未来かたる・時代や・トロ・神主さんの

今日の市況

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2008年09月30日

9月30日

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今日の話題は此方から…話しを進めたいと思います。
アメリカの金融危機に揺れる市場はどのくらいの激震なのか? 世界の中央銀行は金融システムを守る為に多額の流動性を導入していますが、リーマン・ショックからの金融連鎖破綻が広がっている様子が窺えます。しかし心配することはないのですが…その様子がLIBOR(ライボ)の推移から窺えます。

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LIBORとは…銀行間の金利の推移なのですが、
野村證券の解説によれば…

「ロンドン市場での銀行間平均貸し手金利のこと。株式・為替・金利などのデリバティブは、各々の原資産に関らず、必ずキャッシュフローに置き換えて価値を算出している。
その際のベースになるのが、LIBORやSWAPである。なぜならば、スワップやデリバティブでの実務計算では、割引率(ディスカウント率)やリスクフリーレートなどの基本レートは国債の利回り等から求めるのではなくLIBORやSWAPから導出しているからである。LIBORは英国銀行協会(BBA)により、日に一度発表されている。BBAは、毎営業日のロンドン時間午前11時の時点で指定16行に「対銀行貸出レート」をヒアリングし、上下4行の数字を除いた中8行の平均値を算出・発表している。」

(IRNETでは、ここまでです。続きはビスタニュースに書きます。ビスタニュースではIRNETの「今日の市況」のレポートを無料で読めますが、登録が必要です。自己責任原則が守られる人が、注意書きをよく読まれて納得されたうえで、登録し読んでください。下から登録できます。)

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2008年09月29日

9月29日

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今日は遅くなりました。
下のチャートが面白い形を示しています。昨日のビスタニュースの原稿で採り上げたのですが…今日は三菱UFJの話を話題に取り上げて見たいと思います。
(以下は文章を読みたい方は下の所からアクセスしビスタニュースで注意書きを御覧になってから、登録して読まれてください。勿論、無料ですが、一度、自己責任の確認の作業が必要になります。)

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2008年09月26日

9月26日

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米貯蓄金融大手ワシントン・ミューチュアルは事実上経営破たんしたそうです。WMの事業の大部分をJPモルガン・チェースが取得したそうです。更にRTC(整理信託公社)の設立に関し、議会との妥結が難しいとの報道もあったようですが、相場は概ね、妥結を見込んでいるようですね。日本株の光明は銀行株の値動きでしょう。代表的な三菱UFJはここ数日間、なかなか買わしてもらえず、下値を切り上げているようです。

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一方、信用期日の絡みでしょうか?
BRICs銘柄の値動きは重く、商船三井はバルティック海運指数が安値を付けていることもあり、株価も先頃の9月18日の安値を下回り、新安値を更新していました。昨日は財務内容の良い一般的な優良銘柄の純資産倍率割れを採り上げましたが、その動きは依然続いているようです。

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決算期末の為か? 
あるいはリーマンの玉の整理の為か? 
米国金融がらみの動きなのか? 

その理由は定かではありませんが、ポジションの変更が多く見られるようです。突発的に上がるもの…その動きが続かずに直ぐに下げに転じるもの…。色んな動きが見られ判断に苦しむ展開が続きます。

私は幾つかの相場のシナリオを用意し、相場の動きと自分の予想している相場と、常に修正を繰り返しています。銀行株の上げが相場を引っ張る展開が、一番大きな可能性を秘めているのでしょう。既に冒頭に採り上げた三菱UFJは既に3割程度、安値より上げています。その路線の延長線上のシナリオを一番に考えるのですが、違うケースも幾つか用意してあるわけです。どれを選択するかは、お客様の判断次第ですね。しかし基本的に難しい局面ですから、かなり余裕を持って、どちらでもいいように取り組んでいる次第です。この路線の続きや参考銘柄を幾つか考えてあるので、ビスタのレポートに採り上げるつもりです。

GSEへの公的資金投入は住宅ローン金利を引き下げており、今回の公的資金投入が決まれば、基本的に金融機関に余裕が生まれ、貸し出し枠が増える事になります。立ち直りへの準備は着々と整っているわけです。後はマインド・コントロールだけなのでしょう。
この世論を動かすのは、時期が整っていれば自然に流れるものですね。話は違いますが、日本のスーパーではバナナの売り切れが目立つそうで、輸入枠を増やそうにも急にできないとの話しですね。どうもテレビで「バナナ・ダイエット」なる番組に、感化された人が購入しているというのです。日本人らしいですね。いかにも…。

不思議なもので、ある暗示をかけておき、実際に株価が上がりだすと、我先に…と、多くの人は株を買うようになります。米国では人口が増えており金利が安いので、後は背中を押す政策が問題になりますね。実体経済がこれから悪化するので、住宅市況の低迷は、当分、掛かるという説がありますが…果たして、どんなものでしょうか? 

ここでもう一つ重要な事は「投資銀行」のあり方が、今回のサブプライム問題でどう変化するのか? この辺の見方が非常に重要だと思っています。私は反省を踏まえ、更なる飛躍のステップになると考えていますが、果たして時代は後退するのかどうか? 

仮に議会調整が上手く行ったとして、そのあとの相場展開はどうなるのか? 
重要な事はAIGは8.5%の上乗せ金利を…、GSは10%優先株の金利を払う現実が背景にあるのですね。この動きとRTCの綱引きをどう捉えるか? 
この結論が出れば、物色銘柄を選ぶのは簡単なのですが…。
来週から、実質的に10月相場になります。ようやく反発の上昇相場の時期になりますね。私が1-3月に続き、7-9月期は買い場と述べていたことが実現するかどうか? 
皆さんは、どんな対応をするのでしょうか?

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2008年09月25日

9月25日

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麻生内閣が発足し期待されていたリチャード・クーなどの証券会社経験者が入っていませんでした。新総裁に果たして日本国の現状を正確に捉える自覚があるのかどうか…同時に今日の日経新聞のトップには、NTT健保の保険料が来月から引き上げになると載っています。西濃運輸や京樽などの組合が解散し国民負担率は上がる一方です。今日、発表された貿易統計によれば8月としては異例の3240億円の赤字だそうで、1月以外は26年ぶりの結果だそうです。落ちぶれる日本を象徴する現象です。前からかたる君は時間がないと言ってきましたが、なんだか危ういシナリオを描く可能性も否定できないですね。

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2006年、妬みから地検が動き、司法の場ではブルドックの判決が、日本を異質な国と印象付けたようです。今日はあの松下が新安値を更新しています。まもなく純資産倍率1倍を割れる水準になります。既にソニーも割り、ロームは時価総額が7000億円しかないのです。しかし現金はなんと3500億円もあるのですよ。異常な株価があちらこちらで散見されます。

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何故、こういう現象が起こるのでしょうか?
世界の金融が未曾有の世界に突入したからと言う見方が多いのですが、かたる君は日本独自の問題の比重が高いと思っています。今日の日経産業新聞にヨロズの話しが載っていました。日産ショックの時に、日産に見捨てられ外資に買収され、今ではその危機をバネに優良企業の変身した現実が記事になっていました。改革を怠る日本は何れ含みを食いつくし落ちぶれるのです。少子高齢化でパイを作る話より、分配の話ばかりが話題になる現実はマスコミの責任でしょう。そのマスコミの代表選手は、外資規制に守られ効率的な報道が出来ないのです。故に、無借金の日本テレビの1株純資産が16153円なのに、時価はなんと10170円なのです。分かりますかね。この馬鹿らしい現実が…日本テレビの資産は優良ですよね。本社は港区東新橋です。簿価は幾らなのか?

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株で儲けるとか、儲けないとか言う以前の話なのです。
楽天にTBSをくれてやれば良いのですよ。フジテレビをライブドアに任せてみれば、日本は変わったかもしれません。少子高齢化を現実に迎え、何が正しい日本の選択の道なのか? 国民は何処まで税負担に耐え、どの社会を目指すのか? 一人ひとりが真剣に考え行動しないと、益々僕らの子どもの社会は悲惨な現実となります。息子が今年就職しました。なんと毎朝8時に家を出て帰るのが夜中の12時半です。異常な現実ですね。正社員で残業代はカットされ、働くけれど食えない現実です。65歳で年金生活に入り年金が少ないと文句を言い、旅行をして遊んで暮らしている人は恥ずかしくないのでしょうか? 先日、厚生労働省のキャリア官僚に、若者に夢を与える政策を実行して下さいとお願いしました。選挙のためか、何か知らないけれど、悲しい現実は続くのです。

こんな現実ですが…私は夢を捨てていません。追い込まれれば日本は大きく変化できる国です。江戸時代から明治維新も二転三転して日本は大きく変わることが出来ましたからね。NHKの篤姫は高視聴率を維持しているそうですが、時代がマッチしているから人気になるのでしょうか? 米国では大統領が議会に法案を通すように演説をしていたとか…興銀は投資銀行化を目指したわけですが、その投資銀行は否定され商業銀行に飲み込まれています。勝ち組といわれるゴールドマンまでが増資を実行するのですから…いやはや。しばらくは米国金融の行方が話題の中心で国内も銀行株を中心に展開されるのでしょう。この後に広がるパターンは色んな展開が考えられます。

10月から貸借銘柄に選ばれるヤフーやSUMCOどちらも強弱観が対立する人気株に育つ可能性を秘めていますね。今日の銀行の動きを見れば昨日の動きは、まんざらフロックではない印象です。松下の新安値の意味をどう考えるか? この辺りにも次の物色のヒントがあるかもしれません。ただ、流動性が乏しい為に、何処まで今の路線の延長線をのばせばいいか? あまり手を広げすぎると待たされる事になるし…いろんな流れが見えるのですがどれが正しい路線で、そのスピードがどの程度なのか? 米国の金融の行方と共に注目されますが、既に下値は限られ強気に対処する方針です。

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2008年09月24日

9月24日

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いや、驚きました。NY市場のこの2日間の下げです。てっきり今日の東京市場は安いのだろうと思い、買いの準備をして寄付きを待ちましたが、意に反し下がらないのです。
きっと次第に下げるだろうから、下げてきたら買おうかな?と気楽に待っていたら…
どうなっているのでしょう。逆行高をする始末です。期末の配当付きのためかな?とも思いましたが、兎も角ビックリしましたね。いつもの日経平均株価らしくなく強いのですからね。それとも決算期末の買戻しの玉の為でしょうか?

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NY市場が下げたのは、予想されていた議会の承認が取れるかどうか?と言う懸念だそうです。しかし、例の如くかたる君は強気の見方をしており、政策対応を促進させる為の市場の催促と言う相場の読みですね。市場経済の国だから大丈夫だという評価なのですが…実際はどうなるでしょう。今日の話題はバークシャー・ハザウェイがゴールドマン・サックス証券の発行する優先株式を50億ドル引き受けるという話しですね。いやはや…この優先株は年率10%の配当だそうで、しかも同じく50億ドル相当の普通株を115ドルで引き取れる権利が付いているそうです。すごい条件ですね。流石、バフェットです。時価は123ドルなのだそうです。

このGSに三井住友が増資を引き受けるという噂も出ていました。
今日の相場は野村證券のリーマンのアジアと欧州部門の買収を好感した話と三菱UFJ銀行のモルガンへの最大9000億円の出資の話を好感した内容でしたね。両社の株価とも高かったのです。NY市場は格下げされたGEの動きも影響したようです。GMに続き巨大産業が景気後退の影響を受けるという読みでしょう。一方、マイクロソフトが400億ドルの自社株買いを発表していましたね。

かたや実体経済は弱く、DRAMの価格が値下がりしているそうです。
Dramexchangeによれば、DDR2の1GB128mは1.42ドルとか…。ただDRAMメーカーは挙って減産に乗り出しており、韓国のハニックス、台湾の力昌、日本のエルピーダの減産度合いは6%にもなるそうです。その動きを先取りし台湾の半導体株は上がっているそうですが、どうなるか…。

株が上がれば、かたる君の予想も当たってきましたね。
先月後半から注目している金融株は上がっています。まぁ当たり前の話ですが…次なる狙いは何か? 相場が強くなりこの輪が広がるかどうか…この辺りが焦点になります。経団連の代表が中国を訪問しており、日本の景気に影響を与える政策にも注文を付けたのでしょう。株価へ梃入れを始めた中国も注目される段階に入って来たようです。ドライバルク市況もずいぶん下げましたからね。おそらく四季報予想は大きく変化するものと思われます。
大型金融株がどんどん続伸するような相場になるのか? 基本戦略な焦点を何処に捉えるか、予測しておくことは非常に重要です。どうしてか? 当たらなくても良いのです。
何故、その銘柄が上がるのか? 背景を捉えておかないと、相場が理解できずに相場に付いて行く事が出来ないのですね。
今日の相場は、新興株も高いものがありました。原油価格はここに来て急騰していますが、その背景はどうも買戻しの動きのようです。仮に原油価格が下がると仮定すると、どうなるでしょう? 米国金融が立ち上がると、どういう銘柄が続いて上がるのか? 

今、考えているヒントを書くとすれば、外人投資家が株を売ったから日本の相場が下がったという仮定ですね。あるいは実際に売らなくても懸念で下がった可能性もあります。その辺りの関連銘柄も考えています。兎に角、株式相場の背景は、いろいろな発想が背景にあります。投資はある意味でアイディアなのでしょうね。アイディアが時代にマッチすると仕掛けが成功するのでしょう。サブプライムから土地の値上がりとか…この背景を後で知ったわけですが…この動きを作る人が実際にいるのですね。
この辺りを理解できれば…大きな果実が手に入る夢は膨らむのです。

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2008年09月22日

9月22日

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アメリカの議会は26日までだそうで…、それまでに今回の一連の処置は間に合うのでしょうか? 日本では完全にアウトですね。この仕組みが出来上がれば、紆余曲折はあるでしょうが金融システムは守られますね。米国の仕組み上の話なのでしょうが、ゴールドマン・サックス証券とモルガン・スタンレー証券の銀行持ち株会社化をFRBは承認したそうで、これはすごい事ですね。証券会社の単独大手はなくなります。日本でも同様の現象が起こる可能性がありますね。今回の持ち株会社化は、たぶんFRBの融資の関係で銀行の持ち株会社にしないと融資が受けられないのじゃないかな? 違うかな?
でも、なにやら時代を感じさせる話しです。

今日の市場は買い気配から始まりましたが、伸び悩む銘柄が多かったですね。何故かな?と考えましたが、休みが間に入ること。日本人の投資家は基本的に日和見主義なので、カラ売りの買戻しが一巡すると、利食いをこなす買いが入り辛いのでしょう。板状況を見ると目先の売り物を買ってやれば、基本的に、あとは自然に業績が確りするなら、株価は上がるのですが…。なかなか今のような相場では、上値を買う投資家は少ないようです。
私はいつも如く、基本的にお客様が売ると言わない限り買い方針です。上がったと言っても基本的には下値圏ですからね。基本的に安値圏との認識です。私はこのラインで株価は底入れをしているのだと思います。

今後はいろいろ言われます。金融の後は自動車なのでしょう。GMは債務超過で資産売却をし始めていますからね。お金が切れればアウトでしょう。米国景気が直ぐに盛り上がるとは思えず、GMを中心とする自動車の世界的な統廃合は既定の路線なのでしょう。おそらく弱気派は、景気後退を掲げるのでしょう。しかし基本的に金融が立ち上がれば大丈夫なのです。日本の場合は地価の底入れまで駄目でしたね。私は知りませんが米国の不動産の利回りはどの程度なのでしょう?

住宅価格は2000年前後から上がり始め、サブプライムローンが多くなる2004年から上げ幅が加速します。下のグラフは被害の大きなマイアミの住宅価格の推移です。ケース・シラー住宅指数は2000年の1月の価格が100となっています。2006年の暮れにマイアミは280まで上昇します。NYは余りあがらずに215なのですね。ピークはマイアミの6ヶ月前です。先の調整しているNYは194ぐらいで下げ止まっています。マイアミは6月の数字で189ですね。かなり下がっています。仮にNYの水準なら2005年の4月の水準ですから、マイアミのその時期の数字は221ですね。既にその数字を下回っています。サブプライムローンが盛んになった2004年の1月とすれば、その時期のマイアミは164なのですね。そうするともう少し下げる余地がある。ただ良いラインに来ているように感じるのですね。

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ケース・シラー住宅価格指数が正確なわけじゃないし、マイアミとNYを比較することがおかしいのかもしれません。ここで言いたいのは、やはり住宅価格の動向は重要なのでしょう。一方、土地がらみの証券は、新しく出来る公社が買うから、完全に地価の動向から分離できるので、優良な債権はそのまま自己が持ち続け、政府が作る公社には粗悪な証券が持ち込まれると考えたほうが無難かもしれません。完全に分離されるなら、意外に早期の住宅価格底入れが確認される可能性がありますね。ノンリコースローンが主体のアメリカだから、やり直しがきくので、景気(消費)の落ち込みは小さなものになるかもしれません。この辺りの読みと中国経済の読みが、今後の相場の動向や株価位置を決めるのでしょう。

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2008年09月19日

9月19日

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先ず、お詫びです。株式相場の混乱の為か…登録作業の混乱の為か…、ネットが込んでいまして、昨日の「今日の市況」のアップが今朝に遅れました。ごめんなさい。
最近、ビスタへの移管の為に登録作業のアクセスが多いのかもしれません。同じような事態は避けたいので、なるべく分散して登録をお願いしている次第です。

勿論、これまで同様に無料でIRNETの「今日の市況」は読んでいただけます。ただ注意書きを読まれ、自己責任原則が守れる方のみのサイトになります。当たり前の話ですが…やはり、かたるの失敗を踏まえ確認作業が必要だと判断したのです。面倒ですが仕方ないですね。下のところからジャンプできます。実際に移行すると、当日はかなりの混乱が予想されます。故にお願い申し上げている次第です。

日本と株式に対する対応が、全然、違うなぁ~と感じますね。
流石、市場主義の本家、アメリカです。日本ではバブルが崩壊したと実感し株式相場が急落したのは1990年です。総量規制から抜け道である住専が破綻し未だに1989年のバブルの清算が済んでいないのです。みずほは不良債権処理に苦しみ、2003年の1兆円の優先株発行により助かったのです。しかしその優先株の処理は未だに完了していません。本日、みずほは、自社株買いした株式を償却することを発表しました。この優先株の転換価格がおよそ537千円です。この処理が終って、初めてバブルの清算が終るのですね。実に20年の歳月が掛かっています。しかしアメリカはニューセンチュリーの発覚は昨年の春ですね。FRBの利下げが昨年9月18日に1年前です。ついに米国政府は不動産の不良債権を買い取る整理信託公社(RTC)の設立を検討していると言います。実現すれば、僅か1年半です。

市場主義ではスピードが大切なのですね。私は今回の失敗を通じて、失敗したら売る事に方針を転換しようと思っています。米国でもAIGの株価は、今年の3月には40ドルしていたのです。フレディマックも25ドルです。おそらく日本の株価もグローバル規準になるのでしょう。それにしても米国政府は、なりふり構わず、やれることは何でもやると言う態度に見えてきました。ダウ・ジョーンズ通信によればNY州のクオモ司法長官がカラ売りに関する広範囲な捜査に乗り出すとか…。最近、同じような事例がありましたね。原油価格の相場操縦で…あの規制から原油価格は下げました。同じことが…。今度は逆ですがあるかもしれません。イギリスも金融株に対するカラ売り規制を導入するそうです。自由な国を理想とする国で異例の処置が続きます。

世界的にロシアも政府が株を買う? 中国もファンドが銀行株中心に株を買う? 世界中の政府が買うということは、株を上げるということですね。相手は何でもできる政府ですからね。

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故に、基本路線は買い場なのでしょう。今日も基本は買い乗せに動いています。しかし、お客様からの要望があれば利食いもしています。でも、おそらく潮目は変わっているのでしょう。今日の日経新聞には、ソニーの株価の純資産割れが報じられていました。いやはや…理屈が成り立ちません。先日、ブリヂストンの話しをしましたね。まぁ、あの会社は原油安が追い風です。同じように東レが賑わっています。しかし景気の減速が予想され、減益になるのでしょうが、黒字で配当をしており無借金のロームまで純資産を割っているとは…。ソニーの報道を見て驚きました。住友鉱山の話だけではないのですね。森精機も似たようなもの。恐い話しです。ブルドックソースや村上逮捕、挙句に新日鐵、フジテレビ、TBSなどの、会社の私物化が株価を崩しているのでしょう。

そんな中で、日本電産は大きく評価できますね。この時期に東洋電機のTOBです。バフェット傘下の会社が、電力・ガス大手のコンステレーションを買収するとか…。日米共にM&Aが盛んになって良い時期のはずです。無借金の黒字で配当をしている会社が、純資産を割っている。異常な株価水準は続いているわけです。そんな中で銀行株を中心に株価は上がってきました。多くの人は未だに疑心暗鬼。当たり前でしょう。しかし政策当局の意図を考えれば馬鹿になって買う時期でしょう。これからGMなどの実態景気悪化の悪材料が次々に表面化するでしょうが、不景気の株高にならないかな? …と、密かに願っているのです。もともと、かたるが考えていたもっとも早い回復パターンが、GSEへの公的資金投入からの相場の立ち上がりです。この段階から新しい相場がスタートする筈です。

実際、本音を言えば来年の1月から3月かな? とも考えていました。金融政策効果は確実に成果を上げるはずです。だから来年かな? とも考えていたのです。しかしこの株価の上げ方は本物の匂いがしますね。故に強気のかたる君はガンガン買い増し方針です。残念ながら応援する新興株が主軸ではありません。主軸は金融相場銘柄ですね。しかし新興株の板は枯れており、人気になればあっという間に、2倍、3倍に変化する可能性もあるのでしょう。さぁ、頑張ろうね。損を取り戻すために…

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2008年09月18日

9月18日

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NY市場の動きには少し驚かされましたね。なぜ昨晩、あんなに下げたのでしょうか? 
折角、AIGに救済の手を差し伸べたのに…。このAIGの処理も、どうも民間同士で処理をしろと言う意味合いが強いようで、かなり高い金利での融資のようです。長く借り入れることは出来ないようですね。結果的に資産売却か、身売りを選択される可能性もありそうですね。この処理を嫌気したのかな? 資産圧縮に拍車が掛かることは事実なので…リーマンのように倒産と似ているという捉え方でしょうか? 

それとも金価格が高騰している所を見ると、ダブル・スタンダードと言う処置を嫌ったドル不振から来る下げなのでしょうか? 株安にも色んな見方が存在するのですね。
実はかたるは、もう一つの見方を選択したわけで、その理由は次のチャートがヒントです。

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今日の日経新聞の解説によると、リーマン証券との間で取引していたデリバティブの担保としてヤフーが差し入れてあり、その処分売りで株価が下げたと言うような観測記事が載っていました。本当かな? 確かに有り得る話しです。世界的にこのような玉はかなりあるでしょう。リーマンが清算に動くので、その売り物が切っ掛けになり不安定な市場の下げを加速したと言う解釈も成り立ちますね。仮にリーマンがらみであれば、1週間から2週間程度が山場。しかし財産は保全されており処分するにしても時間が掛かるでしょう。

金融が役目を放棄し始め、GMなどの自動車株の動向が、次の焦点になるのでしょうか?仮に金融からの連鎖が働くと、景気の後退局面は長引く事になります。しかしかたる君はポールソンがリーマンを破綻させたのは、政策当局の見込み違いではなく、出口に近付いているからだと読んでいるわけです。その理由はビスタニュースの原稿に書かれています。そのような要因があるので、ポールソン財務長官はリーマンの破綻をほっといた。

きっと古巣のゴールマンサックスが儲けるために買い場を求めたのでは…と窺った見方をしているわけです。仮にこの説が正しいなら、まもなくNY市場は大幅高して、年末年始の相場を迎えますが、再び来年初めには弱くなり本格的に立ち上がりは、来年の春と言う株のシナリオが見えるのです。

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実は、この説をかたるは採用し動いており、今日も銀行株を買っておるわけです。
相場を眺めていると、いろんな面で株価が下値に届きつつあると言う現象が見られます。住友化学と三菱ケミカルの株価の逆転劇は原油価格の影響でしょうか? 更にこの株安の最中に東レの反発。買いたいと思い狙っていたけれど、なかなか下げないTOTOですが、今日はとうとう大幅高し、ついに700円割れはなかったようです。一方で新日鐵は400円大台を割りましたね。株式持合いをした銀行や取引先企業は大変ですね。そんな時代ではないのに…。

新しい時代に対応する為に、取引先からの株式の持ち合いを断る勇気と同じように、株の投資では損切りをする勇気も必要なようですね。あぁ、僕も時代錯誤の人間か…株屋も厳しい時代です。野村證券はこの8年間で僅か3ヶ月間しかなかった株価位置に突入しました。

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2008年09月17日

9月17日

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何故、リーマンが駄目でAIGが救済されたのか?
昨日、私はベアスターンズの時は突発的で、臨時対応が必要だったと語ったポールソンの談話を、米国市場は既にサブプライム問題脱出の体制が整ったからと解釈したのですが…。それではAIGのFRBによる救済は、どういう意味なのか? 今日は考えさせられました。私の読みは間違っていたのかどうか? 今日のキーワードはこの考え方ですね。実はFRBが最初に利下げしたのは昨年の9月18日です。いきなり0.5%金利を下げました。下のグラフを見てもわかるように、昨年より今年1月にかなり慌ててFRBは利下げをしています。1月22日に0.75%、1月30日に0.50%と異例の対応ですね。そうして今回は市場が利下げを予想していたのに見送りです。

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私は今回の対応をみて、こう考えました。当局の判断はAIGの融資要請に民間機関は応じる体力があったと判断したのだと思います。つまりリーマンは仕方ないにしても、AIGには民間が救済の手を差し伸べると判断したのではないでしょうか? しかし結果は…まぁ、私らしい強気の読み筋ですね。

もう一つは、今日の日経新聞の春秋ですね。『破綻した米国4位の証券大手リーマン・ブラザーズの問題点を、救済対象を同3位のメリルリンチに変えたバンク・オブ・アメリカのCEOは、「グリード(貪欲(どんよく))」と言い切っている。』と書いてありましたね。

何故、こんな話しが重要なのかと言えば…。

こんな感じで…、これからのIRNETの「今日の市況」おしまいにして、ビスタには続きをこんな風に書こうかと思っています。下記の所から無料で登録できますが、注意書きをよくお読みになり、自己責任が厳守できる方が登録して下さいね。

この見方を正しく理解できれば、金融当局の米国金融の状態の把握の仕方が分かるからです。私は既に住宅価格の下落からのサブプライム問題は出口に近付いていると思っているわけです。だから、あえてリーマンを救済しなかったと思っているのですね。しかしその結果を見て金融当局は少し慌てたのでしょう。この考えが正しければ、株式市場は上がる事になります。

リーマンショックが尾をひいているようで、個別株の動きにも影響が出ているようです。例えば、注目している武富士はCDSの価格が179ポイントあがり756になったと言う事で売られていましたね。同時に武富士は自社株買いを実施しており、私には市場の動きは奇妙に見えました。アコムはかなり上の価格で三菱が傘下におさめる為にTOBを実施しています。株価は色んな見方がありますね。日本電産の永守さんは東洋電機に対し時価の2倍の635円でTOBを掛けました。会社には大きな価値があるということです。それでは市場でついている株価はおかしいのかな? と考えるのが普通ですね。バンク・オブ・アメリカが、危ういと市場評価されたメリルを29ドルで評価したのですね。私は武富士もかなりの価値があると考えているのですが…果たしてどっちが正しいのか?

一方、色んな現象がこの株安の中で進行しています。
携帯コンテンツのインデックスはサウジアラビアの投資会社、Basil Investment Holding Coと業務、資本提携をし、新会社を興しサウジアラビアにおいては、2006年に第3世代モバイル通信の商用サービスが開始するのだそうです。なんでも市場から株式を買って資本提携をすると日経産業新聞に報じられていました。規模は未定。

また同じく注目しているDeNAのモバゲーは健全サイトの認定を受け、アメリカ(英語圏)でもモバゲーの展開を開始したとか…。フルスピードは好業績で…。一時、圧倒的に人気を保持していた新興株は、現在はボロボロになっています。ヤフーなどは新安値を更新していますからね。まぁ、新興株だけじゃありません。理屈が付かない水準まで、叩き売られている株式は多くみられますね。

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松下が2000円を割れるのは久しぶりですね。シャープにしてもかなり乖離が開いてきました。幾ら受注が減っているといっても、オークマの株価はどうやって理屈を付けるのでしょう? やはり私には…そろそろ一体、株価って何なのだろう? と疑問を覚える水準に来ましたね。あまりにも流動性の欠如から、正常な株価が付かなくなっているように思うのですね。しかし市場は市場です。もっと、もっと日本にも東洋電機のようなTOBが盛んになっても良いのでしょう。株価を意識しない経営者は失格の筈です。

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2008年09月16日

9月16日

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NY市場はリーマン証券の破綻を受け大幅安し日本株も下げましたね。市場では次はAIGと言う見方で金融連鎖破綻を懸念しているような動きです。しかし今回の声明をよくみれば、あまり深刻に考える必要はないように感じました。

私はSNSで昨日の夕方このニュースを知りました。最初の印象が「あぁ、そうか…これで早まるといいな。」と感じました。そうしてニュースを聞いていたら…『ポールソン長官は市場の安定と秩序が最重要だと強調した上で「国内外の監督当局や米議会と連携し、さらに必要な行動をとる」と表明した。ただ公的資金による企業救済は「理由もなく軽々しく実施すべきでない」とし、今後も公的資金投入は最小限にすべきだとの考えを示した。一方、政府管理下に置く形で先に政府系住宅金融大手2社を救済したのは「金融市場だけでなく、住宅市場に大きな影響がある」とし、必要な措置だったと強調。証券大手ベアー・スターンズを3月に救済し大手銀行による買収を後押ししたのは、突然の事態で準備が整わず「状況が違う」ためと述べた。』と報道されていました。

つまり準備期間があったのにも拘らず必要な手段をとらない方が悪いと言うことを述べていますね。この発言の背景を考えれば当局は事態を把握しており、リーマンの破綻でも金融連鎖倒産は起きないと述べているのですね。リーマンがなくなろうが、米国は大丈夫だと述べているのです。なるほど…やはりそうか…と、私は考えたわけです。ビスタニュースで昨日書いたレポートの主旨は間違ってないと思っている次第です。だから今日も日本の銀行株を買いました。もう少し下げればいいのに…なんて暢気に構えていたわけです。サブプライム問題の終わりを宣言したようなものですね。強気派のかたる君は、この発言を聞いてこのように考えたのです。

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ただチャートは嫌な形ですね。週足のチャートだけみると、まだどんどん下がるような錯覚に陥ります。しかしこんな時は時間軸を伸ばしてみるのですね。そうすると…どうでしょう?堅い水準に突入しますね。10500円前後から12000円ラインはかなりの時間滞在している期間です。2003年の10月に11238円から2005年4月が10770円です。このラインを破るのは、何かもっと大変なことが起きないと…そんな風に思いますね。先日、株式教室でブリヂストンの話しを書きました。世界でも指折りの会社が純資産倍率1倍を割るなんて…。自分で考えれば良いのです。世の中には良識があるものです。お金持ちは密かに、チャンスだと考えているのでしょう。

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2008年09月12日

9月12日

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日本のGDP、四半期の2次速報が発表されました。
サブプライムローンの震源地の米国のGDPはプラスなのに、何故、日本はマイナスなのでしょうか? 外需のマイナスは13四半期ぶりだそうです。3年と3ヶ月と言うことですね。米国ではリーマンがバンカメに買収されると言う話しが出ているようです。昨日掲げたメリルは19.43となり新安値を更新していますね。リーマンに続き米国の金融動向は依然注目されますね。

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昨日、月足チャートを示しましたBRICs関連の代表株コマツは信用買い残が重く株価が下げている割に鈍い動きのようです。市況ものの海運株も新安値を更新しています。ドライバルクで利益を上げる商船三井はこの分では利益が急減するでしょう。ただここから更に大きく崩れるかどうか…意見が分かれるところでしょう。

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東芝の月足6ヶ月乖離率が31%を超え始めています。半導体部門が赤字なのです。この市況の行方が一つの焦点になりますが、もう一つは年金資金の積み立て不足問題があります。株式が値下がりし東芝は多額の積み立てを迫られています。株が下がるといろんな面でマイナスなのですが、嘗ての日銀総裁の三重野さんは、株が下がろうが、土地が下がろうが景気に関係ないと戯けたことを述べたことがあります。そういえば昨日だったかな?澄田元日銀総裁が亡くなられました。円高局面の時に低金利政策を継続させバブルを発生した張本人です。彼は長らくユニセフの会長をされておられました。事務次官、輸出銀行、日銀、ユニセフか…

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自民党総裁選挙が賑やかになってきましたね。私は中川氏の考え方に近いのでしょう。
だから小池百合子派と言う事になりますね。今日は小泉元総理大臣も応援するとか…。この報道の影に隠れていますが、民主党の小沢氏は官僚脱却論を述べています。実現できるのか怪しいものですが、一度ぐらい賭けてみたい気がします。日本の仕組みを根底から考える時期に来ているようで、外需に頼る加工貿易体制は古い考え方のようにも感じます。

今日の相場は意外に強い印象を持ちました。狙っている通りの相場展開が始まったように感じるのです。分からない部分がまだ多くありますが、とりあえず3連休を控え高くなりホッとしています。

さてまだ「今日の市況」を読むための登録が出来てない人は、この3連休中にやって下さい。そろそろ登録人数も減り始め、ビスタニュースだけで書き始めて大丈夫かな? 今回、未来かたる君は大きな相場の読み間違いをして、多大な損失を被っているわけです。他人の意見を鵜呑みにしない、基本的に自己責任が守れる方だけが読んでいただきたいのです。注意書きを、よく読まれて参加してくださいね。今日は遅くなり簡単にしました。

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2008年09月11日

9月11日

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NY市場は弱含みの展開を続けています。リーマンの増資が失敗したと言う報道が効いているようです。これからメリルリンチとシティーバンクの決算がある訳で海の向こうの事なので分かりませんが…かなり苦しいのでしょう。有力子会社のブルームバーグやブラックロックを売却すると言いますからね。できれば増資を考えますが危ないとなれば誰も引き受けなくなりますから、仕方なく売れる資産を売却する事になります。そうして損失を埋めることができなければ、信用が失われて資金の引き上げが行われ、あっという間に倒産することはありますからね。特に金融や不動産は恐いのです。通常の状態なら充分な自己資本比率20%以上も今のような時期になると、なんとも言えないものです。

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わが国でも信金中央金庫が経営不振行への準備で2200億円の増資を実施するそうです。私のお客様の材木屋さんは建築基準改定などを見込み早くから必要のない資金を準備していました。来年一杯、仕事が駄目でも大丈夫なように早めに資金準備をしていました。案の定、取引先は今年に入り倒産し始め売掛金が回収できない事態になっています。このような時期は手元資金をキャッシュで積み上げるのです。株も同じですね。基本的に株はリスク商品なので債券などの元本保証商品に転換します。同じ株式でもディフェンシブストックが主流になります。私は新興株派だったのですが、ここまで景気が悪化すると市場の流動性は失われ限られた大型株しかまともな株価が付かない事態になります。その様子がブリヂストンの株価ですね。このような例は他に沢山あります。流動性の欠如は激しい株価の値動きになります。市場に厚みがなく市場参加者が少ないことが窺えます。

日本では株式投資への理解は希薄で失われた時代を通じて新しい世代がIT銘柄を中心に株式市場に参入しました。折角、新世代が市場参入したのですが、この人たちにとってITバブルと今回の試練は二度目になるのでしょう。しかし今回の方がITバブルよりきついようです。市場の今の焦点は米国金融の立ち上がりです。日本株の動向を左右するのは残念ながら外人投資家で彼らの動きが注目されるわけです。故にかたるは米国の金融株を中心に相場展開を考えているわけです。GSEへの資本投入により住宅ローンの金利は下がり始めました。サブプライム問題の元である住宅価格の動向が注目されるわけです。ITバブル後の2002年から2003年もそうでしたが、今の時期もあの当時の様相を市場は示しているのでしょう。新興株は下げずに頑張っていますが、明確な上昇波動には至っていません。まるで2002年から2003年の相場を写しているような展開ですね。

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次に来るシナリオは決まっています。景気循環から物色される動向は決まっているのですが、いつ来るのか分からないのですね。しかし私はかなり近いと考えています。金融相場銘柄は良いのですが、ここに来て市況ものが多いBRICs銘柄が急落しています。コマツが代表例でしょうか? この背景は米国のみならずBRICsの景気減速懸念が背景にあります。しかし中国の消費者物価は落ち着きを取り戻しつつあります。8月は4.9%まで落ちています。来月予定されている共産党大会では再び成長に舵が切られるでしょう。GDPの成長率は減速するでしょうが大きく落ち込むものではないでしょう。ここに来て原油価格も下げ始め好材料が評価されず悪材料ばかりがクローズアップされています。住友鉱山のように純資産倍率1倍を割れるものも散見され始めあまり過度の悲観はどうかな?昨日は東芝を掲げましたが今日はコマツの月足です。この乖離率はすごいですね。どんな株も、通常はリバウンドするものですね。

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2008年09月10日

9月10日

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NY市場はリーマンの増資失敗懸念が台頭し大きく下げたようです。問題は米国の住宅価格動向の推移です。この価格が私はこれから半年程度で、落ち着き場合によれば上がるのではないかと考えているのです。GSEへの公的資金投入で昨日は住宅ローンの金利が注目されると述べました。今朝の話題ではかなり金利は下げており6%を割れ始めているとの報道もあるようです。来週に予定されるリーマンの決算や来月のメリル、シティーの決算が注目されますが、私は何度も言うように強気です。7-9月の下げは今年1-3月のパターンに似ていると思っているわけで、ここの安値は年末年始の株高に繋がると見ているわけです。業種は好業績の新興株と新しい相場を予感させる金融相場銘柄が中心と考えているのですね。

今日は住宅ローン金利の推移のグラフを探す余裕もないのですが、いずれ…。誰か見つけたら教えてください。30年もの固定住宅ローンの統計資料があれば一番うれしいですね。自分でデータをエクセルに落としてグラフか出来ますからね。まぁ、新聞に載っているからみればイメージは分かるでしょう。今、一番ホットなのは米国の金融株の動向ですね。ここに世界中の注目が集まっている筈です。当然、日本の銀行株も人気になっています。三菱東京の動きは強かったですね。

BRICs銘柄は弱く、金融、証券、不動産が強い展開でしたね。私はこのような流れと共に、新興株の相場の流れもあると考えています。つまり順番に取り上げるべきだと思っているのです。市場には色んな意見があるので投資家それぞれが考えれば良い訳ですが、自分が投資をする根拠を明らかにしなくはなりません。株が上がるから買う下がるから売ると言う付和雷同型の動きにならずに、自分の価値観を大切にするべきだと思います。他人の意見など、どうでも良いのですが、その意見を参考にするなら、自分なりに他人の意見を良く理解すべきですね。

銀行御三家の出来高はよく出来ていますね。この背景にある動きは、此方のページにヒントがあります。半導体価格は非常に厳しい動向のようです。エルピーダや東芝の株価は急落していますね。東芝は売られ過ぎのように感じますね。完全に下向きなのですが、それにしても乖離幅が大きいと思っています。きっと持っている人は大変でしょう。このように駄目な銘柄の処分の仕方と言うものがあります。同じ駄目なものでも損金をなるべく少なくする為に、私なら乖離が開いている段階で、一度買いを入れます。そうして移動平均線に接近したら売ります。同じ損をするにしてもなるべく少ないほうが良いですからね。

一方、買いを考えられている方は、一度、打診買いを入れる段階でしょう。東芝は残念ながら本筋ではなく、全体相場が上がっても中心になりえず流れが違います。しかし、どんな株も全体の相場が戻れば東芝も戻るものです。ただ信用買い残が重く何処まで戻るか? おそらく赤字の可能性もありますからね。投資には色んな方法があります。人気の銘柄を買うやり方や大きく下げている株を狙うものも…今日は疲れているからこの辺で…

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2008年09月09日

9月09日

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いやはや…なかなか市場心理は直ぐには変わらないものですね。
NY市場はGSEへの公的資金投入を受けても劇的な変化はなく、少しずつ効果が出ているように感じるのですが、目に見えた変化になっていないために、他人任せの日本市場も株価下落の「慣性の法則」が生きているような市場動向でした。しかし相場の中身をみると確実に変化の芽を感じるのですね。ジョイントへのオリックスの支援が好感され、大きく売られていた不動産関連株は株価が上がっていますし、昨日、ストップ高をした大手銀行株の株価も堅調でした。一方、BRICs関連株は信用期日もあるのでしょうが弱い展開を続けています。

注目されるのはGSEへの公的資金投入により安全性が増すので、住宅ローン金利の低下効果が出ることですね。これからの注目はこの点が一つの焦点でしょう。現在は6.7%前後でしょうか? 此方のサイトから日々の金利動向が分かります。何故、株屋の僕がアメリカのホームページを見て能力もないのに一所懸命に買い材料を探さなくてはならないのかな?…と時々考えますね。日本の新聞やテレビはネガティブな報道ばかりなので真実を伝えてないように感じるのですね。

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だってサブプライムローンの証券を組み込んだ証券のABXの価格はトリプルAで53ですね。つまり47も安いのです。住宅価格の下落は落ち込みの激しいところでも20%から30%程度でしょう。40%も…まだ下落はしていませんね。…と言うことはリーマンやこれから決算を迎えるメリル、シティは過剰に引き当てを積み立てる事になりますね。金融問題は既に出口が見え始めているから…急速に値戻しする可能性があるのです。だからシティーバンクは、これから決算を迎えるのに株価は20ドル以上しているのでしょう。

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またフィデラルフィア証券取引所に上場されている住宅産業の指数はこんな動きですね。SOX指数は有名だけれど…HGXなんて、あんまり聞きませんからね。しかしあるのです。HGXが上がるという事は、住宅産業は上向いている事になります。つまり住宅価格も上がる方向にあるということでしょう。そんなわけでアメリカの金融株は早晩立ち上がるし日本の金融株も上がるという連想が働くわけですね。ところが…です。日本のアナリストは何処の資料を見てもみんな弱気ばかりで…赤信号を皆で渡れば恐くないという連中ばかりですね。日経新聞などはその代表格です。

市場には色んな意見があります。弱気の意見は沢山ありますが、強気の意見がないから、あえて僕が探して代弁者にならないと…日本の株は安値で外国人に拾われますね。
まぁ、後出しジャンケンをするから大丈夫。
官庁も裁判所も外人投資家より日本の鎖国論理を通すから…と言う意見もありますが…
この食物自給率で…資源のない日本で…鎖国政策が出来ますか?
だからあえて強気を述べていますが…はぁ、それにしても、だらしのない市場ですね。まぁ、僕ら証券マンの責任ですが投資家も株価に左右されない自分の価値観を持って欲しいのですね。

さて個別株ではサラ金屋のアコムが三菱UFJよりTOBを受け4000円とか…。妥当な評価なのですね。今のサラ金株の時価が安すぎるのです。だって先日の新生銀行もGEコンシューマーの株を5800億円と言う高い価格で買い取ったのですね。(まぁ、付帯条件が付いていましたが…)
後は…マツダぐらいでしょうかね。中国での販売目標を半減したニュースが…。昨日、内閣府から街角景気が発表され更に悪化していますね。しかし鉱工業生産指数はそう落ちてないのです。この意味は先日、解説しましたからね。兎も角、弱いながらも、ほのかな光が差し込んだ市場かな?

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2008年09月08日

9月08日

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米国では前から噂されていたGSE(ファニーメイ、フレディーマック)への公的資金投入が実現しました。これを受けて日本の銀行株が軒並みストップ高を付けています。この動きを受けて「自然な流れだが日本の金融機関の要因で買われた訳でなく勢いは続きそうもない」とJPモルガンの笹島氏は述べているとか…このような考え方が一般的なようですが…

「強き相場は悲観の中で生まれ懐疑の中で育つ…」と言われますからね。どうなるでしょう? この処置の背景は米国の雇用統計が発表され、予想以上に悪化している現実を見ての対応を、世界で最初に市場が開く東京市場の開始前の日曜日にポールソン財務長官は発表したのですね。流石に市場経済の国ですね。市場の反応を見ての対応でスピードが違います。

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市場には色んな意見がありますが、私は当初からこの動きを想像していました。
まさか、このタイミングで出るとは思っていませんでしたが、米国政府が政府系金融機関とは言え、公的資金を投入すると言うメッセージは大きなものだと思います。中国は実際にGSEの発行する債券の持ち高を減らしていましたからね。まだ市場には、一部の少数派意見ですが、今回の世界経済は本格的な景気後退ではなく踊り場だと言う説がありますね。日経ビジネスには、スフィンクスの藻谷さんの意見が載っています。輸出額の推移でみるのが正しいのかどうか分かりませんが、極端な今の悲観論は間違っていると思います。

ケース・シラー住宅価格指数をよく調べてみる必要がある。もともとサブプライム問題の原点は住宅価格の推移ですね。銀行の不良債権問題からデリバティブを利用した金融商品の値下がりが、世界の景気を押し下げ、株価を下げています。しかし、よく考えて欲しいのですが、もっとも値下がりしているマイアミの住宅価格でさえ、前月比の動きで見ればこの状況です。まだマイナス圏ですが急速に上向き始めています。

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全米20都市のうち既に9都市で前月比では住宅価格指数は値上がりしているのです。
こんな環境下での今回の公的資金投入です。米国の金融市場が落ち着けば世界に流動性が再び供給されます。お金は余っているのです。心配だから極端に動きが萎縮しているのです。東証一部市場で半数以上の企業が純資産を割り込む時価総額なのですよ。ブリヂストンのチャートを掲載し、如何に行き過ぎの市場か何度も述べていますね。世界で一番の会社が、黒字で配当を実施しているのに、幾ら先行きが暗いと言っても純資産を割り込むなんて…。東京駅前のブリヂストン美術館を見たことがある人なら、異常な株価だと言うのが分かると思います。

いつの時代も市場は極端に動きます。特に政治が混迷し世界情勢が不安定な今、市場が過敏に反応するのは解らない訳ではありませんが、やはり異常ですね。自分で調べないから株価の流れに負けるのですね。私は、なけなしのお金で株を買いました。金曜日に最初の打診を金融株に入れました。そうして、今日を迎えストップ高の金融株を、再び買いに行きました。大きな流れが変化していると思っています。色んな意見があるでしょう。相場はまだ不安定ですから、当然ぶれるでしょうが方向性は決まっています。日本の政策が間違っているから株はまだ下がる。…と言う意見もあるでしょう。しかし東京市場は既にグローバル化しており、海外勢の売買比率が55%とも言われるなかで、主要売買者の投資マインドが市場に影響を与えない筈ありません。私は既にNY市場も、ロンドンも、東京も市場経済の流れの中で動いていると思います。東京だけが独自基準で動くことは不可能なのでしょう。

米国政府が市場に、住宅関連産業に、お金を投じたと言うことは、その産業は既に立ち上がると言うことです。当然、住宅で苦しんだ金融も元気になります。米国の金融が元気になれば、世界経済も元気になります。投資の真髄は原点を見ることだと思います。米国政府の行動は、住宅価格の先行きに明るさを示し、この行動を見た投資家は動くでしょうね。私はその行動が、当然の帰結だと考えています。故に日本株も大きな転機が来たと思っています。果たして外れ続けているかたる君の読みは当たるでしょうか?

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2008年09月05日

9月05日

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NY市場の大幅な下落は驚きでした。
週足を参考にすると止まるように見えますが月足では調整は不十分に感じられます。遅い回復パターンを念頭に置けば、来年の10月頃まで基本的に上昇波動に移れない可能性もあります。しかし2007年の上昇相場はシコリが少なく短期調整なので、2006年7月の位置で下値を確認する可能性もあります。つまり10600ドルから10800ドル付近ですね。念頭に置いている予想は2006年の「W底」の底入れパターンを想定しています。このラインは堅く2005年3月の10984ドル、2000年1月の11750ドルなど…1999年から2005年までの株価ラインの滞在期間は長く10000ドル割れを視野に入れる必要はないと思われます。やはり2007年の高値の形成が素直な点、その後の一本調子の下げなどを考慮すれば11000ドル付近の壁は厚いと考え、一旦は下げ止まり経済情勢を観察するポイントになるのでしょう。

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さて今日は一斉に売り気配から入りました。先物の仕掛けもかなりあったようです。コマツは続落、住友鉱山も然り、今日は新たにBRICs関連の商船三井が新安値を形成しました。一方、次の主役と期待される銀行は昨日の三井住友に続き三菱UFJが新安値です。まだ新安値を割ってないは鉄鋼の新日鐵や三菱商事など銀行の中ではみずほも割れていません。この辺りの動きは注目されるわけです。住友鉱山の第一四半期の1株純資産は1056円です。今期末は市況の悪化を考慮しても1150円ほどなるでしょう。今日の株価は1153円です。昨年の人気株で割安感があるので信用の買い付きも多く整理に時間が掛かるのでしょう。ここから下に振れるようなら買いに歩があると考えています。

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同じように人気株だった商社をどう捉えるか?
資源高の恩恵を受けて利益が膨らんだわけですが、基本的にBRICs経済は拡大するのでしょう。米国の金融が落ち着けば資金提供も再開される事でしょう。グローバル化になれば、なるほど、商社機能の仲介ビジネスは栄えると思います。鉄鉱石や石炭、原油などの、昨年の上げのメッキ(上積み分)がはげれば、その後の商社の利益は急減することはないと思います。アフリカの企業などと取引する場合、どうしても商社の信用補完能力が必要になるからです。ただ目先は資源高で膨らんだ利益の減少度合いが分からず、株価の上昇を望むことは難しいでしょう。当面は戻り売りのリバウンド相場なのでしょう。

仮にBRICsの復活相場があると仮定すればどんな場合でしょう。
米国の金融問題が早急に収拾し、中国の成長が加速する場合ですね。来月、中国では共産党大会が開かれ、インフレの収拾が確認されつつありますから、急落した株価のてこ入れ策、つまり成長力を落とさない処置を講じると思います。インフレ収拾の政策目標から、成長へ再び舵を切るのでしょう。つまり二大懸念材料の収拾の度合いが、BRICs銘柄の株価復活を決めるのでしょう。私は基本的にボックス相場を想定しています。昨年の高値はなかなか抜けないでしょうね。

ここに来て昨年人気株のBRICs株の急落が目に付きますが、半導体などは新安値を更新していますね。エルピーダの坂本社長の新聞記事では「この状態で競争をするより、体力のあるうちに果敢に新工場建設などを通じて生産力をアップし競争を勝ち抜きたい」と述べています。僕のような人間ですね。果敢に攻め続けるわけです。バブル人間ですね。勝者になるか、それとも破綻するか? 二つに一つの戦略のように感じました。
半導体はコストダウンの競争ですからね。大口径シリコンウェハーに対応する為に、大型の設備投資を繰り返し、1ギガ辺りの製造コストを安くしています。現在は赤字操業です。積極果敢に挑戦するわけですね。シェア獲得の為に最近技術への投資を加速させています。誰が先に倒れるかの体力競争です。販売がこの状態ですからSUMCOや信越化学の原材料メーカーから、アドバンテストやエレクトロンなどの製造装置メーカーの業績も押して知るべしでしょう。ただ前の不況期より今回の落ち込みは少ないとの予想です。

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まぁ、暗い話しをしても仕方なし、今日の株価は急落していますが、かたる君の気分は明るくなりつつあります。もう直ぐ、お正月のイメージなのです。今年、2度目のチャンスが近付き、ようやく買い出動が出来るようになってきました。
「案ずるより産むが易し」

登録作業などの為にサーバーへの負担がかかり繫がりにくくなっているようです。
よってビスタニュースへの登録期間をもう少し長めにする事にしました。また登録に不備も多く散見されるようです。質問も多く寄せられているようです。これだけ失敗しているに暖かい声援ですが、登録に当たっては充分に注意書きを読んで下さいね。別に逃げているわけではありませんが、自己責任原則を守れる方だけに読んでいただきたいのです。今月中はIRNETと平行して掲載する事になりました。下の所をクリックするとビスタニュースの登録会員になれます。登録は当然、無料です。

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2008年09月04日

9月04日

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今日は遅くなりました。
残念ながら外人投資家は買いを入れるほどユトリがないのでしょう。リーマンの増資の話が韓国産業銀行から三菱UFJに広がっているように条件設定が決まらない様子です。これからメリル、シティーの決算を控えており、日本株は非常に苦しい段階に入ってきたようです。止まって欲しかった。住友鉱山やコマツなど…僕はBRICs銘柄に批判的だったのですが次々に新安値を更新している現状は悲しい限りですね。今日は出口グループ銘柄の三井住友銀行も新安値です。不動産もそうですし設備投資がらみのオークマ、安川と論理的な株価を無視して売り急いでいるようです。個人投資家好みの銘柄も軒並み新安値。東芝もエルピーダも半導体は止まりません。極端に買いが細い中、投げが投げを呼ぶセーリング・クライマックスにまもなく突入します。こらえて欲しいけれど…政治は混迷しており外部環境も悪く弱気材料は数えればキリがありません。

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一方、経験則からここからの下げは儲かる事になっていますが、恐くて買えない有様です。来週のSQ、22日の自民党総裁選挙、米国の金融株決算など…流石、強気のかたる君も声が出ないありさまです。原油価格下落の好材料から米国景気の健全さを唱えても、目先の僅かな売り物に好材料は霞むばかりですね。人間心理は面白いものですね。日本人は横並び意識が強く、誰もが他人の動向を気にする様子です。PBRの評価、PERの評価、ROEに配当利回り…など、どれを採っても割安の水準です。反面、景況感の悪化を示す景気後退のトンネルの出口は見えないのですね。しかし私は世間が弱気だから、あえて強気のコメントを発しています。ただ株価のトレンドには敵いませんね。

こんな中で新高値を更新するものもありますがディフェンシブ・ストックが多いのでしょう。原油価格の下落から商社を売りゴムや自動車を買っていますが、一時のアヤ戻りでしょう。確かに大勢観では正しい選択でしょう。しかしまだ早いのでしょう。市況もの嫌いのかたる君も久しぶりに商社の株価に興味が出てきました。株価が下げるほど業績は悪化しないと思います。株価は良いラインにきていると思いますが、時間の壁が買いを躊躇させるのです。金融、不動産などの銘柄を叩き売る行動はやり過ぎだなと思います。これら金融相場銘柄は、出口に一番近いグループですね。設備投資関連や加工産業などが活躍するのは、銀行・証券・不動産の金融相場御三家の後になるでしょう。

真剣に考えれば、考えるほど呆れる仕組みの国ですが、こんな時は自棄になってはいけないと考えています。思ったほど悪くはならないし、良くもならないのが人生かな?と僕は考えています。株も同じでしょう。決して諦めない。決して投げない。最後まで精一杯努力をするのが、かたる君のモットーです。この性格が災いを呼んでいるような現状ですが、生きている限り一所懸命に生きたいと願っている次第です。苦しいけれど互いに頑張ろうね。出口は近いと考えています。この下げは来るべき反発相場のバネになるはずです。夜明け前が一番暗いと言います。
(サーバーの調子が悪くすみません。明日も遅くなるかもしれません。)

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2008年09月03日

9月03日

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NY市場は原油価格安やISM製造業景況感指数が49.9と市場予測の49.5より良かったので株価は高くなっていましたが引けにかけて値段を崩したと言います。ダウ平均株価への石油関連の影響度が大きいとも言われています。エクソンモービル、シェブロンや非鉄のアルコアが安く、一方、GMやデルタ航空などが買われたそうです。
GSのアビー・コーエンは…「今年前半の国内総生産成長率は多くのエコノミストの予想を裏切るほど高かったし、今後もマイナス成長を回避できる可能性がある。これは経済部門の比重が変化し消費部門依存の状況から、輸出や企業による機器やハイテクへの投資など成長部門へ比重が移行しているためと考えられる。こうした変化が市場に反映されているからこそ、株式市場全体は年初来、下落しているにもかかわらず、ハイテク株や機器関連株は上げているのだ。」と解説していますね。その様子が下のチャートからも窺えます。

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さて、9月15日にリーマンの決算発表があります。果たして増資は成功するのかどうか? 来月の下旬には主だったアメリカの金融機関が7-9月期の決算発表をします。ここが今年後半の山場でしょう。12日はSQがあり先物の攻防がありますね。今日の相場を見ると、なんだか、そこに照準を合わせて株価が動いている感じがします。

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コマツの新安値をはじめBRICs関連が総崩れです。反面、東京電力など原材料費の値上げで苦しんでいた銘柄の株価は上がっています。理屈どおりの相場なのに、何故か違和感を抱いているのは私だけでしょうか? 私はもともと市況関連を中心とするBRICs株に批判的でした。読者からも怒られたことがあります。住友鉱山は人気銘柄だったですからね。今度は逆に売られすぎのように感じるのですね。以前、注目したことのある双日ですが…遂に300円割れです。PER6倍台ですね。配当利回りが3%で1株辺りの純資産383円を大きく割り込んでいます。
いやはや、株式市場は…

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理論的な株価より大幅に安い株価は何れ水準を訂正すると思うのですが…。
私がブルドックソースを批判していた意味が分かりますかね? こういう事態を畏れていたわけです。通常なら論理的に会社を買収すれば価値が生まれるのですが、その手法が使えなくなるやり方が、ブルドックであり新日鐵の株式持合いですね。価値がなくなる株券は紙くずになるのです。日本の上場企業の株券が紙くずになる判決を、今井功と言う裁判官は下したのです。サブプライム問題で資金力を失った投資銀行やヘッジファンドに買う力がないから、株価が下げても経営者は動かない。しかし今日のシーソーゲームのような株価の動きを見ると、日本も市場経済らしい面も備えていると感じました。

ファーストリテイリングが2010年8月の売り上げ目標を7000億円と発表していました。拡大戦略を採っていますね。日経流通新聞によれば、世界の衣料品会社はギャップ(米国)が1兆7402億円、インディテックス(スペイン)が1兆5322億円、今度、銀座に出店するスウェーデンのH&M(へネス・アンド・モーリッツ)が1兆3710億円で上位3社です。ファーストリテイリングは5855億円で世界7位のメーカーです。グローバル競争が過熱しています。私はユニクロではなく、ビスタニュースでは内容に優れたポイントに注目したのですね。株価が堅調に推移してきました。更に仕手性のあるユナイテッドアローズなども注目されます。しかし消費関連株ですから…

昨日も話したように相場の注目点はたくさんあります。空売り派が力を入れているのが不動産関連株や金融関連株です。今日の値下がり上位には、その手の銘柄が並んでいます。金融ではアイフルやNISなど…不動産ではレオパレス21やダビンチなど…ハイリスクですが大逆転を含んでいる株です。更に今日の市場はエルピーダの新安値を始め東芝なども下げも止まりません。3月の東証一部の単純平均株価が297円です。今日は314円ですね。せめて単純平均だけでも二番底を形成するパターンになって欲しいものですね。2002年から2003年に掛けて…あの時は、およそ半年下値固めに要しました。その時間が当て嵌まるなら…今月は歴史的なチャンスと言う事になりますが…果たして、どうなるでしょう。

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2008年09月02日

9月02日

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福田首相の辞任を受けて意外にも下がらずに一時は高くなり、早くも麻生関連銘柄と呼ばれる銘柄が動いているとか…。個人的には防衛庁長官を退任に追い込んだ小池百合子さんに期待したいような気もしますが…日本の体制を覆すのはやはり難しいのでしょう。何しろ大蔵省だけでなく、地検に裁判所まで纏まっている組織ですから…。東京高裁の有罪率は実に99.9%なのだそうです。月刊選択によれば「官僚司法の砦」と載っていました。行く所まで行かないと、この国の体制は変化できないのかも知れない。…なんて株が下がるたびに思うのですね。しかし経済はグローバル化が実現しており、闇雲に後出しジャンケンをできるわけがありませんから、村上逮捕を連発することもできないと思います。

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昨日、掲げたブリヂストンはレーティングの引き上げとか…。
何しろ車の8月の国内販売は37年ぶりの20万台割れだそうでから、何故、車関連でレーティングの引き上げは分かりませんが、財務内容などから、これ以上、下げる余地が乏しい会社ですからね。私がこの下げで注目しているのは金融セクターです。今日は何故か、野村證券は高かったですね。久しぶりにチャートを見てみましたが、1月、3月、そうして9月と、ここで止まれば3点底の形成ですが…信用買い残は膨らんでいるようです。

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それにしても買い需要が少なく先物の仕掛け売りにより、あっさり12500円を割る辺りは弱い市場です。ノックインを狙ったのでしょうか? 最近は意味もなく仕掛けが入りますからね。国内金融法人は馬鹿にされていますね。マリーンや日本生命は自国の対する自負心を失っているのでしょう。なにしろ20年も続く政策不振が、諦めの境地を育んでいるのだから情けない限りです。やはり時間と言うのは人間を変えるものですね。弁護士の先生がむかし言っていました。トラブルの処理には時間を掛けろと言うのです。恋の痛みも含め、全ての痛みはやがて時間が解決します。だから短気にならずにのんびりと構えるしかないのでしょう。諦めるわけじゃないのです。チャンスを待ってのんびりと…

そういえば「グスタフ」の報道を見て感じたことがあります。3年前の「カトリーナ」の頃は原油価格が高騰しました。今回は原油価格が下げているにも拘らず、価格は上げませんでしたね。やはり人為的に監視される動きは強いのでしょう。今の市場は、何故かマイナス要因にばかりに反応しますが、プラス要因もたくさん市場にはあります。相場を取り巻く環境を考えれば、決してプラスの方向ではありませんが、投げやりになるほどの事もないと、努めて楽観的に物事を考えるようにしています。私はいつも楽観論者でホジティブな発想です。昨日、夜中に眠られずNHKのBS1を見ていたら、慶応の小池康博教授の話しを放送していました。素晴らしい技術ですね。プラスティックの光ファイバーです。日本は捨てたもんじゃない。皆で叩きあうより、支え合う精神が必要なんじゃないかな? そんな僕も買い注文を断ることがありますが、まもなく反転。

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相場をみるには、幾つかの銘柄の動きを追う必要があります。BRICs関連銘柄の下値を探るとか…売り崩しにあっている不動産や金融の株価の動きとか…人気株の動向や物色されている銘柄の種類ですね。仕手材料株が動く相場は基本的に弱い地合いなのですね。だから下げ相場は観察するいい機会なのですね。何処で買いを入れるのか? どんな株に買いを入れるのか? それぞれポイントがあるのですね。株の仕組みを知れば、知るほど面白くなります。今日はこの辺で…

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2008年09月01日

9月01日

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今日は普段から反省ばかりしていますから、たまには、かたる君だってすごいんだ。…と思われる宣伝を…実はビスタニュースでは5月18日号でダイキンに続く銘柄を検証したことがあります。近畿車輛は昔に掲載したのですが、その発想の成功例の延長として同じ考え方で銘柄を探したのです。その原稿が5月18日のビスタニュースの原稿です。何しろ過小資本銘柄なので掲載した翌日、株価が少し上がったのでビックリしました。今日は好業績から人気株になっていましたね。あの当時は1800円を割れていたと思いますから、およそ1000円の値上がりです。買った人は良かったですね。

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最近は諸般の事情から一般論を述べるのに留めるようになっています。何故か? ハイリスク・ハイリターン派のかたる君は、間違いをよくしますからね。注目株に掲げても、やはり株価波動には敵いません。基本的に株価は需給動向により決定されるわけです。今日の一番人気は、先週、取り上げた板硝子なのでしょう。ファンドの買いが主体で、それに提灯が付いているようです。今日の相場の中で強かったのは、このような共通点を持つ銘柄でカラ売りの多い銘柄が堅調な動きのようでした。注目していた武富士も高かったです。一方、売り圧力を見るために注目しているアイフルは同じ業種でも弱かったですね。

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全般的に弱いのですが、よく観察するとブリヂストンなどの株価波動をみると、かなり良い所まで株価が下がっている様子が窺えます。既に下値のボックス相場に入っている様子です。仮に一段安の場面があったとしても、たかが知れているように感じますね。ここに来て一般的な優良株もずいぶん下げている銘柄が多くなっています。

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さて面白くない展開の相場付ですが、こんな時に次のチャンスの芽が芽生えているのでしょう。どのような選択を市場が実現するか? 興味がありますね。実は先週の読売新聞の記事が今日の日経新聞に掲載されています。「一人あたりのGDPを10位以内へ」の経済版福田ビジョンだそうです。初めてパイを増やす政策を見ました。しかし暢気な話しですね。来春だそうです。一番大切な政策が後回しになる。難しいのは分かりますが…脱炭素社会や農業などの政策と、共に組み合わせれば内需が盛り上がり、日本株に復活の芽が生まれます。やる事はたくさんありますね。メタンハイドレードに熱水鉱床、ES細胞など…。私は痛みを和らげる緩和材的な経済対策より、ずっと、お金の効果が生まれると思いますが…。しかしお題目ではしょうがありません。実践をしないと…

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面白いね。今日も引けに掛けて仕掛け的な売りがありました。買い方と売り方の攻防はどちらに軍配が上がるのか? ヤフーのチャートを見ると下降波動の上値抵抗線を上回る日々の株価動向になっています。どちらに傾くか? こんな時に時間軸を長めにみると、別の面が見えます。下は月足です。どうでしょう。2000年のITバブル時からの復活は2002年の夏以降でした。今回の下げの起点は2006年の初めです。何故か、形が似ていますね。果たしてどのような展開になるのでしょう?

(サーバーの具合が悪くてどうもすみません。登録が遅れているようですから、今日の市況の移行は来週に考えています。)

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