今日の市況(2013年)(2013年09月09日)
かたる:人間の気持ちと言うものは…僅かな気分の変化でコロコロと変わるものですね。節操がないと言うか…面白いものです。カタルの心情としては、このような行動を嫌います。そもそもオリンピックの開催が、純粋な経済的な価値を、どれほど高めると言うのでしょう。故に最初のイメージは、この節操がない行動を、咎める見方だったのです。しかし…あまりに長い「失われた時代」と呼ばれる日本の構造改革は、論理的に1998年頃に整理は終わっていたのでしょう。だから2000年にITバブルが起り、情報の活用がスタートしたのですね。新しい時代は、既にスタートしているのです。
しかし日本の清貧思想が本格的な回復の出番を閉ざし、自ら墓穴を掘りつづけたのが、その後の展開とも考えられます。このオリンピックと言う「助っ人」は、人々の心に勇気を与え、この僅かな感情の変化が、日本人の気持ちを後押しして「やる気」を与えてくれるかもしれません。あまり化学的ではない、このような目に見えない糸は、きっと大切なのでしょう。だって景気回復の準備は、既に何年も掛けて培われてきたのです。後は、「きっかけ」に過ぎなかったのですね。第一弾がアベノミクスと言う異次元緩和により「きっかけ」を作り、ロケットのエンジンに火をつけ、第二段ロケットが、オリンピックの開催と言うマインド変化が、人々の心に火を付けたと考えると…、これは歴史的な好景気の始まりなのかもしれません。一番大切なのは…人間の心ですから。
さて今日は、建設、不動産などの公共事業関連と言うか財政出動と言う材料で、金融相場の黎明期に見られる構図の業種が人気になっています。カタルお薦めの信用創造のケネディクスを始め、大成建設を中心に太平洋セメントまでズラリと…オリンピック特需の恩恵を受けると思われる銘柄が並んでいます。一般株もそうじて高いようです。全体が上がると僅かな売り物が消えますからね。いや全体相場が上がると底上げになり、出遅れ物色が起り、どの株も上げ続けるのです。1985年からのバブル相場の経過を見れば分かります。市場に1000円以下の株価なくなる超総花的な相場がスタートします。あのような相場を体験すると、株の論理的な価値より、人間の感情が優先されることを思い知らされます。どちらかと言えば、カタルは論理的なので、タダ売り物があると言う理由だけで、相場になる大型株が物色される展開について行けませんでした。
オリンピック開催が「きっかけ」になり、新しい相場はこのまま続くかもしれませんね。二段上げの開始なのかも知れませんね。米国の雇用統計の数字自体は、そんなに悪いとは思いませんが、解説によれば中味は非常に弱いとの評価です。しかし9月17日、18日開催のFOMCは、やはり削減幅が話題になって来ており、850億ドルから750億ドルへの150億ドル減額が有望との前評判です。更にシリアは、ワシントンポストの観測によれば、議会工作は苦戦を強いられている様子です。それにしてもオバマは…何故、議会に開戦を諮ったのでしょう。僕にはやはり偽善としか見えず、サッパリ真意が理解できません。指揮官は孤独なものですからね。大衆迎合ではリーダーとは言えず、リーダーは自らが正しいと思う価値観に沿って、ひたすら走り続け国民を説得して導くものでしょう。
カタルはケネディクスや007の評価に自信を持っています。時代の変遷を考え、選ばれた銘柄だからですね。ケネディクスの人気はオリンピック特需だけではなく、日本経済の回復には実体経済と金融経済の両輪が必要で、金融機能を生かす信用創造と言うマジックは絶対に不可欠なのです。今日より明日は良くなるから…、皆が苦しくとも明日の成功を夢見て頑張れるのです。だからアメリカン・ドリームが存在し続け、黒田も松坂も上原もダルビッシュも岩隈も、みんな夢を信じて頑張るのです。だからこそ市場にもスター株が必要なのです。ガンホーのような偽物ではなく、本物の価値を秘めたスター株が…。松山君のプレーオフのバンカーからのショットは、彼の精神力が際立ちました。普通は18番であのパットを外した時に終わっています。遼君との僅かな違いは此処にあるのでしょう。
カタルはオリンピックの開催決定を、かなり高く評価し始めたのは…日本人はもともとムードに流されやすい国民性だからです。太平洋戦争を始める時もそうでした。今の環境は恵まれていますね。安倍さんは、ある意味で運を持った星のもとに生まれた人なのでしょう。異次元緩和からオリンピックか…。これは何かワクワクしてきましたね。おそらく既に新しい展開が始まっているのでしょう。もう調整波動の落ち込みを心配する必要がなくなりましたね。追証を心配して持ち高を減らす事をせずとも、追証を入れれば良いだけの話しでしょう。これまでは追証になれば、必ずカタルは無理をせずに持ち高を減らしなさいと述べてきました。007のような赤字銘柄に対しても、評価は高かったのですが、1株を現物で…と、慎重に構えてきました。しかし今は霧が晴れたようなイメージを抱き始めています。
FOMCで何があろうが、シリア開戦が始まろうが…消費税の引き上げがどうなろうが…全ての懸念材料は、かなり薄れ始めました。一度、「オリンピックの身代金」と言うあの小説を読んでほしいのです。末端労働者の実態が、克明に描かれています。ヒロポンを打ちながら体を酷使して、目標に向かった日本人の一体感が描かれていますね。たぶんあの時の国民の心情が、良く表れている作品だと思うのです。建設株はそう利益を計上できるとは思っていません。ただでさえ震災特需も生かせず、入札に不参加するような有様でしたからね。株価へのインパクトが高いとも思われません。既に不動産と言うストックを、兆円単位で持っているケネディクスの評価は、やはり高いですね。しかし目先は公募価格の決定を控え、この足かせが外れる時からのスタートが望ましいでしょう。007は既に底割れを心配する必要がなくなり、下値が固まり新しい準備に入ったようですね。限られた目先の売り物状況など…ほんのわずかな目先筋の玉だけしか市場に出てこないようです。調整が完了したのでしょう。
全体相場は8月31日の株式教室のBのパターンが決定されたようです。まだ外部要因により多少の余震は想像されますが、意外に強い欧州景気など…メディアはそろそろ前向きな報道が増え始めるのでしょう。いよいよカタル銘柄の出番が来ます。今日、ケネディクスがストップ高したとしても、底入れはあくまでも555円を抜き、更に上の壁である619円を抜かないと確認されないのですね。007は193400円を抜き、254000円を抜かないと確認されません。でもカタルは今回の安値が下値で、先の高値を抜くのは、時間の問題だと考えています。相場は枯れているのです。失われた時代の時間経過は、非常に価値が高いのですね。何しろ日本にとって、江戸から明治に移行する構造改革と同じ経験を、この失われた時代にやり遂げたのですね。やがて徐々に、みんなの目にも、この変化が明らかになります。希望溢れる、日が昇る日本の復活なのでしょう。

投稿者 kataru : 2013年09月09日 11:01