今日の市況(2013年)(2013年06月11日)
かたる:本日、日銀の政策決定会合の結論が出ますが、予断を許しません。市場は回復ムードを模索する動きですが、長期金利の動向はマグマが溜まっている様で、なかなかガラガラポンのリスクは消えません。為替、株式は調整波動の動きを反映しましたが、何故か、長期金利の金利だけは、高止まりを続け未だに下げませんね。これをどう解釈すればいいのか…。仮に日銀が何もせずに動かなかったら…。株価は下値固めの模索を続けられるのか? それとも新興株のように、一般株の二段下げがあるのか、どうか…。
ただ昨日の大幅上げは、ある意味で底入れのタイミングをはかっているようにも感じます。これで日銀がリートやETFの増額などを含めた、短期貸し出しの期間延長などの対策を打ち出せば大丈夫なのでしょうが…。もし何もしなかったら、不穏な動きを続ける海外ヘッジファンドの動向も、やはり気になりますね。勿論、中国も…。難しい時期だから、休めばいいのでしょうが、現役証券マンは休むことを許されません。常に買う事を求められますからね。空売りは一部の人だけの話です。
三菱UFJなどは、チャートを見ると良い調整です。今回の下げにより過熱感が綺麗に消えています。形も素晴らしいのですね。しかし23日に生まれた大幅下げの動きは、あまり好ましくありません。このような急落後のパターンで最初に考えるのは、更なる下げです。これまでの失われた時代背景では、必ず、相場が更に崩れていました。だからカタルは市場原理主義を理解しているかどうか? 黒田さんの対応が注目されると述べています。通常は必要ないと考えるのですが、市場の反乱が始まった以上、何らかの対策をやはり取るべきなのでしょう。
次回は7月の10日、11日ですね。株が更に下がったら後の祭りですね。折角の異次元緩和の効果が、既に市場から消えているのですから…。長期金利の動向が落ち着くかどうかが、焦点だとカタルは前から述べています。1%程度の金利水準は容認されるのですが…。ただ半年から1年程度の移行期間が必要だと述べているだけの話しです。金利水準ではないのです。スピードが問題なのです。仮に体制転換を行う時間がなく、再び金利が上昇したら…、一気に動揺が走りますね。1.2%、1.5%となってみなさい。大変なことになります。異次元緩和は、危うさも秘めている劇薬ですからね。一度、踏み出した以上、不退転の決意が、市場から試されるのは当然です。
まぁ、予想していたことでもありますが…、決算を機に下げたのは、株価が上昇したように、業績内容が追い付いていないと言う表れでしょう。自動車は好調なのですね。しかし他の産業は…「デフレ・ボトム・ポケット」組のシャープは、ようやく新体制へチャレンジする段階ですからね。いくらなんでも株価が早すぎますね。裏付けが取れません。007のようなものです。007は小型だから許されるでしょうが…、シャープやソニー、パナソニックなどのクラスの先取りは…市場から支持が得られませんね。
007も株価が下げたという事は、やはり裏付けが欲しいのですね。期待感ではなく…。僕は村田の提携で3年の開発期間が半年になり、一部の企業の採用から世界トップグループの販路を獲得した007の未来の業容は直ぐに連想できますが、多くの人は出来ないのですね。つまり先が見えない人が、見えるようになるのを、待つしかないのでしょう。昨年、J・TECが膝関節の治療薬の認可を受けた時に、カタルはJ・TECの未来が見えましたが、その時は多くの人はまだ先が見えず、日経新聞が工場新設を伝えようやく株価は認知されたのと似ています。あまり先取りをするのは…待たされますからね。

Nは既に業績が激変しています。これは認知されますね。業容の拡大が増産により更に見えますから、確実に次の大幅高候補の銘柄になります。ジョージ・ソロスは、大型株から小型株に手を広げる段階だと…日本株について述べているようです。外人好みのこのような小型優良株は、相場が落ち着けば必ず人気になります。今日はヒントを、更に掲げておきます。上のように、業績は既に大きく変化を始めています。このNはご覧のように、四季報予想では今期赤字だったものが、劇的な変化を会社側は今回の決算に発表しました。残念ながら、既に海外ファンドは買い始めており、株価は高くなっていますが、こんなものじゃありませんね。過去の相場では600円前後の株価から、6410円まで3年程度かけ株価は10倍に上昇しました。企業業績が赤字から黒字に変化するときに、株価は居所を大きく変えるものです。5月の相場では2000円台を付けていましたが、現状は1600円台です。まもなく新しい四季報が発売されますから、多くの人がこの変化に気付きます。既に株価の動きを見れば分かるように、ファンドは相場に参加しており、確実に株価は上がるでしょう。でも僕のピカ一銘柄は、あくまで007であり、今は反騰の狼煙の銘柄として「ケネディクス」4321を大きく支持しています。
やはりカタルは山手線論理を信じているのです。11月に先駆したアイフルやシャープ、サニックスでも良いのですが…通常は、一度、大きく人気化した銘柄は、背景が崩れてなければ、また高値を取るものなのですね。だって不動産業界は、日銀が応援しています。リートを買ったりして、信用創造を定着させようとし、金融機能を回復させ始めています。24年もデフレ環境を続け、ようやく体制転換を始めたのですね。今回、黒田さんが行動を起こすかどうかわかりませんが、間違いなく黒田さんも、安倍さんも市場原理主義に近い考え方をする人ですね。だから日経平均株価が大幅高したのです。確かに目先は調整波動に入っていますが、基本の背景は、何ら変わりませんよ。背景が変わらなければ調整が終れば、再び電車は、駅を離れ出発しますね。ケネディクスの前回の高値は4月9日の84900円です。
アイフルは1月9日に769円を付けた後に休みに入り、3月19日に458円を付けた後、反騰を開始し5月13日に1658円を付けました。約4倍になりました。シャープは少し増資問題で遅れましたが、12月18日に372円付け、4月3日に234円から5月21日は633円を付けました。約3倍になりました。サニックスは特定筋が介入しており少し分かり辛いですが、3月6日の591円と見るべきなのでしょう。3月18日の608円は二番天井でしょうね。そうして4月4日に株価の下げだけでみると、この時の471円が起点となっていますが、実際は5月に入ってから始まったのでしょうね。そうして5月21日に1548円を付けています。約3倍になりました。
今回、お薦めしているケネディクスの山手線論理はどうでしょう。カタルが注目する前にも動いていますが、実際に市場から認知されたのは、カタルが注目する少し前の2月14日が起点になり、相場になっていますね。値上がり率が大きかったために、他の新興株より約1か月間、早めに調整波動に入っています。5万円割れの株価は、時価総額が1000億ラインであり、1兆円を超える受託資産を保有する銘柄としては、かなり安い水準ですね。先に示したように大概3倍程度にはなっていますから、一昨日の40000円が基準だとすれば3倍で12万円で、4倍なら16万ですね。
確かに政策が問題なのですが…、資産効果なくして日本の成長路線は見えてきません。資産効果の主だったものは、株式であり土地ですね。昔、僕が4年生ほどの証券マンの時に、東京の家を売って、田舎に家を建てて老後生活を始めたお客様が居られました。故郷に戻ってきたのですね。東京で家を売れば1億円、田舎で家を買えば2000万円の時代でした。8000万円は老後の生活資金になりました。現在の社会には…会社を見れば分かるようにサービス残業が当たり前で、労働環境は良くなく、ギリギリの生活を強いられています。だから些細な事を許せない構造になりましたね。みんなユトリがないのです。リストラの為に、見せしめの部屋を設け、何もさせずに動物のように飼育する企業の体制は異常ですね。
資産デフレが空洞化に加担したのですね。日本の土地が上がり続けるなら、日本で工場を新設し生産を開始するでしょう。失敗したら資産を売却し穴を埋めればいいのです。日産自動車は日本で販売する分まで、タイで生産を始めたのです。やはり行き過ぎでしょう。昨日の日経夕刊1面には、日産の志賀さんが製造業の回帰を書いていました。米国ではシェールガス効果があり、生産を戻すことが当然でしょうね。日本も法人税を含め労働環境を改善し、正しい政策を実行すれば、資産効果が生まれ、実質を名目が上回る真の成長が訪れるのでしょう。黒田さんの対応は注目されますね。山手線論理の本命のケネディクスは生きているのでしょう。株価が安い時に1株でも現物で007を買っておいてくださいね。天井はどの株より高いのです。

投稿者 kataru : 2013年06月11日 10:37