凄腕ストラテジスト是山金蔵の

是金レポート

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2006年10月26日

キッザニア

私しゃあ~キッザニアにど~しても行きたいんだよなあ~
キッザニアは日本にオープン前から注目していて「へえ~メキシコにそんなええアトラクションがあんのや。早くでけへんかなあ~」と待ちあわびていたんだが、オープンしていざ申し込みをしようと思うんだがど~してもあることがネックになっていて、申し込みを躊躇してしまう。

キッザニアは今やむちゃくちゃ注目されているお仕事アトラクション。休日は入れ替え性で入場制限がある。故にに事前に日程をも申し込みせなアカン。で。。。。。。いざ申し込みを開始すると。。。。「うううううう俺にはできない!」と挫折。

それは画面最後にでてくるカード入力の画面だ。私は未だにネットなるものをそんなに信頼していないのである。いくら暗号でプロテクトされていると言っても、絶対に機械やソフトのやること、バグがまったくないなどと言うことはありえない。

ここ最近多い音楽共有ソフトがらみのデータ、名簿、映像、流出事件等を見ても、「ネットやコンピューター
なんか信用していたら、えらいことになる。」って感じるから。いくら大丈夫やと言われても、もし入力したデータが誰かに見られたり、流出したりしたら。。。と思うと怖くて絶対に入力できない。その結果。。。。土日の予約できる日程がどんどん遠のき、今や来年の3月も予約不可能な状態になる。
「だいたいなんでカード番号なんか入力せなアカンねん、危険やろうが!!」って言いたい。これ危険でしょ。ハッカーにとっては、「どのキーを打ったか?」なんてのはすぐにわかってしまう。画面上をクリックしたとしても、画面にどのあたりをクリックしたかも全部わかるのである。
これって怖かない???

だからネット銀行では暗証番号を2つも3つももうけ、あるところはテンキーを画面でマウス入力するんだが、そのキーの配列が毎回変わる。ある銀行では暗証番号カードがあり、そこに縦横4列のマトリックス。で。。毎回のマトリックス上の入力場所が変わると言うふうになっている。

それぐらい危険なわけでしょパソコンでの個人情報入力って。。。。と。。。思うと怖くてカード番号が入れられない。

う~~~~~~~キッザニア、子供連れてってやりたいなああ~
何でカード入力がいるねん。

2006年10月25日

電話の出方とその対処法

昨日のお話。。。。朝電話が鳴ったのでおもむろに受話器をとる。おもむろだが、ベルは2度はならさない。1度である。さすが一流ビジネスマン。。。。さすがだ。

で。。。。。。。「ハイ、もしもし是山です。」と出る。自分で言うのもなんだが、一流ビジネスマンらしい、完成された電話の出方だ。ダンディーで重みがあり、かと言って嫌味でなく。一流ビジネスマンともなると、電話の出かた一つとっても洗練された気品があろうというもの。

すると電話をかけてきたほうが「あ、忙しいんでまた後で!」と言うてガチャンと電話を切ったのだ。
その後は「ツーツーツー。。。。」と無常の電子音が。。。。。。。。。まさに諸行無常の響きありだ。。。。。。。。

決して私から電話をかけたわけじゃあ~ない。先方からである。

でもこういったスチュエーションは、なんか私が先方の忙しい時間をじゃました、すまない気持ちになるから不思議だ。
「あ~忙しがしかったんや、悪いことしたな~電話なんか出るんじゃなかったなあ~」と。。。。。

でもよくよく考えると電話をしてきたのは先方である。で。。問題は。。。。次に同じ人が電話してきたとき、私しゃあ~なんと言えばええのだろうか?

「先ほどはお忙しい時に電話を取りまして、申し訳ございませんでした。」だろうか????
いや違う、それはちょっとおかしい。じゃあ「今後はお忙しい時には電話に出ないようにいたします。申し訳ございませんでした。」だろうか?
これもなんか違うな~
「先ほどはお忙しいとは知らずに、お電話にでてしまいました。今後はお忙しい時にはお電話をなさらいようにされたほうがよろしいかと存じます。それではあしからず。敬具」
か。。。。
これはけっこうええ線やな。

それにしても難しい。。。。。。某国内大手証券の新人研修の”電話の取り方”でも習わなかった事例だ。
未知との遭遇。。。。。。。。営業を長いことやっていると、対処に困る事例もでてくるものだなあ~

いやあ~日々勉強、日々勉強!

仕組まれた天然ガス暴落

新興市場はじりじりだが下値を切り上げる展開に。私は常々新興市場は市場全体が上がるのはまだまだ先で当面はストックピック、個別でバリュエーション重視による相場が続く。しかし個別の中には何割~倍というような上げを演出する銘柄も出てくると申し上げていた。現状その見方に変更はなく市場全体としてはやっぱまだまだしんどいと見る。

添付のチャートはマザーズの一目均衡表。現状遅行スパンは買い転換寸前の状況で、それと同時に雲にさしかかる。その雲ってのが、このところのジリ貧横バイ相場でほとんど線のような状態。仮にここを抜ければ1月の暴落以降初めて”雲を上に抜ける”ということになる。この動きはそれなりに評価してもいいものと感じる。

だが指数全体の動きは”なんとか底がはいった。”程度のもので、ここから本格上昇トレンドとなるにはまだちと早い。これは商品、資源にも言える話だ。

天然ガスに端を発したアマランスの崩壊事件は原油やそれ以外の資源市場に大きな打撃を与えた。
以前も書いたがJPモルガン、シタデル、その他の資源にポジションを取っていたヘッジファンドは天然ガスのヘッジとして原油やそれ以外の資源を売っている可能性が高い。

需給は際限なく悪い状況は脱したものの、それはいっきに改善すると言うわけではなくアンワインドにはそれ相当の時間がかかる。つまりこれ以上価格下落という最悪の状況にはならないんだが、以前のように高値をバンバンに更新するというにはまだ早いと言うこと。

そうなるには現状保有していると推測する”天然ガスロング、原油ショート”と言うようなロングショートのポジションの解消と、資源価格暴落の余波をうけた傷が癒えることが必要となる。

新興市場も同じ。もうそろそろホリエモンの余波というかショックは和らいではきたが、「新興は儲か
らない。」というイメージを完全に取り除くにはまだちょっとと言うところ。
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でもバリュエーション重視で投資ってのは本来あるべき姿である。バリュエーションを無視したボラティリティだけでなんでもかんでも全面高ってのがほんまは異常な状況なんだよね。。。。。

話は変わるが天然ガス、オイルの暴落の背景に関して「こういった説もあります。」と言うの書いてみる。
それはアマランス、マザーロックと資源価格暴落の背景についてだ。「まあこう言うのはユダヤ人の陰謀説、ロスチャイルドの陰謀話と同様で根拠のないゴシップみたいなもんなのですが、話としては面白いでしょ?」と言う話。。。。

それは今回の原油、天然ガスの暴落、アマランスの崩壊が仕組まれたものであると言うものだ。これは
「9.11は仕組まれていた!!」
「アメリカは実は月には行っていなかった!!」と言うのと同じでそれらしき推測はあるんだが実証は不可能で「不可思議な話やなあ~」と言う類いのものだ。

中味はこうだ。もうすぐアメリカでは中間選挙がある。”イラク戦争をめぐる国民の高まる不満、ブッシュ政権への支持率低迷、共和党議員のスキャンダルなどが足を引っ張る形で、共和党は現在の40議席の確保も困難になる可能性が出ている。”という見方がどうも大勢のようで、現政権には苦しい戦いになると。。。

そして資源価格が低所得者層の生活を徐々に苦しいものへとおいやる。低所得者層のガソリン価格上昇などの不満は当然現政権へと向けられる。

で。。。。選挙のためにせめて資源価格を暴落させてその不満を取り除こうと言う政策(?)が考えだされ、それが今回のアマランスの事件につながると言うものだ。

なるほどねえ~ありそうでなさそうでって話やな。実証はでけへんし、まさかそんなこたあ~ねえだろうって話。それって今年日本でもあった各種、ホリエモン、村上氏の逮捕劇も同じ流れのシナリ
オって言うのと同じやね。

株高を背景にした新興企業やファンドのM&A、買収劇が目に余るようになったので見せしめにやったって言う話と。これもわからんではないが、まあそう言う見方もあるねえ~って程度の話やな。

まあ資源価格も新興市場も先に書いたように需給の呪縛はそう簡単にはとれへん。それだけは間違いのない話やと個人的には思うが。。。

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2006年10月24日

自作自演の盗難事件

週末はゴルフ。ここ最近は月に一度のゴルフさえ徐々に行きにくくなってきた。なんだかんだと子供関係の行事が多くて、10月もそれが目白押し。ゴルフに行ったのは土曜日やたんだが、怖いので聞かなかったんだが、やっぱなんかあったみたいやった。帰ってきたら嫁はん若干機嫌悪し。。。

でも一月ぶりのプレイである。このところ”練習もままならない状況 + 苦手なコース”ということでスコアよりもエンジョイを目指す。(やる前からスコアを放棄するとはなかなか私も開眼してきたなあ~いやあ~立派、立派 )
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で。。。。。ゴルフも無事終わり(もう終わったんかいな!プレイに関するな~んの記述もないまま。。)
風呂に入り、「さあ~帰るか!!」と言うときに予想もしなかった事件が起こったのである。

私はロッカーを出て風呂に行く時に、下段には”ゴルフシューズと帽子”そして上段には”携帯とカメラの入ったポーチと財布を貴重品ロッカーに入れた空の高級セカンドバッグ”を入れていた。のだが。。。。。。。。。。

風呂から帰ってロッカーを開けるとないのである。上段に入れていたセカンドバッグとポーチが。。。。。
靴と帽子は下段にきちんとあるのに、上段の金目のもんだけが見事に消滅している。
「あっちゃあ~やられた!!いかれてもうた!!」これが最初の第一声であった。
慌てた私は「もしかしたら勘違いで風呂にもって行ったか?」と思って何度も風呂と
ロッカーを行き来したものの、そんなことしてなくなった貴重品が出てくることもな
く、時間と伴にどんどん焦りだす。せっかくフロに入ったのに、この時点で全身悪い汗で汗だくに。。。。。。でもほんまえらいこっちゃあ~

そして、受け付けに行き「す、す、す、すんまへん、貴重品、ロッカー、いかれてもうたんですわ。」
と今から思えば日本語になっていないんだが、訴えたのである。
「ええ!!??」と聞き返す受け付けのおねえちゃんに
「ロッカーの中のポーチがいかれてもうたんです。」と再度言う。

で。。。そりゃあ~てえへんだってんで、何人かでロッカ-に行って現場検証したり、警察を読んでくれるようにお願いしたりと、そりゃあ~もう大騒ぎであった。(と言うか1人大騒ぎ)

「いやあ~まいったなあ~誰がとったんや。」と言うても後の祭。。。。。。しかし幸いなことに財布と自動車のキーとカード関係は貴重品ロッカーに入れていたので、盗難は避けられた。

で。。。同行者に「いやあ~まいりました。でも財布とかキーがあったんで、よかったですよ。ほらこのヤマダ電気のポイントカードだって32000ポイントもたまってんですよね。これもいかれなくて不幸中の幸いでしたよ。ヘ、ヘ、ヘ、ヘ、ヘ。。。。」と乾いた笑顔で同行者に言うというよりも自らを励ます。

まいったなあ~もう。。。。。こんあところで最後の最後に盗難に会うなんて。。。。。。

靴とか帽子とかが残っていて、金目のものだけがなくなっているなんてど~考えても盗難以外にありえない。

セカンドバッグが15万超でデジカメが6万くらいで、あとキーケースとかもろもろの小物で合計20数万円くらいかなあ~。中古としての価値はすでになくとも、買い換えたらやっぱそのくらいかかるべなあ~
まいった、ほんまにまいった。思わず「神様、お願い許して。」となにも悪いことなどしていないのに神様に許しを乞う。。。。。。。いったい何を許してもらおうと言うのだ。

40過ぎのおっさんが神様もなにもあったもんじゃないんだが、それくらいまいったということや。

で。。。。。ああだこうだと大騒ぎしていると、マネージャーが「ちょっといいですか?」とやってきた。
「え??はいはい大丈夫です。」と私。
「ちょっとそれらしきかばんが見つかったので、立会いのもと確認をお願いしたいのですが。」とのたまう。

「な、な、なにい~高級かばんがあったと?」
私は”喜び + 何故?+ どこに?”という気持ちでいっぱいになる。「さては盗賊、かばんにお金が入っていないことがわかり、かばんを捨てて逃げたか?」
というのが私の一番初めに思いついたことだ。で。。。現地に行ってみると支配人が待っていた。
「お客様のお探しになっているものが、もしかしたらあったかもしれません。大変恐縮なんですが
 私どもの立会いのもとご確認いただけますでしょうか?」とのこと
「はい、お願いいたします。」と私。

では。。。と言うことで支配人おもむろに私のロッカー(336番)横の337番をマスターキーで開ける。
「な、な、何故337番??」
するとど~であろうか。。。。そこの上段には私の探していたバッグとポーチが鎮座している。
「なんでこんなところに。。。。。。。」と私しゃあ~言葉がでない。

おそらく盗賊が中味に財布がはいってないことから横のロッカーに入れて逃げたか???

すると支配人「いかがでしょうか?お客様のものに間違いはございませんでしょうか?」と聞く。
「はい、私のものです。」と私。
「いえよくあるんですよ、こういったお客様が。」
「え???なにがですか???」とやや怯える私。
「ご自分のロッカーと横のロッカーをお間違えになるお客様がときたまいらっしゃいますので。。。」
「?????????????????」。。。。と完全に怯える私。そうやったんかああ~かばんをロッカーにしまった時のことを思い出す。私しゃあ~始めに靴を帽子を下段に入れて、一度ロッカーを閉めようとしたんだが、風呂に貴重品を持っていくのは嫌やなあ~ってことで閉めようととしたロッカーを開けて上段にかばんを入れ、そしてロッカーを閉めたのであった。

そのときに靴は336番(ロッカーは閉めなかった)、貴重品は337番(ロッカー閉まっていた。)に入れて
しまったのである。だから336番のロッカーは鍵が開いていて、337番のロッカーは鍵が閉まってい
たのだ。337番は前に使った人の暗証番号の記録が残っていたので、そのまま閉まり、そし
て私の暗証番号では開かなくなっただけ。。。。。。。ってこったあ~バッグ盗難事件は単なる私のミスってことに。。。。。。

一旦引いた悪い汗が再び全身から噴出す。えらい大騒ぎしてえらい皆に迷惑かけてもうたがな。。。。。。。。。やってもうた。

そして私は支配人とマネージャーに誤り、受け付けのおねえさまに誤り、同行した先輩と友人にあやまり、そそくさと逃げるようにしてゴルフ場を後にしたのであった。まさに自作自演の盗難事件を演出してしまった。まいったなあ。。。。。。あ~恥ずかしかった。

40を超え徐々に痴呆化が進んでいる。。。。こりゃあ~気つけなアカン!!

目先から中長期の相場展開

23日相場は急騰、もうちょっとで5月11日の窓埋めを試す水準まで上昇。このもうちょっとで窓埋めってのがええね。お預けを食らった子供、クライマックスで”つづく”になるドラマやアニメ。
「うわあ~どうなんねんやろ。」ってところで寸止め。

仮に窓を埋めれば4月7日の高値17563.37円トライとなる。そしてそこが抜ければ新たなステージ入りで、18000円トライだ。

で。。。本日(24日朝)のCMEはNYダウの上昇をうけて16870円。窓がある5月11日の安値は16840.85円であり、本日は寄り付きからここを埋めに行く可能性がでてきた。

それにしてもNYダウが強い。金余りを背景にマザーロック、アマランスでいかれたマネーが行き場を探していっきに株式市場へ流れ込んでいるのだろうか?そう思って原油とNYダウの動きを見ると、うまいこと逆相関になっているのを発見。
「なるほどなあ~原油価格下落が企業収益の上昇に寄与して株価が上昇する以外に、現生がもろ商品から株式へ向かっている動きもあるんやなあ~」と再認識する。

こう言う時ってテクニカル効かなくなるんやな。まあテクニシャンに言わせると「それはエクステンションだから想定内。」って言うかもしれへんが、エクステンション自体が想定外なんだから、やっぱはずれているんやなこれが。

いやああ~まいった。窓埋め~18000円ってのもシナリオ的にはありえる程度でしかみていなかっただ
けに、この動きにまったくついていけてない。

どうしても、今が上昇5波の5波目で目先a,b,cの修正波を入れて調整。その後再度の上昇になる。。。。。。。と見てしもうてた。
「エクステンションを考えても、そろそろ目先ええところとちゃうかなあ~」と。

私のここまでのメインシナリオは”10月初旬から下旬にかけて下落して、その後企業業績の上方修正をうけて10月末から本格上昇する。”と言うものであった。せやけど上昇し始めるのがあまりに早くて、リズムが合わない。それで”目先は調整の可能性が高い!”って見てしまうのであった。

でもよ~考えたら”中長期でブルブルの強気!”
年内18000円ってのはある程度規定路線であると思うから、別に相場が目先調整しても”買えばいいじゃない”と言うふうに考えればぜんぜん問題のない話。

しかしどうしても先物を長いことやっていたから相場の”あや”と言うか”天底を当てたい!”
と言う気持ちがメラメラと湧いてくる。

結果。。。。。目先弱気で中長期強気と言う相反する天底をねらう相場観となってしまった。

まあいずれにせよ本日はいよいよ窓埋め。そして高値を伺う動きへとなり、そこを抜けるといよいよ18000円である。

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2006年10月23日

業績上方修正をどのように見るか?

20日の相場は徐々に上値の垂れ下がる展開であったが23日は一気に窓埋めを伺う展開に。

今までは自立できない日本の株価指数はNYダウの上昇だけでここまで引っ張ってきたが、そろそろ上値が怪しくなったと言う印象であった。
しかし今後相場の焦点はいかにして日本市場が独自の材料で上値をとれるかにかかってくるものと思われる。

そして今週からいよいよ企業業績の発表。業績の上方修正が日本市場の自発的な上昇につながるかが相場の大きなポイントになる。これでやっと自発的な相場上昇が日本主導で演出できるようになるかもしれないのである。

そこで気になるのが業績の発表とともに”目先”相場がどう動くかである。現状考えられるパターンは
①企業業績の上方修正が相次ぐ場合
A NYダウの上昇をうけてすでに相場は上値を試しており、上方修正があったとしても
  すでに織り込み済みで相場は発表を受けて反落する。
  あまりに高い上方修正期待も気になるところである。
B 上方修正を素直にうけて、個別企業で株価を上げる銘柄が相次ぐ。
  そしてそれがまだ業績発表がない銘柄群に波及し相場全体が全面高となる。

②企業業績がからぶりに終わる場合
A 期待が大きかっただけに相場全面安

B NYダウや海外市場の上昇に比べて日本株の出遅れが目立ち、業績の上方修正が
  なくとも相場は落ちることなく堅調に推移。
という具合であろう。

業績発表とその後の株価推移で、結果を見た市場関係者は”あたかもその結果を事前に予測していたかのように解説”する姿が目に浮かぶ。が。。。。。。現状どうなるかを自信をもって予測できる識者や関係者はどこにもいないのが実情である。日本株の株価水準にしても、”まだまだ出遅れ”と言う見方がある一方、”もう十分に上昇している。”という見方もあるので結果を見たらいかようにも解説できてしまう。
需給に関しても減少しまくった信用残に対して、増加しつづける裁定残とこれまた好対照。

つまり企業業績をうけた相場は、”目先”でたとこ勝負、NYダウまかせでどう言った株価推移になる
かまったく読めない状況だ。ちなみに添付チャートは日経指数の一目均衡表(週足)である。もうちょっとで週足遅行スパン買い転換、雲の上限に沿った流れから脱すると言う位置で推移している。遅行スパン抜ければ買い転換、だめならば雲の上限に沿って反落する動きに。。。。。こちらも方向性がさだまらない動きと読める。

しかし目先は方向感が定まらなくとも中期的には上昇トレンドが期待できると感じる。まず企業業績であるが、これはまず間違いなく上方修正が数多く見られるはず。(ここが狂うと相場全体の見通しを”がらっと”変えなければいけなくなる。)

仮に。。。目先織り込み済みで相場反落、となったとしても上方修正は確実に相場、株価のバリュエーションを低下させる。その結果外国人中心にマネーが日本市場に流れ込み、相場は新しいステージと入っていくものと感じる。つまり相場は中長期的には上値をどんどん試せると言う話になる。(はず)業績上方修正にもかかわらず反落。。。。。。そうなった場合は絶好の買い場になる可能性が高いと思う。

つまり下げても上げてもここからは中長期で株は買いというのが私の見解である。(業績の上方修正があると言う前提で)

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2006年10月20日

新興市場は底打ちか?

新興市場はそこそこ元気。ジャスダックにマザーズ、ヘラクレスとどの指数も同じような動きを見せる。注目の楽天も2日連続で4000円前後の上げを見せ、一旦市場全体として落ち着きを見せ始めた。

添付のチャートはマザーズ指数のチャート。見ていただければわかるが一目の遅行スパンがそろそろ買い転換にさしかかる。何度か一目に関しては言及しているが、一目は遅行スパンを見るのが一番わかり安いし、相場の的中率も高いのである。

そして遅行スパン順転と同時に現指数が薄い雲を抜けにかかる。仮に雲を上に抜ければ、いくら薄いとは言え1月の暴落が始まって以来初めてとなる。新興市場底入れ。。。。。。。市場参加者の期待が高まる。

が。。私個人の相場観としてはまだちょっと早いかなあ~と感じる。新興市場全体が底入れと言うよりは成長力があってバリュエーションの安い銘柄群限定の動きになるのではないかと。

新興市場全体が底上げとなるには
①東証一部も二部も大きな上昇トレンドの中にあり、投資家が少しでもボラティリティが高くベータの高い銘柄により魅力を感じるような局面
②新興市場銘柄の成長神話が復活する局面(一部の銘柄の急激な業績の伸びによる新興市場全体への期待感の高まり。)
が必要となろう。

それにはまだちょっと早いような気がする。
新興市場。。。確かに底は入ったが、それは期間限定、上値の限られたものになるのではないかと現状感じる。当面はストックピックの展開で、銘柄選別が大切な時期と言えよう。なんでもかんでも上昇するにはまだちと早い。

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2006年10月19日

カユカユ

先日は仲間内での飲み会があった。飲みの場所は和食系、当然のごとく料理にさしみが出てきた。私はちょっと”海老”がにがて。

そう海老をたべると”カユカユ”が出てしまうのである。いわゆる海老アレルギーってやつだ。私しゃあ~当年とって40過ぎになるんだが、ここ最近まで自分が海老アレルギーやとは知らなんだ。海老の皮をむくと手がカユカユ。。。。。海老を食べると体がカユカユ。。。。。これ全員が全員そうなるもんやとず~っと40年間思ってきたのだった。

で、ある日嫁ハンに「海老ってかゆいよなあ~」てな話をしていたら、嫁はんが
「?????」
と言う反応を示す。だから「海老って痒いよなあ~」って再度のたまうと
「ぜんぜん。なんで?」との返事。
で。。しばしの押し問答の挙句、実は自分が海老アレルギーでカユカユがでるのは私だけと言うことが判明したのである。

いやあ~まいった、40年間気がつかへんかった。海老は皆かゆいもんやと思っていたのさ。

だから刺身みて当然「海老アカンねん。」って言うたのである。すると、横に座っていた某女子が「じゃあ蟹もダメなんですか?」って聞く。

「いいや蟹は大丈夫や。大好物や!」と私。そこで女史「だって海老も蟹も同じ”拮抗類”でしょ?なんで海老はダメで蟹はいいんですか?」とのたまう

”拮抗”??????類?????しばし空気が凍りつく。

「それってもしかして”甲殻類の間違いか?」と指摘。

ちなみに”拮抗”の意味は「勢力、力がほぼ等しく相対抗して互いに屈しないこと。」である。

”甲殻”は「節足動物甲殻類などの外被をなすクチクラの外骨格。」のことである。似て非なるとはこのこと。と。。。言うか「あのなあ~ぜんぜん違うやん。」長い間の思い込みというのはよくある話。

しかし甲殻縛りなどというのは聞いたことがない。

まあええか、これで一つかしこくなったのではないだろうか?よかった、よかった。

雑感~コレドショールームにて

先日ちょっと用事があって日本橋のコレドに行ったのさ。で。。。。中途半端に時間があったのでふらふらしてたら大塚家具があるのを見つける。私はコレドに入ったのが2度目。。。。。。大塚家具なんかあるんや。って。。それで中に入ってソファーを見てたのさ。

拙宅。。。。ソファーバネ飛びまくっとる。。。。座ると時たまバネがお尻にささったりすることもある。

買い換えればええのだが、なかなか踏ん切りがつかない。踏ん切りがつかない理由は”何故ソファーのバネが飛んでいるか?”原因を言えばご理解がいただけると思う。

原因は子供。。。。。。長男~次男~その友人達。。。。。。。。彼らにとってソファーはトランポリン代わりとなる。

次男はいまだに毎日”ピョ~ン、ピョン、ピョ~ン、ピョ~ン、ピョン!”ってはねまくっている。そら楽しいわな~ピョンピョンはねたら。でもソファーって本来座るために設計され、作られているのである。

ピョンピョン飛ぶは想定外。。。。。。結果ピョンピョン跳ねられたソファーのバネは次から次へと飛ぶまくることになるんだ。

家のソファーのバネ飛びまくり。。。。。バネがとんだ結果、バネがなくなりへこんでいるところあり~の、なんか知らへんけど座るとなんかがお尻にささり「痛たたたたたああああああ。」って場所あり~のそら、えらいことになっている。

で。。。。。。。結果ソファーの買い換えを見送っているんだ。だって新しいやつ買ってピョンピョン飛ばれた日 にゃあ~アタナたまりまへんがな。

でもやっぱソファーほしいなあ~って思っているので、こういった場所に行くとソファーにひきつけられるのさ。

で。。。行くといろいろおしゃれなソファーが置いてある。やっぱL字型のやつがええな~ 深い座り心地のやつも捨てがたい。。。。。う~んどれにしようかなあ~っと。。。。買う予定もお金もないのにすでにソファーを買うモードに入る。で。。。。おもむろに価格を見る。「どれどれなんぼするねん!」と。。。。。

驚いたねえ~600万円って書いてある。別の二人がけのやつを見る。。。。。「ほ~これなんか安いねえ~180万円か。。ハ、ハ、ハ、!」
って乾いた笑いしかでえへん。なんじゃここは!一般庶民をなめんとんのか?私は一流ビジネスマンだが一般庶民だ。

日本橋は一般庶民の街じゃなかったのか?ソファー600万円だってええ???

でもそこに格安のソファーを発見する。
L字型で背もたれはひくいもののおしゃれなデザインだ。
価格は40万円。
決して安きゃあ~ないけど、周りのやつと比較すりゃあ~破格に安い。
「きっとこれだけ合成皮なんやな?ちょっとおねえちゃんに聞いてみるか?」と店員
さんを探す。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「おい誰かおらぬか?ちと聞きたいことがおじゃる。」と私。
。。。。遠くに売り子の姿を
「おい、これこれ売り子どの、こちらにおじゃれ!」と呼んでたもう。

「はい、お殿様お呼びでございまするか?」と。。。店員さん

「この長椅子なかなかいいものでおじゃるが、安いのお~」と。。。

「はいお殿様、お目が高こうございます。おそれいりましてでございまする。」

「なあ~に 一流ビジネスマンともなれば長椅子の一つや二つ。。真贋がのうてはの
~ビジネスマン
 は勤まりはせぬものじゃ。ましてや一流ともなればなおさらじゃ。ほ、ほ、ほ、ほ。」と。。私。

「さすがでございまする。おそれいりましてでございまする。」

「で。。。おい、そちに聞きたいのでおじゃるが、この長椅子は”つくりものの皮”でおじゃるか?」と。。。

そすれば売り子どの「いいえめっそうもございません。正真正銘の本物の皮でございまする。」と。。のたまう。

「それは面妖な!してこの価格を如何にして説明するのじゃ?40万円とは如何に?」と聞きたもうと

「ほ、ほ、ほ、お戯れをお殿様。これは400万円にてござりまする。」と。。。。。。

で。。。。。。。。。。。。。。。。。ここで素に変える私。。。。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「え!400万円ですか?ちょっとまって 壱、十、百、千、万、十万、百
万。。。。。。。。。あ~ほんまや400万円って書いてある。え~高っかいなああああこれ!」って思わず先ほど「安いな!」って言うたことも忘れ、「高いなあ!!」って大声で言うてしもうた。

そりゃあ~そうだよな、だって他が600万円なんだもん。で。。。あえなく撃沈。。。。。。。。。。。。。ぶくぶくぶく。。。。。。。。。

で。。。。先ほどの会話の舌の根も乾かないうちに「お代官様あ~わたしゃ、来ることを間違えましてで、ごぜえますだあ~なにとぞお許しをおおお~」っと忍者のように気配を”フッ”と消してフェードアウトしながらショールームを出る。。。。。

あ~恥ずかしかったア~400万円ってアンタあ~車変えますがな車が!

人材の流動化と基礎体力をつけるってこと

このところ人材の流動化が激しい。若手中心に人材の争奪戦となっている。先日、日経新聞に”若年転職、理由は上司”と言う記事があった。それを読んだ感想を今回は書くことにする。

「やりたかったのなら、なんで言わなかったんだ!」
「叱って伸ばすのが、おれの教育方針だ。」
「おまえにやる気があるのかを試したんだ。」。。。。。。。。。。。。
記事によれば25歳以下の転職理由は
①キャリアアップ
②職種や業界を変えたかった
③時間的、精神的なゆとりを求めて
④社風や会社の雰囲気が会わなかった
⑤上司または同僚と会わなかった
とある。
転職の賛否。。。。。。まあ難しいところではある。しかしこうとも思う。だいたい大学を卒業して、確固たる将来の目標など、いったいどれほどの人間が持っているのだろうか?少なくとも私しゃあ~なかった、まったく。ゼロであるゼロ。私の考えていたことは、恥ずかしながら「給料が高くて、楽な仕事ってなんだろうか?」だった。最低である。

時代にもよるが私の場合はリクルーターの積極性が、就職を決めるもっとも大きな要因であった。積極的に勧誘されて、拘束旅行に連れて行かれて、ジ エンド!つまり他人任せってことだ。

百歩ゆづって、自分で「この会社で働きたい!」とおもって就職したとして、たかだか大卒の23~24歳の人生経験の少ない若者が決めた判断が絶対に正しいか?というとそれは疑問。

つまり最初に勤めた仕事が天職であると言う確率は極めて”0”に近いのではないかと言うことである。
私の場合はリクルーターでほとんど決まってしまったので、それが一生自分を賭ける仕事となる。一生勤める会社となる。確率はほんま”0”に近かったのとちゃうかなあ~っと。。。。(転職数回の自己弁護?)

仕事をしてみて初めて「自分はこう言ったことがやりたかった。」っていうのが出てくることもあろう。
仕事をしてみて初めて「なんか違うんだよなあ~」っていうこともでてくるだろう。そして皆転職を意識し始める。私しゃあ~転職大賛成である。

でもちょっと待て!だ。そうは言うても最近の転職はあまりに安易な感じがするから。そらいろいろ自分の可能性を試すことは大切である。でも記事の最初に載っている程度の上司と合わない!程度で転職などしていたら、どこもまともに働くことなどできないのではないか?と。。。

昔の実際の証券系個人営業はほんまにつらかった。詰めは、精神的に打撃を与え、今やれば即訴えられるレベルのものだった。当時はパワハラなんて言葉は皆無。部下がおかしくなる寸前まで詰めて詰めて詰めまくるのが個人営業店の支店長の仕事。で。。。その支店長も部店長会議で役員に詰めまくられ、会議で立たされたり、シカトされる支店長なんかもいたものである。で。。。。当の営業担当役員は役員会で社長に詰め殺されるって。。。。。。TOPに経たない限り、全員が詰めから逃れられない組織であったものだ。でもその社長も昔の伝説的な社長、会長OBから詰められたり。。。。。

それこそ仕事は”滅私奉公”と言われ、自分を滅して企業に奉公するのが当たり前であったのだ。そのために家庭が崩壊するような人も多かったかも。。。。。滅私奉公が言いか悪いかは別として、昔はそれくらい仕事ってのは大変なものなんだって言う気持ちが皆心の中にあったのではないかと思う。仕事。。。辛くてしんどくて当たり前!って。。そう考えると最近の転職動向を考えるとあまりに安易では?って。。。。だって仕事って大変なもので、お金を稼ぐってことは、上司に叱られたなんてことで悩んでたらできないことなのだから。

転職理由の①のキャリアアップ、②の職種や業界を変えたかったはいいとして③の時間的、精神的なゆとりを求めて。。。。若いうちに死ぬほど働かなくていったい、いつ働くんだ?若いうちはキャリアがない分、時間で稼ぐしかないはず、年とったら体力的に時間では稼げないが、キャリアがそれをおぎなうんだから。精神的なゆとり?楽したいって言うだけじゃないの??④の社風や会社の雰囲気が会わなかった。。。。。。それこそ1年や2年で決めることじゃないでしょ。会社の雰囲気なんて経営TOPが変われば変わるもの。そのたびに転職するのか?って⑤の上司または同僚と会わなかった。。。。。上司なんて2~3年で変わるんだから、「これも勉強だ!」って思って頑張れないで、他で成功などできるわけないでしょ。と思うのだが。。。。。

「あなたにはわかりませんよ。」と言うかもしれない。まあそれはそうかもしれない。でも若年転職。。。。。。私は若いうちは仕事の基礎体力をつける期間であると思っている。基礎体力がなけりゃあ~その後30年も40年も働けないと思う。その仕事の基礎体力は嫌な(?)上司や、きつい仕事、きびしいお客さん、成果の思うように上がらない成績。。。。、それにともなう仕事の悩みがつけてくれるものではないのか?それで仕事の基礎体力がついて、キャリアアップも可能となる。

滅私奉公とは言わないが、もう少しガマンってものが必要なのではないだろうか?ってまずは仕事の基礎体力をつけなアカンでしょ。転職何度もしているくせにって言われるのを覚悟で、私しゃあ~そう思うんだが。。。。

目先の相場に関して

NYダウは依然上昇トレンドを形成中で日々高値を更新している。
日本株は出遅れ感と企業業績上方修正期待から徐々に上値を切り上げる展開に。

この日本株の上昇は2つの側面から見方が出来る。
ひとつは
”NYダウ(海外市場全体)がこれだけ上昇しているのに対して、日本株は相対的に出遅れ感が強く。まだまだ上昇の余地がある。”
と言う見方と
”NYダウがあれだけ上昇しているのに日本株はまだこれだけしか上昇していない。なんと言う上値の重さなんだろうか?”
と言う見方だ。

これはどちらも正しい。
実際日本株の上昇は他の国々と比べて鈍いんだから。その鈍い理由は新興市場の崩壊にともなう中小型株の軟調な動きと大型株中心に進む信用買い残の減少である。現に7203トヨタ、7751キャノン、4063信越化学と言った高値更新銘柄の買い残はバンバンに減少してきている。

相場に市場参加者の体制が強気で「まだまだ行くでえ!!」と言う状況でないことがここからわかろう。つまり市場参加者を分類すると買いの主体は相変わらず外国人で、個人、法人といった日本人が売り越していることがここからもわかる。皆、日経指数だけが上昇する展開に、投資家の保有銘柄と指数の体感温度の違いが相場に対して強気になれずに、売りが先行することとなっているのだ。

「小型株アカンのに大型株ばっかしあがっとる。こりゃあ~俺の相場感が大型株を売れって言うとるんやな、これが。」と利食いをかけ、個人は新規売りをかけることになる。法人は指数についていけなくなる。

結果大型株中心に徐々に信用の取り組みが改善しながら、徐々に高値を更新するという理想的な状況が生まれることとなる。

一方新興諸国はどうか?これは以前ここでも書いたが、2階、3階建ての投機的下げとなっている。
”小股すくい系”ヘッジファンドの魔の手にまんまとひっかかり暴落したという展開。ここでも売り買い需給の飛躍的な改善が見られる。つまり大型株も中小型株も需給の改善はばっちしで(裁定残高は気になるが)、主要銘柄に関しては企業業績の情報修正期待まで加わるのである。こりゃあ~なんか株式市場ばら色の世界が目の前に迫っているような。。。。。。だがテクニカルに戻ると、そろそろ一旦天井かな?と思えるような形状が見える。相場は2005年4月を底に5波で上昇、2006年4月にピークアウトして3波a,b,cで調整した。そして6月に底入れして再び5波の上昇波動を形成中であると見える。ただ5波に関してはNYダウのようにスーパーエクステンション!!なんてこともありえるのだが、通常はここまでは考えにくいため、現状戻り高値の目処としては5月の窓埋めと4月の高値の間のゾーンとなるのではないかと感じる。現状の相場観としては、目先そのあたりでピークアウトして反落。で。。。押し目を入れるんだが、企業業績の情報修正を受けてその押しは甘く、そこから再び上昇トレンドを形成するのではないかと見る。

まあ押し目なしに仮に高値を越えて行った場合、今回の相場は日本人だれも日経指数についていけていない状況を考えると、その場合はバリバリの強気シナリオに変更せざるえなくなるのであるが。。。。。

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2006年10月18日

FOFに関して

今日は某UKのヘッジファンド(籍はケイマン)のCIO(外国人)とミーティングをした。やはりねえ~話題はアマランスになる。

そのファンドはFOFなんだが幸いなことにアマランスは投資対象に入っていなかった。FOFもデカイのになると数千億円~1兆円規模になる。運用残高が数千億円ともなるといくらパフォーマンスがよくとも細かい数十億円~百億円程度のファンドを組み入れてもしゃあないのである。

1兆円で10億円組み入れてそのファンドが20%で仮に回ったとしても
10億円×20%=2億円
2億円÷1兆円=0.02% 
つまり元もファンドは20%も回ったのに、FOF全体ではわずか2BPしかパフォーマンスが上がらないと言うことになるのだ。これではやっても意味がないし、ファンド数が増えるだけデューデリジェンスの手間
がかかるだけ。

結果金余りからヘッジファンドもFOFも巨大化する中、その中に組み入れられるファンドは大きなものに限定されることになるのだ。

その点アマランスなどシングルのマルチストラテジーのファンドだから巨大FOFのもっとも触手が伸びるところである。結果かなりのFOFがアマランスやマザーズロックを組み入れた。

そして崩壊。。。。。

これはあたまかもCDOやCMBS,CDSなどでメザニン投資をして、倒産確率である程度隔離されているとはいえ、少し引っかかってしまったと言うのに近い。クレジット投資(特にメザニン投資)におけるこういったリスクは、FOFにおけるヘッジファンドの破綻リスクに似ている部分がある。

ちょっと話はそれたが、FOFが巨大になりすぎると結局同じようなヘッジファンドしか組み入れできなくなり特徴が次第にうすれていくこととなるのだ。

そして投資行動が一方通行となっていく。ヘッジファンドと言えども運用に特徴がどんどんなくなっていくんだよね。

原油と新興市場の意外な関係

新興市場がさえない。短期底入れはしたものの、なかなか本格反騰の兆しが見えないでいる。18日日経15面で楽天の三木谷氏が「今は新興株売られる時期、新潮流出遅れてない。」とコメントしている。今の新興株安は相場の流れが主力株に向かっており、その反動で新興株が安いだけだと。

相場だからそのとき、そのときで流れと言うものがある。流れが新興株に向かえばネットバブルじゃないけれども、PERが数千倍であろうと、赤字であろうとベータ値の高い銘柄はぶっ飛ぶ。だから三木谷氏の言うことにも一理あると感じる。

ただその流れを作ったのがライブドア事件であり、その後の新興企業の決算であることは否定できない事実でもある。流れを変えるには”成長している”と言うことを示す必要がある。それを示せるかどうかが、今後の新興市場の流れを見る上で大切なのである。

しかし中小型株の中には、業績もよくバリュエーションも安いのにもかかわらず、むちゃくちゃ売られまくっている株がある。それはどう考えたらいいのだろうか?それは一言で言えば三木谷氏が言うてはるような”流れ”になると思う。その流れって言うのは「新興株、中小型株は投機的な株式で手が出せない。しかも業績がいいにもかかわらず売られる。これはなにかあるのかもしれない。」と思わせるような市場の流れだ。

こういった流れがあるときはどんないい株式でも売られる。そりゃあ~仕方がないことである。

加えてそういった流れを演出する投資家がいることも見逃せない。それはヘッジファンド。中小型株式を保有しているファンドは多数ある。それは投資信託からヘッジファンドまで。BLOOMBERGをちょこっとたたけば、すぐに大株主リストが見れる。5%ルールをこまめに見ていけば、どこの誰がなんと言う小型株をいくらいくら保有しているかがわかるのである。そしてライブドア事件から始まった、中小型株市場の軟調の流れ。

推測するにそういった大株主情報を収集した短期”小股すくい系”ヘッジファンドが当該株式を海外でレンディングして空売りをかけたのではないかと思う。で。。。。この手の株式は流動性にかける。つまりこういった売りによって暴落するのだ。その結果、小型成長株中心のファンドは大打撃を被る。つまり基準価格がむちゃくちゃ下がるってことになる。

短期ヘッジファンドの売りたたき→ファンドの基準価格下落→投資家不満→解約が大量に出る→保有銘柄の売り→流動性がないために株価暴落→基準価格のよりいっそうの下落→。。。。。。。。。。。。。。。。。。→ヘッジファンドの買戻し

という構図が浮かびあがる。(これはあくまで推測だが。。。。)

仮にそういったオペレーションがあったならば、新興市場の中で理由なき暴落に見舞われた成長株は2階建て、3階建ての下げに見舞われた計算となる。で。。。。。。どうなるのか?仮定が正しければ、もとが成長株であっただけに戻りは急激となる可能性があるはず。(あくまで可能性だが。。。。)

新興市場全体の底上げはまだまだ先だと仮定しても、その中でキラリとひかる成長力をもつ銘柄の仕込み場はすでに到来しているかもしれないと感じる。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
私はそれと同じことが資源でもおきていると感じる。それはアマランス(AMARANTH)とマザーロック(MOTHER ROCK)の事件だ。

あの話のおさらいをすると
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~^
投資手法はマルチストラテジーであった。マルチストラテジーといえば聞こえはいいが日本語に直すと”なんでもありの投資手法”となる。そうなにをやってもええのである。

で、今回はハリケーンロング手法。ハリケーン到来による供給不測を予想して天然ガスを買い増す手法と。「なんじゃあそりゃ?単なる相場観(しかも天気の)で、ハリケーンが来るのとちゃうか?って思いつきで天然ガス買いまくって損したって????」ハリケーンロング手法っていえばなんか緻密な計算のもと魔法のような手段でお金を生み出す投資手法のように聞こえるが、たんなるお天気の予想じゃねえの??

それでたった9月第一週だけで50億ドルも損したって言うのさ。

いったいリスク管理ってど~なんているのだろうか?そら「当ファンドはこうれこれこう言った手法(VaRとか)よって緻密にリスク管理されており仮に相場が急変しても、ファンドが大きな損失を蒙る可能性はありません。過去の相場急変事のストレステストの結果、ブラックマンデー級の暴落でも当ファンドの基準価
格はかなりの安定性を示しておりました。」てなことは書かれているだろうが、結局過去になかったような動きによって大きな損失を蒙ってしまうのが世の常である。

小さく収益を積み重ねるニュートラルやロングショートと比べると、はたして同じヘッジファンドだと言うてもええのだろうか?ヘッジファンドって言う同じカテゴリーで考えてもええのだろうか?ってほんま感じるね。

思うんだけれども、この手のファンドって勝てば官軍なんだね。お金が大量に集まって、それで博打はって仮に暴落ではなく暴騰してりゃあ~50億ドルの儲けって。。。それでパフォーマンスフィー20%で10億円ファンドにはいって、パートナーの年収数百億円ってパターン。博打はって年収数百億円。。。。。
失敗しても損をするのは投資家って構図。そりゃあ~バクチするしかないでしょ、普通は!

しかも損をしたのが今回は「ハリケーンが来ると思ったけど、来なかった。」ってやつ。

私は常々「カリスマ個人投資家ってのはカミカゼ個人投資家って名前にしたほうがええのと違う?」
と思っているが、同様に「こういったリスクをバンバンにとるヘッジファンドって別にヘッジかけてないんだ
から、レバレッジギャンブルファンドとでも言えばいい。」と感じる。

FOFの中には、CTAもグローバルマクロもやらないFOFがある。それはそれらのファンドが”相場観に基づく投機性の高いバクチだから”。

某FOFのCIOに「なんでグローバルマクロやCTAを入れへんねん?」って聞いたときに「アンタそりゃあ~簡単な話や、ありゃあ~バクチですたい!」(無論英語でこう言ったのである。)とのたもうた。。。。。。

ここに書いた話は極論。。。。。そりゃあ~私もわかっとるがね。せやけど、今回の天然ガスによるハリケーンロング手法、巨額損失を見てたら、「やっぱバクチとちゃうの?」って感じてしまうのは普通とちゃうかなあ~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
だいぶん話はそれたが今回アマランス清算のためこれらのポジションをJPモルガンとシタデル
が引き受けた。天然ガスの引き受け価格は当然のスパーディスカウントだ。それによって損失が倍になったくらいだ。で。。。彼らはそれらのポジションを黙って保有し続けるのであろうか?

当然だがそんなアホな話はない。当たり前の話”ヘッジ”をかけるのである。
しかし天然ガス市場ってそんなに大きかったけ?って疑問が。そう天然ガスだけでヘッジなど不可能だと私も思う。

ここからはまたしても推測だが私だったら。。。。。。コリレーションを計測してまず原油を売ってある程度ヘッジをかける。で。。。。。それ以外の資産もマーケットインパクトを考えて分散してヘッジするやろうなあ~

加えて怖いのが数千~1万もあろうかと言う世界のヘッジファンドも同様のことを考えるということ。
「JPさんとシタデルさん、原油でヘッジかけるはずやから、先に売らさせてもらいまっさ。」と。

で。。。結果原油市場中心に資源価格の暴落が始まるのである。これ規模こそ違うが日本の新興市場の暴落とおなじ構図である。

いやあ~怖いね~昔日本でも先物が市場を動かし、尻尾が犬の本体を動かしている”といわれたが、デリバティブによるそういった動きは多々見られるってね。

しかし。。。。。。。。新興市場(一部銘柄郡)も資源価格もそろそろええころとちゃうかなあ~あくまで私の仮定がただしければ、ともにそろそろ底打ちの兆しが見られ始めるのではないかと思うんやがなあ~

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鯛しゃぶ

先日友人たちと夕飯を食いに行く。 しかも会食のメニューはは”鯛しゃぶ”と言う話であった。
「今日のメシはなんや?」って聞いたらメンバーが
「はい、今日は鯛しゃぶで~す。」とのたまう。

「ほお~鯛しゃぶかあ~そりゃあ楽しみや!」と。。。きっと新鮮な鯛をしゃぶしゃぶにしてポン酢かごまダレで食うんやなア~って想像。
「うわあ~たまらん!!」ジュルジュルと涎が。
そしてシメはやっぱ鯛茶やなやっぱ。想像はいっきにふくらみを見せる。

で。。。。。夜いよいよ鯛シャブに向かう。いよいよである。

場所はロアビル。ひさびさの六本木だ。いよいよである。いよいよ。。。。。。その為に昼メシを少なくしているのだ。

で。。。。ついに到着。
「うん??」鯛シャブにしてはなんかエスニックな雰囲気である。
まあそんな作りもあるんやなあ~と思い一歩踏み出す。

「うん??」なんかエスニックな香りが。。。。。
「なるほど!!わかった!!エスニックな料理がベースになった鯛シャブや!!」
と。。それも興味深い。純和風を想像していたが、そういった鯛しゃぶはけ経験していない。ますます楽しみである。

で。。。。いよいよ入り口に到着
「うん??????????」

入り口には”タイ料理”って?????
タイ?タイ?タイ?タイ?タイ?タイ?タイ?タイ?
たい?たい?たい?たい?たい?たい?たい?たい?たい?たい?たい?たい?た
い?
たい?たい?たい?。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。鯛?

鯛しゃぶ???→→→→→→→→→→→→→→→→タイシャブ?

「ありゃあありゃあ~タイしゃぶやああ~」と初めて”本日の料理”に気づく。
「ううううううううううう、いんだよタイしゃぶ、でも気分は朝から完全に鯛しゃぶ。。。。。」
ちょっとギャップが大きい。

タイしゃぶうまいんだよね。。。タイしゃぶ。。。でも鯛。。。。。鯛がどこかに消
えてゆくう~

工業品と芸術品

今日新聞の折込チラシにはレクサスの広告が入っていた。
LS460 ”プレミアムの基準を変えてゆく、レクサスを極めたフラッグシップ
あなたの想像のさらに先へ。LSは、走りはじめます。”

ついに旗艦車LSの販売である。これでお金をむっちゃかけたレクサスの運命が決まると言っても過言ではないLS460の売れ行きに注目があつまる。

最高級車種 レクサス LS LS460 バージョンU Iパッケージ
価格965万円。
ありゃあ???確か最低車種が1000万円からではなかったのか?って私しゃあ~思ってしもうた。
770~965万円。さすがにちょっと下げたのかこれは。。。。価格的にはメルセデスのSクラス350とほぼ同等ってところである。ちょっと安かない??(買えないけど。。。。。)

4608CCで385馬力、それで燃費は8.7キロメートル。ミッションは脅威の8速ATだ。まさに日本の工業技術の集大成というにふさわしい自動車であろう。

おそらく売れるんだろうな。。。。と感じる。買い替え需要も多いやろうなあ~
お金のある富裕層中心に売れるんだろうな。たぶん売れるんだろうな。。。。。。

でも個人的にはなんかあまりに完成しすぎた車にちょっと物足らなさを感じる。あくまで個人的になんだが、ものごとって完成されていないほうが面白い。例えば昔のフェラーリとかマセラッティってハンドメイドやったから雨の日なんか平気で雨漏りしたりミラーが落ちたりしたと言う。乗り難いことこの上ない。

でもそこがいいんだよね。嫁ハンなんかに言わせると「バカじゃない?完成されて快適なもののほうがいいに決まっているじゃない!」って一蹴されるかもしれへんが、完成されていないってことは、今後の成長を予測させワクワクするのである。男ごころがわかってない!!

マセラッティクワトロポルテなんか1300万円超もするくせに、いまだにボディーがエンジンについていけないって言うし、乗り心地なんかぜんぜんよくないらしい。高速でなんか”ゆ~らゆ~ら”するって言うし。
でもネプチューンの鉾。。。。あのエンブレムに惹かれるんだよなあ~カッコええなあ~

アストンマーチン。。。。。。エンジントラブル怖くて遠出できない車の代表。(今は違うかも知れへんが)
1700万円もして代理店がない地域への乗り入れを怖がらせる車。。。。。すっごいねえ~これ。車として機能してへんがな。

そんな中、先日フェラーリが575Mマラネロの後継車599を発表した。
5999CCの456馬力、燃費は。。。。。ってそんな表示はなく、最高速度330キロで0-100 km/h加速 3.7秒というモンスターマシンである。いやあ~ここまでくると完成されたもなにも無駄の塊。日本で使いようがまったくない車の代表と言える。しかしそういった次元を超越したなにかがフェラーリにはある。

そう何かが。。。。。。それはあくまで個人的な意見だが、美術品としての価値じゃないかと思う。ボディーがエンジンについていけないマセラッティ、故障が怖いアストンマーチン、無駄の塊フェラーリにブガッティ。。。。。これらってやっぱ美術品なんだと思う。ブガッティなんか車くせに1億7000万円もすんだぜダンナ!!

でもそれが華を感じさせ、40,50、60歳過ぎのおっさんを男の子に変えてしまうのだと。。。。。

時計も同じ。
なんでたかだか時計に数百万円~数千万円~数億円はらうの?って普通は思う。
だって電波時計を買えば10万円以下でこれ以上ない正確な時間を刻んでくれるし、第一携帯電話持ってれば時計なんか必要ないでしょって。。。。

でも機械式でミニッツリピターに永久時計にワールドタイムにトュールビヨンってきたら、1000万円は覚悟せなアカン。しかもいくら時間が正確やと言うても、一日あたり数秒は狂うのだ。
「なんでそんなもん買うの?」となるのだが、やっぱここに芸術品としての価値を感じるからだ。
パティックにブレゲにバセロン、ピゲ。。。。。。。

天才フランクミューラーが先日発表したコンプリケーションなど数億円って言うからなあ~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
話はそれたがいくら乗りにくくても、無駄が多くても、想像を絶する高さでも。。。。。
私しゃあ~そういったものに魅力を感じてしまうのさ。

きのこ三昧

少し前に知り合いの田舎へ行ったときに話し。金曜日にすわ田舎へ!って思ったもののあまりの強風に断念、土曜日の早朝に変更。

土曜日は大荒れの影響も若干残り、なによりもむちゃくちゃ寒い。最高気温20度弱ってなっていたんだが、そんなもんじゃないくらいに寒かった。私しゃあ~Tシャツの上にポロシャツ着て、その上にトレーナー着てウインドブレーカーで総仕上げって感じの服装。それでも風が寒い。ゆえに墓参り意外は出かけない。が。。。。それでも風邪を引いてしもうた。

で。。。。。日曜日。土曜日とはうって変わってのポカポカの晴天。
知り合いのおやじさんが「きのこを取りに行こう!」と仰せられる。そう。。。きのこ。なんと言う危険な匂いがする言葉なのであろうか?

しかし。。。。しかしである。きのこと言えば素人が立ち入ることままならない相手。マツタケや本シメジ、しいたけ、エリンゲならわかるが、なんちゃらシメジ、なんちゃら茸。。。。などとなると上級者向けであ
り、どうしたものかと。。。そして「どこそこのなんちゃら郡で毒きのこを食して死亡。。。」なんて話はとくた
まTVで見るし。。。まさに山菜採りの上級者向けがきのこと言えよう。

一方私と言えば、タラの芽を採りに行ったときに、タラの芽とまちがって”タラの芽もどき”を大量に
採取して周りの人にバカにされた記憶がよぎる。タラの芽だったら本物と間違ってもどき食しても「まっず~!!」で済むが、きのこの場合、
「うぁあ~ゲロゲロゲロ。。クルクル。。のパア~。。」で、即死してしまう。
そんな私にきのこを採れとは。。。。。。

ただそうは言うても知り合いのおやじ殿はきのこの上級者、言わばエキスパートである。(と。。思う)
いつも見たことのないようなきのこを採っては食されている。私もなにかわからないが何度か食べさせられている。黄色に白に紅色に。。。。。。。つまり知り合いのおやじ殿がいらっしゃれば安全と言うことに。(たぶん。。。。)

で。。。。皆できのこを採りに裏山へと。。。。しかし裏山と言ってあなどってはいけない。

「そこの裏山へ行こう。」といって行ったのは、標高1800メートルのれっきとした山だ。しかも地元の知り合いのおやじどのサンダル履き。。。。。さすが地元である。2000メートルごときはサンダルで十分。

で。。。。。やっぱりサンダル履き。でも自動車で途中まで行けるのでまあ問題はないかと。。。。。(私しゃあ~できまへんが。)

そしていざ”上級者のみは入ることのできる聖域きのこ採り”が始まる。きのこ。。。。。簡単なようで決して初心者が踏み込むことが許されない魅惑のサンクチュアリー。。。。

そんなバカなことを考えていたらいきなり知り合いのおやじ殿が「これはチョコ茸だから食える。」
ときのこを採り出す。はてチョコ茸とは異なネーミングである。見ると茶色のぬめぬめしたきのこが鎮座されている。しかも群生で。。。。。色がチョコみたいだからチョコ茸か。。。。。。。で。。。。見た瞬間
ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾオオオオオオオ。。。。。。。。。。。。。。”きのこの群生”見るだけでおぞましい。とっさに鳥肌が立つ。しかもぬめぬめ系である。
「う、う、う、う、う、うわあ~」って言いたいのを我慢して見てたら。
「一緒に採りませう。」と仰せられる。
「うううううここで怯んだら男がすたる。」と意を決して採取。
ひんやりとしたさわりごこちと、なんともいえぬぬめぬめ感。
ゾゾゾゾゾゾゾゾゾオオオオオオオオオ。。。。。。。。。。。。。全身鳥肌だらけに。。。。

そして群生を根こそぎ採取。まさにやっつけたと言う表現がぴったりである。

次は唐松茸。。。。名前はマツタケだが、これもぬめぬめ。。。。あと白や黄色ややや紅色のものや、私にしゃあ~どれが毒でどれがええのかさっぱり。。。。。。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そして知り合いのおやじさんの家へと行き、さっそく食すことに。
こういう時に子供ってええなあ~ってつくづく思う。
「おじさんこれ毒ないの?毒あるように見えるね。、きっと毒だよ。」と嫌あ~な言葉を連発する。
人の気持ちを無視した知り合いの子供の言動であるが、このときばかりは賛同したい気持ちに。。。。

「大丈夫だよ、おやじさんはいつも採って毒かどうかは見たらわかるんだから。」と
言うものの、私に自身に自信があるわけではなく、子供が連発する”毒、毒”口撃に「もしかしたら弘法も筆の誤り、猿も木から落ちるってこともあるし。。。。。。100個のうちに1つや2つミスがあってもおかしかないかも。。。。」などとネガティブな思考が頭を支配する。なにせきのこはスーパーの大型のビニール袋4つに満杯なのである。そのうち1つや2つくらい。。。。。。。。

それ以前に私には上級者のみがはいることのできる聖域、きのこの知識が皆無。ベニテングタケ、タマゴタケはやばい!くらいの知識しかないのである。
「うううううどうすっか?ここは。。。」と思っていたら、一緒にいったメンバーが
「お味噌汁飲む?」と聞く、私は思考が”きのこずくし”になっていたので、なにも考えずに「飲む!!」と即答。

でも当たり前の流れなんだが、きのこ狩りの後のみそ汁ってやっぱ”きのこ汁”だよなあ~
みごとに採ったばかりのきのこ山盛りの味噌汁が目の前に。。。。。
「あっちゃあ~しもうた。。。。今更引き返せない。やってもうたがな。。。ちくしょうヤツめ図りやがったな!!」と思っても後の祭り。。。。。。

「○○さんは飲みますか?」
「俺きのこ嫌い。」。。。。。。
「え??なにそのきのこ嫌いって、そんなのあり?????」と予想外の言葉に呆気にとられる私。

「△△さんはどうする?」
「おいどんは今日はええですたい!」
「え??なにその今日はええですたいって、そんなのあり?????」と。。今日は。。。って。。何?と私。

「XXと@@は飲む?」と子供に聞く「うわあ~毒きのこヤッダあ~!!」と逃げ回る。。。。子供は非常で無責任。。。人の気持ちも知らずに。。。。。。。でもうらやましい。

「おいおい、もしかして俺だけ。。。。なぜ。」と今更引くに引けない状況に陥る。隠れキリシタンの気持ちがわかる気が。。。。。。。。踏み絵踏むべきか踏まざるべきか。。。。。

そして恐々食すことに。。。。。。あとでみんなが「恐々でヤッバーって感じで食べたでしょ?」と言うくらい、腰が引けてたようだ。

とりあえず2ミリ程度かじってみる。
「う。。。。。しびれはないけど。。。」
そしてもう2ミリかじる。
しかし目の前のある183グラムはありそうなきのこ汁。。。2ミリずつでは埒がアカン。

で。。。。思い切っていくぞ、俺も男だあああ!と。。。。。3ミリかじる。。。。。気弱なわたし。。。。
で。。。。時間をかけて183グラムをやっつける。あとは野となれ山となれである。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
結局はなんともない。(当たり前か。)さすが上級者である。

ちなみにチョコ茸は”ちょこ茸”で形がおちょこのようだから。
唐松茸はその名のとおりで唐松に群生するからで、それ以外は。。。やっぱよ~わからん。

きのこ。。。。。。。それは素人が決して踏み入れてはならない上級者のみが立ち入ることが許されるサンクチュアリー。。。。。。。。