未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2013年)(2013年07月03日)

かたる:この時期の相場の流れを予測する為に、何処に焦点を据えるか?
一般的な選択は、国内の景気循環の流れの中から銘柄を物色するわけですね。通常は金融政策にウェートが高ければ金融銘柄(銀行、証券、不動産)が中心になり、財政出動のウェートが多ければ、建設やセメントなどの公共事業関連が賑わいます。しかし現代はグローバル時代です。自動車は世界中で販売されており、米国は回復歩調ですが、欧州はまだ低迷を続けています。ようやくスペインでは失業率の申請件数が減ってきました。しかし同時に英RBS傘下のアルスター銀行では60支店を閉鎖し1300人を削減するリストラを実行しています。欧州は未だに低迷を続けています。

先進国経済が低迷しても、新興国の高成長が続くと言うデカプリング現象が期待されていましたが、BRICSはだんだん巡航速度を低下させており、期待されていたような高成長の持続が難しいことが判明しています。しかしアセアンなどの成長率は、依然、高いですね。アジアの人口は多く、欧州と比較すると、日本は恵まれた環境下にあります。中国のシャドー・バンキングの混乱は、固定資本形成による経済成長を続けてきた歪みが、露呈し始めました。基本は此処なのですね。中国銀行のデフォルト疑惑など…、様々なうわさがあるようですが、実態は新体制に変わり、温家宝時代の膿を出す作業をするのでしょう。習近平氏は全国組織交錯会議に出席し「もはや簡単にGDP成長率で勝負しない」と強調したと言います。非効率な規模拡大と言う従来の悪習から脱却すべきと述べているようですね。

国内、グローバル、そうして、時代の流れであるスマート・コミュニティーの展開が始まっています。ビッグ・データーの活用、まさに情報化時代の最先端の時代変化を、日本は導入せねばなりません。臨床試験でも遺伝子データが活用され、様々なタイプのデータが蓄積されれば、同じ癌の治療薬でも、効き目の差が分かりますね。つまり遺伝子によるオーダーメイド治療が出来るようになります。そうすると、無駄なお金が必要なくなります。交通渋滞などの情報を活用し、最短路線をカーナビが提示すれば、無駄な資源を使わずに済み、時間が短縮され効率化が進みますね。時代は益々人間の専門性を求めます。つまり「おたく」と呼ばれるエキスパートが求められる時代が来るのです。だから広く浅くではなく、あることに馬鹿になることです。かたるなどは「日本株おたく」ですね。

人間の欲求は多様で、ユビキタス時代を迎えていますから、しかし直ぐに知りたい情報が手に入る時代になってきました。だから専門性が、より多く求められるのです。カタルの歩合外務員の選択はそんな職種です。証券マンでありながら、給料は歩合給で投資信託も販売しません。もっぱら株の技術を磨こうとしてきました。失った金額はどの程度でしょうかね?それこそ試行錯誤を繰り返し、実験を重ねてきました。ネズミの迷路実験の世界ですね。貴重な経験を積んできましたが、まだこの「ていたらく」です。なかなか一流の領域は難しいですね。

問題は鏡の反応が…一律でないからです。相場全体の力強さに大きく影響され、時代性に揺れ、参加者の人間心理を読まねばなりません。中国のシャドー・バンキング問題は奥が深く、ニュセンチュリーのような存在かもしれませんし、難なく通過するただのちょっとした凹み程度のものかも知れません。それは現時点では分からないのですね。何処かの誰かが中国要人の発言をネタに拡大解釈させ、石を市場に投げ入れました。その波紋がどのように広がるのか? 予測などできませんね。FTの記事やWSJの記事を見て、日経が書く、その日経を見て市場が動揺するから、再びWSJが追加取材をして市場の動向を見て行き、その連鎖により、やがて材料が消化されていきます。

今日はグリーの企業業績の観測記事が日経に載っていました。この観測記事はおそらく正しいのでしょう。悪材料にも株価が下がらずに、逆に上がるようになれば、どんなに数字が悪くとも心配はいりません。しかし株価がまだ下がるようでは…まだ駄目なのでしょう。転換点はまだ先という事になります。カタルの失敗は、ガラケーとスマフォアプリの違いを理解していませんでしたね。てっきりグリーとDENAが覇権を獲得するものだと考えていました。ところがアップルに権利があるとは…。本来はシステムを展開する携帯電話会社に、力がある筈です。昨日、提示したソニーエリクソンのエクスぺリアの追加の記事が日経に載っていましたが、端末開発企業などが、仕組みを作ることが不自然ですね。ドコモの今回の販売方法を見れば、その事が良く分かります。だからソフトバンクの見えない利益の潜在率は非常に高いのです。しかし今は駄目ですよ。財務的にユトリがありません。やっと、ようやく、日本でまともな設備投資が出来るように、一人前になったと思ったら…日本を飛び出すわけです。まるで孫さんの高校時代を見ているような印象ですね。ソニーに期待していますが、なかなかその成長路線に力を入れませんね。4Kや8Kなどの次元の低い戦いを続けているようじゃ…日本は沈没です。早く仕組みを構築してアジアでの覇権を握らないとなりません。

チャンスですね。しばらく中国は日本の失われた時代と同じ構造下にあります。固定資本形成に依存したインフラ整備による成長マジックは、誰にでも利用出来るのです。産業革命を見れば分かります。蒸気機関の発明で鉄道が整備され物流が一気に変わりました。今度は情報の価値を利用する社会基盤の整備です。電子カルテからGPSまで、データの活用をめざし一気にSFの世界の電脳時代に向かうのですね。クラウド・サービスはその時間変化を早めますね。「アンティキティラ島の機械」の解明過程を見ればわかります。世界中の知恵が、一気に利用出来る時代なのですね。だから007の組立ソフトの発展が面白いのですね。

カタルが継続して取り上げているのは、可能性が一番高いからですね。そうしてこの株の成長過程を見ていれば、自ずと、この売買方法が、他の株の売買に応用できるからです。そのモデルケースになるんじゃないかと期待しています。最近ではヤフーがその実例ですね。200万円が5億ですからね。米国のアップルもマイクロソフトもそうですが…、時代性にマッチした企業は、本物の成長株に育つことがあります。まぁ、現時点では、007は夢ですが…実現する可能性が高いので、皆さんにも007を通じて市場経済の仕組みを理解して欲しいのですね。だからリスクはありますが1株を現物で…なのです。

アベノミクスの成否は、信用創造にあります。フリードマンの恒常所得仮説を何度も登場させている意味を、理解して欲しいのです。人間は希望で動くのですね。行動の源である「希望の光」を灯さないから、失われた時代が続いたのです。メディアの責任は重いですね。人間は常に前を向き希望を抱きながら人生を歩むのです。希望が感じられる社会構造を「清貧の思想」で潰してはなりません。若者に毎年給料が上がる喜びを与えないとなりませんね。年金生活者に焦点を充てたデフレ時代を終わらせ、株や地価が上がる信用創造の時代を、再び取り戻さねばなりません。株や土地は下がらないのです。ケネディクスは果たして519円の壁をクリアする事ができるでしょうか? 当面の焦点は、やはり此処にあるのでしょう。

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投稿者 kataru : 2013年07月03日 10:20