未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2013年)(2013年07月12日)

かたる:あまり知らないことを書くのは気が引けますが…。日本の報道と言うのは、一方的な方向に流れやすく、注意が必要なのでカタルの観測を述べておこうと思っています。中国のシャドー・バンキング問題は、一見すると深刻に映るのですが…。もともと中国の固定資本形成の水準が高いのは、共産党政権だからなのでしょう。どうも米国や日本と同じ土壌で比較しようと言う発想が間違っているのでしょう。

報道によれば、地方政府は債券を発行できないようですね。日本では地方自治体が独自に債券を発行して資金を調達しています。この影響がシャドー・バンキング発展の温床になっているのでしょう。まぁ、本質的に過剰投資の咎めを受けるという考えが、正しい理解なのでしょうが、共産圏故に、ギリシャのようなケースと同じ土壌で問題を捉えていいものかどうか…。ギリシャはもともと犯罪ですからね。数字をごまかし隠していたのですね。貿易額で見れば分かるように日本は米国より中国との関係は深いのです。だからこの問題からは目をそらすわけには行きません。経済成長率が仮に落ちると、どうなるか? 安心感が広がった今だから、もう一度、考えておく必要を感じますね。カタルが、一番ホッとしたのは、地方政府が独自に債券を発行できない点ですね。シャドー・バンキングへの返済を、地方債に置き換えれば問題は解消されるのでしょう。情報が正しいかどうかカタルも現時点では確認していません。ただ、このような考え方もあると言う点を、心に留めておくと良いでしょう。昨日の上海総合は、今年一番の上昇率だったとか…。

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さて外人投資家の5週連続の買い越しで株価は持ち直してきました。昨日は、日銀の会見で設備投資への言及がありましたが…、市場は、まだこの考えを容認していませんね。安川は中国で新工場を建設し、この立ち上がりに注目が集まります。市場動向を見れば、群栄化学からMUTOHと流れる3Dプリンター市場ですが、日本は世界競争から大きく遅れており、米国が先行し中国が追随しているように思います。それにこの市場が、キャノンやリコーのような大規模な市場にはなりませんね。一部のマニア向けなのでしょう。金型などの高級品への対応機は、ある程度、需要が見込まれるでしょうが…。現時点で、どの程度広がるのか? 定かではありません。まぁ、カタルのような批判論者が居るので、相場は強弱感が対立し、目先は相場になっていますが、おそらくお祭りでしょうね。カタルの30年以上の経験から言って、この手の感覚は話題性だけで必ずやられます。過去のケースでは材料株で儲かることはありませんから、深い入りは避けるべきでしょう。

カタル一押しは007なのですが、最近は不動産のケネディクスに力を入れており、ここは買い場だろうと考えています。本日も寄り付きで、また買い増ししています。大幅続伸が一番理想的な形ですが、常識的には、この株価位置でも、コマ(実線が短く、強弱感が対立の様子)を2日から3日程度、形成する可能性もあります。今度のコマは7月5日からの強弱感の対立と違い、この過程で増えた目先筋の消化ですからね。少し株価の意味合いは違うのでしょう。若干の右肩上がりで600円台前半の揉み合いを予想しており、来週には、一気に新高値を目指す動きに変わると考えています。その様子は価格帯出来高チャートからも感じられると思います。

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逆に500円台前半に押し戻される可能性は非常に薄いのでしょうが、あるとすれば、全体相場が駄目な時に、あり得ますね。ただ昨日検証したように、日本の成長期を見れば分かるように、本来は信用創造の機能を復活させることが、非常に重要なのですね。故に日銀は反省して2010年10月から包括的金融政策を採用したわけです。この意味はETFやリートの買いを通じて、株や土地が安いと日銀が自ら宣言したのと等しいのです。つまり日銀が信用創造に踏み切ったことを示しています。だから不動産融資は伸びるのでしょう。不動産への融資が伸びれば、不動産価格は押し上げられ、信用創造機能が生まれてきます。含み利益が生まれると、人間は冒険をするようになり、社会にユトリが生じ、リストラが減ってきますね。働かない不要な人間を養うユトリも生まれてきます。

あくまでも今回の株価波動は、やはり二番天井なのでしょうね。人気銘柄の質を見ると、どうも首を傾げたくなるのですね。先物からの偽装上昇は内容がありませんからね。指数だけを見ると、かなり株価は上昇していますから、儲かっている筈ですが…、皆さんはあまり利益を上げられてないでしょう。大きく育つ人気銘柄がないですからね。群栄やMUTOHでは筋が悪いですね。せめて横河ブリッジから熊谷組などの方が、余程、筋が綺麗ですね。手筋が違うと相場は失敗します。やはり時代に対応した筋を責めないとなりません。007もケネディクスも法案変更まで踏み切るように、時代が応援していますね。

さて007の朝は強かったので…今は下げていますね。基本的には横ばい波動が続くのでしょうが…心配はいりません。株の世界では期待感で株が上がるうちは、基本的には買いなのですね。そうして実際に利益が生まれて、みんなが強気に転じた時は、売り場だと考えて置けば良いのです。これは基本です。だから利益が生まれない時が、金融相場と同じ感覚で、相場は強く若いのですね。「それじゃ、3Dも同じじゃん…」との批判を受けますが…、確かに3Dも感覚は同じです。だから強弱感が対立して、相場になりやすいのですが…最終的な利益見通しが立つのかどうか? 実際の未来の利益が、ものを言います。この「未来の利益」がハッキリしているものは、相場のスケールも大きくなりますね。

組み込みソフトの007は、日本の成長はスマート・コミュニティーへの転換が、主動力になるのですね。防犯カメラの映像から、「みちびき」などの衛星の活用、ビックデータの管理などの活用が、未来社会の形成の主軸になります。その時代の流れにあるから、カタルが惚れています。ケネディクスは日銀が信用創造をしているからですね。これから不動産への融資が、続々と始まりますね。昨日、指摘した「不動産特定共同事業法」の改正は大きいですよ。何故なら利用可能な土地は限られた希少商品なのですね。耐震基準の見直しなどを含め、流れはケネディクスに追い風ですね。このような環境を外人投資家が見逃すわけがありませんね。過去、シャープ、アイフル、サニックス…何でもいいですが、山手線の論理が成功したように、同じ構図にあります。来週は新高値を目指し、一気に人気株の地位を確立できるのでしょう。さぁ、アララ…折角、寄り付きの高値で買い増ししたのに、株価は落ち込んでいますね。これも演出でしょう。このぶんでは、後場からの爆発が期待できるかな?もう少し買い増すかどうか…悩みますね。何しろ貧乏人ですからね。

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投稿者 kataru : 2013年07月12日 10:37