未来かたるが語る

今日の市況

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2012年06月29日

6/29

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かたる:新興国の株価を比べてみると分かりますが、世界の金融市場は清貧思想と言うか、縮小時期に入っているのですね。関連のグラフの代表としてBRICsのブラジルと上海市場の株価を掲載します。拡大と縮小は繰り返し波があるようです。日本の場合は1989年より金融縮小を続けています。この原因は様々ですが土地本位制の崩壊と言うシステム転換が一番大きな要因だと考えています。一人あたりのGDPが増え続けると豊かな生活を求め消費が増え続けます。

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衣食住を満たす人間の欲望は基本的に無限の広がりを持ちますね。先ずは生きる為に食を求め、次に防寒対策から衣料が好まれ、最後は住居の確保になります。家電用品や自動車などはGDPの高い水準になると必然的に好まれていきます。人間が贅沢になると必然的に肉食が増え、故に飼料の需要が増えます。ただ暑さや寒さをしのぐための衣料なら新聞紙でもポリ袋でも可能でしょうが、だんだん高価なアクセサリー付きの美的な芸術性が追及され、有名なデザイナーの洋服は数十万円から数百万まで…どんどん人間の欲望はエスカレートします。

車も同じですね。ただ走るだけの乗り物なら100万円を欠ける水準から手に入り、1000万円級の高級車になれば乗り心地や安全性などの環境が整備され、更に数千万円の車まであります。住宅は寝るだけの3畳一間の狭い空間からスタートし、だんだん人間らしい生活の100平米を超える空間を要求し、さらに住宅環境から住民の所得水準などを含め、学校や病院などの生活環境から治安まで、どんどん要求はエスカレートします。極めつけは季節に応じた移住である別荘地が求められるようになります。旧軽井沢の一等地は余程の経済環境にならないと、なかなか売り物も出てきません。

現在は金融縮小期で、日本が世界のトップを走り米国が続き、欧州に波及しています。「米格付け会社ムーディーズは21日、クレディ・スイス、モルガン・スタンレーなど15社の格付けを引き下げた。三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほコーポレート銀行(CB)の邦銀3行は従来の格付けAa3-A1を維持。この結果、15社のうち邦銀と同等以上の格付けを持つ金融機関数は11から2に激減した。」と報じられています。具体的にCDSのスプレッドが掲げられており興味のある方は此方の関連報道のサイトをご覧になると良いでしょう。
おそらく日本の消費税は引き上げられ、実質成長率と名目成長率の関係が併記されているので、やはり政策転換されると考えても良いのでしょう。新しい時代のプロローグが始まったのかもしれません。世界中の株式の利回りが国債金利を上回り逆転現象が生じています。やはり昨年末の世界の中央銀行の結束は大きな流れの転換点なのでしょう。この動きは欧州危機などの流れを受けたものですが、丁度、金融縮小と世界の中央銀行の綱引きが始まっているのでしょう。人為的な金融縮小は金融危機の原因である金融デリバティブの拡大の反省を受けたもので、BIS規制やバーゼル3、ボルガー・ルールなど…の流れになっていましたが、ここに来てギリシャの選挙からフランスのオランド大統領誕生と成長路線に再び傾斜し始めています。市場への影響度から言えば微々たる話ですが1200億ユーロの財政出動に合意したようです。しかしドイツは依然反対しています。さらに否定発言もありますがWSJはドイツのショイブレ財務相はユーロの債務を共有化する用意があると報道されていますね。本当かな? 誤報の可能性もあります。

市場原理からすれば、3月からの調整は追加の政策を求めるもので、この時期に追加策がとられれば株価は昨年の中央銀行の協調姿勢から転換したことになりますね。私の推測は11月に米国の大統領選なので9月前後にFRBは、再び何らかの追加金融緩和のアクションを起こすと言う予測ですね。つまり微妙な反発場面を迎えると予想しているのです。ここに来ての日本株の堅調さは日銀のETFによる浮動株の吸い上げ効果が表れているように感じています。6月に入り信託銀行系列から年金資金の買いが需給を支えたようです。通常ならこの程度の買いで相場は反応しませんが、僅かな買いに対し強くなっている市場を見ると本来は下げても良い場面なのに…ようやく色んな環境が整備されてきたようにも感じています。ここで日銀のETFの買い入れ枠の増大などの追加の資産デフレ対策が行われれば、一気に政策転換の機運が広がり相場が堅調になるのですが…どうかな?果たして消費税法案の通過が転機になるかどうか。

最後に007の続報です。決算説明会を聴きました。悪くないのですがインパクトに欠けますね。やはり業績の具体的な計画を上回る伸びがないと株価的に評価されないと思われます。知らない何かが隠されていれば別ですが、株主総会の説明会を聴く限り株価は騰がるでしょうが、期待される展開には程遠いと感じています。でも非常に魅力はありますね。ネットワークを結びソフト技術を有しており、依然、注目度は非常に高いのですね。特にIOT(INTERNET of THINGS)に関する話しは興味深いものでした。スマート社会の重用なパーツは情報ですからね。何が飛び出すか分からない魅力は上場企業の中で飛びぬけています。今日は時間がありますからビスタの追加情報をあとで更新します。

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2012年06月28日

6/28

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かたる:現在サッカーのユーロ2012が開催され、スペインとポルトガルはPK戦の末スペインが決勝に進むとか…。その決勝戦の相手は今晩、ドイツとイタリアが対戦するとのことです。仮にドイツが勝ってスペインと対決する組み合わせになると…EU首脳サミットで議論されているユーロ共同債や銀行同盟の話しの構図と似ている組み合わせになりますね。支援を求めるスペインが勝つか? 支援を拒むドイツが勝つか…。早くもメルケルは簡単な解決策はないと…義務を果たさない南欧諸国を堅実派の緊縮姿勢を維持するドイツはけん制しています。この戦う構図は経済もサッカーも似ていますね。

世界の中央銀行の協調緩和姿勢が世界の株を押し上げたのは昨年末から3月まで…ここで市場は中央銀行のカンフル剤を否定し足りないと実態経済の政策を催促しています。まぁ、下げ方はあまり強くなく、何か出るのではないかと…期待で上げることもあるので昨年の協調姿勢で充分かもしれません。日本の消費税が参議院も通過すれば、例の淡い期待のカタルの仮説が効くかもしれません。併記された実質成長率と名目成長率…今までは名目の方が実質より低いことが多かったですね。デフレで物価が下がるからです。円高はある意味で輸入物価を押し下げ、原油高騰のマイナス要因を埋めてきました。しかし…電力料金やパート社員の保険料の増大など、様々な維持コストが諸外国に比べ割高になり、とうとうトヨタも海外移転を決めています。

むかし、教科書で習った加工貿易立国の日本と言う概念が大きく変わりそうです。今は債権大国の外部依存で食べているようなものですね。国内で円高を超える付加価値の高い技術が生まれず…最大の外貨獲得マシンの自動車も空洞化の流れに陥っています。益々、加速される海外進出は、間もなく潮目が変化するのでしょう。EU首脳会談で何か生まれると言う期待は抱かないことにしています。人間と言う動物は、最後は自分のエゴで行動するのでしょう。しかし今日の相場は本物っぽい動きをしていますね。EUの会合は兎も角、震災が自動車の空洞化まで拍車をかけ貿易赤字に繋がり、円安を生み日本株が買われる図式になるのでしょうか?

私には円安がプラスに思えないのですね。謎の解説なのですね。一般論は円安が日本の輸出企業を助け製造業の回帰から資本投資が進み景気がプラスに転じると言うものです。それとも今日の上げは、代替えエネルギー投資を好感しているのでしょうか? 震災により脱原発から割高な太陽光発電などを政策は選択しました。電力料金は上がりますが、資源のない日本の基礎体力は強くなります。政策が未来型投資を生む正しい選択の一つとも考えられますね。

どうも頭の中が混乱しているらしく、上手く文章が繋がっていませんね。三井住友銀行の上げは本筋なのです。三菱もみずほも3%を超える値上がり率です。チャートの形も悪くなく、筋論から相場は動き始めているとも考えられます。今、日経新聞の解説をもう一度読み直してみましたが、相対比較論を書いているのですね。欧米の銀行の環境が劣化した為、邦銀の客観性価値が引き上がったと…なっています。しかし…この解説は少し片手落ち、邦銀のグローバル化の動きを評価しているか…あるいは太陽光などの代替えエネルギー投資などの政策を評価しているのかもしれませんね。

未来型投資が日本を救う。
原発が「省エネ化の日本」を生むかもしれません。LEDの普及を目指し白熱球の販売自粛要請などは理に適った政策です。時間はかかっていますが、高速道路の無人運転もITSを利用したりする未来型投資を促進させる構図になりそうです。まだ見えないな。…なにか不足している様な…、新しい動きが始まっている様な…、漠然としすぎていますね。やはり消費税の引き上げが海外投資家を動かすのかな?もう少し考える必要がありそうです。今日は頭の中が纏まっていませんね。

この銀行株の動きは注目され、要注目だと述べておくだけにしましょう。デフレの脱却は未来型投資の選択なのですね。スマート・シティー構想が沸き上がると面白いけれど…現実に動き出すかどうか。

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2012年06月27日

6/27

かたる:カタルの仮説の一つである消費税の法案が可決され、果たして淡い望みの政策転換が起こるかどうか…。この法案に名目と実質成長率が併記されたと言います。ここが注目点ですね。相場は素直に反応しており三菱UFJや野村証券は買われています。この仮説は日本村の本筋が財務官僚をはじめとする米国系の内部実力者が国の実権を握っていると言うもので…消費税を引き上げることで次のステップに移行できると言うものですね。

そもそもデフレ脱却はそう難しいものではありません。
何故、その政策を取らずにデフレを脱却しないのか…不思議だったのですね。彼らにとってデフレは最高の至極の時です。「他人の不幸は蜜の味」国家に生活が守られ給料が保証されている公務員や年金生活者はデフレが最高なのですね。代わって働く若者は上がらない給料に増え続ける社会保障費で地獄の生活を強いられます。

簡単な政策実行をしない影には、このような内部心理が働くと考え消費税の引き上げはインフレ政策にしても収入が増えますから、彼らの生活も守られる手段を手に入れたのです。それも段階的に引き上げられます。早くも米国系のメディアは、これくらいの消費税の引き上げでは抜本的な解決にはならないと…次の布石を打ち始めています。この政策は米国系の戦略の一環だと…カタルは考えています。

日本のメディアは次元が低いと言うか…本筋をついていませんね。政策論争をせずに、政局論争ばかりで…造反が何人とか、新党だとか…時限の低い話をしています。問題は小沢氏がどんな戦略を持っているかです。確かに円は買われ、国債は1%を切る水準で、財務省宣伝のGDPの2倍になる財務赤字問題は深刻だと言っていますが…小沢氏の主張が正しいかもしれません。何故なら、放っておけば赤字は膨らみ、やがて日本国債の外人保有比率が増えて売られる時期が来ます。そうなれば円も売られ円安になり製造業の国内回帰から逆空洞化現象が生まれ日本が潤うかもしれません。現時点では世界一の債権大国なので円安メリットも絶大ですね。円安になってから消費税を引き上げても充分に間に合う訳です。このような考え方も出来ますね。だから小沢氏が何を考えているか真意を知りたかったのです。ところが…政策論争を日本のメディアは報じていません。何故なのでしょう。

政局がどうのこうの…少数与党になっただの…肝心な政策の検証をしていませんね。情けない国民ですね。だから20年以上も失われた時代が続き国が疲弊するのです。メディアの責任は重大ですね。仮にカタルの淡い期待の仮説が当たるなら…株価は騰がる筈です。

今の金融危機は基本的には資産価格を上げてあげれば簡単に脱出できます。不動産などの価格が下がっており不良債権処理を実行されられているわけで、BIS規制、バーゼル3などの金融規制は間違った方向性です。理屈は正しいけれど、実行する時期が間違っていますね。緊縮策ですよ。だから先進国の需要不足になりデフレに陥るのです。金融機関は体力がなくなり、厳粛な貸し出し態度に変化してどんどん需要が減りその輪が広がり、資産価格が下落して不良債権が増え続けます。日本はとうとう日銀がETFやリートを買う嵌めになりました。ここまで追い込んだのですね。「清貧思想の貧困」と言う日本の実例があるのに、世界は同じ道を歩んでいます。JPモルガンの失敗はボルガー・ルールの価値を引き上げ…時代の皮肉さを感じる次第です。

昨年、見せつけられた世界の中央銀行の結束(流動性の供給)は、3月からの下げを見れば市場は足りないことを指摘しているわけで…何らかの政策が発動されない限り相場は下を向いていることになります。市場は鏡、政策が間違っているから株価が下げるのですね。だから対策が必要な訳です。ソニーやパナソニックが下げるのは円高などの空洞化を始め、日本の製造業のコストが上がる一方の政策を実行しており、間違った選択をしているからですね。

東電の原発処理もそうです。あの時に1兆円か2兆円程度の有限責任を選択しておれば電力株は下がらずに、市場への影響は軽微で済んだのです。電力料金の引き上げもなかったかもしれないし、補償問題もスムーズに運んだかもしれませんし、除染の話しもそうですね。間違った選択をしたので東電のみならず、関電も他の電力会社の全ての株価が下がり、電力料金が引き上がり、原料の輸入費が膨らんで全産業の生産コストが引き上がったのです。政策の選択が如何に大切か…一部の権力者が責任逃れを打ったので日本全体が沈むのです。

今回の消費税の引き上げは…かたるの淡い望みの政策転換がないと仮定すれば…私は政策官僚の善意を信じたいけれど…仮に馬鹿か、自分達の生活だけを考えるエゴか…それならば政策転換はなく延命策に過ぎずに…失われた時代の延長戦が続き、最後に膨大な借金を払うことになります。だから小沢氏の意見が聴きたかったのです。米国の呪縛から日本は離れ、徴兵制度を復活させ、独自の軍隊を持って独立国家の道を選択すべきかもしれませんね。ある意味で石原都知事のような実行力が必要なのでしょう。今日は若干ですが、金融株は上がっており、名目と実質の話しを併記した法案に敬意を表しているのかもしれないと考えています。財務政策官僚の良識を信じ明日に夢を託したい。

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2012年06月26日

6/26

かたる:待望の消費税引き上げ法案が衆議院に諮られ通過する見込みだと言います。カタルの仮説がようやく結論を得る時代が近づいています。この仮説は、何故、優秀な筈の官僚組織がデフレからの脱却を図らないのか? ながく不思議だったのですね。デフレからの脱却はそう難しいものではありません。その方策はたくさんあります。それにも拘らず、優秀だと言われている日本の官僚組織が動かないのは、意識的に自分達の勢力の温存の道を歩んだとの仮説を、かたるは考えました。消費税が引き上がるなら今度はインフレに舵を切るだろうと考えているのです。つまり意識的にデフレ政策を継続したとの憶測です。

デフレの低金利でないと財政状況が持たないから、インフレに舵を切る冒険は出来なかった。ところが…消費税が引き上がるなら、基本的にインフレ政策の方が増税効果は生まれます。故にこの法案が成立すれば時代が大きく変化するのではないかと…勝手な仮説を考えた訳です。さらに新聞各紙は一斉に、リクルートの上場話を報じています。日経は大きくありませんが、読売は一面でしたね。リクルートはバブル経済の象徴的な企業でした。リクルート・コスモの新規公募株をばら撒き、贈賄容疑で江副さんは逮捕されました。

丁度、ライブドアのホリエモンの事件に似ています。あの当時、公募株を知り合いに配るのはある意味で、常識的な慣習でした。しかし配り方が広範囲に及び、政財界の重鎮にばら撒かれました。しかし…地検が挙げるのは、少しおかしいとカタルは考えました。何故なら、もらった公募株が必ず、公募価格を上回るとは限りません。下がる場合もありますね。更に有力者に株主になってもらえば、その後の事業展開は円滑に運びます。企業経営者としては当然の行動だと考えていました。

のちにカタルは、当時、捜査担当の国税ノンキャリアが、カタルの税理顧問になったので、何故、逮捕に至ったのでしょうか?…と先生に尋ねました。先生は当時を振り返り、お金のない人に無理やりお金を融資して、そのお金を株の購入資金に充てた行為が行き過ぎている。…と話していましたね。なるほど…無理やり買わせたのですね。儲かることが当時の常識的な環境下でしたから…。しかし…解釈は難しいですね。グレーの印象を今でも抱いています。

同じく今日の読売新聞には、東電の勝俣会長のインタビュー記事が載っており、原子力損害賠償法の不備を指摘していましたね。私は勝俣さんの主張を全面的に支持しています。本来は国家責任です。仮に東電に当事者責任があるとすれば有限の1兆円程度の賠償責任にすべきですね。この選択は非常に重要です。間違った選択をした為に電力料金は上がり、これだけじゃありませんが、自動車産業も空洞化の道を歩んでいますね。賠償の方法も民間企業相手と、国が相手では被害者意識も大きく変わりますね。

グレーの判断は難しいですね。コンプガチャもそうです。自主ルールで業界が対応したわけですから、わざわざ、官がルールを決める必要があるのでしょうか? 日本人はそんなに管理下に置かないと、駄目な教育水準の国民なのでしょうか? 疑問に思う事ばかりの選択が続き、失われた時代が続いています。しかし…冒頭述べたように、ようやく消費税が段階的な引き上げになり、消費意欲を盛り立てるでしょう。くしくも…バブルの象徴企業だったリクルートの上場は、単に偶然が重なっただけ、なのでしょうか?

25年ぶりの10週連続陽線からの重なる材料は、大きな相場展開を呼び起こすかもしれませんね。既に多くの若者は希望と言う言葉を失って生活しています。しかし…この法案の成立が切っ掛けとなって、日本は大きく舵を切るかもしれませんね。黙って三菱UFJ銀行を買うのが正解かも知れません。過剰流動性相場は浮動株が必要になります。三菱UFJが1000円だとすれば、どんなに悪くても、みずほは500円になるでしょう。つまり三菱は3倍ですが、みずほは5倍になりますね。その代りにリスクは高いのですね。

キプロスの援助支援要請やスペイン問題などで、NY市場が安くガックリきているかもしれませんが、一番大切なことは日本国内の様相ですね。カタルの仮説が当たり、官僚組織はインフレ政策に舵を切って欲しいと…、こころより、心より、こころよりお願い申し上げます。

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2012年06月25日

6/25

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かたる:まぁ、くだらない予想も当たるもので…最近のヒットは007かな? 
既に5割以上も上がっており、まもなく2倍になります。所詮は現時点では博打の域を出ないが、どんな材料が出て来るのでしょう? QBが本物に変われば、株価の居所は大きく変わるのでしょうが…実際に業績の変化を見てからでも遅くはないのでしょう。今の所は会社側のアナウンスも当てになりません。双日と同レベルのかたるの評価です。

グリーも同じことが言えます。あの会員数は魅力的で世界に羽ばたけるなら、株価の居所は大きく変化します。むしろこちらの方が評価は高いのです。しかし現時点では分かりません。僕らは現体制の怖さを経験しています。ライブドアは上場廃止、グッドウィルは消えてなくなりました。役人様の意向に逆らうと大変な目に遭います。だからソフトバンクは忠告を生かし、途中で朝日放送を手放したんですね。利口な対応です。故に残っています。

だんだん現役世代の力関係が、時間と共に変わり考え方も変化が生まれてくるのでしょう。東電は生贄かも知れませんね。ただ日本村の体制まで変化できるかどうか分かりません。市場原理主義者の株屋としては、今朝のNHKの深夜便の話は興味深かったのです。途中から聞いたのでよく分かりませんが、江戸時代はゼロ成長が続き文化が栄えたような話をしており、何故、現代社会がGDPの成長率を問題にするのか分からない。と述べていましたね。どなたなのかな?成長を追い求めることが幸せに繋がるかどうか…。価値観が大きく変わりますね。株屋の論理は成長が全てです。業績が伸びていても成長力が鈍化するだけで株価は売られ始めますね。何度、総体数字が伸びているから割安と言っても株価は下がります。丁度、今のグリーのような事例ですね。

世界情勢はどう見ても政策の催促相場に突入すると考えています。何故なら、このまま反転するようでは、何故、25年ぶりの10週連続陽線と言う大記録からの下げに繋がったのでしょう。世界中の中央銀行が結束して流動性の供給に動くのだから、株価は上がったのですね。それならば、今更、追加の緩和策を求めるような下げの演出は、理解しづらいものがあります。下げの理由が定かではありません。株価が3月から下がったのは、何かが市場に足りないからでしょう。量的緩和の量が、次のステップに進むまで、満足させる量ではないから、途中で相場が挫折したと考えるのが自然ですね。故にゲリラ戦なので、幕間にサニックスやユビキタスなのですね。しかしそんなものでは所詮は相場にならず、本筋は違うのでしょう。

しかしサニックスも、上げが間もなく5割になりますね。
しかし…どうもピンときませんね。25年ぶりの10週連続陽線と…既に転換する時間が来ているとも考えるわけですね。それくらいに日銀のETF買いは効いてくるはず。壮大なロマンの大相場が始まるかもしれません。だから消費税で揉める野田内閣の次の手に興味がある訳です。新時代を担う技術革新は次から次へ続きます。あとは国民に希望を与えれば、一気に時代が動き出すかもしれませんね。まぁ、楽しみに待っていてください。株で儲けるには資金力がものを言います。あとは自分の欲との戦いですね。思い切って勝負する度量と見切る潔さが求められます。心の葛藤を克服する事は、相場の技術力ではなく人間性でしょう。だからのんびり構えていればいいのでしょう。チャンスは何度もやってきます。銘柄の選別もそう難しいわけじゃありません。時代を眺める選択眼が必要なのですね。だからいろんな経験がものを言います。今、味わっている末端労働者の心が、いつになれば華に変化するのでしょう。じっと辛抱かな…。

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2012年06月22日

6/22

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かたる:昨日のNHKのアーカイブで「北アルプス縦走」2009年の再放送をしていました。NHKの内田アナウンサーが田部井さんと3週間かけて、立山、五色ヶ原、薬師岳、雲の平、槍ヶ岳、北穂高岳、奥穂高岳、ジャンダルムを縦走する話しでしたね。素敵ですね。僕も一度は挑戦してみたいな。現在は生活の為に働くだけの毎日ですが、体力をつけて株で儲けたら会社を辞めて、ゆっくりと登ってみたいと思っています。予想通り米国株は下げてきました。FRBの金融緩和期待がはげ落ちた訳です。ツイスト・オペで長期債金利を下げ景気を刺激する。理屈は良く理解できます。これだけお金が余っているのですから、優良企業は将来の為に設備投資を促進させるチャンスですね。しかし将来が約束されれば…の話です。

どの国も政治家不在のようで日本だけの話ではありません。小沢さんぐらいのものかな?自己理念を曲げないのは…。簡単に主義主張を曲げる政治家ばかりで、しかも自分の知識不足の為に鳩山さんのように混乱を呼び込んだり…小学生以下の政治家が多いようです。財務省論理を前面に推し進める野田政権は、消費税だけを仕事にするのでしょうか? この後、希望を与える政治をどう実現させるのでしょう。現状はトヨタだけでなく日産も国内工場の生産高を海外に振り向けます。当たり前の現象ですね。あまりにハンディがありますもの。

42円の買い取りが決まる太陽光発電に、続々と畑違いの新規企業が参加表明をしています。大丈夫かな?でも政策とはこういうものでしょう。日本全体のエネルギー効率を考え投資を民間企業に任せるのです。お金の配分を変えるのですね。絶対に官が自ら計画して実行してはなりません。民間投資が起こりやすくなるような政策を実行します。この政策がソフトバンクの株価を押し上げ、サニックスが仕手化する理由ですね。しかし業績への寄与は限られ人気が先行しているだけの話です。でも一時のダラダラと下がり続ける相場から、物色意欲が出てきたようです。RSIの数値から見た転機を述べてきましたが、5月の予想は覆され今回は当たったようですね。ただ既に上昇も中盤を過ぎたような印象を持っています。

デフレ下の株式市場では8割程度が下落局面で…あとの2割が上昇か?そんな印象です。だから余程上手く株価波動を捉えないと、買いでは儲かりませんね。僕が4月に野村証券を339円で買って330円で投げたのですね。その後、下落が続くと予想し、太陽光絡みの仕手系のサニックスを227円で買いましたが、相場環境が悪く220円で、やはり投げました。6月に入りグリーを1200円で買って先日1675円で売り、その後ユビキタスを49900円、52800円、64000円と買いましたが、本日ストップロスに引っかかり安値の58200円で売りました。現在は上がっていますね。あらら…相変わらず、ついてないな。代わりに、昨日、IRNETで登場させた大阪チタンを2490円で買ってみました。

まぁ、基本的に僕が株を売り買いして儲からないと言うことは株価全体が下げるし、儲かると言うことは株価全体が上がるときでしょう。銘柄を売り買いする根拠をいちいち述べても良いですが、こんなものはカスの話しです。重要なことは世の中の動きをどう考えるかという解釈にあります。あとは時代の流れに合った銘柄を選択すればいいのですね。時間がずれましたが、ここ数日、サニックスが人気になりましたね。基本的にデフレ環境では相場は大きく育たずに、材料が表面化すれば、相場としては終わったのでしょう。余程の業績変化か? 大手の新規参入があるかどうか…で、株価は決まるのでしょが、何れも見極めは難しいですね。相手の心理は分かりませんからね。

今でもデフレからの脱却は、銀行株だと思っています。だから利回り採算に合う三菱UFJなどを買っておけばいいのです。あとは遊びですよ。経済が本格的に立ち上がるのは金融からです。金融にユトリを与える政策が正しいのですね。 ところが今はどうでしょう? 儲け過ぎと批判されたり、高収入だと批判されています。更に行動を制約されるBIS規制があり、バーゼル3にボルガー・ルールなど…。これでは景気が上昇はしませんね。銀行が機能しないから代わって中央銀行が登場しています。ひどい話です。最後のラスト・リゾートが登場しているから、必ずインフレになる筈ですね。基本はここにあります。

バーナンキはQE3を温存させツイスト・オペの延長を決めました。しかし既にこのツイスト・オペにも批判があります。もともとデフレからの脱却は金融政策だけに頼ることはできません。政策ですね。日本の場合は不動産などの資産価格が、収益還元法価格まで下がったわけなので、不動産担保ローンを盛んにさせる政策が必要で、ノルマを課さないとなかなか現実には動かないのでしょう。株式も僕が証券界に入って初めての現象ですね。配当だけで、利回り採算にあう株価水準なのです。それでも買いが入らないのですよ。理屈上はおかしな話しですね。このおかしな話は、時間が経過すれば何れ正常になります。この何れと言う時間の長さは政策が決めるのですね。

これまでのカタルの失敗の数々は、政策が間違っていると批判をしながら、だから僕の意見が正しいから何れ政策が転換され、株価も正常な状態になると言う発想で相場を考えていました。この基本的な考え方、スタンスが間違っていたのですね。政策が正しく行われると言う保証は何処にもありません。むしろ悪い政治が一般的ですね。だから株の世界で成功するためには、売りも必要なのでしょう。でも売りで入るのは、多くの人が参加できずに一般的でありませんね。子供が成人し子育てが終わった以上、自分が食うだけのために、他人に駄目だと思うものを薦めるわけに行きませんね。株屋を辞めざる得なかった理由の一つですね。様々な理由の内の一つです。

今の状況では1年に1回か2回程度のチャンスを待つしかないのでしょう。のんびりと、やるしかありませんね。ユビキタスは兎も角、大阪チタンを買った理由は昨日の売り上げ推移ですね。売り上げが伸びるのに、株価が下がる道理がありません。でも実際は金融危機の影響の為か、外人投資家は株を売ったようです。自分で過去の貿易統計をみて確かめるのが一番ですが、僕が作成したグラフを掲げておきます。財務省の貿易統計は此方で、品目指定コードは810820ですね。まぁ、あとは自分で判断すればいいだけの話です。投資家それぞれ力量が違い、その力量が投資額を決め投資方針を変えます。だから一概に買いだとは言えませんね。人それぞれ、色んな抱えている問題が違うのです。最近はビスタの読者向けに、新たに書くもの面倒になってきました。よって昨日も買っていますし、本日も大阪チタンを買いました。昨日は2530円だったかな?本日は2490円だったと思います。

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今日は仕事がお休みで…少し長めに書きましたね。基本は政策が株価を決めますね。先日、掲げた謎が一つは米国の株価が下げてきたので解け始めています。もう一つはスペインの話ですが…銀行だけの話だから本来は買収すればいいのですね。よって本来はスペイン国債の利回り上昇は限られるはずですね。だから先日のイタリアと同じで買い場だと思っています。でもスペイン経済はイタリアに比べれば脆弱です。日本の三菱は、米国金融危機時に、モルガンに出資しましたね。野村はリーマンを買いました。何れも買収効果は微妙な情勢ですね。本来は南欧の話しなので、ドイツの銀行が買収に乗り出すべきなのでしょう。日本はみずほによるブラジルの銀行買収? アジアなら分かりますが…みずほらしい話しですね。のんびりと自然に接し、山に登ってみたいものです。槍ヶ岳は憧れの山の一つですね。

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2012年06月21日

6/21

かたる:世界の金利は下がり続け、財政不安を抱えた国は金利が上昇しています。不思議ですね。イタリアなどでも自殺者が増えているそうです。CDSなどの金融デリバティブ商品が発展し、本来は融資を受けられない弱小の国などへも資金が回るようになり、BRICsを中心とする新興国の発展を促しました。サブプライム・ローンの世界版ですね。金融危機が起こり、金融機関は多額の不良債権の償却を迫られ、大きく自己資本が棄損しています。

米国は、良く、頑張っていますね。FRBの常識破りの行動により、多額のベース・マネーを市場に供給しています。故に景気の大きな落ち込みもなく回復速度は鈍いですが、確実に改善されています。基本的に金融デリバティブにより、膨らんだ資金が縮小している最中です。故に、かたるは何度もブラジルの株価指数のボベスパを取り上げているのです。つまりBISなどの規制が切っ掛けになり、金融拡大が引き潮になっている印象なのですね。ここに来て厳格なバーゼル3を緩和する方向性に向かっています。ボルガー・ルールも基本的にBIS規制の仲間ですね。

フランスではオランド大統領が当選され、ギリシャ、スペイン、イタリアと緊縮路線から脱却し成長路線に舵を切ろうとしています。欧州銀行同盟なども検討され通貨だけでなく、財政なども何れ統合されるかもしれませんね。

FRBは年末までツイストオペを延長すると言います。短期の国債を売り、その資金で長期の国債を買うのですね。つまり金利はフラット化します。通常なら金利が長い期間、下がるので投資が促されますが、今は欧州危機の打開の目途が立たずにおり、不安が先行し日本化現象が諸外国でも見られるのでしょう。本来なら、金利が下がるので投資が起こるのが普通ですね。日本化現象により投資が減り、多くの金融機関はFRBが行うツイストオペにより、売り出す短期債を買うために、住宅ローンなどを売却していると言います。つまりツイストオペの延長では、事態の進展は見えないという批判もあります。

やはり疑問ですね。相場が下がるなら政策催促相場となりますが…。ここ数日は期待感から相場は強気ムードだったので、下落しても当然なのに…。何故か、あまり下げませんね。やはりカタルは大統領選に絡みQE3が実施されると言う方向性かと理解しています。つまり大きく動けないのかな。仕方なしに銘柄の選択は短期が主体で仕手戦のような展開でしょう。本当は金融御三家の選択が正しいのでしょう。銀行・証券・不動産です。この路線はいつか始まるのでしょうが…今回かどうかは分かりませんね。私は本日007を再び買い増ししました。理由は上記の相場観からです。戻り相場に何度も騙され損失を積み重ねてきましたが、ようやく業績面の推移から反転の兆しがあるのでしょう。

この後の候補は売り上げが伸びている某株式です。その様子を下の推移から感じ取ってください。通常、売り上げが伸びるのが成長の基本パターンです。

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まぁ、個別株より最近のトヨタの報道や日産の減産など…為替がこの水準で動いており、仕方ないのでしょう。エルピーダも…工場を閉鎖するのですね。ものづくり大国とはよく言いますが、基礎条件が割高な国で生産を伸ばせと言うのは無理があるのでしょう。さてそろそろ眠くて…。考えが飛んでいます。昨日はサニックスが大きく上がったのですね。およそ1か月程度、前かな?カタルは一度220円台で買っているのでしたね。やはりあの選択は正しかったのです。42円は魅力ですからね。さてまた明日です。

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2012年06月20日

6/20

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かたる:不思議な話ですね。カタルは現在二つの疑問を抱えています。

一つは、意外にも米国株は金融緩和期待で強い展開なのです。通常は景気指標の悪化を受け、政策を催促するために市場は下がるのでしょう。ところが…景気指標が弱いからFRBはQE3を実施するだろうとの期待感だけで相場が上がっているようです。ひょっとすれば、年末年始に相場が上がったように、QE2の成果が良好なのかも知れませんね。では何故、3月から下げ波動に、いや米国は5月かな?…なったのでしょうね。一番、マッチする解答は、FRBが政策発動しやすくする為に、株安になることだと思っているのです。市場と僕の考え方は少し違いますね。これが一つです。

もう一つの問題は欧州危機なのですが、スペインの話は、銀行の話で国家の話ではないですね。銀行が不動産融資を実行し、地価が下がり融資が焦げ付いているので資本不足に陥っているのですね。それならば、スペインの銀行を買収する企業が現れても良い筈です。ドイツ国債は大きく買われており、ドイツの銀行はチャンスでしょう。確かに銀行がおかしくなれば…国家も被害を受けます。しかしギリシャとは少し意味合いが違うのに…何故、メディアは同列の欧州危機として、イタリアなどと同じ扱いになるのでしょう。

もう一度、金融政策の演出をするための株価上昇なのかどうか…。僕はやはり市場は政策発動を狙い、何らかの揺さぶりを仕掛けて来るのではないか…と現在は考えていますね。この話は意外にも銘柄選択に必要になります。要するにかたるは本格的な株価上昇や景気回復にまだ繋がらないから…早晩、相場は弱含むので物色対象はゲリラ戦になるんじゃないかと考えているのです。サニックスを以前、選択したのも同じ理由からです。そう言えば、昨日、久しぶりに007は動いていましたね。カタル君は久しぶりに買ってみました。理由は赤字が判明し、黒字展開になりそうなこと…更にカーナビにQBが採用になりそうなことですね。ユビキタス時代なのでスマフォとテレビの融合を始め、ネットワーク技術はどうしても必要になります。007にはWiFiと言う優れた技術が蓄積されています。ゲーム依存から脱皮し、新たな黒字スタートは一つのポイントです。

市場全体は政策催促に動くので…物色はゲリラ戦になると考えているのですね。昨日、買ったばかりですが、更に買い乗せを実行するかどうか…。難しい選択ですね。銘柄が銘柄ですから。本当は他にもたくさんの銘柄があります。520円台の東レは、堅そうな一つの考え方です。リスクをどの程度まで考慮するのか…。さて相場を見ずに、今日はそろそろおねむの時間です。まぁ、慌てずに…買いたい銘柄が出て来るのを。じっと待てばいいのでしょう。大阪チタンも面白そうだし…たくさん興味のある株はありますが、先立つものがないから、リスクは、沢山、取れません。

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2012年06月19日

6/19

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かたる:11月の米国大統領選挙に成果を期待するなら、早めに金融緩和処置を実施しないと間に合わなくなります。既に遅い可能性も高いですね。金融政策の成果が表面化するには、それくらいタイムラグがあると言われています。だから今回は見送られ9月頃に実施され心理効果で株価が上がるのを演出するのではないかとも考えますね。つまり6月はまだ早いわけです。考えてみるとスペインは欧州のリゾート地的なイメージなので、米国のマイアミのように不動産の下落率も高いのでしょう。

イタリアと違いスペインは産業基盤が虚弱ですからね。しかし銀行の不良債権なので、欧州の財務内容が比較的良好な銀行が買収すれば良いだけの話ですね。ギリシャとは意味合いが少し違います。7%を超える国債はイタリアの場合は買えると思いましたが…スペインは少し躊躇しますね。調べてもいない話題は参考になりませんからこれくらいにして…市場原理の話をすれば、欧州問題や米国の景気回復不安が原因で、昨年のECBによるクリスマス・プレゼントのカンフル剤が切れ、市場は下げてきたのでギリシャの選挙結果程度で本格的な株高に向かうのかどうか…判断は難しいのでしょう。

やはり市場が要求する政策を発動しないと、市場はさらに強硬姿勢に転じ、対策を要求するのが市場経済なのでしょう。市場が政策を催促するのですね。本当はギリシャが離脱して一段安になった方が、市場の要求を満たす対策が期待できたかもしれません。確かに離脱は避けられプラスなのでしょうが…。先送りのイメージも強く不安が残ります。私はギリシャの話しより、金融規制の話しの方が比重は大きいですね。何故なら、折角の金融緩和効果を金融規制は効果を打ち消しているのですね。相反する政策が相場の足を引っ張っているようにも感じています。何度かブラジル経済の話をするカタル君、ボベスパ指数は底打ちしたかどうか…先日のインドネシアの話も少しショックですね。欧州危機が拡大心理を打消し新興国からの資金の引き上げを象徴している話です。

だから何らかの対策を講じないとならないのです。仮に何にもしないと市場が再び政策発動を促す催促相場になります。やはり貧乏人は慎重に行動しないとなりません。今日の市況は、昨日、株価は上がったので反落するのでしょうか? グリーなどは新規の材料が出ない限り、現状では戻り高値を更新するのは難しいように感じています。しかし慌てる事はありません。何れ高値を再び奪回する時期が来るでしょう。

株は上手く出来ていますね。横河電機などは株価が大きく戻ったのですね。こんな弱い相場環境でも上がる株はあるのです。いつものカタル君なら、強気に買い増しに動いたのですが、今回は自重しています。ただRSIの改善は日増しに続き、そろそろ人気株が生まれても良いような気がします。何か輝く銘柄が欲しいものです。

今日はビスタも追加記事を簡単に書きました。

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2012年06月18日

6/18

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かたる:ギリシャではユーロ離脱が消えたようで、取りあえず買戻しが優勢になるのでしょうが基本的な状況は変わっていません。フランスで社会党が過半数を確保する様相です。つまりオランド大統領が掲げるユーロ各国が共同で発行するユーロ債券の導入案を支持する基盤が確立したわけですね。問題は負担を背負うドイツの反応ですがメルケルは選挙で敗北しましたが、依然、緊縮維持姿勢を貫いています。ドイツ国民も財政悪化した国を無条件で救う政策は反対でしょう。取りあえずは為替が円安に振れており、株価はギリシャの選挙結果を受け高いのでしょうが…薄氷のイメージですね。基本的には更なる量的緩和を引き出した訳ではなく、ギリシャの離脱からくる混乱は回避されましたが、実態は依然、不透明ですから短期の上昇で長続きはしないと考えられます。

しかし米国はQE3に踏み切れば話は変わります。あるいは共同債の発行になれば、かなり欧州問題の懸念は払拭されますね。かたるは年初からブラジル株の下落を心配しています。BRICsの新興国の中で、一番、恵まれている国からも資金の引き上げが続いており、本日の日経新聞のようにインドネシアも資金難の様相ですね。基本的に先進国の量的緩和の資金は新興国に回らずに、安全優先で米国やドイツ、日本などの国債に資金は回避され、更に中央銀行による国債買い支えも大きな影響なのでしょうが、金利が低下し続けていますから日本化現象の慎重な投資姿勢が続いています。

市場経済ではドラギのクリスマスプレゼントの量的緩和により株価は反応しましたが、足りないから株価が下げたと考えるべきなのでしょう。後つけのようですがギリシャ不安もスペイン情勢も新たな対策を引き出す事が市場命題との見方が成り立ちます。そうなるとギリシャの選挙を受け一時的に株価は上がっても、再び、新しい対策が出ない限り株価は二番底を模索し続けるとも考えられますね。

ただ先頃からテクニカル面で大幅な改善が見られ下値を固める需給バランスにありますから、大幅な下落はなく下げても小緩む程度なのでしょう。戻りの壁を確かめる動きかな?と今週は考えています。国会の行方は分かりませんが消費税法案も通過の見込みで…株高の条件は整っているようにも見え、微妙な立ち位置ですね。故にかたるは、本日は高寄りをするが長続きはしないと考えており、基本的にもう少し様子を見ようかとも考えています。

でも相場の格言に「強気相場は悲観の中で生まれ懐疑の中で育つ」…とありますから、仮に自分の予想が外れ、時間的に懐疑の中で相場が育むなら、考え方を変更し行動せねばならないでしょう。貧乏人は選択肢が縮まり、リスク負担が格段に上がります。資金的にユトリがあるならば、踊る阿呆になって打診を入れる人も居るでしょう。やはり投資の選択は人それぞれなのでしょう。日経新聞の米国の中古住宅の記事ですが…本当かな?よく読まなかったけれど、調べてみたら、販売数も伸びており価格だって上げっている統計値ですね。サイトは此方です。

表面的な新聞記事も裏を取る必要があります。記者は恣意的な表現を用いることがありますからね。国民感情を誘導する表現は多く、僕らは賢く判断せねばなりません。今日の記事の中では、インドネシアの資金不足が、一番、関心を覚えた現象です。日本はどんな選択をするのでしょう。基本的に円を売り、買ったドル資金をインドネシアに提供すればいいのです。その様に信用を供与して名目GDPを拡大させて行けばいいのです。ブラジル同様に資源もある国で人口が2億4千万人ですからね。一大消費地なので注意を要する動きです。

もしギリシャの選挙結果を受け相場に参加するなら早めの対応が良いのかもしれません。僕は貧乏人だからもう少し考えるでしょうが…資金量により投資行動が変わるのは自然な動きなのでしょう。まぁ、今の株価位置は低く、自分にも、ある程度の資金量があれば、当然、この相場に間髪入れず参加しますね。資金量が少なければ、即時の行動を自重し様子を見ることになります。高寄りと言っても色んなパターンがありますから、超短期の目先張りの人は楽しみな1週間なのでしょう。どっちにしても日本の消費税法案の行方を見極めて動くでしょうから、仮に本格的な上昇に転じても、今週は大きな上昇はないのでしょう。

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2012年06月15日

6/15

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かたる:しかし不思議な話ですね。スペイン国債は利回りが上昇し、欧州危機は深刻になっている様子なのに米国株は上がるのです。おそらく背景にあるのは雇用指数の悪化により量的緩和が期待されると言うものなのでしょうか? あるいはギリシャ選挙に絡み協調姿勢が準備されていると言う期待なのでしょうか? 米国株はテクニカル上の分岐点にあるとされ200日線の抵抗線に来ていると言います。情報は基本的に米国に集まるようになっています。故に、表面化されてない材料があり強いのかな?

兎も角、日本株も意外に強く感じます。極めつけは昨日の三井住友銀行の動きですね。もともと日本の銀行株は世界の中でも極めて稀な存在で不良債権も少なく、国債の評価益が唸るような水準にあるわけです。何しろ日銀様が日本国債をこの水準で買う訳で…利食いをしても、更に利食いをしても…高値で簡単に売れるのです。故に財務内容が悪いとされる三井生命なども過去の問題の遺物を清算でき財務的にユトリが生まれるのですね。非常に世界でも恵まれている環境なのに、世界的な金融危機の為に一緒になって売られているわけで…株価的には財務内容を反映してなく安くなっています。このギャップは必ず何処かの時点で修正されます。

もし今の銀行株の水準が正常だとすれば…即ち、市場が正しいと仮定すれば銀行株が安いのは、日本がギリシャやスペインのように破たんの道を歩むのか? しかしこれは考え辛いのです。確かにGDP比の財政赤字だけを問題にすれば財務省の言うとおり、非常に危ういのです。しかし日本は総資産経営をしており、国家には売り物がたくさんあります。海外に蓄積されている債権は世界一の水準です。今回の世界の中央銀行の量的緩和姿勢が日本化現象に勝つ日は近いかもしれません。異常に膨らんでいる水準のお金が、金融システムの安心を見た後には一斉に動き出しますね。この時期が近付いているかもしれません。

物価高により金融を引き締めていたBRICsを代表とする新興国は欧州危機の広がりで一次産品が大きく下落を始めています。シェールガス効果も原油価格を引き下げています。まだ成長率が高いのにS&Pはインドの格付けを引き下げましたね。日本と同様に政治の混乱が理由らしいのですが…。日銀はETFを黙々と買い続けており、最近の値動きから感じるのはかなり浮動株が吸い上げられているように感じるのですね。昔、知り合いの仕手筋の人が言っていました。ある水準を超えると市場に売り物がなくなるのだそうです。あとは思いのまま株価を動かせると豪語していました。

かたるは何年も銀行、銀行と日本株の復活は銀行株が騰がることから始まると述べています。経済の基本は金融機能です。明治以来、蓄積された含み資産を1989年からのバブル崩壊により全て吐き出した後なのです。100年以上も蓄えられた蓄積を吐き出した20年以上に及ぶデフレ経済の転換点が迫っていると思っています。おそらく間もなく始まると考えています。ひょっとすれば、既に25年ぶり10週連続の陽線はそのハシリなのかもしれませんね。昨日の三井住友銀行の動きを見ながらそんな事を漠然と考えていました。誰も経験したことのない未知の新しい世界の始まり…ワクワクしますね。だって誰が考えても異常ですね。中央銀行の量的緩和は確実に行き過ぎていますよ。

ゼロ金利があるかどうか分かりませんが、平常時の2倍も3倍もお金を発行しても、誰も投資をしようとしませんね。しかし米国の不動産を外国人のお金持ちが密かに買っていると言います。日本だって…下がり続ける不動産は一体、何年、調整を続けているのでしょう。その間、日銀券はドンドン刷られているのです。おかしな現象ですね。個人に人気の高いみずほだって…いくら非効率の派閥争いの経営でも膨大な含み利益ですよ。あの三井生命が過去の遺物だった財務処理を行えるのですからね。日本の金融機関は世界でいちばんきれいですね。時期は到来しているのかも知れません。

お金のある人は、黙って利回り採算に合う銀行株を買っておけばいいのでしょう。日本の銀行は効率より長年、規模を重視する経営をしてきました。総資産経営と言う採算を度外視した売り上げ重視の経営ですね。市場原理では基本的に投下資本に対する利益を重視します。だから外国人はROEを重視していました。外人好みの銘柄は何れも高いROEですね。しかし…中央銀行の量的緩和は資産価値を引き上げるものです。日銀がリートやETFを買うように土地や株が上がるのですね。我々はラストリゾートと呼ばれる日銀と同じ行動を取れば間違いなのですね。

今回のユーロの実験は間もなく終焉を迎えると考えています。過去の歴史を見れば危機が次の舞台の幕を開けるのですね。BRICsを含めた世界中の中央銀行は一斉に緩和処置を講じており、これで資産価格が上がらない道理はありませんね。ようやく時期が来たかな?多くの優秀なヘッジファンドのマネージャーは、既に行動を開始しているのでしょう。あのJPモルガンのダイモンCEOも間違った取引は、僅かな時間的なタイミングのずれだったのですね。やはり彼は時間の魔術に魅せられ間違ったのでしょが、彼の行動は基本的に正解だったのでしょう。時間の壁は、誰にも越えられない。

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2012年06月14日

6/14

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かたる:ギリシャ選挙を待つ不安感が漂う市場展開ですが、基本的にギリシャの選挙結果如何にかかわらず、相場は底打ちするのではないかと目先は考えていますが、この混乱から(ユーロ離脱から連鎖が広がり)共同債の確立まで求められ、それが容認されるパターンへの道を歩むなら、更にもう一波乱、市場が揺れないと共同債は実現しないかもしれません。どっちに向かうのか?全く分かりません。ギリシャは小さな国なので仮に離脱でも影響は限られますが、心理的な連鎖が気になる所です。流れからすれば、いずれ世界の通貨は一つの道を辿る訳ですね。そうでないとフェアな競争環境になりません。グローバル化は効率的なリカードの比較生産費説に収斂する筈ですからね。TPPを代表とする交渉は統一基準作りの一つの道筋に過ぎません。BIS規制もそうだし…金融危機をきっかけに、金融改革などが迫られ、改善されている姿が市場経済の反射論理ですね。

株価が揺れるのは、その対立の表面化です。グリーの株価変動が大きいのは、見方(立場)により株価位置が大きく変わるためです。今の売り上げは日本からの収益ですが、グローバル化でスマフォのゲームが世界中に広がり、グリーが勝者の仲間になるかどうか? それとも、おもちゃ感覚で一時的な現象と捉えるかで、株価評価は大きく異なる訳です。カタルが大昔、任天堂を手掛けている時に、当初は所詮、おもちゃの収益は長続きしないと…継続的な利益ではないからPER評価は低いとされました。しかし、その後ゲームは世界から支持され一株利益が大きく伸びると、株価評価もPERがドンドン上がって行きました。グリーの評価は現時点では、やはり対立するわけです。

スペイン国債の利回りが上がると、財政問題を抱えるイタリアの国債利回りも上がります。この現象が政府の調達金利を押し上げ、利払いが当初予定よりさらに膨らみ、やがて破たんする可能性もあります。市場の現象が現実社会に連鎖し対策を出すまで増幅し続けるわけです。新たな対策を求めるために、更に市場を悪化させ、新たな展開を待つしかありません。市場の要求通りの対策が取られなければ、市場は対策を行うまで乱高下して行きます。だから事前に予想を立てるのは難しいのです。考えられるパターンは色々ある訳ですね。

さてカタル君は5月に一度底入れかもしれないと書いたことがあります。この時期にRSI70以上の銘柄がポツポツ出現したからです。しかし再び株価は下落しました。5月の時は、荏原はどうかな?と考えていましたが、RSI80以上の銘柄出現の展開になりませんでした。しかし…今回はオリンパスが口火を切って、RSI80以上が、コムシス、横河電機と続きます。皆さんの好きな人気株ソフトバンクも順調にRSIを引き上げ現在は78.9%まで来ています。経験則から2回、繰り返す展開を選択する可能性が高いのです。

スマフォとネット・テレビ(スマート・テレビ)など…ユビキタス時代を迎え、我々のお金を払う行動様式も大きく変化しています。今までは情報は無料と多くの人は考えていましたが、スマフォのアプリに掛けるお金も、日に日に増えて行くのでしょう。電気やガスなどの公共料金より、通信はやはり割高感が強いですね。もう少し淘汰されないと駄目なのでしょう。一般論は兎も角、今は非常に重要な場面になっています。数日前から売り飽き気分が広がり、多くの銘柄が横ばいから上昇に向かい始めています。問題は次の混乱が更なる混乱を呼び、再び振り出しに戻るのか? 今は瀬戸際の株価展開なのですね。上昇に備え、参加する準備は怠らないようにしないとなりません。一例を掲げれば、野村証券などの株価を良く観察せねばなりません。そろそろ変化日は近いのかもしれません。ただ米国債1.622%だそうでして、金利が低くなると言うことは、危険回避の行動は相変わらず続いているのでしょう。

せめて陸前高田の一本松のように、人気株が生まれて育って欲しいものです。久しく人気株が生まれた記憶がありません。

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2012年06月13日

6/13

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かたる:何やら…強弱感が対立し始めている様子ですね。ギリシャの離脱で第3幕があるのかどうか分かりませんが、RSIの統計上は再びチャンスが到来しているように見えます。その様子が下のグラフです。株価が下げなくなってきているのでしょう。故にRSIの低い銘柄数が減り続け、人気株が生まれるようになっています。昨日、人気になったグリーなどはその一例でしょう。

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今日は個別株の話からチャート論で間違えやすい事例を紹介しましょう。
多くの人は過去の高値を覚えているためか、株価の下げ過程を買うケースが多いですね。グリーの場合、出来高から見れば5月8日の4599万株から5月9日の3006万株などは、多くの人が買い場だと判断するかもしれません。でも私も長年そうでしたが、下げ過程を買うのは余程の資金力がないと、実行しない方が良いですね。むしろ貧乏人は、貧乏人らしく、株価が上がり始めてから参加すればいいのでしょう。

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4500万株と出来高が膨らんだ日の株価は1650円ですが、安値は1380円、高値は1727円ですね。基本的にはこの日の高値を抜かないとなりませんね。しかし多くの人は株価が下がってくる過程を買うものです。未だに1050円が底値だったのか分かりません。少なくとも上がる為の必要条件の一つは、この日の高値を抜くことです。私は何度も述べているように、大きな期待をこの株に抱いています。

営業マン時代なら、ここで利食いを入れたいですね。どうしようかな? 半分だけ売るか…と悩ましい所です。なかなか貧乏人根性が抜けませんね。大局的見れば利食いは完全に株価が止まってからでも良いのでしょう。しかし貧乏人は、いつも朝三暮四の世界に生きています。6連騰は変化の兆しですね。しかしまだ本格的かどうかは分かりません。業績の推移が問題なのです。

さて、そんな個別株の話しなんかより、生レバーの販売禁止は、やはり僕には理解できませんね。自由を束縛されるイメージが強く、何故、個人の選択の自由をこの国は奪うのでしょうか? 日本人はロボットなのでしょうか? 役人様が右を向けと言ったら右を向き、左に回れと言ったら犬のようにクルクル回るのでしょうか? 窮屈ですね。役人様が決めたレールを走り、日本人から、日々、ユトリが消えています。食うためにガツガツしており、人間としての心の豊かさが日本人から消えているように感じます。大坂の通り魔事件のような悲劇が、このままでは続きそうですね。

今朝の日経新聞は日銀のETFの事が述べられていました。僕と同じように考えている人は居るのですね。基本的に玉が枯れていきます。市場に出回っている浮動株が日銀に沈潜されて行きます。ある水準を超えると株価の動きが加速するように、僅かな買いだけで株価がスルスルと騰がるようになるのですね。この時期はいつでしょうかね? 兎も角、いくつかのポイントをしっかりと押さえておけば、あとは自然に色んな事が理解できるようになってきます。最近のIRNETは基本に忠実になろうと仕組み論が多いようです。市場経済の仕組みが理解できていれば、欧州危機の実態が分かりますね。ユーロと言う実験は面白いですね。グローバル化には欠かせない実験です。何れ国際通貨のドルもなくなりSDRになるかどうか…。その時期が来ますね。その実験ですね。スペイン国債が7%になろうがなるまいが、細かいことはどうでも良いのです。銀行に10兆円規模の資金を供給し今の所は仕組みを守ろうとしています。つまりこの路線に向かうのでしょう。

フランスの総選挙でオランド大統領率いる社会党をはじめとする左派が勝利し、メルケル率いる与党のキリスト教民主同盟が敗れたのですね。つまりユーロは妥協点を模索し、緊縮から成長へ舵を切らざるえませんから、ユーロ共同債の容認は決まったようなものだと理解しています。その過程の話しでしょう。民主党の主張が消え自民党が政策を担っている様な状態に日本だけでなく、欧州もなるのでしょう。その選択を市場が判断するのです。選択の判断が間違っていれば株価は下がるし、選択の判断が正しければ株価は上がります。

何故、グリーはこんなに人気が高いのか?
先ずは値動きですね。大きく動きます。その背景はあの会員数ですね。たった13%たらずの日本会員だけで一株利益が200円ですね。つまり7倍以上になる可能性があると言う事でしょう。コンプガチャの収益の減り方は、これから起こり半分になっても一株利益は700円に膨らむとしたら…PER5倍の世界で3500円、仮に世界へ広がる過程でフェースブックのような評価に変化したらPERは10倍から20倍、30倍になる。1万円説も不思議ではありません。強弱感は株価が上がる過程で生まれますね。人気はあるし強弱感が対立するから仕手化するのです。

一度、ECBのクリスマスプレゼントで消化した筈の欧州危機、二番煎じ、三番煎じは免疫があり恐くはありません。コンプガチャ問題で一度、株価を叩いたので実際に収益が減ってもそれほど怖くはありません。一番怖いのは最初の恐怖です。見えない恐怖ですね。予想される事態は対策があり、変化できるのですね。冒頭に下げ過程を買うなと言いました。何処まで下がるか分からないからです。安値から昨日までで6連騰し4割程度かな?上がったと言うことは…おそらく1050円が下値ですね。しかし出来高の下値(一番多い出来高)は1650円の日ですね。この壁を超えてからが株価的には面白くなるのでしょう。

市場経済は常に流動的で自分自身の考え方を常に修正しないとなりません。ここが難しいから僕は敗退したのでしょう。

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2012年06月12日

6/12

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かたる:スペインへの1000億ユーロの支援策が発表されたようですが、事前に株価は織り込んでいたようで、目先は利食いが入ったようで高寄りした後で押されたとのことですね。現在のスペイン国債金利は6.42%だと言います。一方、ドミノ現象が懸念されるイタリアの10年物は6.02%なのだそうです。不良債権処理は貸しはがしを生み、どんどん経済のパイが縮小して行きますね。基本的に風船が萎むように資産も負債も減って行き均衡点を模索するわけです。未だに日本は地価が下落しており、基本的に不良債権処理の後遺症により、貸し出しが伸びなくなっています。スペインの銀行は日本の銀行が辿った道ですね。失業率が高く懸念する声が聞こえますが、基本的にEUは労働が自由なのですね。スペインの人達がドイツで働く事例など腐るほどあります。ドイツはユーロ安を受け輸出企業が自動車を中心に好調です。

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ギリシャの選挙がユーロの離脱を選ぶのか? それとも緊縮に耐えユーロ圏に留まるのか分かりません。どちらも「いばらの道」でしょう。フランスでは総選挙が行われオラウンド大統領を支える社会党と環境保護政党「緑の党・欧州エコロジー」が過半数を獲得する勢いとか…メルケルは苦境に立たされていますね。株式教室で市場原理の話をしました。常に市場と政策は、やり取りを繰り返しています。スペインの問題が発覚し、バンキア救済に190億ドルの話が出たと思ったら、実はバンキアだけではなくIMFは400億ユーロほど銀行の資本増強が必要になると発表し、結局、ESMを利用するのか、EFSFなのかハッキリしませんが、1000億ユーロもの提供を発表しましたが、スペイン国債の金利は下がりませんでした。株価も当初は上昇したものの下落しましたね。でも事前に米国と同じように上がっており、予定の反応なのでしょう。

株式教室では市場が警告を与え、その警告に政策が応えます。今度は市場が1000億ユーロの投入で納得するかどうかです。基本的に直近の安値を割らなければ、仮に割ったとしても一瞬であれば問題はありません。米国も同じです。だから次の市場の反応を見ないと相場の行方は分かりませんね。勇気のある、余裕資金のある投資家が安値を打診買いして市場は底入れを果たしたが、この下値が底になるのか…確かめる必要があります。まだ対策が共同債の発行などの抜本的なものでないから、市場は更に、過剰な政策発動を求める可能性があります。格付け会社は米国の銀行の格付けを引き下げたり、今日はBRICsの一国であるインドの格付けを、S&Pが投資適格外に引き下げる可能性があると発表していますね。この格付け会社と言うのは、なんと言うかな? 照明弾の役割かな? 何度も確かめるわけですね。

基本的に需給バランスを打診しながら、確かめているのですね。一方、この需給を左右するのは人間心理です。ユーロと言う紙くずを、ドルと同様に信じるかどうか? さぁ、どうですか?…と迫っているのですね。政策を見ながら人間心理は揺れ動き、需給バランスの均衡点を探るのですが、株価の推移によって決まるのですね。何処が下値か?知りたいけれど、誰にも分からないのですね。人間心理はコロコロ変わるものです。だから必要以上に株価を上下させて、人間心理の反応を見極め、どこかの時点で株価が落ち着き、調整が一段落すれば、政策の信任が得られたことになります。市場と政策は、常にキャッチボールをしているわけです。1000億ユーロ支援が決まったことで、ボールは政策当局から市場に投げ返ってきたのです。今度は市場が反応を示す番ですね。こうやって妥協点を探るのが市場原理の世界です。

ここに来て上下の幅が大きくなったように感じているのは、僕だけの感覚ですか? 天底は通常、振幅が大きくなりますが、最近はそれ以上に日銀のETF買いが市場の浮動株を吸い上げ、政策効果が市場に現れているのではないかとも…思える節があります。日銀に勝てる人は居ませんね。だいたい、先週の動きで底入れの確率は高いのでしょう。共同債まで追い込まれるか…フランスの左派の勝利はその可能性も感じさせますね。果たして今後、市場はどんな反応を示すのでしょう。RSIの指標はこんな形で底打ちをするのかどうか…非常に興味深い日々なのです。様々な経験は未来の武器になります。皆さんも事前に予測するのです。どんな展開になるか? 常に自分なりに仮説を立てながら、相場に臨むと、より一層、株式相場が面白いですよ。

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2012年06月11日

6/11

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かたる:欧州問題は10兆円の支援で市場が納得するかどうか…が、市場の焦点になりますね。加えて、この時期にムーディーズが一番強い米国市場に対し警告を与えています。大手銀行の格下げは米国の傷を付くものですね。影が薄くなっていた問題提起です。米国も、もともとは財政赤字問題に苦しんでおり、共和党と民主党の政治対立が鮮明になっています。日本と同じ構造ですね。しかし日本の民主、野田内閣と自民党の考え方は近く、財務省よりの官僚政策なので、背後で官僚が動いていますからスムーズに政策が実行される可能性もあります。問題は10兆円の資金提供でスペイン問題が一段落して、ギリシャが緊縮策を受け入れた時に、株式教室に書いたように市場がこれらの対策で納得するかどうか…。それとも米国の問題まで一気に発展するかどうか…。中国の景気悪化を過剰反応している向きがありますが、共産党の生命線は経済の成長力ですからね。物価が落ち着いている現時点では、様々な政策が実行でき問題はないでしょう。

可能性のあるシナリオは米国の大統領選も近く、そろそろ底入れのシグナルを送りたいところでしょう。できればFRBの追加緩和策は温存しておきたいところでしょう。悲観的に考えるなら、10兆円程度の支援策では欧州問題が落ち着かないパターンですね。ギリシャも公務員の給料が遅延している様子で、EU離脱を選択した時にもう一段安するパターンです。この場合はECB、FRBが共に動くでしょうから、ギリシャは小さい国なので混乱はEU全体に広がらないと思いますが、株価は一時的に動揺するでしょう。既に6月なので11月の大統領選の戦いで悪化する経済を見せつけるのは、現政権にとって不利なのでやはり株価は底入れ段階と考えるのが無難です。米国のGSEの問題が落ち着くのは、あと2年程は、最低、必要でしょう。欧州の不良債権問題も簡単には片付きません。

野村証券が本当の意味で、躍進できるのはまだ時間がかかると思っています。通常、第三幕は考え辛いので、ここで追加の量的緩和を引き出すには、更なる悲劇のシナリオがあるのかどうか…。先進国の財政問題は悪化しており、新興国から資金が引き上げられています。だから安全を求める行動がドイツや米国、そうして日本の国債金利ですね。空前の金利状態は、最終的にはありえない筈のマイナス金利まで行ってもおかしくありませんね。もしそのような悲観シナリオを世界のリーダーたちが念頭に置いているなら、この炎上シナリオは米国の財政問題を政治リスクにして量的緩和を引出し、ロムニー氏の当選があるかもしれません。劇的な急落・急騰シナリオですね。

どっちにしても異常な中央銀行の協調姿勢は、何れ訪れるインフレ状態により財政赤字が軽減されるシナリオに向かいます。ただコントロールできるかどうか…。ここが焦点なのでしょう。シェールガスが米国で産出されるので、米国は新たな武器を手に入れました。QE3の投機を引き起こしても米国は耐えられますね。同盟国の日本には安価な天然ガスを輸出してくれるでしょうが、中国を叩く構図は欧州危機を長引かせ、資源高のシナリオの方が有利かもしれません。

まぁ、あまり考えは纏まっていませんが様々なシナリオが背景にはあり、仮に10兆円支援で目先株価が落ち着いたとしても、未だに楽観はできませんね。やはり私は米国のGSEの問題がどの程度の収束状態なのか…ここが焦点だと思っています。不良債権問題は日本の事例をみれば分かるように長引くものです。未だに日本の地価は底を打ったのか?ハッキリしませんね。通常の固定資本投資を増やす日本的な成長は、グローバル時代になり通用しなくなっています。中国が新たな成長できるかどうかは…内需を刺激し好循環の成長を模索するしかないのでしょう。自らが大型の公共事業投資をして需要を生んでも、内陸部まで広がっているインフラ投資を更に拡大させても、無駄を生むばかりでしょうね。何故なら、鉄は過剰に生産されている状態だと言いますからね。「鉄は国家なり」と言う政策は、社会資本形成が遅れている途上国の政策ですね。

日本はお金を使わない総合的なまとめ役に官僚は徹するべきなのです。ところが現在の政策は自ら表舞台に出る政策ばかり、黒子役に徹し民間企業を補佐するプロジューサーと言うか、付き人と言うか…小さな政府を模索しなくてはなりません。役所が表に出るから市場が委縮するのです。メディアも国家に頼る報道を演出するのは止めるべきですね。自立する姿を描くことが日本を強くします。天災も乗り越え、自らの力で生きる姿を報道してほしいものです。国家に支援を求めるのは間違っている報道です。

どう考えても日本が一番、日本化現象から脱出して成長軌道に乗せるのは簡単で、一番有利なはずです。何しろ不良債権処理は終わっているのです。中小企業円滑法の償却規模は小さいとは言いませんが、それほどの問題ではなく、日本化現象から脱出する最後のエネルギーもまだ残っています。私はアジア地域の情報インフラ整備に期待をしています。借金返済が峠を越したソフトバンクに期待をかけていたのですが、自然エネルギーに舵を切りそうですからね。

言えていることは、必ず日本を代表するグローバル企業、例えば三菱UFJ、日立、東レなどの企業が大きく上がる時代が来るのでしょう。その時が本当の相場の始まりですね。欧州危機を煽ったり、米国の財政問題を煽ったりして中央銀行から資金をさらに引出し、その資金を膨らませる市場は、長くデフレ経済が続き相場が枯れている日本市場がターゲットになるでしょう。

あと一幕あるのか…それともそろそろ演出が始動するのか分かりませんが、日銀がETFを買い続けている現実を軽視しない方が良いでしょうね。ラストリゾートと言う言葉は絶対に負けない勝負なのです。日銀には無尽蔵の資金があり、株式市場の発行株式総数は有限なのです。いずれこの現実が嫌と言うほど…分かる時代が来ます。超、長期間にわたり躍進する株高を目にする時代がやってきます。これは悲観シナリオが、広がれば広がるほど大きな相場になりますね。どっちにしても、既に20年以上も低迷しているのです。ここに来て、1年や2年程度、日本化現象が更に延長されてもたいしたことはありません。25年ぶり10週連続陽線は単なるイレギュラーなのかどうか…。いずれ分かりますね。

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2012年06月08日

6/08

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かたる:「日本政府の歳出額は既に税収の2倍に達しており、資金の不足分については国債の発行で賄っている状況だ。日銀は年内に45兆6000億円規模の国債を購入する見通しで、発行計画の44兆円をやや上回っている。このため日銀によるマネタイゼーション(財政ファイナンス)の懸念が高まっている。パイパーインフレにつながりかねない第一歩だ。」との報道はあらためて非常に注目されますね。

カタルはずっと以前から、時間がないと言っている現象はあと数年と思われますが、意外に早く2年から3年程度でドラマの舞台は、幕が開くかもしれません。消費税への討論を見ても呆れるばかりです。長い期間、自民党政治の失敗により、日本はここまで駄目な国になりました。農業政策の愚策を全産業に広げたイメージです。決して民主党がダメなのではありません。自民党政治の利権争いが官僚の暴走を許したのですね。

教育の中身が乏しく、画一化教育の弊害が生んだ悲劇でしょう。メディアは何処も同じ姿勢で報道し、「イワシ民族」を再教育しています。インターネットはある意味で教育革命ですね。日本人の意識を変えました。埋もれた正しい意見が、多くの人に紹介され日本人が少し考えるようになりましたね。政治家は末端労働者の生活ぶりを御存じかどうか…。一応、日本には労働基準法はありますが守られていませんね。過酷な労働環境を甘受しなければ食えないのです。小林多喜二の蟹工船の世界ですね。一方では生活保護は働くなと言っている水準で、とても、とても…14時間労働をしても生活保護の給付額に届かない仕事しかないのが日本の実情でしょう。

空洞化の進展は、ここまで日本人の労働環境を変えたのですね。空洞化と言うのは、能力のない人間は、アジアの人々の労働条件、つまり年収で200万円の世界を日本に輸入したのです。マーチの逆輸入は、そういう事が広がっている証明なのですね。政治家は末端労働者の現実を、一度、体験してみる必要があります。中間層がドンドン脱落し99%と1%の格差拡大なら文句は言いませんが、現実は99.9%と0.1%の成功者の割合より、もっと低いでしょうね。努力をしても報われず、運が大きく左右します。

限られた成功者の一人、楽天の三木谷さんが経団連を脱退し、社内言語を英語にして新経済団体を起こし、日本の既存体制に刃向っています。ホリエモンも折口も社会のルールを逸脱した背景があるのかもしれませんが、日本村から排除されました。日本村基準で成長できれば文句は言いませんが、現実はアクシデントとはいえ、経団連の雄であった東電も落ちこぼれていますね。財政的な余裕がなくなれば、落ちこぼれを救う余裕もなくなり大きな社会変革を実行しなくてはなりません。ひょっとすれば…小沢氏はその現実を良く知っているかもしれないと期待した民主党大会で菅氏に敗れる現実を見て、淡い期待を抱いた証券マン人生に見切りをつけたのですが…まだ日本は変わりませんね。

日経平均株価など意味はありません。単純平均株価が日本の実態を示しています。実質成長率などと言う「まやかし」の言葉を使っているうちは、本物の成長時期は訪れません。14時間労働をしてようやく20万円を得た若者が5万もの税金を払い、遊んで暮らす老人を養える道理がありませんね。どう考えても、「まやかし」はいつまでも続けられません。株価はある意味で正直ですね。あの優良企業だった松下、パナソニックが500円を割れた現実は、日本村の失墜を示しています。今は辛うじて自動車が、何とかグローバル経営を続けているので残っていますが、現代に追い詰められる姿は、NECとサムソンの関係と重なります。

日本村の象徴だったエルピーダは白旗を掲げ、最後の砦の世界シェア1位のルネサスも落ちこぼれている現実は、ため息しか出てきませんね。もうすぐ時間切れは、野村の株価にも現れています。まるで浮き草ですね。先物で上下する株価を見ると…。もう既にファンダメンタルでは説明できない株価水準まで売られているのです。中小企業金融円滑法が焦げ付いている実態は、エルピーダと同じなのですね。時間稼ぎでは改善されない現実があるのです。消費税程度の法案でもたつくようでは、本当に日本を改革できるのでしょうか?

折口さんがコムソンやグッドウィルを成長させた背景を考え、否定で入るのではなく、何故、競争に勝つためには、秩序を乱してまで強引に引っ張らないと型を破れなかったのか、考える必要があるかもしれません。光通信の重田さんもその一人でしょう。ソフトバンクの孫さんはバランス感覚を持っている経営者ですね。ようやく日本村に認知されつつあります。でも実態はまだまだでしょうが…。リクルートの江副さんも日本の体制派に敗れた一人なのでしょう。あの辺りで、日本は方向転換すべきだったのでしょうね。

今の政治運営では残念ながら、まもなくマツダも耐えられなくなり、どんどん消えていきますね。しかし…世界の中央銀行は量的緩和を実施し、冒頭に掲げたように、日銀はハイパーインフレの道しか残ってなく、何れ、ガラガラポンの時代になります。まだ舵は効くと思います。今なら、まだ正しい政策を実行すれば間に合う筈です。先ほど、友達の証券マンから電話がありました。お客が居なくなったと…相場を見ていればそうでしょう。証券マンは市場にお金を流す仕事ですね。しかし流しても、流しても消えてなくなる過去の遺物処理。働く喜びを忘れた証券マンに、希望を与える光を与えなくては、第二の敗戦の玉砕になりますね。

今日は暗い話ばかりで恐縮ですが、これが実体の日本経済ですね。しかし悲観することはありません。バーナンキは期待を裏切り議会証言では緩和の話がなかったそうで…先日はドラギが緩和期待を市場に持たせるだけで、大きく株価は反発しました。分かりますかね?アドバルーンなのですね。政策発動はタイミングを計らなくてはなりません。日銀は前回タイミングを逸したために、折角の武器を無駄にしました。市場経済は人間心理で動いているのです。景気とは人々の考え方、先行きが良ければ蓄えを止めて消費に走り、先行きが悪いと感じれば、どんなにお金があっても使わずに貯めるものです。今はこの状態ですね。流動性の罠とは何か?未来が見通せないのです。欧州危機とか日本化現象とか…。

しかし現実は、大きくの新しい技術が世に出ており、華が開いています。ITSは素晴らしい日本が誇る技術ですね。GPSを利用した様々なアイディア、スマフォのアプリを見れば分かりますね。中央銀行だけの努力では、残念ながら、流動性の罠から抜け出せません。しかし流動性の罠とは…マグマが地下に貯まっている現象なのですね。何れ吹き上げるのです。日銀は馬鹿だと批判されながら、黙々とETFを買い続けています。もうすぐお正月ですよ。アドバルーンを掲げるだけで急騰する株価を見れば、政策発動が近く、株価は底値を叩いたと判断するのが市場経済でしょう。下のグラフを良く味わってください。(クリックすると拡大します。)

今日はビスタニュースの原稿も、これから書きます。

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2012年06月07日

6/07

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かたる:今日は少し解説が必要な動きを米国はしました。昨年12月20日337ドル以来の大幅な上げだそうです。基本的にはドラギ総裁の「市場は過小評価していると言う」表現や相次ぐFOMCの金融政策に投票権を持つ連銀総裁の発言を受け、思惑で騰がったに過ぎません。内容は分かりませんが、金融緩和への期待で株価が騰がったのですね。ここは二通り、「化け線は一本と知れ」との諺となる展開と昨年の再来の二通りです。しかし簡単に286ドルも上がる米国は羨ましいですね。

勿論かたるはいつも強気派なので、この動きを切っ掛に株価は上昇に向かうと考えています。昨年の再来なら野村証券などはリスキーですが面白い存在になります。保守派なら三菱UFJでしょう。本物の動きに繋がるなら金融セクターが中心の動きになりますが、果たして昨年の中央銀行連合が世界景気を立て直せるか?それとも日本化現象が進み流動性の罠の状態が広がるか?どちらを皆さんは採用するのでしょう。

まぁ、どちらにしても株価の位置は非常に割安なのです。配当利回りで株価が語れると言うことは成長性が失われた状態になっていると言うことです。アクティブな個人好みのグリーもずいぶん下げました。しかし反発機運がある所でタイミングよく米国高が重なり幸運でしたね。昨日の展開は下げる可能性もあったのですが、米国株高が株価を応援していますね。問題は国内政治の行方、為替水準など消費税の法案の行方を市場はどのように反応するか?どちらにしてもソロソロのタイミングなのですが、何度も言うようにお金のない人は完全に波動が変わってから出動し、お金のある人も一度に株を買うのではなく、打診を繰り返すべきでしょう。

ここが投資のポイントですね。誰も将来の展開は分かりません。乾坤一擲などとの感覚では投資は失敗しますね。どんなにお金も持っていても市場は無限ですから、いつも魔坂の用心がひつようなのです。お金のない人は状況を見極め、大勢が判明してから出動すればいいのです。まだこれからギリシャの選挙もあり市場は何度も揺れるのです。チャンスは慌てなくても何度もあります。銘柄選別もタイミングも投資家それぞれの力量次第なのです。ここで言う力量とは投資資金の量だけではなく、本当は投資家の心の問題ですね。

今日は時間がなく、あまり解説できません。いろいろ書きたいことは市場を観察してありますが、またの機会にしましょう。頑張ってね。

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2012年06月06日

6/06

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かたる:報道によれば、『日本政府の歳出額は既に税収の2倍に達しており、資金の不足分については国債の発行で賄っている状況だ。日銀は年内に45兆6000億円規模の国債を購入する見通しで、発行計画の44兆円をやや上回っている。このため日銀によるマネタイゼーション(財政ファイナンス)の懸念が高まっている。パイパーインフレにつながりかねない第一歩だ。』との報告です。

実は欧州だけではなく米国の財政赤字も深刻なのですね。先進国の財政問題を軽くする方法はインフレですね。最近は中国の景気観測が鈍くなっており、ネガティブな発言が増えています。しかし…人件費は上がり続けていることは、どう解釈すべきなのでしょう。労働当局の調査では、「1―3月期は記録的な人手不足だったことが明らかになった。また公式統計によると、同時期の出稼ぎ労働者の賃金は前年同月比で16.6%上昇した」と言います。物価が安定しておれば可処分所得は増え、消費は上向き景気は拡大しますね。欧州への輸出減速を補う可能性は高いのです。

しかし日経新聞を読むと韓国経済の悪化なども伝えられており世界景気は混沌としているようです。いま伸びている産業は情報端末の分野ですね。スマフォ関連が中心で設備投資もこの分野が中心のようです。下請けと言うか受託生産のファンドリー大手のTSMCは80億ドルの投資だとか…サムソンなんかもすごい金額ですからね。今年は待ちに待った有機EL元年です。テレビが大きく変わります。壁掛けの効果は絶大ですね。米国の車も中国もそんなに減速はしませんね。むしろ拡大基調が続くのでしょう。

日本化現象と言うか、流動性の罠と言うか…お金が動かない現象は一時的なのでしょう。…日本は震災後の節電意識の変化から、スマートグリット関連が注目されそうですね。つまり新時代の情報革命が、現実の変化に移行しているように感じます。電力料金のピーク時課金と値引き料金の採用は、ブラックボックスだった仕組みが表に出しています。日本の景気を引っ張る業界が生まれそうですね。ある意味であの大震災は、やはりチャンスなのでしょう。

皆さんの関心は個別株なのでしょうが、グリーなどの株価予測は難しいものです。私は5ケタの可能性まで考えています。その必要条件が果たして満たされるかどうか…。でも今は仮に上がっても、現状の条件では下がる確率が高いのでしょうね。しかし業績に変化が出れば条件が変わり株価が再び上がります。この現象はいずれ出てきますが、いつ見られるのか? この時間が予測できないのです。内部者情報の範疇ですから一般人には分かりませんね。

欧州危機は他のサイトで情報を集めてください。カタルは基本的にメディアが騒ぎ出したら、天底のシグナルだと考えています。

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2012年06月05日

6/05

かたる:通常は買ってみたい水準なのだが…。資金的なユトリのある人だけが勝負を出来る水準なのでしょう。貧乏人は貧乏人らしく、波動が変わったら動くべきなのでしょうね。これまでの経験から日経新聞にG7の文字が躍っても…まだ早いのが通例です。基本は買い場なのでしょうが、未だに対策も見えず先物誘導の下げなのですね。まぁ、上がるときも先物からの上げで疑問を感じていたわけで…この下げもあまり中身はありません。漠然とした不安感が下げを呼んでいるだけの話です。欧州危機が切っ掛けとなり、新興国からの資金の引き上げ現象が起きているわけで…この指摘はブラジルの株を取り上げて、ずっと以前に説明していますね。米国と日本の金利水準を取り上げて、流動性の罠の日本化現象も説明しているし…日本の政治の話もしています。何度も日本化現象と中央銀行の綱引きだと述べています。しかし中央銀行はラストリゾートと呼ばれ何でもできるのです。

ベースマネーと市中の景気はタイムラグがあります。通常は半年から1年と言われていますが…日本化現象はこの時間軸を変えますね。おそらく2倍、3倍と変化させるのでしょう。そうして最後はやはり中央銀行の勝利なのですね。しかし日本化現象は危険ですね。日本の政治家が日銀を非難し、更なる緩和を求めるでしょうが…金融庁や日銀の窓口指導で変化させるべきなのですが、おそらく金融緩和と言う手法に力を込めるでしょうから…強烈な反動が、やがてやって来るのでしょう。既に新興国からも資金の引き上げが起こりジャブジャブですからね。怖い揺り戻し現象ですね。年金生活者などの弱者は大変な時代を迎えるのでしょうね。消費税は上がり物価が上がるのです。それも今までの蓄積がありますから、日本は特に世界でも先端を走っているのでしょう。この話はカタルの仮説の一つですが、良く覚えておくと良いですね。25年ぶり10週連続陽線はつい最近、3月の話です。順番はそろそろ来ているわけですね。

1989年当時の過剰流動性相場は今の逆でしたね。何故、あの株価が付いたのか?理屈に合いませんが、先物価格が現物価格を先導し、東宝など馬鹿高値が付くのです。超大型株が小型株のように騰がり、1000円以下の株がなくなるのです。今はどうですか?

三菱UFJが、何故、335円なの? おかしな話ですね。理屈に合わない株価がゴロゴロしています。皆さんが興味を持っているグリーやDENAの評価はこれからですね。海外展開が生命線です。何故、株価が下がるかと言えば、見えないからですよ。海外売り上げの変化が業績に見えるようになれば、新たな買い手は出現します。しかし現状はコンプガチャの規制の影響が見えないから、株価が理論価格以上に下げますね。007も同様です。見ないことほど怖いのですね。赤字が確定し止まったことが確定されれば株は上がるものです。前回は損失が確定されたと言うことで荏原が上がりましたね。昨日はオリンパスが強い動きになっていました。今日も上げているようですね。外人のファンドが株を外せば普通は下げますが…誰かが買っているのですね。世界一の内視鏡のトップメーカーです。一体、誰が買っているのでしょう。

こう言う下賤な発想は儲からないものですね。一番は先ほどの日本化現象と中央銀行の戦いの勝者に付くことですね。現状は日本化現象が広がっています。期待される中国も電力需要の話しから景気後退が指摘され、市場原理の国、米国も雇用統計値から失速が懸念されています。しかし車の販売はそれほど落ちていませんね。だからそんなに急速に減速している訳じゃなくて、上昇する確度が少し鈍くなっているのでしょう。一番、厄介なのは日本化現象の人間心理ですね。既にドイツ国債、米国債、日本国債と異常な数字ですよ。最後はマイナス金利もありなのです。理屈が付かない馬鹿な事をやるのが人間ですからね。過去の歴史は物語っています。しかしそんな話が起こるのかどうか…分かりません。流動性の罠は、先日の上場企業の無借金化現象にも表れていますね。50%に迫る水準でしたね。6月4日の日経新聞です。

通常、サスティナブル成長率、潜在成長率が高い企業は金利が低いのですから借り入れをおこし総資産の回転率をあげる方が効率経営です。ROEの数式を考えれば分かりますね。預金、社内留保は悪なのです。つまり無借金経営は素晴らしいと思うかもしれませんが、能力のない経営者の証明ですね。能力があるなら内部留保などせずに投資をして更に稼ぐべきなのですね。ところがデフレ化が続くと動いても成功する確率がどんどん減って行きます。だから無借金経営になっています。まぁ、長くなるから、この辺で別の機会に譲りましょう。

G7の話が登場し、そろそろ事態は終焉を迎える場面に来たのでしょう。ただ長引けば危険ですね。野村証券はまだ売る物がありますが、前回のように野村総研や建物を売る話が復活したら、あの劣後債のつなぎ資金はなくなったのです。もう市場からの資金調達は出来ませんね。あとがありません。ワクワク・ドキドキですね。面白くなってきましたよ。まぁ、当事者じゃないから気軽に、こんな風に現状を眺めていられるわけです。株なんか、簡単なのでしょう。日本化現象の行く末は見えるし、そうなることを望んでいる自分も存在します。もうすぐ、お正月の気分ですね。野田さんも消費税などでモタモタしている現状を見ると、能力はなさそうですね。一番恵まれているのだから、成長戦略を掲げないとなりませんね。教育改革は必要ですが高校生の飛び級程度じゃ…どうにもなりません。

東レが500円を割れそうなのですね。つまり2割の利回りになるのでしょう。いつでも600円は回復できます。通常はこういう投資が無難な選択なのでしょうね。僕のような博打感覚では、舞台を見ている分には面白いですが、主役になって舞台で踊るの人間はやはり3流の烙印なのでしょうね。

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2012年06月04日

6/04

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かたる:私はウォールストリートJの会員になって記事を読んでいますが、最近になってようやく追加緩和策の話が毎日のように掲載されるようになってきました。基本的にメディアが騒ぐと市場はそろそろ新しい流れを求めるのです。昨日も書いていますが、市場経済とは…常に市場の求めに従い政策を変化させるのですね。市場と対話をして政策(対策)を講じるのです。これを何度も繰り返すのですよ。現実を市場は反映するし、反映された市場の姿を見て政策を動かす。これが市場原理主義です。現在の資本主義はこのような形で動いています。

日本は市場の求めに応じて、なかなか政策を変化させません。日銀が金融緩和策に転じてからもデフレは続き、市場は何度も「足りない」と警告を発しており、株安と円高になっています。しかし日銀も、政府もなかなか市場の求めに応じませんね。たしかにポーズは取りますが及第点にならないのです。だから「失われた時代」が続くのです。基本的には国家予算ではなく株式市場の動きが一番大切なのです。ところが日本の基本は国家予算で株式市場は無視されています。民間の資本市場が無視されるから…米国の市場主義と違う形なのです。中国も日本同様に少し違いますね。グローバル化とは…制度が一緒になることを意味しています。

2006年からの下げは小泉・竹中改革の否定から始まりました。日本を代用する経団連の中核をなす新日鉄は、なんと永遠と否定され続けてきた株式持ち合いを再開させます。銀行と共に株式持ち合いを…ライブドアがフジテレビの買収に乗りだし、ヘッジファンドの動きに驚いたのですね。しかしBIS規制は、銀行の株式持ち合いを否定しています。危険資産に対する自己資本のカウントがきつくなっていますね。グローバル基準では株式持ち合いは「なし」なのです。資本が硬直し公正な競争ができなくなるからです。市場原理は常に公正な競争が問われます。だから楽天の三木谷氏は新しい経済団体を起こし政策提言を考えたのですね。ソフトバンクの孫さんも新しい時代の考え方です。

欧州ではもうすぐ共同債が採用されるでしょう。ドイツだけが「良いとこ取り」(ユーロ安による輸出企業の発展)はありえないのです。FRBはもうすぐQE3を考えるでしょう。まだ株安が続くなら確実に新しい手を打ちます。市場経済とはその繰り返し、日本株の低迷は長く続いた株式持ち合い株の調整をしているのですね。外人投資家を含め、日銀はETFを僅かな規模ですが買い続けています。だから25年ぶり10週連続の陽線になりました。もうそろそろ時期は来ていると思っています。日本は至る所で変化していますね。

毎日新聞の世論調査によれば大阪維新の会への支持は高いようです。28%となっており自民の16%、民主の14%を上回っていますね。まぁ、日本人の感情は流動的でイワシ民族なので正しい数字とは言えませんが、国民は変化を求めているわけです。いい加減にうんざりしているのは私だけではありません。

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個別株がどうだ…こうだ…と論じても無駄なので…こんな話ばかりになります。三菱UFJが純資産価格を下回ることが異常なのです。原点はここにあります。デフレ政策を採用している以上、株価は上がりません。だから消費税の法案が通れば、日本で一番頭の良い官僚たちは、流石に政策を変化させるのだろうと…淡い期待を抱いているのですね。でも今の政策を継続させた方が、先ほどの日本村の長老たちを含め有利だったのです。でも長老たちも流石に続けられないと思いはじめているでしょう。お仲間の東電は政策誘導に失敗し、ソニーもパナソニックも競争に敗れています。自分達が望んだ高度成長下の日本村構造の復活は不可能だと思いはじめていますね。能力のない経営者が会社を私物化する時代は終わったのです。オリンパスの事件はそんな象徴的な出来事でした。

はやく個別株を語れる時代になると良いですね。日銀は曲がりなりにもETFの購入を増やし続け、無限の資金があるのです。まだ需給バランスで負けていますが、何処かで均衡点を迎える筈。時代をリードする、世界経済をリードする産業のスマフォのアプリ関連は育っていますね。グリーなどはコンプガチャで日本的な枠組みに押されていますが、経営者は世界基準で頑張るでしょう。チャンスは転がっていますね。メディアは欧州危機が米国の雇用統計が悪化し…色んなことを言いますが、既にメディアに登場したと言うことは変化する切っ掛けなのですね。株が下げてもまた買えば良いのでしょう。

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2012年06月01日

6/01

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かたる:今日は時間がありますから、色んなことを書けるかな?…と考えています。それにしても全面安ですね。このままでは野村証券の存続も怪しく見えますね。基本的に国債を買っている所が儲かっているだけで、市場で話題になりませんが銀行が潤っている筈です。地方銀行も大儲けしているでしょう。調べてみれば分かりますが、地方は投資先がなく、仕方なく国債を買うしかなかったのです。だから本来なら膨大な利益が計上され環境を生かせる場面の筈です。あの負け組の三井生命が繰越損失の1500億円を解消するのですよ。でも株価は冴えませんね。

銀行の唯一の弱点は、中小企業金融円滑法の延長でしょう。私が「亀井静香の悪法」と呼んでいるものですね。一時的な支援は確かに必要ですが、日本の製造環境がドンドン悪化して大企業でも競争に敗れているわけですね。1ドルを100円で維持する努力も放棄しているわけです。もともとユーロも、1ユーロ100円で設定されたはずです。製造業を苛めているわけで、今では根幹の開発部門も海外移転する展開です。能力のある中小企業も海外移転し、国内はサービス業しか働ける場所がないのでしょう。まだ成長を続けているのが介護の世界でしょうね。

ソニーやパナソニックの転落はそういう事ですね。トヨタや日産、ホンダは販売網を独自に持っているから、まだ好調なのでしょう。しかし至る所で韓国の現代自動車に追い上げられ敗退しています。HVの行方がどうなるのか? 中国市場でトヨタがシェアを伸ばせるかどうか? GMが奇跡の復活を遂げたのは、新興国、特に中国で競争に勝ったためですね。グローバル展開で先駆しているのは日産でしょうが株価面では今一ですね。

ファナックに興味を持っているぐらいで…製造業にあまり魅力を感じてないのは、この政策では勝てないと思っているからですね。電力料金は上がり、労働者雇用維持費も上がり、税制も設備償却費も…兎に角、製造業は何処で生産しても良いのです。マーチが逆輸入されると言う意味を、よく考えた方が良いですよ。政治家はこの現実を、どう考えているのでしょう。日銀は折角のチャンスを潰しましたね。市場に支持されない政策など意味がありません。自分達の論理が間違っているから市場が低迷するのです。

規制が競争力を奪う意味を分かっていませんね。2006年は日本村社会への復活劇を採用し、折角、痛みを伴った小泉・竹中内閣の改革チャンスを無駄にしました。今回は世界の中央銀行が流動性を供給し、先進国が甦るチャンスでもありますが…微妙な位置になってきました。日本化現象と世界の中央銀行の流動性供給の戦いですね。既に米国・ドイツ・日本の国債が歴史的な高値になっていると言うことは「流動性の罠」に陥っている現れです。流動性の罠とは、いくら金利を引き下げても投資が起こらない状態を示しています。既に日本は1%以下ですから、金利低下の効果はあまりメリットがありませんね。

長く続くデフレ政策が起こした日本化現象が世界中に蔓延しています。既に日本は不良債権処理も完全に終わっており住専の最終損失も1兆4017億円で確定しました。1989年の政策姿勢で起こったあと処理の話です。米国のGSE問題はまだ片付いていません。AIGがもう直ぐ終わる所ですね。もともと金融政策の後処理は時間がかかります。CDSなどの金融デリバティブの開発が新興国の発展を助けました。そのおかげで中国は躍進できたのです。しかし今は世界中で資金の引き上げが進み新興国の成長スピードはどんどん落ちています。でもおかしな現象ですね。金融デリバティブで膨らんだ仮想金融流動性を、今は実在する中央銀行が補っている最中なのです。しかし仮想流動性の方が圧倒的に大きな額なのですね。だから中央銀行はもっと流動性の供給をしなくてはならないでしょう。

JPモルガンの損失がボルガー・ルールを支持する動きになるから、仮想流動性が萎み、その影響が新興国からの資金の引き上げに繋がっていますね。どこで均衡点が保たれるのか分かりませんが、資源価格も下げています。皆さんには難しいですか? 抽象的な表現過ぎますか? JPモルガンの損失が金融デリバティブのポジション整理に向かい、新興国から資金が引き上げられ、経済活動が鈍るから資源価格が下がるのですね。

つまりアップルのティム・クックCEOが米国回帰を述べた背景は、この動きにマッチしますね。今まではFoxconnに製造委託していましたが、重要部品は米国産になっています。この比率が変わるわけです。購買力平価の話ですが、先進国のGDPを新興国が抜く訳ですから、揺り戻しが起こって当然でしょう。

成長とは何か? お金を集めることなのですね。そのお金を積極的に動かすかどうか? 資産価格は一つの目安になります。豊かになれば大きな家が欲しくなり資産価格は上がります。お金持ちになれば、他人を働かせ儲けようとしますから、株価も上がりますね。ところが、日本にはお金はありますが、清貧思想が金融界に蔓延り、お金を動かないように規制しています。だから日銀が自ら危険資産を買って、割安を強調しても誰も動きませんね。でも長い目で見れば、必ず上がります。次の政策が、間もなく話題になるでしょう。今は欧州危機でスペインが揺れています。しかし時間の問題で流れが変化しますね。FRBは金融緩和を実施しますね。追随して日銀も追い込まれるでしょう。

要するに綱引きなのですね。「流動性の罠」の日本化現象と世界の中央銀行による流動性供給との…。JPモルガンの損失は、ボルガー・ルールと言う金融規制の強化に向かうから、金融デリバティブの仮想流動性を削減したのでしょう。その削減分を今度はFRBなどが補う番ですね。だから間もなく株価は反転するでしょう。細かい欧州危機のニュースの解説は3流アナリストに任せ、僕らは根幹を知ればいいのです。日本は異常ですよ。3%に回る株式を売り0.8%の国債を買うのですね。スリリングな賭けですね。どの世界にも常識では考えられない事が起こるので、マイナス金利もあり得るかもしれません。そのうち、お金を安全に預かるのだから、管理費が当然だと言う理屈で、マイナス金利になるかも知れませんが、それは異常な世界ですね。

JPモルガンのクジラが引き起こした事件が、こんな現象を呼び起こすとは…。「仮想流動性の縮小」と言う解説はカタル独自の見方でしょうが、かたるはそう考えていますね。しかしFRBは市場経済の国の中央銀行なのです。だから間もなく次の対策に乗り出します。そうなると、今度は過剰流動性の25年ぶりの10週連続陽線の世界に入るのでしょうね。要するに馬鹿は、いつも負け組として市場で操り人形になって踊らされるのでしょう。グリーを再び買ってはみたが、まだ早いかな? 海外売り上げは、いつ計上されるのでしょう。

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