株好き父さんのための

Take IT Easy!

数値感覚(2005年05月17日)

性別:男性、身長:160cm、体重:90Kg という数値を見てどう思いますか?
背が低くて太ってる人 という想像がつきますよね。
男子100mを11.2秒で走る はどうでしょう?
オリンピック級じゃないけど、かなり足が速い人 だと感じるでしょう。
土地100坪、建坪50坪の5LDKというと、これはもうかなりの大邸宅で、もし東京都内だったら数億円は下らないな と思うでしょう。

なんでこんなこと書いているかというと、人間はある数値を基準にして思考しているということを言いたかったのです。
身長、体重、年齢、住居の広さ、駅までの距離、家賃、給料、運賃、たまご、コーヒー、牛丼の値段 など生活上の数値だけでなく、世の中あらゆる分野で基準となる数値があります。株の世界なんて、その顕著な例ですね。株価、出来高、時価総額、信用倍率、株価収益率(PER)、株価純資産倍率(PBR)、一株当たり利益(EPS)、移動平均乖離率、騰落レシオ などなど挙げたらきりがないくらい数値のオンパレードです。

ITも数値の世界です。
Windows XP、Celeron 1.2GHz、128MB Memory、40GB HDD という数値も見てどう感じるでしょうか。
「XPを動かすには少しCPUがパワー不足だし、メモリーは少なすぎるね。ハードディスクも動画とか写真とかをたくさん扱うには小さすぎるかな。」
と思えたら合格です。
大特売 HDD-IDE 160GB SATA 7200回転 特価 \23,000 はどうでしょう。
高いと感じますか。それともえらい安いなと思いますか。正解は「えらい高いな、何が特価じゃ」です。市場価格より1万円前後高いですね。

このように、株の世界でも、ITの世界でも、ある分野に精通するには、その分野の中で使われている数値の感覚を養うことがとても重要になってきます。
ある数値に対して、高い-低い、速い-遅い、重い-軽い、長い-短い、高い-安い という感覚です。

では、どうやってIT分野の数値感覚を養うかというと、残念ながら王道なんてないんです。皆さんの得意な株の世界でもそうだったでしょう。毎日、株価や出来高、たくさんの株式指標や業績を調査して、かたるの「今日の市況」読んで、ここだ という自分なりのタイミングで売買を繰り返して、株の世界の数値感覚を養ってきたはずです。ITの世界も同じです。パソコンやインターネットに興味を持ち、お店でパソコンを買って、ADSLを契約して、インターネットに繋げて、ショッピングをしたり、メールを送ったり、ホームページを作ったりして、少しずつ感覚を養っていくしかないのです。あえてIT分野の数値感覚を養う一番良い方法を挙げるとすれば、それはパソコンを1台自作してみる事です。マザーボード、CPU、メモリー、ハードディスク、DVD、ディスプレイ、キーボード、マウス、グラフィックカード、スピーカー といったパソコン部品を、秋葉原やインターネットでひとつずつ、メーカーやスペック、価格、そしてユーザーの評価を調べて買い、組み立てていくのです。組み立て終わったら、Windows XP を買って導入して、インターネットに繋げてみるのです。この過程でいろいろなIT企業と出会えるし、どのメーカーがどの部品の分野で市場から評価されているかもわかるでしょう。パソコン教室なんかに通うより、ずっと実践的で身になると思います。しかも世界で一台の自分のパソコンも手に入りますしね。お父さん、株で10数万儲かったら、是非チャレンジしてみてください。

デンの今日のTake IT Easy:IT分野に精通するには、ITの数値感覚を養うことです。そのためにパソコンを1台自作してみましょう。
レイジーの今日のおとぼけ:数値感覚より、美的感覚や味覚ですよ。きれい、いけてる、おいしい の方が重要です。