今日の市況(2013年)(2013年07月17日)
かたる:日銀が四半期別に実施している7月5日付の生活意識に関するアンケート調査資料から地価動向の予測をみると、今年1月から、4月、7月にかけ急速に日本人に意識変化が生まれているようです。様々な指標が、各団体から発表されています。これらの指標の中で、人々の「心の動き」の変化が、最も早い先行指標です。投資や雇用はどちらかと言えば、景気の遅行指数ですね。企業業績を皆さんは気にしますが…企業業績もどちらかと言えば、遅行指数にあたります。先ずは人間の心が動き、そして行動に移ります。その結果が、数字となって現れますね。経済指標には様々なものがありますが…使い方は充分に注意して下さいね。

今のような日本の状況下で、企業業績を重視するのは、間違っていますね。景気の立ち上がり期は、いつも先ずは金融なのですね。カタルが何時も相場の始まりで述べているように銀行、証券、不動産は景気のスタート時点で、最も感度が高い銘柄群なのですね。
現在は、なが~い、なが~い「デフレ・トンネル」から抜け出せるかどうか…の瀬戸際です。どっちにしても、現状の先送り状態には限界があります。一気にガラガラポンか、コントロールしながら、デフレから脱却できるのかの瀬戸際なのです。ルビコン川を渡る際に、カエサルは「サイは投げられた」と言ったとか…。カエサルは古代ローマの体制転換に向かい、禁を犯し、川を渡ったと言いますが、日本の黒田さんがとった異次元緩和も「諸刃の剣」なのです。中途半端な意識では通用しませんね。ただこのアンケート調査を見れば、第一弾の意識改革は、成功しています。問題はこのスタート・ダッシュを持続的な成長に繋げる事が出来るかどうか。
カタルの推奨株の成績を見てみれば、よく分かります。全体の株が上がるなら、必ず、かなりのパフォーマンスを上げていますが、全体が駄目だと、かなり凹みます。ハイリスク故の結果ですが…この偽装された株価上昇の中身は、あまり質が良くありません。東電が人気株ですからね。東電の上場維持は、どうなるのでしょう。原発の責任が東電にあると菅政権は処理しましたが…。それならば、補償費は東電の責任で債務超過ですね。当然、数年は解消できませんから、上場基準に反します。通常は、東電株は上場廃止になる筈です。この補償費は税金なので、銀行の貸し手責任だけでなく、株主責任も問われますね。日本航空のケースは、そうでした。りそなは別次元の考え方で、現在も苦しんでいます。それをおもちゃにする辺りが、日本株の貧困ですね。あの時に、折角、原発法があったのだから…法解釈の本題をすり替えるから…、電気料金は上がり、競争力が失われ、このような事態に追い込まれました。様々な選択肢がある中で、どうやって選択するのかは、非常に悩みます。その時は、やはり時代の流れを考えるのが、一番なのでしょう。
先の国会で成立した「不動産特定共同事業法」の改正をよく考えれば分かりますね。この法律の改正点をネットで調べていると、このような解説文を発見しました。「日本には耐震性の劣る建物が多数存在しています。そのような建物の耐震改修、耐震建替、さらには介護施設の整備、老朽施設の再生には、証券化による民間資金の活用が必要であると言われていますが、既存の証券化スキームでは対応が困難な場合が存在していました。そこで、このような不動産の再生に適した証券化スキームを新設するために、倒産隔離型の不動産特定共同事業を可能とすべく不特法の改正が予定されています。」との解説を見つけました。
つまりケネディクス等の弱小業者にとって、この法案の改正は朗報なのですね。何故なら、古いビルを高効率な最新式のビルに改築するには、これまではケネディクスの財務内容が影響し、改築が出来なかったのです。ところがこの法律改正により、親会社の財務内容から分離して個別対応が出来るようになったために、資金を集めやすくなりました。東京都は震災に備え、古いビルの改築を迫ります。銀行は融資を増やす環境にあります。これほど弱小不動産業者にとって、恵まれた社会環境はないでしょう。昨日、指摘したように、2003年からの状況に似てきましたね。不動産向け融資はどんどん増え、これまでは利用してなかった容積率を最大限に活用できる環境になっており、今までは3%、5%の投資利回りだった物件が7%、8%に変化するのです。1兆円以上も投資しているのですから、その利回り上昇は、劇的変化に繋がりますね。何故、株価4000円も視野に入ると述べているか?その背景が理解されると思います。
野村の国際部、ロンドンの金融マンはいったい何をしているのでしょう。日本が置かれたこのような環境を説明すれば、いくらでも資金は集まりますね。外人投資家が1000億円単位で、市場に参入してきますよ。証券マンの資質も、悪くなりましたね。自分で考える事をしなくなりました。黒田さんは融資を増やすために異次元緩和を実施し、政府は不動産の効率化に向け、法律改正をしているのです。ケネディクスという最も恩恵を受ける会社の株が、これで上がらない筈がありませんね。さぁ、僕の資料を使って、外人投資家に電話をしなさい。全ての資料は公開されています。僕のページをコピーして、僕が述べているセールストークを使って、お客様に利益を提供する時ですよ。しかし野村の役員も腐っていますね。みんなサラリーマン化して…本当に仕事が出来る人間が残っているのかどうか…。海外からお金を引っ張ってくればいいのです。どうせ国内法人は動きませんからね。

さて…目先の需給解説ですね。昨日は関門の壁だった608円を破りましたが、引け際に株価は緩み、今日もその流れを引き継いでいます。昨日は折角、ボックスを抜けたのに、何故、手を抜いたのでしょう? 通常、ジャンプする前に一旦沈む現象は、よくある事です。たぶん、4月初めの動きに似ている様な気もします。どうなのでしょう。僕はてっきりそのまま新高値か…と考えていましたが、なかなか目先の需給の読みも難しいものですね。あるいは不動産の首都圏のマンション販売を材料出尽くしと捉えているのかな? しかし、これはあまりに短絡的な見方です。法律の改正などの背景をしっかり理解しないとなりませんね。不動産向け融資の残高推移を、何故、何度もカタルが登場させているのでしょう。融資が増えれば地価は上がるのです。地価が上がると希望が生まれ消費が刺激されますね。この考え方は手筋ですね。どう考えても外れている狙いではない筈です。
もし外れるとすれば、全体相場が下がる時ですね。果たしてスター株誕生となるかどうか…。もう少しで結論が生まれると思うのですが…。さて007も出来高が減ってきましたね。良い傾向です。相場が軟着陸して次のステップに向けて準備が整っているのでしょう。1000株を割れる出来高水準は、この株価水準が容認された現象の一つですね。その内に、定期的にエンジンを空ぶかし、それから本運転ですね。山手線論理は生きているのです。間に合うかな?…早くケネディクスの4桁が見てみたいのですが…外人さん、あなたの出番です。

投稿者 kataru : 2013年07月17日 10:33