今日の市況(2013年)(2013年07月30日)
かたる:今日はカタルの二番天井のイメージを話す事にします。基本的に一般認識の5月23日の下げからの調整波動は完了してないのでしょう。過度のアベノミクスの期待感が徐々に、現実と綱引きしている様子です。6月13日に、一旦は下げの反動から反転し7月19日まで株価は戻りました。この波動の最中に押しが浅い銘柄(企業業績の好調な株)は戻り相場で新高値を付けましたが、期待感だけで買われた007やケネディクスなどは押しがきつくなり、大きく下がったために直近調整の安値から見れば、2倍程度まで反発しましたが、反発に限りがあり再び調整局面に巻き込まれています。一般的なイメージを株価でみるとブリヂストンなどがカタルのイメージ通りの展開のようです。

さてカタルは本格的なアベノミクスの上昇相場が始まるのは、秋と前から述べていました。今回の株価の戻りは、銘柄にバラツキがありました。横河ブリッジや富士重工のように新高値を更新するものもありますが、それら銘柄を含め、綺麗に高値を抜けずに二番天井を付け、再び調整波動に入ると前から述べています。本格的な反発は秋以降になるだろうと考えています。この時期が8月なのか、9月なのか分岐点は今の所は定かではありません。しかし個別株の一本釣りはあると思うのです。故に007やケネディクスを候補に考えていました。グリーなども選択肢の範疇だろうとも考えますが、問題は企業業績ですからね。どれほど贅肉が削られているか…数字を見ないと判断が付きませんが、僕にはそんなに駄目株には見えません。スタートトゥディと言う株が、昨年末に急落していますが、似たようなイメージを抱いています。前沢さんも一時期、色々叩かれました。田中君が根性を見せてくれれば、来年は期待できると今でも考えています。カタルの失敗は海外売り上げの伸びを期待したものでしたが、予測とは大きく外れましたね。しかし株価が800円を割り、市場は完全に負け組のレッテルを張っているのを見て、やはり違和感を覚えます。別にグリーを買えと言っている訳ではありませんが、どんな株も、人間は与えられた条件を改善しようと努力をするものですからね。その原動力になるのは、不屈の精神でモチベーションです。DENAを敵視するあの根性は、捨てた物ではないでしょう。この会社は6月が決算期ですから、悪い予想を出し復帰の芽があるなら買い場になるとも考えています。
さて昨日も急落しているケネディクスは、僕の目から見ると、もっとも今の市場に相応しい銘柄と考えているのですが…なかなか市場からの支持が得られません。何故なら、今のこの時期にまともな株を手掛けることは難しいのです。やるとすれば仕手系の銘柄で、将来の改善が見込まれる銘柄を、先取りする必要があります。しかしソフトバンクでは3年以上は回復が期待できないでしょう。ケネディクスの業績の変化率は、2003年からの事例を見ればかなり高いですね。いきなり4年で10倍以上です。その仕組みも納得できます。今回は、前回より母体の受託資産規模が大きいので、その分、前回より利益が膨らむ筈ですね。此処に論争が生まれます。だから全体が休む時に、逆行高して仕手化するイメージを抱いているのですが…残念ながら、今の所は新たなファンドの動きは見られません。

昨日などの動きは抵抗感なく下げに身を任せる動きでしたね。今日は今の所は高いですが、引けには売りに押されるのでしょう。しかし前日の安値を下回らずに終わり、明日は大きな陽線を引き、500円台に復帰するようなら人気株の素地が出てきますね。かたるは今日のケネディクスは、2月15日のイメージを抱いています。もともと600円台を綺麗に抜けなかったので、援軍を募る必要がありました。まぁ、慌てることはありませんよ。どっち道、天井は高いはずです。相場が落ち着いてから参戦しても良いのです。

実は007にも可能性があるとも考えています。今朝がたは20万円を割れて始まったようですが…。この20万円割れは、買い場じゃないかな?とも考えています。理由は日柄調整がかなり進んでいます。前回も無理せず中途半端な上昇で…カタルが独自に採用しているσ理論のチャーでは、比較的に綺麗な上昇パターンを維持しているようにも感じます。今日は昨日の下げの反省をしているようですね。しかし目先のアヤ戻りに過ぎないでしょう。やはり来週にならないと、何らかの動きらしい動きにならないと思います。追証が心配な人は、高い時に軽くした方が良いでしょう。ただもうそんなに下値はないと考えてもいますが…。
何故なら、一度、5月から調整波動を経験し、腰が強くなっているからですね。基本的に5月からの下げの反発地点を、下回ることはないのでしょう。それにしても三井住友は、ずいぶん国債を処分したのですね。通常はデュレーションの変更程度に留めると思うのですが、そんなに資金需要があるのでしょうか? 不動産向け融資の推移が分かる日銀の資料の発表は四半期ペースですからね。昨日も述べましたが、この下げは買い場なのですね。
次の株価上昇は本格的な経済回復を買う相場に移行して行きます。更に7-9月期の数字が明らかになる11月は、おそらく4―6月期より数字がかなり改善されるはずです。そうすると、今四半期は通期を据え置く企業は多いのでしょうが、11月は通期の数字を増額してきますね。この辺りの援軍も期待できます。更に三井住友銀行のようにデフレモードから、通常モードに切り替える企業が増えますから、投資が盛んになる筈です。この確認作業が見られるはずですね。今から、あまり先の予想を打ち出すのは早いですが、どっちにしても次の上昇は、5月の高値を抜ける相場になると考えています。
さてどんな形になるか…カタルのイメージは当たるかどうか。いつも早めで、しかも買いしかしないカタル君だから、これまでの失われた時代では、失敗続きでした。しかし三井住友銀行のような企業が増えると、だんだん日本も新しい成長過程に向かうのでしょう。1989年、実質的に1985年から日本の凋落は始まりました。江戸時代の体制転換も時間が掛かりました。1853年がペリーの来航で、西南の役が1877年です。この時期は24年間掛かっています。更に大日本帝国憲法の制定は1889年ですからね。実に36年の歳月が掛かったのです。今回の日本の起点は、プラザ合意と考えており、この年が1985年ですから、現在は28年が経過していますね。あと10年程度、新しい流れが定着するまで時間を要するのでしょ。西南の役は、現在の小泉政権から安倍、福田、麻生から民主の鳩山、菅、野田などの激動期に見えますね。内部紛争はあるものです。
プライマリー・バランスが成し遂げられるのは、まだまだ先でしょう。ここ5年程度の混乱期はチャンスなのでしょうね。何故なら、新しい価値観は形成される過程だからです。カタルはスマート・コミュニティーの進展から、クラウドへの「情報の価値」に焦点が当たると考えています。グーグルやアップルなどが、その覇権争いをしている訳ですが、ソフトバンクが、この先頭集団に追いついて欲しいものですね。ソニーに期待したけれど、なかなかその潮流が生まれませんね。ただM3は、なかなかですね。あとは意外にも、センサーの会社にも注目したいものですね。ロボットが何れ一般化します。この時に大きく華が開くのはセンサー技術を有する企業でしょう。人間の健康管理も自動で監視する時代になるでしょう。クラウドの世界は新しい成長分野なのですね。この流れを外さないことです。
成長株は必ず、新しい産業から生まれてきます。蒸気機関から鉄道が躍進したように…、産業革命は100年単位の時間をかけ、体制転換してきましたね。今はクラウドと言う「情報の価値」の具現化に、的を合わせている企業群なのでしょうね。だから007は一つの候補であり続けるわけです。どれでも良いのですが…その範疇にある企業の株主として、5年や10年の保有を心掛ければ…あなたの老後や子供たちの未来は、少なくとも財政面で足かせを縛られる心配はなくなるのでしょう。夢は大きく、相場が駄目な時は、ある意味でチャンス到来なのですね。互いに頑張りましょうね。

投稿者 kataru : 2013年07月30日 10:33