今日の市況(2013年)(2013年07月22日)
かたる:選挙と言う政策を左右するイベントが終わり、日本株の山は一つ越えたことになります。事前予想結果は既に株価に織り込まれており、どうやって今後の流れを決めるのでしょう。アベノミクスの成功を信じるなら「信用創造」と言う資産増加効果は、絶対的な狙い目になります。あらゆる材料が、その事を支持していますが…。その割に、市場のこれまでの選択は、場当たり的な、その場しのぎの対応である材料株です。東電に、群栄からMUTOHが選ばれる辺り、筋が全く通っていません。当初は自民党の集金システムに絡む予防保全からのスマート・シティー構想も選択のなかに入っていました。しかし財政状況からみれば、余りに日本は脆弱で…。現実面も震災予算が消化できずにいましたから、既に日本の仕組みは大きく変わっているのでしょう。この構造は円安にとっても同じです。本来は生産が日本回帰すると考えていましたが、既に日本には技術を支える下請けの器が存在して居ないのでしょう。更に政策への信頼性がなく、この程度の円安の動きで日本への本格的な回帰の冒険をする方がおかしいのでしょう。生産性を国が競うのは、時代遅れなのかもしれません。
大きく伸びている分野は、スマフォに絡むソフト産業ですね。ユビキタス時代に対応する未来技術の分野です。設立が僅か3年足らずのイスラエルのWazeと言う地理ソフトの会社を、米国の新興大手企業が競って手を上げる現実は、この産業が時代の的になっているからでしょう。アップルが、フェイスブックが挙って競い、最後にグーグルが破格の金額を払う現実を考えると、本筋はやはり此処なのでしょう。しかし…アベノミクスの時間効果は、どの程度あるのでしょう。信用創造も生めないとすれば、投資への期待感は大きく後退します。自動車の投資にしても米国が主体ですからね。その米国もデトロイトの財政破たんを見れば分かりますが、GMなども既に海外依存度が強くなっているのが現実です。間もなく1Q、つまり4―6月の数字が明らかになります。最も恩恵を受けているスバルの株価動向を見れば、現在の株価位置が何処に位置しているか…明らかですね。
カタルがマツダを事例に、既に中間期の数字まで株価は買われていると…早くから述べている理由が、良く分かると思います。ここに来て米国金融の業績変化率は高く、ようやくヘリコプター作戦の恩恵を受け始めているようですが…米国はバーゼル3より厳しい独自基準を求める傾向にあります。オバマ政権は金融に厳しい立場ですからね。バーナンキFRB議長の任期も間もなく終わり、この後の期待感を、どう維持させるのでしょう。それまでに、もっとユビキタス時代の技術変化が進展するのでしょうか?
選挙前にイベント終了を見越し、急落した日本市場を見れば分かるように、現在位置は砂上の楼閣ですね。カタルは信用創造が必要だと何度も述べていますが、岩田さんは「逐次より適正だ」と述べ異次元緩和の意味を軽くさせました。これでこれから狙う投資への移行が、すんなり進むのかどうか…迷いますね。その動きがケネディクスの相場のもたつきに繋がっています。本来は不動産や株があがる資産効果を演出しないと、大手企業はこれまでに何度も騙され、その度に手痛い失敗を味わい、リストラに追い込まれていたのです。まさかの松下銀行が、ただの電器屋さんですからね。ハイアールにも劣る有様です。あのソニーまでもが…とても政策を信じるユトリなど既にないのでしょう。過半数を獲得し、政策を自由に出来る自民党の手腕はどうなのでしょう。最近の相場の内容を見ると…市場はこの成果を信じてないようにも見えますね。その迷いがケネディクスの動きになっているのでしょう。
当初からカタルは夏の二番天井説を唱え、本格的な株価上昇は秋だと述べていました。あまり自民党を信じてないからですね。もし本当にアベノミクスを成功させるなら、日銀は既に動いていますからね。どう考えても、やはり相場の焦点は、ケネディクスの相場に掛かっているようにみえます。4ケタ相場に突入できるならアベノミクスは成功し、日本もある程度の成長力を維持できて、復権できるのでしょう。しかしこの象徴的な信用創造の銘柄が、この段階で、これほど「くどい」位に揉み合うのは…あまり頂けませんね。相場論の筋論からすれば、一旦は下げて出直しです。新規参加者を求める為に500円割れ程度の下げを演出させてからの出直りも考えられます。今日はその正念場なのでしょう。一気に旅立つ事が出来るのか? 二番天井ではなく本格反騰に常がることが出来るのか? それとも一旦は二番天井になり、もう少し乗客を集める為に一旦下げるのか…分岐点の株価位置のように感じます。
指数だけを上下させる中身のない偽装演出は、明らかに筋が違うように感じますね。筋が通ったスター株の誕生が待ち望まれます。頑張れよ、ケネディクス。
銘柄を当てたからと言って、必ず儲かるとは限りません。売買するタイミングや株価位置により投資家の心理は微妙に変化し、実際の行動に影響を及ぼすからです。他人の意見を自分なりに正しく咀嚼していないと、僅かに株価の揺れに心が動揺し振り回されます。自分の資金量によっても、心は揺れます。何故、カタルが何度も、007を現物で1株か2株と買って欲しいと述べているか?信用取引を利用して、力量以上の勝負をしろとは述べていませんね。それは気持ちが揺れるからです。どんなに時代の流れを理解していても、自分が確りと把握していると言っても、やはり株価が揺れると人間の心は動揺するものです。これが人間なのですね。だから自分の力量の範囲で、のんびり投資しなさい。と述べているのですね。
目先の微妙な株の揺れは、誰にも分かりませんね。しかし流れの方向性は理解できるはずです。日銀が異次元緩和に既に踏み切っており、不動産融資は現実に伸びているから、ケネディクスの受託資産残高は増えているのです。007が任天堂や村田などの大企業と提携できるのは…時代の流れが背景にあり、必要とされているからですね。残念ながら今は、イスラエルのWazeのような評価は受けていませんが、似た環境に位置しています。13億ドルですからね。世間から認知される過程には、様々なドラマがあります。一番大切なことは、時代的な背景があるなら、これからも何度も、ウェーブはやって来ますね。もっとも良い波がやってきたら、その時に全力投球すればいいのですね。その波は今日にも訪れるかもしれませんし、1か月後かも知れません。そんな微妙な変化が分かれば、今頃、カタルは南の島国で美女に囲まれ楽しい時間を過ごしていることでしょう。
世の中、分からないから面白いこともあります。

投稿者 kataru : 2013年07月22日 10:05