未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2013年)(2013年08月19日)

かたる:この週末に…様々なカタルの以前からの空想が、現実化するのを感じ少しホッとしています。WSJが指摘するように、日本の復活はかなり怪しいとも考えていました。円安の進行を見て、カタルは市場にアークを投入しました。当初、株価は急伸し市場の支持を得られたように感じていましたが、円安の進行にも拘わらず、自動車メーカーを始め多くの輸出企業は海外への生産移転の計画こそやめましたが、当初、考えていた回帰の動きに繋がりませんでした。理由はタイなどに中小企業を含め、既に輸出の仕組みを、そっくり移転してしまった後だったからです。この程度の為替では…直ぐに回帰が始まらないのですね。日本に火種があるうちなら、アークなどを始め…業績に繋がる動きもあったのでしょうが…。やはり完全に火種が消えた今となってから、必要な政策転換を図ってもやはり遅過ぎたのでしょう。ただマツダのケースのように、何らかの理由で海外移転を出来ずに、歯を食いしばってきた企業は数は少ないですが残っているので、多少はプラスに働いているのでしょう。カタルが望むドラスティックな激変転換とは違うのでしょうが、何れアークも今年の高値を抜く日も来るのでしょう。この辺りの時間変化や時期を決定するのは、土曜日の株式教室で触れた業績の上昇「確度」の問題なのです。

果たして、金融庁の検査体制の転換が、スムーズに移行できるのか?この判断はこれからの日本経済にとって、キーポイントの一つになります。カタルは非常に大きく評価していますが、先ほど触れた円安の影響度と同じで、10年前ならいざ知らず…今の段階で政策転換を実施しても、肝心の銀行に火種が残っていない可能性が高いですね。つまり融資がスムーズに膨らまないかもしれません。ただソフトバンクのように…本来ならM&Aの資金などは博打と同じ評価なのでしょうが、それを保守的な融資と言う形で調達できる日本の村論理は実に面白いですね。奇妙な協調心(横並び意識)が存在します。シャープの新工場建設と減損会計の関係や、グリーなどのM&Aの減損評価などは、現状の会計法下では恣意的に利用されている分野でグレーゾーンです。だから業績予想など難しいのです。

例えばカタルが批判する楽天ですが、上場廃止を強いられた西武電鉄と同じ経営構造下にあります。本業は物凄く利益を上げていますが、他社が償却に困っている不採算部門の事業を買収し、本業の利益を低くしています。そうやってドンドン新規の事業分野を拡大させていますね。カタルが三木谷さんを批判するのは自分勝手だからですね。小さなうちなら仕方ありませんが、そろそろちゃんと利益を計上して税金を払う段階でしょう。この点、ソフトバンクを評価するのは、利益を計上し税金を払っているからです。今回のスプリントの買収で楽天と同様の作業をしますが…世界進出だし、毎年、継続的に会計操作をしている訳じゃないから許せます。この辺りの見えない利益の温存の仕方や、膿の出し方を最後は経営者が判断します。だから外部からは分からないのです。公認会計士が認めれば一応は適正な監査なのです。売上計上のタイミングもそうですよ。利益を先送りし損金だけを計上したり、いろんな操作が、ある程度は可能です。所詮、人間が数字を作る訳ですね。

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さて面倒な話はこの辺にして…、ソニーの株価を久しぶりに見てみました。もともとソニーが単なる電機メーカーだけの会社なら、倒産の道を歩むと考えていました。しかし…土曜日の日経報道は、経営の本格的な転換を示すものです。本当はNHKなどのソフト資産を持つメディアと提携して、米国ではなくアジア進出を考えていたのがカタルの発想でした。間もなくネットテレビは進化し、簡単な診察などを含め、テレビは病院の役目も担うようになるでしょう。コンピュータに自分の症状を入力するだけで、いくつかの病気の可能性が浮かび上がります。症状が軽いならネットテレビで受診し、電子処方箋を薬局に送り、後で薬だけ取りに行くとか…。場合によれば、薬も宅配してくれるでしょう。今はソフト資産の提供だけですが、スマートコミュニティーが進化すると、様々なサービスが実現しますね。だからソニーのハードではなく、ソフトに経営資源を投じ、その方向性に走り出すなら、ソニーは成長株に変化するかもしれませんね。それで株価を見てみたのですが…現状は高値からの調整段階のようです。慌てることはありませんね。もともとソニーの3000円以下は安いのですから…。このシステムが構築され、サービスが提供されるとすれば株価が1万円でも安いでしょう。前から述べているような展開になり、新しい可能性が感じられるようになってきました。

多くの人は非常に短絡的すぎますね。20年以上に及ぶ「失われた時代」からの脱却です。スムーズに移行は出来ないのでしょう。しかしその意思が政策当局にあるなら、亀のような歩みかもしれませんが、確実にスマートコミュニティー時代に移行するのでしょう。この失われた時間は非常に評価が高いのですね。人々が新しい変化を望んでいるから、途中で腰折れすることはありません。目先の株価に一喜一憂せず、時代的な視点を持ち、株式投資をすれば、目先、多少、投資のタイミングで誤って高値で株を買っても、その時代評価が正しく政策が正しく運営されるなら、確実に前の高値を株は抜きます。株とはそういうものなのでしょう。だから安くなれば買えば良いし、高くなれば売ればいいのです。問題は自分の力量を知り、不慮の事態に備えた対策が必要なのでしょう。小型株の場合は、大きな株価変動をしますから…信用取引は慎重に利用しなくてはなりません。

さて今日の相場は…グリーは若干高いようですね。業績の上昇確度がアップルに搾取される以上、急角度ではありませんが…会計士により大規模な減損リスクが本決算を通過し消えました。2000万株以上の売り残は効いて来ますから、押し目買いでしょうね。もう大きく下がる理由がないですね。安いなら買いで参加すべきでしょう。既に大幅高したことで…勝負は決着したのですね。業績が赤字でも株価は下がらない現象は株価が底入れしたことを示しています。同じことが007にも言えます。だから金曜日に比較的に長い陽線を付けたのでしょう。今日は朝高の後緩んでいますが、下げれば買っておけばいいのでしょう。ケネディクスは下げていますね。当面は増資観測があり、奥歯に物が挟まった状態です。こんな事は早く済ませた方が良いのでしょう。依然、一番人気のスター株としての素質を秘めています。土曜日の金融庁の検査方針の転換もプラスですね。

全体は小安く、NY市場もGDPの下方修正観測など…あり調整場面下にあります。今日はバイオが強いですね。夢を買う相場が堅調だという事は…相場は死んでいませんね。個人は常に夢を求めます。007はその可能性があるのですが…この銘柄もケネディクス同様に新規のファンドの買いがないと…高値を抜けないでしょう。目先筋だけの参加では所詮、上値は限られます。ましてや全体は調整局面ですからね。当面はボックス相場が続くと考えるのが普通の発想ですね。それとも何か…アイディアがあるのでしょうか?最近の傾向ですが…目先筋は後場から必ず整理に動きます。だから買うのは午前中ではなく、後場から参加した方が良いのでしょう。でもお盆を過ぎたばかりです。9月にならないと、なかなか新しい動きは出てこないかもしれませんね。のんびり…のんびり。でもカタル君、今日も少しだけ007を買い増ししてみました。いずれ来る黒字の時間が消化されているから、5月の高値を買うより20万円以下で玉が買えるからですね。ただそれだけの理由です。目先は全く見えないカタル君ですからね。

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投稿者 kataru : 2013年08月19日 10:50