今日の市況(2013年)(2013年07月09日)
かたる:証券セールスマンなら、誰しも、お客様が、どうやってお金をつくったか興味がある所です。カタルはセールスマン時代、高額納税者名簿を頼りに、よく新規開拓のセールスをしました。1日200件程度の飛び込み訪問をして、見込み客を1件から2件程度を獲得できればマズマズの成果でしょう。100人程度の見込み客を常に保持し、その見込み客に継続的なアプローチを実施して、その見込み客を淘汰しつつ顧客化させていきます。日々の営業活動と共にそのようなセールス活動をしてきました。その中で、お客様になった人が、何故、現在の地位を築いたかという人生ドラマは、なかなか面白いものです。カタルの憎むべき金持ちは、努力をしないで親の遺産や時代の流れで、自然とお金持ちになったケースです。憎むと言うのは、語弊がありますが…一所懸命に努力をしなくても、お金持ちになった人は、たくさん居ますからね。親の七光りは絶大なのです。
カタルは長く西葛西に住んでいました。茅場町から15分程度の、地下鉄東西線の駅ですが、この地区は日本でも有数の土地ブームに沸いた地区です。その為に大手都市銀行が競って出店しました。葛西は漁業と農業の村でしたが、浦安と同じで地下鉄が開業すると…地価がうなぎ上りに上がり、土地成金が列を成しました。多くは戦後の農地解放により、庄屋から土地を払い下げられた水飲み百姓だったのでしょう。たまたま自分の持っている土地周辺に、地下鉄が開業され、銀座や日本橋に近いので地価は異常な値上がりをしました。その中でカタルのお客様だったお医者さんは、本来は医者なのですが…お金があったから地下鉄開業に目を付けて、普通の土地は高くて買えませんから、葦が生えている沼地の原野を買ったのですね。そうして10年、15年と辛抱強く開発を待ったのです。そうしてバブル景気の時に、周辺は埋め立てられ立派な宅地に変身したので、その土地を売り出したら、なんと数十億円のお金持ちです。馬鹿らしくて医者など…やっていられませんね。もともと葦が生える広大な荒れ地だったので、誰も買い手が無かったのですね。こうして彼はお金持ちになりました。
田中角栄が天才と言われる所以を、一つご紹介しましょう。地元、長岡の話です。すべて実話ですからね。田中角栄の息のかかったバス会社、越後交通の系列か…よく覚えていませんが、信濃川の中州と言うか、増水するとその土地は水に浸かります。だから農家が畑を作っていた土地で、値段などつかない場所です。その増水すると水に浸かる場所を、田中角栄は広大な範囲を手に入れ、自分は建設大臣ですから、堤防を創り川の流れを少し変えて、今では立派なニュータウンになり、一つの街になりましたね。広大なタダで手に入れた土地が、坪単価30万円以上で売れるのでしょう。場合によれば50万以上の価格が付くかも知れませんね。開発前は二束三文の値段だったのですよ。更に、まだ開発されていないと思いますが、新潟市の駅から20分程度のところに鳥屋野潟という沼地がありますが、そこも確か、田中角栄の息が掛かった会社の保有だと思いますね。
カタルのお客さんだったH先生や田中角栄が、如何にして世の中から集金して行ったか?株式取引も似ている面がありますね。先日、日経新聞を見ていたら、あのファンドは確かフイデリティーのファンドでしたね。JTECの株価が騰がる訳ですね。株価が大きく上がるときは、あのようにファンドが玉を組み入れる時ですね。カタルは昨年、厚生労働省からの認可を聞いて…その後の株価が落ち着いた7万円台で、JTECに注目して推奨していました。ただその頃は株を買っておらず、見ているだけでしたが…。膝関節の治療薬の規模を調べてみようとも思わなかったのですが…。おそらくファンドが関与したという事は背景を調べたのでしょうね。そうして株価がかなり高くなってから、ファンドに組み入れたので80万円台もの株価になったのでしょうね。実に10倍以上ですからね。
同じ構造ですね。葦野原の原野を買うのと…。株価が10万円に満たない原石を見つけると…似ていますね。良い物なら、必ず大手のファンドが買って来ます。007はそんな可能性のある銘柄の一つでしょう。おそらく今年後半から、来年にかけて大規模なファンドが007の玉を組み入れる日が、きっと来るのでしょう。

さて力を入れているケネディクスのチャートは、ここ2日間コマが並んでいます。しかしここで重要なことは、この2日間は下値が切り上がっていることですね。更に高値も毎日更新しています。上の値動きを見て下さい。これは松井証券の画面ですが…。通常、このように株価が、かなり上伸してのコマの出現は、株価が行き詰っている表れで、売り場とされるケースが多いのです。しかしこのコマの形を見ると、下値が切り上がっています。事実、カタルが驚いた7月4日のストップ高の552円まで、場にさらされていた売り物は合計で400万株足らずでした。しかしその後、1000万株、1000万株と商いをしましたが、終わり値段では、なかなか伸びずに552円のままですね。つまり株価は7月4日から何も株価は変わっていませんね。おそらく近日中に大幅な陽線が出現し、株価は一段高してから休むのでしょう。今は画面を保存した時より株価は安く、542円、543円に繰り返しており、安値に位置していますが…カタルの予想は当たるかな? それとも、このまま一旦は休みに入るのか? カタルは今日の大幅な陽線を頭に描いています。
さてカタルの注目株ばかりの話しではつまらないでしょうから話題を少し変えましょう。昨日はPFIの本命株かな? 清水建設が高値を更新しましたね。残念ながら上海市場に引きずられ大幅な陰線と、チャートの形はあまり良くありませんが、少し揉み合いって再び高値を更新するなら、この形は問題ないですね。今日の日経新聞にも建設株の話が登場しており、建設株は事実、高値圏に株価が位置しています。横河橋梁なども高値水準ですね。本来なら、狙いはこの分野にも及ぶのは承知しています。しかしカタル向きじゃ…なかったのです。もともとカタルは、分割を発表したピジョンや沢井などの会社も好きですよ。僕が年金のファンドマネージャーなら当然、選ぶ銘柄です。しかしカタル君はいつもスター株を探しているのですね。
昨日、質問された「いちごちゃん」も悪くはありませんが、スターの素質があるかどうか…。その点、ケネディクスは欠点も抱えており、強弱感が対立するのですね。だから値動きが非常に荒いのです。これが魅力になり人気を集めているのでしょう。加えて日本の土地は20年以上も調整を続けています。20年と一口で言いますが、大変な時間ですね。失われた時代の象徴ですからね。だからここから反騰の狼煙が上がると思うのですね。建設も相場がなく、時間調整は充分で、素質はあるのですが…、なかなか仕掛け人の動きが感じられません。それに政策の支持が得られるかどうか…。もし500円を割れるような大きな押しを入れるようなら、ケネディックスは絶好の買い場になるでしょう。あらら、昨日の下値を割れそうですね。ここで調整が入るのかな? 僕は一旦、跳ねる方に賭けますが…。
野村証券なども順調に戻り相場に入っているように見えますが…どうでしょうね。おそらく日銀は動かないのでしょう。昨日、発表された街角景気は3か月連続で悪化しており、私は日銀がここでもう一度、異次元緩和を後押しする政策が必要だと思いますが、何しろ「逐次投入ではなく適性」ですからね。あららケネディクスも8連騰で終わりかな…。カタルの読みも外れますね。後場からどうなるのでしょう。


投稿者 kataru : 2013年07月09日 10:19