株好き父さんのための

Take IT Easy!

BCC:(ビーシーシー)(2005年06月17日)

いやいや、またレイジーにトップページに書かれてしもうた。Take IT Easy じゃなく Take IT Heavy かって。それでは久々に一筆。
前回、個人情報保護法のお話をしましたが、実はこの法律の対策で最近忙しいんですよね。ITの世界にはいろいろな分野がありますが、今もっとも注目され、そして必要とされているのはセキュリティの分野ですね。そういう意味で、日本ベリサイン-3722 という会社に注目しているんですが、株価の方はさっぱりですね。

さて、相変わらず情報漏洩の事件が毎日のように発生していますが、個人情報は不正アクセスで盗まれてしまうというよりも、実は自らばら撒いてしまうことの方が多いんです。その代表格がメールの送信です。例えば、メールを複数のお客様に送る時、宛先の欄に全員のメールアドレスを入れてませんか? これはもう立派な情報漏洩になるんです。

社内の人や同一の会社の複数人にメールする場合は問題ありませんが、それぞれ違う会社の複数の人にメールを出すときに、宛先の欄にメールアドレスを並べると、受け取った人が他の人のメールアドレスを知ることになります。メールアドレスは「特定の個人を識別できる情報」という意味で個人情報です。メールに慣れている人でも、よくやっちゃうんですよ、この失敗。そして最もよく苦情がくるのもこれです。
ではどうすれば良いかというと、

1. ひとりひとりにそれぞれメールを送る
でも100人もいたら100回もメールを出さなきゃいけないし面倒ですよね。

2. 宛先ではなく、BCC: にメールアドレスを入れる
BCC は、Blind Carbon Copy の略で、メールの受信者は、自分以外の誰にメールが送られたのかわからない。

3. 複数メールアドレスをグループに登録して、宛先にはそのグループ名を指定する
Notesメールなどは、この方法が有効(ただし、メールアドレスが展開されない というオプションにしておかなければならない)ですが、Outlook Express では、グループに登録したメールアドレスが宛先に展開された状態で送信されてしまうので、意味がありません。
t20050617a.jpg
最も安心な方法は、2.のBCC: にメールアドレスを書く です。

皆さんがよく使っているであろう Outlook Express ですが、BCC: という欄がありませんよね。BCC:の欄を表示させるには、
表示(V) → すべてのヘッダー(A) をクリックしてみてください。
t20050617b.jpg



ほら、BCC:の欄が表示されたでしょ。

















もうひとつ、アドレス帳から宛先を指定した場合は、登録した名前も相手に届きますから注意してください。あんまりうるさいお客さんなので、佐藤傲慢部長 とかで名前を登録すると、受け取った側のメールの宛先に「佐藤傲慢部長」って表示されますから、名前はちゃんと入れましょうね。

デンの今日のTake IT Easy:複数の人に同じメールを出す時は、BCC: にメールアドレスを書けば、受け取った人には他の人のメールアドレスが知らされません。
レイジーの今日のおとぼけ:100人にそれぞれメールを出したら、メールアドレスの間違いで50通は戻ってくるね。打率5割ってとこかな by Miss.Lazy