未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2013年)(2013年06月10日)

かたる:海外発の反発か…情けないイワシ民族の価値観は、長年のロボット教育の弊害であり、失われた時代の転換は容易ではありませんね。仮に教育に問題があるとすれば、世代転換まで根本的な治療に時間が掛かります。昭和一桁は既に現役を離れ、戦争時代を知っている人は少なくなってきました。劇的に価値観が変化することを僕も知りません。最近の若い人は、日本の高度成長期の時代も知らない訳です。新興株が2段下げを演じ、個人はまた追証の整理に追われている段階です。今日は相場が高いので余裕のない人は、このような時に、自分のポジションを整理しなくてはなりませんが、多くの人は動きませんからね。おそらくカタルが想像するに、二番天井を取りに行くとしても、多くの銘柄は下値に残されるのでしょう。限られた銘柄が二番天井を取れるかどうか…。仮に日銀が追加の緩和政策を用いても、再び先頃の上昇エネルギーを直ぐに取り戻すのは、今回は無理でしょう。体制転換には時間も掛かるからです。市場が変化しても、現実社会がその方向に追いつくのが、調整と言う時間だからですね。

この上げで一つ分かったことは、円安による製造業の回帰は難しいという事ですね。仮に製造業の回帰を狙うとすれば、120円程度の状態を創らねばならず、弊害が大きいのです。更に諸外国の反対がありますね。回帰は無理です。新しい付加価値を生みだし、日本が少子高齢化でも、効率社会を演出するために安倍政権は女性の活用を掲げています。大企業での女性管理職の増加を始め、子育て支援などは、劇的に日本の成長率を上げるものではありません。大量の年金世代を養い、豊かになる為に、スマート・コミュニティーの確立は必要です。やはりキャシュレスをはじめとする情報社会の構築ですね。渋滞情報を一つとっても日本の効率を高めます。電力の見える化などのスマート・グリッドも同じですね。情報立国の構築を世界に先駆けで行えば、新しい時代の創設になります。日本政府にはお金はありませんが、PFIやPPPの概念を発展させ民間力が増せば、世界をリードできますね。この発想が安倍政権にあるかどうか…現存の計画は、かすっていますが実行力が見えません。007のような立ち位置です。株価が本格的に上がり続けるには、確かな証拠が欲しいのですね。クスリのネット販売などは茶番ですね。

国内のリート市場と言う不動産投資の総額は、僅かに6兆円ほどです。だから日銀がリートの買い入れ額を増やす事は、意味がないと言う批判があり、運用が難しいと言われるでしょう。しかしこのような考え方をする人は、市場経済を全く知りませんね。仮にリートの利回りが日銀の買い入れで、現状が5%だとすると3%、1%と下がるとリート市場に新たなファンドが、どんどん設立され、不動産投資が進行します。マイナス金利になると地価の上昇なくして説明が付きませんから、確実に資産効果が、世の中に浸透し始めますね。日本全体の地価が上がると、株の含み利益と同じように…日本全体にユトリが生じるのです。多少、事業で失敗しても持っている土地を売り、損失を埋める事が出来るようになります。今までは逆のケースですね。だから金融庁が日本株のリスク度を高く設定し、金融機関の持ち株規制をしてきたので、日本株は下げに拍車がかかっていました。

アベノミクスにより、ようやく逆回転が始まったのが、昨今の動きです。しかしこの下げを見れば分かるように…多くの人は、未だにデフレ状態に浸かっています。象徴的な家電三兄弟のシャープ、ソニー、パナソニックの株価修正が進行しても、まだ「デフレ・ボトム・ポケット」を抜け出したに過ぎません。逆に現状は、再びボトムに落ち込むかどうか…後戻りしている状況ですね。新政権への期待が裏切られたイメージを抱いているのかもしれません。もともと価値観の転換は、難しいものです。江戸から明治への転換にどれだけ時間が掛かり、最初は尊王攘夷が起こり、やがて攘夷派も開国派に衣替えします。明治政府はお雇い外国人の制度などを採用し、西洋文化にふれ伏して進化を望みました。

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私でさえ、日本の家電はまだまだやれると…考えていますからね。しかし現実は、テレビではサムソンやLGに大きく水を開けられています。半導体の幻想はようやく消えましたね。TSMCの投資額は1兆円ですからね。サムソンはそれ以上です。勝てる訳がありませんね。この失われた時代のミスリードは、まるで熊の冬眠ですよ。資産効果の力を無視しては駄目ですね。だからこそ、減価償却費の話を、国際会計を引き合いに出し、最近はしていますね。地価が下がると本業の利益を食べるのですね。日本は幸い、実に24年間も整理を続けています。米国は僅かな期間です。カタルがダヴィンチの金子さんの話しを最近よく登場させるのは、キーワードなのですね。資産効果は日本経済の補助エンジンになるのです。本丸のスマート・コミュニティーの確立には遠く及びませんが、この補助エンジンが無ければ、日本は浮上しません。だから環境づくりに必要なのですね。つまり株が上がる、日本が成長し復活することを前提に株を考えると、ケネディクスは新高値を目指し上がることになります。今は株価が5万円ですから時価総額は1145億円に過ぎません。しかし毎年10%地価が上昇したら、時価総額分を軽く上回るのですね。既に受託資産を1兆1270億円も保持しています。浅草はスカイツリーの特殊事情がありましたが9%も現実に上昇したのです。

採算利回りに合う不動産を、これから集めるのは大変ですよ。1000億円規模の物件などある訳がないのです。採算を度外視すれば別ですが…やがて日銀がリートを買い続け、利回りが下がり続けると不動産神話が復活しますね。土地は下がらない。だって24年間もかけて調整を続けた相場です。一度浮上した相場は、簡単に崩れません。カタルの結論は今回の下げは仕手株で言うなら、初押しにあたります。むかしから初押しは、何時も買いなのです。新興株はリズム通り(エリオットの波動論では、下げは2波まで)です。ただ、自分の力量を考えて行動して下さいさいね。無理をするから損をするのですよ。そう考えても、今、最もふさわしい銘柄は「ケネディクス」4321でしょう。アベノミクスの真価が問われています。

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投稿者 kataru : 2013年06月10日 10:50