今日の市況(2013年)(2013年06月25日)
かたる:一般株の大幅な調整から1カ月が経過し、ほぼ下値に届いたと思われます。日経平均株価で言えば、13000円割れのところは、かなり値固めをしてきていますね。多くの株は6月7日に底を入れ、日経平均株価が安値を付けたのは13日の12400円台ですね。その後の17日、21日の陽線は大きく強いもので、MACDなどのテクニカル指標も調整が一巡していることを示唆しています。現在は下値固めから、どの銘柄が抜け出せるか?…と言うところなのでしょう。

新興株は一般株に2週間ほど先行し、整理が早めに開始されました。007は昨日、関門の265000円を抜けたことにより、完全復活の様相を示してきました。通常は目先筋の動きだけではこの壁は抜けません。おそらく誰かが玉を仕入れているのでしょう。ただこのような銘柄では、市場は引っ張ることは出来ません。カタルが注目している信用創造の不動産株ですが、先行して下げており間もなく3カ月になりますね。ケネディクスなどを見ると、未だに個人の値惚れ買い程度の動きです。この動きは危険ですね。動きを見ると値崩し的な仕掛けが感じられます。買いたいための売り仕掛けか? それとも空売りをターゲットか? まぁ、どちらに転んでも…大きく儲かると踏んでいるのでしょう。3月からの高騰は、明らかにファンドの買いが予想されましたがパンクしたのでしょうかね? 余裕があるなら、通常、第二段の買いを入れるタイミングでしょうが…。アベノミクスの信頼感が足りないのかもしれませんね。日本中に柔道連盟のような体質が至る所に存在し、なかなか改革が進まないと見るのかもしれません。
日本写真印刷などの高変化率を示す銘柄も下値固めを余儀なくされています。…と言っても、現状の変化率は、既に十分に株価に反映されていますから、この銘柄も秋にならないと二段上げをスタートできないのでしょう。北國新聞では7月から段階的に稼働率を高めると報道されていましたから、この様子が確認されるのは8月頃からですからね。9月頃になれば判明するのでしょう。通常、株が大きく上がるときはファンドの買いがあり、発行済み株式総数の2%~5%程度の保有率を確保するときに、株価は大きく飛びます。昔はあるアイディアが浮かぶと…その背景を説明する資料を作り、セールスに行ったものです。興銀などの大きなところが、2000万株とか注文をくれると、それが核になり他に波及させますね。構造は似ています。
シャープに対しクアルコムは、残り半分を502円で払い込んだそうですね。しかし米国のものの考え方は、市場原理に沿って動いているものですね。前回は164円だから大儲けですが…。日本人の感覚もずいぶん変わりました。昨日、野田前首相が定数削減について、「約束を反故にしている」と国会で噛みつきましたが安倍首相は素通りでしたね。いかにも自民党らしい…のど元過ぎれば何とやら…さびしい限りですね。橋下さんの維新の会を見ても分かるように大きな所帯になると、意見の統一は難しくなります。大丈夫かな? 日本には残された時間はなく、時限爆弾を抱えている様な状況ですからね。昨日、柳井さんのメールを紹介しましたが、この失われた時代を創った張本人は、自民党なのです。非常に危ういですね。
くしくも米国株の動向、中国の動きと、二つの懸念が生まれています。前者は実体景気が好転すると思われ、4―6月期の数字が明らかになる7月下旬には概ね調整は完了でしょう。直ぐに上がることは難しくとも横ばい波動は確実でしょう。少し懸念が残るのが中国の動向です。実態は何処にあるのか?情報の信頼性が欠ける国ですから…。ここで明らかにユダヤらしい情報の仕掛けが始まっています。FTによれば…7日物レポ金利が20日に11%に迫り、先月の3%から急騰したと伝え、その原因が信用残高で既にGDPの200%に達していると言います。5年前の120%から急上昇していると言いますね。簿外の資産運用商品と述べているので、信用残高の中身がどんなものか…定かではありませんし、簿外の数字を、どう把握したのか? FTの記事の信憑性も定かではありません。しかしこの融資は、地方政府の不動産絡みの開発投資に振り向けられていることは事実でしょう。そうしてそのプロジェクトが焦げ付くことは、概ね一般化されている懸念です。もともと無理な話なのです。この経済規模で、7%もの成長を続けることが…。
ただ現時点では中国は、日本と共にトップを争う債権大国であり、資金は豊富にあります。日本より時間はあるでしょう。まだやりようは、いくらでもありますからね。ただ鉄鋼業界に見られたように、中央が地方をコントロールできているかどうか…無駄な過剰投資は、日本の失われた時代を連想させます。此処で米国の金利状態を確認しておきましょう。TPPが採用されるとシェールガス効果などにより米国の生産活動はより活発化するでしょう。日本のエネルギー状況を見れば競争に勝てるかどうか…疑わしく感じます。近年、勤勉な日本人もずいぶん変化しています。昔の人間は約束を反故にするような事はしませんでしたね。自民党らしい体質ですよ。ただ三菱UFJのように…ようやくグローバル化を推進する体質が育ってきました。

米国の金利は4~5%に何れ向かうのでしょう。3%程度は、日本の1%のイメージですね。過度のデフレ・ボトム・ポケットを抜け出すイメージです。順調に経済が回復している動きなのでしょう。一番の懸念はまだ先ですが…1930年の動きですね。日本の2006年のように急いで資金の供給を止める事です。ただ前例が二つもあり学習効果もありますから心配はないでしょう。
中国は時間が掛かる話です。今の経済規模で7%の成長を成し遂げるのは不可能ですからね。所詮はコピーが中心です。中国初の革新的な技術と言うのは聞いたことがありませんからね。どうやって地価などを軟着陸させるか…利用されない投資が多くあるようです。需要と供給の市場バランスを欠いた無駄な投資は80年代から90年代の失われた日本を見ているようですね。さて自民党政権の安定を見込む大林の動きなど…建設株の動きは注目されますね。明らかに異質です。カタルはPFIやPPPに的を絞り熊谷組を掲げています。此方はまだ全く動いていません。
アベノミクスの路線を考えると信用創造の不動産や株は欠かせません。更に未来都市建設と言う予防保全を絡めた投資も想像されます。この辺りの動きには注意が必要でしょう。秋からの本格相場は確実に政策絡みの銘柄から始まる筈です。007は一気に抜けるのが最も強いパターンなのですが…5連騰に留まるのかな? 既に関門を抜け押し目買いのパターンに入りました。大きく落ちませんよ。20万円割れはもうないでしょう。通常はこのような動きになると意外高もあるものです。やはり内部事情を知る新たな手替わりでしょうかね。方向性が正しければ、続々と参加者は増えてきますからね。みんなが、何故、上がるの?と注目し、調べ始めるわけですね。株高の背景を…。そうすると僕のような人間が次々に誕生するわけですね。だから時代の流れは非常に大切なのですね。
日銀の政策決定会合は7月10日、11日です。日経新聞を読むとカタルの思惑は空振りのような…内容です。岩田さんは「逐次ではなく適性」だと述べていますね。大切な時期なので手遅れにならないと良いのですが…株価は政策を催促する可能性もありますね。その路線を考えると、下値固めのダメ押しが予想されます。僕は市場原理主義者なので甘利さんや岩田さんの発言は市場原理を無視している三重野さん的なイメージを抱きます。クアルコムは急騰したシャープの株価を基にして払い込みをしたのです。市場原理は常に市場と対話をしながら政策を決定するのです。225兆円に上るキャッシュは政策が市場原理化してないから積み上がったのです。この数字をどう説明するのでしょう。日経の記者さんは、その事を突けばいいのですよ。何故、大規模投資が起こらずに事故が多発しているの?必要な投資を出来ない環境が日本に定着しているのですね。メディアが世論を誘導するのですよ。あなた方が作った失われた時代なのです。

投稿者 kataru : 2013年06月25日 10:59