今日の市況(2013年)(2013年06月13日)
かたる:物事を判断し選択するときに、僕らは限られた情報の中で決断を迫られます。しかし奇妙な現象はいくつかあります。例えば米国株は今年初めて3日間連続安したそうですが…最近の下げは主にFRBによる量的緩和が縮小されることに対し懸念していると言われています。しかし景気が改善方向になってくれば、当然、金融緩和状態を縮小させ、やがて市場にばら撒かれた資金も回収されるようになります。金利は当然ですが、上昇傾向になりますね。極めて当たり前の事で、良好な経済は雇用を支え、多くの人に生活の基盤を与えます。多くの人が食えるようになれば、やがて余暇を求めるほど生活にユトリが生じるようになります。本来は歓迎すべき経済指標の改善が、量的緩和縮小と言う懸念に重点が置かれるという事は、実に面白い現象ですね。景気が良くなるのに…株が売られる。つまり一時的な調整と言う現象なのでしょう。
通常、この時期は金融相場の銘柄から、やがて業績相場の銘柄に物色の方向性が変わります。金融の恩恵より消費の恩恵を受ける方向に、銘柄選別の内容が変わるのです。同時に設備投資がらみの銘柄が、物色されるようになりますね。ただ折角の量的緩和と言う絶好の機会なのに…、金融相場の誕生の舞台は整っていましたが、米国の金融株はそれほど人気になっていません。不思議なことです。まだ金融機関の痛手が癒えていないのでしょう。だから非常に市場が不安定なのでしょう。本来の信用創造は、中央銀行、自らが演出するものではなく、民間の金融機関が演出するものなのです。しかしあまりの衝撃で、民間の金融機関に金融機能を支える体力が残ってなく、正常なパターンの景気循環ではないのでしょう。故にFRBの動向に、市場が一喜一憂しているのでしょう。しかし企業の内部留保は歴史的な高水準まで積み増されています。未来への信頼感が回復すれば…一気に設備投資の潮流が起こりますね。
今は米国の話しをしていますが、実は日本は長い期間、なし崩し的に空洞化が進展し、国内投資は、ほとんど行われてきませんでした。だから最近は良く、大規模な石油精製設備などのコンビナートなどで、爆発事故が起こるほど日本の設備は劣化しています。何も道路や水道管などの社会基盤だけではありません。耐久年数を大きく超えた設備が使われたままなのですね。問題は此処なのです。日本は歴史的な高度成長を続ける事が出来る素地は充分に存在するのですね。ここで情報の価値を、日本人がどの程度、理解しているか?…が問題になります。カタルが、何度もスマート・コミュニティーの話を登場させている理由を感じて欲しいものです。
日経新聞を始め、多くのメディアは良く筋を外した誘導を、国民にしてきました。だから世論が間違った方向に誘導され、大衆化された政治が右往左往し機能してないのです。ようやくアベノミクスの採用で、方向性が生まれたばかりなのです。日本株が大きく上がったように見えるのは「デフレ・ボトム・ポケット」の為なのです。要するに、実態以上に行き過ぎたデフレ環境が生まれた結果、異次元緩和などのインパクトにより、市場が遅れていた分を一気に修正したに過ぎないのですね。大きく上がった銘柄の中身を見れば、指数対応の銘柄が多く、まるで1988年から1989年の日経平均株価の動きに似た構造です。あの時は金融バブルのよる演出でしたが、今回は「デフレ・ボトム・ポケット」が生んだ演出ですね。正しい政策が続くなら、息の長い上昇相場が約束されているのでしょう。丁度、1989年の末から1990年代に入り急落した株式相場の正反対のイメージを抱けばいいのでしょう。
基本的なこのようなデッサンが、皆さんの頭の中で描けてないから、戸惑い、浮足立ったりして、過剰な反応をするのですね。今日も既に700円近い下げを演じています。戸惑いが生んだ市場の乱高下に過ぎません。イワシ民族のロボット教育をしてきた弊害です。色んな選択肢があるのですが…、画一化教育を受けてきた人間にとって、情報がオープンにされた時代になり、戸惑っている訳です。アラブの春は、何もイスラム圏で起きた現象ではなく、日本でも同時進行しています。メディアはプロ野球のボール問題で騒いでいますが…。この話や、米国の個人情報の収集を暴露したエドワード・スノーデンさんの問題提起は奥が深く、一度、採り上げたいのですが…時間がありませんね。今日は株の買い方の話しでしたね。
基本はお休みなのですよ。だって10月より騰がりっ放しの株式が、ようやく調整を入れて1か月の経過になるかどうかですからね。昨日はNHKのクローズアップ現代などで、大きく株価の乱高下が取り上げてきたので、そろそろ皆が知る頃ですから、株式市場は次のステップに移行する段階でしょう。だからカタルは前から述べている二番天井の話しを展開せねばなりません。ただしこれから訪れる今回の上昇は、最近、乱高下する市場の混乱を冷ます目的なのですね。11月から起きた上昇のような株価波動には繋がりません。だからカタルは基本的に、秋まで休みなさいと述べています。しかし…証券マンには自分の給料ぐらい稼ぎださねばならないノルマがありますからね。休めと言っても無理ですね。皆さんも相場の原理を知るうえで、相場を見ながらカタルの解説を聞いていれば、いずれグローバル対応できるようになるでしょう。そうしてチャンスはあるでしょうね。ピカ一銘柄と007を一貫してカタルは推奨をしている根拠は、ユビキタス時代が始まっているからですね。スマート・コミニュティーに対応する業種だからですよ。これが金融や製造業なら、そんなに熱は入りませんよ。新しい時代の入り口だから熱を入れて、ひょっとすれば、本物の成長株に育つかもしれないと考えているのです。だから株価が安い時に1株だけでも、現物で買っておいて欲しいと思っています。
ですが…人間ですから、当然、最安値を買いたいのですね。しかも買った途端に株価が連続ストップ高になり、あっという間に2倍、3倍となるのが理想です。あの時のアークのように…。しかし既に全体の株価は調整波動の中にあり、そんな事を望む方が無理な注文を言っている事を、再認識しなければなりません。カタルは何度も述べていますね。株価が大きく下がる前から、アノマリーの話を展開し、元本の引上げを提唱していました。上がれば下がるのは当たり前だからです。常識ですね。これまでに何度か、IRNETの解説でも、ヒントは掲げてありました。しかしカタル君も、所詮は3流の領域ですからね。感じていても空売りはしないし利食いもしなかったのです。幾分、持ち高を減らしたに過ぎません。
確かに当初、投資額の2.5倍程度、お金が必要なこともあり引き上げました。今、残っているお金は、儲けの残骸ですが…それでも半分以上、いや2/3程かな…大きくお金が減りましたね。トホホ…ですよ。何しろ007を、いくら実験でも、今から思えば340500円と言う高値で買ったのですからね。私の話はどうでも良いのですが…、あの時にカタルは「ヒェ~」と言う表現を用いて、自分の馬鹿さ加減を表現しています。まさに「ヒェ~」でしたね。更に一般株の暴落が始まる20日の相場を見て、21日の今日の市況の冒頭には「いやはや…昨日の相場はITバブル時代を彷彿させる動きでしたね。嫌な連想です。」…と、本文が始まっています。微妙なニュアンスの変化を感じろとは言いませんが…、それなりにカタルは見事に表現しています。
そうして、今、カタルはNHKの「クローズアップ現代」で取り上げた「株価の乱高下」の解説の話をしています。この意味はおそらく調整波動が、目先は一巡するのでしょう。確かに新興株が二段下げを演じたので、一般株の二段下げの想像はあり得ますが…どうでしょう。一般株は大型資本の銘柄が多く、新興株のように、一時の人気で乱高下を許さない仕組みになっていますからね。株価が下がれば、日銀はETFの買い入れを進めます。さて株の買い方の話ですね。明日かな? 今期予想を盛り込んだ四季報が発売され、実態評価の現状認識が一般化します。つまりこの間に株が上がったように業績が激変している株はあまりありません。カタルが最近採り上げているNぐらいのものです。探してみればいいのです。株価が上昇したほど、企業の実体は変化していませんね。だから調整波動は、起こるべくして起こったのです。007を見れば分かります。あっという間に半値以下ですからね。でも此処からが面白いのですが…。それに明日はSQですね。
さて二番天井を取りに行く反騰銘柄として、カタルは再び「ケネディクス」を採り上げています。3月に次いで2回目ですが…前回はおよそ4倍近く上昇しましたね。今回は2倍以上になると思っています。理由は、日本が復活するためには「信用創造が不可欠」だからです。株や土地が上がる経済状態を維持させないと経済成長など、とてもとても…不可能ですね。絶対に欠くことが出来ない信用創造機能だからですね。カタルは土地価格の上昇を採り上げていますが、野村証券でも良いのですよ。同じことです。カタルはハイリスク・ハイリターン派だから、「ケネディクス」を選択しているだけの話です。
さて買い方ですが…多くの人は、株価の急落に魅せられ、残像に憧れます。007なら394000円を基準にしますね。これが間違いなのです。株を買うときは、本当は株価ではなく時間で判断すべきですね。でも自分の投資額が多ければ…ドル平均法で買い下がれば、これに勝る買い方はありません。下がる間は、買い続ければいいのです。倒産や上場廃止をしなければ、何れ株価は反転し上がりますからね。だから自分の力量を知ることが、一番大切なのです。個人投資家の強みは、時間があることですよ。早い話、死ぬまでに買値を上回れば良いのです。しかしプロは時間が限れます。個人投資家の強みは、時間の概念がない事ですね。僕らは商売ではないから、本当は秋まで休めばいいのです。だってマツダもトヨタも、みんな過去最高利益以上の株価まで、一度、評価したのだから…、実際にそうなるのを待ってから、次を考えれば良い訳ですね。ならないかもしれないのに…冒険を敢えてする必要はありません。
しかし…。人間の欲は、限りがありません。そこでカタルは反騰の狼煙として早めに調整波動に入っている「ケネディクス」を反騰の狼煙として選択しました。ドル平均法が一番ですが…お金のある人は限られます。故に「時間を利用しなさい」と述べています。安値を狙わずに完全に下落が止まり、横ばいから反騰に移るタイミングで、株を買えばいいのです。通常は上昇に転換するまでに下値固めをするものです。時間の経過がないと下値を固めたかどうか…は、分かりませんね。それでは、どのタイミングで買うのか? 基本は下値固めをしてから、前の二つの山を抜いたら、買い始めてみても良いでしょう。しかし失敗することがあります。グリーのように業績の転換点が見えない場合ですね。企業業績が、確実に右肩上がりなら、前の二つの山を株価が抜いたら、買い始めて良いのでしょう。

カタルはケネディクスの安値は6月7日に付けた39650円だと考えていますが、未だに予断を許しませんね。それは、まだ一度も、前の高値を抜いていないからです。少なくても二つの山を抜く必要があります。例えば山手線論理が大成功したアイフルを事例に解説しましょうか…。上の株価グラフのように理想的な売買は、1月9日に利食いをして空売り、そうして3月19日に買戻し、ドテン買いが理想ですが…そんな事は神様の領域です。だから高値から2か月程度経過し、それから買い始めれば良いのでしょう。ただし小型株の調整は大型株より早まります。参加者が少ないからです。更に値動きが激しいので追証が入り、整理が促進されます。故にアイフルが新興株の参考になるかどうか分かりませんが、基本的な概念は、大型株でも小型株でも変わりませんね。人間心理が変化するには、値幅以上に時間の概念が必要なのです。カタルがケネディクスを選択したのは、「信用の創造機能」が非常に大切だからですが、新興株や一般株に先立ち、早めの4月9日に調整入りしているからですね。45日間が既に経過しています。実質的に2か月以上も経過しているのが、取り上げる理由の一つでもあります。
あらら…既に800円も下げていますね。明日は四季報の発売であり、SQの清算があり、目先筋が一掃されますね。ただ一般株の時間概念はまだ足りませんね。一般的に5月23日ですからね。新興株は5月13日かな?此方は1カ月が経過しますね。やはりケネディクスは選択に相応しいように感じますね。果たして市場の選択はどうでしょうね。昨日、株価が上げてないようだと駄目なのですね。そうして全体が安い時に上がってくるから、反騰の狼煙なのですが…、果たしてどうでしょうね。
日銀の黒田さんは市場との対話に苦労しているようですね。日経新聞が早めに長期金利に的を絞っておれば…こんな形にならなかったかもしれません。微妙な「さじ加減」の移り変わりを、楽しんでくださいね。

投稿者 kataru : 2013年06月13日 11:33