今日の市況(2013年)(2013年10月01日)
かたる:最近のニュースは分かりませんが米国では政府機関がいよいよ閉鎖されると言います。昨日触れましたが、日本と米国の違いが、この辺りにも見られます。ただ基本的にこのように政治の意見対立から起る現象が生まれるという事は、国が上手く機能していないのです。だから、まだまだ米国は完全に金融危機から立ち直ったとは言えないのでしょう。まだまだ危機モードは継続している訳です。ドイツの選挙はメルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟が勝利しましたが、過半数に5議席足りず連立を組むそうですね。最近、欧州の景況感は戻っています。イギリスでは不動産バブルを懸念する記事も散見されます。米国でもそうですが、一旦、金融危機により弾けたバブルが、戻ることはありません。このような現象は、もう僕らが生きている間には起らないものです。いくらアクセルを加速しても良いのですね。
その不動産ですが…、流石、孫さん、銀座のティファ二―ビルを買収したと言われています。2007年のミニ不動産バブルの時に、GSがノンリコースと思われますが380億円でティファニーから買収したものです。坪単価は1億8000万だそうです。2010年に中国系のアジア・パシフィックランドと言う投資会社が保有していたようです。ローンの残高が250億円残っていたそうで、新聞報道によれば成立した売買価格は300億円強と言われています。この記事で注目されるのは、先日カタルが推測した80%水準まで日本の地価は戻っているという事ですね。まぁ、銀座の一等地ですから、この水準を一般取引に当て嵌めるのは無理がありますが、基本概念がこの記事から分かります。更に先見性のある孫氏が、高値とも思える価格で不動産を手にしたという事は、来年は、間違いなく不動産価格が更に高騰を続けるのでしょう。分かりますね。何故、ケネディクスの株価は4000円を目指すとカタルが豪語している理由は、この辺りに起因しています。現在は500円絡みなので、およそ8倍程度を最終的には見ているのです。
さて株が上がるためには、仕掛け人の存在が必要不可欠で、仕掛け人は、時代に見合った将来性を感じた投資をしなくてはなりません。加藤あきら氏のような独りよがりの価値観では、駄目なのですね。みんなが認めて、初めて「なんぼ」なのです。昨日は、奈良美智と言う価値観が確立していない事例を話しました。でも人により、彼が製作したあの漫画チックな彫刻が、2億円で買い手が付くと言うのですから驚きです。藤田嗣治氏は、既に美術の教科書などに載るほど、彼の芸術性は確立されていますが、村上さんも奈良さんも一部では高い評価を受けていますが、一般化しているとは言い難いのでしょう。
株式の選別は、画家を世に出す行為に、似たようなところがあります。昔、カタルのお客様で画廊経営をしている方がおられました。画廊は画家と共に栄え、画家を育てるのですね。しかし選択眼を間違うと、大変です。一人の人間を生涯、養う訳で…画家が時代を認識できる人ならいいのですが…芸術家は我儘ですからね。自分が描けば自分の絵が直ぐに何千万もの評価を受けると錯覚するわけですね。あの世界は狭い世界ですから…大変です。大概、価格を維持できません。ましてやデフレ時代なので今の美術界も大変でしょう。話は与太話になりがちですが株も同じなのですね。スポンサーが必要ですね。仕掛け人の力が、ものを言いますね。誰も未来は分かりませんからね。
カタルはここ最近、007の事を話しているのですよ。奈良さんの話も、藤田さんのように007の評価が確立されるかどうかの瀬戸際に位置しています。嘗てのソニーも町工場だったのです。市場が高値の評価を与えると、従業員が挙って自社株を売りに来ていました。自分が勤めている工場が、世界から評価されるなんて思わなかったのでしょう。最初は一部の熱心な信者が相場を作るのですね。そうして時代性が追い付いてくると…夢が現実に少しずつ変化してきます。昨日の007は寄り付きが安く、カタルはそろそろ株価が飛ぶと考えていたのに…予想に反した動きだったのです。だから寄り付きで、少しだけ売りました。ところが…あのIRの発表で後場から高く、仕方なしに再び、売った以上に買い増しして2390円まで買った次第です。その後も買い増しをしたのに…トホホ。安値で売り、高値買いの繰り返し…。相変わらず下手ですね。大勢観は間違ってないと思っていますが、なかなかタイミングが合いません。
そろそろボックスを抜けても良いのですね。本物の評価なら、そろそろ新高値を付けて休むか、あるいはその手前で揉み合うか…の筈なのです。ケネディクスも同じ感覚です。何れもスター株の素質を秘めているのです。このような素質のある株を、市場が見逃すはずがない…。必ず、何処かのファンドが複数、参戦する筈です。その時には玉は更に枯れ、株価は、予てからのお約束通り100万円、いや1万円以上に駆け上がっている筈です。最初は株価と業績の違和感に驚き、こんな株が…と馬鹿にするわけですよ。こんな業績でこんな株価なんて、おかしいと…空売りが入るものです。しかし…だんだん時代が、株価に追いついてきます。
さて、今日の相場はNY市場が安かったのに…意外に高いですね、どうしたのでしょう。暫定予算が付いたのでしょうか? 和解が成立したのかな…まぁ、面白い国ですね。米国も…日本ではありえないのでしょう。美術館が閉館されるとか…。
昨日、007は何故、下がったのでしょうかね。目先筋の動きばかりなのでしょうか…。最近の板状況を見ると、売り物が掠れているようにも見えるのです。誰かが玉を拾っているのでしょうか? 今日は昨日の引け後にIRが出たのかな? IoTと言う分野ですね。何やら、略称ばかりで、どういう技術なのか…カタルもただの株屋でしたから、技術系の事はサッパリです。だからインターネット上の情報によれば、Internet of Things の頭文字を取ったものです。カタルが最も注目しているクラウドの世界の話です。モノとモノをインターネット上で結びつけるために利用する通信技術の話しようです。詳しくは此方のページを…。
ほらね、世界のインテルですよ。予想によれば3000億円の市場と言う話だと、カタルは前に書いています。007のホームページからの引用を用いていますね。SFの世界を理解しないと、なかなかこの世界が見えてきません。現実のお金とSFは、今までは結びつきませんでしたが、スマフォが生まれたのは2008年で、まだ5年しか経ってないのです。CEATECと言う最新の展示会で、町工場の007が、大手の村田やインテルと組んで関連商品を展示している事実を感じて欲しいのです。まだ市場規模も確立されていませんが、シャープがようやくクラウド家電に力を入れるのですね。今までの007は開発要員が20人足らずでしたから、QBの開発に2年も掛かったのですね。同様の技術の応用が効きますから、今度はIVIの開発は独自開発でも半分以下で済むでしょう。ところが、今度は村田などの大手との共同開発なので…大手は通常、半年なのですね。人員を100人体制にしようと思えば、いくらでも登用できるのです。一気に製品化に弾みが付きます。
そうして肝心なことは、007のブランドでは誰も使用しませんが、村田やインテル、ルネサスとなれば…、誰もが疑いを抱かずに、採用に踏み切りますね。だから相場はスタートラインなのですね。僕らは、長く…長くこの時を待ちました。いよいよ世の中にデビューする段階なのでしょう。だから何度も、今日か明日か…とスター化を望んでいる訳です。果たして…カタルの抱いている相場観に、市場は共有の夢を感じることが出来るのか…。カタルにも未来は分かりませんが、カタルは任天堂や小野薬と同様のスケールの夢を感じているのです。クラウドの世界は奥が深く、SFの世界なのでしょう。間もなく、腕時計が体の異常を検知して、病院を予約する時代になるのでしょう。自走式の自動車が話題になっていますね。IVIの将来性を感じて欲しいのです。未来はもう訪れています。明日は小野薬品の実話を話しましょうか…。あの相場も凄かったですね。

投稿者 kataru : 2013年10月01日 09:52