凄腕ストラテジスト是山金蔵の

是金レポート

きのこ三昧(2006年10月18日)

少し前に知り合いの田舎へ行ったときに話し。金曜日にすわ田舎へ!って思ったもののあまりの強風に断念、土曜日の早朝に変更。

土曜日は大荒れの影響も若干残り、なによりもむちゃくちゃ寒い。最高気温20度弱ってなっていたんだが、そんなもんじゃないくらいに寒かった。私しゃあ~Tシャツの上にポロシャツ着て、その上にトレーナー着てウインドブレーカーで総仕上げって感じの服装。それでも風が寒い。ゆえに墓参り意外は出かけない。が。。。。それでも風邪を引いてしもうた。

で。。。。。日曜日。土曜日とはうって変わってのポカポカの晴天。
知り合いのおやじさんが「きのこを取りに行こう!」と仰せられる。そう。。。きのこ。なんと言う危険な匂いがする言葉なのであろうか?

しかし。。。。しかしである。きのこと言えば素人が立ち入ることままならない相手。マツタケや本シメジ、しいたけ、エリンゲならわかるが、なんちゃらシメジ、なんちゃら茸。。。。などとなると上級者向けであ
り、どうしたものかと。。。そして「どこそこのなんちゃら郡で毒きのこを食して死亡。。。」なんて話はとくた
まTVで見るし。。。まさに山菜採りの上級者向けがきのこと言えよう。

一方私と言えば、タラの芽を採りに行ったときに、タラの芽とまちがって”タラの芽もどき”を大量に
採取して周りの人にバカにされた記憶がよぎる。タラの芽だったら本物と間違ってもどき食しても「まっず~!!」で済むが、きのこの場合、
「うぁあ~ゲロゲロゲロ。。クルクル。。のパア~。。」で、即死してしまう。
そんな私にきのこを採れとは。。。。。。

ただそうは言うても知り合いのおやじ殿はきのこの上級者、言わばエキスパートである。(と。。思う)
いつも見たことのないようなきのこを採っては食されている。私もなにかわからないが何度か食べさせられている。黄色に白に紅色に。。。。。。。つまり知り合いのおやじ殿がいらっしゃれば安全と言うことに。(たぶん。。。。)

で。。。。皆できのこを採りに裏山へと。。。。しかし裏山と言ってあなどってはいけない。

「そこの裏山へ行こう。」といって行ったのは、標高1800メートルのれっきとした山だ。しかも地元の知り合いのおやじどのサンダル履き。。。。。さすが地元である。2000メートルごときはサンダルで十分。

で。。。。。やっぱりサンダル履き。でも自動車で途中まで行けるのでまあ問題はないかと。。。。。(私しゃあ~できまへんが。)

そしていざ”上級者のみは入ることのできる聖域きのこ採り”が始まる。きのこ。。。。。簡単なようで決して初心者が踏み込むことが許されない魅惑のサンクチュアリー。。。。

そんなバカなことを考えていたらいきなり知り合いのおやじ殿が「これはチョコ茸だから食える。」
ときのこを採り出す。はてチョコ茸とは異なネーミングである。見ると茶色のぬめぬめしたきのこが鎮座されている。しかも群生で。。。。。色がチョコみたいだからチョコ茸か。。。。。。。で。。。。見た瞬間
ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾオオオオオオオ。。。。。。。。。。。。。。”きのこの群生”見るだけでおぞましい。とっさに鳥肌が立つ。しかもぬめぬめ系である。
「う、う、う、う、う、うわあ~」って言いたいのを我慢して見てたら。
「一緒に採りませう。」と仰せられる。
「うううううここで怯んだら男がすたる。」と意を決して採取。
ひんやりとしたさわりごこちと、なんともいえぬぬめぬめ感。
ゾゾゾゾゾゾゾゾゾオオオオオオオオオ。。。。。。。。。。。。。全身鳥肌だらけに。。。。

そして群生を根こそぎ採取。まさにやっつけたと言う表現がぴったりである。

次は唐松茸。。。。名前はマツタケだが、これもぬめぬめ。。。。あと白や黄色ややや紅色のものや、私にしゃあ~どれが毒でどれがええのかさっぱり。。。。。。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そして知り合いのおやじさんの家へと行き、さっそく食すことに。
こういう時に子供ってええなあ~ってつくづく思う。
「おじさんこれ毒ないの?毒あるように見えるね。、きっと毒だよ。」と嫌あ~な言葉を連発する。
人の気持ちを無視した知り合いの子供の言動であるが、このときばかりは賛同したい気持ちに。。。。

「大丈夫だよ、おやじさんはいつも採って毒かどうかは見たらわかるんだから。」と
言うものの、私に自身に自信があるわけではなく、子供が連発する”毒、毒”口撃に「もしかしたら弘法も筆の誤り、猿も木から落ちるってこともあるし。。。。。。100個のうちに1つや2つミスがあってもおかしかないかも。。。。」などとネガティブな思考が頭を支配する。なにせきのこはスーパーの大型のビニール袋4つに満杯なのである。そのうち1つや2つくらい。。。。。。。。

それ以前に私には上級者のみがはいることのできる聖域、きのこの知識が皆無。ベニテングタケ、タマゴタケはやばい!くらいの知識しかないのである。
「うううううどうすっか?ここは。。。」と思っていたら、一緒にいったメンバーが
「お味噌汁飲む?」と聞く、私は思考が”きのこずくし”になっていたので、なにも考えずに「飲む!!」と即答。

でも当たり前の流れなんだが、きのこ狩りの後のみそ汁ってやっぱ”きのこ汁”だよなあ~
みごとに採ったばかりのきのこ山盛りの味噌汁が目の前に。。。。。
「あっちゃあ~しもうた。。。。今更引き返せない。やってもうたがな。。。ちくしょうヤツめ図りやがったな!!」と思っても後の祭り。。。。。。

「○○さんは飲みますか?」
「俺きのこ嫌い。」。。。。。。
「え??なにそのきのこ嫌いって、そんなのあり?????」と予想外の言葉に呆気にとられる私。

「△△さんはどうする?」
「おいどんは今日はええですたい!」
「え??なにその今日はええですたいって、そんなのあり?????」と。。今日は。。。って。。何?と私。

「XXと@@は飲む?」と子供に聞く「うわあ~毒きのこヤッダあ~!!」と逃げ回る。。。。子供は非常で無責任。。。人の気持ちも知らずに。。。。。。。でもうらやましい。

「おいおい、もしかして俺だけ。。。。なぜ。」と今更引くに引けない状況に陥る。隠れキリシタンの気持ちがわかる気が。。。。。。。。踏み絵踏むべきか踏まざるべきか。。。。。

そして恐々食すことに。。。。。。あとでみんなが「恐々でヤッバーって感じで食べたでしょ?」と言うくらい、腰が引けてたようだ。

とりあえず2ミリ程度かじってみる。
「う。。。。。しびれはないけど。。。」
そしてもう2ミリかじる。
しかし目の前のある183グラムはありそうなきのこ汁。。。2ミリずつでは埒がアカン。

で。。。。思い切っていくぞ、俺も男だあああ!と。。。。。3ミリかじる。。。。。気弱なわたし。。。。
で。。。。時間をかけて183グラムをやっつける。あとは野となれ山となれである。
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結局はなんともない。(当たり前か。)さすが上級者である。

ちなみにチョコ茸は”ちょこ茸”で形がおちょこのようだから。
唐松茸はその名のとおりで唐松に群生するからで、それ以外は。。。やっぱよ~わからん。

きのこ。。。。。。。それは素人が決して踏み入れてはならない上級者のみが立ち入ることが許されるサンクチュアリー。。。。。。。。