未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2013年)(2013年08月09日)

かたる:それにしても…日本株の乱高下はどうしたものでしょう。まともに力がある筈の機関投資家が株式投資をしてないから、僅かな売り買いで価格が動くのでしょう。本来なら裁定概念が働き、株価は保守的な動きに留まる筈です。失われた時代の弊害は大きいですね。それと教育問題が株価にも影響を与えているのでしょう。米国の市場原理主義は株価が資金の流れを決める仕組みになっていますが、日本は国の関与が大きく小さな政府のイメージから程遠くなっています。なんでも「御上頼み」です。震災対応を見れば分かります。メディアの責任も大きいのでしょう。

カタルは無気力相場に呆れて証券マンを辞めましたが、どうも現状は五分五分ですね。もともと金融政策に頼る異次元緩和しか方法はなかったのでしょうが、これで上手く設備投資に火が付くか? 難しいところにも見えます。アベノミクスの支援材料は事を欠きません。一番大きな事は、米国でも問題になっているようですが、社会資本が劣化していることです。日本だけでなく、世界中で戦後に構築された社会資本整備は、水道管を始め、橋やトンネルなどは、耐久年度を超え補修が必要なので、この需要は膨大な金額になります。だから比較的に建設株の株価は強いのでしょう。かたるは日本には資金がないのでPFIやPPPを利用すべきだとの概念です。年金資金の運用担当者なら「清水建設」など比較的に積極的に取り組んでいる企業の株を、ファンドに組み入れると良いでしょう。しかしカタルは保守的な運用を好まないので、あまり話題にしないだけです。

ほぉほぉ…DENAの株価が高いようですね。今、ざっと数字を見たら、四季報数字より下降修正されているようですが、事前の予想より良かったと言う反応なのでしょうね。きっと…。面白いものです。ガンホーの決算は、四季報数字より良かったのに株価は売られ、悪かったDENAは買われると言う一見すると奇妙な現象に見えますが…株価は未来の利益を買うものですからね。ここで株価位置と言うのが問題になりますね。カタルはグリーの話をしているのです。グリーが反転するきっかけは、新しい体制に移行できており、膿を出し切っているかどうか…この見極めに焦点は絞られます。業績数字など…ある意味でどうでも良いのです。既に株価はかなりの悪化を織り込んでいますからね。多少、悪くても粉飾などの決定的な不都合がなければ、株価は一旦、反発すると考えています。ただ相場になるかどうかは…内容によりますね。

ケネディクスが今の環境に一番相応しいと…何度もチャレンジしましたが、その度にやられ、いい加減に呆れています。何故、正しく市場関係者は銘柄を探さないのでしょう。それともこんなに簡単な理屈が見えないのでしょうか? 何故、カタルが長期金利の水準などを話題にするか、良く分からない人が居ると思いますから、少し解説しないとならないでしょう。本来、経済活動が盛んなら資金は逼迫し金利が上がるものなのです。一時、1%まで急騰し、問題になった長期金利は、ここに来て落ち着いています。この急騰はアベノミクスを信じ、大手行中心に国債を日銀に売却したのですね。この額が30兆円とも言われています。大変な金額ですね。

s20130809a.gif

大蔵省の統計数字などを見ると、ある程度は外債投資、大部分は米国債でしょうが、振り替えたようですが…残りの保有分を売っている様子もないようですね。0.8%台だったボックス相場は、最近は水準を切り下げています。つまり資金需要が大きく生まれていないのでしょう。経済活動が活発化してない現れですね。本来、この長期金利のボックス圏を離れずに、暫く0.8%台のボックスに留まるのが、アベノミクスが確り効果を出している評価になるでしょう。本当は1%を超えるような事態になれば嬉しいのです。おそらくケネディクスに援軍が参加しないのは、この辺りの停滞が懸念となっているのでしょう。外人投資家は、いろんな指標を見て、景気の現状分析をしています。カタルはアベノミクスの成功を前提に相場論を立てて、相場に参加していますが、失敗することもあるのですね。そのバロメーターの一つが長期金利の動向と言う訳です。

最近はあまり007もことに触れませんが…、カタルの推測では村田との協業成果は直ぐには生まれないと考えています。当初から2014年2月に注目していたのは、その時期になれば、かなり007の技術採用が増えると思っています。ようやく家電のスマフォ操作などの製品が開発されている段階ですからね。ただ突然、カタルの予想以上の事態が発生する可能性がないとも言えません。だから株価が20万円を挟んだ展開を続けているのです。期待感が株価を支えていますね。前回の決算のように赤字を発表し、株価が売られることがあるかもしれませんが、一度、その懸念を消化し、最近は地相場で株価は定着しています。だから株価は大きく崩れませんね。さらに時間概念が進み好転時期が近いから、もし売られれば買い場になります。この地相場とは…人気が完全に冷め、どんなに悪い材料が生まれても、相場を維持できる水準と言う意味ですね。信用買い残が、値下がりの原因になりますが…最近は現物保有に変わっているようです。みんな目先に行きますからね。仮にビッグサプライズが生まれればラッキーですね。その時から、また相場に力を注げばいいのでしょう。だから1株でも現物で…と、くどいほど述べています。

現状のカタルの相場観は、やはりボックス予想に近いですね。長期金利が、日銀が国債を買い増しても下がり続けることはないと思います。この金利が0.5%とかなると考えを修正する必要に迫られますが、この程度は許容範囲でしょう。ただ気になるのは、黒田さんと言う人は、最初はかなり意欲的と思っていましたが、どうも日銀の空気に染まって来ているんじゃないかな? 消費税が上がると…一気に需要が停滞する可能性はやはり否定できませんね。米国の自動車販売は好調を続けるでしょうが…どんどん増えるものではありません。相変わらず、世界一の市場である中国での販売は停滞しています。日中関係の改善はスムーズに進んだとしても、一度、壊れた感情を修復するのは時間が掛かりますね。気になるのはインドネシアなどの新興国の動きです。

つまり外部依存が大きく好転するとも思えません。間もなくスマフォの停滞も明らかになるでしょう。欧州はインフラ整備が遅れており、米国や日本はスマフォの普及は一巡しています。画期的な技術開発が生まれる訳でもなく、スマフォは、今は好調でも、間もなく過剰投資のイメージに変化しますね。だから日本はスマートコミュニティーと言う近未来志向の新しい概念の街づくりをすべきなのですね。PFIでその流れを作れるはずなのです。どうも音頭の取り方が、下手なように感じます。

いくらでもありますね。市町村の遊んでいる人材を登用して農業のネットワーク化に取り組み、季節に合わせた出荷体制を組織化すればいいのですね。いくつかの小さな団体が取り組んでいますが…このままじゃ、全国的な広がりが生まれません。どうも、国として動かないと経済レベルの規模まで発展しませんね。直ぐに補助金と言う考え方が優先されますが、情報を結び付ければいいのです。その為に相手が分からないから進まないのですね。国ではなく市町村レベルで、ネットワークを作る支援をすれば、既にインフラは構築されており、あとは活用するだけの話です。このよう事例は医療にも応用でき、様々な効率的なネットワーク化が活用できます。

今の日本には、新しい社会構造を作るこの動きと、信用創造を生むことが大切だと考えています。早く行動を起こさないと、息切れしますね。所詮、異次元緩和はカンフル剤に過ぎません。一時的な麻薬の効果なのです。黒田さんがその事を認識しているかどうか…。株価を見れば分かるのですが…。ある意味でケネディクスは、その試金石の銘柄の一つなのです。ケネディクスは信用創造で、007はスマートコミュニティーですね。カタルの狙いは、読者には充分に届いていると思いますが、なかなか世の中が動かないのか…。市場が信認しないのか…。株式市場は、未来を先取りする市場です。だからカタルの発想は正しいと信じていますが…今の所、トホホの世界のようです。

人気ブログランキング 「今日の市況」は人気ブログランキングに参加しています。

株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ

投稿者 kataru : 2013年08月09日 10:47