未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2013年)(2013年07月01日)

かたる:中国のシャドー・バンキング・システムの様子を、今日も日経新聞は商品指標面で掲載しています。今日の記事は比較的に公平に取り扱っているようです。銀行窓口で販売していると言う理財商品が問題とされていますが、実態はどんなものか分かりませんね。日本の投資信託のような扱いかも知れません。それなら有名な野村が販売した1兆円投信も似たようなものです。大幅に元本を割れましたからね。日経では130兆円と大々的に扱って危機を煽っていましたが…銀行窓口販売の理財商品だけではないでしょう。米国でも問題になったCDSの推定残高は、それこそ天文学的な数字ですからね。商品の中身が分からずに、観測で断定する行為は避けるべきですね。

どうも推察によれば、中国の新執行部は、前政権の数字を重視した方針から、中身を重視する方針に転換し、問題とされる地方政府の不良債権の処理を始めたようなのですね。その一環の動きで、今回のシャトー・バンキング・システムの修正もあるようです。此方の記事は眉唾もあるでしょうが、現在、伝わっている日経新聞と比較すると、具体的な数字を掲げており信頼性を感じられます。『「例年と違うのは、人民銀が季節要因の影響を考慮して資金供給を確保するだろうとの固定的な見方を持っている金融機関は、今回の指導層の金融リスクの防止、金融機関のレバレッジ引き下げへの決意に対する観測が甘かったために、金利が異常に上昇するという状況を招いた」と指摘している。』このように報道しています。

この記事を見れば分かるように、6月にかけ、例年大量の資金供給をする人民銀行が意図的に資金を絞ったために、例年通りと踏んでいた一部の銀行が、慌てて資金手当てした背景が掲載されています。おそらくこの記事のような実態なのでしょう。JPモルガンの資料などを基にFTが口火を切ったと思われますが…。日経はWSJなどの記事を元に原稿を書いたのでしょう。楽観はできませんが、過剰に神経を尖らせるべきかどうか…日本の歴代の政策担当者より、ずっと中国の指導部の方が優秀ですね。

さて、市場経済と実態経済のギャップが、この問題では埋まりました。記事が一般化して市場が動揺すれば、問題のガス抜きが出来ます。よく株式市場では「材料出尽くし」と言う表現を用いますね。これはみんなが知ったら一旦は終わりなのですね。異次元緩和を採用したから、サプライズだったので一旦は上に跳ねました。しかし金融緩和効果は、既に11月から市場に織り込まれ動いていたから、相場は材料出尽くしで問題を消化し、一旦調整に入った動きに似ています。米国の金融危機の時のカタルの失敗は、最初はサブプラムローンの事しか、報道されていなかったのです。だからあの時にカタルは大きな問題だとは考えませんでした。しかし現実は背景にあったCDSの異常な膨張が原因だったのですね。ニューセンチュリーからベアースターンズに続く現象は、問題の綻びが次々に拡大して行きCDSの保険機能が失われたわけです。もっと早くに米国当局は問題に気付き対策取れば良かったのです。日本はもっと大きく遅れましたね。澄田さんは為替ばかりに目を奪われ、銀行の異常に膨らむ融資(不慮債権)の意味を、理解していませんでした。しかし中国はどうでしょう? 問題の芽を確実に摘んでいますね。ここが米国や日本と違うところですね。かなり指導部は優秀ですね。

昨日、NHKの大河ドラマで家老の西郷頼母の妻、千恵子の辞世の句が紹介されていました。「なよ竹の 風にまかする 身ながらも たわまぬ節の ありとこそきけ」この句の意味は「女(め)竹、細竹は、風に任せているように見え、私も今の時代に身を任せているが、竹にも折れないための節があるように、女性にも貞節があることを知っていてほしい」と女も男に負けず、会津魂があると美談のように紹介されていましたが、会津の領民も、日本国民も政策指導部が無能だから…、国民は「ていたらく」の生活を強いられるわけですね。「失われた時代」の元を創ったのは、自民党政権の利権政治ですね。「掘っては埋める」無駄な投資を続け、ばら撒いた経済援助の効果があるのでしょうか? 今の敵対する中国との関係を見ると、過去に行ったODA1兆7083億円と新聞に載っていましたが…ムダ金でしたね。政策指導部の力量が問われています。会津のように領民が、無駄死にしないように…確りとした政策運営をして欲しいのです。

震災に遭遇された避難民の人は、確かに可哀そうです。しかしいつまでも甘える構図はどうかと考えます。知り合いに石巻から東京に来た人が居ますが、家賃の補助は延長され来年まで延びるそうです。3年になりますね。全部、税金で補われています。しかし他の小さな地震では、このような援助を受けられない人は大勢います。同じように家を失っても災害の規模や注目度により、援助の方法も変わります。そろそろ日本人も国に余裕がないのですから、働かねばなりませんね。先日、柳井さんのメールを紹介しましたが、彼も嘆いていました。「みのもんた」のようなメディア人が多いから、大衆に迎合する政治家が増えるのでしょう。

相場の方は当初のカタルの予測のような展開になってきましたね。日本写真印刷は、ほぼピッタリでした。背景は業績の裏付けがあるからでしょう。加えてあのタイミングで買い増ししたケネディクスは、残念ながら一旦、下に放れ一段安しました。しかし野村リート1343は株価が崩れずに、我慢していました。この違いが企業業績の違いと信頼感の違いです。007が予想外に崩れ13万円台まで下げましたが、他の株に先駆け20万円台に戻ったのは、おそらく、そろそろ企業業績の改善のタイミングにあるのでしょう。この辺りの時間軸の読みは、全体相場の流れと参加者の力量により変わりますね。だから「相場は相場に聞け」と言われるのでしょうが、予測は難しいものがあります。まだ早いと思いますよ。サマーラリーに向かうなら、前の二つの山を越えてから参加しても良いのですね。カタルがケネディクスの持ち株を増やしたのは…鍵足の陽転に引っかかりましたね。やはり二つの山を越えないと安心が出来ません。

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自分の投資金額とリスクの許容度がここで問題となります。銘柄を当てることなどは誰にでも出来ますが、問題は投資するタイミングと、その人のリスクの許容度が問題なのですね。追証を請求されるという事は、リスクの管理がなってないからですね。本当は追証が入るタイミングで、買い増しが出来るようにならないと駄目なのですね。この自己管理が難しいのです。今日は少し与太が過ぎましたかね。新規の読者も増えてきたようですが、用語の意味などが正しく理解されていないと、カタルの日記のようなものなので…少し内容が難しいからもしれませんが、インターネットは便利ですからね。コピー&ペーストをすれば、用語解説はいくらでも出てきます。分からなくても…難しいと感じても毎日、読んでいれば、その内、その辺に転がっている証券マンより、ずっと知識が豊富になります。

今の時代は純粋な株屋が、少なくなりました。昔なら政策対応を踏まえ、野村などがPFI関連などと資料を打ち上げ、組織営業で相場を創ったものですね。基本的に政策が重要なのですね。時代の流れが重要なのです。何故、ユビキタス時代を迎え、カタルが007に拘っているか? 時代背景を考えれば分かります。現時点では夢ですよ。しかし現実化が近いから、業績の変化率が予感されるから、他の多くの新興株は沈んだままですが…007はいち早くスタートラインに復帰したのでしょう。常に相場である市場経済は、実体経済を映しながら推移している訳です。昨日のコラムで紹介したマリーザ・モンチを楽しんでもらえましたか? 彼女は素敵ですね。僕は「Danca da Solidao」がお気に入りですね。一流の領域に到達するのは、なかなか難しいですね。あの曲は夜に酒を飲みながら聴くのが良いのですね。最近は昼間のアクセスが増えましたからね。また明日。









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投稿者 kataru : 2013年07月01日 10:34