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Take IT Easy!

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2005年07月24日

数の単位

石原都知事が「フランス語は数を数えられない...国際語失格」と発言して物議をかもしていますが、「数を数えれられない」というのは言い過ぎかもしれませんが、数の表現の仕方がとっても複雑である というのは本当のようです。
日本語の場合は、1(イチ)から10(ジュウ) まで言えれば、あとはその応用で99まで言えます。
11は10+1 で「ジュウイチ」、12は10+2で「ジュウニ」、... 19は10+9で「ジュウキュウ」
21は2x10+1で「ニジュウイチ」、22は2x10+2で「ニジュウニ」、... 29は2x10+9で「ニジュウキュウ」

91は9x10+1で「キュウジュウイチ」、92は9x10+2で「キュウジュウニ」、...99は9x10+9で「キュウジュウキュウ」
とてもすっきりした10進法の世界です。

英語も11(イレブン)、12(ッエルブ)などの10の台はやや変則ですが、基本的には10進数の世界です。
フランス語は勉強したことはありませんが、例えば、99は'quatre-vingt-dix-neuf' で 20が4個に10足してさらに9足す になるそうです。日本語で言えば、「ヨン・ニジュウ・ジュウ・キュウ」という感じでしょうか。なんやらヨン様の曽祖父の名前のようになっています。99 は、20x4+10+9 って表現するということになります。71は60+11、77は60+10+7、85は20x4+5 のように70以上の数の表現が複雑なんだそうです。なんでまた20を基底の数字にしてるんだろね。

石原都知事の言い方も悪いっていや悪いんだけど、フランス語教師たちがわざわざ訴訟を起こすほどのことでもないと思うんですけどね。
フランスだって過去に、日本人のことを「黄色いチビ」(クレッソン女性首相)、「ウサギ小屋にすむ仕事中毒者」(ECのフランス官僚)という暴言を吐いているんだからお相子だあね。

ITの世界では、数の読み方はそれぞれの国の文化で違うでしょうけど、その単位は、1より大きい数と1より小さい数の3桁おきに単位の呼び方が決まっていますから、非常に明確です。

まずは1より大きい数は、

1,000(103)K(キロ)
1,000,000(106)M(メガ)百万
1,000,000,000(109)G(ギガ)十億
1,000,000,000,000(1012)T(テラ)
1,000,000,000,000,000(1015)P(ペタ)千兆

反対に1より小さい数は、
0.001(10-3)m(ミリ)千分の一
0.000001(10-6)μ(マイクロ)百万分の一
0.000000001(10-9)n(ナノ)十億分の一
0.000000000001(10-12)p(ピコ)一兆分の一

このくらいまで知っておけば通常は困りません。これらの数の単位が現在のITの世界では、だいたいどんな装置やサービスに該当するかというのが下の表になります。
単位速度系容量系
pピコ10-12CPU 
nナノ10-9CPU、メモリー 
μマイクロ10-6メモリー 
mミリ10-3ハードディスク 
Kキロ103ダイアルアップ回線

ISDN

PHS、携帯電話
フロッピーディスク
Mメガ106携帯電話

ADSL

LAN、無線LAN

USB 2.0
メモリー(PC)

USBメモリー

CD-ROM
Gギガ109FTTH(光)

LAN

メモリー(サーバー)

DVD

ハードディスク
Tテラ1012スーパーコンピュータ性能値大規模システムのデータ総容量

単位とそれに該当するものの組合せを知っておくのは、以前にも書きましたが「ITの数値感覚」を養うにはとっても大切です。

デンの今日のTake IT Easy:ピコ、ナノ、マイクロ、ミリ、キロ、メガ、ギガ、テラ、ペタ のそれぞれの世界(装置)を知りましょう。
レイジーの今日のおとぼけ:Piko(ピコ)っていうハワイのサーフブランドは知ってるわ。ペタは巨人にいたペタジーニのことね。