株好き父さんのための

Take IT Easy!

数字のマジック - 千円はどこにもいっていない(2006年04月02日)

昨日の答えは、「千円はどこにもいっていない」です。最初の間違った金額である3万円を基準にして考えると騙されてしまいます。

金額として有効なのは2万5千円であって、3万円ではないのです。ひとり9千円ずつ、計2万7千円払ったうちから、A君がネコババした2千円を引けば、2万5千円になり、ちょうどお店の売上と一致します。
人はこんな単純なトリックで騙されてしまいます。もし、昨日の問題が、次のようになっていたら、恐らくだれも千円はどこにいったとは考えないでしょう。

3人の仲間があるレストランで食事をしました。料金は2万5千円でしたが、お客さんはお釣りの5千円を受け取るのを忘れて店を出ていってしまいました。

その後すぐ、店のオーナーが、お釣りの5千円を今出て行ったお客さんに返して来いとアルバイトのA君に命じました。

A君は5千円を持って、お客の後を追いかけながら、この5千円をどうやって3人で割るんだろうと考えました。そして、3人に千円ずつ返して、あとの2千円はネコババしても、誰も気がつかないなと考え、3人のお客さんには、千円ずつ返し、2千円は自分のポケットにしまってしまいました。

A君はお店に戻る途中で、ふと考えました。お客さんは、結局一人9千円ずつ払ったことになり、9千円 x 3人分 = 2万7千円。そして、自分のポケット中には、ネコババした2千円があり、それを引くとちょうど 2万5千円になります。よしよし、誰にもばれないぞ。

ね、どこにも千円なんて消えていなのがわかりますね。寸借詐欺の手口なんて、だいたいこんな単純なもんです。

デンの今日のTake IT Easy:単純な加減算でさえ、数字の後ろに円がつくだけで、人間は間違った計算をしてしまいます。
レイジーの今日のおとぼけ:あー、良かった。私の王子さまの消えていないということね。しかし、最初から王子さまがいたのかどうかが心配になってきたわ。