今日の市況(2013年)(2013年07月31日)
かたる:今日は変わった発想を提供しようと考えています。あるサイトで、こんなイメージ図を発見しました。独立系の投資顧問のようで…毎年出してないようですから、データは最新のものではありません。しかしかたるの考える方向性が似ているので紹介したいと思います。要するに、このデータは成長と停滞を繰り返し、人類は成長していると言うのを証明しているのでしょう。それを長期のNYダウを基にした解説ですね。カタルは基本的に世界の中央銀行の流動性供給と技術革新の波が合致して、新しいステージに飛躍できる前兆だと考えています。もともと金融危機を誘発したCDSなどの金融デリバティブ商品は、資金供給が足りなかったから、必要に迫られ発展したのでしょう。お金と言うのは次のステップに進むための道具に過ぎません。人類が確立したルールの中で、どうやって進歩をしていくか? 如何に、効率よく成長を続けられるかという考え方です。
その中で主張が対立してきました。共産主義は理想を追い求めた理屈です。しかし人間はエゴの塊で、賄賂や労働意欲を低下させました。今では市場原理が、もっともその進化のスピードを速める考え方として定着しています。お金の配分も株式市場と言う場を通じて決められていきます。これが市場原理主義ですね。だから本来は共和党のティーパーティーが主張する小さな政府と自由な国を求めるのが、市場原理です。ところが市場原理を突き詰めていくと、僕のような負け組が増えてきます。市場原理の究極は、一人の勝者とその他の敗者です。これでは社会に不満が生まれルール作りが進行し、規制や税金などの考え方が投入されてきたのでしょう。米国も実はSP500やNYダウは高値を更新していますが、ナスダック市場は高値を更新していません。更に上のグラフのように、基本的にはこの13年間は停滞期でした。
しかし、そろそろ次のステップの入り口に、入り始めたのでしょう。どうもグーグルなどの進化を見ていると、クラウドの一般化が始まるようにも感じています。カタルは何度もアンティキテラ船で発見された、この機械は天体運行を計算するために作られた古代ギリシャの歯車式の機械なのですが、かたるはこの解明の過程をBBCの番組で知り、興味を覚えたのです。今までなら、発見者などが単独で研究を進めていましたが、この機械の解明には、様々な科学者などがネットなどを利用して共同で知恵を出し合って解明した番組をみて、クラウドの概念の目覚めになりました。つまり一人だけの発想では、なかなか新しいアイディアは生まれませんが、「3人寄れば文殊の知恵」と言うように、多数の人間が集まれば飛躍的に研究のスピードが上がります。学会の世界では、ある人が新しい事象を発見すると…今では世界中の科学者がその現象に関連するレポートをネット上で発表しています。つまりネット言う媒体を通じ、クラウド、世界中の人々が、その事に意見を言えるようになっていますね。
世界の株価はネットを通じて、リアルタイムで分かるようになっています。情報の共有化が始まり、誰でも基礎学習が容易になりました。例えばこのIRNETも同じですね。今までなら証券マンと付き合いがなければ、証券マンの考え方など分かりませんね。ぼやきを含め、証券マンの考え方がIRNETを読めば分かります。内部情報の垣根などなくなり、フェアな競争が生まれるようになっています。例えばブラジル債の手数料が、いくらもらえるかとか…募集手数料の高額性が問題になったりすれば、商品の危うさが分かります。今までは格付け会社が信用度をチェックしていましたが…如何に、彼らの基準も作られたものであり、いい加減か分かりますね。一般的にほぼ理屈上は合っているのですが…不慮の事態には対処できない訳です。金融危機はそういう証明ですね。トリプルAの基準など意味がありません。
更にもう直ぐCPUが人間を超えます。押井守監督の電脳の世界ですね。SFの世界がやって来ます。今日はパナソニックの子会社が発売するパワースーツの話が日経新聞にも掲載されていました。ほら日本が新しいステップの入り口をいる事を、実感できる記事ですね。おそらくアベノミクスは大きな失敗をしなければ…時代的な背景などが、全て熟しているタイミングに思えます。冒頭の米国株の歴史的な検証の続きですが、おそらくアメリカ株は、ダウ3万円とか5万円とかと言う新しいステージに移行するタイミングだと考えています。日本も同じようにイメージしていますね。
現実に昨日、報道された三井住友銀行の対応は重要です。10兆円もの資金を何処に振り向けるのでしょう。何も三井住友だけではありません。関連する記事が今日のソフトバンクの孫さんの話しにも載っていましたね。レーティングが引き下げられ資金調達金利が高くなるんじゃないか?との質問に対し、国内行からは融資申し込みが殺到していると述べています。これらの材料などが全て新しい時代への入り口を示しています。冒頭のグラフは、そういう意味なのですね。この時期はどうしても投資家心理は、弱気に傾きがちです。5月からの下げの印象が強烈に身についているためです。だから成長と停滞は、交互に訪れるのです。株価波動の波も強い上昇波動、弱い上昇波動と二つのパターンがあります。二番天井を付けた次の上昇波動は強い波動になります。おそらく…年末は、また笑える相場展開になっていることでしょう。
さて具体論ですね。007は現物株の為に空売りが入りません。更に長い揉み合いで売り物は限られるでしょう。企業業績の推移が確かめられれば、新しいステージへ出発なのですが…こちらは定かではありません。しかしカタルが昨日示したσチャートを見ると、新しいステージが近いようにも見えます。果たしてどんな動きになるでしょう。今度、離れてきたら、売りではなく買い場になる可能性が高いですね。今までは売りで買い戻せたのでしょうが、今度の上昇波は大きくなる可能性があります。
さて昨日は少し戻ったケネディクスですが、僕は昨日は売りに押されると踏んでいましたが、その動きが今日にずれているようです。しかし今の所の安値は460円ですが、今日の動きは注目されます。この460円台の攻防は、なかなか見所があります。今日は小さなコマになるようなら、おそらくこの辺が、下値になる可能性が出てきましたね。510円の攻防では援軍が少なかったのですが、昨日の午前中は打診が見られたように感じます。今日もし、すんなり下値を割るようでは…下値を固められませんね。需給バランスは、相場を見て判断するしかありませんね。何れは上がるのですよ。
だって2003年の相場のスタート時点より、今の方が受託資産規模は大きいために、業績変化率の糊代は非常に大きいですね。三井住友銀行は10兆円も国債を売ったのです。不動産向け融資は確実に伸びるでしょう。変化率は非常に高く、来年になると、目に見えるように企業業績が伸びてきます。だから4ケタは既に確定的なのです。ただし円安による物価高、例えば東電の電気料の値上げなどで、政府批判が強まると分かりませんね。カタルが何故、ルビコン川の話をしているか…。黒田さんは戻れない川を、既に渡ったのですね。国債金利の上昇を補う経済成長が必要になるのです。だから信用創造の目玉になるケネディクスは、仕手のスタート株の素質を秘めているのですが…、残念ながら、今の所は市場から認知を受けていませんね。東電などは上場廃止になる可能性があります。日本航空と五十歩百歩です。やはり、ちゃんと時代の背景を捉えた筋の銘柄を手掛けないとなりません。後は強力な仕掛け人が参入するかどうかなのです。
さて今日はこの辺で…。予想通りの動きになるかどうか。神のみぞ知る。

投稿者 kataru : 2013年07月31日 10:35