未来かたる・時代や・トロ・神主さんの

今日の市況

今日の市況(2008年02月13日)

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かたる:アメリカではバークシャー・ハザウェイ社がようやく動き出したね。ご存知バフェット率いるカミソリの会社だけれど…。昨年末にモノラインを買収するのか?と噂されていたが、地方債に限定しての再保証だと言う。当然、市場では「良いとこ取り」との批判もあるのでNY市場は一時好感したけれど、引けにかけ下げたのだろう。しかしよく考えて欲しい。マイクロソフトがヤフーの買収に動いたり…、ビル・ゲイツバフェットも世界を代表する成功者が、この時期に行動を起こしたと言う事実に注目したいですね。加えて日本でも富士フィルムが富山化学の買収に動いたとそうですね。日本も捨てたものではありません。私は通産産業省の北畑さんなどを批判していますが、トヨタ自動車のように市場原理に根ざした会社もたくさんあるわけです。新聞を読めば分かります。このところは、自社株買いを発表する会社の多さを実感できますね。今日はガイシの80億円、三菱レーヨンの100億円、そうしてシマノの150億円と発表されています。

時代や:珍しいね。かたるが前向きに話しているなんて…

かたる:最近の下げを僕は二番底の形成過程だと思っているが、そう考えない人も大勢いるね。誰も先の見通しが立たないから怖くて株が買えないのだろう。しかし株価を検証してみると分かるよ。異常な安値の銘柄が散見されるね。このような株安を放置するからブルドックのような例が生まれるわけだよ。スティールはこのような環境下でリスクを取り投資したから利益を得られたわけだね。それを否定する役人は市場原理を理解してないね。

今日は新高値を更新していたダイワボウ情報システムを買っていたのは、村上ファンドの残存組みのエフィッシモキャピタルマネージメントだと言うことも報道されていたね。まるでスティールとブルドックを見ているようですね。たとえグリーンメラーでも否定してはいけません。市場は自由なのです。狙われるのが嫌なら、株式公開をすべきじゃないのです。

神主さん:いや、ありがとう。わしらの神様にお参りしたんだってね。きっと、良いことがあるね。それでお参りの後、最初に買った銘柄は何なの?

かたる:日立建機だね。僕には森精機と共に、何故、日立建機がこんなに下げるのか理解できないんだ。たぶん外人ファンドの売りだろうと思うけれど…コマツとの株価の逆転現象が続いているね。今日は再び戻ったけれど…考えられる理由はやはり流動性の問題だろうね。市場が弱くなると、どうしても人間心理は「寄らば大樹の影」になるからね。今日のトヨタは一服していたが、自社株を買ってない企業の株価はみな弱い動きだね。

時代や:どれも買ってもダメだからね。本当に儲からない相場だよ。困ったね。

トロ:だから言っているじゃないの。日経平均株価は更に下押すと…。かたるは2番底の形成過程だといっているが、これからサブプライムの影響が広がるんだよ。先ずは金融の被害が膨らみ、その影響で貸し渋りが起こり、実体経済が更に悪化するんだよ。既に企業業績は2四半期連続で減益だよ。10-12月期は、なんと22%を越える減益率だよ。

かたる:日経新聞だね。確かに全体の企業業績は既に2四半期連続でマイナスになっているが、その大半はサブプライム関連の損失だね。つまり銀行などの特別損失が大きくて他の産業の利益を上回っているんだね。しかしGDPの増益率は落ちているが、0.6%のプラス成長だったね。この意味はサブプライムの大幅損失を埋め切れていないが経済活動は成長していると言うことなんだね。新聞に騙されるよ。統計数字の取り方も自分の書く記事に相応しい統計指標を探して持ってくるからね。

トロ:どっちにしても、今回のサブプライム問題の波及度合いは…、根の深さは、現時点では分からないね。しかしこれから更に広がるんだよ。影響度合いが分からないのに、大丈夫だと言って、株を買っているお前の考え方はおかしいね。

かたる:冒頭に述べたよ。僕はMSのゲイツやバークシャーのバフェットの感覚を信じるよ。この時期にお金を投じる動きを示している事実は、やがて市場に広がるだろうね。僕は前から1-3月がピークだと述べてきたよ。その山場を越え、今が谷の通過点なんだろうね。故に2番底説を採用しているわけだね。この時期に取り合えず、どの株式も反転するのだろう。そうして春まで上昇は続くと考えているよ。その後のことは、また後で考えれば良いよ。トロの考えを否定しているわけじゃない。しかし何故こんな水準まで、株が下げるのかな? そのほうが、よほど不思議だよ。

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時代や:でも何を買っていいやら…狙いは何処に添えるべきだろうね。

かたる:僕は二つのパターンがあると思うね。一つは大きく下げた銘柄のリバウンド狙いだね。もう一つは時代をリードする強い銘柄だね。昨年の夏から一貫して下げて、半値は当たり前だからね。中には1/3の銘柄もあるね。まぁ取り合えず、そろそろ決算も終わり新営業年度を見据えた戦略を立てなくてはならないだろう。今、発表されている数字は、同じ赤字でも意味が違うものがたくさんあるよ。

一時的な損失なら、売上が伸びていれば心配ないだろう。売上が減少して営業利益も減るようじゃ…。余程、魅力がない限り近付かないほうが良いだろうね。特に好業績の銘柄が下げている株を深追いするのは、慎重にしたほうが良いね。まぁ、通常は1回のリバウンドかな? 二度目、三度目はだんだん難しくなるね。だってボールはだんだん弾まなくなるよ。そうして、いずれ忘れられるんだね。そんな株がある日突然、息を吹き返すことがあるんだね。今年はそんな株の年だと思うよ。

時代や:中国の政府系のファンドもロシアも日本に投資したがっているようだね。中東は既に動いているようだし…

神主さん:しかし新興国の投資規模より、やはり欧米との力の差は歴然としているからなぁ~。

かたる:僕はアジアの投資を薦めるべきだと思うよ。小さな拘りなど必要ないね。日立が外資に落ちようが、他の企業が買収のターゲットにあがっても、日本のためには良いことだと思うがね。果たしてどんな展開で、今後、推移するのだろうね。頑張れ!日本株。

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投稿者 kataru : 2008年02月13日 18:47