未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2013年)(2013年08月13日)

かたる:あらら…充分に信用枠に余裕を持っていたつもりだったのですが、余裕がなくなってきましたね。サマーラリーへの期待は空しく消え、甲子園やお盆と言う夏枯れ相場のアノマリーは、今年も生きていたわけです。アベノミクスはなかなか軌道に乗らないようです。メディアは盛んに財務省論理に乗り、消費税引き上げ賛成論を展開していますが…発表されたGDP速報は、市場の期待値を下回りました。5月23日からの株価の調整波動の正しさが、確認されたに過ぎません。ただ今回は実質GDPを名目GDPが上回ったことが救いでしょう。この現象が正しい成長ですね。実質と言う物価を加味したGDP統計は眉唾ものです。ある意味でこの現象は、日本の構造改革が終了したサインなのでしょう。(消費税の引き上げは必要なので、見送りはあり得ませんが、景気動向を踏まえ、1%ずつ数年間に渡り、徐々に引き上げればいいのでしょう。)

カタルが送り出したアークの相場は、一時、期待を集めましたが失速しましたね。この理由は、この程度の円安では、日本への回帰という生産移転がスムーズに進まない為でしょう。アークの金型はホンダ系自動車の比率が高いとされています。ホンダは一時で遅れましたが米国で巻き返しが進んでいます。もともとホンダは米国が草刈り場だったのです。狙いが、ずれることはよくある事です。ただ輸出企業の生産数量は回復し、大規模な生産移転は進みませんが、国内生産基地の稼働率が上がっていることも事実です。だからアークの業績も風に乗っていますが、微風なのでしょうね。

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この表は、ただの数字の表ですが…色んなことが分かります。住宅投資の数字が意外に伸びていません。マンション販売は好調との数字が出ていますが、消費税引き上げの駆け込み需要の効果は、そう大きくはないのでしょう。ただ実質に比べ名目数字が高いところを見ると、建材などの原材料費が高騰しているようです。この事から分かるのは、住宅メーカーなどより、住宅関連企業の方が利幅は膨らんでいるのでしょう。トステムいや社名が変わったのですね。LIXILグループ(5938)の企業業績は好調なのでしょうね。今、チャートを見たら、この会社はアベノミクスに先行して株価が上昇していますね。2012年6月が下値のようです。1400円から現在は2200円前後ですか…。株価の先行性が証明されていますね。

相変わらず、設備投資は低調です。海外部門の生産基地の増強は続いていますが、国内の生産設備は既に老朽化しており投資が必要にもかかわらず、実際は投資が行われていませんね。長い失われた時代の失政から、経営者は疑心暗鬼なのでしょう。きっと農家のような心境でしょうね。農家の実体は、秋田の八郎潟の農業政策を見れば…如何にお役人様の計画が、ずさんか分かりますね。苦労して作った田畑を休耕にするアホな無駄な投資を続けてきました。この政策で農林水産省の幹部は責任を取ったのでしょうか?現場の百姓は悲惨です。

一時の面子で、アベノミクスがもし軌道に乗らなかったら、岩田さんや黒田さんは首を差し出したぐらいではすみませんね。既にルビコン川を渡ったのですから…。国債を売った30兆円の資金を活用せねばなりません。どう考えても信用創造のマジックが必要ですね。論理的にも背景がある政策は、限られている筈です。その政策のひとつバイオですが…今日はJ・TECに支援材料が出ていました。カタルがナノキャリアを避け、J・TECを推奨銘柄に選んだのは、時間の概念ですね。本当は癌治療の方が市場も、夢も大きいのですね。しかし収益化が遅れると…期待感だけでは、どうしても株価を維持することが出来ません。007も期待感が先行した銘柄です。株価が50万、100万と伸びるためには村田との量産効果などを確認する作業が必要なのですね。そう言えば…昨日、気落ちしているカタル君に、長く愛読を頂いている読者からメールを頂きました。

「7月の上旬、ダイキンの「うるさら7」を購入しました。 2台も…(^^;無理しました)007搭載機種ということが 一番の理由です。(主人の押しもありました)感想は面白いです。外出先からの操作、室内外の温度、湿度、チェック、電気料金のグラフ表示など、スマートな気分です(スマホはもちろんソフトバンクですよ)」

彼女は株式投資を、よく御存じのようです。応援する企業の製品を使用する、この心を嬉しく感じます。多くの目先投資家は、企業業績などは、どうでも良いのでしょう。株は儲かるかどうかの道具と考えているのでしょうが、彼女のメールには、投資家の精神が宿っているようです。株式投資は、本来はシンプルなものなのでしょう。たまたま使った製品が自分の使用目的にあい、便利だから他人にも教えてあげよう。その教えた友達も喜んでくれたから、今度はその製品を作っている会社の株を買ってみようか…。子供たちの未来がスマートコミュニティーの便利な世の中になって欲しいと願い、製品を購入する。こんな精神が日本企業を育て、やがて社会を豊かにします。投資の原点を感じさせるメールでした。ありがとう。

満更、ボランティアで綴っているこのブログも、株式市場を通じて日本の政治が動かせる投資家を養う事が目的で、当初は始めたのですね。だから最初のタイトルが「株式市場 日本を考える」だったのですね。何故、株価が理論価格以下に下がり続けるのか? 何処か日本の仕組みがおかしいから…。こんな矛盾した状態が何年も是正されないのですね。カタルが偽物とした相場は決して大きくはなりません。だから空売りでもあります。しかし時代の流れを考え…伸びて欲しいから、日本には組立ソフトなどの会社が必要なのです。だから007を通じて、日本の未来を感じ取ってほしい訳ですね。最近、中学でプログラミングの基礎教育を始めたそうですが…もっと時間を増やして欲しいものです。英語など間もなく必要なくなります。相手の会話が自働変換され、脳に直接的に伝達される時代になるでしょう。電脳の社会はもう直ぐ実用化されますね。

あまり書きたくないですが…まだ調整期間はしばらく続くでしょう。余裕のない人は期待感を抱かずに、身軽にした方が良いですね。逆に余裕のある人は他人が売っているときに、徐々に持ち株を増やせばいいのです。時代にマッチしている企業の株価は、必ず上がってきます。他人が追証などで無理やり売らされている所から、徐々に…ここが非常に大切です。誰も下値が分からないから、時間を大切にして買い始めればいいのですね。

この概念を今日は少し話しましょう。多くの人は株価が下がると安いと思い買い始めます。例えばガンホーですね。しかしガンホーは非常に危険ですよ。既に利益が出ており割安に感じるからですね。買う銘柄は、赤字の銘柄か黒字化して、間もない銘柄ですね。割高な株ほど良く上がるものです。決して割安の株を買ってはなりません。ただし…大手企業は場合によれば別です。例えば三菱UFJですが、歴史的な株価水準を見れば4ケタ以下の現実はやはり安いのでしょう。

さて時間は11月に焦点を合わせると良いでしょう。今の最終調整は11月には既に上昇波動が始まっている筈です。おそらくこの8月から9月辺りがボトムなのでしょう。通常、上昇相場の場合、最初の下げの底値が、下値ボックス相場の最安値になります。基本は株価ではなく、時間をかけながら買う事ですね。個別株のケースで見れば、出来高に注目して下さい。例えば007ですが…最近は一日1000株を割れる日が多くありました。ところが昨日は3倍に出来高は膨らみましたね。つまり買い場のひとつのポイントでもあります。しかし昨日の安値が、本当にボトムかどうかは分かりませんから、昨日や今日1株買ったら、またしばらく様子を見ます。1株が10株の人も居れば100株の人も居るでしょう。8月、9月、10月、場合によれば11月まで4回程度に分けて買うような心づもりなら、大丈夫でしょう。あとは自分の力量で株数を調整すればいいのです。

逆に資金が相当あるなら、ドル平均法で買い下がります。例えば17万で10株買ったら、16万では11株、15万では12株、14万では13株、更に13万では12株と買い続けるのです。株価がゼロになるまで…この比率をもっと増やしても良いですね。17万で10株、16万で20株、15万で30株、14万で40株、13万で50株と買い続ければ、007が黒字化した時に、かなり儲かることになります。

此処までは資金のある人の話しですが、なけなしのお金を投じる人は、しばらく様子を見て株価が横ばいになってから上昇する段階があります。それから参加すればいいのですね。株式投資は、お金持ちが必ず儲かるようになっています。貧乏人は期待感で600円近いケネディクスを買い、上がると思っても追証になり400円で投げるから、損をするわけですね。偽物の相場の銘柄に手を出さなければ、必ず儲かります。カタルはハイリスク・ハイリターン派だから、007やケネディクスを掲げていますが、銘柄など何でもいいのですよ。大切なことは、時間の概念を持ちながら投資する事ですね。先ずは自分自身の力量を確り知ることです。

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投稿者 kataru : 2013年08月13日 10:06