今日の市況(2013年)(2013年08月22日)
かたる:相場の概念は難しいですね。一つの事象に対しどう判断するか…テクニカル分析もそうでしょうが、世の中に起きる様々な出来事をどう解釈するか…。この解釈が自分の基準ではなく、皆がどう判断するか?…と言うのが重要で、その予測が重要になります。これまでカタルは失われた時代の最中、常に強気を貫いて来ました。おそらく空売りを試したのは10回未満でしょう。しかもその空売り全てが成功しています。儲けは僅かですが、失敗したことがありません。しかしやはり性格なのでしょうかね。本質的に嫌いなのですね。僕は証券マンとして入社した時から、明日の日本を信じ未来の会社の夢を買いお客様にお奨めしてきました。そうして企業の成長と共に儲かると言う体験をしてきて、歩合セールスとして東京に上京しセールスを始めたのです。1989年の話です。
それからどんな株を買ってもどんな理屈を並べても株価は下がり続けてきました。何故、株価は下がるの?その理由を一所懸命に考えてきました。全ては大切な決断を勇気がない為に実行できずに、曖昧なまま先送りしたり、意見対立のある両者の折衷案による妥協の産物で自民党政治の55年体制が演じられてきました。しかし途中で2度、自民党政権は崩れています。村山内閣や鳩山内閣ですね。いい加減に…先送りなどせずに、決めなくてはなりません。その言葉を述べたのは前野田首相です。彼はまじめなのでしょうね。決断が出来る政治をめざし党を解党に寸前のボロボロな状態に追い込みました。自民党のように妥協したら日本はおかしくなると言う歴史をよく知っているのでしょう。
皆がハッピーな政策運営はありません。特に税金を取りその税金の恩恵を受ける人にとってタダほど良いわけです。生活保護の基準、社会保障の基準を何処におくか…お金持ちは一所懸命に努力してお金を得ています。その努力した人が努力をしない人にお金をあげる仕組みが社会保障ですね。それは誰もが頑張る時間のチャンスを与えねばなりません。大震災の被害にあった人は可哀そうですね。しかし来年は3年になりますね。そろそろ補償などの言葉は相応しくありません。その時間です。米国の共和党のティーパーティーと言う存在は小さな政府で自立する国民を目指します。残念ながら米国もフードスタンプなどが通例化し自立社会と言えるのかどうか…。この配分の采配は難しいですね。
市場経済は正直です。米国のFRBの議事録で揺れるような市場はアベノミクスの失敗を認めているのですね。残念ながら、今の調整はその方向化に進んでいますね。しかしソニーの経営方針の転換を見て、(本当に変わったか分かりませんが日経報道ではその方向性)あるいは、金融庁の検査体制の見直し報道、(これも観測記事がどうか判断は尽きませんが)などカタルが前から述べている未来の姿が現実化しているのを見れば、かなりアベノミクスは成功の確立が高いのだろうと考えます。もし消費税の引き上げ見送りを決めたら…株価は下がるでしょう。しかし3%の引上げに経済が耐えられるかどうか、もっと規制改革など強烈な成長政策を打てるかどうか?私には分かりません。先日発表されたGDPは2.6%の成長に過ぎないのに…3%の消費税引き上げでは負担が大きいと考えます。5%程度の成長があり糊代があれば、3%の引上げも了承です。しかし現状の弱い回復では1%ずつ段階的に引き上げた方が…と言うのが正直な気持ちですね。プライマリー・バランスと言う歳出と歳入のバランスが取れるまで、毎年、引き上げす。10%ではないのですね。20%を超えるかもしれません。しかし消費税の批判に繋がれば、歳出カットを求めるように世論は変わるでしょう。さらに利用者負担を社会保障でも求めるようになるでしょう。その仕組みの中で、社会的弱者が発生するのは他の仕組みで補えばいいのでしょう。ハードルをクリアできるなら、出来る人にはハードルを上げるべきでしょう。その方が公平ですね。
決断できる政治、衆議院の定数削減を約束し野田首相に退任を迫ったのですから、その約束はどうなったでしょう。メディアは何故、この事を叩かないのでしょう。此処にメディアと政治の癒着構造があります。カタルが政策以上にメディアの主張を問題視しているのはこの辺りにありますね。先日パナソニックのネットテレビのCM拒否はメディアの存在を脅かす製品だからですね。日本医師会などの存在と同じメディアの体質がありますね。本当に呆れる構図です。先日、日経新聞で大阪チタンのシリコン減産や電気料金の引上げ等の影響の記事が掲載されていました。こんな事は前から分かっていたことを、何故、大きく活字にしたのでしょう。その後、昨日はレーティングの引上げで大幅高ですね。この裏は何かあるのでしょうか?
この大阪チタンとグリーも同じ関係にあります。昨日はカタルが前に述べたガラケーとスマフォの関係の利益の話が載っていましたね。カタルさ昨年、グリーを買い、失敗した原因はこの仕組みを見逃していたのです。だから1000円台で諦めて1400円で買ったグリーを投げました。魅力が大きく半減以上になったからです。しかし…市場経済の仕組みの中で、一度、消化され二度目に叩いても安値を割ることが出来なければ、株価は上がるのですね。大阪チタンが良い事例ですね。他にもこんな事例はたくさんあります。おそらくグリーは下がらずに、早晩もう一度、上がり始めるでしょう。今度は先日の赤字決算の後の急騰する動きではなく、徐々に下値を切り上げるパターンだろうと思いますね。空売り屋は負けですよ。だって赤字の最大のピークの可能性がある場面で崩せないのですからね。これだけ環境は悪いのに…。株価は下がりませんからね。今日も安いようですが、もう直ぐ何処かで反転するのでしょうね。空売り筋は全く降りてないようです。ただしこの空売りが現物のつなぎだとすると…この判断は違うかもしれませんが…現状は間もなく底打ち反発すると考えています。
今日の相場も弱いですね。13274円で150円安です。本当に…付和雷同の日本人らしい。骨のある人も20年以上に及ぶ逆風では勝てませんね。ユダヤの世代を超える感覚でないとこのような体制転換期はなかなか乗り切れません。黒船来航から西南の役まで24年間でした。2度の政権返上を経て自民党は組織改革が出来たのでしょうか?ただ金融庁の検査体制の転換をするなら変われるかもしれませんね。折角、体制転換するのですが…10年、遅すぎましたね。金融界にそのような人間はおそらく居ないから…時間が掛かる成長戦略になるでしょう。もっとドラスティックに窓口指導の形で融資目標を銀行に与え競争させなくては動かないかもしれません。金融庁を180度、方向転換させればいいのですが…指導と言う形で…何故、融資残高が伸びてないか?厳しくチェックするべきですね。日本人はロボット教育されているから、御上からの通達に弱いのです。

さて御託が長くなりました。
昨日のダイハツは止まっていましたね。今日はどうでしょう。強弱感が対立し始めていますが、やはり安いですね。インドのスズキはどうでしょう。此方もダイハツとほぼ同じ動きです。当たり前の理屈ですが…カタル銘柄はどうかな?ケネディクスの安値は昨日と同じ446円から反発し現在は470円ですね。カタルの441円の目途は破られず、全体市況が悪化しているのに高いですね。カタルがおかしな玉の出し方とした株価が465円だったのですね。概ね、この価格帯で株価が維持されています。一方、期待の007は…あらら…今日も安いですね。しかも昨日の安値を割れています。しかし今日は4日連続陰線ではなく、陽線になれるかどうか…。本当は高い方が望ましいですね。昨日の出来高が1003株でした。1000株はおおよそボトム水準の出来高です。ただ個別の相場参加者の力量により100株とか200株前後の投げが出るかもしれませんからね。全体が下がるとどうしても…いくら信用残が減って、誰かが投げれば、当然目先、株価は崩れますね。だからアベノミクスの成否は大きいのですね。全体が上がれば、多少難があってもどんな株でも上がってきます。このような弱い相場の中でここ1か月内に付けた安値を下回ることがなければ、早晩、全体市況が改善されると真っ先に株価は上がってきます。例えばデジタルガレージのような仲間で支えている株ですね。この価格帯を維持できるなら全体の市況が良くなると…真っ先に買われるはずですね。ケネディクスも007も頑張れるかどうか…なのですね。
もう直ぐ9月です。カタルは消費税の決定を持って、相場の方向性が整理から新しい波動に突入すると考えています。相変わらず、カタル銘柄を安い内に現物で買っておいて頂きたいと思っています。今日はダイハツの株価を見て…インドネシアの経済状況を推察しました。このような相場を考えるキーワードがいくつか眠っていますね。そのキーワードを積み上げて未来の動きを推察している訳です。日経トップのLTEからアンリツの株価の動きとか…常に材料と株価を結び付けて市況の需給バランスを予測するわけですね。それではまた明日、イチロウは4000本安打を達成し、今日の甲子園の高橋君はどんなピッチングをするのでしょう。やはり、若いって良いですね。

投稿者 kataru : 2013年08月22日 10:33