今日の市況(2013年)(2013年07月26日)
かたる:困ったことに当初予定していたシナリオが実現しそうですね。当初は5月の下げからサマーラリーの二番天井を、参議院選に焦点を充てていました。どうせ1Qの業績数字は期待できません。…と言うより株価に織り込まれている為に、戻っても二番天井になるだろうと考えていました。代表事例は自動車のスバルやマツダでしょう。おそらく、このラインをすんなり抜けずに下がりますね。もう一度、下値を確認するのでしょう。
昨日の日経に報じられていた富士通ゼネラルのケースは、容易に想定されていました。日中間の貿易赤字の多くは、日本企業の生産移転による影響でしょう。政策の無策が長く続いた為に空洞化が過剰に進展したわけですね。やはり分岐点は1998年なのでしょうね。それを…と、今頃、嘆いても仕方ありません。本来は国内需要なので、日本に生産基地を残すべきなのですね。日産自動車のマーチのタイへの生産移転は代表的な事例です。日産はここに来て高級車の生産を回復させています。TPP交渉次第ですが…上手く妥結できるなら国内の生産回帰は一つの流れなのでしょう。この狙いで、カタルはホンダの関与率が高い「アーク」に狙いを定めましたが、折角の寄居新工場も生産の配置移転ですからね。今日、報じられている雇用の話は、「フルキャスト」に繋がるのでしょうが…所詮は搾取と言う後ろ向きの政策です。空洞化への対処と言うものですから、大きく株価が動く訳はないでしょう。
個別株としては、不動産の中でも仕手化しやすい「ケネディクス」が狙い目だと考えていますが、なかなか市場から支持が得られません。結局、昨日は下値で買った分を投げさせられました。あまり下がると相場の出直りが遅れます。カタルは楽天家なのでアベノミクスの失敗は考えていません。どう考えても、この銘柄が一番ふさわしいと思っていますが動きませんね。昨日の場を観察すると、510円の売り物35万をすんなり消化し、更に押されても、何度かこの510円の売り物を10万株単位で買っていたんじゃないかな? おそらく空売りの買戻しでしょうが…。この510円から519円のラインは、一つの節目ですからね。このラインは破られると、あっさり470円前後まで押される可能性もありますね。目先の動きを考えるのも、なかなか難しいですね。寄り前の気配値は500円の攻防のようです。心情的には、また買ってみたいのですが…。あまり損切りを繰り返すのも資金が乏しいカタル君にとってどうかな…。ケネディクスは問題ないと考えていますが、日経平均株価全体が下げそうにも見えるのですね。いくら個別株が良くても全体が下がると、どうしても人気株は押されます。
折角の自社株買いの発表のソフトバンクも、寄り前の気配は安いようで…人気株はそれぞれ崩れています。日経新聞には都市銀行の長期債(国債)対応の話が載っていましたね。最近の利回り低下により、今日の記事は想定できていましたが、この掲載で裏付けが取れましたね。つまりアベノミクスの新しい相場が、始まる準備が整ったわけですよ。1Qの失望が弾みになって、新しい相場に入るのでしょうが、まだ8月ですからね。ここから1か月程度の下値固めがあっても、良いようにも感じますね。どうすべきか…迷いますね。
余程、資金に余裕があるなら、買い下がればいいのですが…。カタルは今回の二番天井を想定しており、小遣い稼ぎで500円割れのケネディクスを買い始めたのに…。その途端に、急落の洗礼を受け、あの時は一度、投げています。ほぼベストタイミングだった6月の中旬の参加だったのに…僅か3日程度の時間のズレが損失に繋がり、充分な成果を得ることが出来ませんでした。1か月前の話です。他人より、あまり早く読むのもどうかと考えます。資金が乏しい人間は、他人より遅くて丁度いいのかもしれません。
注目しているケネディクスは、496円で始まり502円の30万の売り物をまたクリアしたようですね。この筋は、昨日、仕掛けた510円の筋でしょうか? 何処かのファンドの新規参入なら面白いのですが…。どうかな? 自分がやっている訳ではなく、所詮、力のない人間は、コバンザメなのです。場の動きを見て行動するしかありません。ソフトバンクの選択もあり得ますが…僕には上値が乏しいように見えますね。2倍程度の可能性ならありですが…。ここに来て007にも触手は動くのですが…。何しろ、あまり手持ちの玉を偏らせるわけに行かず、本来はケネディクスの儲けをぶち込むつもりだったのです。その儲けの種が、こんな有様で…。トホホの世界から、なかなか卒業できませんね。先ほど502円を買った連中は、目先筋かも知れず…。後場からの様子を見ないと判断は尽きませんね。
ケネディクスは、あの時(6月下旬)の007と同じで、一度、売りの関門を払っています。619円は綺麗に抜けていますからね。だから前回の安値を下回ることはなく、この下げの場面が、買い場なのは明らかです。この位置が500円割れなのか470円ラインまで押されるかは…判断が付くものではありませんね。要するに分からないのです。僅かな株価の動きに心が左右されるようじゃ…いくら資金量が乏しいと言っても小者ですね。後場から大幅高するなら、ファンドの新規参入なのでしょう。そうなれば、また買い増ししてみたくなります。少し買ってみるか…また騙されたつもりで。トホホ…投げたり買ったりの小者かな…。まぁ、相場全体は、懸念材料もあります。一番は中国の地方政府の動きですね。今日のニュースでは、ロイターが掲示していた江蘇省の話ですね。地方政府は暴走していますから、この投資が過剰投資でここが問題とされています。成長率が高いままなら、過剰投資は一時的な調整で復活します。嘗てのダイエーがそうでしたね。
中内さんは、激戦の戦地から帰還され、価格破壊と言う小説のモデルになりました。城山三郎の原作だったと思いますが…薬局とメーカーの戦いを舞台に小説が書かれていますが、あれは実話をもとにしています。日本の既得権力勢力の実体が書かれていますね。その巨大な壁に挑み、不屈の精神で価格破壊に挑んだのです。しかし彼もベルリン壁崩壊の意味を理解してなかったのですね。その為に沈みました。情報の価値が如何に大切か、理解されます。相場で儲かるのが難しいのは、パラダイム・ショックと言う経験したことがない異次元の環境が、時々訪れ、対処に迷うからですね。朝ドラの「あまちゃん」で、太巻きさんが「全ては運なんだよ。」というセリフがありましたが…カタルもそう感じます。
どうせ619円の壁は抜けるのです。新高値を付けるケネディクスは決まっているのですが、狙いが正しくとも、途中経過が問題なのですね。007もそうですね。100万円を超えるのは決まっているのですが…何時、どんな形で超えるのか? 全く分かりません。それは人間の心が見えないからです。資金を保有している連中が、実弾で株を買っているのか? その連中の資金量は、どの程度か? こんな事は全く分かりません。だから「相場は相場に聞け」と言う禅問答のような諺があるのです。後場からも、更に買い増しすることになるかどうか…。僕はこの程度の規模の銘柄が、今の環境に相応しいと考えますが…市場からの支持は得られるのかどうか…。やはり、神のみぞ知る領域なのです。

投稿者 kataru : 2013年07月26日 10:21