未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2013年)(2013年08月15日)

かたる:今年は68回目の終戦記念日です。この時期になると毎年NHKでは太平洋戦争関連の報道を増やし、意味のない命を捧げた多くの戦没者の事を思わずにはいられません。靖国神社の隣の遊就館には、特攻隊の手記などが展示してありました。多くの若者が無駄に死に甘んじた訳です。食えなくなり苦しくなると、人間はどんなことでもするわけですね。モラルなんか…どこかに消えてしまいます。エジプトではデモ隊を排除し、死者が多数出ていると言います。どうせ食えないのだから…やけになりますね。やはり政策は重要なのです。だから選挙には、必ず自らの意思表示するために出向かわねばなりません。株式市場を見ていると…如何に自分の見方が、あやふやか分かりますね。目先の値動きに心が動かされ、付和雷同の行動をする事はしばしばあります。追証と言う信用取引上の仕組みなら、いざ知らず…。現物投資でも心が揺れ動くさまは哀しい現実です。メディアの報道と言うものが、如何にいい加減なものか…株式投資をしていると良く分かります。

例えば日経新聞には、本日のグリーの決算数字を営業利益で比較してありました。しかし現実の世界では最終利益がものを言う訳ですね。営業利益は最終利益の源なので報道は間違いではありません。しかし金利負担や特別損失などを加味した最終利益で、倒産や上場廃止に追い込まれることが良くあります。ダヴィンチなど…どう考えても論理的には正常だったのです。それを…減損会計で上場廃止に追い込みました。不動産の時価評価など…そもそもいい加減な数字なのです。UFJも不良債権処理の判断を巡り、金融庁と査定で揉めて消えてしまいました。バブルのピーク時には、経済が浮かれているときは、厳しく接し、不況期には多少の「あそび」を認めるべきなのでしょう。TBSが放映している半沢直樹のドラマは、直木賞作家の池井戸潤さんを原作にして脚本が書かれていると言います。彼の小説はそのようなバブルの清算期を舞台にして多くの作品が描かれています。「果つる底なき」などがお奨めです。

グリーの4Qの最終赤字は、もっと膿を出しても良かったように感じますが…あの程度で最終処理が済んで、新しいステップを歩めるのかどうか…判断に迷いますね。ただDENAはやはり株価が証明しているように、明らかに改善が見込めるようです。海外売り上げも、国内も…おそらく減収減益の停滞期をまもなく抜け出るのでしょう。そう考えると多少の時間差はあるでしょうが、グリーだってもともと黒字だし…。100円も利益が出ている訳ですからね。来期予想の68円の数字が正しいかどうか…は眉唾ものです。空売り残が相場の原動力で、その連中を上手く熱くさせる事が出来るなら、相場になるかもしれませんが…やはり僕が当初考えていた、海外売り上げの急増による業績の大幅な改善は、今回の数字からは感じられませんでした。ただ損益分岐点バーはグリーも越えるようです。これで一応のボトムは打つのでしょうが…上昇カーブがどの程度なのか…カタルには見えません。

さて007も決算数字が発表されました。この会社の四半期数字を追うと…今回の1Qの103百万円と言う売り上げは、過去最低です。この推移なら年間売り上げは4億になり最終赤字も大幅に膨らむことになりますが…、会社側は中間予想も期末予想も減額修正をしませんでした。決算短信を読むと、「これまで専門的な知識が求められ、ハードルが高かった機器への無線LAN機能搭載で初期開発のスピードアップはもちろん、開発工程全般での開発負担、期間、コストを大幅に削減することを可能にします。さらに両社の協業体制により、お客様の実装環境へのポーティング、アプリケーション開発、技術サポート、さらに認証サポートも含めたワンストップソリューションを提供して今後も当該分野での市場開拓を共同で行ってまいります。」と村田製作の関係を表現しています。5月9日に協業成果を発表し、カタルは事前の約束通り高値でも買い増ししました。

基本的に後で悔いるわけですが…。理想買いによる相場が、あの時に終わったわけですね。次のスタートは、やはりその理想買いが、収益化するときでしょう。ナノキャリアの夢は大きいのですが…J・TECに現状では株価が敗れています。しかし当初はナノキャリアが先行し、株価人気は旺盛でした。J・TECはその後を追って上がったのですね。カタルが何故、ナノキャリアではなくJ・TECを推奨したのか? 理由は明確です。既に膝関節の新薬が認可になっていたからですね。認可になっても実際に売り出すのは時間が掛かります。しかし2年もあれば収益は期待できるでしょう。残念ながら富士フイルムのグル-プ会社の富山化学のプロパーは人数も少なく、販売能力では大手に遠く及びませんから…新薬の売れ行きは徐々にしか立ち上がりません。武田等とは雲泥の差があります。ナノキャリアの利益はまだまだ生まれません。J・TECもまだ時間が掛かります。

しかし007に関し、カタルは3Qが発表される来年の2月には、数字が見え始めるだろうと述べています。決算短信の文をもう一度読んでください。QBの開発にユビキタスは実に2年の歳月を割いています。その理由は開発要員が少ないからです。しかし大手との協業では雑用をこなす人が居ますから、大幅に開発スピードは上がり、通常、スマフォなどでは半年体制と言われています。決算短信には「初期開発スピードのスピードアップはもちろん…コストを大幅に削減する事を可能にします。」となっていますね。1Qは全く期待していませんでしたが、2Qはともすれば…ある程度の形が見えるかもしれません。理由は新型のスマフォが量産化されますからね。ただこのスマフォはあまり売れないでしょう。過度に数量を期待するのは間違っていますね。アップルやサムソンのピークは、目先は終わっています。

おそらく11月頃には村田との提携の第二弾が発表され、ひょっとすれば…2Qの段階で黒字の可能性がないとも言えません。ただやはり3Qの発表の時でしょうね。小さな会社はいくら優れた製品でも、何か大きな切っ掛けがないと爆発的に採用はされません。例えばカーナビはトヨタだけで1000万台近く売れるわけです。この仮定は全車にカーナビが付くとしても(新興国向け車種は、カーナビはないのでしょうが…)なのですが、カーナビはバッテリーで動きますから節電が命です。故にQBの全面的な採用は時間の問題でしょう。

家電のスマフォ操作は、正直、これからです。「うるさら7」は最先端のエアコンなのです。しかし北京の環境汚染度をみると…PM2.5対応のエアコンは爆発的に普及が進むでしょうし…スマフォ操作は日本の独壇場でしょう。この見えない利益のあそびは大きく…株価の未来価格を大きく押し上げますね。その証明でこれだけ悪い数字なのに…株価は165000円で値段が入りましたね。カタルは何度も述べています。まだ1株でも良いから現物で買う時期なのでしょう。やがて黒字化が見えてきたら、信用で買っても良いのでしょう。しかしまだ現物投資に留めてください。下値は限られていますが、上値も今の段階では、せいぜい先の高値まで…カタルが述べている100万円の実現は収益が見えてこないとあり得ません。一度、ゆっくりと決算短信の中身を読んでください。

やはりカタルにはケネディクスが相応しいと考えていますが、増資を控えており手掛けにくいですね。早く発表して欲しいものです。グリーの株価は…やはり上がっていますね。ただ4ケタ以上に更に買う勢力が出て来るかどうか…。当然、これだけの売り残を抱えているので当面は買いなのでしょう。チャート上も全ての壁を突破してきましたね。安全なら、未来が確実なDENAを…目先の相場妙味はグリーと言う感覚でしょう。8月7日も感じたのですが…最近は目先筋ばかりの参加なのです。あの日の前日にケネディクスは540円で引けました。しかし翌日は売り気配スタートだったのです。今日も同じでしたね。まだ相場が確立されてなく、相場が若いと言えばその通りなのでしょうが…。目先筋だけの相場では上値は知れています。果たして新規ファンドの参加があるのかどうか…。何れ必ず、大手ファンドは参入してきますから…株価を見ていれば分かります。ケネディクスの天井は高く、高値を取ってから参加しても充分なのですね。007も同様です。20万円割れはやはり安いのでしょう。

高校野球が面白くなってきました。昨日の日川と大阪桐蔭はなかなか面白かったですね。

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投稿者 kataru : 2013年08月15日 10:58