今日の市況(2013年)(2013年06月20日)
かたる:いや…面白かったですね。前半の香川の2点目の反転シュートはお見事でした。まさかのイタリア相手の2-0は驚きでしたね。会場が騒然となり湧いていました。久しぶりの感動です。思わず…テレビに抱きつきたくなるほどの感情が生まれるのですから…この興奮は久しぶりです。最近の株式市場は調整局面が続いていますからね。まぁ、結果は3-4で勝ち点も取れませんでしたが…事前予想を覆される興奮は素晴らしいのですね。
事前予想と言えば、007の動きですが、この程度の反転は予想の範囲で問題は此処からの壁を打ち破るかどうか…。昨日、チラッと触れたカタルの想像を絶する展開になるのでしょうか。早ければ今日にも判明します。まぁ、想像を絶するほどの状態が生まれているのかどうかは、ここ2週間程度の株価の動きを見れば、何れ分かるのでしょう。それにしてもV字型の回復を示す007は、ひょっとすれば…思いがけない値動きに発展するかもしれません。何故、カタルが村田の増産記事を紹介したか? この辺りにカタルの想像は膨らんでいますね。とてつもない展開が始まるなら、一気に新高値を目指す展開もあり得るのです。
カタルは007の株価が、50万、100万と伸びるためには裏付けが必要だと述べており、来年の2月には実績値が表面化すると述べていますが、仮に単価が高ければ…一気に黒転が見込まれるかもしれませんからね。株価を見るとそのようにも感じるのです。7日からの出来高の動きや値動きを見ていると、玉を欲している様な背景も見えるからですね。通常は、どう考えても早いのです。しかしこの下げは、絶好のふるい落としにも繋がっています。投資家の心理状態からすれば、戻れば売りたいのです。誰しも30万円に向かう過程で売りますからね。それくらいに強烈な133200円だったのです。一気に1/3ですからね。果たして現実はどんな展開を見せるのか…。既に内部事情通なら、単価や出荷などの数字を読める時期になっていますからね。
今日の相場は非常に注目点が、多彩なのです。FRBの出口策などが論点ではないのですね。考えてみれば分かります。景気回復が順調だから出口論が浮上するのですね。新しい展開を迎えるに段階に入っているという事ですよ。今日の日経新聞には企業の現預金残高が載っています。このグラフを見るとよく分かるかと思います。市場は正直ですね。世界経済の秩序が失われ企業は保身に走っています。しかしFRBが出口論に向かうという事は正常化の証明で積み上がった資金が一気に動き出すのですね。空前の投資ブームが起きて一気に陶酔が生まれるのです。これが自然の原理です。だからカタルは現時点では非常に早いのですが今から述べておきますが、ファナックは大きく居所を株価の居所を変えることになりますよ。年金ファンドの人は玉を上を買う必要はまだありませんが…下値は沈めておけば、あなたの将来やファンドの未来は約束されています。こんな事は時代の推移を読めば明らかですね。

今日はフリードマンの「恒常所得仮説」の話です。この常識的な現象を理解されていない人間が如何に多いのか…と言う話をしたいと思います。昨日の日経新聞の夕刊の5面の「十字路」にも載っていましたね。「異次元緩和の賞味期限」と言うコラムです。カタルは前から述べています。マツダは既に過去最高利益水準まで株価を買い、秋にならないと次の展開も見えてこないと述べています。五十嵐さんが述べるストーリーとは期待感の演出の事を述べているのでしょう。フリードマンの恒常所得仮説は将来の所得が増えると言う期待感が消費者に生まれていれば、消費は伸びるというのですね。米国人は日本人に比べ楽観的ですからGDPに占める消費支出が高いとも言えます。日米の仕組みの違いだけでないかもしれません。しかし現在は米国も日本も企業が豊富なキャッシュを抱え将来の不慮の事態に対し準備をしていますね。その動きが224兆6525億円の企業の現預金残です。
安倍政権は秋にも投資減税を主体に政策を展開すると述べています。非常に的を得た経済政策ですね。消費税は引き上がるし…円安が進み資産デフレから信用創造が進めば一気に正常な景気循環に…それも長年削ってきた国内投資ですから空前のブームが生まれますね。日本だけでなく米国も既に始まっていますね。何故、ソビエトが崩壊しベルリンの壁が崩れたのですか? 日本共産党が政党資金援助を受けないほどお金持ちなのは…優秀な人達が赤旗の購読を続け、党を支えているのです。この人達は高学歴の人が多く、知識人で高収入な人が多いですね。平等の理想主義に憧れたのですね。しかし人間と言うのは下賤な動物ですよ。目先に欲に溺れ、日ばかりを狙い、僅かな株価の値動きに一喜一憂します。人間とは感情で動くのですね。
コルホーズの考え方はある意味で理想郷です。しかし結果は非効率な生産体制に陥り市場原理派を貫く米国に敗れました。中国の鄧小平は「富める者から豊かに成れ」と市場経済の原理を導入したから世界第2位のGDP大国に成長したのですね。ほらフリードマンの恒常所得仮説が如何に大切か歴史が証明していますね。元首相の宮澤喜一は年収の5倍以内で家が買えるように…と地価を下げようとして取引税などを上げて増税しました。資産価値を劣化させる政策を実行してきたのですね。故に明治政府以来、溜めこんできた含み利益を一気に吐き出したのですね。三菱UFJ銀行は青色吐息に陥りましたね。銀行に余裕がなくなりリスクが取れなくなれば、融資などが伸びる訳がありません。成長は止まり社会にユトリがなくなり、パワーハラスメントが起こる「いじめ」の世界になりました。大人の社会がそうなのですから、当然、子供にも影響を与えます。社会に対する不満があるから幼児への虐待などの事件が後を絶ちません。
突き詰めると日本経済に、今、一番必要なものは…「信用創造」なのですね。土地や株が上がると社会にユトリが生まれ投資活動が活発になります。つまり信用創造は「希望」なのですよ。人間の心の中で将来、毎年、年収が5%増えるなら、安心して生活が出来るようになりやる気が生まれます。モチベーションが上がるようになりますよ。チャレンジする人が減れば、ギスギスした他人を貶める行動に繋がります。切磋琢磨して互いに頑張ろうとする希望は信用創造で生まれるのです。だから黒田さんが本物の政策指導者なら、7月の参議院選挙を控え、間違いなく追加の対策を採用しますね。15日土曜日の日経新聞の一面の「REIT購入拡大」が観測に過ぎません。何故なら市場が反応してないです。だから異次元緩和にもかかわらず4月初めに一般株に先駆けて不動産株は下落を始めたのですね。野村証券が提供するETF(1343)が、一番、流動性がありますから値動きを見て下さい。

何故、カタルが不動産の中でもハイリスクの値動きを選択してケネディクスの第二回目の推奨に踏み切ったかと言えば…理由はここにあります。この時期に一番大切なことは人々に希望を与える事なのですね。信用創造は政策支援によって生まれます。折しもリートの調整は充分です。カタルは述べています。5%の利回りを3%、1%と下げれば、論理的に不動産価値が上昇しないと理屈に合いませんから、そのような状態を作れば信用創造への安心感が発生し、恒常所得仮説への必要条件を満たすことになります。そうなると一気に投資活動が生まれます。255兆円にも膨れ上がった資金は投資に向かい、生産が追い付かずに更なる増産投資から雇用が促進され人件費が上がり、可処分所得が増えるから消費がさらに増える好循環が復活しますね。7月の日銀金融政策に向かい、調整が一巡している不動産株が本命になり、二番天井に向かうと考えているのですね。

投稿者 kataru : 2013年06月20日 10:35