今日の市況(2013年)(2013年10月09日)
かたる:新聞や雑誌、テレビなどのメディア媒体を通じて、市場動向を考えるわけですが…皆さんの関心があるのは、今は米国財政問題なのでしょうね。しかしカタルは、昨日の日経夕刊と本日の日経新聞のトップ記事が、みずほの反社会的勢力向け融資問題を大きく扱っている現実に、不快感を覚えました。このような流れを作り出すメディアの報道姿勢が、社会をデフレに導きだし、「失われた時代」を創っているのです。日経新聞の編集長を変えなくてはなりません。何故か?
「半沢直樹」の高視聴率が話題になり、昨日はNHKのクロ―ズアップ現代では「土下座」をテーマに扱っていました。何故、このようなドラマが人気になるのか? 何故、「ブラック企業」などと言う従業員を苛める言葉が氾濫するのでしょう。全て背景にあるのは、行きつくところまで、来ている変化の兆候ですね。オリコが審査した融資は230件で2億円ほどだと報道されています。1件あたり100万円で、あの規模ですからあり得る話です。何も「みずほ」だけに拘わらず、どの銀行にもあるでしょう。一度貸せば、このお金は余程、経済が好転しない限り、返済を望むのは無理でしょう。故に対策としては貸し倒れとして損金処理をして、以後の貸し出しをストップする程度ですね。問題は何故、こんな些細な事が、大きく報道されるのか? この裏の意図を考えねばなりません。カタルは金融庁の反逆で、大蔵省と官邸の法人減税を争う仕掛けかな…と感じています。おそらく日経新聞の記者が、大蔵に頼まれ記事を大きく扱った官僚と記者の癒着構造があるのでしょう。記者は情報を貰うために、ある程度、彼らの意に沿う報道をしなくてはなりません。貸し借りの世界ですからね。こうやって世論は作られ、報道が利用される構図があると思うのですね。兆円単位の融資額がある大銀行で、わずか2億程度のそれも1件ではなく230件です。審査を潜るのは仕方がないとも言えますね。
皆、失われた世界へ引き戻そうとする権力闘争に、報道が利用されていると考えるべきでしょう。NHKを始め皆、この構造下にあります。昔はもっと大らかでした。小さな失敗を社会が許すユトリが、どの世界にもありました。失敗は誰にでもあり、些細な失敗は笑って見守ったものです。昨日はバスの運賃が払えない若者が、後部のバンパーに乗っていた事件をNHKが取り上げていましたね。そんな小さな子供の戯れを…天下のNHKが取り上げるのです。確かに反社会的勢力への融資は悪い事でしょうが、たかが兆円単位を誇る融資残高の中で、2億程度の話しですよ。確かに対応に問題があるのかもしれませんが頭取が批判されるようなニュースなのでしょうか? 最近は多いですね。犯罪に対してもそうですし、不可抗力の交通事故に対しても、被害者の気持ちを過剰に反映する判決を求める風潮が気になります。人生、生きていれば色んなことがあります。小さな間違いを正さねばなりませんが…かと言って、それを厳格に求める風潮がデフレ脱却を拒んでいるのでしょう。
昨日、物価連動国債の入札があり、入札結果に驚きの声が上がっていました。市場関係者の認識が分かりますね。銀座ティファニービルの入札、今回の物価連動国債の入札、全てアベノミクスが成功することを物語っている事象です。分かりますかね? ロイターの記事で、日銀総裁発言が波紋を広げていると報道されています。発言は9月20日の都内で開かれた講演会だったようですが、総裁は「安定的に2%の物価上昇率を実現するためには、景気が普通の状態の時に2%になるような経済・物価の関係を作る必要がある」と指摘したと報道されています。意識的に日銀総裁はインフレを作ると述べている訳です。日銀は何でも出来ますよ。カタルは以前、100兆円の未来都市建設を提案しました。日銀がメザニンローンを引き受けろと述べていました。この趣旨は地価が下がらないと…日銀が宣言するわけですね。簡単ですよ。株でも土地でも下がらなければ、誰でも買いに動きますね。お金の需要が生まれ、投資活動が活発化します。
だからケネディクスの株価が、この年末年始に4ケタになり、いずれ4000円を目指すのですね。問題が此処なのですね。政策担当者の度量が、問われているのですね。不退転の決意があるかどうかなのです。日銀は何でもできるのです。冒頭、掲げた官僚組織と官邸の争いがあることを、カタルはみずほの不正融資から感じた訳ですが、同時に半沢直樹のようなドラマが、この時期にこれほどの視聴率を獲得した事実が、時代背景を表していますね。株もそうなのですね。みんなが話題にするときは、既に末端の買い手が動いているので相場は終わるのですね。問題はみんなが気付いていないうちに、自分が気づき仕掛けを作るのですね。ただ時代の流れがあります。かたるは007にQBのデモを見て007と言う銘柄を調べて行ったら、これからはユビキタス社会を迎えるから、行けそうだと言う勘ですね。此処から相場への参加がスタートしました。ただ流石に、QBがものになるのが2年も掛かるとは…。しかし諦めかけていたのに…製品化が完了し、今ではカーナビ各社に採用と現実化しています。更にここに来て村田とルネサスの新事業のIVIへの採用も決まったようです。時代背景を感じますね。
何故、かたるは3Dや東電、オリンピック銘柄に批判的なのか? それは目先的には人気になるでしょうが、株価が2倍になった後、誰がその高値を買うのでしょう。此処が問題なのです。2倍になっても、3倍になっても魅力が消えずに、さらに増している銘柄は何か?を考えるわけですね。昨日の銀座ティファニービルの売却は、ケネディクスに380億円に対し250億円になり、320億円に変化している現実を教えてくれているのです。だからケネディクスが持っている受託資産残高1兆1609億円は簿価ですから、およそ2割上昇しているのでしょう。つまり2300億円の含みがある可能性があります。この値上がりはファンドのものです。しかしその扱いはケネディクスに委ねられており、軍艦ビルの売買でメザニンローンが使われたという事は…投資筋が参入しているので、売買が可能なのですね。その成功報酬は10%程度が発生すると推測されます。つまり現状の利益は15億円程度ですが、2300億円の10%、230億円程度の利益はいつでも出せる環境になっている訳ですね。
2003年の8億7千万円の利益が2007年に146億円と17倍に膨らんだ同じ社会環境が訪れているのです。あの当時より受託資産残高規模が大きいので、利益はさらに膨らみます。株価が4ケタになっても、充分に安いと思い、未来の投資家がケネディクスを買いに来ますね。だから今、仕掛けるのです。その種玉の為の公募だった可能性がありますね。会社側も資金を得る必要性があったのでしょう。シャープと五十歩百歩ですが、潜在手的な有力投資家は、この現実を良く知っているから、公募期間中にケネディクスは上がりシャープは下げたのです。確かに市場環境は、少し違います。ケネディクスは恵まれ、シャープは「運がない」とも言えます。楽天のマー君が素晴らしい記録を残せましたが、2点や3点程度は取られています。しかしヤンキースの黒田は、1点の失点でも敗戦投手になっていますね。この運、これは天性のものでしょうが、このような神の采配に授かる素質があるのでしょう。同じことですね。昨日の切り返しは、やはり仕掛け人が存在することが分かりますね。あとは彼らの力量に注目していれば、良いだけの話です。
公募が発表された「ナノキャリア」も注目されますね。赤字の銘柄で公募が出来るのですね。これが市場経済です。明らかに関係者は、玉を手当てしていましたね。あまり下がらずに済みました。注目されますね。カタルも少し背景を調べる必要性が出てきました。赤字の銘柄は、基本的に怖くありません。しかし既に好業績になっている銘柄は、注意が必要なのです。こんな事は常識なのですよ。ニュースの見方も、裏を読む癖がついて…窺ったカタルの独自見解なので間違っているかもしれません。しかしそんな事は、当たり前なのですね。もっと日本人、皆が大人になって欲しいのです。今の日本の社会構造はまるでガキの世界です。小さなものを、わざわざ大きく取り扱って、誰が得をするのでしょう。官僚組織だって、こんな小さな争いをしているから、パイがドンドン小さくなり、土下座などと言う下品なランクが話題になるのです。馬鹿らしい。もっと大人になって欲しいのです。
さて昨日の日経平均株価は、予想ラインに到達しました。安値が13748円でしたね。カタルはコラムで日経平均株価の目途として13744円と、今回の下値を予想していました。果たしてここで切り返すかどうか…。それとも8月下旬の安値をさらに割るのかどうか…オリコの報道なども微妙に関わります。米国の財政問題ですが、ベイナー下院議長(共和党)は「腰を落ち着け、相違を解消すべき時期だ」と述べた。と報道されています。報道によれば軍事産業の自宅待機が始まったとされています。共和党の地盤である軍事産業からの圧力が、背景にあることは容易に想像が付きます。スポンサーから、いい加減にしろと圧力がかかる訳です。この報道はWSJですが、だいたい山場なのでしょう。これは株屋としての認識です。
この動きを感じ、ケネディクスがスター株としてのスタートを切るのかどうか…注目されますね。良いですか…弱小投資家は、どうせ下手なのですから、上手に下値を買おうとせずに、高値を買っても良いのです。カタルなんか、007を3405円の高値で買っているのです。ケネディクスだって600円台は流石にありませんが590円台を何度も買いましたね。結局、投げていますが…。上がる銘柄でも仕掛けは難しいですね。007だって、先日の2390円処をいくつか買ったのです。だから現状はヤラレですが…、別に心配はしていませんね。黒字化の時間は、ドンドン近づき夢が大きいので、あっという間に人気株に、いずれ成るでしょう。
色々解説すると長くなりますね。読む方も大変でしょう。今日は此処までです。

投稿者 kataru : 2013年10月09日 10:14