未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2013年)(2013年08月16日)

かたる:米国の株安を心配している人が居るかもしれませんが…心配はないでしょう。解説によれば、市場予測に反し鉱工業生産指数の7月は横ばいにとどまったとか…。さらに連銀の景気指数が低下したと解説されていますが、債券利回りは上昇しており、雇用情勢の改善が金融の早期縮小懸念を生んだと言う材料に、市場は反応したのでしょう。ただ世界景気は欧州に改善の動きが見られ始め…予期せぬ好材料が生まれています。これは注目されます。ドイツやフランスが牽引するもので、スペインやイタリアなどは相変わらずの「ていたらく」ですが、全体では金融緩和効果が生まれているようです。イギリスなども住宅価格は堅調のようですね。欧州の立ち上がりは、これまで市場に加味されていませんから大きいですよ。米国の国債金利の上昇は、実態経済が稼働している証拠です。正常な過程を米国は示していますね。

一方、日本の長期金利は若干、下げ始めています。銀行が売った30兆円の国債の行方は、再び国債などに戻り始めているのでしょう。ただしデュレーションを考えた組み換えは行うのでしょう。この辺りの期間を何処に設定するか? 景気判断も絡み難しいものがあります。まぁ、低下と言っても僅かで、現在は0.75%ですからね。基本的に、この国債金利が0.5%台に戻るとアベノミクス効果が疑われると考えていいのでしょう。その程度の数字感覚の筈です。三井住友銀行の態度の急変は、急ぎ過ぎたと言う訳ですね。まだ分かりませんが…。

基本的に日経平均株価は6月13日の安値12415円を下回らねば良いわけです。ただエリオットの波動論者などでは、この水準を下回る下げを予想している訳です。しかしカタルは、当初はその様な下げも予想していましたが、8月2日の上げ波動を見て相場観をボックス相場に修正しています。今週で第一四半期の決算は、ほぼ終了します。昨日のグリー等の反応は面白いですね。予想通り株価は反転してきました。驚いたことに、昨日の取り組み妙味は、更に大幅に改善されており人間心理の面白さを感じる次第です。何度かこれまでも解説していますが、ガンホーとの違いを実感して下さい。株価は企業業績に左右されますが、株価は過去の数字ではなく、未来の見えない利益に影響を受けるわけです。しばらく市場人気を独占しそうな展開ですね。2000万株を超える買い需要が、どの程度のインパクトがあるのか?

短期筋だけのディーリングだけでは、なかなか株価は居所を変えませんが、一時的な需要である空売りの買戻しでも、短期筋の動きを助けますね。ケネディクスは増資で動きづらくなり、グリーにその座を明け渡すのでしょう。しかし業績面では、ケネディクスに軍配が上がります。グリーの業績の上昇角度は見えませんからね。ただ海外部門が黒字化し…この角度の予想に焦点が集まります。それならDENAも一緒に上昇する筈です。なにしろDENAの方が確り経営されていますからね。しかし田中さんの評価が定まらず不安だから、仕手化に拍車がかかる可能性もあります。問題は規制でしょう。株価動向によれば今日にも注意喚起に指定され、規制は、早晩、実施されるのでしょう。だからカタルは目先銘柄と述べています。株価が4月高値の1329円を抜けるかどうかは、取り組みと信用規制に影響を受けるのでしょう。その取り組み推移を日証金から…そうして昨日のものを掲載しておきます。ほら大幅に買っている人が降りて、貸し株が増えていますね。この空売り筋は、いずれ株を買い戻さねばなりません。それとも実弾のつなぎ売り?

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さて少し007の決算数字を見てみました。四半期推移で過去最低にも拘わらず…、更に周りの市況も悪いのに…昨日は株価も崩れていません。今朝方もNY安の割に、直ぐに寄りましたね。この理由はどうも昨日指摘した2Qにおける改善の可能性があるのかもしれません。その四半期別の売り上げ推移のグラフと、カタルの推測の根拠のグラフを掲げます。形態別の過去1Qの受託開発売上高推移ですね。実際の売り上げは大きく上がっていませんが、受託開発は伸びています。おそらくライセンス料の売り上げ増加に繋がる受託開発の案件が増えているのでしょう。つまり「未来の利益」が増えるのですね。株価は大きく下がらず、まもなく20万円台に復帰する可能性が出てきましたね。場合によれば26万の関門を一気に抜けるかもしれません。少し買い増しするべきかもしれませんね。

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この会社がどの辺りで売り上げ計上するのか分かりませんが、新型スマフォの生産はこの夏にはピークを迎えている筈です。今度、発表される2Qは、丁度、この時期の売り上げに影響を受ける筈です。1Qの数字が過去最低だったにもかかわらず、中間期の見通しを慎重な筈の007の経営陣が減額修正しなかったこと、更には1Qの受託開発が活発だった現実を考えると、カタルの予測の3Qの発表が、2Qにずれて早まるかもしれません。今は8月半ばです。村田との協業成果の受注が好調に推移している可能性は非常に高いのでしょう。全体相場は弱いので、安全を見積もり、もう少し様子を見る手もありますが、余裕があるなら、少し買い増ししても面白いかもしれません。ただし現物での参加に留め、信用取引は慎重にしてくださいね。黒字が確定してからで充分なのです。

さて今日の相場は…。あらら、グリーは大量の買い物を集めているようです。ただ信用取り組みの仕手化が…業績の改善に結びつくかどうかは、今は確認されていませんからね。しかし株価は先見性がありますからね。何とも言えません。カタルがグリーの評価を下げたのは、スマフォ時代はアップルなどがソフトの売り上げの搾取をするからですね。ガラケーの時代と違い、この利益の分配がスマフォになり大きく減るからです。当初は大きな相場も予想していたのですが…。その意味で少し興味を失ったのです。ケネディクスや007の方が値上がり率と言う点では、格段に器が違います。目先の妙味は信用取り組みのグリーにありますが…既に200円も上がっています。ただこれからの取り組みや規制などの時期により、相場の天井も変わります。今日はむしろ下げて…売りを誘った方が面白いと僕は思いますが、どうなるのか?

ケネディクスは朝安の後にプラ転ですね。007は小幅安のままです。全体は昨日も下げているし…今は163円安の13589円ですね。12日に付けた13430円で止まるかどうか…。人気株のグリーが活気づき、個人のマインドも少しは好転するのでしょう。この動きに追随できるかどうか…007に期待をかけようかな。今日か、来週にも明確に上昇波動入りすると…面白い動きになるかもしれません。さて今日はグラフを多用しましたから疲れたので…この辺で終わりにします。何度も言いますが、欧州の改善を市場は全く見ていませんからね。そう調整を懸念する必要もないのでしょう。グリーをお持ちの方は必ず規制が入ると思います。目先筋はこの取り組みを見逃さない筈です。最大の減損会計懸念は、本決算を通過し薄れている筈です。それに海外部門の黒字化も見えてきましたから多額の減損リスクは更に低下しています。やはり007は楽しみな銘柄ですね。いよいよ本格上昇の時間が迫ってきたようです。

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投稿者 kataru : 2013年08月16日 09:52