今日の市況(2013年)(2013年08月29日)
かたる:米国株の長期波動は基本的に上昇局面でしょうが…、乖離が多少あり調整波動を確認する必要があるようです。その為に財政問題やシリアなどの問題を、ことさら大きく採り上げて実体景気の状況などを確かめているのでしょう。そもそも市場と実態景気は、鶏と卵の関係にあります。相互に影響し合う関係なのですね。実体経済が市場に影響を与えますが、市場が実体経済を作っているとも言えるのです。企業業績が株価に影響を与える事は、比較的、理解しやすいのですが…市場が実体景気に影響を及ぼすと言う考え方は、非常に理解し辛いのでしょう。だから昔、三重野日銀総裁が、株などが下がっても実体経済に影響はないと…市場軽視の暴言を吐いたのです。更に宮澤喜一のように所得の5倍で家が買えるように…と、地価を下げるように税制などを引き締めたのですね。所得をあげるのが筋なのに、地価を下げようとしました。「資産効果」の意味を、全く理解してない政策担当者が、如何に多いことか…。現在でも、そうです。「ものづくり」などを必要以上に崇める人々はたくさん存在します。メディアも同じ傾向です。

FRBが量的緩和策を用いた行為に対し、批判が多いのも、その傾向の一つでしょう。この量的緩和により資産価格に、バブルが生じていれば問題ですが…。論理的な株価や地価が維持されているなら…、いくら量的緩和を実行しても構わないのでしょう。この量的緩和策により、物価が上がるなどのマイナス面が大きくなれば、当然、問題になります。しかし物価も上がらないのに…、今春より量的緩和解除を材料に市場は揺れ、今度はシリア情勢ですか…。根底にあるのは市場価格の調整で、おそらく材料は、何でも構わないのでしょうね。行き過ぎれば…市場は勝手に調整するのでしょうね。材料があるから調整するのではなく、市場が需給バランスの調整と言う機会を欲しているのでしょう。ユーロ圏のGDPのプラス転換は、どう考えてもシリア問題より比重が高いはずですもの…不思議ですね。米国株の月足を見ると…乖離はやや高くなっています。しかしカタルは次のステップに向けた、高値圏でのボックス調整だろう…と現在は理解しています。
今の人類の時代的な立ち位置は、産業革命に匹敵する、いやそれ以上のスマート・コミュニティーへの移行期ですね。コンピュータの発達で、あらゆる産業が効率化する過渡期にあるのでしょう。医療から情報サービスまで…。情報の共有化が進み、時代の進化が早まります。遺伝子解析が進み、医療に革命的な進化が生まれているようですね。市場はこの動きを先取ります。今日はクラウド関連のファンドが出来るとか…。日経新聞に報じられていました。このような時に生まれるビジネスは、ひょっとすれば詐欺かも知れません。所詮、未来は誰にでも分かりませんからね。しかし魅力的だから生み出されるのでしょう。可能性がありますが、ハイリスクなのでしょう。未来を夢見る産業は魅力に溢れます。
カタルは二つのシナリオを持っています。日経平均で説明した方が良いのでしょうか…。一つは6月の安値に更に近づく、ダラダラ調整が続くパターン。もう一つがガンホーの反発が続くと仮定すると…間もなく日経平均株価ももう少し上がり、ボックスのステージを高めに上げるパターンですね。実際の本格的な上昇波動は先送りされますが…調整と言ってもいくつかのパターンがあります。毎日の新聞を読むと、政策支援は、なかなかよくやっているようにも感じます。今日も古いマンションの建て替えを促進させる話題でしたね。じゃ、どうして株価は弱含みの動きが続くの?…と問われるでしょう。一つは市場のリード役が不在の為に、エネルギーの使い方が下手なのでしょう。相場にならない3Dなどに相場のエネルギーを向けても…仕方ありません。
ソフト構築に動くのは、何もソニーだけではありません。アップルはアイフォンの次を狙い、アップルテレビの開発に力を入れているとも言われています。ただソニー程、武器は豊富ではありませんね。ソニーは既に、映画にも、ゲームにも、医療にも足がかりがあります。問題はそれらの道具を、効率よく使えるかどうか…で、司令塔が存在するか?方向性は、ようやく新聞報道で確認されましたが、政治の駆け引きと同じで、メディアを使った派閥争いかもしれませんね。ハッキリとした動きが確認されるまで、夢を追い投資するのは危険ですからね。仮に経営者が本当に、やる気になって事業に取り組んでも、資本が続くかどうか…の財政面の問題もあります。LINEだって、最近でこそ、ようやく利益の入り口が見えてきましたが、当初は先行投資負担が重く…なかなか黒字化の壁は高いのですね。壁は厚いわけですよ。リストラ企業に新規事業開発は過大な負担になります。
007の株価が軟調ですが…これは仕方がないのです。赤字企業だし…弱小の新興株ですからね。人気が冷めると押し目を買う人は、当然、減ります。僕のような阿呆しか…夢を信じないからですね。しかし昨日の村田社長の談話で方向性は確認され、007の株価価値は上がるのでしょう。もともと大企業の製品開発スピードは6か月と言われています。ソフト開発は、ある意味で人海戦術の力技なのですね。製品にするまでに、様々な嗜好性のテストがあります。ソフトの相性などを調べるわけですね。2000項目も調べるとなると1日10個の実験をして、200日も掛かります。WiFiの発表から11月で6か月が経過するので…、おそらく次はSQLかな…と考えています。スマフォに取り込んだ画像を、整理する機能がSQLですが…最近はクラウドが発達しているので、需要があるかどうか…。でも楽しみです。しかし昨日は158200円の壁を破ったので、まだ下値は確認されていません。板状況を見る限り…個別の整理は終わりつつあるように感じますが、全体が下がると、どうしても連れ安をしますからね。でも下値は乏しいのでしょう。
ケネディクスは増資問題がどうか…ここが焦点になります。来年、復配してから増資をするのかどうか…ハッキリしませんね。しかし下値は固まって来ているようです。全体が浮上しない限り…、どんな株も大きく育ちません。特定筋に力があれば別ですが、今はまだ調整局面なのですね。その様子を比較に長いチャートを見れば…、この意味が理解されるでしょう。昨年の11月からの上昇度はかなり高く、やはり調整はまだ必要なのでしょう。今は26週移動平均線上に株価は維持されていますが…、場合によれば52週ラインまで調整が長引くこともあります。ただ6月の場合は、なし崩し的に短期間に値幅調整を強いられた印象ですが、今回は反発もあり抵抗していますね。おそらく政策はマズマズとの評価なのでしょう。カタルは6月の12415円の上で、今回の調整の押しは終ると思っています。場合によれば、一度反発し、再び押す形のボックス圏を形成するとも考えているのです。まだ本格的な上昇期まではおそらく時間が掛かるのでしょう。

メールの質問で、個別株の問い合わせがありますが…どの株も仕方ないのです。ある程度、株価が下がることは、調整期なので仕方ありませんね。その調整過程が問題なのです。例えば007の昨日の日証金残は、信用の新規買いが、信用取引の返済より多かったですね。ところがJ・TECは、逆に大きく減っています。信用取引で買った人の投げは仕方ありませんが…、その投げを現物で買っているのは、おそらくファンド筋でしょう。何故、カタルが現物で1株でも…と口を酸っぱくするほど述べていたか? 007と言う株の素質は一流でも、本格的な株価上昇には、条件が整わねばならないのです。来年になれば、007の条件は整うと考えています。早ければ、このタイミングでも…とも考えましたが、会社の内容を知っている実弾買いと思われる玉は、まだ見られません。昨日は相場を見てなかったので分かりませんが…。値動きを見ていれば、何れ分かりますね。でもカタル銘柄のアークは、最近、誰かが拾っている様な気もしますね。
僕の見方が正しい訳じゃありませんが…相場を丹念に眺めていれば、背景に隠された見えない糸が、見え始める事もあります。株価が安くなったら…喜ぶような投資家に早くなりたいものです。

投稿者 kataru : 2013年08月29日 10:18