今日の市況(2013年)(2013年07月05日)
かたる:カタルは株式教室に「不動産はスター株へ」と6月22日に掲載しました。この週の木曜、金曜日と…カタルは信用創造機能の復活が、アベノミクスの生命線なので、最もハイリスクな「ケネディクス」を狙っていました。そうして、それまで打診買い程度の域だった「ケネディクス」の持ち株数を増やしました。今から思えば…タイミングはピッタリでしたね。もともと参議院選に焦点を合わせたサマーラリーを念頭に、二番天井に向かう戻りの相場展開を考えていたのです。多くの銘柄は7日に底値を付け、その後、13日は日経平均の安値を付けての上昇相場に移行しはじめています。

ただハイリスク故、ケネディクスは、イレギュラーの「最後の叩き」が入ったのでしょうね。ケネディクスは26日に、7日の安値396円を割れましたが、例えば野村リート1343などは底値を割れていませんからね。カタルの実際の売買は21日、22日、24日と買ったのですが…26日の下げは予期しておらずに、7日の396円は割らないと考えていました。当時は「チャイナ・シャドー・バンキング問題」で市場は揺れ、カタルはほぼ目一杯に買っていたために、リスク許容度なく26日にロスカットに追い込まれ損失を計上しました。今から思えば…コンチクショウ!と叫びたい気持ちです。翌日の27日が311円の安値で…昨日まで6連騰の530円ですね。昨日は一気に出来高が膨らみ1億2970万株ですね。異常な出来高水準ですが…最近はディトレの存在がこのような異常値を作っています。
昨日は正直な話、6連連騰でもあり519円の壁は抜けないと考えていました。故に500円510円と売り上がったのですが…。いやはや驚きました。ストップ高寸前まで買われ一気に壁を抜きましたね。「相場は相場に聞け」と言います。もともと手口情報などが使えなくなり誰が買っているか分かりませんが、株価は正直なのでしょう。仕方なくカタルは売った株価より高く、再びケネディクスを買い直し、更に持ち株を増やした次第ですね。とてもじゃないが…安値から見れば、連騰しているのこの恐怖の株価水準を買うなんて…常識ではありえません。あの時にもう少しカタル自身にリスク許容度が在れば、買い増しなのです。300円台などの株価は200日線にタッチする水準で美味しい買い物ですからね。
しかし、これが貧乏人の「哀しい性(さが)」ですね。信用取引をしている以上、予想と違う株価の動きになった時に現引きの対応が出来ないなら、持ち株を減らすのが「絶対の鉄則」です。自分の相場観とは、違う次元のリスク管理意識が働く訳ですね。相場観としてはアベノミクスの成功には、信用創造は絶対に必要なのです。既に異次元緩和に踏み切り、金利が上昇し始めています。禁断の世界に足を踏み入れた以上、途中でたじろぐことは許されません。何故なら、異次元緩和は禁断の果実で失敗は許されないのですね。中途半端になると、一気にガラガラポンの世界がやって来ます。この意味をどれだけの人が理解しているか定かではありませんが…禁断の領域に足を踏み入れたのです。
さて今日は不動産の話を展開しましょう。不動産ビジネスは取引が巨額なので僅かな価格変動が大きな損失にも利益にもなります。FRBのバーナンキ発言に市場は揺れましたが、ロイター通信の記事によれば、あの発言で世界の株式市場では2兆7500億ドルを失ったと言います。カタルがフリードマンの恒常所得仮説を解説している理由が分かると思います。人間の消費は未来の所得に左右されるのですね。だから信用創造機能を復活させることが非常に大切なのです。米国ではGDPの70%が消費で、日本ではGDP60%が消費に左右されるのです。わが国の借り入れ状況を考えれば、市場経済の仕組み、価格の乗数効果を利用しない政策が失敗に追い込まれます。だからカタルはメディアに向かい清貧思想の展開は止めようと述べています。日経さん、NHKさん、あなた方が世論を誘導しているのです。維新の会の橋下さんが自分の主張と違う解釈を報道して、世論を誘導していると怒っていましたが…こんな事は日常茶飯事です。
さて話を戻さないと…長くなります。不動産の世界にもブランドがあります。日本では銀座中央通りですね。銀座1丁目から8丁目までのブランド通りです。ブルガリにシャネル、アップルが松屋の前の通りを挟んで並んでいます。あそこの賃貸料は異常な水準です。その理由は宣伝費が含まれています。アップルさえも店の収支はマイナスでしょう。しかし大きな宣伝効果があります。原宿の表参道も同じブランド通りですね。不動産の価格と言うのは相対なので…あってないようなものです。一部の取引が全体の市況を引っ張って行きます。皆さんの住宅ローンを考えれば良いですね。大概、頭金は10%~20%程度で3000万円の都心では5000万ほどですが…の住宅の購入をするとします。この頭金の部分がエクイティーにあたりますね。そうして近年、メザニン・ローンと言う融資の形態が金融工学の発展で浸透してきています。この割合が20~30%だとすると合計で30%~50%が不動産の価値下落の保険料になります。そうしてリスクがほとんどなくなった残りの70%~50%をシニア・ローンととして銀行などが融資します。つまり3階建の融資形態ですね。リスク・ウェートは、エクイティーが100%ですね。不動産を買った人、つまり利用者の利払いが出来なくなると最初の頭金部分がなくなり飛んでしまいます。次にさらに競売などで他の人に転売し損失が出ると、今度はメザニン・ローンの資金を提供した人が損失分を補います。シニア・ローンの人は限りなくノンリコース・ローン(返済できなくなれば、担保物件を渡すだけで他の弁済を免れる)の形態でもリスクは減りますね。
もともと住んでいる自分の住宅も自分のものではなく、ローンが残っていううちは他人のものなのですね。賃貸と同じなのですよ。ただ違うのは売却する権利があり、そこで発生した損得が自分の損得になるだけの話です。エクイティーの意味はそういう事です。長々と不動産融資の説明と銀座中央通りの話を展開したのはケネディクスの応援記事を書く為ですね。ニュースリリースによれば、最近ケネディクスは資金が回り始めた為に、このエクイティー部分を買い戻しているようです。つい最近まで減損会計が働き、不動産の値下がりの償却を余儀なくされていましたから、銀行から借金を返せと矢のような催促を受け仕方なしに伊藤忠などを頼り不動産のエクイティー部分を疎開させていたようです。その支配権を買い戻していますね。ダヴィンチが消えたのはこの減損会計を償却できなかったからです。1兆円の10%の値下がりは1000億円ですからね。規模が大きいとあっという間にエクイティー部分は飛びますね。しかししぶとく生き残ったケネディクスは異次元緩和のアベノミクスで復活しますね。だから株価が4000円から50円になったのですね。
今度は、ダヴィンチが消えた「逆の現象」が始まりますね。故に1000円も2000円も相場になるのです。ハイリスク投資の所以です。先頃の国税庁の路線価の発表は全国では未だに値下がりですが、大都市圏では上昇しています。採算利回りが合う物件を1兆円以上持っている企業はなかなかありませんね。銀座中央通りの物件はその象徴的な話です。残念ながらケネディクスは裏通りの薄汚れたビルばかりでハイテク設備を備えた最新式のビルはほとんど持ってないでしょうが…。1兆円規模は弱小企業の魅力は良く分かると思います。外人投資家はその裏事情を良く知っているのですね。要するに政策次第で株価が上下するのです。関門を突破した事により、押し目買いの銘柄になり新規参入のチャンスですね。詳しくは6月22日に書いた株式教室を見て下さい。
さて紙面がなくなったので、多くを書けませんが、007の説明会の映像が公開されています。新しい期待の芽が生まれ始めているように感じました。カタルが注目しているクラウド・サービスの一環にも、007は関与し始めている様な解説でしたね。実はカタルも実態は良く知りません。大きく時代背景で伸びる分野だと言う認識はありますが…なにしろ今までにないもので確定しているものではないからです。これから創られるものですから…ハッキリはしないのですね。夢は、ドンドン膨らみますね。時間調整でイライラしている人も居るでしょうが…こんなものは僅かな時間なのです。ステップアップに向け力を蓄え、やがて大噴火をする前兆だと思っていれば良いのでしょう。楽しみですね。後場から7連騰に向かうのか?それとも6連騰で休みを入れるのか? 現在のケネディクスは520円台です。此方も楽しみですね。

投稿者 kataru : 2013年07月05日 10:06