未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2013年)(2013年08月01日)

かたる:様々なデータをどう解釈するか…、この判断は難しいですね。日本の市場ではよく米国の雇用統計が話題にされます。何故でしょう。米国株ではなく日本株なのだから、日本の市場が米国の雇用統計を気にして、相場を解説するのは不適切じゃないかとも思いますが、現在の日本市場は外人投資家の売買ウェートが高いので…道理に合っているようにも感じます。最近はこのように目先の材料に需給が左右され、テクニカル面にウェートが置かれているように感じます。何故なら、アルゴと言う売買手法が盛んに市場に導入され、昔ならあまりテクニカル指標で売買をする人は少なかったのですが、複雑な計算式がリアルタイムで出来るようになり、その指標を参考に売り買いをする人が増えてきたようです。その為に一日の相場の流れが、全体相場の流れを決めることが良くあり、前日の相場との整合性が薄れてきました。更に理屈では確認作業を入れるはずのタイミングでも、一方通行の流れが続くようになっていますね。この現象はITバブルの時代に生まれたように感じます。あの時の光通信やソフトバンクなどの値動きは異常な動きでしたね。

今日はこの指標の中でカタルが最近興味を覚えている指標をひとつ紹介します。それは「アルティメット・オシレーター」と言うこの指標です。これは米国のラリー・ウィリアムズと言う人が開発したテクニカル分析の方法です。彼はロビンスカップと言うトレーディングの成果を争う1987年の大会で驚異的な成績を叩きだし、今の所は、その記録が破られていないとの事です。このアルゴと言うトレードは、パソコンが一般化してきた為に生まれた手法とも言えますね。株の原理は企業業績で決まるのですが、その過程を決めるのは需給バランスです。カタルは何時も述べています。時代の変化を見れば、時代の変遷に乗っている企業が一番の狙い目であると…。故に007やケネディクスを参考銘柄として取り上げていますが、ハイリスクを追うために、どうしても需給バランスに株価が大きく左右されます。人気株は往々にして需給バランスに影響を大きく受けます。人気とは一般人の参加を意味しますからね。

今年に入り二度目の調整波動ですが…この見方も難しいですね。今回は何故か、企業業績が発表される前に全体が下げてきました。理由は予想される業績変化より、株価は先行して買われていたために、実際に株価が動いたように本当に企業業績が改善されるか見たいためですね。その確認作業が調整波動です。007のケースで説明するなら、カタルが興味を抱いているQBやWiFi、SQLにHEMSなどの組み込みソフトの成果が、株価に見合うほど、企業業績が改善するのか見たいのですね。当初は10倍近く期待感で株価が上昇しましたが、みんな半信半疑なのです。その為に実際に企業業績が黒字になり、それから利益が上がる過程を確認できないと、次は本当の株価上昇波動に入れませんね。中には期待感だけで、株価が大きく伸びるケースもありますが、その収益化の時間が余りに長いと株価の人気は保てません。人のうわさも75日と言いますからね。

さて調整波動の話をしましたが…それでは株価が反発するタイミングは何時なのでしょう。この変化点が先取りできるなら、たちまち大金持ちですね。その為に人間は、様々な工夫をします。カタルが現在データを集めているσチャートなども独自論理ですが、同じように先人は様々な工夫をしてきました。古くは酒田五法なるものから…エリオットの波動論とか有名なものはいくつかあります。その中で最近は形より、高速計算を利用したプログラムによる売買が盛んになって来て、その為に相場が大きく動くようになりました。これがアルゴ投資と呼ばれる売買手法ですね。この範疇は広く、商品などの動きや為替などと組み合わせたりして、一つの規則性を見つけ、その規則性を利用してそのデータにより売買する手法がアルゴです。

日本では松井証券の登場とインターネットの進展により、目先のトレーディングが他国より市場に大きく影響を与えるようになっています。僕は行き過ぎていると感じていますが、これも「失われた時代」により、証券界に技術の伝承が出来てない為に大きなパラダイムショックを生んだのでしょう。円安による、なかなか生産性の回帰が確認できない空洞化現象と何処か似ているようにも感じます。今日のニュースで、心が動いたのは「信越化学」でしたが…、信越化学は機関投資家の手持ちが多く、仕手化させるのは困難なのでしょう。ただ日経新聞に報じられた材料は、良い記事ですね。今の時代に電池は宝の山なのでしょう。数年前にGSユアサが相場になったことがあります。あの材料より素晴らしいと感じますが…。今の相場の調整過程の流れを、この材料の反応が確認することになりそうです。

さて冒頭にラリー・ウィリアムズが開発したアルティメット・オシレーターですが、名前のように彼が開発した様々な指標の中でも「究極」の指標なのかもしれません。カタル自身も近年、発見しチャートと共に眺めていますが、比較的に株価に先行して指示を出すようにも感じています。この計算式は少々難しいので省きます。要するにカタルの経験則にも合致している様な論理を計算式に組み入れています。カタルは良く高値と安値の話をします。最近のケネディクスは、毎日に安値を更新し、高値を抜けませんね。7月30日に反発した時も、前日に付けた498円を抜いていません。毎日、安値を切り下げています。このような時は、いくら抵抗して無駄なのでしょう。カタルも値下がり当初は、何度かチャレンジしましたが、下値は今の所は分かりませんね。昨日も474円だったかな?あの玉を買うようでないと駄目なのですが、全く反応しませんでした。50万、100万は僅かな売り物なのに…。今日は443円に始まり、先ほど462円までありましたが、再び現在は445円ですね。

でもカタルはケネディクスは、なかなかの逸材だと自負しています。論理的な考え方や背景を考えると不動産融資は伸びますから、この環境を使い収益が大きく伸びると思っていますが…仕掛け人が存在しないでは、相場になりませんね。大きな相場に育つためには、この仕掛け人が必要なのですね。現在では外人ファンドでしょう。J・TECはフィデリティーファンドでしたかね…彼らの登場で株価が大きく伸びました。007にも参入して欲しいものです。素質があり、時代背景があり、企業業績が伸びて尚且つ、仕掛け人が存在する。更に大切なことは、強弱感が対立しやすい銘柄を選ばねばなりません。これらの条件を満たす銘柄は、そう存在しませんね。ただ企業業績が良いだけでは駄目なのです。

ようやく決算発表で、ガンホーは下げてきました。非常に良い決算なので何処かでリバウンドはするのでしょうが、値惚れで買うのは避けた方が良いでしょう。非常に危うい銘柄ですね。一時のグリーのようなものです。さて最後に007のアルティメット・オシレーターを見て頂こうかと思うのですが…、良いチャートが見つかるかどうか…。ご自分のお取引のある証券会社で提供していると良いのですが…少し醜いですが、松井証券のものを参考に掲げておきます。昨日現在、007のアルティメット・オシレーターの数値は28.84となっています。調べてみるとこのような水準まで、過去下げたことはあまりなく、この数値が上昇に転じると、その後、株価は大きく跳ねているようです。

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前回の調整場面では133200円が安値で、その時の数値は31.04でした。今年の高値を付ける直近の下値の数値は33.84でしたね。30を割れたのは昨年の12月に遡り、12月25日に株価は60400円でしたが、その時の数値はそれでも29.75ですね。その前は11月13日に株価45600円で27.28と言う数字がありました。今日は今の所は株価の下値は182000円で数値は27.13ですね。まぁ、急速に大きく反発するときと、その後、横ばい波動のような動きを示す時と二通りあるようですが、かなり調整局面の終盤が近づいていることは事実なのでしょう。

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投稿者 kataru : 2013年08月01日 10:53