今日の市況(2013年)(2013年09月04日)
かたる:昨日、消費税の引き上げに関する話題で「ワールドビジネスサテライト」と言う番組に浜田宏一氏が出演されていました。ここで日本の財政がひっ迫しており、消費税を引き上げないと、将来、国債価格が暴落して金利が急上昇し、大変なことになると言う指摘がクレディー・スイスの市川眞一さんからありましたが、浜田先生は、日本は世界一の債権大国で膨大な資産があるから、そう慌てて消費税を引き上げなくても大丈夫との反論がありました。財務省戦略により、私たちはGDPの200%もの借金漬けで大変だ…洗脳されていますが、この考え方が正しいのでしょうか? 確かに国の借金は膨大な規模なのですが…、それなら、どうして円が買われ円高水準なのでしょうね。日本の製造業は挙って海外進出しています。おかしな話ですね。本来、返せない借金規模なら円は売られるはずです。日本国債の大部分は国内で消化されています。そのバランスシートの反対側に、国は膨大な資産を抱えています。要するに資金配分の問題に過ぎないのでしょう。
民主党は当初、この為に無駄を省けば…増税しなくても大丈夫と指摘していましたが、結局、官僚組織の壁を崩せずに、彼らの既得権力圏は残ったままでした。私はどちらかと言えば市場原理主義に近い考え方で、小さな政府で自由な国を支持しています。ところが現状は、55年体制以降、官に主導され経済発展が成されて来ており、この仕組みが頑強なシステムになっています。規制などが自由な発想を妨げている為に、規制改革の必要性を何度も聞きますが、なかなか進みませんね。米国と日本のGDPの消費割合を見ると、日本の固定資本形成の比率は高い状態が続いていました。共産圏の中国は非常に高いですね。官僚組織が権力を保持したままでも良いのですが、米国のように成長を続けるなら問題はありませんが、ここ20年以上も失われた時代が続くと…統治者能力を疑わざる得ません。
公共施設の活用をもっとすれば…かなり税金への依存度を減らせると思います。例えばNHKの受信料も、本来ならNHKが持っておるソフト資産を活用すれば…半分以下、場合によれば受信料など、要らなくなる可能性もあるのでしょう。赤字が続き、水道管の更新需要費も賄えない市町村が抱える水道事業も、民間企業に権利を売却すれば、効率的な運営が実施されるのでしょう。図書館の運営もカフェの併設なども考えられ、様々な活用が予想されます。色んな手法があるのに…日本国が抱える資産が、充分に活用されていない現実は、行政の怠慢としか言いようがありません。スマート・シティーの構築に動くのです。付加価値の増大は工夫すれば、いくらでも増え、税収が大きく回復する余地がありますね。時間の概念を持つ民間企業を利用すれば、日本はもっと高い成長が出来るのでしょう。
さて与太話は兎も角、相場論に話を移しましょうか…。カタルはこの所、反転のタイミングを模索する考え方を中心に紹介してきました。5月23日に日経平均株価は大幅安し、実際はその1週間前に新興株の株価は崩れ、アベノミクス第一波の上昇波動が終了したのですが…現在はその調整期に位置しています。現在、日経平均株価は26週線移動平均線を保てるかどうか…と言うポイントに位置しています。だから昨日は、特別大きな材料があったわけでもないのに…日経平均株価は大きく反発したのでしょう。日々線では、200日の線は毎日25円ぐらい上昇しており、昨日は12410円でした。この株価は重要で6月13日の安値が12415円なのです。つまりほぼ調整が一巡してきたことを示しているようにも感じます。この現象は個別株でも確認され始め、カタルはこの所、好きでもないガンホーや、ナノキャリアなど…アベノミクス相場の先駆として、地位を固めた株の調整波動を検証してきました。ガンホーに続き、昨日はナノキャリアも大幅高していました。まぁ、暗黙の合意の話しなのですが…、実はカタルがご執心の007の事を、間接的に解説していたわけです。確認はまだされていませんよ。確認は、株価が相当、高くならないと…出来ないのです。ケネディクスで言えば、2日連続で止まった555円ですし、007は目先の高値193400円でしょう。まぁ、ユトリがあるなら別ですが…、本来は先行してリスクを冒した先駆者が、利食いできるタイミングから参戦しても良いのでしょう。カタルはケネディクスや007については、かなり自信をもって一貫推奨をしています。株式投資で儲けるのは簡単です。お金があるなら時代性に配慮した銘柄を選別し、安くなれば買い下がればいいのですね。何度もカタルはドル平均法の考え方を示しています。カタル銘柄はハイリスクですから、一般的に三菱UFJでも良いのでしょう。カタルがお気に入りの東レでも構いません。銘柄など…基本は何でも良いのです。
ただカタルは成長株に憧れています。ケネディクスの上値予測は非常に高いですが、成長株とは違います。成長株に育つ可能性を秘めるのは007でしょう。スマート・グリッドに力を入れ始め、HEMSの見える化戦略はその範疇にありますね。何しろ補助金が付くという事は経産省が応援しているビジネスなのですね。先ほどカタルは非効率の官主導を批判しましたが…このHEMSの活用は全世界的な話です。夜間電力の活用を含め蓄電技術がさらに進化すれば、どんどん一般化します。人気の爆発は、何かの切っ掛けで起こります。スマフォが誕生したのは2008年10月からです。その1年前の2007年11月5日にグーグルはアンドロイドというプラットホームを発表しています。グーグルが世界一、付加価値が高いサービスを開発したのですね。
効率化社会とは、人々の生活の無駄を省き、豊かにしてくれることなのですね。車の自走式開発が盛んにされていますが、この開発により渋滞から解放され、時間の活用が出来るようになります。リニアの建設は、一体、何年掛かっているのでしょう。民間企業が開発負担するには重いのでしょう。時間を買う社会構成に変化すれば、豊かな成長が続くのです。成田闘争の悲劇を考えれば分かりますね。大震災でも同じ過ちを日本はしています。人間の感情がこじれる前に、多額の保証でいったん諦めさせればいいのでしょう。そうすれば被災者も新しい出発が出来て、付加価値の創造に移行できます。今のままでは中途半端の失われた時代です。多くの被災者が新しい生活を始められらないことが問題なのですね。先ほど地震があり原稿の内容がすこし変わりましたね。人間の感情は事象によりコロコロと気持ちが変化します。
さて今日の相場は、流石に昨日は大きく上がりましたから一服しているようです。株式教室で示したように…、Bパターンの可能性が高くなったのが、昨日の上げでした。ケネディクスは値決めまで動き辛いのでしょうが…公募増資を控えた企業とは思えない動きを示しています。足かせが外れる来週からの動きは、更に注目されます。カタルはあの時に抜けると考え、600円をひつように買ったのですよ。007も同様です。1Qの赤字発表から下値は限定的と見て、19万のところで買い増ししたのに…。トホホの世界が続きますね。僅かな時間のズレを読めれば、もう財団が作れるのでしょうが…。なかなか現実の壁は厚いのです。ソニーはもう直ぐ2065円の壁を抜くのでしょうが…、いずれ2413円を抜く動きに変わるのでしょう。ソフト資産への傾斜移行が成功すれば、株価は1万円を大きく超えるでしょう。いや、もっと高いでしょうね。過去最高株価を抜けるかもしれません。33900円ですね。ただ日経報道程度では、まだ心が動きませんが…。今日の指数は冴えませんが…個人好みの個別株は、何れも元気なようです。流石、値動きに敏感な個人投資家です。僅かな支えで流れが動くのですね。景気の浮上も、似たようなものなのでしょう。
流石ですね。カタル君、ガンホーからナノキャリアの紹介は、焦点を見事に捉えたようです。ただグリーは不可解ですが…あの売り残は、繋ぎなのでしょうかね…。通常は純カラならやられるはずなのです。もしグリーの田中君が立て直しに失敗し、最後は消えるのにしても…相場論からすれば、一度は戻る筈で、一瞬で終わったあの動きは前兆に思えるのですね。ユトリがあれば、下値水準でもあるし…トライしても良いのですが、あまり魅力もないし、むしろケネディクスや007の方が楽しみだものね。何度も述べていますが、人間は高くなると心が動いてきますね。不思議な動物ですよ。カタルは一貫して、安くなっても推奨していますからね。その意味をよく考えてくださいね。また明日…。

投稿者 kataru : 2013年09月04日 10:38