未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2013年)(2013年09月12日)

かたる:昨日、予定通りケネディクスの公募価格は514円に決定されました。意外にディスカウント率が高かったですね。この意味はいくつか考えられます。悪いものは…公募株を捌くために苦労したと言う見方です。しかしオリンピックの決定が公募価格を押し上げた事で、当初予定金額より多く集まったので、幹事証券が応募者への利益に配慮したと言う見方が、一般的な解釈なのでしょう。

ここで考えて貰いたいことは、ケネディクスの公募増資の経過は、ここ数年、記憶にないパターンを辿っていると言う事実です。カタルは夏の二番天井を取る戻り相場で、最も相応しい銘柄として「ケネディクス」に取り組みました。理由は、信用創造が日本の景気回復に不可欠だからです。あの時に抜けると信じ、600円前後を必要にトライして、買っては投げを繰り返しました。あの時に株価がきれいに伸びなかったのは…この公募があったためだと…後で、気付いたわけです。ハッキリ言って内部情報には敵いませんね。一時的な現象とは言え、株価は需給バランスに左右されます。ようやく、公募と言うイベントのタガが外れます。

今回の景気回復のパターンは、異色だと言われています。内閣府は8月21日、景気の状況などを検証する有識者の研究会を開き、座長の吉川洋東京大学大学院教授は「GDP=国内総生産の伸び率などを見ると、去年の暮れごろからは消費がリードする形で、再び景気は回復してきていると考えられる」と述べました。彼は消費税の増額を控えた駆け込み需要の影響が大きいと解説していましたが、それ以上に、高額品が売れていることを考えれば、株高による消費増大が景気の浮上に寄与したと考えるべきなのでしょう。勿論、カタルが指摘したように日本の構造改革が進んでいる一面もあるのでしょう。つまり、この事例にみられるように信用創造機能の増大が、景気を後押しするわけです。信用創造とは株や土地の価格を押し上げる事です。これまでは資産デフレが、実態経済が稼ぐ利益を食いつぶしてきました。減損会計の厳格化ですね。カタルは盛んに金融庁の検査体制を批判しています。大手家電の不振は、作為的な仕組みによる影響が大きい訳です。過度の減損会計によりリストラが強要され、経済全体の需要が減退して行くデフレ構造ですね。カタルは、何度もこのような「清貧思想」を批判し続けてきました。

1998年に日本の構造調整は完了したかと思われますが、その後も、行き過ぎた清貧思想が過度の資産デフレを招いたのです。UFJの消失はある意味で悲劇なのでしょう。金融庁職員の傲慢ぶりは目に余るものです。大蔵の出先機関の関東財務局の検査部も同じですね。きっとノーパンしゃぶしゃぶ事件の大蔵叩きの逆襲なのでしょう。流石、東大法科のエリートです。姑息ですね。国家が栄えないで…僅かなパイの取り合いをするデフレ構造は、国民から希望と言う光を奪いました。仮に1998年だとすれば、その後の15年は行き過ぎたデフレなのですね。だから自然界の良識で、この歪みは修正されます。つまり信用創造がこれから起こる訳ですね。これが基本的な考え方です。信用創造が起こると…社会にユトリが戻ります。それは多少、馬鹿をやる人間が出てきます。銀座のクラブも賑わうでしょう。しかしそんな副作用は楽しい誤算ですよ。妬みなどは…自分が努力をすれば、今度は自分自身も、勝者の側に回れるのですから…ジャパンドリームが生まれますね。信用創造は社会にユトリを与えるので、最近、流行りのブラック企業などの用語はなくなりますね。

さてケネディクスの公募発表ですが、皆さんはケネディクスの公募発表を受け株価が騰がると考えましたか? これまでのデフレ時代下では、必ず、公募増資=売りでした。最たるものは双日のMSCBでしょう。大きくやられましたね。しかし今回は発表を受け、買い気配スタートで、9月2日は441円で開始、その日の株価は60円高の487円でした。あれれ?こんな現象を経験したことは…。記憶を辿りましたが…しばらく経験がないですね。カタルは、遠い昔、良く経験していました。昔は増資発表=株価は買いだったのです。何故なら、その増資資金を使い設備投資をして更に利益が増えるからですね。ところが、ここ20年ぐらいは、増資は希薄化に繋がり利益が薄まると言う、後ろ向きの発想が幅を利かせてきました。増資の中身が問題なのですよ。シャープは失敗した設備投資の借金返しです。今日発表されている三菱自動車は金融危機の損失を埋めた優先株の返済ですね。何れも未来の利益に結びつかない後ろ向きの増資です。しかし今回のケネディクスの増資は、この資金を活用して更に資産を増やすわけですね。その資産が利益の増大に向かいます。しかも原資ですから、レバレッジを掛ける元金ですから3倍で450億ですね。

いくらオリンピックの決定があったからと言っても…値決め期間中に株価がドンドン上昇するのは…おそらく、カタルが上京して1989年以降、初めての現象だと思います。公募を発表した時点の株価は427円です。値決めの引け値が542円ですから、なんと27%の上昇です。公募が実行できるかどうかの、ギリギリのところでした。通常3割程度の上昇が限度でしょう。それ以上になれば、不当な増資との扱いにされかねないのです。きっと値押さえに苦労した筈ですね。無理して売ったのでディスカウント率が大きくなったとも考えられます。おそらくケネディクスは、日本株復活のスター株に選ばれるのではないかと推察する根拠の一つです。地下に眠ったマグマは、今や爆発寸前ですね。おそらくこの公募株はヘッジファンドの種玉になり、残りは市場で吸い上げるのでしょう。800円の平均買値程度を、彼らは想定しているのでしょう。つまり4ケタになっても彼らは買い続け、おそらく平均的な売却値段は1600円程度を見込んでいるのでしょう。それに見合う収益をあげられるのでしょうか?

大丈夫ですね。何しろ受託資産残高が1兆1000億円を大きく超えていますから…不動産融資が伸び、資産価格の上昇が既定路線なので、利益はいくらでも操作できます。このマジックは後日、解説します。今日はケネディクスの公募が、おそらく失われた時代以降、初めて…27%も上昇した過程を歩んでいると言う事実を…認識して頂ければ、良いのでしょう。実に久しぶりですね。このワクワク感は、任天堂以来かな? カタルは、前に起った実体験を、以前、語っています。

さて今日の相場は、あらら…。折角、値決めのタガが外れたのに…。今日のケネディクスは安いようです。気になっていた窓の530円も埋めたようです。まぁ504円と言う見方もあるでしょうが、530円で完了とすべきでしょう。今日は目先筋の売り物を被っているようですが…演出でしょう。早晩、目先の玉が消化され、スター株の地位を築くのでしょう。テクニカル的には555円の壁は抜きましたが619円はまだですから…株価の上昇波動の確認はとれていません。後場から一気に619円を取れば…、スター株の地位を獲得することになります。午前中の値下がりは、僅かな国内分配分を捌くための布石でしょう。

さて007にも新しい展開が見えてきたようです。基本的にどの株も上昇波動に突入しています。カタルは調整波動の形を提示し、ガンホーやナノキャリアなどの人気株の動向に注目してきました。僅かな株価の誤差はありましたが、そうじて、狙い通りの展開になっていますね。8月31日に紹介したナノキャリアは、昨日、ストップ高して211500円を付けました。8月30日の株価は150800円だったのです。9月2日の月曜日の寄り付きは15万円ちょうどですね。なかなか…です。カタルの狙いが復活してきたようです。相場環境が良くなってきたのでしょう。

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あまり話題にされていませんが、シャドー・バンキング問題で売られた、上海総合指数は銀行株を中心に高くなっています。此処が重要な点ですね。まだ9月で疑心暗鬼の人は多いでしょう。しかしこれから徐々にアベノミクス効果への第二段の修正が始まります。この解説は少し長くなるので、今日はスペースがありません。ケネディクスの解説も障りだけでした。また明日以降に…解説しましょう。市場には様々な見方があり、人それぞれ考え方は違います。自分が信じる道を、選択すればいいのですね。人生は「塞翁が馬」、目先が失敗に見えても、成功のケースはたくさんありますね。例えば武富士の脱税問題など…あの時に、国に財産を抑えられたから、武富士の家族は膨大な資産を受け取ることになりましたね。通常はこんな幸運は、なかなかありませんが、災難が幸運に変わることもありますからね。人生は何が起こるか分かりません。ケネディクスは、スターに巣立つのでしょうか? サマーラリーのリベンジの開始です。倍返しだ!

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投稿者 kataru : 2013年09月12日 10:30