今日の市況(2013年)(2013年08月20日)
かたる:お盆が終わり夏の高校野球も、もう直ぐ終わります。日本には例年、5月に株が休みに入り、秋になると底打ちして、冬に上昇するアノマリーが存在します。基本的に5月が高値になるのは4月に新営業年度がスタートして機関投資家の資金配分が決まるからなど…の様々な要因があるからなのでしょう。通常、この時期になると、下期の戦略を考えるようになります。故に新しい動きが市場にも生まれるのでしょう。ここに来てアベノミクスに対する様々な評価が生まれてきました。政策のイベントとしては消費税の引上げでしょう。1997年に消費税が引き上げられましたが、あの時も村山内閣で決定されていたのを受け、橋本内閣が実行に移しました。今回も民主党の野田さんが決めて安倍さんが実行するのでしょう。必要と分かっておきながら実行してこなかった自民党を、何時だったか…食事の時に僕の知り合いの政策官僚は、痛烈な批判をしていました。ただ1997年は色んな要因が重なり、消費税を引き上げた後に株価が下げたことも事実ですね。先日のGDP統計を見ると現状の景気回復は弱いものです。3%の引上げが良いのか…カタルが考えるプライマリバランスが達成されるまで、1%ずつの引上げが良いのか? 難しい判断です。ただ引き上げは絶対に必要ですね。
政策手段には、様々な過程がありますが…そもそも景気と言うものは、人々の心理の問題です。この心理を前向きに向かわせれば良いわけですね。空売りと言う行動は、デフレ下の戦略です。そもそも株はインフレ下の仕組みです。人間だれしも、未来が絶望だと考える人は居ない訳です。「失われた時代」の本質は、日本村論理を崩壊させ、市場原理に合わせたことです。構造改革を促進させるために、小泉・竹中内閣はやり過ぎとも思える大胆な行動に踏み切ります。UFJの査定を巡り、強引に不良債権認定をしたのですね。そもそも不良債権と言うものの解釈は、人により様々です。立ち直るなら不良債権じゃない訳ですね。
シャープの最新設備の工場の稼働率を問題にして、一括して工場の設備投資資金を償却させると言うが正しいのかどうか…難しい問題ですね。減損会計が厳格すぎると、様々な弊害を生みます。採算ペースに合う地価が、僅かな一部の売買事例により、全体を下げるのは合理的な判断かどうか…。それを強要させたのが金融庁の存在です。ようやく金融庁の監査方法が変わるようですが…どう運営されるか、これから判断されます。昔、興銀の中山素平さんは「僕らが産業を育てないで、誰が育てるのか?」と不良債権を承知で融資を実行していました。これを背任容疑として、特別背任として立件し裁判になったのが、日債銀などの事件でしたね。所詮、見極めは紙一重なのです。
今日のケネディクスは、注目されますね。朝方は売り物で安かったようです。しかし昨日も感じたのですが…増資の準備の動きがあるようにも感じています。昨日の465円前後の玉の出方は、少し異常でしたね。下がることはないでしょうが…大きく上がるのはやはり増資問題が片付かないと仕掛けづらいのでしょう。基本的にディーラーは参加できません。ただ最近はこのディーラーの勢力図も変わり、目先筋が多く存在するので…。このような過渡期は見極めが難しいですね。今の目先筋は、かなり力があり馬鹿に出来ません。
さて冒頭にお盆の話しから入りましたが、カタルは8月2日の動きを見て、相場観を強めに修正しました。しかし…その後すぐに株価は下がったのですが、未だにボックス圏の動きだと思っています。7月の電力使用量が7カ月ぶりに前年を上回ったとか…。まぁ、猛暑なので当然なのですが、大口電力量も14カ月ぶりに前年実績を上回ったそうです。僅かな数字なので産業活動が影響しているのか…猛暑の影響か分かりませんが、一応、ポジティブな動きです。12日の日経平均株価の安値が13430円ですね。この水準が注目される株価位置の一つです。このようなポイントは需給バランスを見極める材料になります。基本的に目先筋のふるい落としが完了すれば、株価は下がりにくくなります。
007を最近、少しずつ買い増ししていますが、その理由は赤字決算を見ても、下がらなかったからです。今日も買ってみました。まだ村田効果などが確認されていませんが、基本概念は、全体が安くとも連動しなくなったのですね。つまり目先筋の投げのリスクが軽減されています。何故、カタルが現物投資に拘ったかと言えば、夢は大きいのですが…実際の利益が計上されるのは、先だと考えていたからです。基本的にゲームが崩れ、柱を失ったのですね。任天堂への依存度が高かった時期から、構造改革を実施している最中です。007の技術はそれほど優れたものでないかもしれませんが、多くの大手企業が採用しています。もともとソフト開発は、カスタム開発なのでしょう。ソフトにはそれぞれ相性があり、組み合わせにより、上手く機能しないことがあります。その確認作業は多く、例えばWiFIなどの部品でも、2000項目にのぼる検証が必要だとされています。
更に007の売り上げの立ち上がりを予測するのを難しくさせているのは、ケース・バイ・ケースの取引契約だからですね。例えば注目されている村田とのWiFiモジュールですが…一括契約のケースもあるかも知れませんし、発売数量に上下する従量価格契約かも知れません。更に売り上げの計上を、どの時点にするか…の判断は、経営者の恣意的な判断で難しいですね。だから2Qになるのか?3Qになるのか? カタルには分かりません。しかし確実に言えるのは…、昨年より今年の方が、新たな売り上げが計上される時期が早まっているという事です。ワラントを考えると、この相場が理解されやすいかと思います。ワラントは権利を行使する期間が決められており、この時間が短くなると価値が失われていきます。しかし007の場合は時間の経過により、成果が生まれる時に近づきますから価値が上がっていきますね。何れ、赤字から黒字に転換するのです。だから論理的には下値の水準が切り上がる筈です。

事実、前回の赤字計上の時は133200円でしたが今回は158200円です。それも今回は実際の赤字決算数字が発表される前に付けた安値でしたね。前回は赤字発表の後に付けた安値です。つまり付和雷同組の目先筋の玉は、ほぼ一掃されて居ると考えています。だから、この下値のモタツキ場面は、買い増しする貴重な場面だと判断している訳です。人間はなかなか動かないものです。何かの動機がないと…行動することはありません。昨年、いや今年の初めですね。村田との提携を評価し、カタルは6万円台で007を買い始め、その後も逐次、買い増しをしていましたが、その時は誰も買っていませんでした。カタルの多くの読者の相談を見ると…株価が高くなってから買いに参加するようですね。何処で買い増しをすればいいか? 僅かな値動きの数字は分かりませんが…この夏から秋は007にとって最も素晴らしい買い物となる時期だという事は、断言できます。僅か半年~1年程度の話です。定期預金だと思い現物で買い増す好機でしょう。おそらく全体の株価が下がっても、007の株価は大きく崩れずに上がることはあっても、下がる確率は相当に低いのでしょう。信用買い残や赤字の決算発表から推測して、現在の株価は買い場だと判断しています。
さて今日の相場は…あらら…力説しているのに007は寄り付きより安いようですね。まぁ、この程度許容範囲でしょう。逆にケネディクスの朝方は弱かったのに…やはり今日は切り返してきましたね。ソニーは日経報道がありましたが株価は安いようです。今日の報道はあまり意味がありません。ビッグデーターの活用などは話題が先行しているだけの話しでしょう。ソフトバンクのアリババ上場は、NY市場か、香港かで選択が別れているようです。ヤフーなどはNY市場で…と考えているのかな? バイオは朝高の後に萎んでいますね。所詮、大きく育つ株は限られています。人間ですから、どうしても持ち株が高くなると、まだ騰がると思いますし…安くなればまだ下がると思いがちですが…株価の値動きを(板状況)毎日、眺めていれば、自ずと何か掴めるようになってきます。
頑張れ!カタル銘柄君。

投稿者 kataru : 2013年08月20日 11:09