未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2013年)(2013年06月18日)

かたる:一所懸命に底入れ感を演出し始めたようで、日経新聞はテクニカルデータを掲げ始めています。ただ米国は完全に勢いを失い始めている様で、やがて予想される更なる下落など…外部要因はマイナスなのでしょう。(昨日は上がっていますが…)日経新聞は川重の事を連載で取り上げていますね。当然ですが、何故、西武電鉄も同時に取り上げないのでしょう。問題の根底にあるのは、同じコーポレート・ガバナンス(企業統治)の問題ですね。会社は誰のものか?と言う命題は、日本で長く討論されていますが、なかなか市場原理が浸透しません。昨日、触れたお金の意味を誤解している人も多いのでしょう。

土地は誰のものか? 
個人に所有権があるのでしょうか? 外国人が日本の土地を買ったとしたら…所有権は外国人にありますが、日本に存在する土地を持って行くことが出来ませんね。海外から資本を入れた会社も、そこで働く日本人にとっては国旗のカラーはありません。日本IBMの社員もマイクロソフトもグーグルも…日立やソニーに働く人と同じ日本人であり日本で生活しています。何故、一時的な所有権と言うか、支配権に拘るのでしょう。ものの考え方と言うのは、視点を変えると変化が見えますね。カタルは方向性が見えなくなったら、時間軸を延ばせと述べています。これはある意味で人間心理を捉えています。一時的な感情の高ぶりを覚えたら、一度、時間をおいて考え直してみるべきです。

友達のセールスのお客様で、成功された弁護士の言葉が、強くカタルの心を捉えています。「こじれた感情を改善させるためには、時間を置けば良い」と言う考え方です。皆さん、どうでしょう。株式相場で一時的に熱狂した株価を見れば分かりますね。後で振り返ると…何故、あんな高値で、自分は株を買ったのだろうか…と、反省をしませんか? 007のように買いたい気持ちが長続きするのは、非常に珍しい現象なのです。ほとんどの株は景気循環の中で動いています。しかし時代の変遷と言う大きな流れで、物色されている株はとてつもない高値を形成することがあります。ソフトバンクの孫さんは米国のヤフー株でした。時間と言うのは、とても大切な概念です。

川重の取締役は、何を基準に行動したのでしょう。サーベラスが西武電鉄の業績見通しの変化に、質問状を送っていると言います。3月の時点で減額修正をしたのに5月になったら、いきなり最高利益だとか…。これは問題にされますね。日本企業の経営陣は良く考えた方が良いですね。責任逃れの為に、控えめな企業収益予想を打ち出す会社はたくさんあります。例えば輸出企業の場合、為替が1ドル=100円の時に、95円なら理解できますが、多くの輸出企業は為替の前提条件を90円に設定しました。この現象は自分の地位を守るための布石に思えます。企業業績が悪化した時の為に、予め、のりしろを設けたのです。やはり果敢にチャレンジすべきでしょう。お飾りの経営陣など必要ないですね。

ソフトバンクの孫さんは、スプリントの買収に挑んでいます。ドコモは既得権に胡坐をかき企業価値のチャレンジを止めたので、競争に負けているのでしょう。最近は少し変化がみられるようですが以前はそうでした。ソニーもそうですね。大企業病と言うかチャレンジ精神が大きく失われています。日本全体がそうなのですね。冒頭の川重の企業統治の話しから…支配権の話しではなく、与えられた経営資源を、如何に有効に活用して利益率を上げられるかどうか…。つまりROEが重要なのです。財務レバレッジ(潜在成長率の有効活用)を利用するソフトバンクの孫さんは、素晴らしい経営者です。なかなか、折角、「安定」を手に入れたのに、再びチャレンジするのですから…ファーストリテイリングも素敵な経営者です。柳井さんのチャレンジも面白いですね。何れも応援したい企業です。

DJポリスの「12人目の選手」と言う表現は良い響きです。昨日、NHKのアーカイブで2004年に放映された番組を見ていました。「もう一人のビートルズ」と呼ばれた人をネットで調べると、たくさん存在するようですが…。32歳で亡くなったマネージャーのブライアン・エプスタインと言うポーランド系のユダヤ人が中心の話しでした。レコード店主だったブライアンは、トニー・シェルダンがロックアレンジで録音した「マイ・ボニー」のバックバンドをしていた、当時ビート・ブラザーズと名乗る無名のビートルズがバックで演奏していたレコードが、あまりに売れるために、その演奏を聴きにキャバーン・クラブを訪れ、彼はビートルズのマネージャーになるのですね。不思議な縁です。

もしブライアンが居なかったら、ビートルズは誕生していたかどうか…彼は髪型を変えさせ、背広を着せて歌わせるわけです。この演出効果なども人気に火を付けた要因の一つでしょう。いくら良い歌でも世の中に売り出さないと、なかなか人気になりません。様々な仕掛けが必要な訳です。才能と努力と演出、そうして時代の変化と言う運を味方に付けないと、なかなか成功と言う二文字は手に入りませんね。やはり時代の変遷の「運」と言うのが必要なのでしょう。007にカタルが拘るのは時間の流れなのでしょうね。相場の演出が必要です。しかしいくら演出を施しても…全体の流れが味方しないと駄目なのです。個別株要因だけで株が動くものではありません。市場全体の空気が非常に大切なのですね。

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日経新聞ではテクニカル指標を掲げ底入れ感を演出しようとしていますが…三菱UFJを見る限り、まだ調整は未了ですね。少なくとも25日線と75日線のデットクロスは、必要最低限の条件でしょう。それでも足りないかもしれません。シャープは増資問題が勃発したこともありカタルが予想した変化日に大きく遅れ、第二波動が開始されました。山手線論理ですね。どんな株も調整波動は必要なのですよ。何度か登場させているマイクロソフトで大儲けしたSさんの話ですが…彼女は、たまたまマンションを買うために用意した頭金500万円が手元にあり、残念ながら、当時の価格ではマンションを買う事が出来ずに断念し、その時に、たまたまビル・ゲイツが、おばさんの家に遊びに来ていて、その話をしたら…当時は、まだ無名だったビル・ゲイツの助言に従いマイクロソフト株を買い、何年も株価を知らなかったから…大儲けしたのですね。たくさんの偶然が重なり、ビギナーズ・ラックが生まれたのです。人生は何が起こるか分からないものです。

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投稿者 kataru : 2013年06月18日 10:27