今日の市況(2013年)(2013年07月29日)
かたる:やはりと言うか…。ある程度の確認作業は予想されていましたが、不透明要因が再びクローズアップされ、全体の株価波動は調整色を強めつつあります。奇妙なことに決算ピークを迎えてからではなく…発表事前に売られているようですね。まぁ、スバルにしてもマツダにしても同じですが…、この時期の数字が市場予想に比べ格段に改善されるはずはなく、株価に織り込み済みという反応は仕方ないのでしょうが…。果たして全体の株価位置が、先の安値を下回る様な下げに繋がるとは考え辛いのです。どう考えても、この下げはチャンスの筈です。

今回、始まった調整波動は、前回の調整波動にも影響しますので、ここで考え方のお浚いをしておきましょう。実質的に前回の調整波動は、5月半ばに株価は天井を打ち、市場がその流れを認識したのは23日の大幅安でした。何しろアベノミクスで「失われた時代」の怨念が解き放たれるとのイメージがありましたから、強く期間の長い上昇でした。しかしその上昇幅に比べ、意外にも調整波動は短いものだったようにも感じます。(不動産株を除き…)理由は値幅を中心とする調整の為でしょう。更に上げ過程でかなり玉を消化していましたからね。
今回の戻り相場で新高値を更新した横河ブリッジや富士重工を見れば分かりますが、6月7日に底入れをして反発しました。市場の23日から数えると実質12日営業日なので僅か2週間の短期調整で利食い売りをこなし反発したのです。この考え方は重要ですね。早めに相場になるものは、全体調整に先駆して調整を完了するものなのです。(カタルはここでも相変わらず、007やケネディクスの事を念頭に考えています。)
この調整波動は5月23日から始まり全体相場は6月13日に底入れをし、この過程で一度、玉の需給関係は、今回の調整は前回の調整過程より改善しています。だから早いものは2週間程度のものなのでしょう。今回の調整への起点は、チャート上は参議院選前の19日だと考えられます。参議院選挙の結果は分かり切っており、事前にイベント終了で動いていたように感じます。つまり先週は調整第一週で、今週は2週目にあたります。早い銘柄は週後半から来週初めには底をつけ、反発体制に移行すると考えるのが普通でしょう。しかしエリオットの株価波動論では、調整波動の下げは2波で終了します。通常は先の安値を下回る下げを、テクニカルアナリストは掲げるのでしょうね。このパターンがあるとすれば外部要因なのでしょう。ただブラジルはかなり改善していますね。だから中国かな?
最近はこの手の報道が目立ちますね。ただ中国は日本と同様に世界1位、2位を争う債権大国ですからね。中国の米国の国債保有額は多く、簡単に仕掛けられませんね。最近はMMFの資金流出などを話題にしているようですが…。外部資金に頼っているギリシャなどの欧州各国とは違いますからね。まぁ、どっちにしても今週の調整波動は致し方ありません。どの程度の抵抗をするか? 何処で買戻しなどの動きがみられるかのポイントは非常に重要です。カタルはケネディクスの株価を事例に、先週は510円の攻防を掲げましたが、あまり抵抗らしい動きではなかったですね。先週末も、実は可能性はあったのです。もし金曜日に高くなるようなら…新規ファンドの参入だったのかもしれませんね。しかしどうも打診か、買戻しの程度だったようですね。もともと素質のある株は限られています。
ソフトバンクは崩れているように見えますが、こちらも可能性がありますね。クラウドの推進をよく理解している会社に思えます。情報の価値を孫さんは理解していますね。ただ株価的な魅力は、中長期になるのでしょう。仮に此処で仕手化しても…援軍は来ませんね。2010年のユビキタスのようなものです。時代のピークと業績の変化率が株価上昇のタイミングで一致するようには感じられません。だからカタルは、今回はあまり関心を抱いていません。ファナックは好きな会社ですね。投資減税の目玉になっても不思議ではありません。でもやはり僕には、長期金利の動向や不動産融資の進展がテーマになるように感じています。今朝のケネディクスも売られていますが…、素質はピカ一でしょう。2003年からの8億~146億円の業績変化率を上回る環境なのかもしれないからですね。だから、ある意味でかなり期待しています。
今日の株価は495円から始まり、現在は480円ですね。470円前後の株価は想定済みなのです。このラインでは止まると思うけれど…どうかな? 新規のファンドが登場してくれると良いのですが…。何を見ているのでしょうね。日本株を買うなら、間違いなくこのラインは欠かせないはずです。三菱地所などを買うより、ここだと思いますが…。この銘柄は値動きが結構荒く、個人投資家にも人気がありますね。常にTICK回数の上位にあがっています。もう一つの可能性がある株は、意外にもグリーも候補に挙がっています。一度、カタルは、自分の認識の間違いからすべて撤退しましたが、やはり信用の取り組みなどが魅力的に見えるのです。下げの形を見る事で…次の人気株の候補が見えてきますから、良く相場を観察することが重要ですね。
例えば007を持っている人は、当然、前回のイメージがありますから、このような環境になると持っている人は動揺します。しかしこの下げを待っている投資家も存在する筈です。何故なら、今年から来年にかけ、もっとも期待感が溢れ、裏付けの形が見えているからです。村田との協業成果などがあるからです。目先筋が動揺し、投げる所が拾い場になります。最近はアルゴリズムも働き、どちらかと言えば一方的な展開になりがちですが…自分の価値観を、よく認識しておれば、様々な対処が出来ると思っています。下げるにしても上げるにしても、相場は常に適正な感覚が働き、あまり一方通行の展開は続かないものです。
僕の欠点は、何時もそうですが、下がると思っても空売りをしないし、投げることもあまりしませんね。どうも大金持ちになったような錯覚を、きっと感じているのでしょう。そうして危なくなると投げるのですね。いつも…この繰り返しです。ケネディクスのケースで話すなら7月19日の段階で今回の下げは、ある意味で確定していました。しかしいつも可能性に賭ける姿勢が災いしましたね。実際にカタルは22日には玉を、一部、外していましたが…。その後も、何度かチャレンジしています。今日もチャレンジしていますが、やはり早いのかな? でもカタルの相場の見方は変わりませんね。この一時的な株価のブレまで綺麗に見えるなら、大金持ちになっているのでしょうが…。アララ、とうとう、想定ラインに株価は到達しました。此処を抜けると、更に二番底の形成があるのでしょうかね?トホホ…。
この二番天井を付けに行く過程で東電や群栄などが人気になり筋が悪いとカタルは相場を批判していました。素質のある銘柄を採り上げないと相場は短命に終わりますし、全体相場への影響も限られます。現在のカタル銘柄の007やケネディクスは僕の目から見ると、かなりの素質を秘めています。本当はこのような素質の高い銘柄を一本釣りする相場が、今の環境には良いと思っています。投資減税などの企業行動は今の状況ではなかなか起りませんね。信用創造から新しい時代の幕開けをイメージさせるスマート・コミュニティー時代を演出する行動も必要なのです。ドラマも演出家や脚本家の素質が人気を左右しますね。相場も同じことでしょう。

投稿者 kataru : 2013年07月29日 11:12