今日の市況(2013年)(2013年07月16日)
かたる:ここしばらく相場の二番天井を予測しており、主役は信用創造機能の復活をテーマにカタルは銘柄を選択しました。この構想は5月23日以来の短期調整からの揺り戻しを考えています。アベノミクスの成否はデフレから脱却であり、この流れを考えていけば、当然、信用創造機能の復活がなくして、政策の成功はありません。
当初は、カタルは建設も、自民党の200兆円構想から、銘柄選別を考えてもいました。中央高速の笹子トンネル崩壊は、我が国の社会資本設備の劣化を示す象徴的な事件ですからね。故に横河ブリッジも新高値なのです。最近、建設大手の株価も、高値圏で推移しています。しかし基本的に我が国は、長年の公共事業費批判によりスムーズな成長への転換は、財政問題も含め、受け皿の建設業界も、既に構造調整を終えており難しいのですね。大震災からの復興に対応できない現実を考えれば、この意味が分かます。労務費の上昇を吸収できませんからね。カタルが期待する株価上昇を見込むのは難しいのでしょう。年金ファンドなら十分でしょうが…。
そこで、カタルは外人ファンドが狙う、同じような環境下にある不動産業をターゲットに選びました。理由は冒頭に掲げたように信用創造からの資産価格の上昇が、日本人の希望に繋がり、消費が刺激されるからですね。加えて震災がありスマート・グリッドへの対応も進み、一気にスマート・コミュニティーへのステップが見えるからです。東電はスマートメーターの設置を間もなく終えます。効率的なエネルギー管理が進み、蓄電機能も技術革新が進んでいます。超電導線の実用化はまだですが…実験から実用化の壁はやはり厚いですね。日銀はマネーサプライの増加に、躍起になっていますね。地価は20年以上も低迷したままで、採算が充分に見合う水準なのですね。世界のファンドが…この果実を狙わない筈がありません。

このグラフは1972年からの不動産業界向けの国内行の融資残高の推移です。1989年に株価は天井を打ちましたが、その後も追い貸しが進み、1995年前後に不動産向け融資はピークを付けています。2003年からの小泉・竹中改革で、一旦は海外マネーを中心に資金流入が起こり、国内の不動産ブームがありました。しかしダヴィンチに見られるように減損会計は厳密化で、資本の厚みのない弱小不動産業者は沈みます。ようやく今年に入り、融資基準も緩み始めてきました。一番大きいのは都市銀行のバーゼル3への対応が終ったことでしょう。

カタルは2003年から起ったような不動産業界への融資残の増加が、今度は1972年からの右肩上がりの経済状況と同じように、これからしばらく続くと判断しています。その中で一番恩恵を受ける銘柄を探すと…やはりケネディクスが浮かび上がります。2003年からケネディクスの株価は、不動産融資残に呼応するように騰がりはじめ、200円台だった株価は、3年で4000円台に突き抜けます。正確には2002年12月末の239円だった株価が、2005年12月には4090円を付けます。同じことが再現される確率は非常に高いのでしょう。このような予測の元に、カタルは不動産融資の仕組みである、エクイティーやメザニン、シニアと言う形態の解説もしました。不動産業界の背景を知って欲しかったからですね。
多くの人は、年率20%もの投資があるなんて信じられないでしょうが…、理論上は可能性が、かなり高いのですね。問題はレバレッジをかける勇気と、それを認める社会環境なのです。ダヴィンチはその時代の読みに失敗して、福井さんの引き締めと米国金融の実体を見逃したのでしょう。故に、市場から消えた訳です。レバレッジを強くかければ、僅かな価格変動が、命取りになりますね。信用取引をしていれば、この現実は、嫌と言うほど…味わう実感です。最近では、カタルの時間の読みを間違ったケネディクスの311円へのスパイラル現象です。想定外の動きは良くあるものですから…。ロング・チャートからも、今後の動きが見えるようです。市場はこのような逸材を見逃さないでしょう。必ず、仕掛けが入ると思っています。さて、話を別に観点に戻しましょう。
残念ながら、1Qの数字は、既に株価に織り込まれており、企業業績への期待は無駄に終わります。カタルが二番天井と述べている理由を、間もなく知ることになります。マツダを見れば分かりますね。ホンダの寄居工場は、国内工場の再編なのですね。売上も利益も伸びる段階ではなく、利益率を上げるための新工場稼働なのですね。この意味を噛みしめねばなりません。これほど日中間がギクシャクしているのに…安川電機は中国に新工場を合弁で作り、シャープも同様ですね。アベノミクスの成功は、かなり努力しないと難しいですね。消費税の引き上げや、真空地帯の揺り戻しはあり、スタートこそ好調ですが、基本的に原発問題など…日本は難しいですからね。本当の試練は、もう少し後に訪れますね。
グーグルは自動運転で先行しており、車とネットの融合が進んでいます。パナソニックがスマート・テレビの宣伝をしようとしたら、国内のテレビ各社は、徒党を組んでこの製品のCM拒否に動いているとか…。メディアの横暴ぶりが、分かりますね。時代変化に対し自己利益を優先させ、阻止する構造が見えますね。川重と同じような構造ですね。情けない連中です。しかし同時に角川のような挑戦も見られます。時代は大きく変遷し、様々なビジネスが生まれています。スマート・トリガーと言うのかな? スマートフォンの加速度センサーを利用し、カメラを動かしたり、ブルートゥースの利用が進んでいるようですね。
学校ではマイクロソフトのウインドウ8と、アップルの激突が見られ、タブレット端末の普及が進み、様々な応用が進んでいます。ビッグ・データーの解析が進み、落ちこぼれの原因が直ぐに分かるようになり、教育のスピードが、効率化が進んでいきますね。007はそんな業界の一つに、大きく育つのでしょう。楽しみな時代でもあります。ソフト開発技術者の価値が、ドンドン上がり、日本の教育システムは追いつくのかな? 未だに英語教育などと言って…騒いでいますが、小学生からソフト・プログラムに親しむ環境を創って欲しいものです。さて今週はスターが誕生するかどうか…。スター株の誕生が待ち望まれます。ケネディクス。

投稿者 kataru : 2013年07月16日 10:13