株好き父さんのための

Take IT Easy!

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2005年03月25日

「ブログ」って?

今回は前回初登場のデンに代わり、先日ご紹介にあずかりましたレイジーが担当いたします。IRNETのリニューアルをお手伝いさせていただきました。その後、ご要望をいくつかいただいております。できるだけ対応させていただきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

リニューアルのポイントはいくつかあったのですが、一番のポイントは「ブログ」を採用したことです。ホームページを運営するのって、やってみると分かるのですがかなり根気のいることなんです。かたるは毎日記事を更新していますが、その作業が少しでも楽になればいいと思い、今回私が目をつけたのがブログです。現在、トップページとリンク集を除く全てのページをブログにしています。ブログといえば、ライブドアの堀江さんもインタビューで毎回のようにその可能性について話していますね。多くの企業の社長日記はブログで書かれているし、ブログを使って新しいビジネスを始めている例も数多くあるようです。そして、私を含め普通の人もブログを使っている。いま、爆発的に流行っている「ブログ」の魅力とはいったいなんなのでしょうか?

そもそも、ブログってなに?というところから始めたいと思います。「ブログ」とは「ウェブログ(Web-Log)」が省略された言葉で、「ウェブ上に記録(ログ)を残す」という意味があります。一般的なブログのページを見ると、時系列に記事が並び、カレンダーから特定の日付を選択することもできますし、過去の記事をまとめて読むこともできます。いわば日記形式のページだと言えば分かりやすいかもしれません。かたるが毎日お届けする「今日の市況」などはまさに目的とぴったり合っていたわけです。

ブログの魅力はいくつかあると思いますが、その中で最大の点は「更新が簡単である」ことだと言えるでしょう。まず、従来のホームページ作成には、「HTML」というWeb専用の言語を理解して一文字ずつ書いていくか、ホームページ作成用のソフトを使う必要がありました。さらに、作成したファイルをサーバーにアップロードするという作業が加わります。しかし、ブログではそれらの面倒な作業がいりません。インターネットにつながっていて、ブラウザ(インターネットエクスプローラ(IE)など)さえあれば作成できます。方法も簡単、基本はブラウザで入力用のページを開いて、そこに表示される入力専用の部分に文書を入力するだけです。IRNETの「今日の市況」の例で言えば、従来の方法だと、かたるが「ホームページビルダー」というホームページ作成用のソフトを使って記事を書きHTMLファイルを作成し、前の日の記事のファイル名を変えて、今日の記事ファイルをサーバーにアップロードして、トップページのカレンダーを更新して、というように色々とやらなければいけないことがあったわけです。それが今の方法だと、記事のアップロードをする必要はありませんし、ファイル名を付けたり変更したり、カレンダーを更新したりといった二次的な作業はすべてブログ作成ツールがやってくれます。これにより、かたるのページ更新にかかる負荷はかなり軽減されたと言えます。

最近は個人向けの無料ブログサービスが充実してきたこともあり、さまざまな立場の人がさまざまなタイプのブログを作るようになっています。「個人向けのブログサービス」には例えば、ライブドアブログエキサイトブログgooブログ、、などがあります。簡単なID登録を行うだけで、すぐにご自分のブログを始めることができます。ページの見た目に関しても、豊富なデザインからご自分の気に入ったものを選べます。「長年ホームページをもちたかったけれど、いざ作るとなるとどうも敷居が高くて。。」という方にも大変受けているようです。

さて、IRNET「今日の市況」に話を戻しますが、ページの左下に小さく「RSS登録」というメニューがあるのに気づいた方がいらっしゃるでしょうか。クリックしても、なにやらわけのわからない文字列が出てきて困惑された方もいるかもしれません。実は、この「RSS」というのはブログとともに発達してきた技術で、これを利用すると「ホームページをメールのように見る」ことができます。イメージがわかないかもしれませんので、実際にやってみることにしましょう。

そのためには、RSSリーダーと呼ばれる専用のソフトウェアが必要です。これにもいろいろと種類があるのですが、今回は現在最も一般的なRSSリーダーの一つである「goo RSSリーダー」をご紹介することにします。まず、goo RSSリーダーをダウンロードします。RSSリーダーのホームページにアクセスして、「ダウンロード」ボタンを押します。インストール方法はこちらです。インストールが終了したら、さっそくgoo RSSリーダーを立ち上げてみてください。RSSサイト追加既にいくつかのサイトが登録されているのですが、ここに「今日の市況」も登録してみましょう。goo RSSリーダーの画面左上に「RSSサイト追加」というボタンがありますのでそれをクリックします(右図参照)。そうすると、URL追加画面が出てきます。ここで、「今日の市況」の「RSS登録」をクリックして出てくるURL(http://www.irnet.co.jp/s-today/index.rdf)をコピー&貼り付けしてください。下のようになります。

RSSサイト追加画面

「追加!」ボタンを押すと、「今日の市況」が左のメニューに追加されますので、それをクリックしてみてください。画面上方に、「今日の市況」の文字列がずらりと並んでいますね。そのどれかをクリックすると、画面下に「今日の市況」の記事が表示されたことと思います。ちょっと小さくて見にくいかもしれませんが、下のようになります。

「今日の市況」をRSSリーダーで読む

まだ開いていない記事には「未読」マークがついていますので、これはまるで新着メールを受信したかのような感じですよね。こうやって新しい記事が来たことを(もちろん日時付きで)お知らせしてくれるので、これを使えばわざわざ「今日の市況」のページにアクセスして、かたるのやつ今日は飲んでるのかな~、お~い、まだかぁなんてブラウザの更新ボタンを何度もクリックする必要がなくなるわけです。これは便利だと思いませんか?

「そもそも、RSSってなに?」と思われる方には、分かりやすくRSSを説明してくれているブログページを見つけましたのでこちらを参照されてはいかがでしょうか。

RSSリーダーはまだ一般的に使われているとは言えませんが、「ホームページを閲覧する一つのかたち」としてこれから定着するのではないかと考えています。

というわけで、ブログの魅力について少しお話ししてきました。ブログはおもしろそうだな、しかもなんだか簡単そうだなと思っていただけたなら幸いです。

レイジーの今日の Take IT Easy:ブログとは、「今日の市況」のように時系列で記事を紹介する形式に向くウェブサイトのことで、サイト作成にかかる負担の少なさと、RSSを用いた新しい情報配信機能などにより、現在世界中に広まっています。

デンの今日のおとぼけ:RSS? 先週、ソニーのPSPは買ったぞ。RSSもヨドバシで買える?

2005年03月19日

テレビとインターネットの融合

"とうさん" とキーボードに打ち込んで変換すると 「父さん」 よりも「倒産」の方が早く出てくるくらい危うい地位にいるお父さんたち。その地位を向上させるのは、「お金」 と 「知識」 の2つの力です。「お金」の方はかたるに任せるとして、このコーナーでは、「知識」、特に 「IT知識」 の力をつけることを手助けしたいと思っています。難しいITのことを簡単に、その名も Take IT Easy ! (本来の意味は「気楽にいこうよ」、です) の始まりです。

このコーナーの目標は、パソコンもケータイも満足に使いこなせないお父さんたちが、家族や部下たちの会話に割り込んでITウンチクのひとつでも披露できるようにする、ということです。申し遅れましたが、私はIRNETのドン、ではなく「デン」と申します。IT担当として携わってきました。

なおこのコーナーには、新メンバー「レイジー」が気まぐれに登場いたします。かつては一緒に仕事をしていたはずなのですが、いつの間にか「イギリスに行ってくる!」と会社を飛び出し、1年後にまたいつの間にか帰ってきてぼぉーっとしていたのでIRNETを手伝ってもらうことにしました。果たして使い物になるかどうか。。正直な話、父さんたちより心配です。

さて、第1回は、「テレビとインターネットの融合」 についてです。


ライブドア と フジテレビ の攻防が益々熱を帯びています。インターネット組とテレビ組の抗争という図式です。最近では、フジテレビの形勢が不利になってきていますし、この両社の攻防のニュースを見るときには、当事者のフジテレビのニュース番組やワイドショーではたいしたことが報道されないという思いから、つい日本テレビやTBSを見ちゃいますから、視聴率的にもフジテレビはきっと損をしているんでしょうね。

さて今日は、争いの論点のひとつにもなっている 「テレビとインターネットの融合」について考えてみたいと思います。

テレビは、不特定多数の相手(ブロードキャスト)に向かって、あらかじめ決められている番組表通りに一律同じコンテンツ(メニュー形式)をテレビ塔から電波(無線)という形で発信しています。視聴者は見たい番組が始まるときに、テレビの前に鎮座して配られた番組を見る(Push型)わけです。一方、インターネットは、限られた複数の相手(マルチキャスト)、あるいは特定の相手(ユニキャスト) と利用者側から接続(Pull型)して、利用者が要求するコンテンツ(オンデマンド)をネットワーク(有線)を通じて配信しています。

テレビ : ブロードキャスト、メニュー形式、Push型、無線(電波)、単方向
インターネット : マルチキャスト(ユニキャスト) 、オンデマンド、Pull型、有線、双方向

このように、テレビとインターネットは、一見似たもの同士のように見えますが、その性質はまったく違うものなのです。フジテレビはまったく違うものは相容れない という考えですし、ライブドアは違うもの同士だからそれが融合したときに新しいものが生まれる、という発想ですね。政治家を含めた保守的な人たちがフジテレビを支持し、新しいものに抵抗がない若者がライブドアを支持するというのはなんとなくわかりますね。

「テレビとインターネットの融合」というのは、両者の利点を生かし、コンテンツ によってそれを住み分けることじゃないかと思っています。例えば、ドラマなんかは、何もテレビ局が決めた時間に見なくてもいいじゃないか、ということです。 ドラマのようにリアルタイム性が重要でないものはインターネットで好きな時間に見ればよいのです。ニュースやスポーツ中継のようにリアルタイム性が重要なものだけをテレビで配信すればいいのです。

ドラマ、バラエティなどの番組 : インターネット型 - オンデマンド
ニュース、スポーツ などの番組 : テレビ型 - ブロードキャスト
と住み分ける。それが、テレビとインターネットの融合のひとつでしょう。

テレビがインターネットと融合すると、もうひとつ大きく変わる点があります。それは主従関係の逆転です。Push型とPull型の違いですね。テレビ局が決めた番組表に基づいて配信される番組を見る、ということはテレビが主で視聴者が従 の関係です。そうではなく、見たいときに見たい番組を見にいく、ということはテレビが従で視聴者が主 の関係になります。選択権は視聴者のものになります。テレビ側がインターネットとの融合になんとなく否定的なのは、この主従関係が逆転するのを嫌っているんじゃないかと勘ぐりたくなります。

技術的には、インターネットでテレビが見られるのかという課題がありますが、6Mbps(メガビーピーエス:1秒間に6000000ビット、2秒間でフロッピー1枚分が送れるスピード)のネットワークスピードがあればテレビと同じ画質の映像がストレスなく見れるのです。6Mbpsといえば、光ブロードバンドでは軽くクリアしていますし、ADSLでも収容局から2Km以内だったらほとんどがクリアしている数値です。

双方向性というのも テレビとインターネットの融合で新しく生まれるものですね。「番組へのご意見、ご要望はこちらまでお寄せ下さい」ってだいたい番組の最後に言いますよね。そうではなく、番組の始めに、「番組へのご意見、ご要望は、番組中にお寄せ下さい。お寄せいただいた意見は、http://xxx. ,,,,でリアルタイムにご覧になれます」 なんてことができます。全然スピード感が違ってきます。ニュース番組などでは、さらにリアルタイム性が増すはずです。

「テレビとインターネットの融合 っていうけど、堀江さんは全然説明してくれてない」と日枝会長は文句を言ってますが、民放の雄たるフジテレビだったら、そのくらい自分で考えるか、とっくの昔に考えていなければいけないことでしょう。ピンチじゃなくチャンスなんです。日本テレビやTBSやテレビ朝日に先じることができるチャンスなんですヨ。がんばってくださいよ、日枝会長。実はデンはフジテレビの株主なんだぁー。

それにしても、フジテレビの日枝会長は、テレビ写りも悪いし、しゃべり方も皮肉っぽく自虐的だし、コメントも「なんとかだと思いますよぅ」 みたいな発言が多く、まったくもってさえないですね。テレビ会社の会長がテレビ向きでないというのは笑えないブラックジョークです。フジテレビは、優秀なディレクターや演出家、脚本家、衣装さん、メークさん とかをたくさん抱えているんだから、全社を挙げてもうちょっとなんとかしてあげた方がいいと思うんですけどね。テレビに出る前は、メークさんに明るい表情を作ってもらい、演出家に指導してもらった振る舞いやしゃべり方で、脚本家の書いた原稿どおりにしゃべりなさい、といいたくなります。俺たちフジテレビは、ライブドアの10倍以上も株式時価総額 を持った会社なんだ、かかってきんしゃい、くらいの余裕を見せて欲しい。「きっかけはーーーぁ、(パンパン)、フジテレビ!」 じゃなく、「きっかけはーーーぁ、(パンパン)、ライブドア!」 みたいなパロディチックなCMを流すくらいの鷹揚とした態度を見せて欲しい。それでこそバラエティのフジテレビだ。

デンの今日のTake IT Easy :テレビはネットワークスピードが6Mbpsあればインターネットで充分見られる

レイジーの今日のおとぼけ:6Mbpsって時速何Km?