません。路線価も眉唾物です。安倍政権は反対があるにもかかわらず、法人税改革を先行させようとするのは、世界の流れを考えれば当たり前の構図ですね。このような政策が国内産業の育成に繋がります。日本の基礎体力を回復させねばなりません。メディアの主張は間違っていますね。個人に課税強化して法人を優遇すると…共産党は大反対するでしょうが、強い国になるためには基礎コストを低下させねばなりません。日本の市場規模を目当てに、日本に参入する企業だけでなく、日本の製造業を生かし世界に供給するから、日本の人材を活用して世界に発信すると言う観点の国づくりが必要なのでしょう。日本を拠点にアジアに進出を果たすような強く便利な国づくりが必要なのでしょう。その第一歩が信用創造機能の回復ですね。

地価の値上がりが確認され、株価は上昇し始めていますが、内容は今一で、長期金利は低下しています。本来、地価の上昇は金利の上昇に繋がる筈ですが…、まだそこまで繋がっていませんね。昨日の国債相場は0.676%なのだそうです。三井住友銀行は慌てて手持ち国債を売りましたが、この戦略は…目先は間違っていたようです。なかなかデフレ脱却から次の展開にスムーズに移行できていない証明ですね。本来は日銀が緩和を続けていても、それ以上にお金に対する需要が生まれ、金利が自然の引き上がるのが、強い経済なのでしょう。融資残高は伸びているそうですが、まだまだ先は長いトンネルのようですね。でも日本人は横並び意識が強い国民性ですから、信用創造の認識が一般化すると…あっという間に、新しい流れが生まれます。

さて今日の相場は…昨日辺りから、銀行株が強いですね。まもなく7月19日の高値を奪回しそうです。基本ポイントは、この7月19日ですね。そうして次は5月23日の奪回です。あの下げは。FRB議長の「緩和からの変更の驚き」なので、本来は、昨日の緩和縮小が見送られ、サプライズと言う表現が正しいなら5月の高値奪回が筋ですね。米国は既に新高値に躍り出ており、緩和縮小を完全に織り込んだわけですね。でも12月に仮に縮小に踏み切っても、急がない方が良いのでしょう。未だに米国では、金融危機に絡む訴訟が続いており、ウェルズ・ファーゴは住宅ローン部門の人員を削減させるとか…。まぁ、中身は金融危機の後処理である人員との事で、いい意味だとも捉えられますが…実態は闇の中です。本来なら住宅ローンは伸びるべき分野ですからね。

オリンピック関連の銘柄は、少しはしゃぎ過ぎですね。今日はどうなのでしょう。鉄建は少し安く、昨日人気の熊谷は高いのですね。あらら…既に2倍以上ですね。あちゃ…ですよ。ケネディクスは551円からの始まりで、ポイントの値決め株価542円を抜いています。マズマズですが…、ヘッジファンドはどうやって料理をするのでしょう。カタルのイメージとは違っているので、少々戸惑っています。007は朝高の後に恒例の下げですが…今日の株価や、ここ数日の値動きは非常に注目されます。まもなく離陸準備と思われます。人気は圏外ですが下値が堅くなっていますからね。株価を2倍に放り上げても、筋が通る銘柄はそうないのです。ケネディクスは4ケタになっても買う事が出来ますね。でも鉄建や熊谷組は、どうかな? 先日、話しましたが…組織のシステム転換は意外に時間が掛かります。むしろ次は円安による増額修正を発表する11月に照準を合わせ、再びマツダなどはオーソドックスですが、的を得た狙いかも知れませんね。この株は代表事例ですね。そもそも為替の設定がおかしく、今度は通期の増額修正に動くのでしょう。ただ株価位置が高く、株価妙味は少ないのですよ。その代りリスクが軽減されています。

銘柄は一本でも充分です。素質のある株を丹念に観察していれば、やがて順番が来るのでしょう。熊谷組はある意味でその事例ですよ。人気圏外になっているカタル銘柄はそれぞれに魅力があるから…のんびり待っていればいいのでしょう。ここ数日、過ごしやすくなり花粉症が始まりましたが…春ほどではないし、良い日和です。昨日の月は綺麗でしたね。月面へ新婚旅行に行くのは、いったい何時になるのでしょう。早く信用創造機能を復活させ、次のステップに移行したいものです。

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2013年09月19日

09/19

かたる:昨晩、FRBは市場の予想を裏切り、国債などの買い入れ額の減額を実施しなかったのですね。前評判では850億ドルの買い入れ額の内、当初は150億ドルの削減だったものが、一連の経済指標が弱い為に、直近では100億ドルぐらいに縮小され、減額は実施されると言う読みが、事前では一般的だったようです。以前、カタルは12月が望ましいと書いたことがあります。その当時も9月からの削減論が一般的だったのですが…。理由は日本の失敗ですね。日本も一度、2006年に立ち直りかけましたが、日銀が資金供給を早めに減らしたために、金融危機と相まって再び経済が失速しました。役人様は自分達の給料はデフレ下で増え、使っている予算も増えているので勘違いをしています。

何故、世の中にブラック企業が増えるのか? 
今では上場企業でもサービス残業は、当たり前の世の中になっています。カタルの息子は先日、課長になったと喜んでいましたが、世の中を知りませんね。彼はまだ28歳です。カタルが課長になったのは10年だったか、9年だったか…入社しての話です。まぁ、金融界と一般企業は違うのでしょうか…。数年前、マクドナルドでは、店長は管理職ではないと…問題になったことがありました。どの企業も50歩、100歩でしょう。ましてや、一次下請け的な上場企業の子会社のレベルでも、過労死の問題も出ているようです。カタルは昨年、新聞屋に6か月、勤めていました。末端の現場は過酷なのですね。コロコロと…約束を平気で破る経営人の実態を知っています。今の若者の労働環境は悲惨ですね。なにしろ20年以上も失われた時代が続くと、社会にユトリがなくなっているのですね。構造改革はギリギリの場面まで、日本社会を追い込んでいるのでしょう。若者は20万円の給料から5万円を減らされるのに…、働いてない年金受給者は20万円ももらえる仕組みがおかしいですね。いくら企業年金とは言え…、なかには50万円も貰っている会社もあります。こんな人に公的支援が必要なのかどうか…不思議な構造です。

バーナンキ議長は、金融界の実体を知っているのでしょう。日本はバブル処理の為に、明治以降、培ってきた含み資産を一掃したのです。今では三菱もみずほも、皆、追い込まれた落ちこぼれですからね。株価を見れば分かります。論理的な株価以下に放置されている現実を、どうやって説明するのでしょう。それなのにキャピタルゲイン税の10%の処置は廃止され、今度はNISAですか…。米国と日本の違いを認識させられる今回のバーナンキの決断でした。何故、バーナンキは見送ったのでしょう。きっと、アドバルーンを上げた「方針転換発言」で、市場に動揺が走りましたね。あの光景が決定打だったのでしょう。政策と市場が対話をしている訳ですね。日本の政策担当者と、えらい違いを感じます。日本の銀行株の水準を見れば、現状は明らかですね。

しかし融資残高は、ようやく伸びているようです。カタルは何度も不動産業界向けの融資残高のグラフを提示しています。読者の中で日銀の検索サイトに行き、自分でカタルの主張を、確かめた人は何人いるでしょう。おそらく1人か、2人程度でしょう。およそ6500人が毎日見ているようですが…1%にも満たない数字でしょう。このIRNETの有料版をビスタニュースで実施しようとしましたが、有料になると、およそ1%なのですね。正直、ビックリしました。前からカタルだけの主張では、見方が曲がるので、読者が情報提供者を選ぶサイトを作ろうとしましたが、日本では情報の価値が認識されませんでした。全ては文部省の教育システムのおかげで、人間ロボットを作る日本政府の方針のせいでしょう。ネットの発展がアラブの春を生んだように、日本でもだんだん個性的な人が増えてきました。仕組みによる格差が是正されています。教育も今ではネットで米国の授業が受けられます。

実はカタルの娘は、一般的な日本人に比べると記憶力が親のように悪いのか…、日本の大学に行くことが出来ませんでした。その為に米国の日本校を選んだのですね。流石、米国は違います。最初の2年間は授業が受けられず英語の勉強をさせられました。ようやく2年後に大学の授業を理解するレベルに達したようで、それから2年遅れの入学ですね。この辺りは日本と違います。日本にも進級制度はありますが、いい加減ですからね。最近はどうか分かりませんが…。この為に娘は、英語がある程度喋れるようになり、今ではイギリスに住み、イタリア人と結婚しました。息子の方は無難に日本の大学を卒業し、一応、上場企業に就職しましたが、どちらが良かったのかどうか…。

今日は信用創造の話をしているのです。気付きましたか? 三菱UFJが644円の現実は明らかに異常ですね。純資産以下に放置されているのは、需給バランスが歪なのでしょう。昨日、JR東海がリニアの計画を発表しましたが、自前の予算なのですね。新幹線は国家予算、本来は社会インフラなので民間が費用を負担するのかどうかと思われます。本当に実現できるのでしょうか…。何か特別な処置が必要でしょう。国が信用力を補完し金利負担を軽減するとか…の仕組みですね。民間の金融界に債券の組成能力があるかどうか…。話は少しそれますが、東電に国有化の話が出ていますね。きっと将来、問題になりますね。共産党が東電を国有化しろと述べているようですが…東電を持っている人は気を付けないとなりませんね。カタルの主張が現実化する可能性がありますよ。

基本的に筋を曲げると、本質が歪むのでしょう。日本は55年体制を維持させるために妥協の産物で行き詰っていますからね。考え方の基本をスッキリさせないとなりませんね。妥協ではなく、しっかり議論をして最善を探る事を模索し、議論で一度決まったら、従うのです。菅直人は東電に責任を押し付けたからおかしくなったのです。もともと自民党下の原子力の仕組みなのだから、国家責任を認めるべきだったのですね。今でも現状はおかしいと思っています。このような曖昧な形を作り、自分達が追い込まれると主義主張がいつしか消えるのです。証券界を見ていると、この事がよく分かりますね。みんな自分が追い込まれると逃げるのですね。カタルも似たようなものかもしれません。でもカタルは何度もベンチャリの失敗を悔いています。折角、良いビジネスモデルだったのです。僕に力があれば、商社とパイプを繋ぐことが出来たかもしれませんが、僅かなお金を繋ぐことが出来ませんでしたね。僕が東大卒なら、人脈があったかもしれないのに…やはり人脈は大切ですね。

まぁ、昔の話は兎も角、今日は信用創造の話です。昨日のナノキャリアを見て…ほら、最近はバイオ株が強いですね。利益の出ていない夢であるナノキャリアの株価が切り返すという事は…どういう事か、皆さんは考えたことがありますか? 現状は赤字なのですよ。そうです「信用創造」と言う、デフレからの脱却が進行しているのですね。ケネディクスは、故に間違いなく上がりますね。007は間違いなく上がってくるでしょう。夢が相場になるのです。この馬鹿をやるから人間は進化をするのです。信用創造は希望を生むのですね。007はもう直ぐ20万円台に入りますね。割れている内に現物で買っておいてくださいね。まだ現物なのでしょうね。2Qはおそらく赤字の継続でしょう。もし村田に採用された技術の単価が高ければ、既に30万円台に入っている筈です。まだ動きませんからね。ナノキャリアの方が先に来ましたからね。この辺の順番は難しいですね。仕掛け人が必要ですが、どうもまだ手がかりが見つからないのでしょう。昨日の動きや出来高推移から見ると、まもなく一度20万円台に入るように見えるのですが…まだここまで信用創造の輪が広がってないようです。

昨日のTICK回数の一位は、東急建設でしたね。しかも上昇でなく下落の一位でした。この意味はオリンピック相場の一段落なのではないか?と推測しています。今日の鉄建は高いけれど…これだけの急伸ですから…ね。実は9月3日には既に始まっていたのですね。カタル本人は資金量がなく、あれこれと見る努力を怠っていたのでしょう。所詮、一時的な銘柄なので関心がないせいもありますが…。カタルの本当の狙いは、今はクラウドなのですが…関連株の良いものがなかなか見つかりません。もう直ぐ、増額相場が来ると、昨日述べました。カタルはもう直ぐ、全体は休むとも考えています。軽い調整です。値幅調整も僅かでしょう。停滞との表現が正しいかもしれません。消費税の3%の引き上げ決定が引き金かも知れませんね。耐えられるのか…カタルには分かりません。前から述べているように1%なら大丈夫なのでしょうが、安倍さんはどうも3%を選択しているようですね。

まだ9月なので…やはり本格反騰は11月からじゃ、ないかな?…と考えています。へぇ、今日は熊谷組が人気になっていますね。覚えていますか? カタルがPFIで清水建設と共に、仕手系として熊谷組を選択していたことを…サマーラリー予測の時分でしたね。なかなかカタル君は良い選択眼をしていますね。もう直ぐ2倍になりますから…。でも本命としている株は、まだ上がっていませんが…トホホ…。まぁ、だから3流なのでしょうね。カスってばかりいるのですから…カタルのジレンマが分かる人も、多いでしょう。皆さん以上に、本人は呆れていますよ。またね。

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2013年09月18日

09/18

かたる:今日は質問メールから答えます。先日「銀行株は何故、上がらないの?」とのメールを頂きました。そうかなぁ~。と思ってチャートを見たら、それほど下がっていませんね。三菱UFJの高値は750円で、現在は632円です。みずほは233円で216円ですね。基本的に高値揉み合いを堅持している様子です。今は下値から2倍になった水準で利食いをこなし、玉の調整をしていますね。下げている訳じゃないし…堅調な部類なのでしょう。このような大型株の玉の調整は、通常、最低半年程度はかかります。大型株はリスクが少ないのですね。新興株を始めとする小型株はリスク度合いが高く、値動きが激しいのですね。だから平気で、半分以下になるケースは当たり前ですね。

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今日は買い気配スタートのナノキャリアを、見れば分かります。昨年は5万円前後だった評価の株が、高値は563千円ですからね。実に10倍です。そこから全体の調整に合わせ138100円までの下落です。カタルが興味を覚え、株式教室で取り上げたのは8月31日ですが、15万円ラインですね。今日は…28万円台の買い気配です。カタルのレポートを見て買った人が居れば、実に8割も値上がりしています。しかし5月の高値で買った人は、まだ半値ですね。実に値動きが、荒っぽい株ですね。理由は赤字だからですね。薬はモノになるかどうかは…認可が下りるまで分かりません。株価が下がってくると、人間は誰しも不安になります。特に赤字企業の場合は、この度合いが更にきつくなります。人間の感情は実に面白いものです。自分が常に主役だと思いますからね。自分中心に地球が回っていると考えています。

世の中、良くしたものですね。神様のさじ加減は、世の中が上手く回る為に常に「最善の選択をしている」と考えた方が良いと言う、考え方があるそうです。残念ですが、大震災の犠牲者も、9.11テロの犠牲者も含め、その選択が正しかったから神様が決めたのだと言う考え方だそうです。これまで人間は全ての事象をコントロールできると…最近では気象までコントロールしようとしています。しかし所詮、人間の力は自然界の摂理には敵わないと言う哲学的な考え方があるそうです。常に自分が優位に立とうと…さらに豊かになろうと努力することを否定するような考え方ですが…自然界の摂理なのだから、仕方がないと…諦めるのですね。そうすると気持ちが楽になります。自殺者が多いのは、目の前の問題に対し不満を持っており、この圧迫概念が自分の存在感を希薄化させるからでしょう。そもそも、その不満の原因を取り除けば、気持ちは楽になりますね。株式投資もある意味で似ています。

自分の持っている株が、何故、市場から選択されないの? カタルは「ケネディクス」や「007」の選択が、最も正しいと思っていますが、市場は鉄建建設を選択し、群栄やMUTOH、東電などを選択するわけですね。あれ? 相場にならない筈の銘柄に、どうして人気が傾くのでしょう。不思議ですね。Dガレージもたいして魅力があるように見えませんが、株価は上がってきました。まぁカタルは、Dガレージはそれほど嫌いではないですね。むしろ好きな部類でしょう。何故か、サイバーエージェントとダブるのですが…。両社とも好きな方ですね。でもあれもこれも…みんな神様の選択。その内、順番が来るさ…と気楽に構えた方が良いですね。ほら…三井住友建設だって…今年初めに付けた高値117円を、今回は抜きましたよ。

残念ながら、カタルに多くの銘柄に投資する、そんなに余裕がないから、あれこれ…と証券マン時代の時のように、仕掛けて種を蒔く訳に行きませんが…結構、カタルが本命と思っている銘柄以外に紹介している株は、良く上がっていますよ。今は高値の横河ブリッジなど…も、下がったらまた買えばいいのです。今ではないのですよ。8月14日に介護のツクイを966円でカタルは「今日の市況」で取り上げています。年金ファンド向けの銘柄として紹介していますね。横河だって…昔に、何度か取り上げています。2012年1月時の株価は500円台でした。実は2009年頃にはファンドが介入していました。理由は社会資本設備の更新需要を迎えるから、年金ファンドなどが浮動株を吸い上げているからです。このような銘柄が下がって人気がなくなったら、買っておけばいいのですね。後は待つだけの話です。基本的に銀行株も同じですね。三菱UFJは、必ず4ケタ以上になります。でも今じゃないのでしょうが…。みんな神様の裁量です。

こう考えると…簡単ですね、株式投資は…。嘗て買いたいと心が動いた株を、先ずは最小単位の株を買っておき、後はタイミングを計ればいいのです。ナノキャリアが上がっているという事は…007も、もう直ぐ上がるでしょう。夢は大きいけれど…現状が赤字では心はなかなか動きません。でも株価が上がれば、この手の株にみんなが魅了されます。問題は本物に成長できるかどうか…。株価の値動きを見ていると、2Qでの黒字化は難しいのかもしれません。もしビッグサプライズが将来、用意されているとすれば、そろそろ20万円台に入る筈ですからね。どうなのでしょう。ケネディクスが公募価格を割っていますが、おそらく演出でしょうね。株価の行方は僕がコントロールしている訳じゃないから読みは難しいのですね。こうなれば、一度、500円を割れた方が面白いとも思いますが…どうでしょうかね。増資を発表して株価が騰がる初のケースなので、相変わらず、最右翼に位置しています。

所詮、ナノキャリアも直ぐに新高値を取る訳じゃないし…。今の相場は素質のある株の値戻しの相場なのでしょうね。全体が底上げされるのでしょう。そうそう、米国株は先週の上げは、今年2番目の上昇波動だったそうですね。まだ9月なので、やはり本格的な上昇までの準備期間と言う印象ですね。今回、一気に高値に向かいません。一度、軽く休みますね。ケネディクスは619円でしたが、今度は586円を取れると、一気に抜ける形になってきましたね。500円割れがあるかもしれませんが下値は乏しいはずです。465円のところで、増資の発表前に筋の動きが見えましたから、その辺りが限度の下値じゃないかな?もし下値があったとして…の話ですが。007は板が厚くなってきましたね。今日の寄りからの切り返しは、マズマズの印象を抱きました。このような動きが、ウォッチ組の信頼感を獲得させ、株価がさらに強くなります。だんだん下値が固まってきた印象です。

何も高値を買う必要はなく、全体が安くなった時とか…売り物が出てきたら、丹念に下値を拾っておけば、必ず売り物はかすれます。特にガンホーからナノキャリアに反発の動きが見られましたから、全体は新しい動きを模索している訳ですね。オリンピックは2週間と述べています。せいぜい今週まででしょう。空売り筋が多く繋がっても…そう息は長くないでしょう。所詮、7年後の先の話し、工事はこれから始まりますが、システムが崩れており、人件費や建材費用が先に高騰し、利益は生まれません。しかしやがてシステムが転換しますから、それから利益は生まれるのですよ。でもデフレモードに、全ての産業が構造改革をしているから、いきなり需要が生まれても…駄目なのですね。システム転換の時間が必要になります。だからカタルは、オリンピックは2週間と述べたのですね。おそらく、故にケネディクスは下げたのかもしれません。この方が形は良いですね。かなり余裕のあるやり方に見えます。本当は一度500円割れを演出した方が、もっとスッキリするかもしれません。この辺りは仕掛人の意向次第です。

全体は7月19日の14953円を抜けるまで強気を貫きます。この高値を抜き5月の15942円を直ぐには、おそらく抜けないのでしょう。その間で、一度、軽い調整を入れるのでしょう。そうして本格化はやはり11月なのでしょうね。この時期に早いものは通期の増額をします。輸出関連などは、今期の為替水準にユトリを持って算出していましたから、11月の中間期の発表で増額修正に動きます。その時に一気に5月の高値を抜くのでしょう。再び青天井です。銀行株はその時に少し上がりますね。たぶん…。カタルの当たらない予想ですが…。のんびり待っていれば、いいのですね。配当利回りでも、充分に定期預金より良いのですから…。今日は、何故、銀行株は上がらないの?と言う質問メールを中心に展開しました。

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2013年09月17日

09/17

かたる:証券マンの常として、いつも主役の座を狙わねばなりませんでした。そうしないとノルマをこなせない訳です。休むという事が許されない世界に於いて、自分の考えより常に市場が正しいと考え、今の主役の方向性がたとえ間違っていても…、たとえ僅かな期間の活躍でも、主役は主役なのです。故に追随を余儀なくされます。大概、人間は意に反した動きをする銘柄に対し、先ずは否定から入ります。これは人間の防衛本能で仕方がないのでしょう。故に新しい事を始めるのは、人間にとって勇気のいる事で、通常、多くの人は現状維持を選択するわけです。この感情が相場には妨げになります。

今日も鉄建か…。もともと大成では大型ですから仕手株としての選択はありませんからね。個人が好む思考パターンが鉄建に行くのは自然の流れです。通常、新しい獲物を獲得すれば…偽物である群栄やMUTOHから、人気が離散する筈です。確かに3Dプリンターは分かりやすい未来技術です。しかし…現状はどう考えても、日本は負け組。製造業と言う生産は新興国の産物で、我が国が誇る車の生産も、本来は工作機械のファナックのような形になるのではないかと考えます。電装部分など、通信と電子部分の頭脳部分だけの選択になるのではないかと思っています。ファナックも長くNC装置で成長を続けてきました。しかし想像の先入観は、ある意味で邪魔になりますからね。

もともと建設株に関心を示してきたカタル君、予防保全の考え方が定着し、新しい耐震基準での構造物の建て替えが始まります。わが国の社会資本設備は、戦後の高成長により支えられてきました。膨大な更新需要がこれから生まれるわけです。この動きは日本だけではなく米国でも同じです。故に建設株は、ある意味で高成長な環境下にあり、目に見えやすい形として、外人ファンドは横河ブリッジを選択してきました。カタルも好きですね。鉄建などより、ずっと筋が通っています。おそらく数年後には値嵩株に育っている可能性があります。しかし同時にある種の懸念もあります。公共事業関連なので大儲けが許されないのです。故に上昇スピードは緩いのでしょう。沢井製薬、ピジョン、ツクイのような感覚ですね。年金ファンドのマネージャーなら、間違いなく選択している銘柄です。

やはりカタルはハイリスク派なのですね。好みも性格も…。ケネディクスは公募価格を割れたようですね。511円を付けました。504円も埋めるのかな? 今日は、少し御寝坊さんをして…10時過ぎに起きましたからね。もう直ぐ前場が終了します。今は11時5分ですね。ほぉ~ナノキャリアが、頑張っていますね。やはり…あれは8月31日でしたね。そろそろ調整波動が終了する筈とした株式教室を書いた時の株価は150800円になっていますね。今は259900円なので、あれから10万円は上がりました。ガンホーからの連想はピッタリでしたね。ただ今は、新高値を抜くことはないでしょうね。やはり駄目なのでしょう。しかし個人の意欲は確実に復活してきたようです。此処が需要な事ですね。素質のある株は、必ず物色されます。ナノキャリアも良い素質を秘めていましたからね。ガン化の仕組みもだんだん解明されてきました。

他に冶金工も賑わっており、高機能材厚板の委託生産が実現し、おそらく業績に寄与するのかな? カタル好みの三井住友建設や熊谷組も高いようです。熊谷組はあれから良く上がりましたね。5割程度の上昇ですね。増資が報道されたシャープと三菱自動車の株価は止まり始めているのでしょうか…。早く、正式発表をした方が良いと思いますが、ケネディクスもそうでしたが、市場の反応を見る為に打診をしているのでしょうか? 安倍政権の政策を見ると大丈夫そうですね。なかなか…良いところを突いています。金融庁の検査方針の転換は、メディアの扱いは非常に小さいですが効果は絶大です。本当は180度、方針転換をして融資残高を増やす行政指導をすればいいのですね。昔は日銀の窓口指導でも反応していたのです。すっかり金融庁は、特高警察としてイメージが定着しました。なかなか直ぐに組織転換は出来ないでしょうが…潮目の変化は社会構造を一変させます。

カタルは最近、ようやくこの感覚が、この年になり分かり始めてきたようにも感じます。もっと早く会得できていれば…。時代の流れと言うのは…徐々に加速するのでしょう。潮目の変化を見極めることが重要で、そのスピードの読みが大切なのですね。あまり早くても駄目なのです。株式投資をやっていると…考え方は合っていてもタイミングが合わないことは良くあります。今回のケネディクスのように…、時間軸の読みは難しいですね。どの程度、自分の時間軸と現実がずれているのか…。ナノキャリアの上昇は、007に繋がります。間違いなく…。007もケネディクスも企業の成長スピードから見て、旬を迎えるのは、これからなのですが…見事な果実が得られるかどうかは演出人の腕と環境です。

あらら…もう直ぐ12時です。今日はこの辺にしておきましょう。

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2013年09月13日

09/13

かたる:えへへ…、また読みを間違ってしまった。やはり昔の相場と今の相場はずいぶん様相が違うな…と、昨日は再び認識させられた1日でした。通常、「足かせ」から解放されれば、貯まっていたエネルギーが爆発するものだけれど…。昨日のケネディクスの動きは、どうも解せない動きでした。よく考えれば、目先筋の公募株の打ち返しに株価が崩れたのでしょうが…、悪く考えれば、強い仕掛人が存在するのかどうか…。確かにカタルと同じ思考パターンの買いもあったようですが、売りに押されましたね。目先筋は鉄建建設に向かい、ケネディクスは折角の素養を無視された展開でした。それにしても近視眼的な投資家に市場が揺れている様子がうかがえ、中長期のまともな感覚の投資家が、如何に市場に居なくなったのか…思い知らされます。


昔、カタルのお客様でNHKのニュースなどで、株価が暴落していると言う話を聞くと…日経225の優良株を、現物で1000株、2000株と買いに来ていたお客様がおられました。預かり資産は1億円程度だったのでしょう。必ず、安くなると買いに来るわけで、売るのは高値を更新しているときに、売ると言うオーソドックスの投資方法でしたね。かなりのお金持ちなのですが年齢が既に70歳を超えており、80歳近かったと思います。この投資家層は長いデフレ環境と、自らの寿命で市場から居なくなったのでしょう。

昨日の日経夕刊の十字路と言うコラムで、山口大学の城下教授の「ネガティブ感情と長期投資」と言うコラムが掲載されていました。スタンフォード大の実験で、ネガティブな感情を持てない機能障害の被験者15人と、障害のない19人が、それぞれ20ドルを持ち、コイン投げを行い、1回1ドル投資し、表なら1ドル没収、裏なら2.5ドル受け取る実験をしたら、ネガティブ感情を持たない被験者は16.7回投資して、29%のパフォーマンスを獲得し、障害の無い人は、11.5回で、14%のパフォーマンスだったそうです。つまりネガティブと言う感情が、人間の行動を制約する実例でしょう。

デフレ社会は何をやっても無駄だと…諦めの境地を作りだします。カタルが上京し現役を辞めた時まで「失われた時代」は続きました。買えば負ける社会構造ですね。しかしオリンピックは、ポジティブな感情を刺激します。あのニュースを聞いて、運動のしてない人は少し何か始めるか…とか、マラソンを始めたりする人が出てきますね。このポジティブな行動は、運動が病気を抑えますから医療費が削減されますね。つまりプラス効果が日本と言う社会に働きます。この目に見えない相乗効果が実は大きいのですね。何もハコモノ需要が建設株の収益を押し上げると言う、直接的な効果だけがオリンピック効果ではありません。前向きな行動へ動くと言う人間の感情を刺激する効果は意外に大きいものです。昭和30年代に郷愁を感じる人が多いのは、あの時代が輝いていたからです。夢があり希望があったのですね。

成功体験は人々の行動を、より大胆に刺激します。清貧思想を崇める二宮尊徳など嫌いです。昔、僕の通っている小学校には、彼の銅像があったように記憶しています。確かに彼は勤勉で、近隣の村を水害などから救ったエリートだったのでしょうが…倹約とか節約などと言う「もったいない」文化を、増長する輩は好きではありません。確かに無駄は排除すべきでしょうが…今の日本は行き過ぎです。その延長線上で「安心・安全」を過度に崇める清貧思想から、発展は見込めませんね。ガガーリンのように自らの命で冒険をする人がいて、国家間競争があったから宇宙開発にお金を使えるのです。一見すると無駄に思える行動が、人類の進歩を加速するのでしょう。だからカタルは、たとえバブルでも、その方が人間社会らしいと感じます。米国のボイジャーが、太陽系以外に広がる星間空間に旅立ったそうですね。人類史上初めて…実に36年も前に打ち上げられたのだそうです。夢を抱き…可能性に賭け、株式投資をするのです。未来の事は誰にも分かりませんからね。

昨日は実に珍しい現象として、公募発表から株価の上昇を演じたケネディクスの話を展開しました。丁度、昨日、何度も登場させたシャープの公募観測が日経新聞に登場したようです。しかし証券界も力が落ちたものです。本来なら経営権を含めた第3者割当増資が妥当なのでしょう。しかし経営陣の反対もあったのでしょうね。奉加帳方式では…いくらも集まらなかったのでしょう。日本村は崩壊し、市場原理に委ねる訳ですね。それも歪な形です。シャープも双日と50歩100歩、まぁ、証券界も偉そうに言えません。野村も似たような形で公募をしてきましたからね。モラルなど糞食らえ、…と、本来なら一流企業の筈が…プライドを忘れ行動するのですから、日本にブラック企業が溢れている訳です。清貧思想が、生んだ結果です。みんなが「安心や安全」を求めるからですね。僕には何故、オスプレーV22が反対されるのか? 理解できません。本来なら新兵器の投入で軍事力が増し歓迎されるはずです。確率論から言って、根拠の乏しいオスプレーの危険視は、日本の現状を象徴する現象です。

787の機体トラブルも似たようなものですね。新型にリスクはあるものです。リスクがあるから、人間は進化するのですね。そりゃ、リスクは避けたいですが…しかしリスクを恐れてばかりでは進歩がありません。日本人に欠ける精神は、チャレンジですね。今日は精神論の話しが多いですね。

さて相場は…ケネディクスは525円を挟む展開ですね。619円の壁を超えられるかどうか…チャートの形は綺麗になってきました。まだテクニカル面では、上昇波動は確認されていませんからね。ただアベノミクス第一波が、昨年8月の73円から、今年4月の849円で、約10倍の上昇波動の調整波動ですから…、やはり秋から年末、更には来年に本番を迎えるのでしょう。ここ5か月ほどの休憩は、相場の腰を強くしています。007も同様に上昇波動は確認できていませんが、株価が4万円台の低位から、現在は赤字でも18万前後の位置をキープしており、次のステップに何時移行しても良いようにも感じています。ただ、まだ9月なので全体相場が揺れる可能性もあるかもしれません。

市場環境を見ると、リスク要因が次々に消化され、ポジティブな展開が生まれていますが、何故か市場に力強さは、まだ生まれていませんね。理由は選別される銘柄に、夢が足りないからでしょう。しかしDガレージのお仲間クラブは、意外にお金があるのですね。相場は最後のフィナーレに移ったようですが…、出来レースは、あまり好きではありません。でもここで紹介してから、ずいぶん上がりました。サイバーエージェントも似たようなものでしょう。最近、ある狙いで関連企業を探し始めています。まぁ、そう新しい銘柄が必要な段階ではないですから、熱を入れて調べている訳じゃないのですが…。何れ投資金額が多くなれば、分散も必要になりますから準備は怠れませんからね。株は企業業績の伸びだけで上がるものではないのですね。仕掛け人が必要なのです。Dガレージは、何時もそうですね。前回は公募で資金調達しました。まぁ、上手く株価操作をしているのでしょうが…この相場などを見ると、仕掛け人の演出が、如何に株価動向に必要か、嫌と言うほど思い知らされるわけです。果たしてカタルの狙い通り、ケネディクスにヘッジファンドが参入したのかどうか…。まぁ、値動きを見ていれば、何れ、分かる訳です。

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2013年09月12日

09/12

かたる:昨日、予定通りケネディクスの公募価格は514円に決定されました。意外にディスカウント率が高かったですね。この意味はいくつか考えられます。悪いものは…公募株を捌くために苦労したと言う見方です。しかしオリンピックの決定が公募価格を押し上げた事で、当初予定金額より多く集まったので、幹事証券が応募者への利益に配慮したと言う見方が、一般的な解釈なのでしょう。

ここで考えて貰いたいことは、ケネディクスの公募増資の経過は、ここ数年、記憶にないパターンを辿っていると言う事実です。カタルは夏の二番天井を取る戻り相場で、最も相応しい銘柄として「ケネディクス」に取り組みました。理由は、信用創造が日本の景気回復に不可欠だからです。あの時に抜けると信じ、600円前後を必要にトライして、買っては投げを繰り返しました。あの時に株価がきれいに伸びなかったのは…この公募があったためだと…後で、気付いたわけです。ハッキリ言って内部情報には敵いませんね。一時的な現象とは言え、株価は需給バランスに左右されます。ようやく、公募と言うイベントのタガが外れます。

今回の景気回復のパターンは、異色だと言われています。内閣府は8月21日、景気の状況などを検証する有識者の研究会を開き、座長の吉川洋東京大学大学院教授は「GDP=国内総生産の伸び率などを見ると、去年の暮れごろからは消費がリードする形で、再び景気は回復してきていると考えられる」と述べました。彼は消費税の増額を控えた駆け込み需要の影響が大きいと解説していましたが、それ以上に、高額品が売れていることを考えれば、株高による消費増大が景気の浮上に寄与したと考えるべきなのでしょう。勿論、カタルが指摘したように日本の構造改革が進んでいる一面もあるのでしょう。つまり、この事例にみられるように信用創造機能の増大が、景気を後押しするわけです。信用創造とは株や土地の価格を押し上げる事です。これまでは資産デフレが、実態経済が稼ぐ利益を食いつぶしてきました。減損会計の厳格化ですね。カタルは盛んに金融庁の検査体制を批判しています。大手家電の不振は、作為的な仕組みによる影響が大きい訳です。過度の減損会計によりリストラが強要され、経済全体の需要が減退して行くデフレ構造ですね。カタルは、何度もこのような「清貧思想」を批判し続けてきました。

1998年に日本の構造調整は完了したかと思われますが、その後も、行き過ぎた清貧思想が過度の資産デフレを招いたのです。UFJの消失はある意味で悲劇なのでしょう。金融庁職員の傲慢ぶりは目に余るものです。大蔵の出先機関の関東財務局の検査部も同じですね。きっとノーパンしゃぶしゃぶ事件の大蔵叩きの逆襲なのでしょう。流石、東大法科のエリートです。姑息ですね。国家が栄えないで…僅かなパイの取り合いをするデフレ構造は、国民から希望と言う光を奪いました。仮に1998年だとすれば、その後の15年は行き過ぎたデフレなのですね。だから自然界の良識で、この歪みは修正されます。つまり信用創造がこれから起こる訳ですね。これが基本的な考え方です。信用創造が起こると…社会にユトリが戻ります。それは多少、馬鹿をやる人間が出てきます。銀座のクラブも賑わうでしょう。しかしそんな副作用は楽しい誤算ですよ。妬みなどは…自分が努力をすれば、今度は自分自身も、勝者の側に回れるのですから…ジャパンドリームが生まれますね。信用創造は社会にユトリを与えるので、最近、流行りのブラック企業などの用語はなくなりますね。

さてケネディクスの公募発表ですが、皆さんはケネディクスの公募発表を受け株価が騰がると考えましたか? これまでのデフレ時代下では、必ず、公募増資=売りでした。最たるものは双日のMSCBでしょう。大きくやられましたね。しかし今回は発表を受け、買い気配スタートで、9月2日は441円で開始、その日の株価は60円高の487円でした。あれれ?こんな現象を経験したことは…。記憶を辿りましたが…しばらく経験がないですね。カタルは、遠い昔、良く経験していました。昔は増資発表=株価は買いだったのです。何故なら、その増資資金を使い設備投資をして更に利益が増えるからですね。ところが、ここ20年ぐらいは、増資は希薄化に繋がり利益が薄まると言う、後ろ向きの発想が幅を利かせてきました。増資の中身が問題なのですよ。シャープは失敗した設備投資の借金返しです。今日発表されている三菱自動車は金融危機の損失を埋めた優先株の返済ですね。何れも未来の利益に結びつかない後ろ向きの増資です。しかし今回のケネディクスの増資は、この資金を活用して更に資産を増やすわけですね。その資産が利益の増大に向かいます。しかも原資ですから、レバレッジを掛ける元金ですから3倍で450億ですね。

いくらオリンピックの決定があったからと言っても…値決め期間中に株価がドンドン上昇するのは…おそらく、カタルが上京して1989年以降、初めての現象だと思います。公募を発表した時点の株価は427円です。値決めの引け値が542円ですから、なんと27%の上昇です。公募が実行できるかどうかの、ギリギリのところでした。通常3割程度の上昇が限度でしょう。それ以上になれば、不当な増資との扱いにされかねないのです。きっと値押さえに苦労した筈ですね。無理して売ったのでディスカウント率が大きくなったとも考えられます。おそらくケネディクスは、日本株復活のスター株に選ばれるのではないかと推察する根拠の一つです。地下に眠ったマグマは、今や爆発寸前ですね。おそらくこの公募株はヘッジファンドの種玉になり、残りは市場で吸い上げるのでしょう。800円の平均買値程度を、彼らは想定しているのでしょう。つまり4ケタになっても彼らは買い続け、おそらく平均的な売却値段は1600円程度を見込んでいるのでしょう。それに見合う収益をあげられるのでしょうか?

大丈夫ですね。何しろ受託資産残高が1兆1000億円を大きく超えていますから…不動産融資が伸び、資産価格の上昇が既定路線なので、利益はいくらでも操作できます。このマジックは後日、解説します。今日はケネディクスの公募が、おそらく失われた時代以降、初めて…27%も上昇した過程を歩んでいると言う事実を…認識して頂ければ、良いのでしょう。実に久しぶりですね。このワクワク感は、任天堂以来かな? カタルは、前に起った実体験を、以前、語っています。

さて今日の相場は、あらら…。折角、値決めのタガが外れたのに…。今日のケネディクスは安いようです。気になっていた窓の530円も埋めたようです。まぁ504円と言う見方もあるでしょうが、530円で完了とすべきでしょう。今日は目先筋の売り物を被っているようですが…演出でしょう。早晩、目先の玉が消化され、スター株の地位を築くのでしょう。テクニカル的には555円の壁は抜きましたが619円はまだですから…株価の上昇波動の確認はとれていません。後場から一気に619円を取れば…、スター株の地位を獲得することになります。午前中の値下がりは、僅かな国内分配分を捌くための布石でしょう。

さて007にも新しい展開が見えてきたようです。基本的にどの株も上昇波動に突入しています。カタルは調整波動の形を提示し、ガンホーやナノキャリアなどの人気株の動向に注目してきました。僅かな株価の誤差はありましたが、そうじて、狙い通りの展開になっていますね。8月31日に紹介したナノキャリアは、昨日、ストップ高して211500円を付けました。8月30日の株価は150800円だったのです。9月2日の月曜日の寄り付きは15万円ちょうどですね。なかなか…です。カタルの狙いが復活してきたようです。相場環境が良くなってきたのでしょう。

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あまり話題にされていませんが、シャドー・バンキング問題で売られた、上海総合指数は銀行株を中心に高くなっています。此処が重要な点ですね。まだ9月で疑心暗鬼の人は多いでしょう。しかしこれから徐々にアベノミクス効果への第二段の修正が始まります。この解説は少し長くなるので、今日はスペースがありません。ケネディクスの解説も障りだけでした。また明日以降に…解説しましょう。市場には様々な見方があり、人それぞれ考え方は違います。自分が信じる道を、選択すればいいのですね。人生は「塞翁が馬」、目先が失敗に見えても、成功のケースはたくさんありますね。例えば武富士の脱税問題など…あの時に、国に財産を抑えられたから、武富士の家族は膨大な資産を受け取ることになりましたね。通常はこんな幸運は、なかなかありませんが、災難が幸運に変わることもありますからね。人生は何が起こるか分かりません。ケネディクスは、スターに巣立つのでしょうか? サマーラリーのリベンジの開始です。倍返しだ!

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2013年09月11日

09/11

かたる:あらら…市場関係者の発想は貧困ですね。昨日の人気銘柄を見ると分かります。オリンピックが決定した月曜日はガンホー、大成建設、東電、ケネディクス、コロプラ、野村、ALSOK、三井住友建設、SBIが人気のベストテンです。昨日は大成建設、三井住友、ガンホー、ケネディクス、冶金工、いちごHD、太平洋セメント、鹿島建設、コマツ、日本橋梁となっています。今の所はハコモノ企業の大成建設が人気銘柄のようです。理由はメインスタジアムの建設に絡むからでしょうが…。オリンピック特需はムードの問題で、実際には企業業績への直接的な影響は少ないと思われます。

むしろ前向きな日本人の「気持ちの変化」を捉えた需要刺激が大きいのでしょう。例えば停滞していた容積率や耐震基準への適用による更新需要などが刺激され、此方の方が企業業績にはプラスに働くのでしょう、しかし建設資材の高騰や人件費の上昇などがあるので、実際は大きなプラスに働かないのでしょうね。カタルが述べている予防保全やPFIなどの概念による社会資本設備の更新需要の方が、オリンピックよりずっと規模も期間も長く大きいのですね。おそらくハコモノ相場は2週間程度のお祭りに終わると考えています。

さてカタルご執心のケネディクスは、本日から17日までに公募価格が決定されます。おそらく本日の大引けを基準に、3%程度のディスカウントで公募価格が決まるのでしょう。あまり株価を煽りたくないので、今日は解説をせずに此処までにしますが、非常に順調な経過なのでしょう。もともと信用創造は経済活動の「要」なのです。この意味を理解しない指導者が多いから、日本は失われた時代に「どっぷり」と浸ったのです。これはある意味で人災です。FRBバーナンキが、何故、ヘリコプターと批判されるような行動に、いち早く取り組んだか? ポールソンが批判を浴びても、多額の資金投入をして、金融システムを維持しようとしたか? この意味は、歴史が何れ証明するのでしょう。本当はリーマンも救うべきだったのでしょう。

昨日はイプシロンから準天頂衛星の話を展開しました。オリンピックを、キャッシュレス社会の実験に使えばいいのです。観戦チケットはスマフォに、スマフォによる競技の解説から観光案内まで、様々な未来社会の実験場になります。成田を降りるとスマフォのアプリをダウンロードする外国人の姿が一般化します。GPSにより正確な位置情報が手に入りますから、人間を目的地に誘導できますね。時刻表がなくても、あと3分で次の列車が来ますとか、バスが停留場に来ますとか…全てスマフォが教えてくれます。観光客をお土産物屋に誘導したりレストランに誘導したり、様々なサービスが考えられます。この場所の範囲に観光客が来たら、観光ガイドが自動的に流れ、英語、中国語、フランス語などダウンロードしたアプリに沿って、自動的に説明が流れるのです。

ハコモノなどに市場人気が走るのは、前世代的な発想です。株式市場は未来の夢を語る場なのですね。観光客が行きたい場所を入力すれば、音声ガイドが自動的に、周りの景色などを解説しながら、目的地に安い料金の交通網の選択から、最も早く到達する交通網の選択などを提示してくれて、観光客が選択して目的地に誘導されるのです。関連企業はグリーでもDENAでも、やろうと思えば開発要員の人材がいますから、経営者次第で可能ですね。オリンピックの決定で、大成建設…と言う発想は、如何にも、ちんけなアイディアです。時代がスマート・コミュニティーに突入している意味を理解していません。日本の飛躍は、非効率な活動を省き、効率社会を形成することです。そうしないと少子高齢化を支えるGDPを引き上げる事が出来ません。だから安倍政権は、キャッシュレス社会の構築を、実現させるべきです。犯罪は大きく減り、警察も税務署も大幅に人員を減らせますね。そのエネルギーを他に向けられます。

さてオリンピック開催決定により、市場にも前向きなエネルギーが生まれてきました。オバマと言う人も、安倍さん同様に運に恵まれているかもしれませんね。議会に開戦を問うやり方は、彼の政治家としての器を小さくみせましたが、ロシアからの提案である化学兵器の国際社会への提供と言うアイディアは、オバマにとって救世主ですね。シリアのアサドも、この提案に乗るのではないでしょうか? リビアの二の舞になる愚策はとらないでしょう。オバマは内心では、きっとホッとしているのでしょう。仮にこの路線が延長されると…、あとはFOMCの反応ですが、これは予定通り緩和縮小を実行した方がスッキリしそうです。更に注目される消費税は、おそらく経済対策を指示したほどなので…安倍政権も消費税を3%引き上げるのでしょう。問題はここですね。

カタルの感覚では五分五分の博打です。折角のムードを壊す可能性も否定できませんね。ただでさえ、「凍てつく心」は、脆いのですね。株価動向を見れば分かります。三菱UFJの株価は、未だに600円台です。本来の巡航速度は4ケタ銘柄なのですね。完全に信用創造が壊れているのです。金融庁は方針転換をしましたが、一度手にした強権は、甘い蜜ですからね。権力を与えると手放さないものでしょう。本来1998年に構造調整が終了しているのに、なかなか新しい時代に転換できないのは、この権力構造に問題があります。だから何度も、「規制緩和」が話題になるのに一向に進みませんね。相撲から柔道まで…権力構造の腐敗は、何も中国の問題ではないからですね。難しいのです。

改革をしようとするから…なかなか前進が出来ないのでしょう。昔の大日本帝国時代には、実際の撤退を「転進」と言う便利な言葉で使っていましたね。スマート・コミュニティーへの脱皮をはかれば…組織が活性化するのではないかと思います。目ざとい幹部は、崩壊する自分達の巣の未来を感じている筈で、新しい方向性の餌を、用意すればいいのです。安倍政権が新しく増える税収をどう活用するのか? 同じ社会保障費につぎ込むにせよ、電子カルテに活用に民間活力を利用して、方向付けをすれば予算も少なく済みます。PFIの概念を吹き込むのですね。何も道路や橋、図書館に水道と言う社会資本だけでなく、新しい社会資本財の構築にも、PFIの考え方を早くに取り入れれば良いのですね。日本医師会の重鎮を新しい組織に移築すれば、良いのでしょう。既存のダニを纏めて、淘汰するチャンスでもあります。農協等の組織もそうですね。既存の組織を、TPPを切っ掛けにスマート・アグリに転用すれば良いのでしょう。

今日は与太話が多いですが…核は捉えていると自負しています。今日は値決めなので真打の足かせが外れるのは、明日以降でいよいよ登場です。明日は少し具体的な話を展開できるでしょう。今日の相場を見ると…、流石に昨日の熱気は、少しトーンダウンしているようです。重要なことは、アベノミクス第一段ロケットから第二段ロケットに点火したと言う事実でしょう。もう追証の心配は消えたのでしょう。まだ9月に入ったばかりで、疑心暗鬼の人は多いでしょうが…いろんな指数からも、この動向は確認できます。慎重に構えても良いのでしょうが…、既にBプランに相場と言う衛星は、調整波動から軌道修正したと考えられます。

カタルはハコモノ、大成建設相場に悲観的している訳じゃ…ありませんよ。建設株は総じて長い期間、調整波動の中にいた象徴的な産業です。しかし予防保全など含め、戦後構築した社会基盤が更新需要を迎え、もともとオリンピックがなくても、上がる相場の運命だったのです。日本が新しい時代に向かっていることを実感して欲しいのです。主役はあくまで、ITバブルの延長線上にある情報の活用なのです。色んな情報の形があります。遺伝子情報から交通渋滞情報、気象から農作物の作り方まで…手軽に利用するのは料理をするレシピですね。ユビキタス社会は、必要な欲望が直ぐに、手軽に満たされるのです。ほらauのCMでコンシェルジュのものがありましたね。剛力彩芽を使ったCMで、「剛力様、何かご用でしょうか?」って、やつですね。

技術革新の発展にはお金が必要なのです。だから信用創造の大切さを理解して欲しいのです。本命の銘柄は、既に決まっているのでしょう。それでは、また明日。今日は安く買ってくださいね。

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2013年09月10日

09/10

かたる:米国では新値追いレースに遅れていた「ナスダック」にも復活の兆しがあるようです。(実はこの話は重要なキーワードなのですが…解説は、後日にします。)既にNYダウやSP500は過去最高値を更新していますが、ナスダックだけは2000年3月に付けたITバブル時の高値5048ドルに遠く及ばずにいました。なにしろITバブル時の高騰は、異常な雰囲気でしたからね。最近は市場の制空権を、外人投資家に奪われ海外勢の写真相場が続いて来ました。

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今回の景気回復は、いつくかの点で変化の兆しも感じられます。カタルが「失われた時代」を克服し、新しい日本経済の長期成長波動に突入したのではないか?と思うのは、情報の活用をはじめとする「スマート・コミュニティー」への進展ですが、その為には「失われた時代」の終了が、不可欠です。この「失われた時代」の終了とは何か?という問題ですが、一般的にはデフレの克服なのでしょうが、本当の意味は日本の構造改革なのでしょう。

何度か既に語っていますから、簡単にお浚いをしますが、東西冷戦の影で米国の庇護の下に成長を続けてきた日本は、年功序列や終身雇用と言う独自システムが有効に働いてきました。しかしこの日本独自の仕組みは株式持ち合いなどに支えられた歪な仕組みでした。二重価格制度と言う内外価格差の存在で成り立った鎖国制度が背景にあったわけです。コメの価格制度見れば分かります。しかしこの江戸時代の仕組みが「プラザ合意」と言う「黒船来航」により崩壊し、明治維新への転進を促されました。此処で日本は構造改革へ向け、厳しい道への選択を取らずに、数々の間違った選択をします。しかし長いデフレ低迷期のおかげで、構造改革がいよいよ終了を迎えたのでしょう。まもなくTPP交渉も纏まるでしょう。固定資本形成などの依存により、偏った形で成長が支えられた時代から自律する時代へ変化してきたのです。1000兆円の借金の存在は、自立を促します。

構造改革の終了と言う現象が、今回は生まれているようです。消費税引き上げと言うイベントを控えた現象…と解釈されているようですが、駆け込み需要消費により、GDPが押し上げられたと言います。過去は必ず財政出動から需要が刺激され、消費に繋がり設備投資と言う形で…固定資本形成による起爆剤で、景気回復が実現してきました。教科書には金融政策と共に、財政政策が景気回復の常套手段になっているのです。あるいは外需に支えられた形での成長回復のパターンだったのですが、今回は消費に支えられた、内需の回復と言う影響度が増しているようです。残念ながら、名目成長率が、実質を上回る真の成長への壁は大きかったようですが、異質の景気回復だと…今日の日経新聞の景気指標面で、解説がされていました。吉川洋教授のくだりですね。どうも…今回ばかりは、本物では、ないかな?

カタルの考える本物とは…株価が過去最高株価を抜くことを意味しています。つまり一人あたりのGDPが成長を続けるのです。先日はざっくり400万がスマート・コミュニティーへの転換により600万円にしようと…、自走式の車による交通渋滞の解消などの事例を掲げ、効率化が高まると解説しましたね。今日の新聞では1964年の一人あたり30万円のGDPが、2012年に372万円となっていますが…日経3面に、56年前の東京オリンピック時代との比較が掲載されています。また今日の新聞には「コンパニオン診断薬」の話が載っています。技術革新により、無駄な抗ガン治療を省けますね。現代では遺伝子の配列が何らかの影響により変化し、転写が異常になりガン化したり老化したりしていることが分かっています。故にスーパーコンピュータの利用により、たくさんのサンプルを集め検証すれば、夢の治療の時代がくるのです。電子カルテ化はサンプル集めでもあるのですね。遺伝子構造と投薬治療の成果をデータベース化するのです。まぁ、話は兎も角、このような技術革新が進むと、膨らむ医療費が削減できるかどうか分かりませんが伸び率を減らせます。効率化が情報の集約で進むのですね。007のSQLなどは膨大なデータでの集約は出来ませんが、簡単なデータ検索は出来るのです。WiFiなどの通信が情報を集約化し、渋滞情報の活用が始まりますね。

此処で重要なことなのですが、日経新聞なども…少し方向性が違うと思うのです。オリンピックの経済効果を、インフラ整備とする旧来型の発展で、ものを見ています。何と言うかな…スマフォを活用するソフトの技術革新の進展に、エネルギーを置き換えるべきですね。ハコモノ建設はメインスタジアムだけで充分でしょう。次世代の交通システムの構築を考えるべきですね。無人自走の路面電車など…。お金の掛からない設備で、後世の人が活用できる仕組みの構築ですね。高速道路なども予防保全の考え方で補修に留めるべきでしょう。ハコモノを作るならオリンピック以外の活用をメインにしてオリンピックはサブですね。

昨日、堺屋太一がテレビに出ており「安心、安全を求め規制し、委縮する社会より、多少危険があっても楽しい社会づくりを…」と述べていました。オリンピックはその様な起爆剤になると…良いなと思うのです。カタルは何もハコモノ建設を否定するわけじゃありませんが、そのような経済効果より、日本人の心がオリンピック開催を切っ掛けにして、前向きな行動に繋がる「心の起爆剤」になれば、良いと思っているのです。だから大成建設などより、違う銘柄ですね。あるとすれば情報を伝達するスマフォの活用などの未来型産業から、大きく育つ銘柄が生まれると考えています。具体的なイメージは沸くのですが…なかなか銘柄が出ていませんね。日本にはGPSがあるのですね。早く 準天頂衛星を4機体制にして、正確な位置情報を活用できるようにすると良いですね。観光産業に生かせますね。オリンピックの開催は、日本人の心を前向きにさせる効果が大きいのです。決して、箱モノの建設需要効果とは違うと思うのです。

さてまもなく「イプシロンロケット」が打ち上げられます。まだコストは高く38億ラインとか…。誰でも簡単にパソコンで制御され、固定燃料なので安上がりで、小さな衛星を打ち上げられますね。糸川博士のペンシルロケットの発展版です。昨夜、NHKで糸川博士の特集をしていました。遅れる内の浦のロケット発射場建設の為に、地元村の主婦がスコップを持って、人海戦術により建設が進められたと言う話が紹介されていました。人間と言うのは、お金ではありません。希望と言う目標を持つことが、大切なのですね。今の社会は、安心、安全を過度に求め、規制や規則で人間の行動を縛っています。金融庁の検査方針などは、その最たるものです。何故、カタルが金融庁検査の方針転換を、何度も繰り返し、その重要性を話すかと言えば…、このような方針転換が日本に必要だからです。カタルだけでは、ありませんね。昨日、堺屋太一も、リオのカーニバルで死者が出ても、楽しいから続けていると述べています。多少の犠牲は仕方ありません。それより未来に対する希望、目標が大切です。オリンピックの意義は、きっと、そこにあるのでしょう。

株式市場は、明日の夢を語る場なのでしょう。

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2013年09月09日

09/09

かたる:人間の気持ちと言うものは…僅かな気分の変化でコロコロと変わるものですね。節操がないと言うか…面白いものです。カタルの心情としては、このような行動を嫌います。そもそもオリンピックの開催が、純粋な経済的な価値を、どれほど高めると言うのでしょう。故に最初のイメージは、この節操がない行動を、咎める見方だったのです。しかし…あまりに長い「失われた時代」と呼ばれる日本の構造改革は、論理的に1998年頃に整理は終わっていたのでしょう。だから2000年にITバブルが起り、情報の活用がスタートしたのですね。新しい時代は、既にスタートしているのです。

しかし日本の清貧思想が本格的な回復の出番を閉ざし、自ら墓穴を掘りつづけたのが、その後の展開とも考えられます。このオリンピックと言う「助っ人」は、人々の心に勇気を与え、この僅かな感情の変化が、日本人の気持ちを後押しして「やる気」を与えてくれるかもしれません。あまり化学的ではない、このような目に見えない糸は、きっと大切なのでしょう。だって景気回復の準備は、既に何年も掛けて培われてきたのです。後は、「きっかけ」に過ぎなかったのですね。第一弾がアベノミクスと言う異次元緩和により「きっかけ」を作り、ロケットのエンジンに火をつけ、第二段ロケットが、オリンピックの開催と言うマインド変化が、人々の心に火を付けたと考えると…、これは歴史的な好景気の始まりなのかもしれません。一番大切なのは…人間の心ですから。

さて今日は、建設、不動産などの公共事業関連と言うか財政出動と言う材料で、金融相場の黎明期に見られる構図の業種が人気になっています。カタルお薦めの信用創造のケネディクスを始め、大成建設を中心に太平洋セメントまでズラリと…オリンピック特需の恩恵を受けると思われる銘柄が並んでいます。一般株もそうじて高いようです。全体が上がると僅かな売り物が消えますからね。いや全体相場が上がると底上げになり、出遅れ物色が起り、どの株も上げ続けるのです。1985年からのバブル相場の経過を見れば分かります。市場に1000円以下の株価なくなる超総花的な相場がスタートします。あのような相場を体験すると、株の論理的な価値より、人間の感情が優先されることを思い知らされます。どちらかと言えば、カタルは論理的なので、タダ売り物があると言う理由だけで、相場になる大型株が物色される展開について行けませんでした。

オリンピック開催が「きっかけ」になり、新しい相場はこのまま続くかもしれませんね。二段上げの開始なのかも知れませんね。米国の雇用統計の数字自体は、そんなに悪いとは思いませんが、解説によれば中味は非常に弱いとの評価です。しかし9月17日、18日開催のFOMCは、やはり削減幅が話題になって来ており、850億ドルから750億ドルへの150億ドル減額が有望との前評判です。更にシリアは、ワシントンポストの観測によれば、議会工作は苦戦を強いられている様子です。それにしてもオバマは…何故、議会に開戦を諮ったのでしょう。僕にはやはり偽善としか見えず、サッパリ真意が理解できません。指揮官は孤独なものですからね。大衆迎合ではリーダーとは言えず、リーダーは自らが正しいと思う価値観に沿って、ひたすら走り続け国民を説得して導くものでしょう。

カタルはケネディクスや007の評価に自信を持っています。時代の変遷を考え、選ばれた銘柄だからですね。ケネディクスの人気はオリンピック特需だけではなく、日本経済の回復には実体経済と金融経済の両輪が必要で、金融機能を生かす信用創造と言うマジックは絶対に不可欠なのです。今日より明日は良くなるから…、皆が苦しくとも明日の成功を夢見て頑張れるのです。だからアメリカン・ドリームが存在し続け、黒田も松坂も上原もダルビッシュも岩隈も、みんな夢を信じて頑張るのです。だからこそ市場にもスター株が必要なのです。ガンホーのような偽物ではなく、本物の価値を秘めたスター株が…。松山君のプレーオフのバンカーからのショットは、彼の精神力が際立ちました。普通は18番であのパットを外した時に終わっています。遼君との僅かな違いは此処にあるのでしょう。

カタルはオリンピックの開催決定を、かなり高く評価し始めたのは…日本人はもともとムードに流されやすい国民性だからです。太平洋戦争を始める時もそうでした。今の環境は恵まれていますね。安倍さんは、ある意味で運を持った星のもとに生まれた人なのでしょう。異次元緩和からオリンピックか…。これは何かワクワクしてきましたね。おそらく既に新しい展開が始まっているのでしょう。もう調整波動の落ち込みを心配する必要がなくなりましたね。追証を心配して持ち高を減らす事をせずとも、追証を入れれば良いだけの話しでしょう。これまでは追証になれば、必ずカタルは無理をせずに持ち高を減らしなさいと述べてきました。007のような赤字銘柄に対しても、評価は高かったのですが、1株を現物で…と、慎重に構えてきました。しかし今は霧が晴れたようなイメージを抱き始めています。

FOMCで何があろうが、シリア開戦が始まろうが…消費税の引き上げがどうなろうが…全ての懸念材料は、かなり薄れ始めました。一度、「オリンピックの身代金」と言うあの小説を読んでほしいのです。末端労働者の実態が、克明に描かれています。ヒロポンを打ちながら体を酷使して、目標に向かった日本人の一体感が描かれていますね。たぶんあの時の国民の心情が、良く表れている作品だと思うのです。建設株はそう利益を計上できるとは思っていません。ただでさえ震災特需も生かせず、入札に不参加するような有様でしたからね。株価へのインパクトが高いとも思われません。既に不動産と言うストックを、兆円単位で持っているケネディクスの評価は、やはり高いですね。しかし目先は公募価格の決定を控え、この足かせが外れる時からのスタートが望ましいでしょう。007は既に底割れを心配する必要がなくなり、下値が固まり新しい準備に入ったようですね。限られた目先の売り物状況など…ほんのわずかな目先筋の玉だけしか市場に出てこないようです。調整が完了したのでしょう。

全体相場は8月31日の株式教室のBのパターンが決定されたようです。まだ外部要因により多少の余震は想像されますが、意外に強い欧州景気など…メディアはそろそろ前向きな報道が増え始めるのでしょう。いよいよカタル銘柄の出番が来ます。今日、ケネディクスがストップ高したとしても、底入れはあくまでも555円を抜き、更に上の壁である619円を抜かないと確認されないのですね。007は193400円を抜き、254000円を抜かないと確認されません。でもカタルは今回の安値が下値で、先の高値を抜くのは、時間の問題だと考えています。相場は枯れているのです。失われた時代の時間経過は、非常に価値が高いのですね。何しろ日本にとって、江戸から明治に移行する構造改革と同じ経験を、この失われた時代にやり遂げたのですね。やがて徐々に、みんなの目にも、この変化が明らかになります。希望溢れる、日が昇る日本の復活なのでしょう。

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2013年09月06日

09/06

かたる:株式投資をしていると思い知らされることは、いつも少数意見が勝利する現実です。例えばメディアは視聴率を重視しますから、多くの人から支持されないとなりません。しかし、この意見に耳をかす大衆迎合型の選択は間違っていることが多く、むしろ批判を浴びるような少数意見の選択が正しい事が良くあります。日計り商いの目先は大衆迎合型、しかし中長期では…圧倒的に少数派の意見の選択が正解なのです。通常は株価の値上がり率や出来高増に注意を払いますが…、実は人気圏外にある銘柄の方が、儲かる可能性は高いと思われます。

何故、オバマはシリアへの武力介入の是非を、議会に問うたのでしょう。非常に不可解な行動です。政治家らしからぬ…選択に見えます。政治家は国をリードするために選ばれたのです。それにも拘らず議会の賛同を得ようとする行為は、自らの職務を放棄したようにも感じます。エジプト問題でも…本来なら選挙で選ばれたムルシー大統領を解任した軍事政権への資金援助は、直ちにやめるのが筋でしょう。ここで思い出されるのが…イラクへの軍事介入後の混乱です。フセインを倒した後も、正常化への道筋は、なかなか見えませんからね。

現実社会は理想通りにならないという事を示している現実なのでしょうか…。シリアなどもハッキリ言って代理戦争のようなイメージもありますね。リビアもそうです。混乱に乗じフランスは強権実行しました。どうも今日の中東の混乱は、湾岸戦争の選択であるイラクが、引き金になっているようにも感じます。このような現実を考えると、何が正義か? 公正か? 選択する判断は、非常に難しいものですね。

カタルは良く思います。結果が分かっているのに…。何故か、株価が非常に遠回りした値動きになっていることが良くあります。非常に魅力のある銘柄の株価が、もたつく現実は何処に原因があるのでしょう。決まっているのだから、一直線に物事を運べばいいと思うのです。しかし現実は…常に現実社会との対話が進行しています。調整と言う、この動きは人々の反応を見る為に起こるのでしょう。FRBのバーナンキが量的緩和の解除を示唆したのは、ある意味で自分の政策を市場の問うたのでしょう。市場と言う場に、自分の政策が正しいかどうか…反応を見た訳ですね。理想を現実にする為の布石なのでしょう。経済政策では、このように市場の反応を見る行為は、時々あります。今では9月のFOMCで国債の買い入れ額をどの程度減らすのか…に、間もなく焦点が集まるのでしょう。しかし緊迫するシリアへの軍事介入との絡みもあり、何やら混沌としています。

カタルは9月3日の405円高を見て、現在は株式教室で述べたBの予想株価波動に軍配が上がり、7月19日の高値を抜く株価波動に入ったのではないかと推察しています。今日は安いのですが…12日のFOMCでは削減額も明らかになり安心感が生まれ、シリアへのミサイル攻撃も始まれば、市場は落ち着くのでしょう。何度も述べますが…歯に物が挟まった不快感を市場は嫌うのです。大概は予想の範疇の出来事で…スッキリすることが大切なのです。グジグジと…ぬかるむ状態が不快なのです。考えてみれば分かります。シリアへの軍事介入も、FOMCの国債買い入れ削減も、あまり日本経済に大きな影響はありません。むしろロンドンで噂されている利上げの話などは…驚きを持っています。日経新聞ではECBの利下げ見送りが報じられていましたが…FTでは2014年の利上げが話題になって来ているのです。

どうも…日経新聞だけを見ていると、何故か景況感の違和感を覚えます。昨日もインドの話題や日産自動車の話しを、「今日の市況」では取り上げました。メディアに洗脳されカタルは、証券マンの現役時代に何度、騙されたのでしょう。当時はインターネットも普及しておらず情報が偏っていました。現役を外れれば、仲間との会話もなくCDSの存在は分かりませんでしたね。あの時はサブプライムローンの残高からの推察で、金融危機の発生を予測できませんでした。しかし映画でも分かるように、仲間内では既に捌けない持ち高の異常さが、問題になっていたのです。この現実を米国の金融当局は見過ごしていました。バブル当時の日本の融資競争と同じ土壌でしたね。しかし今はネットが様々な角度から色んな情報を教えてくれます。日経新聞が後追いで、他社の追随という事が良く分かります。所詮、そんなに取材要員を抱えられるわけでもなく、これは仕方ないでしょうが…。恣意的な報道を、どう考えるか? この辺りに相場を見る材料がありますね。

例えば消費税の引き上げ問題で…、何故、歳入は減るのに歳出は増え続けるのか?こちらもグラフを見て下さい。カタルが何度も取り上げるダビンチの創業時期は1998年なので平成10年ですね。その時に我が国の地価水準は、収益還元法価格まで値下がりして調整が完了したのですね。それにも拘らず、わが国は清貧思想を貫き、小泉・竹中改革が強行され、金融庁が異常な権限を持ったのですね。本来、正しい政策が実行されているなら、歳入も増えるはずです。宮澤喜一や橋本龍太郎の間違った選択により、日本は信用創造機能を失いました。実物経済での一つのエンジンで飛ぶのは、不可能です。金融機能をと言う実物経済を補佐するエンジンを使って、初めて巡航速度の経済状態に戻るのですね。だから信用創造の目玉の銘柄であるケネディクスは、株価が5倍にも10倍にもなります。

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このグラフを見れば、乖離する清貧思想が如何に間違った選択だったか分かりますね。平成元年から、いや実際は平成3年頃でしょうが…この頃から広がった「失われた時代」が急速に修正される動きが、アベノミクスで始まっているのです。だからケネディクスの株価は、ここから5倍や10倍に跳ね上がるのですよ。不動産融資の実態を見れば分かりますね。この話は又にしますが…、積み重なった怨念からの解放は、エネルギーガ蓄積されているだけに大きくなるのです。理屈は地震と似た自然現象でしょう。

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2013年09月05日

09/05

かたる:しかし不思議な動きが続いています。一体、調整波動とは何なのか? 時々、考えさせられます。今回の下げ波動の要因の一つは、FRBによる金融緩和縮小の示唆でした。これまでの米国は金利の引き下げにより投資負担を軽減させ、需要を喚起すると言うものです。リーマンを代表とする金融危機により、失われた信用補完を、中央銀行がジャブジャブにして補う訳です。ラスト・リゾートの登場ですから、いくらでも資産価格は上がりますね。中央銀行が負けることはありません。紙幣の発行も資産価格の上昇も無制限に上げることは出来るのです。金融ショックにより暴落した資産価格を支え、返済などを容易にして正常な決済を行う中央銀行の配慮ですね。通常の金融取引は過去の実績を基に組み立てられています。一時的な需給ギャップが発生し、契約の不履行が生じると連鎖するので、そのスパイラルと言う連鎖を止めるわけです。無尽蔵の中央銀行だから出来る技ですね。株式投資のドル平均法投資と同じ理屈です。お金さえあれば、供給するものは限られますから、買い続ける限り、いつか価格は反転し上がります。

今回は、この補助的な金融支援の増強機能を徐々に低下させると言います。いきなりなくなるわけではなく、国債買い入れ額を徐々に減らすのです。国債は期限が来れば償還されますから、何れFRBの信用補完は、民間金融に肩代わりされるのでしょう。つまり金融機能を補完することで、実体経済を補佐したのですね。そうして正常な状態になってきたからこそ、FRBは役割を低下させることが出来るのです。問題の本質は「異常な体制から、正常な体制への移行」なのです。それなのに市場はFRBの保険がなくなると…安心できないのか?市場は過剰に反応し調整と言う形を選択しました。正常に戻るのに…。調整になるのは、この動きは理屈を考えると少し変です。正常な体制が否定される…考えられるのは、FRBの補完機能の削減分を民間金融がまだ補えないと…市場が判断した場合が考えられます。しかし…今回の米国金融の利益計上は多額なものでした。

もう一つは相場が上がり利食いが必要な場合です。バロンズの「ウェブスター辞典の定義によると、リトリート(退却)とは「安全な場所へ撤退すること」だが、米国株は過去3か月で2度リトリートし、8月は2012年5月以来となる下げ幅を記録した。だが、今回の買い手のストライキをリスクからの逃避と勘違いしてはならない。」との記事が掲載されています。下げの要因を分析すると…ウォルターズ氏によると、「このような相対パフォーマンスは相場上昇中に見られるもので、相場下落中に見られるものではない」。との見方もあります。

この所の報道を見ると…ベライゾンはボーダフォンからワイヤレス部門を買収し完全子会社化するそうです。この資金をボーダフォンは欧州の4Gへの設備投資に投入するのです。ようやく遅れていた欧州の通信環境も変わりますね。さらにマイクロソフトは競争に負けたノキアの携帯部門を買収します。このような流れを見ると次世代の技術進化が急速に進展している様子が窺えます。おそらくNY市場は産業革命と同じ変化が続いているのでしょう。産業革命は蒸気機関の発明から鉄道と言う移動手段により人と人の結びつきを強くしました。今の時代は通信機能の発展が人々の行動や考え方に大きな変化を与えています。そうです。アラブの春は代表的な事例ですね。時代を感じて欲しいのです。

つまり調整と言うものは…次のステップに移行するための準備期間で…早い人は時代を先取り株式投資で儲けたりします。しかし時代の流れを追ってない人は、周りが変化して初めて行動を変えるのです。2007年11月にグーグルがアンドロイドを提唱し、2008年10月にスマフォが発売され、まだ僅かに5年未満です。日本の家電業界は画期的な技術革新を産めないまま低迷状態に喘いでいます。しかし無駄を省くスマート・グリッドや情報の活用技術は飛躍期に入っていますね。その一つがHEMSですね。007のホームページからの抜粋ですが…

「住宅に設置されるエアコンや給湯器、照明等のエネルギー消費機器と、太陽光発電システムやガスコージェネレションテム(燃料電池等)などの創エネ機器と、 発電した電気等を備える蓄電池や電気自動車(EV)などの蓄エネ機器をネットワーク化し、居住者の快適やエネルギー使用量の削減を目的に、エネルギー管理する『ホーム・エネルギーマジメントシステム (Home Energy Management System)』 のことです。HEMSにより、PCやスマートフォン、タブレット端末などでエネルギー使用量を表示する『見える化』やエネルギー使用量を調整する制御が可能となり、さらには『創エネ・蓄エネ・省エネ』によりエネルギーを賢く利用する『スマートハウス』普及が期待されます」

実はこの遠隔操作は今年の春にようやく認可された技術です。まだ始まったばかりでこれから普及するのですね。家に帰ったら風呂が沸いていて、エアコンが快適な環境を創ってくれている。自宅に帰る前にスマフォのボタンを押すだけで安らぎの時間が得られるのです。付加価値の本質を見極めてゆくと…豊かな時間を長くすることに尽きます。遠隔地操作は究極の安らぎですね。お出かけ前の確認作業を忘れ…あれ?鍋の火は消したかしら…、あれ、テレビの電源は切ったかな?なにか不安になり、確かめる為に家に戻った経験はありませんか? 今ではスマフォでこれらの状態をチェックできコントロールできます。007が成長株だと言う認識をカタルが持っている理由がやがて理解される日が来るでしょう。株式投資は、明日の豊かな時間の誕生に投資をする物なのです。未来を語るから、カタルのペンネームなのですね。しかし、実際は…僅かな時間の誤差が見えずに苦労している訳です。カタルは20万円以下の007は何時でも…買い場と述べています。多少、予想に反し、株価が下がったら…また買えばいいのですよ。ただそれだけの話しなのです。

カタルは新興国の減速より欧州の立ち上がりを評価すべきと述べています。報道の内容をチェックすると可笑しな現象がいくつかあります。インドの通貨は売られていると言いますが、ホンダは二輪車の工場を新設しますし、米国のフォードは受注に生産が追い付かず、納車まで6か月以上もかかる為に注文の受付を、一時、中止したと報道されています。なにやら…おかしな動きです。欧州の景況感が悪いなら、日産自動車はイギリスのサンダーランド工場の拡張をするのでしょうか?報道の中身を色んな観点から推察する必要があります。日経新聞だけを鵜呑みにするから…日本ケミファで大ヤラレし、ミツミで暴落を味わう苦い経験をするのです。日経新聞は記者の観測記事も多く、アドバルーンなのですね。気球をあげて世の中の反応を見るわけです。だから記事が真実だとは限りません。その動きはあるが…本当にその動きが始まっているとも限りませんね。だから市場の動きを見るしか方法はないのですね。

ソニーが果たして本当に経営戦略を変えたのかどうか…。もし本当に物へのこだわりを捨てソフト資産の活用と言う視点から経営戦略を見ていれば、世界のデファクト・スタンダードを握ることが出来ます。ネットテレビは人類の進化に必要不可欠な道具なのですね。ソニーがやらなくてもアップルも狙っています。しかし世界中で一番、ソニーが恵まれた環境下にあるのです。だからあの報道以来、ソニーなどは嫌いでしたが、最近のカタルは度々ソニーの話題を提供しています。2000円が3000円じゃ…触手は湧きません。しかし2000円が3万円だと…話は変わりますね。果たしてソニーにその意思があるかどうか…の問題です。

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2013年09月04日

09/04

かたる:昨日、消費税の引き上げに関する話題で「ワールドビジネスサテライト」と言う番組に浜田宏一氏が出演されていました。ここで日本の財政がひっ迫しており、消費税を引き上げないと、将来、国債価格が暴落して金利が急上昇し、大変なことになると言う指摘がクレディー・スイスの市川眞一さんからありましたが、浜田先生は、日本は世界一の債権大国で膨大な資産があるから、そう慌てて消費税を引き上げなくても大丈夫との反論がありました。財務省戦略により、私たちはGDPの200%もの借金漬けで大変だ…洗脳されていますが、この考え方が正しいのでしょうか? 確かに国の借金は膨大な規模なのですが…、それなら、どうして円が買われ円高水準なのでしょうね。日本の製造業は挙って海外進出しています。おかしな話ですね。本来、返せない借金規模なら円は売られるはずです。日本国債の大部分は国内で消化されています。そのバランスシートの反対側に、国は膨大な資産を抱えています。要するに資金配分の問題に過ぎないのでしょう。

民主党は当初、この為に無駄を省けば…増税しなくても大丈夫と指摘していましたが、結局、官僚組織の壁を崩せずに、彼らの既得権力圏は残ったままでした。私はどちらかと言えば市場原理主義に近い考え方で、小さな政府で自由な国を支持しています。ところが現状は、55年体制以降、官に主導され経済発展が成されて来ており、この仕組みが頑強なシステムになっています。規制などが自由な発想を妨げている為に、規制改革の必要性を何度も聞きますが、なかなか進みませんね。米国と日本のGDPの消費割合を見ると、日本の固定資本形成の比率は高い状態が続いていました。共産圏の中国は非常に高いですね。官僚組織が権力を保持したままでも良いのですが、米国のように成長を続けるなら問題はありませんが、ここ20年以上も失われた時代が続くと…統治者能力を疑わざる得ません。

公共施設の活用をもっとすれば…かなり税金への依存度を減らせると思います。例えばNHKの受信料も、本来ならNHKが持っておるソフト資産を活用すれば…半分以下、場合によれば受信料など、要らなくなる可能性もあるのでしょう。赤字が続き、水道管の更新需要費も賄えない市町村が抱える水道事業も、民間企業に権利を売却すれば、効率的な運営が実施されるのでしょう。図書館の運営もカフェの併設なども考えられ、様々な活用が予想されます。色んな手法があるのに…日本国が抱える資産が、充分に活用されていない現実は、行政の怠慢としか言いようがありません。スマート・シティーの構築に動くのです。付加価値の増大は工夫すれば、いくらでも増え、税収が大きく回復する余地がありますね。時間の概念を持つ民間企業を利用すれば、日本はもっと高い成長が出来るのでしょう。

さて与太話は兎も角、相場論に話を移しましょうか…。カタルはこの所、反転のタイミングを模索する考え方を中心に紹介してきました。5月23日に日経平均株価は大幅安し、実際はその1週間前に新興株の株価は崩れ、アベノミクス第一波の上昇波動が終了したのですが…現在はその調整期に位置しています。現在、日経平均株価は26週線移動平均線を保てるかどうか…と言うポイントに位置しています。だから昨日は、特別大きな材料があったわけでもないのに…日経平均株価は大きく反発したのでしょう。日々線では、200日の線は毎日25円ぐらい上昇しており、昨日は12410円でした。この株価は重要で6月13日の安値が12415円なのです。つまりほぼ調整が一巡してきたことを示しているようにも感じます。この現象は個別株でも確認され始め、カタルはこの所、好きでもないガンホーや、ナノキャリアなど…アベノミクス相場の先駆として、地位を固めた株の調整波動を検証してきました。ガンホーに続き、昨日はナノキャリアも大幅高していました。まぁ、暗黙の合意の話しなのですが…、実はカタルがご執心の007の事を、間接的に解説していたわけです。確認はまだされていませんよ。確認は、株価が相当、高くならないと…出来ないのです。ケネディクスで言えば、2日連続で止まった555円ですし、007は目先の高値193400円でしょう。まぁ、ユトリがあるなら別ですが…、本来は先行してリスクを冒した先駆者が、利食いできるタイミングから参戦しても良いのでしょう。カタルはケネディクスや007については、かなり自信をもって一貫推奨をしています。株式投資で儲けるのは簡単です。お金があるなら時代性に配慮した銘柄を選別し、安くなれば買い下がればいいのですね。何度もカタルはドル平均法の考え方を示しています。カタル銘柄はハイリスクですから、一般的に三菱UFJでも良いのでしょう。カタルがお気に入りの東レでも構いません。銘柄など…基本は何でも良いのです。

ただカタルは成長株に憧れています。ケネディクスの上値予測は非常に高いですが、成長株とは違います。成長株に育つ可能性を秘めるのは007でしょう。スマート・グリッドに力を入れ始め、HEMSの見える化戦略はその範疇にありますね。何しろ補助金が付くという事は経産省が応援しているビジネスなのですね。先ほどカタルは非効率の官主導を批判しましたが…このHEMSの活用は全世界的な話です。夜間電力の活用を含め蓄電技術がさらに進化すれば、どんどん一般化します。人気の爆発は、何かの切っ掛けで起こります。スマフォが誕生したのは2008年10月からです。その1年前の2007年11月5日にグーグルはアンドロイドというプラットホームを発表しています。グーグルが世界一、付加価値が高いサービスを開発したのですね。

効率化社会とは、人々の生活の無駄を省き、豊かにしてくれることなのですね。車の自走式開発が盛んにされていますが、この開発により渋滞から解放され、時間の活用が出来るようになります。リニアの建設は、一体、何年掛かっているのでしょう。民間企業が開発負担するには重いのでしょう。時間を買う社会構成に変化すれば、豊かな成長が続くのです。成田闘争の悲劇を考えれば分かりますね。大震災でも同じ過ちを日本はしています。人間の感情がこじれる前に、多額の保証でいったん諦めさせればいいのでしょう。そうすれば被災者も新しい出発が出来て、付加価値の創造に移行できます。今のままでは中途半端の失われた時代です。多くの被災者が新しい生活を始められらないことが問題なのですね。先ほど地震があり原稿の内容がすこし変わりましたね。人間の感情は事象によりコロコロと気持ちが変化します。

さて今日の相場は、流石に昨日は大きく上がりましたから一服しているようです。株式教室で示したように…、Bパターンの可能性が高くなったのが、昨日の上げでした。ケネディクスは値決めまで動き辛いのでしょうが…公募増資を控えた企業とは思えない動きを示しています。足かせが外れる来週からの動きは、更に注目されます。カタルはあの時に抜けると考え、600円をひつように買ったのですよ。007も同様です。1Qの赤字発表から下値は限定的と見て、19万のところで買い増ししたのに…。トホホの世界が続きますね。僅かな時間のズレを読めれば、もう財団が作れるのでしょうが…。なかなか現実の壁は厚いのです。ソニーはもう直ぐ2065円の壁を抜くのでしょうが…、いずれ2413円を抜く動きに変わるのでしょう。ソフト資産への傾斜移行が成功すれば、株価は1万円を大きく超えるでしょう。いや、もっと高いでしょうね。過去最高株価を抜けるかもしれません。33900円ですね。ただ日経報道程度では、まだ心が動きませんが…。今日の指数は冴えませんが…個人好みの個別株は、何れも元気なようです。流石、値動きに敏感な個人投資家です。僅かな支えで流れが動くのですね。景気の浮上も、似たようなものなのでしょう。

流石ですね。カタル君、ガンホーからナノキャリアの紹介は、焦点を見事に捉えたようです。ただグリーは不可解ですが…あの売り残は、繋ぎなのでしょうかね…。通常は純カラならやられるはずなのです。もしグリーの田中君が立て直しに失敗し、最後は消えるのにしても…相場論からすれば、一度は戻る筈で、一瞬で終わったあの動きは前兆に思えるのですね。ユトリがあれば、下値水準でもあるし…トライしても良いのですが、あまり魅力もないし、むしろケネディクスや007の方が楽しみだものね。何度も述べていますが、人間は高くなると心が動いてきますね。不思議な動物ですよ。カタルは一貫して、安くなっても推奨していますからね。その意味をよく考えてくださいね。また明日…。

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2013年09月03日

09/03

かたる:今日は日経新聞に不動産開発の記事が掲載されていましたね。不動産は限られたもので…合理化や増産投資で供給が増えませんから、基本的に需要が増えると価格が上昇します。最近は2006年に活躍したヘッジファンドの売れない物件、所謂、塩漬けだった物件が動き出しているようです。僕らも経験があります。カタルがよく引き合いに出す最初のレポート銘柄の日揮の仕掛けは、1年早く、ようやく利食いが効いて玉を外した瞬間に、株価は何倍にも急騰し始めたのです。この1年間の時間の経過、所謂、待たされた辛抱の時間が、人間のヤレヤレの気持ちを生み、多くの人が僅かな利幅で株を売るのです。しかし実際は売った瞬間が、まさに買い場だったと言う経験を、カタルはこれまで嫌と言うほど、繰り返してきました。今の日本の不動産市況は、丁度、そのような時間位置にあるのでしょう。金融庁の政策変更が、どの程度のスピードで浸透するか…分かりませんが、キーワードは此処にあるのでしょう。

それにしても…実に久しぶりの感覚です。
昨日の相場を見て…思わず、営業時代の経験を思い出しました。何度か、ここでも書いたことがあると思いますが…カタルは新潟支店で勤務していた頃、支店をあげて任天堂を買い推奨していました。丁度、任天堂は海外進出するために資金が必要で、野村証券が幹事で公募増資を実施していた時の話です。この増資資金が海外進出に繋がり、任天堂の業績はさらに飛躍すると…考え、カタルは支店をあげて任天堂株を買っていたのです。増資を発表したのに、株価は発表時より値決めまでにドンドン上がり、とうとう野村証券から僕らが買っている証券会社に、このまま株価の上昇が続くと増資が実行できなくなるので、公募株を必要な株数をお分けしますから、値決めまで市場で買わないで欲しいと…公募増資の協力要請がかかりました。社長命令で、買いをストップさせられた事を、昨日のケネディクスの動きを見て、思い出した次第です。証券会社は、本来、日本企業が成長するための手伝いをする機関です。双日のような後ろ向きの増資を…しかもMSCBと言う形で大衆をだます行為をすべきではありませんね。カタルがシャープの公募に反対しているのも、失敗した設備投資の借金の肩代わりだからですね。本来は経営権を含めた第三者割当増資をすべきとの考え方が、正しいと思います。あるいは借金を返済してもらう銀行が、増資を受ければいいのです。公募銘柄が買われるのは…じつに久しぶりの感覚なのです。因みに任天堂のその後は、成長株として値嵩株になって行ったのでしたね。ケネディクスは目先の関門の496円を抜きました。次は555円ですね。

さて株式教室で掲げた「調整波動を考える」という8月31日のレポートのBのパターンになるのかどうか…。フランス、スペイン、イタリアなどの自動車販売まで、まだ回復の兆候は出ていませんが、イギリスを始め、ユーロ圏は8月のPMIの確定値が51.4と過去2年で最高の水準まで、非常に弱いのですが…戻ってきたようです。市場はユーロ圏の回復を無視して、中国からブラジル、インドネシア、更にはFRBの量的緩和の縮小を懸念し、おまけにシリア情勢です。結局、上げ続ける訳に行かないから、業界関係者が寺口銭を稼げるように、適度に調整を強いるのでしょう。メディアは所詮、目先の現象しか追わず、自分達が独自に数字を追っている訳ではありません。だから金融関係者の情報発信を鵜呑みにするのでしょう。

自分で原稿を書けば分かりますね。自分の意見に近い資料を探してきて…如何にも自説が正しいように資料を創り上げます。カタルの市況解説を読んでいれば、自然に洗脳されるかもしれません。カタルは自分の考えが正しいと思い、自説を披露していますが…、カタルの意見が正しくないかもしれません。僕は自分が正しいと思い、その意見を主張しているのですが…間違っていることも良くありますね。それはデフレ経済なのに…昔のようなインフレの成長経済型を想定して、株価の動きを予測しているからですね。しかし政策の選択の間違いが続けば、当然、株式相場の前提条件が変わっているから、外れるのが当たり前です。だから…何度か述べていますが、株全体が上がる時でないと、カタルは儲けられないのですね。三菱UFJが4ケタを回復すれば、最低水準の経済環境が整ったと言えるのでしょう。イールドスプレッドを無視し、純資産価格も無視し、異常な価格が正当化される社会環境は、どこか間違っているのでしょう。歪みは、必ず修正されます。サラ金株のように…さらには現状の地価は下げ過ぎですね。今朝の新聞かな? 日本の不動産はシンガポールの半値以下だとか…。

ケネディクスの株価予測ですが…、基本的にサラ―ラリーに相応しい銘柄だったのですね。しかし市場は、東電や3D関連などの「まやかし銘柄」を選択しました。間違った選択では相場は持ちません。誠備事件を考えれば分かります。いくら力で相場を持ち上げても、皆が最後に納得する状態でないと駄目なのですね。だからカタルは時代性を一番に考えます。日本にはいくつかの切り口が、存在します。消費税問題は「団塊の世代」の引退を控えた対策の問題です。少子高齢化でこの負担を賄うには、生産効率を上げるしかありません。これまで一人の国民が400万円の付加価値を創造していたとすれば、今度は600万円にすれば、団塊の世代の負担も耐えられるようになるでしょう。その為に交通渋滞の解消やスマート・グリッドの推進をはじめとする、スマート・コミュニティーの現実化を加速させればいいのです。ここで重要なことはスピードの概念です。

八ッ場ダムの1952年に計画が発表されています。しかしまだ完成されていません。調査費やこれまでの建設費には、金利が掛かっています。田中角栄は新潟への高速道路を作る為に、時間を重視しました。その為に用地買収は反対が出ないように…子供が作った鳥小屋の買収に、30万円も払ったそうで…ぶつぶつが体験した実話です。建設用地の木も一本3000円程度の予算を付けて、買収に異論が出ないように配慮し工事を進めました。成田空港も同じ反対派が居ますね。よそ者が入り込み、人間の感情がこじれ…事態が悪化しましたが、当初から、驚くようなスピードとお金を用意すれば、時間が節約できたのでしょう。役人根性の浅ましさは、目先の業績に拘り、全体像を見ていないのです。震災の後処理を見ても思います。被災された家族の中でも意見が割れ、離婚問題になっている話も聞きます。最初から一括買い上げをして、戻りたい人は、除染が済んで戻れるようになれば優先的に戻れる権利を与え、一度、全ての汚染区域を一括買い上げすれば良かったのです。漁業権も同じです。時間の概念が欠けていますね。

スマート・シティーの構築は、いずれ行われ進みます。だから少子高齢化なので、改革スピードを上げる事ですね。その方が今は、多少お金がかかったように見えても…未来になれば、時間の優位性に気付くことになるでしょう。既にスイカ、エディーに、パスモなどがあるのですから、キャッシュレス社会を構築すれば、税務署も警察も必要なくなります。事件があれば、周辺でお金を使った人を割りだし、必ず、検挙できますから大幅な合理化になりますね。税務調査なども不要になります。お金の動きを追えば、全部、分かりますからね。何故、すでに確立された技術を活用しないのでしょう。

価格表示も本、体価格だけの表示に統一すればいいのですね。そうすれば消費税が毎年変わっても関連費用は限られるでしょう。いくらでも効率社会の実現は可能ですね。医療の電子カルテの統一も、その一つです。無駄な再検査が省けます。おそらく仕組みを変えるだけで、団塊世代の負担は耐えられるでしょう。希望溢れる社会構造が見えてきますね。金融庁の検査体制が、いつ変化するのか分かりませんが、トップを変えれば良いのですね。いくらでも成長の糧は、存在します。ロボット産業は我が国における富の源泉になるでしょうから、実用化を促進させる政策が必要になります。引っ越しや介護などの世界に積極的に投入すれば、大手は続々と参入するでしょう。夢は膨らむのに…時間を超えた決断が求められるわけです。そうそう、NHKでネットテレビの実用化を始めたそうですね。なにしろNHKは法律で守られた独占企業なので、いい番組を創れますからね。きっと予算が豊かなのでしょう。

世界的な動向なのですが、スマート・グリッド関連の産業が急速に拡大しそうです。007のHEMSも生きるかもしれませんね。ようやく時代が追い付いてきたような印象を持っています。この製品も補助金の対象だとか…経産省も応援している訳ですね。時代性を感じてほしいのです。銘柄の餞別は、競争に勝てない夢ではないのです。わが国独自のスマート・コミュニティーを創り上げ世界に発信すればいいのです。ソフトバンクに続け、日本企業。いち早く、スマート・シティーを構築して、世界に日本常識を…普及させましょう。キャッシュレス社会は、日本が誇れる社会になるでしょう。

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2013年09月02日

09/02

かたる:構造改革は時間が掛かるものだなぁ~と、カタルは考えています。日本人の習性なのでしょう。江戸時代から明治にかけての構造改革と、今回のプラザ合意からの転換期は、ほぼ同じ時間が経過しています。この休みに昔の仲間と軽井沢に1泊してきたのですが…この話の中で共通したのが、メディアへの考え方です。ゲストは体制に批判的な発言をすると…メディアから呼ばれなくなるとか…。つまり日本と言う社会は、一つの方向性へ向けた社会づくりが意図的に創られていると言うのです。一番悪い…と、カタルは良く政治家と政策官僚を批判してきました。しかしそれ以上の「悪」は、やはりメディアなのでしょう。大衆迎合化したメディアの構造は、視聴率競争から生まれた甘えの構図を日本人に植え付け、日本の構造改革を歪めていると言えるのでしょう。TPPなどの論調も世界の流れからみれば…当然の帰結です。今度は盛んに税制の問題が取り上げられています。ハードルを高くして、それらの競争に勝てるかどうか…。

少子高齢化を迎え生産人口が減るので、GDPは減るのだ…と言う考え方がありますが…この考え方は、間違っていると考えています。例えば自動走行などの技術開発により、高速道路の坂道から生まれる自然渋滞は解消されるでしょう。この時間の節約を考えるとGDP1%や2%の上積みは確実ですね。更にスマートグリッドなどの技術革新で送電による電力ロスも減り、この分の上積みもあります。超電導線の実用化も始まっており、これまで無駄になっていた資源の活用も進みます。蓄電技術の開発により、余分に見積もった発電設備が不要になりますね。メンテナンス費用も含めれば、膨大な金額になるでしょう。スマート・コミュニティー確立は、様々な効率化に結びつきます。

スーパー・コンピュータの発展と実用化により、試行錯誤の実験が減ります。全てコンピュータの中で実験が完了しますからね。つまりこれまでは5年、10年と掛けた試行錯誤の行為が、僅かな時間で出来るようになります。日本は少子高齢化なので移民制度を採り入れずとも…、今、開発されている未来技術を実用化することにより、GDPは2倍にも3倍にも積み上げる事が可能なのでしょう。スマート・スーツの実用化はいろんな点で考えられます。登山にスマート・スーツを利用すれば…老人になっても体力の必要な山に登ることが出来るでしょう。何も力仕事だけではありませんね。既に月額リース料は実用化レベルまで来ています。

日本人の「おもてなし」の精神は、観光業の発展など…新しいサービスが生まれ始めています。先日、タクシーに乗ったら、なんと外国人専門の個人タクシーとか…で、運転手さんは元商社マンだそうです。その為に、英語、ドイツ語などを話し、大物の外国芸能人が来ると口コミでの需要が、かなりあるとの話でした。トム・クルーズなど…いろんな有名人の名前をあげていました。その運転手の商社マンはリストラされたのですが…学生時代にラリーなども…やったとの事で、車好きから運転手に転向したとか…世の中、いろんな人が居ますね。おくさんが大手建設の設計を手掛けており、かなり忙しいそうです。東京も大規模な開発が増えているのでしょう。僕は東京駅周辺しか知りませんが…。建設株は長い間相場がなく、注目している業種の一つです。

さて余談は、この程度にして、今日の話題は日経新聞から11面の「政府支援の忘れ物」を読むと、やはり東電の後処理の問題は、残るのでしょう。漠然としか指摘してありませんが…誰が考えても相場にするのは不自然ですね。もう一つが16面の景気指標です。銀行の国債保有状況から、貸し出しまで話が載っています。カタルが相場の柱に掲げる「信用創造」の話に関係する話題です。ところが土曜日の日経新聞には、経営管理体制への評価が載っており、外国銀行の不備が指摘してありました。カタルが問題にしているのは、此処ですね。この金融庁の方針転換の報道が、先日、掲げられていましたから、不動産向け融資が伸びて…信用創造機能が生まれるので、ケネディクスが有望銘柄になると言うシナリオです。この金融庁の方針が確実に変化するかどうか…は、我が国のGDPの成長率に大きく影響します。これまで銀行や不動産はデフレ環境下で、金融庁の政策方針により、過度の償却を強いられてきており、異常な状態になっています。

通常、金利裁定は必ず働きます。だって0.7%で運用するより、2%や3%で運用した方が有利ですね。三菱UFJの株価を配当金と国債金利を単純に比較すれば…配当利回りは2.4%になり、既存の金融機関が三菱UFJ株を持っていれば、売り物が出る道理がありません。純資産価格も801円で時価は578円ですから、大きく下押しした状態です。だから本来なら国債を売り、三菱UFJを買う裁定が働くのです。ところがこの金余りの状態なのに…。この正常な裁定感覚が働かない経済状態が問題なのですね。この原因の一つと考えられるのが、過剰な検査体制にある金融庁の存在です。カタルが1998年のダヴィンチの創業の話を、何度も登場させるのは…この年に日本の資産価格は収益還元法と言う極めてシンプルな損益分岐点を達成した経済環境になったから、ダヴィンチやケネディクスなどの新興不動産企業が誕生したのです。つまり1985年から生まれた過剰の資産バブルの整理が、実質的に完了したのが1998年と言う年なのでしょう。その後、ヘッジファンドなどの金融機能により、この違和感は改善されました。しかしリーマン・ショックなどにより、もう一度、過度に下振れした状態が現在の状態です。

カタルは行き過ぎたサラ金規制を、何度も批判してきました。しかし最高裁は過剰な判定を下し、多くのサラ金企業が過剰な引当金を積まされましたね。その過程で武富士などが消えました。その怨念相場…と言うか、その行き過ぎた訂正相場が、Jトラストに現れ株価は大きく水準訂正をしました。Jトラストは27円から、途中で株式分割をハサミ、4560円ですから、実質的に337倍になっています。勿論、最安値を買って、最高値まで持っており、実際はあり得ない、てっぺんで売った仮定の話です。しかし行き過ぎた最高裁の今井判事の怨念相場の成果を、得る事が出来ました。市場ではJトラストは、あまり話題にされませんでしたが、カタルは一時、推奨をして買ったことがあります。市場ではアイフルが相場をリードし、オリコが続いたことは記憶に新しいところです。

つまり「過剰な違和感」は、必ず市場で訂正されるという事を、サラ金の事例は示しています。カタルは何度も、信用創造の必要性を説き、ケネディクスと言う銘柄を掲げています。本日は公募増資発表を受けて、通常は株価が下がる筈ですが…大きく反発しています。おそらく9月11日に値決めを実施し、この玉が種玉としてヘッジファンドに入り、来年に向けた相場作りがスタートするのでしょう。サラ金規制と同じように、過剰な金融庁の検査体制は、時代と共に変化し、我が国の不動産向け融資は伸び続け、膨大な含み利益が生まれ、経済界が元気を取り戻していくのでしょう。この考え方は「核」なのです。信用創造は1998年に、既に論理価格以下になったのです。つまり正しい政策を実施していれば、失われた時代は、これほど長引いては居ないのでしょう。公募価格が決まれば、足かせが外され、ケネディクスの相場がスタートするのでしょう。

サラ金規制の怨念相場のようなJトラストの337倍のような成果は、既に株価も修正されており無理でしょうが、ここから5倍や10倍程度の上昇は、容易に想像できます。最近は調整相場の考え方を示しています。ガンホーを事例として考え方を紹介し、ナノキャリアなども参考に株式教室で取り上げました。下値は正直に言えば…何処か分かりません。そんな事が分かれば大金持ちです。シリア問題は議会の判断にゆだねるとか…。つまり調整期間の延長が示唆されています。でもこの話は市場にとって、小さな問題なのです。中国の権力闘争は懸念材料ですが、この話とシャドー・バンキング問題を絡め、不安感を感じるかもしれませんが、中国は日本同様に債権大国です。故にメディアが何と言え、現状は叩けません。中国のこの時期の環境は、1992年頃の日本と似ています。日本はこの大切な時期に、宮澤喜一、竹下登などの政治家は、住宅価格を下げる為に、不動産に対する税制を過剰に締め付けデフレの元凶を作りました。通常、その時に引き締め政策を採用したのですから、その政策を1998年に転換させるべきだったのでしょう。ところが…小泉・竹中改革は、更に過度に厳格化を求めたので、金融庁の権限が異常に強くなり、失われた時代が長引いたのだと…カタルは考えています。しかし小泉・竹中改革は必要悪だったと言う見方もあります。どちらが正しいか、後世の人が判断するのでしょう。

まぁ、どっちにしてもケネディクスの公募発表により、奥歯にものが挟まった違和感が消え、新しい相場のスタートラインが見えてきました。おそらくスマート・コミュニティーの007も調整は終盤なのでしょう。この水準から下は、間違いなく買い場です。しかし下値は何処か…カタルにも分かりません。ただガンホーやナノキャリアなども下値の動きを示しており、アベノミクス相場第一弾の上昇からの調整波動は、出口が見えてきた印象を持っています。此処からは目先筋の僅かなみせ玉などに怯えずに…そろそろ新しいスタートを考える時間が近づいているのでしょう。株価が下がるから…新たな参加者が増えるのです。乗り遅れた列車が再び駅に入り、今は乗降客の入れ替え期、間もなく発車ベルが鳴り新しい旅立ちがスタートするのだと考えています。

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