未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2013年)(2013年12月24日)

かたる:相場の成り立ちを考えたレポートをこの休みに書きましたが、相場に大切なのは「意見の対立」なのですね。人間心理は面白いものです。カタルが銘柄を掲載しても、直ぐに人々が行動を起こし、買う訳ではありません。理由は自信がないからですね。しかしその推奨銘柄が上がってくると、何故か買う人が増え、みんなが追随し始めます。付和雷同による買いが生まれますね。値動きに魅了されて買う人が増えてくるのです。しかし007のように株価が思うように上がらなくなると不安が増し、今度は投げる人やカタルへのメール相談などが重なります。結局、自分自身の力量も、その会社の将来性も知らないのです。多くの人がそうですね。

だから専門家に運用を任せる投資信託などが良いのですが…この投信は信託手数料や報酬を多額に吸い上げます。証券会社の収益源の一つで、カタルが現役の頃もよくキャンペーンになると「今日は100万ほどお願いします」と手数料の応援要請をしたものです。当然、運用者も販売会社の要請にこたえるため、売り買いをしたくなくても手数料を証券会社に献上します。こんな仕組みですから、運用効率は落ち委託する顧客は儲かりません。投資信託で儲けたと言う話は、余程の想定外の出来事がないと儲からないのですね。経営トップは安定収益を求め、社員に投信を売れと「発破」をかけますが…。野村の1兆円ファンドを始め、まともな運用成績になったことがないのが、これまでの実績です。最近は、指数に連動するETFは仕組み上、そのような搾取が入る余地は少ないのですが…抜け穴があるかもしれません。

強弱感の対立が、相場形成に欠くことが出来ないのは、未来の買い手が現れるかどうかの需給バランスです。多くの銘柄は赤字のような未来が見えない場面から、相場がスタートします。たいがい、赤字のこんな株なんか…買えるわけがないと否定するわけです。実態を知らないからですね。しかし相場が買われる背景を調べると…。多くの銘柄は、やはり買う根拠が存在するわけです。此処が相場の妙味になり、対立が焦点になります。007のケースでは、ユビキタス社会に絡む様々なソフト技術です。別に特段、優れていると言う訳ではないものもあるようです。WiFiなどの技術は、他の多くの会社が提供しているようですね。しかし何故、村田や任天堂が採用したのでしょう。特徴と言えば容量が小さいと言う事なのでしょう。軽いという事は、車で言えば燃費の向上などが連想されます。スマフォなどの小ささを求められる世界では、意外に貴重な存在なのかも知れません。QBの成長性など、一見すると眉唾のような技術もあります。この辺りが焦点になり、強弱感が対立しやすいのですね。仕掛け人は、この優位性を非常に重んじます。ただ需給バランスがこれまでは悪かったでしょう。しかし税制も変わり今年までかな?

まぁ兎も角、村田の量産効果などが出てきて、黒字化してくるとします。そうすると、みんなの注目が集まるようになります。背景を調べると割高でも買える可能性が存在しますから、おっかなびっくり少しずつ買う訳ですね。人間心理の中で、「保有効果」と言うものがあるそうです。一度、物を手にすると手放したくなくなる効果ですね。証券マンの人は大口投資家に株を進める時に、どんな金持ちでも…先ず、最低単位の株を買わせることですね。人間心理は面白いもので、多くの人は現状維持を選択します。新しいことにチャレンジする壁は、非常に高いのです。故に、新しい銘柄を買う時に必ず抵抗します。だからカタルの現役時代は、先ず1000株の最小単位で株を買いました。ベンチャリなどは、その積み重ねが、最後が500万だったか、600万株だったか…ですからね。最初は、こんなボロ株は…と反対し、顧客からの注文を断ったのです。

先ずは、少なくてもいいから、子供のあそびの金額でも良いのです。株を持ってもらい、値動きを見て貰います。赤字の内は、そんなものでしょう。その内、本物度が増せば、持ち株を増やせばいいのですね。お客様の経済状態や心理状態に合わせ、無理のない水準で先ずは、買わせることですね。心理学の保有効果を応用するわけです。買い勢力もこんな具合ですから、赤字の段階で仕掛けると、相場は意外高していくものです。中には空売りをする馬鹿も出てきます。一番恐いのは…急伸している株に、値動きだけで空売りを仕掛ける事ですね。カタルは空売りの実績はありません。証券マン時代も5回ほどしか、空売りをしなかったのです。すべて成功していますが…性格上、嫌いなので、選択しなかったのです。ただそれを克服したいと思い、証券マンを辞めたことも事実なのですが…なかなか主義主張は変わりません。

今日の日経新聞の3面に「高リスク投資 世界で回復」となっていますが…、人類の技術的な進歩は、ハイリスクな投資家が表れて…成り立っています。研究者を10年間、雇うのに1億円、助手に研究費など計算すれば、最低3億から5億程度の資金は必要でしょう。生活にユトリがないと、始められませんね。特に製品開発に結びつかない基礎研究開発は民間では無理でしょう。もし株式投資で数十億円儲けたら、百億単位で儲けたら…基金を創設して応援することが可能になります。カタルは歩合セールスとして、浜松ホトニクスの株価を上げたいと願い、心して上京した昔の自分がいました。ホトニクスは、知る人は知る日本が誇る優秀な会社です。今でもトヨタが株主だと思いますが…最初の200万株は、ある優秀な新入社員がトヨタの内定を蹴って、ホトニクスに就職したことに始まります。

トヨタの面接官は、きっとトヨタを蹴る内定者など居ないと思っていたのでしょう。不思議に思った面接官が学生に話を聞くと…その答えが洒落ていました。「トヨタには夢はないが、ホトニクスには夢がある」と応えたとか…。その話の顛末を社長が聞くに至り、お金の力を誇示するためか…支援の為か分かりませんが、トヨタはホトニクスに出資したと言います。大昔の話ですね。その後、小柴昌俊さんが、ニュートリノ観測でノーベル物理学賞を受賞します。全てホトニクスの光電管技術のおかげですね。ホトニクスは光の研究で、世界トップの会社です。今、銀行マンがこのような行為をすると、特別背任行為の認定を受けるかもしれません。リスクを取れない清貧思想の日本を続けると、日本はドンドン劣化して行くのです。故にカタルは猪瀬東京都知事の辞任ですが、あの程度の行動を社会が許すユトリもなくなったことを嘆くのです。

ある意味で、安心・安全なものほど恐いことはないのですね。リスクを承知で挑む行動はそれほど恐くありませんが…、慢心と言う驕りほど、怖いものはありません。

今日は心理の話が、中心になっていますね。何故だろう。カタルの興味を惹く現象の中でグリーの相場があります。予想通り4ケタを回復しましたが…未だに謎は残ったままです。あの空売り残は、どういう人が売ったのでしょうね。下値でもそのまま残ったままでした。非常に小さな根拠ですが、やはり「証券マンの血」が騒いだままなのですね。007のワクワク感は別格なのですが…、ケネディクスも、本当は、増額修正をする前の赤字の段階で、あまり調整を入れずに「かちあげ」た方が、相場としては良かったのですね。利益が増えてからでは…だんだん相場妙味が薄れていきます。古河電工や板ガラスの理想買いからの現実買いを連想したのは、ナスダックの相場からの発想です。あのITバブルの時期に理想買いで付けた最高値を、まもなくナスダックは更新するでしょう。だから「光通信」を参考銘柄に選んだのです。ソフトバンクも上がってきましたからね。ソフトバンクのあの時の馬鹿高値は198000円です。その後、分割をしていますが、まだまだ距離がありますね。

今から述べると馬鹿じゃない…と、いくら先物買いのカタル君でも憚れますが…ITバブルの相場は、新時代の入り口だったようにも感じています。何れ、人類は「スタートレック」の世界に行くのですね。SFの世界ですが、そのスピードを速めるためにも、清貧思想など…糞食らえ!なのです。バブルが人類の進化を早めるのですね。だから株成金が、どんどん生まれ、儲けたお金を社会にばら撒き、日本を豊かにすればいいのです。日銀の異次元緩和は、それを後押ししていますが、猪瀬都知事の事例を見ると、なかなか…一旦、落とした高炉の火は戻りませんね。新興御三家に変わる新たな人気株が待ち望まれます。

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投稿者 kataru : 2013年12月24日 10:45